JPH07316884A - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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JPH07316884A
JPH07316884A JP11877094A JP11877094A JPH07316884A JP H07316884 A JPH07316884 A JP H07316884A JP 11877094 A JP11877094 A JP 11877094A JP 11877094 A JP11877094 A JP 11877094A JP H07316884 A JPH07316884 A JP H07316884A
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JP
Japan
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hanger
cleaning
electrodeposition
line
coating
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JP11877094A
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English (en)
Inventor
Tomiyuki Suzuki
富之 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンガーに電着塗料が多量に堆積することに
よって発生する塗装不良を可及的に防止すること。 【構成】 本発明では、ハンガー10を洗浄設備100
に案内するハンガー洗浄ライン80と、前記洗浄設備1
00に配置されたハンガー10に高圧水を噴射して前記
ハンガー10に付着した電着塗料を除去する洗浄ロボッ
ト110とを備えて塗装装置を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装ライン上で循環使
用されるハンガーに被塗装物を保持させ、該ハンガーを
介して前記被塗装物を電着槽に浸漬させるようにした塗
装装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、四輪自動車に電着塗装を施す場
合には、コンベアに連係されたハンガーに被塗装物たる
自動車用ボディを保持させ、該ハンガーを介して上記ボ
ディを前処理設備および電着設備へ順次搬送することに
より、該ボディに電着塗料を塗布するようにしている。
【0003】電着塗装が施されたボディは、上記ハンガ
ー、もしくは別個の搬送手段によって焼付乾燥炉へ搬送
され、該焼付乾燥炉で電着塗料が焼付乾燥された後、さ
らに次工程設備、たとえば中塗り設備へと搬送されるこ
とになる。
【0004】一方、上記ボディへの電着塗装が終了する
と、この塗装が終了したボディがハンガーから取り外さ
れるとともに、上記ハンガーに未塗装の新たなボディが
保持され、該ハンガーが再び上記前処理設備および上記
電着設備を走行することによって、この新たなボディへ
の電着塗装が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な塗装装置では、電着工程中にハンガーが被塗装物と共
に電着槽に浸漬されるため、該電着槽に浸漬中において
は迷走電流等の影響もあり、また上記電着槽から引き上
げる等の物理的要因の影響により、上記ハンガーの電着
槽に浸漬した部分に電着塗料が付着することになる。
【0006】ここで、焼付乾燥炉を含む範囲でハンガー
を循環使用するようにした塗装装置では、被塗装物と共
にハンガーに付着した電着塗料が焼き付けられ、該電着
塗料が通電性を有さない滑らかな塗膜となってハンガー
の表面を覆うため、この塗膜によってハンガーへの更な
る電着塗料の付着がほとんど防止される。
【0007】しかしながら、焼付乾燥炉を通過させずに
ハンガーを循環使用するようにした塗装装置において
は、ハンガーに付着した電着塗料がその表面に多孔性を
有し、しかも通電性に富んだ状態となるため、この状態
でハンガーが電着槽に浸漬された場合、該電着塗料の表
面にさらに新たな電着塗料が付着されることになる。特
に、上述したように前処理設備と電着設備との間でハン
ガーを循環使用するようにした塗装装置にあっては、前
処理工程の際の脱脂用アルカリ液や化成被膜生成用酸性
液が含浸することによってハンガーに付着した電着塗料
の溶解が促進され、電着槽内での電気泳動が活発になる
とともに、表面の孔が成長して化成スラッジの付着を促
進させる状態となるため、ハンガーに多量の電着塗料が
堆積することになる。具体的には、上述した条件でハン
ガーを電着槽に100回浸漬させた場合、その表面にお
よそ厚さ1cmの電着塗料が付着した状態となる。
【0008】こうしてハンガーに堆積された電着塗料
は、ある程度の厚さに成長した時点でハンガーから不用
意に脱落する虞れがあり、被塗装物に付着したり、上述
した前処理液や電着槽に混入する等の事態を招来し、被
塗装物の塗装不良を引き起こす要因となる。
【0009】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、ハン
ガーに電着塗料が多量に堆積することによって発生する
塗装不良を可及的に防止することのできる塗装装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る塗装装置
は、塗装ライン上で循環使用されるハンガーに被塗装物
を保持させ、該ハンガーを介して前記被塗装物を電着槽
に浸漬させるようにした塗装装置において、前記ハンガ
ーを所定の洗浄位置に案内する案内手段と、前記洗浄位
置に配置されたハンガーに洗浄剤を噴射し、該洗浄剤の
噴射力によって前記ハンガーに付着した電着塗料を除去
する塗料除去手段とを備えている。
【0011】
【作用】上記構成によれば、噴射される洗浄剤によって
ハンガーへの電着塗料の堆積が抑制される。
【0012】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図3は、本発明に係る塗装装置の一
実施例を概念的に示したものである。ここで例示する塗
装装置は、四輪自動車のボディBに電着塗装を施す場合
に適用されるもので、ハンガー循環搬送ライン1を備え
ている。
【0013】ハンガー循環搬送ライン1は、オーバーヘ
ッドコンベアをループ状に敷設することによって構築さ
れたもので、該オーバーヘッドコンベアに配置された複
数のハンガー10が順次搭載設備20、前処理設備3
0、電着設備40および移載設備50を通過される態様
で配置されている。このハンガー循環搬送ライン1で適
用されるハンガー10は、4cm×4cmのステンレス
製角材を適宜組み合わせることによって略コの字状に構
成されたもので、図4に示すように、該オーバーヘッド
コンベアに連係されたハンガーアーム11と、このハン
ガーアーム11の水平先端部に絶縁体(図示せず)を介
して配設された複数の給電体12とを備えており、これ
ら給電体12の上部に自動車用ボディBの載置域を構成
している。なお、図には明示していないが、上記ハンガ
ー10の給電体12は、それぞれ上記ハンガー循環搬送
コンベア1の電源に接続されている。
【0014】また、上記ハンガー循環搬送ライン1は、
図3に示すように、上記電着設備40および上記移載設
備50間に位置する部位にボディ検出用センサ60を備
えている。ボディ検出用センサ60は、互いに対向する
態様で配置された投光器および受光器によって構成さ
れ、上記電着設備40を通過したハンガー10に自動車
用ボディBが載置されているか否かを光学的に検出する
もので、その検出結果を図示していないライン制御部に
出力する作用を成す。
【0015】一方、上記塗装装置には、上記ハンガー循
環搬送ライン1に台車循環搬送ライン70およびハンガ
ー洗浄ライン80が付設されている。
【0016】台車循環搬送ライン70は、フロアコンベ
アをループ状に敷設することによって構築されたもの
で、上記移載設備50において上記ハンガー循環搬送ラ
イン1の一部分に接し、かつ上記フロアコンベア上に配
置された図示していない複数の台車が上記移載設備50
および焼付乾燥設備90を順次通過される態様で配置さ
れている。
【0017】ハンガー洗浄ライン80は、上記ハンガー
循環搬送ライン1と同様に、オーバーヘッドコンベアを
敷設することによって構築され、上記移載設備50の下
流側に位置する部位において上記ハンガー循環搬送ライ
ン1から分岐され、かつ上記搭載設備20の上流側に位
置する部位において該ハンガー循環搬送ライン1に合流
する態様で配置されており、その経路中に洗浄設備10
0を備えている。
【0018】洗浄設備100は、図1、図2および図7
に示すように、上記ハンガー洗浄ライン80に近接して
配置された洗浄ブース101と、この洗浄ブース101
内に配置された洗浄ロボット110とを備えて構成され
ている。洗浄ブース101は、その一側面に開口を有し
た箱状を成しており、この開口を上記ハンガー洗浄ライ
ン80に対向させる態様で該ハンガー循環搬送ライン1
の外周部に配置されている。洗浄ロボット110は、図
2に明示するように、床面に設置された基準体111
と、この基準体111に対して鉛直軸回りに回動可能に
配設された旋回体112と、この旋回体112に対して
水平軸回りに揺動可能に配設された下腕部113と、該
下腕部113に対して水平軸回りに揺動可能に配設され
た上腕部114と、該上腕部114の延在軸回りに回動
可能、かつ水平軸回りに揺動可能に配設された手首部1
15とを備えて構成された多関節タイプのもので、該手
首部115の先端部に噴射ノズル116を保持してい
る。噴射ノズル116は、極細径、たとえば実施例では
1.3mmの内径を有し、その基端部が可撓性を有する
ホース117を介してウォータポンプ118に接続され
ており、該ウォータポンプ118の駆動によってその先
端の噴射口から高圧、たとえば実施例では150kg/平
方cmの水Wを噴射する作用を成す。なお、図には明示
していないが、このハンガー洗浄ライン80における上
記ハンガー循環搬送ライン1からの分岐側端部には、上
述した図示せぬライン制御部によって作動されるライン
切替器2が配設されている。また、上記洗浄設備100
には、上記ハンガー洗浄ライン80に搬送されたハンガ
ー10に当接係合してその前端部を上記洗浄ロボット1
10の可動域に位置決め配置させるための図示せぬ第1
ストッパ、および該ハンガー10に当接係合してその後
端部を上記洗浄ロボット110の可動域に位置決め配置
させるための図示せぬ第2ストッパがそれぞれ設けられ
ている。さらに、図1中の符号120は、予め与えられ
たデータに基づいて上記洗浄ロボット110および上記
ウォータポンプ118の作動を制御するロボット制御部
である。
【0019】上記のように構成された塗装装置では、上
記搭載設備20において車体工場から搬入された自動車
用ボディBが上記ハンガー10の載置域に載置される
と、上記オーバーヘッドコンベアの運転によって該ボデ
ィBが上記前処理設備30を適宜の速度で通過され、こ
の間、上記自動車用ボディBに対して脱脂・化成被膜形
成・水洗等、所要の前処理が施される。
【0020】前処理が施された自動車用ボディBは、上
記オーバーヘッドコンベアの運転によって次に電着設備
40に搬送され、図5に示すように、上記ハンガー10
に載置された状態のまま、電着塗装を行うべく電着塗
料、たとえばカチオン電着塗料Pが貯留された電着槽4
1内を通過される。なお、電着槽41内における自動車
用ボディBへの給電は、ハンガーアーム11に配設され
た複数の給電体12を介して行われている。
【0021】上記自動車用ボディBが電着槽41を通過
すると、その後、この自動車用ボディBに十分な水洗が
施され、上記電着設備40での処理が終了する。このと
き、図6に示すように、自動車用ボディBおよびハンガ
ーアーム11における電着槽41に浸漬した部分には、
電着塗料Pが付着することによってそれぞれの表面に塗
膜PP(およそ25μm)が形成されている。
【0022】電着設備40での電着処理が終了した自動
車用ボディBは、上記オーバーヘッドコンベアの運転に
よって上記ハンガー循環搬送ライン1をさらに搬送さ
れ、上記ボディ検出用センサ60を通過した後、上記移
載設備50に搬送される。ここで、上記ハンガー10に
自動車用ボディBが載置されている場合には、上記ボデ
ィ検出用センサ60から上述した図示せぬライン制御部
へ「ボディ有り」を示す検出信号、つまりON信号が出
力され、該ライン制御部によって上記ライン切替器2が
OFF、すなわち上記ハンガー洗浄ライン80の分岐側
端部が上記ハンガー循環搬送ライン1から切り離された
状態に保持されることになる。
【0023】移載設備50に搬送された自動車用ボディ
Bは、該移載設備50において上記ハンガー10から図
示せぬ台車(図示せず)上へと移載された後、フロアコ
ンベアの運転によって焼付乾燥設備90を適宜の速度で
通過され、この間、表面に形成された塗膜PPの焼付乾
燥処理が施される。さらに、塗膜PPの焼付乾燥処理が
終了した自動車用ボディBは、その後、図示していない
搬送手段に移載され、次工程設備である中塗り設備へ搬
送される。
【0024】一方、移載設備50において自動車用ボデ
ィBを台車(図示せず)に受け渡したハンガー10は、
オーバーヘッドコンベアの運転によって上記ハンガー循
環搬送ライン1上を搬送され、再び搭載設備20におい
て車体工場から搬入された新たな自動車用ボディBがそ
の載置域に載置される。
【0025】以下、上述した作用が繰り返し行われ、車
体工場から搬入された自動車用ボディBの表面に順次電
着塗装が施されることになる。
【0026】ところで、上述した電着塗装作業を繰り返
し行った場合には、ハンガーアーム11に形成される塗
膜PPの厚さが電着槽41に浸漬される回数に応じて順
次増大することになる。
【0027】このため、この塗装装置では、上記搭載設
備20においてハンガーアーム11に形成された塗膜P
Pの厚さが所定の値、詳しくは不用意に脱落する以前の
予設定値に達した場合、これを人的に、もしくは光学的
に検出し、該搭載設備20において当該ハンガー(以
下、単に要洗浄ハンガー10′と称する)に対する自動
車用ボディBの搭載作業が省略される。
【0028】要洗浄ハンガー10′がハンガー循環搬送
ライン1上を搬送されると、上記ボディ検出用センサ6
0を通過した時点で該センサ60から図示せぬライン制
御部へ「ボディ無し」を示す検出信号、つまりOFF信
号が出力される。
【0029】ボディ検出用センサ60からOFF信号が
加えられた図示せぬライン制御部は、上記ボディ検出用
センサ60から上記ライン切替器2までの距離、および
上記ハンガー循環搬送ライン1の搬送速度に基づいて当
該要洗浄ハンガー10′が上記ライン切替器2に到達す
るまで時間を算出し、この要洗浄ハンガー10′がライ
ン切替器2を通過する直前に該ライン切替器2をON、
すなわち上記ハンガー洗浄ライン80の分岐側端部を上
記ハンガー循環搬送ライン1に接続させた状態に切り換
える。
【0030】上記ライン切替器2がON状態に切り換え
られると、ハンガー循環搬送ライン1を搬送されていた
要洗浄ハンガー10′は、該ライン切替器2を介して上
記ハンガー洗浄ライン80へ導かれ、上記洗浄設備10
0において第1ストッパ(図示せず)に当接係合した状
態、つまりその前端部を上記洗浄ロボット110の可動
域に位置決め配置した状態で停止される。なお、当該要
洗浄ハンガー10′がハンガー洗浄ライン80に導入さ
れると、上述した図示せぬライン制御部は、以降搬送さ
れる通常のハンガー10がハンガー洗浄ライン80へ導
入されるのを防止するため、直ちに上記ライン切替器2
をOFF状態に復帰させる。
【0031】図示せぬ検出手段によって上記要洗浄ハン
ガー10′が第1ストッパ(図示せず)に当接係合され
たことが確認されると、上記ハンガー洗浄ライン80が
停止された後、上記ロボット制御部120によって上記
洗浄ロボット110および上記ウォータポンプ118が
それぞれ適宜動作され、以下に述べるように当該要洗浄
ハンガー10′の前端部に形成された塗膜PPの全域に
対してその除去作業が施される。すなわち、この塗膜除
去作業では、要洗浄ハンガー10′の前端部に形成され
た塗膜PPに対して噴射ノズル116から高圧の水Wを
順次噴射し、この噴射した高圧水Wの噴射力、あるいは
この噴射した高圧水Wによって加えられる衝撃力によ
り、当該要洗浄ハンガー10′の塗膜PPを剥離・除去
させるようにしている。
【0032】上記要洗浄ハンガー10′の前端部に対す
る塗膜PPの除去作業が終了し、上記洗浄ロボット11
0および上記ウォータポンプ118が初期状態に復帰す
ると、上記第2ストッパ(図示せず)が作動状態に配置
された後、上記第1ストッパ(図示せず)が解除される
とともに、上記ハンガー洗浄ライン80の運転が再開さ
れ、当該要洗浄ハンガー10′が第2ストッパ(図示せ
ず)に当接係合した状態、つまりその後端部を上記洗浄
ロボット110の可動域に位置決め配置した状態で停止
される。
【0033】図示せぬ検出手段によって上記要洗浄ハン
ガー10′が第2ストッパ(図示せず)に当接係合され
たことが確認されると、上記ハンガー洗浄ライン80が
停止された後、上記ロボット制御部120によって上記
洗浄ロボット110および上記ウォータポンプ118が
それぞれ適宜動作され、当該要洗浄ハンガー10′の後
端部に対して上述した作業と同様の塗膜除去作業が施さ
れることになる。
【0034】上記要洗浄ハンガー10′の後端部に対す
る塗膜PPの除去作業が終了し、上記洗浄ロボット11
0および上記ウォータポンプ118が初期状態に復帰す
ると、この塗膜PPが全て除去されたハンガー10′に
再び自動車用ボディBを載置させるべく上記第2ストッ
パ(図示せず)が解除されるとともに、上記ハンガー洗
浄ライン80の運転が再開され、該ハンガー10′が適
宜のタイミングで上記ハンガー循環搬送ライン1に合流
されることになる。
【0035】因に、上述した要洗浄ハンガー10′に対
して塗膜PPの除去作業を施している間においても、上
記ハンガー循環搬送ライン1では、並行して上述した自
動車用ボディBに対する電着塗装が行われているととも
に、上記ボディ検出用センサ60において上記電着設備
40を通過したハンガー10に自動車用ボディBが載置
されているか否かが光学的に検出されており、その運
転、つまり電着塗装の作業性に影響が及ぶことはない。
【0036】このように上記塗装装置によれば、ハンガ
ーアーム11に形成された電着塗料Pの塗膜PPが、該
ハンガー10から不用意に脱落する以前においてこれを
除去するようにしているため、電着塗料Pが多量に堆積
することによって発生する塗装不良を可及的に防止する
ことが可能となる。
【0037】しかも、ハンガー循環搬送ライン1とは別
個のハンガー洗浄ライン80を設け、このハンガー洗浄
ライン80の洗浄設備100において塗膜PPの除去作
業を行うようにしているため、電着塗装の作業効率に影
響を与えることもない。
【0038】なお、上記実施例では、四輪自動車のボデ
ィに対する塗装装置を例示しているが、本発明はもちろ
んその他の被塗装物を塗装するものにも適用することが
できる。また、ステンレス製の角材によって略コの字状
に構成されたハンガーを塗装ラインで循環使用する塗装
装置を例示しているが、ステンレス以外の材質で、その
他の形状を呈するハンガーを循環使用する塗装装置に対
しても同様の効果を期待することができる。さらに、前
処理設備と電着設備とでハンガーを循環使用するように
しているが、本発明ではこれに限定されず、たとえば電
着設備でのみハンガーを循環使用するものにも適用する
ことができる。
【0039】また、上記実施例では、移載設備から搭載
設備に至る間に洗浄位置を配置するようにしているが、
その他の位置に洗浄位置を配置しても構わない。たとえ
ば、図8に示す他の実施例のように、搭載設備20から
前処理設備30に至る間に、図1乃至図7に示した塗装
装置と同様のボディ検出用センサ60、洗浄ライン80
および洗浄設備100を配置するようにすれば、該搭載
設備20において被塗装体の搭載作業を省略した要洗浄
ハンガー10′に対して直ちに塗膜除去作業を施すこと
が可能となる。なお、この図8に示す他の実施例におい
ては、図1乃至図7に示した実施例と同一構成要素に対
して同一の符号を付している。
【0040】さらに、上記実施例では、洗浄剤として水
を使用しているが、その他の洗浄剤を適用することも可
能である。また、ハンガーに付着した電着塗料の厚さが
予設値に達したもののみを対象として該塗料を除去する
ようにしているが、たとえば洗浄位置を塗装ライン上に
配置し、ここを通過する全てのハンガーに対して塗料の
除去作業を施すようにしても構わない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る塗装
装置によれば、噴射される洗浄剤によってハンガーへの
電着塗料の堆積が抑制されるため、ハンガーに電着塗料
が多量に堆積することによって発生する塗装不良を可及
的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装装置の一実施例を概念的に示
した要部平面図である。
【図2】図1に示す実施例装置で適用される塗装除去手
段を概念的に示した側面図である。
【図3】図1に示す実施例装置の全体を概念的に示した
平面図である。
【図4】図1に示す実施例装置で適用されるハンガーを
示した概念図である。
【図5】図3中の地点 I におけるハンガーの状態を示
した概念図である。
【図6】図3中の地点 II におけるハンガーの状態を示
した概念図である。
【図7】図3中の地点 III におけるハンガーの状態を
示した概念図である。
【図8】本発明に係る塗装装置の他の実施例を概念的に
示した平面図である。
【符号の説明】
1…ハンガー循環搬送ライン 10…ハンガー 41…電着槽 80…ハンガー洗浄ライン 100…洗浄設備 110…洗浄ロボット 116…噴射ノズル B…自動車用ボディ W…高圧水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装ライン上で循環使用されるハンガー
    に被塗装物を保持させ、該ハンガーを介して前記被塗装
    物を電着槽に浸漬させるようにした塗装装置において、 前記ハンガーを所定の洗浄位置に案内する案内手段と、 前記洗浄位置に配置されたハンガーに洗浄剤を噴射し、
    該洗浄剤の噴射力によって前記ハンガーに付着した電着
    塗料を除去する塗料除去手段とを備えることを特徴とす
    る塗装装置。
JP11877094A 1994-05-31 1994-05-31 塗装装置 Pending JPH07316884A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11877094A JPH07316884A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 塗装装置

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ID=14744644

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