JPH07316393A - 耐衝撃性改良ポリアセタール組成物 - Google Patents

耐衝撃性改良ポリアセタール組成物

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JPH07316393A
JPH07316393A JP7050639A JP5063995A JPH07316393A JP H07316393 A JPH07316393 A JP H07316393A JP 7050639 A JP7050639 A JP 7050639A JP 5063995 A JP5063995 A JP 5063995A JP H07316393 A JPH07316393 A JP H07316393A
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buffer system
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JP7050639A
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Nazir A Memon
ナチア・アーマド・メモン
Ursula Elisabeth Ziegler
ウアスラ・エリザベス・ツァイグラー
Richard H Weese
リチャード・ヘンリー・ウィース
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Hoechst AG
Rohm and Haas Co
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Hoechst AG
Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ポリオキシメチレンと安定化コア
シェルグラフトコポリマーを含む、衝撃強度及び熱老化
特性が改良されたポリオキシメチレン組成物を提供する
ことを目的とする。改良された組成物から得られる成形
物品は、優れた低温衝撃強度及び良好な熱老化特性を有
する。 【構成】 本発明は、ポリオキシメチレン(成分A)、
及び、ポリブタジエンをベースとするゴム弾性コア及び
硬質グラフトシェルから形成される安定化MBSコアシ
ェルグラフトコポリマー(成分B)から構成される改良
されたポリアセタール組成物に関する。安定化MBSコ
アシェルグラフトコポリマー(成分B)は、少なくとも
一つのヒンダードフェノール、ホスファイト、有機スル
フィド、及びpH緩衝系の特別の安定化配合物を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の分野)ポリオキシメチレン(PO
M)組成物とも称されるポリアセタール組成物は、一般
に、その末端基がエステル化又はエーテル化によってキ
ャップされている、ホルムアルデヒド又はホルムアルデ
ヒドの環状オリゴマー、例えばトリオキサンのホモポリ
マー、あるいは、主鎖中に少なくとも二つの隣接炭素原
子を有するオキシアルキレン基を有する、ホルムアルデ
ヒド又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーのコポリマ
ーをベースとする組成物を包含すると理解されている。
コモノマーの割合は、20重量%以下であることができ
る。
【0002】ポリアセタール成形組成物は、長年の間、
商業的に用いられてきた。それらの優れた機械特性、例
えば高い剛性、硬度及び強度、耐クリープ性及び耐疲労
特性、並びに高い弾性回復率及び多くの化学物質に対す
る良好な耐性のために、それらは、特にエンジニアリン
グ分野、例えば自動車用用途又は家庭用用途、機械部品
用、あるいは電気若しくは電子産業において、広範囲の
最終用途において用いられてきた。しかしながら、数多
くの潜在的な用途においては、耐衝撃性及び柔軟性は低
すぎるものである。
【0003】本発明は、ポリオキシメチレン(成分A)
と、粒子がポリブタジエンをベースとするゴム弾性コア
及び硬質グラフトシェルから形成される、安定化MBS
(メタクリレート−ブタジエン−スチレン)コアシェル
グラフトコポリマー(成分B)の成形組成物に関する。
成分Bは、少なくとも一つのヒンダードフェノール、ホ
スファイト、有機スルフィド、及びpH緩衝系、例えば
リン酸水素二ナトリウム、リン酸トリナトリウム、リン
酸水素二ナトリウムとリン酸トリナトリウムとの混合
物、又は水酸化ナトリウムとリン酸との混合物のような
特別の安定化配合物を含む。これらの混合物から得られ
る成形物品は、特にその優れた低温耐衝撃性と良好な熱
老化特性(heat aging performance)によって区別され
る。
【0004】(発明の背景)いくつかの場合においては
グラフトエラストマーとともに架橋又は非架橋エラスト
マーを含ませることによって、ポリアセタールの靱性特
性を改良するための数多くの方法が特許文献により知ら
れている。例えば、以下のものが挙げられる。ポリウレ
タンで変性されたPOM(ドイツ国特許1,193,2
40号);アクリルエステル/ブタジエンベースで調製
されたグラフトコポリマーで変性されたPOM(ドイツ
国特許1,964,156号);ポリブタジエンで変性
されたPOM(米国特許第4,424,307号);又
はポリジエン/ポリアルキレンオキシドブロックコポリ
マーで変性されたPOM(ドイツ国特許2,408,4
87号)。しかしながら、これらの混合物は、多くの用
途に関して十分な低温衝撃強度を示さない。
【0005】ヨーロッパ特許EP156,285及びE
P181,541号においては、粒子がポリジエンをベ
ースとするゴム弾性コア及び硬質グラフトシェルから形
成される、コアシェルゴム弾性グラフトコポリマーとP
OMとの混合物であって、改良された低温耐衝撃性を有
する混合物が記載されている。しかしながら、昇温下に
おけるこれらの混合物の老化挙動は満足できるものでは
なく、そのため、例えば自動車部品用のこれらの用途が
限定されている。したがって、本発明の目的は、公知の
系と比べて、−40℃以上の温度において著しく改良さ
れた靱性特性を有し、100℃以下の温度において良好
な老化特性を有し、かつ230℃以下の温度において溶
融体における満足できる熱安定性を有する強化POM組
成物を提供することである。
【0006】ここで、この目的は、驚くべきことに、特
別の安定化強化成分、すなわち、ゴム弾性ポリブタジエ
ンコア、スチレン及びPMMAで構成される硬質グラフ
トシェル、及び特別の安定化配合物で構成される安定化
MBSコアシェルグラフトコポリマーを用いることによ
って達成することができることが見出された。特別の安
定化配合物は、少なくとも一つのヒンダードフェノー
ル、ホスファイト、スルフィド及びpH緩衝系からな
る。一方、通常の安定剤をコアシェルグラフトコポリマ
ーに加えても、熱老化特性が満足できる程度に改良され
ることはなく、また、溶融体における熱安定性は許容で
きない程度に劣化する。
【0007】(発明の概要)本発明は、POM(成分
A)と、全混合物に対して5〜50重量%の、ポリブタ
ジエンをベースとするゴム弾性コア及び硬質グラフトシ
ェルから形成される安定化コアシェルグラフトコポリマ
ー(成分B)を含む改良されたPOM組成物に関する。
成分Bは、コアシェルグラフトコポリマーに加えて、少
なくとも一つのヒンダードフェノール、ホスファイト、
スルフィド及びpH緩衝系、例えばリン酸水素二ナトリ
ウム、リン酸トリナトリウム、リン酸水素二ナトリウム
とリン酸トリナトリウムとの混合物、又は水酸化ナトリ
ウムとリン酸との混合物のような特別の安定化配合物を
含む。
【0008】最終的に、本発明は、このタイプの改良さ
れたPOM組成物から得られる成形物品に関する。改良
されたPOM組成物から得られる成形物品は、優れた低
温衝撃強度及び良好な熱老化特性によって特に特徴付け
られる。
【0009】本発明による改良されたPOM組成物の重
要な特徴は、少なくとも一つのヒンダードフェノール、
ホスファイト、有機スルフィド、及びpH緩衝系、例え
ばリン酸水素二ナトリウム、リン酸トリナトリウム、リ
ン酸水素二ナトリウムとリン酸トリナトリウムとの混合
物、又は水酸化ナトリウムとリン酸との混合物のような
特別の安定化配合物を含む成分Bにある。
【0010】改良されたポリアセタール組成物は、ポリ
オキシメチレン(成分A)と、全混合物に対して5〜5
0重量%の、 (a)ポリブタジエンを含むゴム弾性コア、硬質グラフ
トシェル、及び、ヒンダードフェノール、ホスファイ
ト、スルフィド及びpH緩衝系の少なくとも一つから構
成される安定剤配合物から形成される安定化MBSコア
シェルグラフトコポリマー(成分B);又は(b)1以
上のヒンダードフェノール、ホスファイト及び任意にp
H緩衝系を含むMBSコアシェルグラフトコポリマー、
及びスルフィドの組合せ;又は(c)1以上のヒンダー
ドフェノール及び任意にpH緩衝系を含むMBSコアシ
ェルグラフトコポリマー、並びにスルフィド及びホスフ
ァイトの組合せ;又は(d)1以上のヒンダードフェノ
ール、pH緩衝系及び任意にホスファイトを含むMBS
コアシェルグラフトコポリマー、及びスルフィドの組合
せ;を含む。
【0011】(詳細な説明)本発明は、ポリオキシメチ
レン(成分A)と、ポリブタジエンをベースとするゴム
弾性コア及び硬質グラフトシェルから形成される安定化
コアシェルグラフトコポリマー(成分B)を含む成形組
成物に関する。成分Bは、また、特別の安定化配合物を
含む。適当な場合又は所望の場合には、ポリマーの第3
成分又は充填剤を存在させることができる。
【0012】(成分A:ポリオキシメチレン)成分Aで
ある、ポリアセタールとも称されるポリオキシメチレン
(POM)は、そのヘミホルマル基が米国特許第3,1
70,896号に開示されているようなアシル化又はエ
ーテル化によってエンドキャップされているオキシメチ
レンホモポリマー、例えばホルムアルデヒド又はトリオ
キサンのホモポリマーであってよい。しかしながら、好
ましくは、アセタールポリマーは、トリオキサンと、
0.1〜20重量%の少なくとも二つの隣接炭素原子を
有する環式エーテルとを共重合することによって調製さ
れるオキシメチレンコポリマーである。このタイプのコ
ポリマーは、Wallingらの米国特許第3,02
7,352号に記載されている。かかるコポリマーは、
約80〜約99.9重量%のオキシメチレン(−O−C
2 −)単位を含み、これが約0.1〜20重量%の−
O−R−単位(ここでRは互いに直接結合している少な
くとも二つの炭素原子を有する二価の基であり、二つの
価数の間で鎖中に配置されており、R基中における全て
の置換基は不活性である)中に分散されている少なくと
も一つの鎖を有すると表現することができる。好適なコ
モノマーは、(a)3、4又は5員環の環式エーテル及
び(b)5〜11個、好ましくは5、6、7又は8員環
のトリオキサン以外の環式アセタールである。
【0013】好ましいコポリマーは、オキシメチレン及
びオキシエチレン基から構成されるもの、例えばトリオ
キサンとジオキソラン又はエチレンオキシドとのコポリ
マー、又はオキシメチレン及びオキシブチレン基から構
成されるもの、例えばトリオキサンとブタンジオールホ
ルマールとのコポリマーである。
【0014】アセタールポリマーとしては、また、オキ
シメチレンコポリマーの調製におけるような、例えば
(a)トリオキサン及び環式エーテル又は環式アセター
ル、あるいは(b)トリオキサンと環式エーテルと環式
アセタールと、二官能性化合物である第3のモノマー、
例えばエチレングリコールのジグリシジルエーテル、ジ
グリシジルエーテル、及びグリシドール2モルとホルム
アルデヒド、ジオキサン又はトリオキサン1モルとのジ
エーテル、あるいはグリシドール2モルと2〜8個の炭
素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子を有する脂肪族
ジオール、あるいは4〜8個の炭素原子を有する脂環式
ジオール1モルとのジエーテルとを反応させることによ
って得られるターポリマーが考えられる。
【0015】好適な二官能性化合物の例としては、エチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブ
タンジオール、シクロブタン−1,3ジオール、1,3
−プロパンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオー
ル及び2,4−ジメチルシクロブタン−1,3−ジオー
ルとのジグリシジルエーテルが挙げられ、ブタンジオー
ルジグリシジルエーテルが最も好ましい。二官能性化合
物は、例えば、全モノマーの重量を基準として、0.1
〜10%の範囲で用いることができる。ターポリマー
は、コポリマーを調製するのに当該技術において公知の
方法を用いて調製することができる。
【0016】ポリオキシメチレンの還元比粘度(reduce
d specific viscosity)の値(RSV値)は、概して、
0.3〜2.0dl/g、好ましくは0.5〜1.5d
l/g(2重量%のジフェニルアミンで安定化させたブ
チロラクトン中で、140℃、0.5g/100mlの
濃度で測定)であり、メルトフローインデックス値(M
FI 190/2.16)は、ほとんどの場合におい
て、0.02〜50g/分である。ポリオキシメチレン
の結晶溶融温度は、140〜180℃、好ましくは15
0〜180℃の範囲内であり、その密度は1.38〜
1.45g/ml、好ましくは1.40〜1.43g/
ml(DIN53.479において規定されているよう
にして測定)である。
【0017】本発明にかかるPOM成分は、適当な場合
には、また、種々の添加剤、例えば、安定剤、成核剤、
静電防止剤、光安定剤、難燃剤、ストリップ剤、潤滑
剤、可塑剤、顔料、染料、光学増白剤、加工助剤などを
含んでいてもよく、その量は、改良されたPOM組成物
の全量に対して50重量%以下であることができる。
【0018】熱の影響に対するポリアセタール層の好適
な安定剤は、特に、窒素含有安定剤、例えば、ポリアミ
ド、多塩基カルボン酸のアミド、アミジン、ヒドラジ
ン、尿素又はウレタン、及び、好ましくはヒドロキシル
基及び2〜20個の炭素原子を有する脂肪族一塩基〜三
塩基カルボン酸のアルカリ土類金属塩、例えばステアリ
ン酸カルシウム、リシノール酸カルシウム、プロピオン
酸カルシウム、乳酸カルシウム及びクエン酸カルシウム
である。
【0019】広範囲の窒素含有安定剤を本発明の実施に
おいて用いることができる。好適なアミジン化合物(即
ち、一方の窒素化合物に二重結合し、他方に単結合して
いる炭素原子を有する化合物)としては、シアノ−グア
ニジン化合物、例えばシアノ−グアニジンそれ自体(ジ
シアンジアミド)及び、二価の1−シアノ−3,3−グ
アニジン基を有する他の化合物が挙げられる。
【0020】アミン置換トリアジンは、アミジン化合物
の他の好適な種類を構成する。この種類の好ましい化合
物は、対称トリアジンのアミン置換誘導体、例えばグア
ナミン(2,4−ジアミノ−sym−トリアジン)、メ
ラミン(2,4,6−トリアミノ−sym−トリアジ
ン)及び置換メラミンである。
【0021】他の好適な窒素含有安定剤としては、例え
ば、デュポン社によってElvamideの商品名で市
販されているもののような、カプロラクタム、ヘキサメ
チレンジアミンアジペート及びヘキサメチレンジアミン
セバケートの3元重合によって得られるポリアミドが挙
げられる。
【0022】用いる窒素含有安定剤の量は、用いる特定
のアセタールポリマー及び必要とする安定化の程度に依
存して変化する。
【0023】更なる安定剤としては、ヒンダードフェノ
ール、例えばチバガイギー社からイルガノックス24
5、イルガノックス259、イルガノックス1010、
イルガノックス1076又はイルガノックス1098の
商品名で市販されている成分のような酸化防止剤が挙げ
られる。
【0024】好適な光安定剤の例は、α−ヒドロキシベ
ンゾフェノン誘導体及びベンゾトリアゾール誘導体であ
る。
【0025】好適な潤滑剤としては、長鎖アミドワック
ス、長鎖エステルワックス又は部分的に鹸化されたエス
テルワックス、オイル及びポリエーテルグリシドールの
ようなワックスが挙げられる。
【0026】最後に、本発明組成物に、核剤又は成核
剤、例えばタルク、他の微粒シリケート、粉末化スルフ
ェート又はカーボネート、あるいはトリオキサン、エチ
レンオキシド及びブタンジオールジグリシジルエーテル
のターポリマーを加えることができる。
【0027】一般的に言って、しかしながら絶対的又は
必須ではないが、本発明のPOM成分は、酸化防止剤と
して0〜約2重量%のヒンダードフェノール、0〜約
0.3重量%のアルカリ土類金属カルボキシレート塩、
0〜約1重量%の潤滑剤、0〜約2重量%の成核剤、及
び0〜約2重量%の窒素含有安定剤化合物を含む。
【0028】より典型的には、しかしながら絶対的又は
必須ではないが、POM成分は、約0.2〜約1重量%
のヒンダードフェノール、0〜約0.15重量%のアル
カリ土類金属カルボキシレート塩、約0.1〜約0.5
重量%の潤滑剤、0〜約1重量%の成核剤、及び約0.
005〜約1.5重量%の窒素含有安定剤化合物を含
む。
【0029】(成分B:特別に安定化されたコアシェル
グラフトコポリマー)本発明の改良されたPOM組成物
の重要な特徴は、成分Bの内容物である特別に安定化さ
れたコアシェルグラフトコポリマーであり、その量は、
概して、5〜50重量%、好ましくは約10〜約40重
量%、特に好ましくは約10〜約30重量%である。成
分Bは、特別に安定化されたMBS(メタクリレート−
ブタジエン−スチレン)コアシェルグラフトコポリマー
である。ゴム状のコアは、ポリブタジエン又はポリ(ブ
タジエン/スチレン)であり、ポリメチルメタクリレー
ト又はポリ(メチルメタクリレート/スチレン)硬質シ
ェルがゴム状コア上にグラフトされている。本発明のM
BSコアシェルグラフトコポリマーは、乳化重合の周知
の技術によって調製される。成分B中に含まれる特別の
安定剤配合物は、少なくとも一つの、ヒンダードフェノ
ール、有機ホスファイト、有機スルフィド及びpH緩衝
系、例えばリン酸水素二ナトリウム、リン酸トリナトリ
ウム、リン酸水素二ナトリウムとリン酸トリナトリウム
との混合物、又は水酸化ナトリウムとリン酸との混合物
を含む。
【0030】本発明において有用なヒンダードフェノー
ルとしては、オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t
ert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート、ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、1,
1,3−トリス(2’−メチル−5’−tert−ブチ
ル−4’−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,6−ジ−
tert−ブチルクレゾール、エチレンビス(オキシエ
チレン)ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルヒドロシンナメート)、及びこれらの混合
物が挙げられる。ヒンダードフェノールは、成分Bの、
約0.2〜約1.5重量%、好ましくは約0.4〜約
1.0重量%のレベルで用いることができる。
【0031】本発明の有機ホスファイトとしては、脂肪
族及び芳香族ホスファイト、例えば、トリス(モノノニ
ルフェニル)ホスファイト、ビスノニルフェニルペンタ
エリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホス
ファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(混合モノ−又はジ−ノニ
ルフェニル)ホスファイトなどが挙げられる。有機ホス
ファイトは、成分Bの約0.1〜約0.8重量%、好ま
しくは約0.2〜約0.4重量%のレベルで用いること
ができる。
【0032】本発明のスルフィドは、1以上の次式: −CH2 −S−R (式中、Rは、1〜20個の炭素原子、好ましくは7〜
12個の炭素原子を有するアルキル基である)のスルフ
ィド基を有する。例としては、2,4−ビス[(オクチ
ルチオ)メチル]−o−クレゾール、ペンタエリトリト
ールテトラキス(オクチルチオプロピオネート)、トリ
メチロールプロパントリス(オクチルチオプロピオネー
ト)及びペンタエリトリトールテトラキス(β−ラウリ
ルチオプロピオネート)などが挙げられる。Rがアルキ
ルアルカノエートであるスルフィドは本発明中に含まれ
ず、これらの例としては、ジラウリルチオジプロピオネ
ート及びジミリスチルチオジプロピオネートが挙げられ
る。本発明のスルフィドは、成分Bの約0.25〜約
2.0、好ましくは約0.8〜約1.6重量%のレベル
で用いることができる。
【0033】リン酸水素二ナトリウム及びリン酸トリナ
トリウムのpH緩衝系を加えて、pHを約7〜約11の
範囲に調節する。リン酸水素二ナトリウム又はリン酸ト
リナトリウムを、別々に加えてpHを約7〜約11の範
囲に調節することができる。ナトリウム塩の代わりに、
水酸化ナトリウムとリン酸とのpH緩衝系を用いてpH
を調節することができる。
【0034】界面活性剤を安定剤と配合して安定剤のエ
マルジョンを得ることができる。本発明の安定剤と共に
用いるのに好適な界面活性剤の例としては、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム及びオレイン酸カリウムが
挙げられる。界面活性剤の量は、通常、界面活性剤の具
体的な性質に依存して、特別の安定剤配合物の5〜25
重量%を構成する。特別の安定剤配合物の他に、更なる
安定剤を成分Bに加えることができるが、より多くの安
定剤を成分Bに加えるにしたがってコストが比例的に上
昇するので、より多くの安定剤を加えるにしたがってコ
スト/利益の比が低下する。
【0035】本発明者らは、成分Bの構成要素をPOM
(成分A)に別々に加えて,POM(成分A)と成分B
との組合わせで得られるのと同一の結果を得られること
を見出した。
【0036】例えば、MBSコアシェルグラフトコポリ
マー(1,1,3−トリス(2’−メチル−5’−te
rt−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブタン及び
2,6−ジ−tert−ブチルクレゾールのような二つ
のヒンダードフェノール及び有機ホスファイトを含
む)、スルフィド、及びpH緩衝系を、別々の構成成分
としてPOMに加えて、POM(成分A)と成分Bとを
配合した場合と同等の優れた低温衝撃強度及び良好な熱
老化特性を得ることができる。成分Bの構成成分を分割
し、それらをPOM(成分A)と別々に配合すること
は、本発明の一態様と考えられ、例えば、ポリオキシメ
チレン(成分A)、及び、全混合物に対して5〜50重
量%の、(a)1以上のヒンダードフェノール、ホスフ
ァイト及び任意にpH緩衝系を含むMBSコアシェルグ
ラフトコポリマー、及びスルフィド、又は(b)1以上
のヒンダードフェノール及び任意にpH緩衝系を含むM
BSコアシェルグラフトコポリマー、並びにスルフィド
及びホスファイト、又は(c)1以上のヒンダードフェ
ノール、pH緩衝系及び任意にホスファイトを含むMB
Sコアシェルグラフトコポリマー及びスルフィドのよう
な組合わせを含む改良されたポリアセタール組成物も本
発明の意図するところに含まれる。本出願人は、成分B
の構成成分をPOM(成分A)に別々に加える場合に
は、pH緩衝系は任意成分であり、成分Bの構成成分の
pH緩衝は必要ではないことを見出した。更に、本出願
人は、成分Bの構成成分をPOM(成分A)に別々に加
える場合には、ホスファイトは任意成分であることを見
出した。
【0037】(他の成分)本発明の組成物には、ポリア
セタールと安定化コアシェルグラフトコポリマーに加え
て、他の添加剤、変性剤、充填剤及びポリアセタール成
形樹脂において一般的に用いられているような成分を含
ませることができることを理解すべきである。
【0038】適当な場合又は所望の場合には、ポリマー
第3成分を存在させてもよく、たとえば、熱可塑性ポリ
ウレタン、ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリ
アミド、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリカーボ
ネート又はフルオロポリマーのような、他の特性、例え
ば摩擦特性及び摩耗特性、加工挙動、表面の外観(例え
ば光沢)、耐候性又は製造コスト減少性(即ちより経済
的なコスト)を改良するための熱可塑性材料が挙げられ
る。
【0039】更に、本発明の改良されたPOM成物は、
通常の充填剤を含んでいてもよい。以下がこれらの例で
ある。繊維状強化材料、例えばガラス繊維又は炭素繊
維、非繊維状充填剤、例えばガラス粉末、グラファイ
ト、カーボンブラック、金属粉末、金属酸化物、シリケ
ート、カーボネート及びモリブデン(IV)スルフィ
ド。これらの充填剤は、接着促進剤又は接着促進剤系で
処理することができる。用いる場合には、充填剤の量
は、全混合物に対して、50重量%以下、好ましくは5
〜40重量%である。最も好ましくは、本発明の混合物
は充填剤を含まない。
【0040】(調製)本発明の改良されたPOM組成物
の調製は、昇温下、一般に成分Aの融点を超える温度、
即ち約160〜250℃、好ましくは180から220
℃の温度において、成分を、良好な混合動作を有するユ
ニット、例えば混合ロール、混錬機又は好ましくは押出
機、最も好ましくは2軸押出機中で激しく混合すること
によって行われる。マトリクス中のエラストマー粒子の
寸法及び分布が、改良されたPOM組成物の機械特性に
大きな影響を与えることが見出された。したがって、成
分の混合は、成分Bがポリマーマトリクス中において可
能な限り均一に分布され、かつ、本発明の改良されたP
OM組成物中における成分Bの粒子の粒径が0.1〜5
μm、好ましくは0.1〜1μmの範囲内になるような
方法で行わなければならない。
【0041】溶融混合した後、改良されたPOM組成物
を、ペレット化、破砕又は粉砕して、粒状物、チップ状
物、フレーク状物又は粉末を与えることができる。
【0042】本発明の改良されたPOM組成物は、熱可
塑性であり、したがって、熱可塑性組成物において通常
的な全ての処理工程にかけることができる。
【0043】改良されたPOM組成物を、射出成形、押
出し、溶融スピニング又はディープドローによって処理
して、任意の所望の種類の成形物品を得ることができ、
半仕上げ及び仕上げ部品、例えば、テープ、ロッド、シ
ート、フィルム、チューブ及びホース、並びに機械部
品、例えばケーシング、ギアホイール、スナップ部材
(snapfittings)、ベアリング部品及び制御部材、自動
車部品、特に室内部品、例えばクリップ、又は内装アク
セサリー、例えばラウドスピーカーのグリルなどの製造
のための工業材料として好適である。
【0044】以下の実施例によって本発明の幾つかの態
様を説明するが、本発明は示された態様に限定されるも
のではない。全ての部及びパーセントは、他に示さない
限り重量基準である。
【0045】(実施例)実施例において以下のパラメー
ター及び試験を用いて本発明を説明する。
【0046】MFI 190/2.16:DIN53.
735において示されている、190℃、2.16kg
でのメルトフローインデックス。
【0047】MVI 190/15:DIN53.73
5において示されている、190℃、15kgでのメル
トフローボリウムインデックス。
【0048】窒素(N2 )下、240℃での重量損失:
窒素下での1時間後の熱平衡においてアルミニウム(A
l)試料ホルダー中で1.5gペレットについて測定。
【0049】空気中、230℃での重量損失:それぞ
れ、空気下での45分又は2時間後においてオーブン中
における直径5.5cmのAlパン中で5.0gのペレ
ットについて測定。
【0050】空気中、150℃での重量損失:64時間
後に空気下でオーブン中における直径5.5cmのAl
パン中で2.5gのペレットについて測定。
【0051】akv:DIN53.453において示さ
れているようにして、半径1.0mmのv−ノッチを用
いて50×6×4mmの標準化小型バーについて、23
℃において測定したV−ノッチ付衝撃強度。空気下のオ
ーブン中における100℃での熱老化に関しては、試験
試料を老化させる前にノッチした。
【0052】損傷エネルギー(damaging energy ),W
s:DIN53.443において示されているようにし
て、60×60×2mmのプラークについて、23℃及
び−43℃において測定。
【0053】DSC試験:発熱までの時間を測定する試
験を行う。発熱までの時間とは、示差走査熱量計(DS
C)によって、空気中、190℃において保持した15
〜20mgの試料を用いて測定した最大発熱速度に達っ
するのに必要な時間である。DSC試験において、相対
的な熱安定性は、発熱までの時間の長さによって明瞭に
示される(発明は迅速な分解の優れた指標を与える)。
【0054】黄色度指数,NG:DIN6.167/A
STM−D1925において示されているような、空気
下のオーブン中におけるそれぞれ100℃又は150℃
でのプラークの熱老化の前後での値。
【0055】エマルジョンのpHは、通常のpHメータ
ー、例えばOrion pHメーターを用いて試験し
た。
【0056】(改良されたPOM組成物の調製)以下に
示すように、成分A及び成分B並びに任意の他の成分
を、流体ミキサー中で混合し、次に、28のl/d比及
び溶融体中の成分の密な混合のための混練領域を有する
Werner and Pfleiderer ZDS
K28のタイプの二軸延伸機中に供給した。延伸機のバ
レルでの溶融温度プロフィルは190−220−200
℃であった。溶融ストランドを水で冷却してペレット化
した。ペレットを、減圧下、80℃で24時間乾燥し
た。ペレットを、通常の方法で射出成形して試験片にし
た。比較例及び対照試験片を同様に調製した。
【0057】(実施例1:MBSポリマーラテックスの
調製)攪拌機及び幾つかの導入口を有するステンレスス
チール製のオートクレーブに、脱イオン水2688部中
のジフェニルオキシドスルホネート乳化剤5部及びナト
リウムホルムアルデヒドスルホキシレート4.9部を入
れて、pHを4に調節した。
【0058】オートクレーブを排気し、ブタジエン22
97部、スチレン96.8部、クメンヒドロペルオキシ
ド12部及びジビニルベンゼン24.6部を加え、70
℃で9時間にわたって反応させた。更に36.9部の乳
化剤を加えた。反応時間の終了時においては、更なる圧
力降下は観察されず、残留圧を排気した。
【0059】上記のようにして調製された、約48%の
固形分を有するゴムラテックス4000部に、スチレン
272部、続いて脱イオン水416部中に溶解したナト
リウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.544部
及びクメンヒドロペルオキシド1.088部を加えた。
発熱が完了した1時間後、メチルメタクリレート280
部、ブチレンジメタクリレート2.816部、脱イオン
水80部中に溶解したナトリウムホルムアルデヒドスル
ホキシレート0.28部及びクメンヒドロペルオキシド
0.560部を加えて、反応を完了させた。得られたM
BSポリマーラテックスは、約49%の固形分を有して
いた。
【0060】(実施例2:安定剤配合物の調製)エチレ
ンビス(オキシエチレン)ビス(3−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルヒドロシンナメート)
7.83部、トリス(モノノニルフェニル)ホスファイ
ト7.83部及びペンタエリトリトールテトラキス(β
−ラウリルチオプロピオネート)23.52部を、85
℃に加熱しながら反応容器に入れた。混合物が溶融し始
めたら(約70℃)、激しく攪拌して均一な溶融体を得
た。ナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの22.
5%溶液43.16部を入れた。エマルジョンを10分
間攪拌し、脱イオン水17.1部をエマルジョンに加え
た。更に15分間攪拌すると、安定剤エマルジョンは、
以下の実施例3において記載しているような実施例1の
MBSポリマーラテックスに添加する準備ができた。得
られた安定剤配合物は約49%の固形分を有していた。
【0061】(実施例3:安定化MBSポリマーエマル
ジョン(成分B)の調製)実施例1のようにして調製し
たMBSポリマーラテックス4000部を、反応容器中
で攪拌しながら50℃に加熱した。水酸化ナトリウムの
2.5%溶液114.5部及びリン酸の2%溶液100
部を加えて、pHを7.5〜8.0に調節した。次に、
実施例2のようにして調製した安定剤エマルジョンを加
えた。得られた安定化MBSポリマーエマルジョンを、
50℃で20分間攪拌した後、40℃未満に冷却した。
噴霧乾燥によって安定化MBSポリマーを単離したが、
凍結乾燥及び凝集のような他の方法で単離することもで
きる。得られた安定化MBSポリマーエマルジョンは、
約48%のポリマー固形分を有していた。単離した後、
得られたMBSポリマーは、エチレンビス(オキシエチ
レン)ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルヒドロシンナメート)0.4%、トリス(モ
ノノニルフェニル)ホスファイト0.4%、及びペンタ
エリトリトールテトラキス(β−ラウリルチオプロピオ
ネート1.2%を含む。
【0062】(比較実施例4A、4B、4C及び4D並
びに実施例4:POM組成物中における種々の安定化M
BS変性剤の衝撃強度、溶融体における熱安定性及び色
安定性の比較)以下は、種々の安定化MBS変性剤を用
いたPOM組成物における、熱老化の前後での衝撃強度
(ノッチ付シャルピー)、溶融体における熱安定性(重
量損失)、及び色安定性(黄色度における変化)を比較
したものである。
【0063】
【表1】
【0064】(比較実施例4A、4B、4C及び4D) MBS(1):(a)2,6−ジ−tert−ブチルク
レゾール0.4%、(b)1,1,3−トリス(2’−
メチル−5’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン0.13%、及び(c)トリス(混合モ
ノ−又はジ−ノニルフェニル)ホスファイト0.4%で
安定化した実施例1のMBS。成分Bに対する比較例。
【0065】MBS(2):(a)オクタデシル−3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシン
ナメート1.4%、及び(b)トリス(モノノニルフェ
ニル)ホスファイト0.4%で安定化した実施例1のM
BS。成分Bに対する比較例。
【0066】MBS(3):(a)オクタデシル−3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシン
ナメート1.4%、及び(b)1,1,3−トリス
(2’−メチル−5’−tert−ブチル−4’−ヒド
ロキシフェニル)ブタン0.4%で安定化した実施例1
のMBS。成分Bに対する比較例。
【0067】MBS(4):実施例3において示す量の
水酸化ナトリウムの2.5%溶液及びリン酸の2%溶液
を用いてpHを7.5に上昇させ、(a)エチレンビス
(オキシエチレン)ビス(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルヒドロシンナメート)0.4
%、(b)トリス(混合モノ−又はジ−ノニルフェニ
ル)ホスファイト0.4%、及び(c)ジラウリルチオ
ジプロピオネート1.2%で安定化した実施例1のMB
S。成分Bに対する比較例。
【0068】POM:ヘキスト社からHostafor
m C9021の商品名で市販されているトリオキサン
及び約2重量%のエチレンオキシドから形成されるPO
Mコポリマーであって、通常の安定剤及び添加剤を含ん
でいる。MFI 190/2.16は約9である(成分
A)。
【0069】(実施例4) MBS(5):実施例3の安定化MBS(成分B)。 POM:ヘキスト社から市販されているHostafo
rm C9021(成分A)。 注記:実施例4及び比較実施例4A、4B、4C及び4
DにおけるMBS変性剤の重量%(25%)は、ポリマ
ー固形分を基準とするものである。
【0070】(比較実施例5〜16)比較実施例5〜1
6(表II)と実施例5〜14(表III)との比較に
よって、本発明の安定化MBS変性剤(成分B)は、他
の安定化MBS変性剤と比較して、POMにおいて改良
された特性を与えることが示される。
【0071】(比較実施例5〜11) 成分A: POM:Hostaform C9021 対照−成分B:ポリブタジエンコア及びメチルメタクリ
レート/スチレンシェルを有するMBSコアシェルゴム
弾性グラフトコポリマー(比較実施例4AのMBS
(1))。
【0072】(比較実施例12及び13) 成分A:トリオキサンと約3重量%のブタンジオールホ
ルマールとから形成される、バスフ社からUltraf
orm N2320の商品名で市販されている、通常の
安定剤及び添加剤を含むPOM−コポリマー。MFI
190/2.16は約9である。 対照−成分B:ポリブタジエンコア及びメチルメタクリ
レート/スチレンシェルを有するMBSコアシェルゴム
弾性グラフトコポリマー(実施例4AのMBS
(1))。
【0073】(比較実施例14) 成分A:ホルムアルデヒドから形成される、ドイツデュ
ポン社からDelrin500の商品名で市販されてい
る。通常の安定剤及び添加剤を含むPOM−ホモポリマ
ー。MFI 190/2.16は約10である。 対照−成分B:ポリブタジエンコア及びメチルメタクリ
レート/スチレンシェルを有するMBSコアシェルゴム
弾性グラフトコポリマー(比較実施例4AのMBS
(1))。
【0074】(比較実施例15及び16) 成分A:トリオキサン及び約2重量%のエチレンオキシ
ドから形成される、ヘキスト社からHostaform
C9021の商品名で市販されている、通常の安定剤
及び添加剤を含むPOM−コポリマー。MFI 190
/2.16は約9である。 対照−成分B:ポリブタジエンコア及びメチルメタクリ
レート/スチレンシェルを有するMBSコアシェルゴム
弾性グラフトコポリマー(比較実施例4AのMBS
(1))。
【0075】(比較実施例8、9、13、15及び1
6)比較実施例8、9及び13においては、安定化MB
S変性剤に更に安定剤を加えたが、熱老化特性は、
(1)チバガイギー社から市販されているイルガノック
ス1010(ペンタエリトリトール−テトラキス[3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、又は(2)ヘキスト社から市
販されているHostanox PAR24(トリ
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイ
トを加えても、満足できる程度には改良されなかった。
比較実施例15及び16においては、溶融体における熱
安定性は、Irganox PS800(チバガイギー
社から市販されているジラウリルチオプロピオネート)
を加えることによて、許容できない程度まで劣化した。
【0076】(実施例5〜11) 成分A:トリオキサン及び約2重量%のエチレンオキシ
ドから形成される、ヘキスト社からHostaform
C9021の商品名で市販されている、通常の安定剤
及び添加剤を含むPOM−コポリマー。MFI 190
/2.16は約9である。 成分B:実施例1のMBSポリマーラテックス4000
g、2.5%水酸化ナトリウム130.7g、2%リン
酸120g及び実施例2の安定剤配合物。
【0077】(実施例12及び13)トリオキサン及び
約3重量%のブタンジオールホルマールから形成され
る、バスフ社からUltraform N2320の商
品名で市販されている、通常の安定剤及び添加剤を含む
POM−コポリマー。MFI 190/2.16は約9
である。 成分B:実施例5〜11の成分Bと同一である。
【0078】(実施例14)ホルムアルデヒドから形成
される、ドイツデュポン社からDelrin500の商
品名で市販されている、通常の安定剤及び添加剤を含む
POM−ホモポリマー。MFI 190/2.16は約
10である。 成分B:実施例5〜11の成分Bと同一である。
【0079】(実施例8、9及び13)これらの実施例
においては、イルガノックス1010(チバガイギー社
から市販されているペンタエリトリトール−テトラキス
[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート])、又はヘキスト社から
市販されているHostanox PAR24(トリ
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイ
トのような安定剤を安定化MBS変性剤に加えた。これ
らの安定剤の添加によっては、実施例8、9が実施例7
を凌ぐ、又は実施例13が実施例12を凌ぐ特性の大き
な改良は示されなかった(表III)。更なる添加剤を
用いることによって大きな改良はみられない。
【0080】
【表2】
【0081】
【表3】
【0082】(比較実施例17〜19及び実施例17〜
22:成分B(安定化MBS変性剤)のDSC熱安定
性:水酸化ナトリウム/リン酸(pH緩衝剤)の添加の
効果) 実施例17〜22は、実施例1のMBSポリマーラテッ
クスを、ここで記載するようにして水酸化ナトリウム及
びリン酸によって安定化及びpH緩衝すると、比較実施
例17〜19の安定剤配合物と比較して、熱的に安定な
MBS変性剤が得られることを示している。
【0083】
【表4】
【0084】(有機スルフィド及びpH緩衝剤の使用)
スルフィド、特に本発明において特許請求しているもの
は、MBSポリマー用の良好な安定剤である。これらの
スルフィドの使用は、溶融体の熱安定性に有害な影響を
与えるので、樹脂の加工性に悪影響を与える。本出願人
が用いたpH緩衝剤を用いると、溶融体の熱安定性が向
上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード・ヘンリー・ウィース アメリカ合衆国ペンシルバニア州18977、 ワシントン・クロッシング、グレンウッ ド・ドライブ 123

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシメチレンと、全混合物に対し
    て5〜50重量%の、 (a)ポリブタジエンを含むゴム弾性コア、硬質グラフ
    トシェル、及び、ヒンダードフェノール、ホスファイ
    ト、スルフィド及びpH緩衝系の少なくとも一つから構
    成される安定剤配合物から形成される安定化MBSコア
    シェルグラフトコポリマー;又は(b)1以上のヒンダ
    ードフェノール、ホスファイト及び任意にpH緩衝系を
    含むMBSコアシェルグラフトコポリマー、及びスルフ
    ィドの組合せ;又は(c)1以上のヒンダードフェノー
    ル及び任意にpH緩衝系を含むMBSコアシェルグラフ
    トコポリマー、並びにスルフィド及びホスファイトの組
    合せ;又は(d)1以上のヒンダードフェノール、pH
    緩衝系及び任意にホスファイトを含むMBSコアシェル
    グラフトコポリマー、及びスルフィドの組合せ;を含む
    改良されたポリアセタール組成物。
  2. 【請求項2】 MBSコアシェルグラフトコポリマーの
    ゴム弾性コアがポリブタジエン又はポリ(ブタジエン/
    スチレン)を含む請求項1に記載の改良されたポリアセ
    タール組成物。
  3. 【請求項3】 MBSコアシェルグラフトコポリマーの
    硬質グラフトシェルがポリ(メタ)アクリレートを含む
    請求項1に記載の改良されたポリアセタール組成物。
  4. 【請求項4】 MBSコアシェルグラフトコポリマーの
    硬質グラフトシェルがポリ(メタ)アクリレート及びポ
    リスチレンを含む請求項1に記載の改良されたポリアセ
    タール組成物。
  5. 【請求項5】 pH緩衝系が、リン酸水素二ナトリウム
    及びリン酸トリナトリウムを含む請求項1に記載の改良
    されたポリアセタール組成物。
  6. 【請求項6】 pH緩衝系が、水酸化ナトリウム及びリ
    ン酸を含む請求項1に記載の改良されたポリアセタール
    組成物。
  7. 【請求項7】 pH緩衝系が、リン酸水素二ナトリウム
    又はリン酸トリナトリウムを含む請求項1に記載の改良
    されたポリアセタール組成物。
  8. 【請求項8】 スルフィドが式:−CH2 −S−Rの1
    以上のスルフィド基を有し、Rがアルキル基である請求
    項1に記載の改良されたポリアセタール組成物。
  9. 【請求項9】 スルフィドが、2,4−ビス[(オクチ
    ルチオ)−メチル]−o−クレゾール、ペンタエリトリ
    トールテトラキス(オクチルチオプロピオネート)、ト
    リメチロールプロパントリス(オクチルチオプロピオネ
    ート)又はペンタエリトリトールテトラキス(β−ラウ
    リルチオプロピオネート)である請求項8に記載の改良
    されたポリアセタール組成物。
  10. 【請求項10】 ポリオキシメチレンが、約80から9
    9.9重量%のオキシメチレンユニット(−O−CH2
    −)と、散在する約0.1から20重量%の−O−R−
    ユニット、[式中、Rは直接互いに結合した少なくとも
    2つの炭素原子を有する二価の基である]を含むコポリ
    マーである、請求項1に記載の改良されたポリアセター
    ル組成物。
  11. 【請求項11】 ポリオキシメチレンが、オキシメチレ
    ンとオキシエチレン基から形成されるコポリマーであ
    る、請求項10に記載の改良されたポリアセタール組成
    物。
  12. 【請求項12】 ポリオキシメチレンが、オキシメチレ
    ンとオキシブチレン基から形成されるコポリマーであ
    る、請求項10に記載の改良されたポリアセタール組成
    物。
  13. 【請求項13】 ポリオキシメチレンの還元比粘度値
    (RSV値)が、2重量%のジフェニルアミンで安定化
    させたブチロラクトン中、140℃で0.5g/100
    mlの濃度で測定した値で、0.3から2.0dl/g
    であり、メルトフローインデックス値(MFI 190
    /2.16)が0.02から50g/分である、請求項
    1に記載の改良されたポリアセタール組成物。
  14. 【請求項14】 ポリオキシメチレンの結晶の融点が、
    140℃から180℃の範囲内にあり、DIN53.4
    79の方法により測定した密度が1.38−1.45g
    /mlの範囲にある、請求項1に記載の改良されたポリ
    アセタール組成物。
  15. 【請求項15】 成分Aが、安定剤、成核剤、静電防止
    剤、光安定剤、難燃剤、ストリップ剤、潤滑剤、可塑
    剤、顔料、染料、光学増白剤又は加工助剤の形態の1以
    上の添加剤を更に含み、その全量が、改良されたポリア
    セタール組成物の全量に対して50重量%以下である、
    請求項1に記載の改良されたポリアセタール組成物。
  16. 【請求項16】 成分Aが、ポリアミド、ポリ塩基カル
    ボン酸のアミド、アミジン、ヒドラジン、尿素またはウ
    レタンからなる安定剤を含む、請求項15に記載の改良
    されたポリアセタール組成物。
  17. 【請求項17】 成分Aが、2−20個の炭素原子を有
    する脂肪族モノ塩基ないし三塩基カルボン酸のアルカリ
    土類金属塩からなる安定剤を含む、請求項15に記載の
    改良されたポリアセタール組成物。
  18. 【請求項18】 安定剤がヒンダードフェノールであ
    る、請求項15に記載の改良されたポリアセタール組成
    物。
  19. 【請求項19】 光安定剤がα−ヒドロキシベンゾフェ
    ノン誘導体、またはベンゾトリアゾール誘導体である、
    請求項15に記載の改良されたポリアセタール組成物。
  20. 【請求項20】 潤滑剤が、長鎖アミドワックス、長鎖
    エステルワックスまたは部分的に鹸化されたエステルワ
    ックス、オイル、またはポリエーテルグリシドールであ
    る請求項15に記載の改良されたポリアセタール組成
    物。
  21. 【請求項21】 成核剤が、タルク、微粒シリケート、
    粉末スルフェートまたはカーボネート、またはトリオキ
    サン、エチレンオキサイド、及びブタンジオールジグリ
    シジルエーテルのターポリマーである、請求項15に記
    載の改良されたポリアセタール組成物。
  22. 【請求項22】 成分Aが、0.1〜2重量%のヒンダ
    ードフェノール、0〜0.3重量%のアルカリ土類金属
    カルボキシレート塩、0〜1重量%の潤滑剤、0〜2重
    量%の成核剤、及び0〜2重量%の窒素含有安定剤化合
    物を含む、請求項1に記載の改良されたポリアセタール
    組成物。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載の改良された熱可塑性
    組成物から得られる成形物品。
  24. 【請求項24】 ポリオキシメチレン(成分A)と、全
    混合物に対して5〜50重量%の、 (a)ポリブタジエンを含むゴム弾性コア、硬質グラフ
    トシェル、及び、ヒンダードフェノール、ホスファイ
    ト、スルフィド及びpH緩衝系の少なくとも一つから構
    成される安定剤配合物から形成される安定化MBSコア
    シェルグラフトコポリマー(成分B);又は(b)1以
    上のヒンダードフェノール、ホスファイト及び任意にp
    H緩衝系を含むMBSコアシェルグラフトコポリマー、
    及びスルフィドの組合せ;又は(c)1以上のヒンダー
    ドフェノール及び任意にpH緩衝系を含むMBSコアシ
    ェルグラフトコポリマー、並びにスルフィド及びホスフ
    ァイトの組合せ;又は(d)1以上のヒンダードフェノ
    ール、pH緩衝系及び任意にホスファイトを含むMBS
    コアシェルグラフトコポリマー、及びスルフィドの組合
    せ;を含む改良されたポリアセタール組成物であって、
    MBSコアシェルグラフトコポリマー、ヒンダードフェ
    ノール、ホスファイト、スルフィド及びpH緩衝系の合
    計の重量に基づいて、スルフィドの量が0.25重量%
    から2.0重量%、ホスファイトの量が0.1重量%か
    ら0.8重量%、少なくとも1つのヒンダードフェノー
    ルの量が0.2重量%から1.5重量%である前記のポ
    リアセタール組成物。
  25. 【請求項25】 スルフィドの量が0.80重量%から
    1.6重量%、ホスファイトの量が0.2重量%から
    0.4重量%、少なくとも1つのヒンダードフェノール
    の量が0.4重量%から1.0重量%である、請求項2
    4記載の組成物。
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