JPH07316245A - 紫外線硬化型透過型スクリーン用樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

紫外線硬化型透過型スクリーン用樹脂組成物及びその硬化物

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JPH07316245A
JPH07316245A JP6137883A JP13788394A JPH07316245A JP H07316245 A JPH07316245 A JP H07316245A JP 6137883 A JP6137883 A JP 6137883A JP 13788394 A JP13788394 A JP 13788394A JP H07316245 A JPH07316245 A JP H07316245A
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meth
acrylate
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建二 中山
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Minoru Yokoshima
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高屈折率で、離型性、型再現性、復元性、耐擦
傷性等に優れた硬化物を与える透過型スクリーン用樹脂
組成物を提供する。 【構成】特定のジ(メタ)アクリレート(A)と特定の
モノ(メタ)アクリレート(B)と光重合開始剤(C)
を含有することを特徴とする紫外線硬化型透過型スクリ
ーン用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なウレタン(メ
タ)アクリレート、それを用いた紫外線硬化型樹脂組成
物及びその硬化物に関する。更に詳細には、ビデオプロ
ビェクター、プロジェクションテレビ等に使用するフレ
ネルレンズ、レンチキュラーレンズ等の透過型スクリー
ン用に適する紫外線硬化型樹脂組成物及びその硬化物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フレネルレンズ、レンチキュラー
レンズ等のレンズはプレス法、キャスト法等の方法によ
り成形することにより製造されていた。前者のプレス法
は加熱、加圧、冷却のサイクルで製造するため生産性が
悪かった。又、後者のキャスト法は金型にモノマーを流
し込んで重合するため製作時間が長くかかるとともに金
型が多数個必要なため、製造コストが上がるという問題
があった。このような問題を解決するために、紫外線硬
化型樹脂組成物を使用することについて種々提案がなさ
れている。(例えば、特開昭61−177215、特開
昭61−248707、特開昭61−248708、特
開昭63−163330、特開昭63−167301、
特開昭63−199302、特開昭64−6935等参
照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら紫外線硬化型樹
脂組成物を使用することによって透過型スクリーンを製
造する方法はある程度成功している。しかしながら、プ
ロジェクションテレビ等の薄型化の要求に対応したスク
リーンのための提案は、十分になされているとはいえな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者らが鋭意研究の結果、紫外線による硬化が
速く、又その硬化物が高屈折率で、離型性、耐擦傷性、
型再現性等に優れた樹脂組成物を見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は、一般式(1)
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1 は水素原子またはメチル基を
表わし、R2 は、水素原子、メチル基またはエチル基を
表わし、X1 〜X4 はそれぞれ独立して水素原子、メチ
ル基または臭素原子を表わし、
【0007】
【化5】
【0008】を表わし、aおよびbはそれぞれ独立して
1〜8の整数を表わす。)で表されるジ(メタ)アクリ
レート(A)と一般式(2)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R3 は、水素原子、メチル基また
はエチル基を表わし、R4 は水素原子またはメチル基を
表わし、mは1〜5の整数を表わす。)で表されるモノ
(メタ)アクリレート(B)と光重合開始材(C)を含
有することを特徴とする紫外線硬化型透過型スクリーン
用樹脂組成物及びその硬化物に関する。
【0011】本発明で使用する前記一般式(1)で表さ
れるジ(メタ)アクリレート(A)の具体例としては、
例えば2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシ
エトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス(4−
(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル)−プ
ロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキ
シペンタエトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス
(4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−
ジブロモフェニル)−プロパン、2,2−ビス(4−
(メタ)アクリロイルオキシジプロポキシ−3,5−ジ
ブロモフェニル)−プロパン、2,2−ビス(4−(メ
タ)アクリロイルオキシペンタエトキシ−3,5−ジブ
ロモフェニル)−プロパン、2,2−ビス(4−(メ
タ)アクリロイルオキシブトキシ−3,5−ジメチルフ
ェニル)−プロパン、ビス(4−(メタ)アクリロイル
オキシエトキシフェニル)−スルフォン、ビス(4−
(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル)−ス
ルフォン、ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシペン
タエトキシフェニル)−スルフォン、ビス(4−(メ
タ)アクリロイルオキシエトキシフェニル)−スルフィ
ド、ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエト
キシフェニル)−スルフィド等を挙げることができる。
これらは一種もしくは二種以上の混合系で使用できる。
【0012】本発明の組成物で使用する前記一般式
(2)で表されるモノ(メタ)アクリレート(B)の具
体例としては、例えば、(メタ)アクリロイルオキシエ
トキシ−2−フェニル−ベンゼン、(メタ)アクリロイ
ルオキシジエトキシ−2−フェニルベンゼン、(メタ)
アクリロイルオキシプロポキシ−2−フェニル−ベンゼ
ン、(メタ)アクリロイルオキシブトキシブトキシ−2
−フェニル−ベンゼン、(メタ)アクリロイルオキシト
リエトキシ−2−フェニル−ベンゼン、(メタ)アクリ
ロイルオキシテトラエトキシ−2−フェニル−ベンゼ
ン、等をあげることができる。これらは一種もしくは二
種以上の混合系で使用できる。
【0013】本発明の組成物で使用する光重合開始剤
(C)の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、メチルフェニル
グリオキシレート、2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルフォスフィンオキサイド等を挙げることがで
きる。これらは一種もしくは二種以上の混合系で使用で
きる。
【0014】本発明の組成物における(A)〜(C)成
分の配合割合は、(A)〜(C)成分の合計量を100
重量部としたとき、(A)は10〜80重量部が好まし
く、特に好ましくは、20〜60重量であり、(B)は
20〜89重量部が好ましく、特に好ましくは30〜7
0重量部であり、(C)は0.1〜10重量部が好まし
く、特に好ましくは1〜5重量部である。
【0015】また、本発明の組成物には、更に必要に応
じて、(A)及び(B)成分以外の不飽和基含有化合
物、例えば、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、
カルビトール(メタ)アクリレート、N−ビニルカプロ
ラクトン、アクリロイルモルホリン、グリシジル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ノナンジオールジアクリレート、ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−
フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、トリブ
ロモフェニル(メタ)アクリレート、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリブロモフェニルオキシ
エチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂のジ(メタ)アクリレート、各種ポリウレタンポリ
(メタ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)アク
リレート等を本発明の組成物中、0〜50重量%の範囲
で使用することができる。
【0016】又、必要に応じて、酸化防止剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、非反応性樹脂(例え
ば、ポタウレタン、ポリ(メタ)アクリレートポリマ
ー、ポリエステルポリマースチレンポリマー等)等を少
量添加してもよい。
【0017】本発明の樹脂組成物は、前記各成分を例え
ば常温〜100℃で混合、溶解することにより得ること
ができる。本発明の樹脂組成物は、フレネルレンズ、レ
ンチキュラーレンズ等の透過スクリーン用に使用され
る。
【0018】本発明の樹脂組成物の硬化物は常法に従い
本発明の樹脂組成物に紫外線を照射することにより硬化
して得ることができる。具体的には本発明の樹脂組成物
を例えば、フレネルレンズ又はレンチキュラーレンズの
形状を有するスタンパー上に塗布し、該樹脂組成物の層
を設け、その層の上に硬質透明基板を接着させ、次いで
その状態で該硬質透明基板側から高圧水銀灯等により、
紫外線を照射して該樹脂組成物を硬化させた後、該スタ
ンパーから剥離する。この様にして通常屈折率(25
℃)が1.55以上、好ましい条件下では1.56以上
を有したフレネルレンズ或いはレンチキュラーレンズ等
を透過スクリーンが得られる。
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。実施例中の評価は次の方法で行った。 (1)離型性:硬化した樹脂を金型より離型させる時の
難易。 ○・・・・金型からの離型性が良好 △・・・・離型がやや困難 ×・・・・離型が困難或いは型のこりがある (2)型再現性:硬化した紫外線硬化性樹脂層の表面形
状を観察した。 ○・・・・型再現性良好 ×・・・・再現性が不良 (3)屈折率(25℃):硬化した紫外線硬化型樹脂層
の屈折率(25℃)を測定した。 (4)復元性:樹脂組成物を用いて製造したフレネルレ
ンズに直径10mmの金属丸棒を強く押しつけた後、レ
ンズについて丸棒の跡が完全に消失するまでの時間を測
定した。 ○・・・・60秒以内に消失した。 △・・・・60秒から60分の間に消失した。 ×・・・・消失しない。 (5)耐擦傷性:樹脂組成物を用いて製造したフレネル
レンズにアクリル板(幅15mm、長さ100mm、厚
さ2mm)を垂直に強く押しつけながら長さ100mm
の間隔を1往復1秒のスピードで10往復させた後、レ
ンズ表面についた傷を観察する。 ○・・・・スジ状の傷が数本認められる。 △・・・・部分的に帯状の傷が認められる。 ×・・・・全面的に帯状の傷が認められる。
【0019】実施例1〜4、比較例1 表1に示すような組成(数値は重量部を示す。)の紫外
線硬化型透過型スクリーン用樹脂組成物をフレネルレン
ズ金型と厚さ2.5mmのアクリル樹脂板との間に注入
し、常法により紫外線を照射し硬化させフレネルレンズ
を得た。
【0020】
【表1】 表1 実 施 例 比較例 1 2 3 4 1 2,2−ビス(4−アクリロイルオ キシペンタエトキシフェニル)− プロパン 20 30 2,2−ビス(4−アクリロイルオ キシジエトキシフェニル)−プロパン 20 5 2,2−ビス(4−アクリロイルオキ シペンタエトキシ−3,5−ジブロモ フェニル)−プロパン 15 KAYARAD OPP−1 *1 15 10 20 KAYARAD OPP−2 *2 50 55 60 40 50 フェノキシエチルアクリレート 20 25 15 30 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 15 5 イルガキュアー184 *3 2 2 2 2 2 離型性 ○ ○ ○ ○ × 型再現性 ○ ○ ○ ○ ○ 屈折率(25℃) 1.563 1.561 1.562 1.565 1.569 復元性 ○ ○ ○ ○ × 耐擦傷性 ○ ○ ○ ○ ×
【0021】注) *1 KAYARAD OPP−
1:日本化薬(株)製、o−フェニルフェノールのエチ
レンオキサイド付加物のアクリレート 屈折率(25℃)は1.575 *2 KAYARAD OPP−2:日本化薬(株)
製、o−フェニルフェノールのエチレンオキサイド付加
物のアクリレート 屈折率(25℃)は1.568 *3 イルガキュアー184:チバ・ガイギー社製、
光重合開始剤、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン。
【0022】表1から明らかなように、本発明の樹脂組
成物の硬化物は、離型性、型再現性、復元性、耐擦傷性
に優れ、屈折率は、1.56以上の高屈折率であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物の硬化物は、高屈折
率で、離型性、型再現性、復元性、耐擦傷性等に優れ透
過型スクリーン用に適している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表わし、R2
    は、水素原子、メチル基またはエチル基を表わし、X1
    〜X4 は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基また
    は臭素原子を表わし、 【化2】 を表わし、aおよびbは、それぞれ独立して1〜8の整
    数を表わす。)で表されるジ(メタ)アクリレート
    (A)と、一般式(2) 【化3】 (式中、R3 は水素原子、メチル基またはエチル基を表
    わし、R4 は、水素原子またはメチル基を表わし、m
    は、1〜5の整数を表わす。)で表されるモノ(メタ)
    アクリレート(B)と光重合開始剤(C)を含有するこ
    とを特徴とする紫外線硬化型透過型スクリーン用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の組成物の硬化物。
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