JP2900786B2 - パティキュレート重量判定装置 - Google Patents

パティキュレート重量判定装置

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JP2900786B2 JP6064963A JP6496394A JP2900786B2 JP 2900786 B2 JP2900786 B2 JP 2900786B2 JP 6064963 A JP6064963 A JP 6064963A JP 6496394 A JP6496394 A JP 6496394A JP 2900786 B2 JP2900786 B2 JP 2900786B2
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    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジン(内
燃機関)の排気ガスを処理する装置に用いるものであ
り、さらに詳細に言えば排気ガス中に含まれるパティキ
ュレートを捕集処理するフィルタに捕集されたパティキ
ュレート重量を判定する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンから排出される排気
ガスに含まれるパティキュレートは、主にSOF(Solu
ble Organic Fraction)、すす、硫黄化合物の3種類か
らなる。
【0003】このパティキュレートを排気系で処理する
方法として、SOFを減少させる酸化触媒方式やフィル
タを用いてパティキュレートを捕集する方式が進められ
ている。酸化触媒方式は、すすの低減ができないためフ
ィルタ方式が実用上好ましい。
【0004】ところが、フィルタ方式は、パティキュレ
ートを捕集し続けるとフィルタは目詰まりを生じて排気
ガスの流れが悪くなってエンジン出力の低下あるいはエ
ンジンの停止に至る。これに対して、フィルタの捕集能
力を再生させるための技術開発が進められているが、耐
久性能の確保が実用上の大きな課題になっている。フィ
ルタの捕集性能を再生する方法としては、フィルタ内で
パティキュレートを燃焼除去する方式やフィルタに高圧
空気を供給しフィルタ外にパティキュレートを吹き飛ば
してフィルタ外部でパティキュレートを燃焼除去する方
式が提案され開発が進められている。フィルタ外部で処
理する方式は、フィルタからパティキュレートの除去を
完全に行うことに課題があり、再生方式の主流はフィル
タ内で燃焼除去させる方式である。
【0005】パティキュレートは600℃程度から燃焼
するため、パティキュレートを燃焼除去する時にフィル
タ内部の温度はかなりの高温になる。セラミック材料を
用いて構成されたフィルタは、耐熱特性の上限を有する
ため耐熱温度以上の燃焼温度に対して溶損が発生する
し、また内部に発生する温度差による熱応力によって亀
裂が発生する。これらの燃焼に伴って発生するフィルタ
の機械的破損を防止しフィルタの捕集性能を永続させる
ためには、フィルタにとって最適な再生を行いうるパテ
ィキュレート重量を既定すること、フィルタ内部に捕集
されているパティキュレート量を既定したパティキュレ
ート重量(範囲)に対して、精度よく掌握すること、再
生時には、フィルタを含む周辺の環境を考慮するととも
に掌握したパティキュレート重量に基づいて最適な再生
方法でフィルタ再生を実行することが必要である。
【0006】上記において、必要不可欠な要素はフィル
タに捕集されたパティキュレート重量を精度よく検出す
ることである。
【0007】パティキュレート重量を検出する方式とし
ては、フィルタ前後の圧力を検出しフィルタ差圧によっ
てパティキュレート重量を求める方式やパティキュレー
ト量によって変化するマイクロ波特性を利用してパティ
キュレート重量を求める方式などが考えられている。
【0008】差圧を利用する方式は、排気ガスの流量お
よびそのガス温度によって検出した圧力信号を補正する
必要があるが、エンジンの回転数の頻繁な変動およびそ
れに伴う排気ガス温度変化の影響を受けパティキュレー
ト重量を精度よく検出することが困難である。
【0009】一方、マイクロ波を利用した方式は排気ガ
ス流量と独立に検出可能な利点を有する。本出願者ら
は、本発明に先立ってマイクロ波を利用したパティキュ
レート重量検出方式を提案した(特願平5−7291
号)。この先行提案したマイクロ波方式は、パティキュ
レート重量を検出する検出手段が排気ガスに曝されない
構成であり検出性能の耐久性を保証している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの提案
した検出方法は、内燃機関の実用環境のすべての環境に
において精度よい検出をすることが困難なことが判明し
た。
【0011】課題は、検出したマイクロ波信号のみに基
づきフィルタに捕集されたパティキュレート重量を判定
させていることに起因する。以下にその実情を説明す
る。
【0012】内燃機関から排出されるパティキュレート
の性状は、機関の負荷条件によって変化することが知ら
れている。一般的に、機関に要求される負荷が大きくな
るにつれて、排出されるパティキュレートに占めるすす
の重量割合が増す。機関の実用環境として、たとえば市
街地を走行する都市バスやごみ収集車などのような車両
を考える。このような車両では、大きな負荷を継続的に
使用しないので、フィルタに捕集されたパティキュレー
トはSOF、すすおよび硫黄化合物をそれぞれ適当量有
している。この適当量の割合は、さまざまに変化するが
いずれにしても実使用環境で想定される範疇にあって
は、先行提案した方式で対応が可能である。一方、大き
な負荷を継続的に使用する場合、たとえば建設機械の作
業時や自動車においての長時間を要する登坂走行時に
は、内燃機関から排出されるパティキュレートの性状の
ほとんどの重量割合をすすが占めることになる。このよ
うないわゆるドライすすはその重量は軽くまた粒子の大
きさが大きいので、上述した使用環境時と比べて、排気
ガスの流れに対してパティキュレートのフィルタへの侵
入分布とその後の捕集分布にも変化を生じている可能性
が考えられる。さらには、ドライすす自体はSOFや硫
黄化合物と比べてマイクロ波の吸収度合が極めて高い。
このようなドライすすの特質およびマイクロ波の性質が
総合的に結合された結果として、検出したマイクロ波信
号のみに基づきフィルタに捕集されたパティキュレート
重量を判定すると大きな誤差が生まれる課題を有してい
る。
【0013】この課題は、フィルタを再生する場合に、
実際のパティキュレート重量が少ないにも拘らず検出信
号に基づけばそのパティキュレート重量が多いと判定す
ることになり、再生処理において、加熱不足を生じるこ
とになり良好な燃焼に至らず燃え残りを生じる課題を有
している。
【0014】本発明は上記課題を解決するもので、フィ
ルタに捕集されたパティキュレートの重量を運転条件を
考慮し、精度よく検出できるマイクロ波方式のパティキ
ュレート重量判定装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、フィルタに排気ガスが通流する時間を検出す
る排気ガス通流検出手段と、前記フィルタを収納した空
間の電磁波情報を検出する電磁波情報検出手段と、前記
電磁波情報検出手段からの電磁波検出値とその検出時点
での排気ガス通流時間積算値とを変数とする関数に基づ
いて前記フィルタが捕集したパティキュレート重量を判
定するものである。
【0016】さらに排気ガス通流検出手段は、内燃機関
の動作非動作に対応してそれぞれ変わる電気信号を検出
する手段あるいはフィルタ近傍の排気ガス温度を検出す
る手段で構成している。
【0017】また電磁波情報検出手段は、フィルタを収
納した空間の所定位置においてマイクロ波量を検出する
手段で構成している。
【0018】
【0019】またパティキュレート重量の判定は、既定
したパティキュレート重量判定マップを有し、電磁波情
報検出手段からの電磁波検出値とその検出時点での排気
ガス通流時間積算値とを前記パティキュレート重量判定
マップと照合させることにより行う。
【0020】さらにパティキュレート重量判定マップ
は、排気ガス通流時間積算値の時間分割を不等として構
成している。また、その重量判定マップは、電磁波検出
値の信号分割を不等構成としている。
【0021】
【作用】上記した構成において、パティキュレート重量
が多くなるとフィルタの誘電率が大きくなりフィルタ内
でのマイクロ波の波長の長さが短くなるため、所定位置
での位相が変化する。マイクロ波検出手段の設けられる
位置は、良好なフィルタ再生をするために所望したパテ
ィキュレート重量範囲においてパティキュレート重量の
増加にともないマイクロ波検出値が単調に低下する位置
とした。
【0022】ところがすす自体はSOFや硫黄化合物と
比べてマイクロ波の吸収度合が極めて高いため、同一パ
ティキュレート重量であってもすす重量割合が多いパテ
ィキュレートの場合のマイクロ波検出値は小さくなり、
実際のパティキュレート重量が少ないにも拘らず検出信
号に基づけばそのパティキュレート重量が多いと判定す
ることになる。
【0023】パティキュレート中のすす重量割合が多く
排出される時、すなわち内燃機関の動作時に負荷が大き
い時は、単位時間当たりのパティキュレート排出量も多
くなる。所定のパティキュレート重量に対して、内燃機
関の負荷が大きいほど(すすの重量割合が高いほど)、
より短時間でそのパティキュレート重量になり、マイク
ロ波検出値がより小さくなって実際のパティキュレート
重量との誤差が大きくなる。
【0024】この現象に対応させマイクロ波検出手段の
検出値にフィルタに排気ガスが通流している時間の情報
も加味したことにより、すす重量割合が大きいパティキ
ュレートの捕集時においてもパティキュレート重量の精
度よい判定を可能とした。またマイクロ波量を検出する
のに要する時間はごく短時間、たとえば1/50秒程度
であるため、内燃機関の動作条件の変動とは独立に、精
度よくパティキュレート重量を判定することができる。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。
【0026】図1において、1は内燃機関(ディーゼル
エンジン)、2は排気ガスを排出する排気管、3は排気
管2の途中に設けられた加熱空間、4は加熱空間内に収
納され排気ガスが通過する間に排気ガス中に含まれるパ
ティキュレートを捕集するハニカム構造からなるフィル
タ、5はパティキュレートを誘電加熱するために加熱空
間に給電するマイクロ波(電磁波)を発生するマイクロ
波発生手段、6、7はそれぞれマイクロ波発生手段5の
発生するマイクロ波を加熱空間3に伝送する同軸伝送路
および環状の矩形導波管、8、9は加熱空間にマイクロ
波を給電する給電孔、10は同軸導波管変換用アンテナ
である。なおフィルタ4は一つのみ図示しているが排気
管2を複数に分岐させそれぞれにフィルタを設けてもよ
い。
【0027】11は排気ガスを切り替えるバルブであ
り、通常は内燃機関1より排出された排気ガスをフィル
タ4に通流させるが、フィルタ4を再生するときはバル
ブ位置を切り替えて排気ガスを排気分岐管12に通流さ
せる。13はマフラーである。14は加熱空間3内に供
給する酸素を含む気体を発生する気体供給手段、15、
16は酸素を含む気体のフィルタ4への通流を制御する
バルブであり、バルブ15は再生時にフィルタ4に通流
させた気体の排気経路である分岐管17に配設し、バル
ブ16は加熱空間3と大気に通じる排気管2との間に配
設し、これら二つのバルブを制御してフィルタ4再生時
にフィルタ4に加熱されたパティキュレートの燃焼を促
進させる気体を通流させる。
【0028】18はフィルタ4の排気ガス非流通空間に
設けられ、マイクロ波発生手段5の動作によって配設空
間近傍に存在するマイクロ波量を検出するマイクロ波検
出手段(電磁波情報検出手段)であり、同軸線路構造か
らなり同軸線路の中心導体19を所定の長さだけ加熱空
間3内に突出させている。この検出手段18が検出する
信号は同軸線路20を介して電子制御ユニット(EC
U)である制御手段21に入力させている。22はオル
タネータ(排気ガス通流検出手段)であり、内燃機関1
の動作非動作に対応してそれぞれ変わるオルタネータの
出力電気信号を制御手段21に入力させている。なお、
マイクロ波検出手段18は一つのみ図示しているが複数
個設けてもよい。
【0029】23は温度検出手段(排気ガス通流検出手
段)であり、加熱空間3と分岐管17との間の排気管2
のフィルタ4近傍に設けてある。排気管2を複数に分岐
させた場合には、分岐した排気管のそれぞれにフィルタ
を設け、温度検出手段23をそれぞれのフィルタ近傍に
設けることにより被対象フィルタに排気ガスが通流して
いることを検出する。温度検出手段23は、フィルタ再
生処理時には被対象フィルタ4を通流させる気体の温度
を検出する。この検出信号は、制御手段21に入力させ
ている。
【0030】加熱空間3はパンチング穴構成あるいはハ
ニカム構成などからなるマイクロ波遮蔽手段24、25
でもってマイクロ波を実質的に閉じこめる空間を限定し
ている。26はフィルタ4の外周と加熱空間3を形成す
る管壁27との間に設けた断熱材でありフィルタ4の支
持をも兼ねている。この断熱材26が配設された空間は
排気ガスの通流が遮断されている。マイクロ波検出手段
18はこの断熱材26を設けた空間の所定位置でのマイ
クロ波量を検出する。
【0031】28はマイクロ波発生手段5の駆動電源、
29は気体供給手段14が発生する気体を搬送するパイ
プである。
【0032】環状の矩形導波管7は排気ガス排出管30
の管壁面に略対面して設けられた給電孔8、9を終端に
配する構成からなる。この二つの給電孔8、9から18
0゜の位相差を持ってマイクロ波を加熱空間3内に放射
するように同軸導波管変換用アンテナ10は環状矩形導
波管7の所望位置に配設している。
【0033】またマイクロ波検出手段18は所望するパ
ティキュレート重量においてパティキュレート重量の増
加にともないマイクロ波検出量が単調に低下するような
位置に設けている。ここでパティキュレート重量が多く
なるとフィルタの誘電率が大きくなりフィルタ内のマイ
クロ波の波長の長さが短くなるため、検出位置での位相
が変化する。パティキュレート重量判定の基本原理はこ
の位相のずれを利用したものである。
【0034】以上の構成において、パティキュレートの
重量判定は、内燃機関1の動作中に実行する。その実行
内容を以下に説明する。
【0035】制御手段21は、内燃機関の動作中に所定
の周期でマイクロ波発生手段5を動作させる。そして、
マイクロ波発生手段5の動作を開始させてから所定時間
後(たとえば10秒後)の時点にマイクロ波検出手段1
8が検出しているマイクロ波量を取り込む。この信号取
り込みに要する時間は1/50秒程度である。
【0036】制御手段21は、マイクロ波量を取り込ん
だ後、マイクロ波発生手段5の動作を停止させる。ま
た、このマイクロ波量を取り込んだタイミングにおい
て、制御手段21はオルタネータ22が出力を発信して
いた時間の積算値または、温度検出手段23が検出する
温度レベルが所定の温度以上であった時間の積算値をフ
ィルタ4に排気ガスが通流した時間の積算値として記憶
する。
【0037】その後、制御手段21は取り込んだマイク
ロ波検出手段18の検出信号と排気ガス通流時間積算値
とに基づいて後述する所定の演算処理またはマップとの
照合処理を実行する。
【0038】この処理によって得られるパティキュレー
ト重量値が予め決めた重量値を越えた時にはフィルタ4
の再生処理を実行する。
【0039】ところでフィルタ再生時においてパティキ
ュレート重量が少なすぎると加熱し燃焼状態に移行させ
たパティキュレートの燃焼伝搬が不十分となり多量の燃
え残りが生ずる。また多すぎるときはパティキュレート
が異常な高温燃焼状態になりフィルタ4が過昇温しフィ
ルタ4に溶損、クラックが発生する。このような再生時
にフィルタ4の機械的破損を回避するパティキュレート
重量範囲は再生に要する時間によって変わる。短時間に
再生処理することを前提としたある一定再生条件に対し
てはパティキュレート重量範囲として4〜6g/l(l
はフィルタの容積。以下同様)がフィルタ4の耐久性を
保証できるパティキュレート重量であり、フィルタ4に
捕集されたパティキュレート重量を精度よく判定する必
要があり、本発明はこの判定を可能にしている。
【0040】次にパティキュレート重量判定に関して説
明する。図2は内燃機関1の回転数が一定のもとで負荷
を変化させた時の、排気ガス通流時間積算値に対するマ
イクロ波検出手段18の検出値の変化特性の一例を示す
図(図2中の実線)である。(A)は高負荷時、(B)
は中負荷時、(C)は低負荷時の場合の特性である。ま
た、同図中の一点破線群は、パティキュレート同一重量
線であり、パティキュレート重量が0から12g/lま
での座標を2g/lおきに示している。さらにまた図中
特性上の数点については排気ガス温度がそれぞれ100
℃と400℃の時のマイクロ波検出手段18の検出値
(図2中の破線)を示す。
【0041】本出願者らは図2の特性において、内燃機
関1の負荷が高くなるほど、排気ガス通流時間積算値の
少ない増分に対してパティキュレート重量が多いこと、
排気ガス温度が高いほどマイクロ波検出手段の検出値が
小さいこと、同じパティキュレート重量であっても、す
す重量割合の大きい(A)の高負荷時での内燃機関の動
作の方がマイクロ波検出手段の検出値が低いことに注目
した。そして図2中の一点鎖線で示したパティキュレー
ト重量が等しいパティキュレート同一重量線を描いた。
このパティキュレート同一重量線に基づいた関数または
マップを用い、排気ガス通流時間積算値とマイクロ波検
出手段の検出値の二つの変数からパティキュレート重量
を判定することで、上記のようなパティキュレートの性
状の違いによるパティキュレート重量判定の誤差を除外
できる。また排気ガス温度の変化に対してもパティキュ
レート重量判定誤差が小さく抑えられるため温度補正が
不要である。またマイクロ波検出手段18の検出値を制
御手段21に取り込むのに要する時間は1/50秒程度
としているので、内燃機関1の動作条件の変動とは独立
に高精度のパティキュレート重量判定を行うことができ
る。
【0042】以下にパティキュレート重量判定とその判
定結果に基づいた再生実行への移行処理プロセスを説明
する。
【0043】重量判定に対して、排気ガス通流時間積算
値とマイクロ波検出手段の検出値との二つを変数とする
関数を既定する。この既定した関数に基づいて、既定し
たパティキュレート重量を越えたか否かを判定する。例
えば排気ガス通流時間積算値をX、マイクロ波検出手段
の検出値をYとし図2の4g/lの線(ア)を式1で近
似する。
【0044】 (式1) Y=aXb+c(a、b、cは常数) この式において、排気ガス通流時間積算値がX1、マイ
クロ波検出手段の検出値がY1のとき、 (式2) Y1≧aX1b+c であればパティキュレート重量が4g/l以下と判定
し、 (式3) Y1<aX1b+c であれば4g/lを越えたと判定し、この判定結果を受
けて直ちに再生を開始する。
【0045】また、重量判定処理は、マップ処理を用い
て実行させることができる。マップ処理の一例を(表
1)に示す。
【0046】
【表1】
【0047】この(表1)は、図2に示した排気ガス通
流時間積算値とマイクロ波検出手段の検出値とを変数と
してマップ化したものを示している。表中の数値がパテ
ィキュレート重量値である。このようなマップによりパ
ティキュレート重量の絶対値が細かく判定でき、パティ
キュレート重量に応じた効率のよい再生が可能となる。
その結果再生可能なパティキュレート重量範囲を広げる
ことができる。ここでマイクロ波検出手段の検出値が大
きい領域においてその分割間隔は粗くしている。また同
じように排気ガス通流時間積算値が大きい領域において
もその分割間隔は粗くしている。これによりマップの内
容の不揮発記憶容量を小さくすることができる(1欄で
の必要容量は約2バイト)。
【0048】以下図1、(表1)を用い上記装置の動作
を説明する。パティキュレート捕集時はバルブ11、バ
ルブ15、バルブ16を制御し内燃機関1より排出され
る排気ガスをフィルタ4に通すことにより、排気ガス中
に含まれるパティキュレートを捕集し排気ガスを浄化す
る。内燃機関1が動作し、排気ガスがフィルタ4に通流
していることをオルタネータ22、または温度検出手段
23により検出し、その排気ガス通流時間が積算され
る。フィルタ4のパティキュレート重量を判定するた
め、周期的にマイクロ波発生手段5を動作させ、その時
点で得られるマイクロ波検出手段18の検出値と、その
時点までの排気ガス通流時間積算値とを、(表1)のよ
うな排気ガス通流時間積算値とマイクロ波検出手段18
の検出値とを変数として既定したパティキュレート重量
判定マップと照合させることによりフィルタ4のパティ
キュレート重量を判定する。
【0049】フィルタ4に捕集されたパティキュレート
の量が増加すると、フィルタ4での圧損が増大し内燃機
関1の負荷が増大するとともに最悪の場合は停止に至
る。したがって適切なパティキュレート重量の下でフィ
ルタ4に捕集されたパティキュレートを除去(フィルタ
再生)する必要がある。上記パティキュレート重量にな
ったことを制御手段21が判断しフィルタ再生が開始さ
れる。なおフィルタ再生時はバルブ11、バルブ15、
バルブ16を制御し、内燃機関1が動作中は排気ガスを
排気分岐管12を通してバイパスさせる。そして、マイ
クロ波発生手段5を動作させそれが発生するマイクロ波
によりフィルタ4に捕集されたパティキュレートを誘電
加熱する。パティキュレートが加熱された所定のタイミ
ングで気体供給手段14を動作させフィルタ4を含む加
熱空間3に気体(自然の空気でよい)を供給し、パティ
キュレートを燃焼させてフィルタ4よりパティキュレー
トを燃焼除去する。
【0050】以上でフィルタ4の再生は完了し、排気ガ
ス通流時間積算値はリセットされて零分に戻され、バル
ブ15、バルブ16を再び制御し、今再生したフィルタ
4に排気ガスを通流できる状態にする。その後適当なタ
イミングでバルブ11を制御し内燃機関1の排気ガスを
フィルタ4に通流させる。
【0051】本発明によるパティキュレート重量判定装
置により内燃機関1の動作条件の変動とは独立に精度よ
くパティキュレート重量を判定することができ、適切な
パティキュレート重量のもとで常に再生することを可能
にし、その結果フィルタ4の耐久性を保証することがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパティキュ
レート重量判定装置によれば、以下の効果が得られる。
【0053】(1)フィルタに排気ガスが通流している
ことを検出する排気ガス通流検出手段と、フィルタを収
納した空間の電磁波情報を検出する電磁波情報検出手段
と、前記電磁波情報検出手段からの電磁波検出値とその
検出時点での排気ガス通流時間積算値とを変数とする関
数に基づいてフィルタが捕集したパティキュレート重量
を判定することにより、内燃機関の動作条件の変動とは
独立に高精度にパティキュレート重量を判定できる。こ
の判定結果を用いることで長期に渡りフィルタ性能を保
証できる。
【0054】(2)排気ガス通流検出手段は、内燃機関
の動作非動作に対応してそれぞれ変わる電気信号を検出
する手段で構成したことで、内燃機関の動作に直結した
信号を用いるので排気ガスの通流を精度よく検出でき
る。
【0055】(3)排気ガス通流検出手段は、フィルタ
近傍の排気ガス温度を検出する手段で構成したことによ
り、排気管の分岐がある場合でも被対象フィルタの排気
ガス通流を分別して検出することができる。
【0056】(4)電磁波情報検出手段は、マイクロ波
量を検出する手段で構成することにより、内燃機関の排
気ガスと独立した系として取り扱うことができ信号処理
が効率的に行える。
【0057】
【0058】(6)パティキュレート重量判定は、既定
したパティキュレート重量判定マップを有し、電磁波情
報検出手段からの電磁波検出値とその検出時点での排気
ガス通流時間積算値とをパティキュレート重量判定マッ
プと照合させて行うことにより、フィルタに捕集されて
いるパティキュレート重量の値を細かく知ることができ
る。またパティキュレート重量に応じた効率のよい再生
が可能となる。その結果再生可能なパティキュレート重
量範囲を広げることができる。
【0059】(7)パティキュレート重量判定マップ
は、排気ガス通流時間積算値の時間分割を不等にしたこ
とにより、マップの記憶装置の必要容量を低減すること
ができる。
【0060】(8)パティキュレート重量判定マップ
は、電磁波検出値の信号値分割を不等にしたことによ
り、マップの記憶装置の必要容量を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例を示すパティキュレート重量判
定装置を備えた排気ガス処理装置の構成図
【図2】本発明一実施例を示す排気ガス通流時間積算値
とマイクロ波検出手段の検出値とを指標とした特性上に
描いたパティキュレート同一重量線の特性図
【符号の説明】
4 フィルタ(被対象フィルタ) 18 マイクロ波検出手段(電磁波情報検出手段) 22 オルタネータ(排気ガス通流検出手段) 23 温度検出手段(排気ガス通流検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 俊郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中島 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−263620(JP,A) 特開 平6−193428(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 3/02 321 G01G 9/00 G01N 5/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルタに排気ガスが通流する時間を検出
    する排気ガス通流検出手段と、前記フィルタを収納した
    空間の電磁波情報を検出する電磁波情報検出手段と、
    記電磁波情報検出手段からの電磁波検出値とその検出時
    点での排気ガス通流時間積算値とを変数とする関数に基
    づいて前記フィルタが捕集したパティキュレート重量を
    判定するパティキュレート重量判定装置。
  2. 【請求項2】排気ガス通流検出手段は、内燃機関の動作
    非動作に対応してそれぞれ変わる電気信号を検出する手
    段で構成した請求項1記載のパティキュレート重量判定
    装置。
  3. 【請求項3】排気ガス通流検出手段は、フィルタ近傍の
    排気ガス温度を検出する手段で構成した請求項1記載の
    パティキュレート重量判定装置。
  4. 【請求項4】電磁波情報検出手段は、フィルタを収納し
    た空間の所定位置においてマイクロ波量を検出する手段
    で構成した請求項1記載のパティキュレート重量判定装
    置。
  5. 【請求項5】パティキュレート重量の判定は、既定した
    パティキュレート重量判定マップを有し、電磁波情報検
    出手段からの電磁波検出値とその検出時点での排気ガス
    通流時間積算値とを前記パティキュレート重量判定マッ
    プと照合させることにより行われる請求項1記載のパテ
    ィキュレート重量判定装置
  6. 【請求項6】パティキュレート重量判定マップは、排気
    ガス通流時間積算値の分割が不等である請求項5記載の
    パティキュレート重量判定装置。
  7. 【請求項7】パティキュレート重量判定マップは、電磁
    波検出値の分割が不等である請求項5記載のパティキュ
    レート重量判定装置。
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