JPH1096256A - 簡易水洗便器 - Google Patents

簡易水洗便器

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JPH1096256A
JPH1096256A JP25053096A JP25053096A JPH1096256A JP H1096256 A JPH1096256 A JP H1096256A JP 25053096 A JP25053096 A JP 25053096A JP 25053096 A JP25053096 A JP 25053096A JP H1096256 A JPH1096256 A JP H1096256A
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cam
flapper valve
stopper
valve
rotation
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Koichi Yamada
浩一 山田
Jiro Koshijima
次郎 越島
Yasushi Fujinami
泰史 藤波
Makoto Nakao
誠 中尾
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Nippon Cable System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッパー弁が凍結した場合に操作レバーの
ワイヤやフラッパー弁等に過負荷が作用するのを防い
で、故障の発生を防止する。 【解決手段】 便器の排出口を開閉するフラッパー弁の
回動軸30にフラッパー弁カム4を取付ける。フラッパ
ー弁を開閉操作する操作レバーに連結されたワイヤ6
に、フラッパー弁カム4とは別体に構成され且つフラッ
パー弁カム4の近傍位置に回動自在に取付けられたスト
ッパーカム5を連結する。フラッパー弁カム4は、スト
ッパーカム5から付与される外力によってフラッパー弁
を閉じる方向にのみ付勢されている。ストッパーカム5
からの外力が解除された時にはフラッパー弁はその自重
によって開く方向に回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、便器の排出口を
開閉する回動可能なフラッパー弁を備えた簡易水洗便器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の簡易水洗便器として、例
えば実公平3−15667号公報には、フラッパー弁の
回動軸の端部にコイルスプリングの一端を取付け、コイ
ルスプリングの他端を便器側に支持し、フラッパー弁を
コイルスプリングによって排出口を閉塞する方向に常に
付勢したものが開示されている。このフラッパー弁は、
操作レバーの操作によりワイヤを引張ることで、コイル
スプリングのバネ力に抗してフラッパー弁が開かれるよ
うになっており、また、フラッパー弁が所定位置まで開
いた時にフラッパー弁を開く方向に付勢するトーション
バネが設けられており、このトーションバネによってフ
ラッパー弁を開く際にワイヤ、操作レバーにかかる負荷
を小さくして、ワイヤ、操作レバーの損傷を防止できる
ようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
フラッパー弁を開く操作レバーのワイヤがフラッパー弁
の回動軸に直結されているので、冬場においてフラッパ
ー弁が凍結した場合には、操作レバーを操作してもフラ
ッパー弁を回動できなくなり、無理に操作レバーを操作
すると、過負荷がワイヤや、フラッパー弁、操作レバー
に加わり、ワイヤや操作レバーなどが破損して、故障が
発生するという問題があった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、フラッパー弁が凍結した
場合に操作レバーを操作してもワイヤや、操作レバー、
フラッパー弁に過負荷が作用するのを防いで、ワイヤや
操作レバー等の破損による故障の発生を防止できるよう
にした簡易水洗便器を提供するにあり、他の目的とする
ところは、フラッパー弁が勢いよく閉じるのを防いで、
便器内の水はねの発生や、大きな衝撃音の発生を防止で
きるようにした簡易水洗便器を提供するにあり、他の目
的とするところは、フラッパー弁が勢いよく閉じるのを
防止しながら、フラッパー弁カムのトータルな回転速度
を一定以上の速さに保つことが可能で、しかもフラッパ
ー弁の閉塞性を向上させることができる簡易水洗便器を
提供するにあり、他の目的とするところは、ストッパー
カムとフラッパー弁カムとの当たりを弱くして、フラッ
パー弁を緩やかに回動可能とした簡易水洗便器を提供す
るにあり、他の目的とするところは、フラッパー弁を開
く際に不快音が発生せず、フラッパー弁と弁ケースとに
夫々衝撃が加わるのを防止できるようにした簡易水洗便
器を提供するにあり、さらに他の目的とするところは、
トイレ掃除の際に掃除用の棒などでフラッパー弁を押し
た場合でも、ワイヤに座屈が発生するのを防止できるよ
うにした簡易水洗便器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、便器1の排出口2を開閉するフラッパー
弁3の回動軸30にフラッパー弁カム4を取付け、フラ
ッパー弁3を開閉操作する操作レバーに連結されたワイ
ヤ6に、フラッパー弁カム4とは別体に構成され且つフ
ラッパー弁カム4の近傍位置に回動自在に取付けられた
ストッパーカム5を連結し、上記フラッパー弁カム4
は、ストッパーカム5から付与される外力によってフラ
ッパー弁3を閉じる方向にのみ付勢されていると共に、
ストッパーカム5からの外力が解除された時にフラッパ
ー弁3を開く方向に付勢する弁開き手段を備えているこ
とを特徴としており、このように構成することで、例え
ば冬場にフラッパー弁3が凍結した場合において、操作
レバーを無理に操作してもワイヤ6が引張られてストッ
パーカム5が回転するだけとなり、フラッパー弁カム4
及びフラッパー弁3に対しては弁開き手段による負荷が
かかるのみとなるので、ワイヤ6や操作レバー、フラッ
パー弁3に過負荷がかからず、従って、ワイヤ6や操作
レバー等の破損を未然に防止できるようになる。
【0006】また上記フラッパー弁3が全閉状態に近づ
いたときにその回転速度を遅くする減速手段を備えてい
るのが好ましく、この場合、フラッパー弁3が勢いよく
閉じるのを防止できるので、便器1内の水はねが発生し
難くなり、大きな衝撃音の発生も防止できる。また上記
ストッパーカム5の回動中心N1 から遠い位置に第1の
当たり部8、回動中心N1 に近い位置に第2のカム面1
1が夫々設けられ、フラッパー弁カム4の回動中心N2
から遠い位置に第1のカム面10、回動中心N2 に近い
位置に第2の当たり部9が夫々設けられ、フラッパー弁
3の全開状態から全閉状態に至る回動範囲が、ストッパ
ーカム5の第1の当たり部8がフラッパー弁カム4の第
1のカム面10の始端部10aから終端部10bにわた
って当接する第1の回動範囲と、ストッパーカム5の第
1の当たり部8がフラッパー弁カム4の第1のカム面1
0の終端部10bに当接し且つフラッパー弁カム4の第
2の当たり部9がストッパーカム5の第2のカム面11
の始端部11aに当接する第2の回動範囲と、フラッパ
ー弁カム4の第2の当たり部9がストッパーカム5の第
2のカム面11の始端部11aから終端部11bにわた
って当接する第3の回動範囲とで構成されているのが好
ましく、この場合、第1の回動範囲ではストッパーカム
5に対するフラッパー弁カム4の回転比が大きくなるの
で、フラッパー弁3の回転速度が速くなり、一方、第3
の回動範囲ではストッパーカム5に対するフラッパー弁
カム4の回転比が小さくなるので、フラッパー弁3が全
閉状態に近づいたときにフラッパー弁3が勢いよく閉じ
ることを防止できると共に、フラッパー弁カム4のトー
タルな回転速度を一定以上の速さに保つことが可能とな
る。そのうえ、全閉位置に近い位置での第3の回動範囲
では、フラッパー弁カム4の回動中心N 2 から遠い位置
の第2の当たり部9がストッパーカム5の回動中心N1
から近い位置の第2のカム面11に当接することによっ
て、フラッパー弁カム4に発生するモーメントが大きく
なり、従って、全開位置に近い位置でストッパーカム5
から大きい戻し力(締め付け力)が得られることによっ
て、フラッパー弁3による排出口2の閉塞性を大幅に向
上させることができるようになる。さらに第2の回動範
囲においては第1の当たり部8と第1のカム面10との
当接状態から第2の当たり部9と第2のカム面11との
当接状態への移行がスムーズに行なわれることによっ
て、フラッパー弁3の減速がスムーズに行なわれるよう
になる。
【0007】また上記ストッパーカム5の第1の当たり
部8をローラで構成するのが好ましく、この場合、スト
ッパーカム5の第1の当たり部8とフラッパー弁カム4
の第1のカム面10との当たりを弱くして、フラッパー
弁3を緩やかに回動させることが可能となる。また上記
フラッパー弁3は弁ケース12内に収納され、フラッパ
ー弁3の下面側にフラッパー弁3を開いた時に弁ケース
12の内壁12cに弾接する緩衝部材13を設けるのが
好ましく、この場合、緩衝部材13によってフラッパー
弁3を開く際に不快音が発生せず、フラッパー弁3と弁
ケース12とに夫々衝撃が加わるのを防止できる。
【0008】また上記ワイヤ6の端部6aはストッパー
カム5に設けられた連結用の孔部14にスライド自在に
且つ抜け止め状態で連結保持されているのが好ましく、
この場合、トイレ掃除の際に掃除用の棒などでフラッパ
ー弁3を押した場合でも、ワイヤ6の端部6aはストッ
パーカム5の連結用の孔部14に沿ってスライドして、
ワイヤ6に座屈が発生するのを防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本実施形態の簡易水洗用の便器1には、図1
1、図13に示すように、その底部中央に排出口2が設
けられており、この排出口2の下方には、接着剤などの
シール材28を介して連結部材15が取付けられてい
る。
【0010】連結部材15は、排出口2の周縁に沿う環
状になっており、ビス16を連結部材15を貫通して便
器1の連結部に固着されたナット17に螺合することで
連結部材15が便器1に固定されている。連結部材15
の下方にはシール材18が配置されている。シール材1
8は連結部材15の開口部周縁に沿う環状になってお
り、その外周には全周に亘るように係止溝19を穿設し
てある。シール材18は全体がゴムのような弾性材にて
形成されており、例えばEPDMとSBRとを混合した
ものである。このシール材18はシール支持部材20で
支持されている。シール支持部材20は、連結部材15
の開口部に沿う環状に形成されており、全体が例えばガ
ラス繊維入りポリプロピレンのような合成樹脂にて形成
されている。シール支持部材20の内周には全周に亘る
ように係止縁21(図13)を設けてある。この係止縁
21を上記シール材18の係止溝19に係止した状態で
シール支持部材20の下方からシール支持部材20にビ
ス22を挿通してあり、このビス22を連結部材15に
螺合することでシール支持部材20が連結部材15に取
付けられており、これによりシール材18の上端縁18
aが連結部材15の開口部周縁の下面に当接した状態と
なり、且つ、シール材18の下端縁18bにはフラッパ
ー弁3の上面が接離自在に当接できるようになってい
る。シール材18の下方には弁ケース12が配設され
る。弁ケース12の上端のフランジ12aに設けたねじ
挿通孔12bの下方からビス25が挿通され、このビス
25を連結部材15に螺合することで弁ケース12が連
結部材15に対して固定されている。さらに、弁ケース
12のフランジ12aと連結部材15との間には、図1
5に示すように、弁ケース12と連結部材15との間を
シールするための弁ケースシール材26が介装されてい
る。
【0011】上記弁ケース12内にはフラッパー弁3が
上下に回動自在に配設されている。フラッパー弁3は、
図13に示すように、両端部が便器ケース12の両側部
に回動自在に支持された回動軸30と、この回動軸30
に基端が固着されたアーム部31とを備えており、この
アーム部31の先端にフラッパー弁3が取付けられてい
る。フラッパー弁3の略中央部の下面には、アーム部3
1の先端に設けた弁取付け孔32内に若干の遊びをもっ
て挿入されるボス33が突設しており、弁取付け孔32
の下方に突出したボス33の先端にワッシャ34が装着
されている。このようにフラッパー弁3の1箇所をアー
ム部31に取付けることで、フラッパー弁3は若干傾斜
可能な状態で取付けられるようになり、従って、閉弁時
においてフラッパー弁3は前記連結部材15に取着され
たシール材18の下端縁18bに対して隙間なく容易に
密着可能となっている。さらに上記アーム部31に先端
部には、ゴムなどの弾性材料からなる緩衝部材13が取
着されている。この緩衝部材13は、図10に示すよう
に、略筒状に形成されていると共に、その上端部にアー
ム部31の先端に設けた取付け孔に嵌合する嵌合溝13
aが凹設されている。緩衝部材13の下部はアーム部3
1の下面及びフラッパー弁3の下面よりも下方に突出し
ており、フラッパー弁3が全開状態となった時にこの緩
衝部材13の下部が弁ケース12の内壁12cに弾接す
ることによって、フラッパー弁3が弁ケース12に衝突
するのを回避する働きをする。
【0012】上記フラッパー弁3の回動軸30は、後述
のカム機構35を介して操作レバー(図示せず)のワイ
ヤ6に連結されている。ワイヤ6は図12、図14に示
すように、便器1の前部から後部に引き回されたワイヤ
ガイド50に収納され、ワイヤ6の先端が操作レバーに
連結されている。カム機構35は、図1に示すように、
フラッパー弁3の回動軸30に取付けられたフラッパー
弁カム4と、ワイヤ6により操作されるストッパーカム
5とで構成されている。フラッパー弁カム4とストッパ
ーカム5は別体に構成されており、ストッパーカム5は
フラッパー弁カム4の近傍位置において便器ケース12
側に回動自在に支持されている。このようにストッパー
カム5とフラッパー弁カム4とを別体で構成すること
で、例えばフラッパー弁3が凍結した場合において、操
作レバーの操作による過負荷がワイヤ6や操作レバー、
フラッパー弁3にかかるのを防止できる構造となってい
る。
【0013】ここで、ストッパーカム5は、図2に示す
ように、略逆L字状に形成され、回動中心N1 となる軸
孔部5aが便器ケース12の側壁に回動自在に支持され
ており、本実施形態では、ストッパーカム5の操作角度
は約40°(全閉角度0°〜全開角度40°)に設定さ
れている。ストッパーカム5の軸孔部5aの周辺にはス
プリング36が組み付けられている。このスプリング3
6はストッパーカム5を介してフラッパー弁カム4を閉
じる方向に作用するためのものであり、その一端36a
が便器ケース12側に支持され、他端36bがストッパ
ーカム5に設けた支持部60に支持されており、このス
プリング36を介してフラッパー弁3は閉じる方向に常
に付勢されている。
【0014】また、ストッパーカム5の垂直部分5bの
下端部には、図2(b)(c)に示すように、ワイヤ6
の端部6aが連結される連結用の孔部14が設けられて
いる。この孔部14はワイヤ6を外部から挿入するスリ
ット孔14aと、ワイヤ6がスライド自在に挿入される
挿入孔14bとから成る。ワイヤ6の先端にはこの孔部
14よりも大径のワイヤストッパー37が設けられてお
り、これによりワイヤ6の端部6aはストッパーカム5
の孔部14に対してスライド自在に且つ抜け止め状態で
連結保持されている。
【0015】また、ストッパーカム5の水平部分5cの
先端には、図2(a)(d)に示すように、第1の当た
り部8が設けられている。この第1の当たり部8は、ス
トッパーカム5の回動中心N1 から遠い位置に配設され
ている。第1の当たり部8は、本実施形態では、ローラ
支持部38に回転自在に軸支されたローラ39によって
構成されており、このローラ39がフラッパー弁カム4
の第1のカム面10にのみ当接可能となっている。また
ローラ39はストッパーカム5の厚み方向の略半分の領
域a内に設置されており、残りの略半分の領域b内には
第2のカム面11が形成されている。この第2のカム面
11は、ストッパーカム5の水平部分5cの上端面に沿
って上記ローラ39よりもストッパーカム5の回動中心
1 に近い位置に形成されている。第2のカム面11
は、平坦面42と凹曲面43とから成り、平坦面42側
が第2のカム面11の始端部11aとなり、且つ凹曲面
43側が終端部11bとなっており、この第2のカム面
11の始端部11aから終端部11bにわたってフラッ
パー弁カム4の第2の当たり部9のみが当接可能となっ
ている。尚図2中の40はストッパーカム5の補強リブ
である。
【0016】一方、フラッパー弁カム4は、図3に示す
ように、略三角形状に形成されており、回動中心N2
なる軸孔部70にフラッパー弁3の回動軸30の端部が
挿入され、軸孔部70に設けたビス孔71にビスを螺入
することでフラッパー弁カム4は回動軸30と一体に固
定されている。本実施形態では、フラッパー弁カム4の
操作角度は約75°(全閉角度0°〜全開角度75°)
に設定されており、全角度においてフラッパー弁カム4
はフリーな状態で回転自在となっている。つまり、スト
ッパーカム5に組み付けられたスプリング36のバネ力
がフラッパー弁カム4に作用することで後述のようにフ
ラッパー弁カム4に閉じる方向の外力が付与され、ま
た、ストッパーカム5からの外力が解除された時には、
フラッパー弁カム4に連結されたフラッパー弁3がその
自重で開く方向に回転するようになっており、このとき
のフラッパー弁3の自重がフラッパー弁3を開く方向に
付勢する弁開き手段を構成している。
【0017】フラッパー弁カム4の軸孔部70(回動中
心N2 )と対向する底辺側には第1のカム面10と第2
の当たり部9とが設けられている。尚図3中の41はス
トッパーカム5の第1の当たり部8が進入可能な凹所で
ある。フラッパー弁カム4の第1のカム面10は、図3
(c)に示すように、フラッパー弁カム4の厚み方向の
略半分の領域b′内に形成されており、前記ストッパー
カム5の第1の当たり部8と対向している。また残りの
略半分の領域a′内には前記ストッパーカム5の第2の
カム面11に対向する第2の当たり部9が形成されてい
る。第1のカム面10はフラッパー弁カム4の回動中心
2 に近い位置に形成され、第2の当たり部9は第1の
カム面10よりも回動中心N2 から遠い位置に形成され
ている。また第1のカム面10はストッパーカム5の回
動中心N 2 からの距離が始端部10aでは最も長く、始
端部10aから終端部10bに向かうにつれて徐々に短
くなるような円弧面状に形成されており、ストッパーカ
ム5に対するフラッパー弁カム4の回転速度を速めるこ
とができるようになっている。また、第2の当たり部9
は、第1のカム面10の終端部10bの側方に位置して
おり、ストッパーカム5の第2のカム面11の始端部1
1aから終端部11bにわたって当接可能となってい
る。これらフラッパー弁カム4の第2の当たり部9とス
トッパーカム5の第2のカム面11とにより、フラッパ
ー弁3を遅い回転速度で閉じることができるようにする
ための減速手段が構成されている。
【0018】次に、動作を説明する。用便後に操作レバ
ーを操作するとワイヤ6が引張られ、図9→図8→図7
→図6→図5→図4の順にストッパーカム5に組み付け
られたスプリング36のバネ力に抗してストッパーカム
5は40°の角度まで回動し、一方、フラッパー弁カム
4は0°(全閉角度)から70°の角度(全開角度)ま
で回動し、フラッパー弁3は全開状態となり、便器ボウ
ルの洗浄排水が行なわれる。
【0019】しかして、ワイヤ6に連結されるストッパ
ーカム5と、フラッパー弁3の回動軸30に連結される
フラッパー弁カム4とに分割したことによって、例えば
冬場においてフラッパー弁3が凍結している場合は、操
作レバーを操作してもワイヤ6が引張られてストッパー
カム5が回転するだけとなる。つまり、フラッパー弁カ
ム4に連結されているフラッパー弁3はストッパーカム
5からの外力によって閉じる方向に付勢されるが、スト
ッパーカム5からの外力が解除された時にはフラッパー
弁3はその自重によって開く方向に付勢されるものであ
るから、フラッパー弁3が凍結して動かなくても、操作
レバーによって引張られるのはワイヤ6とストッパーカ
ム5のみであり、フラッパー弁カム4及びフラッパー弁
3には操作レバーからの無理な引張り力がかからず、従
って、ワイヤ6や、操作レバー、フラッパー弁3に対し
て過負荷が作用しなくなり、ワイヤ6や操作レバー、或
いはフラッパー弁3の破損による故障の発生を防止で
き、使用性の向上を図ることができるものである。
【0020】しかも、図13に示すように、フラッパー
弁3の下面側に略筒状をした緩衝部材13を突設させて
あるので、フラッパー弁3が自重で下方に回動しても緩
衝部材13の下部が弁ケース12の内壁12cに当たる
ことによって、フラッパー弁3を開く際に不快音が発生
せず、そのうえフラッパー弁3と弁ケース12とに夫々
衝撃が加わらなくなるので、故障の発生を防止すること
ができる。
【0021】次に、フラッパー弁3を閉じる場合の動作
を説明する。用便後に、操作レバーの操作を解除すると
ワイヤ6が緩んで、図4→図5→図6→図7→図8→図
9の順にストッパーカム5はスプリング36のバネ力で
閉じる方向に40°→0°の角度まで回動し、このスト
ッパーカム5の回動に連動してフラッパー弁カム4は7
5°→0°の角度まで回動して、フラッパー弁3は全閉
状態となる。
【0022】ここで、フラッパー弁3の全開状態から全
閉状態に至る回動範囲は、ストッパーカム5の第1の当
たり部8がフラッパー弁カム4の第1のカム面10の始
端部10aから終端部10bにわたって当接する第1の
回動範囲(図4(a)〜図6(b))と、ストッパーカ
ム5の第1の当たり部8がフラッパー弁カム4の第1の
カム面10の終端部10bに当接し且つフラッパー弁カ
ム4の第2の当たり部9がストッパーカム5の第2のカ
ム面11の始端部11aに当接する第2の回動範囲(図
7(a))と、フラッパー弁カム4の第2の当たり部9
がストッパーカム5の第2のカム面11の始端部11a
から終端部11bにわたって当接する第3の回動範囲
(図7(b)〜図9(b))とに分けられる。
【0023】先ず、ストッパーカム5の40°から35
°の角度まではストッパーカム5とフラッパー弁カム4
とが接触しないようになっており、フラッパー弁カム4
はフリーな状態にあり、フラッパー弁3は自重によって
全開状態にある。ストッパーカム5が35°の角度まで
回動すると、図4(a)に示すように、ストッパーカム
5の第1の当たり部8がフラッパー弁カム4の第1のカ
ム面10の始端部10aに当たり、フラッパー弁カム4
は75°の角度から回転し始める。その後図4(b)→
図5(a)→図5(b)→図6(a)の順に第1の当た
り部8が第1のカム面10の始端部10aから終端部1
0bに沿って移動してフラッパー弁カム4を押し上げ、
フラッパー弁3は途中まで閉じられる。このときストッ
パーカム5の第1の当たり部8はローラ39(図2
(c))で構成されているので、このローラ39がフラ
ッパー弁カム4の第1のカム面10に摺接しながら移動
することによって、ストッパーカム5とフラッパー弁カ
ム4の第1のカム面10との当たりが弱められ、フラッ
パー弁3を緩やかに回動させることができ、操作性が良
くなる。
【0024】その後、ストッパーカム5が23°の角度
まで回動すると、フラッパー弁カム4の角度は25°と
なり、図6(b)に示すように、ストッパーカム5の第
1の当たり部8がフラッパー弁カム4の第1のカム面1
0の終端部10bに達し、且つ、フラッパー弁カム4の
第2の当たり部9がストッパーカム5の第2のカム面1
1の始端部11aに当接した状態となる。このように、
ストッパーカム5の第1の当たり部8がフラッパー弁カ
ム4の第1のカム面10から離れる前にフラッパー弁カ
ム4の第2の当たり部9がストッパーカム5の第2のカ
ム面11に当たることによって、第1の当たり部8と第
1のカム面10との当接状態から第2の当たり部9と第
2のカム面11との当接状態への移行をスムーズに行な
うことができるようになる。
【0025】さらにストッパーカム5が20°の角度ま
で回動するとフラッパー弁カム4の角度は22°とな
り、図7(a)に示すように、ストッパーカム5の第1
の当たり部8がフラッパー弁カム4の第1のカム面10
から離反し、その代わりにフラッパー弁カム4の第2の
当たり部9のみがストッパーカム5の第2のカム面11
の始端部11aから終端部11bに向けて移動する。ス
トッパーカム5が5°の角度まで回動すると、図8
(b)に示すように、フラッパー弁カム4の角度は10
°となり、さらに図9(a)に示すように、フラッパー
弁カム4の第2の当たり部9がストッパーカム5の第2
のカム面11の凹曲面43側の終端部11bに達する
と、ストッパーカム5の角度が0°となり、フラッパー
弁カム4の角度も0°となり、フラッパー弁3が全閉状
態となる。
【0026】上記のように、ストッパーカム5の回転角
が35°→22°の間では、フラッパー弁カム4の回転
角は75°→20°となり、フラッパー弁カム4の回転
角とストッパーカム5の回転角の比r(=ストッパーカ
ム5の回転角/フラッパー弁カム4の回転角)は、r=
4.23となり、フラッパー弁3は全開状態から途中ま
では速い速度で閉じられる。ストッパーカム5の回転角
が22°→16°の間では、フラッパー弁カム4の回転
角は20°→10°となり、フラッパー弁カム4の回転
角とストッパーカム5の回転角の比rは、r=1.25
となり、フラッパー弁3の回転速度は中程度となる。ス
トッパーカム5の回転角が5°→0°の間では、フラッ
パー弁カム4の回転角は10°→0°となり、フラッパ
ー弁カム4の回転角とストッパーカム5の回転角の比r
は、r=0.5となり、フラッパー弁3は全閉状態に近
づいたときに減速される。従って、便器1内の水はねが
発生し難くなり、大きな衝撃音の発生も防止できる。し
かも、上記のように全開状態から途中までのフラッパー
弁3の回転速度は速いので、フラッパー弁カム4のトー
タルな回転速度を一定速度以上に保持することが可能と
なり、使用性の向上が図られる。
【0027】さらに、ストッパーカム5に組み付けられ
たスプリング36によりストッパーカム5に発生するモ
ーメントをMS 、ストッパーカム5によってフラッパー
弁カム4に発生するモーメントをMF としたとき、MF
=(MS /r)となり、全閉位置に近づいたときのフラ
ッパー弁カム4の回転角とストッパーカム5の回転角の
比rは、前述したようにr=0.5であるから、フラッ
パー弁カム4に発生するモーメントMF は(MS /0.
5)となる。従って、全閉位置に近づいたときにはスト
ッパーカム5から大きい戻し力(締め付け力)が得られ
るようになり、フラッパー弁3による排出口2の閉塞性
が大幅に向上する結果、便器1内に溜められている水が
排出口2から漏れる心配がなく、便器1内に洗浄水を溜
めた状態で保持できるようになる。
【0028】しかも、ストッパーカム5に組み付けられ
た1つのスプリング36でフラッパー弁3を閉じるよう
にしているから、フラッパー弁3の全ストローク(回
動)位置でスプリング36によるバネ力(リターン力)
を発生させることができ、これに伴い、操作レバーの操
作力を小さくできて、操作が一層し易くなる。さらに、
操作レバーによって操作されるワイヤ6の端部6aはス
トッパーカム5に設けられた連結用の孔部14にスライ
ド自在に且つ抜け止め状態で連結保持されているので、
例えばトイレ掃除の際に掃除用の棒などでフラッパー弁
3を押してストッパーカム5を無理に回動させた場合で
も、ワイヤ6の端部6aはストッパーカム5の連結用の
孔部14に沿ってスライドして、ワイヤ6の端部6aが
ストッパーカム5との連結部から逃げる構造となってい
るので、ワイヤ6に座屈が発生するのを防止でき、故障
の発生防止に有効となる。
【0029】尚、前記実施形態では、フラッパー弁3の
自重によって弁開き手段を構成したが、これに限らず、
例えばスプリングなどによって弁開き手段を構成しても
よく、要はストッパーカム5からの外力が解除された時
にフラッパー弁3を単独で開くことができるような構造
であればよい。また、ストッパーカム5の回転角を40
°、フラッパー弁カム4の回転角を75°としたが、こ
の数値に限定されないのは勿論のことである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、便器の排出口を開閉するフラッパー
弁の回動軸にフラッパー弁カムを取付け、フラッパー弁
を開閉操作する操作レバーに連結されたワイヤに、フラ
ッパー弁カムとは別体に構成され且つフラッパー弁カム
の近傍位置に回動自在に取付けられたストッパーカムを
連結し、上記フラッパー弁カムは、ストッパーカムから
付与される外力によってフラッパー弁を閉じる方向にの
み付勢されていると共に、ストッパーカムからの外力が
解除された時にフラッパー弁を開く方向に付勢する弁開
き手段を備えたものであり、このように、操作レバーの
ワイヤに連結されるストッパーカムと、フラッパー弁の
回動軸に連結されるフラッパー弁カムとに分割したこと
によって、フラッパー弁が凍結している場合において、
操作レバーを無理に操作してもワイヤとストッパーカム
に負荷がかかるだけとなり、フラッパー弁カム及びフラ
ッパー弁に対しては弁開き手段による負荷がかかるのみ
となるので、ワイヤや操作レバー、フラッパー弁に過負
荷がかからなくなり、従って、ワイヤや操作レバー、フ
ラッパー弁などの破損による故障の発生を防止でき、使
用性が向上する。
【0031】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
のフラッパー弁が全閉状態に近づいたときにその回転速
度を遅くする減速手段を備えているから、請求項1記載
の効果に加えて、フラッパー弁が勢いよく閉じることを
防止でき、従って、便器内の水はねが発生し難くなり、
大きな衝撃音の発生も防止でき、使用性が向上する。ま
た請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のストッ
パーカムの回動中心から遠い位置に第1の当たり部、回
動中心に近い位置に第2のカム面が夫々設けられ、フラ
ッパー弁カムの回動中心から遠い位置に第1のカム面、
回動中心に近い位置に第2の当たり部が夫々設けられ、
フラッパー弁の全開状態から全閉状態に至る回動範囲
が、ストッパーカムの第1の当たり部がフラッパー弁カ
ムの第1のカム面の始端部から終端部にわたって当接す
る第1の回動範囲と、ストッパーカムの第1の当たり部
がフラッパー弁カムの第1のカム面の終端部に当接し且
つフラッパー弁カムの第2の当たり部がストッパーカム
の第2のカム面の始端部に当接する第2の回動範囲と、
フラッパー弁カムの第2の当たり部がストッパーカムの
第2のカム面の始端部から終端部にわたって当接する第
3の回動範囲とで構成されているから、請求項1又は2
記載の効果に加えて、第1の回動範囲ではストッパーカ
ムに対するフラッパー弁カムの回転比が大きくなるの
で、フラッパー弁の回転速度が速くなり、一方、第3の
回動範囲ではストッパーカムに対するフラッパー弁カム
の回転比が小さくなるので、フラッパー弁の回転速度が
遅くなり、フラッパー弁が全閉状態に近づいたときにフ
ラッパー弁が減速されて勢いよく閉じることを防止でき
ると共に、フラッパー弁カムのトータルな回転速度を一
定以上の速さに保つことができ、使用性が向上する。そ
のうえ全閉位置に近い位置での第3の回動範囲では、フ
ラッパー弁カムの回動中心から遠い位置の第2の当たり
部がストッパーカム5の回動中心から近い位置の第2の
カム面に当接することによって、フラッパー弁カムに発
生するモーメントが大きくなり、従って、全開位置に近
い位置でストッパーカムから大きい戻し力(締め付け
力)が得られることによって、フラッパー弁による排出
口の閉塞性が大幅に向上する結果、便器内に溜められて
いる水が排出口から漏れる心配がなく、便器内に洗浄水
を溜めた状態で保持できるようになる。さらに第2の回
動範囲においては第1の当たり部と第1のカム面との当
接状態から第2の当たり部と第2のカム面との当接状態
への移行がスムーズに行なわれるので、フラッパー弁の
減速もスムーズなものとなり、操作性の向上が図られ
る。
【0032】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
のストッパーカムの第1の当たり部をローラで構成した
から、請求項3記載の効果に加えて、ストッパーカムの
第1の当たり部とフラッパー弁カムの第1のカム面との
当たりが弱くなり、フラッパー弁が緩やかに回動可能と
なり、操作性が一層向上する。また請求項5記載の発明
は、請求項1記載のフラッパー弁は弁ケース内に収納さ
れ、フラッパー弁の下面側にフラッパー弁を開いた時に
弁ケースの内壁に弾接する緩衝部材を設けたから、請求
項1記載の効果に加えて、フラッパー弁が全開状態とな
ったときに緩衝部材によってフラッパー弁と弁ケースの
内壁との衝突を防止でき、従って、フラッパー弁を開く
際に不快音が発生せず、そのうえフラッパー弁と弁ケー
スとに夫々衝撃が加わらなくなるので、故障の発生を防
止できる。
【0033】また請求項6記載の発明は、請求項1記載
のワイヤの端部はストッパーカムに設けられた連結用の
孔部にスライド自在に且つ抜け止め状態で連結保持され
ているから、請求項1記載の効果に加えて、トイレ掃除
の際に掃除用の棒などでフラッパー弁を押した場合で
も、ワイヤの端部はストッパーカムの連結用の孔部に沿
ってスライドして、ワイヤの端部がストッパーカムとの
連結部から逃げる構造となるので、ワイヤに座屈が発生
するのを防止でき、故障の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す側面図である。
【図2】同上のストッパーカムを示し、(a)は正面
図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は背
面図である。
【図3】同上のフラッパー弁カムを示し、(a)は正面
図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は背面
図、(e)は第1のカム面の説明図である。
【図4】(a)(b)は同上のストッパーカムの操作角
が75°から60°の場合の動作説明図である。
【図5】(a)(b)は同上のストッパーカムの操作角
が45°から40°の場合の動作説明図である。
【図6】(a)(b)は同上のストッパーカムの操作角
が35°から30°の場合の動作説明図である。
【図7】(a)(b)は同上のストッパーカムの操作角
が25°から20°の場合の動作説明図である。
【図8】(a)(b)は同上のストッパーカムの操作角
が15°から10°の場合の動作説明図である。
【図9】(a)(b)は同上のストッパーカムの操作角
が10°から0°の場合の動作説明図である。
【図10】(a)は同上の緩衝部材の正面図、(b)は
平面図である。
【図11】同上の弁ケースの取付け状態を説明する分解
側面図である。
【図12】図11の矢符Aから見た平面図である。
【図13】同上の弁ケースの取付け状態を説明する断面
図である。
【図14】同上の弁ケースの側面図である。
【図15】同上の弁ケースの上面に弁ケースシール材を
載置した状態の説明図である。
【符号の説明】
1 便器 2 排出口 3 フラッパー弁 4 フラッパー弁カム 5 ストッパーカム 6 ワイヤ 6a 端部 7 減速手段 8 第1の当たり部 9 第2の当たり部 10 第1のカム面 10a 始端部 10b 終端部 11 第2のカム面 11a 始端部 11b 終端部 12 弁ケース 12c 内壁 13 緩衝部材 14 連結用の孔部 30 回動軸 N1 ストッパーカムの回動中心 N2 フラッパー弁カムの回動中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤波 泰史 兵庫県宝塚市栄町1丁目12番28号 日本ケ ーブル・システム株式会社内 (72)発明者 中尾 誠 兵庫県宝塚市栄町1丁目12番28号 日本ケ ーブル・システム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器の排出口を開閉するフラッパー弁の
    回動軸にフラッパー弁カムを取付け、フラッパー弁を開
    閉操作する操作レバーに連結されたワイヤに、フラッパ
    ー弁カムとは別体に構成され且つフラッパー弁カムの近
    傍位置に回動自在に取付けられたストッパーカムを連結
    し、上記フラッパー弁カムは、ストッパーカムから付与
    される外力によってフラッパー弁を閉じる方向にのみ付
    勢されていると共に、ストッパーカムからの外力が解除
    された時にフラッパー弁を開く方向に付勢する弁開き手
    段を備えていることを特徴とする簡易水洗便器。
  2. 【請求項2】 フラッパー弁が全閉状態に近づいたとき
    にその回転速度を遅くする減速手段を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の簡易水洗便器。
  3. 【請求項3】 ストッパーカムの回動中心から遠い位置
    に第1の当たり部、回動中心に近い位置に第2のカム面
    が夫々設けられ、フラッパー弁カムの回動中心から遠い
    位置に第1のカム面、回動中心に近い位置に第2の当た
    り部が夫々設けられ、フラッパー弁の全開状態から全閉
    状態に至る回動範囲が、ストッパーカムの第1の当たり
    部がフラッパー弁カムの第1のカム面の始端部から終端
    部にわたって当接する第1の回動範囲と、ストッパーカ
    ムの第1の当たり部がフラッパー弁カムの第1のカム面
    の終端部に当接し且つフラッパー弁カムの第2の当たり
    部がストッパーカムの第2のカム面の始端部に当接する
    第2の回動範囲と、フラッパー弁カムの第2の当たり部
    がストッパーカムの第2のカム面の始端部から終端部に
    わたって当接する第3の回動範囲とで構成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の簡易水洗便器。
  4. 【請求項4】 ストッパーカムの第1の当たり部をロー
    ラで構成したことを特徴とする請求項3記載の簡易水洗
    便器。
  5. 【請求項5】 フラッパー弁は弁ケース内に収納され、
    フラッパー弁の下面側にフラッパー弁を開いた時に弁ケ
    ースの内壁に弾接する緩衝部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の簡易水洗便器。
  6. 【請求項6】 ワイヤの端部はストッパーカムに設けら
    れた連結用の孔部にスライド自在に且つ抜け止め状態で
    連結保持されていることを特徴とする請求項1記載の簡
    易水洗便器。
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