JPH07317116A - 排水栓装置 - Google Patents

排水栓装置

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JPH07317116A
JPH07317116A JP10947694A JP10947694A JPH07317116A JP H07317116 A JPH07317116 A JP H07317116A JP 10947694 A JP10947694 A JP 10947694A JP 10947694 A JP10947694 A JP 10947694A JP H07317116 A JPH07317116 A JP H07317116A
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浩二 寺岡
Masahiro Uematsu
政浩 植松
Takashige Kageyama
高滋 蔭山
Satoshi Morikawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水栓装置の操作部において、その見栄えを
悪くすることなく、止水不良の発生を防止する。また、
排水部においては、栓蓋の支持軸からの抜け出しを防止
する。 【構成】 操作部2において、操作ボタン6が操作軸7
との間に上下遊動間隔がある状態で、付勢弾力によりガ
イド筒5より高い位置に保持されるようにして、不測の
荷重がかかった場合、操作ボタン6のみが下降し、ケー
ブル4には荷重が作用しないようにした。また、排水部
3では、支持軸13の上端に球状突部18を設けて、こ
の突部18との嵌合により栓蓋12をいずれの方向にも
傾斜しうるように支持軸13に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽や洗面台の水槽等
に設備される遠隔操作型の排水栓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浴槽等の水槽には、水槽の上縁側での操
作により、水槽底部の排水用栓蓋を遠隔的に開閉しうる
排水栓装置を設備したものがある。
【0003】この種の排水栓装置の従来例を図2に示
す。
【0004】図示のように、排水栓装置は、水槽の上縁
部1Aに設けられる操作部2と、水槽底部1Bの排水口
に設けられる排水部3と、この排水部3と前記操作部2
とを連結するケーブル4とからなる。
【0005】操作部2は、水槽上縁部1Aに嵌入して取
り付けられたガイド筒5の内部に操作ボタン6を操作軸
7により押し下げ自在に支持したものである。
【0006】ガイド筒5には、水槽上縁部1Aの裏側か
ら締め付け筒8が螺合され、これによって、ガイド筒5
と締め付け筒8とが水槽の上縁部1Aを挟む状態で締結
されている。
【0007】操作軸7は、ガイド筒5の内底部にねじ等
で固着された保持筒9に上下スライド自在に支持される
とともに、保持筒9内に介装された復元ばね10によっ
て上限位置まで上昇するよう弾力が付勢されている。
【0008】一方、排水部3は、水槽底部1Bの排水口
に取り付けられた排水筒11の上部に栓蓋12を支持軸
13により上下開閉自在に設けたものである。
【0009】排水筒11は、上端に栓蓋12を受け止め
る口金を有するもので、この排水筒11には、水槽底部
1Bの裏側から締め付けケース14が螺合され、これに
よって、排水筒11と締め付けケース14とが水槽底部
1Bを挟む状態で締結されている。
【0010】支持軸13は、排水筒11の内部中央に固
着された連係筒15に上下スライド自在に支持されてい
る。この連係筒15の内部には、スラストロック機構1
6が設けられている。
【0011】スラストロック機構16は、操作部2の操
作ボタン6の押し下げ操作に応じて、支持軸13を上下
させ、これによって栓蓋12を開栓状態もしくは閉栓状
態に切り替えるもので、その機構自体は周知であって、
固定リング16aと、この固定リング16aとのカム作
用によって上下動毎に一定角度回転する回転リング16
bと、固定リング16aや回転リング16bを上下に案
内する案内溝(図示省略)とからなる。
【0012】ケーブル4は、操作ボタン6の押し下げ力
を栓蓋12側に伝達するもので、長さ方向に剛性を有す
る線状体からなり、一端は保持筒9内で操作軸7に連結
され、他端は連係筒15内でスラストロック機構16に
連結されている。
【0013】上記の構成において、操作ボタン6を押し
下げると、排水部3側で栓蓋12が押し上げられて開栓
する。
【0014】その後、操作ボタン6やケーブル4が元の
状態に復帰しても、スラストロック機構16の作用によ
り、栓蓋12は開栓状態に保たれる。
【0015】再び、操作ボタン6を押し下げると、栓蓋
12やその支持軸13は若干浮上したのち、スラストロ
ック機構16の作用によって状態が切り替わり、操作ボ
タン6やケーブル4が元の状態に復帰するのに伴い、下
降して閉栓する。
【0016】このようにして、操作ボタン6の押し下げ
操作を行う毎に、栓蓋12の開栓もしくは閉栓状態が切
り替わり、これによって、排水や止水を遠隔的に操作し
うるようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の排水
栓装置の操作部2側においては、操作ボタン6がガイド
筒5より上方に若干量dだけ突出するように設計されて
いる。
【0018】そのため、この操作ボタン6の上に、風呂
蓋が載るなどして、何らかの荷重がかかった場合、操作
ボタン6が不測に押し下げられることになり、その押し
下げ量に応じて、排水部3では栓蓋12が押し上げら
れ、止水不良が生じる。
【0019】これに対しては、操作ボタン6が常時ガイ
ド筒5の上端より若干低く位置するようにすれば、前記
のような止水不良の発生を防止することができる。
【0020】しかし、操作ボタン6をガイド筒5よりも
低くすると、操作ポタン6の上面が常にガイド筒5に囲
まれることになり、操作ボタン6の上面が水アカ等のた
めに汚れやすくなるばかりか、操作ボタン6の上面に影
ができて外観上も好ましくない。
【0021】本発明は、上記のような従来の排水栓装置
の問題点に対処したもので、その第1の課題は、操作部
の見栄えを悪くすることなく、止水不良の発生を確実に
防止することにある。
【0022】また、従来の排水栓装置の排水部3側にお
いては、栓蓋12が自重で排水口の口金に密着するよう
に、通常、栓蓋12は単に支持軸13の上端に緩く嵌め
付けているだけの構造となっている。
【0023】そのため、栓蓋12は支持軸13から上方
に容易に抜け出してしまい、特に、水槽全体を運搬する
際に、栓蓋12が支持軸13から外れて水槽の内面を傷
つけることがある。
【0024】その対策として、支持軸13の上端にねじ
部を形成して、このねじ部との螺合で栓蓋12を支持軸
13に取り付けるようにしたものがある。
【0025】しかし、この構成では、栓蓋12の抜け出
しを防止しうるものの、栓蓋12が支持軸13と一体化
するために、栓蓋12と排水口の口金との当たりが悪く
なり、閉栓時の止水性能が低下するおそれがある。
【0026】本発明は、上記のような問題点にも対処で
きるようにしたもので、その第2の課題は、栓蓋の止水
性能を低下させることなく、栓蓋の支持軸からの抜け出
しを確実に防止することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の課
題を達成するために、水槽の上縁部に設けられて押し下
げ自在の操作ボタンを有する操作部と、水槽の排水口に
設けられてスラストロック機構および栓蓋を有する排水
部と、操作ボタンをスラストロック機構を介して栓蓋に
連係させるケーブルとを備え、操作ボタンの押し下げ操
作に応じて栓蓋の開栓もしくは閉栓状態が切り替わるよ
うにされた排水栓装置において、操作ボタンとこれを支
持する操作軸との間に上下遊動間隔が設定されるととも
に、操作ボタンにはこれをガイド筒より高い上限位置に
押し上げる弾力が付勢されている構成とした。
【0028】また、第2の課題を達成するためには、前
記と同様の排水栓装置において、栓蓋を支持する支持軸
の上端に球状突部が設けられ、栓蓋はこの球状突部との
嵌合によりいずれの方向にも傾斜自在に支持軸に嵌着さ
れている構成とした。
【0029】
【作用】操作部では、非操作時、操作ボタンがガイド筒
より上方に突出している。不測に荷重がかかった場合で
も、操作ボタンは若干下降するだけで、操作軸は押し下
げられないので、栓蓋側には操作力が加わらない。
【0030】一方、排水部では、支持軸と栓蓋とは球関
節のように結合しており、栓蓋が抜け出すようなことが
なく、また、栓蓋はいずれの方向にも傾斜しうるので、
排水口の口金に密着する。
【0031】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る排水栓装置
の構成図で、要部を縦断して示したもので、図2の従来
例と共通する部分には、図2と同一の符号が付されてい
る。
【0032】この実施例に係る排水栓装置は、基本的に
は図2に示した従来の排水栓装置と同様に、水槽の上縁
部1Aに設けられる操作部2と、水槽底部1Bの排水口
に設けられる排水部3と、長さ方向に剛性を有する線状
体からなり排水部3と操作部2とを連結するケーブル4
とを備えたものである。
【0033】また、操作部2が、水槽上縁部1Aに嵌入
して取り付けられたガイド筒5の内部に操作ボタン6を
操作軸7により押し下げ自在に支持したものである点
も、従来例と同じである。
【0034】この操作部2において、符号8はガイド筒
5に螺合、締め付けられる締め付け筒、9はガイド筒5
の内底部に固着されて前記操作軸7を上下スライド自在
に支持する保持筒、10は保持筒9内に介装された復元
ばねである。
【0035】この実施例の排水栓装置の第1の特徴は、
操作部2において、操作ボタン6と操作軸7との間に上
下遊動間隔eが設定されるとともに、操作ボタン6の背
面側に押し上げばね17が介装され、この押し上げばね
17によって、操作ボタン6にはこれをガイド筒5より
若干量d高い上限位置に押し上げる弾力が付勢されてい
ることである。
【0036】一方、排水部3については、これが、水槽
底部1Bの排水口に取り付けられた排水筒11の上部に
栓蓋12を支持軸13により上下開閉自在に設けたもの
である点は、従来の排水栓装置の排水部と同じである。
【0037】この排水部3において、符号14は排水筒
11に螺合、締め付けられている締め付けケース、15
は排水筒11の内部中央に固着されて支持軸13を上下
スライド自在に支持する連係筒、16は連係筒15の内
部に設けられたスラストロック機構である。
【0038】このスラストロック機構16が、固定リン
グ16aと、回転リング16bと、案内溝(図示省略)
とからなり、操作ボタン6の押し下げ操作に応じて栓蓋
12の開栓もしくは閉栓状態を切り替えるものである点
も、従来例と変わりがない。
【0039】この実施例の排水栓装置の第2の特徴は、
排水部3において、支持軸13の上端に球状突部18が
設けられ、栓蓋12はこの球状突部18との嵌合によっ
て、いずれの方向にも傾斜自在に支持軸13に取り付け
られていることである。
【0040】上記の構成において、排水する場合、操作
ボタン6を押し下げると、その押し下げ操作力は、操作
軸7、ケーブル4、スラストロック機構16および支持
軸13を介して栓蓋12に伝達され、栓蓋12が押し上
げられることで開栓する。
【0041】その後、操作ボタン6の押し下げを解除す
ると、操作ボタン6やケーブル4は元の状態に復帰する
が、排水部3では、スラストロック機構16の作用によ
り、栓蓋12は開栓状態に保たれる。
【0042】次に、止水する場合は、再び操作ボタン6
を押し下げる。すると、その押し下げ操作力は、スラス
トロック機構16に伝達され、このスラストロック機構
16の作用により、栓蓋12の状態が切り替わる。
【0043】すなわち、操作ボタン6の押し下げ解除に
よって、操作ボタン6やケーブル4は元の状態に復帰す
るが、この復帰動作に追随して栓蓋12やその支持軸1
3が下降することになり、閉栓する。
【0044】ところで、操作部2では、非操作時、操作
ボタン6はガイド筒5より若干量d上方に突出してお
り、操作軸7の上端と操作ボタン6との間には間隔eが
できている。
【0045】ここで、操作ボタン6の上に風呂蓋が載る
などして、不測に荷重がかかった場合、操作ボタン6は
ガイド筒5の上端とほぼ面一となる位置まで下降する
が、操作軸7との間に間隔eがあるから、操作軸7は押
し下げられず、したがって、ケーブル4には押し下げ操
作力が作用せず、栓蓋12が不測に押し開かれることも
ない。
【0046】操作ボタン6が押し上げばね17の力に抗
して操作軸7に当接するまで押し下げられた場合に始め
て、ケーブル4に押し下げ操作力が作用する。
【0047】一方、排水部3では、支持軸13と栓蓋1
2とは球関節のように結合しているので、水槽全体を運
搬中に、栓蓋12が抜け出すようなことがない。
【0048】また、栓蓋12はいずれの方向にも傾斜し
うるので、閉栓時、排水口の口金との当たりに応じて傾
斜し、これによって栓蓋12は口金に密に接触し、確実
に止水する。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、ガイド筒より突出した
操作ボタンに不測に荷重がかかっても、栓蓋が押し開か
れることがなく、操作部の外観を良好に保ちながら、止
水不良の発生を防止することができる。
【0050】また、本発明では、栓蓋の支持軸からの抜
け出しを防止して、脱落した栓蓋による水槽の損傷を無
くすことができ、しかも、閉栓時には排水口の口金と栓
蓋とが密に接触するから、栓蓋の止水性能が低下するよ
うなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る排水栓装置の構成図で
あって、要部を縦断して示している。
【図2】従来例に係る排水栓装置の構成図であって、要
部を縦断して示している。
【符号の説明】
2 操作部 3 排水部 4 ケーブル 5 ガイド筒 6 操作ボタン 7 操作軸 12 栓蓋 13 支持軸 17 押し上げばね 18 球状突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 聡 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽の上縁部に設けられて押し下げ自在
    の操作ボタンを有する操作部と、水槽の排水口に設けら
    れてスラストロック機構および栓蓋を有する排水部と、
    操作ボタンをスラストロック機構を介して栓蓋に連係さ
    せるケーブルとを備え、操作ボタンの押し下げ操作に応
    じて栓蓋の開栓もしくは閉栓状態が切り替わるようにさ
    れた排水栓装置において、 操作ボタンとこれを支持する操作軸との間に上下遊動間
    隔が設定されるとともに、操作ボタンにはこれをガイド
    筒より高い上限位置に押し上げる弾力が付勢されている
    ことを特徴とする排水栓装置。
  2. 【請求項2】 水槽の上縁部に設けられて押し下げ自在
    の操作ボタンを有する操作部と、水槽の排水口に設けら
    れてスラストロック機構および栓蓋を有する排水部と、
    操作ボタンをスラストロック機構を介して栓蓋に連係さ
    せるケーブルとを備え、操作ボタンの押し下げ操作に応
    じて栓蓋の開栓もしくは閉栓状態が切り替わるようにさ
    れた排水栓装置において、 栓蓋を支持する支持軸の上端に球状突部が設けられ、栓
    蓋はこの球状突部との嵌合によりいずれの方向にも傾斜
    自在に支持軸に嵌着されていることを特徴とする排水栓
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088853A (ja) * 2000-09-20 2002-03-27 Maruichi Kk 遠隔操作式排水栓装置
DE102017100533A1 (de) * 2017-01-12 2018-07-12 Blanco Gmbh + Co Kg Betätigungsvorrichtung für ein Ventil einer Ablaufanordnung für ein Becken

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088853A (ja) * 2000-09-20 2002-03-27 Maruichi Kk 遠隔操作式排水栓装置
DE102017100533A1 (de) * 2017-01-12 2018-07-12 Blanco Gmbh + Co Kg Betätigungsvorrichtung für ein Ventil einer Ablaufanordnung für ein Becken

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