JPH07315644A - シート体巻き出し装置 - Google Patents

シート体巻き出し装置

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JPH07315644A
JPH07315644A JP11787594A JP11787594A JPH07315644A JP H07315644 A JPH07315644 A JP H07315644A JP 11787594 A JP11787594 A JP 11787594A JP 11787594 A JP11787594 A JP 11787594A JP H07315644 A JPH07315644 A JP H07315644A
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JP
Japan
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sheet body
roll
sheet
speed
joining
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11787594A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsusachi Kato
光幸 加藤
Yuji Kamiseki
祐史 上関
Hideto Yamashita
秀人 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 旧ロール6のシート9の終端部近傍を接合ロ
ール25によって新ロール8のシート10の始端部の接
合部21に圧接させ、シート体の連続的巻き出しを行う
装置で、新ロール8の回転角速度、センサ18による新
ロール8の径の検出、検出センサ22による接合部21
の通過タイミングの検出とに応じ、接合ロール25の圧
接を接合部21に対する180゜位置より開始するよう
にした。 【効果】 新ロール8の外径に拘らず、常に充分なマー
ジン長が確保され、確実な連続巻き出し動作を実現す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの製造工程
において、複数のシート体ロールよりシート体を連続し
て巻き出すためのシート体巻き出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気テープの製造工程におい
ては、この磁気テープのベースフィルム(非磁性支持
体)となるシート体(ウェブ)を巻装したシート体ロー
ルより、該シート体を巻き出し、磁性材料塗布工程や裁
断工程の如き次工程に送るシート体巻き出し装置が用い
られている。
【0003】そして、このシート体巻き出し装置として
は、第1のシート体ロール(旧ロール)より巻き出され
る第1のシート体が終端に近づいたときに、この第1の
シート体の終端近傍を第2のシート体ロール(新ロー
ル)に巻装された第2のシート体の始端部に接合させる
ことにより、複数のシート体を連続させて次々に巻き出
すことを可能となした装置が提案されている。
【0004】このようなシート体巻き出し装置において
は、上記第2のシート体ロールは、外周面上となる上記
第2のシート体の始端部分に粘着剤等が被着された接合
部が設けられ、回転操作される。この第2のシート体ロ
ールの回転速度は、周速が上記第1のシート体ロールよ
り巻き出されて搬送されている第1のシート体の速度に
等しくなるように制御される。そして、上記第1のシー
ト体の終端近傍は、上記第2のシート体ロールの外周面
上の上記接合部に圧接され、上記第2のシート体の始端
部分に接合される。このような上記第1のシート体の上
記第2のシート体への圧接は、上記第2のシート体ロー
ルに対して接離操作可能となされた接合ロールにより行
われる。上記第2のシート体は、上記第1のシート体の
終端部近傍に追従して、巻き出される。このとき、上記
第1のシート体は、上記第2のシート体に接合された部
分より後方側で切断される。
【0005】そして、上記第2のシート体の終端部分
は、上記第1のシート体の終端部分と同様に、第3のシ
ート体ロール(新ロール)として巻装された第3のシー
ト体の始端部近傍に接合される。このようにして、順次
的に次のシート体が接合されて巻き出され、連続したシ
ート体の巻き出しが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なシート体巻き出し装置においては、上記接合ロールに
よる上記第1のシート体の上記第2のシート体への圧接
は、該接合ロールに対応する位置を該第2のシート体の
始端が通過する前に行われる。そして、上記接合ロール
に対応した位置を上記第2のシート体の始端部が通過す
ることによって、接合が完了されることとなされてい
る。
【0007】上記接合ロールによる上記第1のシート体
の上記体2のシート体ロールへの圧接が開始されてか
ら、該第2のシート体の始端部が該接合ロールに対応す
る位置を通過するまでに、該第1のシート体が搬送され
る距離をマージン長と呼んでいる。このマージン長は、
一定の距離に定められている。
【0008】上記マージン長が一定であると、上記第2
のシート体ロール(新ロール)の周長に依って、上記接
合ロールによる圧接開始位置に対する上記第2のシート
体の始端の角度位置が変動する。
【0009】そして、上記マージン長と上記第2のシー
ト体ロールの周長とが等しい場合、例えば、これらがと
もに1mである場合には、上記接合ロールは、上記第1
のシート体を介して、上記第2のシートの始端部分にお
いて圧接を開始することとなる。この場合、上記接合ロ
ールによる圧接の衝撃及び上記各シート体の速度の微妙
な差異によって、上記第2のシート体は、始端縁部の捲
れを生じたり、上記第1のシート体に対する接合が不完
全となる虞れがある。すると、上記第2のシート体の始
端部分が上記第1のシート体から剥がれてしまい、連続
的な巻き出しができない。
【0010】また、上述のシート体巻き出し装置におい
ては、上記第2のシート体ロールの周速が上記第1のシ
ート体の搬送速度に対して正確に同期されていないと、
上記第2のシート体の始端部分の該第1のシート体への
接合が確実に行えない。したがって、このシート体巻き
出し装置においては、上記第2のシート体ロールの周速
を正確に検出する必要がある。
【0011】上記第2のシート体ロールの周速は、この
第2のシート体ロールの外周面に接触したことを検出す
る接触センサとこのセンサを支持するセンサアームの位
置を検出する位置センサとを有する検出装置によって該
第2のシート体ロールの半径を検出し、この半径と該第
2のシート体ロールの回転角速度とから算出して求める
ことができる。
【0012】しかし、このような検出装置を用いた場合
には、上記センサアームの位置ずれ等に依る誤差が大き
く、上記第2のシート体ロールの正確な周速を求められ
ない虞れがある。また、上記接触センサを上記第2のシ
ート体ロールの外周面部に接触させることは、上記第2
のシート体に対し、傷損や物理的特性の撹乱を与える虞
れがある。
【0013】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、搬送されているシート体の第2
のシート体ロールへの接合ロールによる圧接が、該第2
のシート体ロールをなすシート体の始端部を確実に避け
て行われ、また、該第2のシート体ロールの周速が正確
に検出されることによって、該シート体の該第2のシー
ト体ロールへの接合が確実に行えるようになされ、これ
らシート体の連続的な巻き出しが円滑、かつ、確実に行
えるようになされたシート体巻き出し装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るシート体巻き出し装
置は、第1のシート体ロールを回転操作する第1の回転
操作手段と、この第1の回転操作手段を介して上記第1
のシート体ロールの回転速度を制御しこの第1のシート
体ロールより巻き出されるシート体の搬送速度を制御す
る第1の速度制御手段と、第2のシート体ロールを回転
操作する第2の回転操作手段と、上記第2のシート体ロ
ールの周速を検出する速度検出手段と、上記第2の回転
操作手段を制御して上記速度検出手段により検出される
上記第2のシート体ロールの周速を上記第1のシート体
ロールより巻き出されたシート体の搬送速度に同期させ
る第2の速度制御手段と、上記第2のシート体ロールの
周面上に設けられた接合部を検出する接合部検出手段
と、回転可能に支持されるとともに上記第2のシート体
ロールに対する接離方向に移動操作可能となされ上記第
1のシート体ロールより巻き出されているシート体を該
第2のシート体ロールの周面に圧接させる接合ロール
と、この接合ロールに対する移動操作を制御する制御手
段とを備え、この制御手段は、上記速度検出手段及び上
記接合部検出手段による検出結果に基づいて上記接合ロ
ールの移動操作を制御し、上記第1のシート体ロールよ
り巻き出されたシート体の終端近傍を、上記第2のシー
ト体ロールの周面上であって上記接合部に対してこの第
2のシート体ロールの軸回りに180゜を隔てた位置よ
り該接合部に至るまでに亘って圧接させることとなされ
たものである。
【0015】また、本発明は、上述のシート体巻き出し
装置において、上記第2のシート体ロールの周速を検出
する手段は、非接触速度センサであることとしたもので
ある。
【0016】
【作用】本発明に係るシート体巻き出し装置において
は、第1のシート体ロールより巻き出されたシート体の
搬送速度に同期して回転操作される第2のシート体ロー
ルに対する接離方向への接合ロールの移動操作を制御す
る制御手段は、該第2のシート体ロールの周速を検出す
る速度検出手段及び該第2のシート体ロールの周面上に
設けられた接合部を検出する接合部検出手段による検出
結果に基づき、該第1のシート体ロールより巻き出され
たシート体の終端近傍を、該第2のシート体ロールの周
面上であって該接合部に対してこの第2のシート体ロー
ルの軸回りに180゜を隔てた位置より該接合部に至る
までに亘って圧接させるので、該第2のシート体ロール
の外径が異なる場合であっても、最も有効なマージン長
が確保され、該第1のシート体ロールより巻き出された
シート体と該第2のシート体ロールとを確実に接合させ
る。
【0017】また、上述のシート体巻き出し装置におい
て、上記第2のシート体ロールの周速を検出する手段
を、非接触速度センサとした場合には、該第2のシート
体ロールに傷損を与える虞れを伴わずに、該第2のシー
ト体ロールの周速を正確に検出でき、上記第1のシート
体ロールより巻き出されたシート体と該第2のシート体
ロールとを確実に接合させる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。本発明に係るシート体巻き出し装置
は、図1に示すように、基台1上に立設された支柱2の
上端側に、ターレット軸3を介して回動可能に支持され
たターレットアーム4を有している。
【0019】上記ターレットアーム4の一端側には、こ
のターレットアーム4に垂設された第1の支軸5を介し
て、第1のシート体ロール6が回転可能に支持されてい
る。また、上記ターレットアーム4の他端側には、上記
第1の支軸5に平行な第2の支軸7を介して、第2のシ
ート体ロール8が回転可能に支持されている。上記ター
レットアーム4は、180゜毎の角度位置に、間欠的に
回転操作できるようになされている。
【0020】上記各シート体ロール6,8をなすシート
体は、磁気テープのテープベースとなる合成樹脂材料よ
りなるシート体であって、該各シート体ロール6,8よ
り巻き出され、磁性材料の塗布工程や裁断工程の如き次
工程に搬送されるものである。
【0021】上記第1のシート体ロール6は、上記第2
のシート体ロール8が未使用の新ロールであるのに対
し、この第2のシート体ロール8に先だってシート体を
巻き出される旧ロールとなる。すなわち、上記第1のシ
ート体ロールをなす第1のシート体9は、上記第2のシ
ート体ロール8をなす第2のシート体10より先に、巻
き出し及び次工程への搬送を終了されるものである。
【0022】上記第1のシート体ロール6は、第1の回
転操作手段となる図示しない第1の回転駆動装置によ
り、図1中矢印Aで示す上記第1のシート体9を巻き出
す方向に回転操作される。上記第1の回転駆動装置は、
第1の速度制御手段となる第1の速度制御装置により制
御されて、巻き出される第1のシート体9の搬送速度が
一定となるように、上記第1のシート体ロール6の回転
角速度を制御する。
【0023】上記第1のシート体9は、複数のガイドロ
ーラ11,12,13にガイドされ、ダンサーロール1
4を経て、さらに、ガイドローラ15にガイドされて、
図1中矢印Cで示すように、上記次工程に搬送される。
上記ダンサーロール14は、支軸16により基端側を回
動可能に支持されたダンサーアーム17の先端側に回転
可能に取り付けられており、図1中矢印Bで示すよう
に、上記ガイドローラ13,15間位置に対して接離方
向に移動可能となされている。また、このダンサーロー
ル14は、中立位置に対して、弾性的に移動されるよう
になされている。
【0024】上記ガイドローラ13,15間に渡るシー
ト体は、上記ダンサーロール14に巻き掛けられ、この
ダンサーロールが該ガイドローラ13,15に対する接
離方向に弾性的に移動することによって、後述するシー
ト体同士の接合時等における衝撃や速度変化を緩衝され
るようになされている。
【0025】そして、上記第2のシート体ロール8は、
第2の回転操作手段となる図示しない第2の回転駆動装
置により、図1中矢印Dで示すように、上記第1のシー
ト体ロール6の回転方向と同一の方向である上記第2の
シート体10を巻き出す方向に回転操作される。
【0026】上記第2の回転駆動装置は、第2の速度制
御手段となる第2の速度制御装置により制御されて、上
記第2のシート体ロール8の周速が上記第1のシート体
9の搬送速度に同期するように、該第2のシート体ロー
ル8の回転角速度を制御する。
【0027】上記第2のシート体ロール8の周速は、速
度検出手段となるロール径測定センサ18により検出さ
れる該第2のシート体ロール8の直径Pと、この第2の
シート体ロール8を支持する第2の支軸7の回転角速度
とから、算出される。上記ロール径測定センサ18は、
接触センサであって、センサアーム33を介して、図1
中矢印Eで示すように、上記第2の支軸7に対する接離
方向に移動可能に支持されている。このロール径測定セ
ンサ18は、上記センサアーム33に設けられたギヤ部
20を介して、ロータリーエンコーダ19により、上記
第2の支軸7よりの距離が検出できるようになされてい
る。すなわち、上記ロール径測定センサ18が上記第2
のシート体ロール8の外周面に接触しているときのこの
ロール径測定センサ18の上記第2の支軸7よりの距離
が、該第2のシート体ロール8の半径(P/2)であ
る。すなわち、上記ロータリーエンコーダ19の出力及
び上記第2の回転駆動装置による上記第2のシート体ロ
ール8の回転角速度を示す信号は、該第2のシート体ロ
ール8の周速を表示する信号として、制御手段となる制
御装置に送られる。
【0028】上記第2のシート体ロール8の外周面上に
ある上記第2のシート体10の始端部分には、接合部2
1が設けられている。この接合部21は、粘着剤等によ
り形成されており、上記第2のシート体ロール8の外方
側に臨んで設けられている。
【0029】上記第2のシート体ロール8の近傍に位置
して、接合部検出手段となる接合部センサ22が配設さ
れている。この接合部センサ22は、この接合部センサ
22に対向する位置に上記接合部21が通過したときに
検出信号を出力するように構成されている。この接合部
センサ22の検出出力は、上記制御装置に送られる。
【0030】そして、上記第2のシート体ロール8の近
傍には、この第2のシート体ロール8と共働して上記第
1のシート体9の搬送経路を挟む位置となされて、接合
ロール25が配設されている。この接合ロール25は、
支軸23に基端側を回動可能に支持された回動アーム2
9上に回転可能に配設されている。この回動アーム29
は、上記支軸23と上記接合ロール25との間の部分
に、関節部24を有している。そして、上記回動アーム
29の基端側部分と、上記関節部24よりも先端側の部
分との間には、エアシリンダ28が介在して配設されて
いる。
【0031】上記接合ロール25は、上記回動アーム2
9が、図1中矢印Fで示すように、上記第2のシート体
ロール8側に回動されることにより、該第2のシート体
ロール8の外周面に近接する位置に移動操作される。こ
のときの上記接合ロール25と上記第2のシート体ロー
ル8との距離は、図示しない光学的センサにより、一定
となるように制御される。そして、この接合ロール25
は、上記エアシリンダ28によって、図1中矢印Hで示
すように、さらに上記第2のシート体ロール8側に移動
され、該第2のシート体ロール8と共働して上記第1の
シート体9を挟持し、この第1のシート体9を該第2の
シート体ロール8に圧接させる。
【0032】上記回動アーム29の先端側であって上記
接合ロール25と上記第1のシート体ロール6との間と
なる位置には、支軸26を介して、カッタ27が配設さ
れている。このカッタ27は、上記接合ロール25が上
記第1のシート体9を上記第2のシート体ロール8に圧
接させているとき、図1中矢印Gで示すように、該第1
のシート体9側に移動操作され、この第1のシート体9
を、該接合ロール25と上記第1のシート体ロール6と
の間の部分において、切断する。
【0033】上述のように構成されたシート体巻き出し
装置においては、上記第1のシート体9の次工程への搬
送が進行して上記第1のシート体ロール6における該第
1のシート体9の残余が少なくなると、この第1のシー
ト体9の終端側部分の上記第2のシート体10の始端部
分への接合が行われる。
【0034】すなわち、上記第1のシート体ロール6に
おける上記第1のシート体9の残余が所定量以下となる
と、上記接合ロール25は、上記回動アーム29の回動
及び上記エアシリンダ28の動作により、該第1のシー
ト体9を上記第2のシート体ロール8の外周面部に圧接
させる。上記第2のシート体ロール8の外周面部に圧接
された上記第1のシート体9は、上記接合部21に接合
され、この接合部21が設けられた上記第2のシート体
10の始端部分とともに、搬送を続行される。そして、
上記第1のシート体9は、上記カッタ27により、上記
接合部21への接合部分よりも後方側において切断され
る。このようにして、次工程へは、上記第1のシート体
9の終端側部分と上記第2のシート体10の始端側部分
とが接合された状態で、連続した搬送が行われる。
【0035】この後、上記第2のシート体ロール8は、
上記ターレットアーム4が180゜回動されることによ
り、上記第2の支軸7とともに上記第1のシート体ロー
ル6が位置していた位置に移動される。そして、上記第
1の支軸5には、上記第1のシート体ロール6に代え
て、第3のシート体ロールが装着される。この第3のシ
ート体ロールは、上記第2のシート体ロール8よりの上
記第2のシート体10の巻き出しが終了するときに、該
第2のシート体10の終端部側に第3のシート体の始端
部分を接合させる新ロールとなる。
【0036】そして、このシート体巻き出し装置におい
ては、上記接合ロール25による上記第1のシート体9
の上記第2のシート体ロール8への圧接は、図2に示す
ように、上記接合部21が該接合ロール25に対して上
記第2の支軸7回りに180゜の角度を隔てた位置にあ
るときに開始され、該接合部21が該接合ロール25に
対応する位置に移動されるまでに亘って行われる。
【0037】したがって、このシート体巻き出し装置に
おいては、上記回動アーム29の回動が開始されてから
上記接合ロール25が上記第1のシート体9を上記第2
のシート体ロール8に圧接させる位置に至るまでの時間
tに誤差が生じて、この圧接の開始時における上記接合
部21の位置が、図2中に矢印Qで示すように、前後に
ずれを生じても、該接合ロール25までの距離が充分に
遠いため、この接合部21上において圧接が開始される
という事故が生ずることがない。
【0038】すなわち、このシート体巻き出し装置にお
いては、上記制御装置は、上記第1のシート体9の搬送
速度、すなわち、上記第2のシート体ロール8の周速
と、上記接合部センサ22による上記接合部21の検出
のタイミングとに応じて、上記接合ロール25の移動の
タイミングを制御する。
【0039】例えば、上記シート体の搬送速度を300
[m/min](5000[mm/sec]=V)と
し、上記第2のシート体ロール8の直径Pを640mm
とし、上記接合ロール25による圧接の開始位置である
点Kと上記接合部センサ22の対向位置である点Jとの
間の角度(図1中の角度(L+M+N))を225゜と
すると、 640×π×(225/360)÷(300000/6
0)=0.251(sec)=251[ms] により、251msが、上記接合部センサ22が上記接
合部21を検出してからこの接合部21が上記点Kに達
するまでの時間である。
【0040】そして、上記接合部21が上記点Kに対し
て180゜の位置にあるときに上記接合ロール25によ
る圧接を開始するのであるから、この180゜に相当す
るマージン長の分だけ早く、該圧接が開始されなければ
ならない。上記第2のシート体ロール8の直径が640
mmであるとき、上記マージン長は、 640×π/2≒1000[mm] となり、このマージン長に相当する時間を差し引くと、 0.251−(1000/(300000/60))=
0.051=51[ms] となる。しかし、上記上記回動アーム29の回動が開始
されてから上記接合ロール25が上記第1のシート体9
を上記第2のシート体ロール8に圧接させる位置に至る
までの時間tを25msとすると、この時間tは、図1
中の角度Mに相当し、上記第2のシート体ロール8上の
距離に換算すると、 0.025×(300000/60)=125[mm] となる。この時間tも差し引いて、 51−25=26[ms] が、上記接合部センサ22が上記接合部21を検出して
から上記回動アーム29の回動を開始するときまでの時
間Tとなる。この26msは、上記第2のシート体ロー
ル8上の距離に換算すると、 0.026×(300000/60)=130[mm] となり、図1中の角度Lに相当する。
【0041】上述の各式をまとめると、上記接合部セン
サ22が上記接合部21を検出してから上記回動アーム
29の回動を開始するときまでの時間Tは、 T=ヘ゛Pπ(L+M)/360Vホ゛−t となり、角度L,M[゜]、直径P[mm]、搬送速度
V[mm/sec]、時間t[sec]が既知であれ
ば、求めることができる。
【0042】したがって、このシート体巻き出し装置に
おいては、図3に示すように、上記第2のシート体ロー
ル8の直径Pが異なる場合であっても、上述の式にした
がって上記時間Tが可変制御されるため、上記接合ロー
ル25による上記第1のシート体9の上記第2のシート
体ロール8への圧接の開始時には、上記接合部21は、
該接合ロール25に対して上記第2の支軸7回りに18
0゜を隔てた位置にあるようになされる。
【0043】なお、上記接合ロール25による圧接の開
始時における衝撃は、上記ダンサーロール14の弾性的
移動によって緩衝される。
【0044】そして、本発明に係るシート体巻き出し装
置は、図4及至図7に示すように、上記速度検出手段と
して、非接触速度センサ31を用い、上記制御回路とし
て、シーケンサ30を用いて構成してもよい。
【0045】上記非接触速度センサ31は、センサアー
ム33に支持され、上記第2のシート体ロール8の外周
面に対する接離方向に移動操作可能となされている。こ
の非接触速度センサ31は、上記第2のシート体ロール
8の外周面部に対して近接されることにより、該外周面
部に接触することなく、この外周面部の周速を直接に検
出できるように構成されている。
【0046】上記センサアーム33上の上記非接触速度
センサ31の近傍には、レーザ変位計32が配設されて
いる。このレーザ変位計32は、上記センサアーム33
の位置を制御して、上記非接触速度センサ31を、上記
第2のシート体ロール8の周速が検出可能な位置に位置
決めする。
【0047】上記シーケンサ30は、上記第1のシート
体ロール6より上記第1のシート体9が巻き出されてい
るときにおいては、図4に示すように、上記第1の回転
駆動装置を制御し、該第1のシート体9の搬送速度が一
定となるように、図4中矢印Aで示すように、該第1の
シート体ロール6の回転速度を制御する。
【0048】そして、上記シーケンサ30は、上記第1
のシート体9の巻き出しが進行して上記第1のシート体
ロール6における該第1のシート体9の残余が所定量以
下となると、図5に示すように、上記非接触速度センサ
31より上記第2のシート体ロール8の周速のデータを
取り込み、この第2のシート体ロール8の周速と上記第
1のシート体9の搬送速度とが同期するように、図5中
矢印Dで示すように、上記第2の回転駆動装置を制御す
る。
【0049】上記シーケンサ30は、上記第2のシート
体ロール8の周速と上記第1のシート体9の搬送速度と
が同期すると、図6に示すように、上記接合ロール25
及び上記カッタ27を移動制御する。すなわち、上記シ
ーケンサ30は、上記接合ロール25により上記第1の
シート体9を上記第2のシート体ロール8上の接合部2
1に圧接させて接合させた後、上記カッタ27により、
該第1のシート体9を該接合部21に対する接合部分の
後方側において切断する。
【0050】このように、上記シーケンサ30が上記接
合ロール25を上記第2のシート体ロール8側に移動操
作したとき、上記接合部21は、上述したように、この
接合ロール25に対して上記第2の支軸7回りに180
゜を隔てた位置となされている。
【0051】なお、上記非接触速度センサ31を有する
このシート体巻き出し装置においては、上記第2のシー
ト体ロール8の周速の検出が正確に行えるため、上記シ
ーケンサ30が上記接合ロール25を該第2のシート体
ロール8側に移動操作したときの上記接合部21の位置
は、該接合ローラ25より充分に離間された位置であれ
ばよく、上記第2の支軸7回りに180゜を隔てた位置
に限定されることはない。
【0052】そして、上記カッタ27による上記第1の
シート体9の切断が完了すると、図7に示すように、上
記第2のシート体10は、始端部分を、上記接合部21
を介して、該第1のシート体9の終端部分に追従させて
巻き出され、次工程に搬送される。このとき、上記シー
ケンサ30は、第1のシート体9が搬送されていたとき
の上記第1の回転駆動装置に対する制御と同様の制御
を、上記第2の回転駆動装置に対して行う。すなわち、
上記シーケンサ30は、上記第2のシート体10が一定
の速度で搬送されるように、図7中矢印Dで示すよう
に、上記第2のシート体ロール8の回転速度を制御す
る。
【0053】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るシート体巻
き出し装置においては、第1のシート体ロールより巻き
出されたシート体の搬送速度に同期して回転操作される
第2のシート体ロールに対する接離方向への接合ロール
の移動操作を制御する制御手段は、該第2のシート体ロ
ールの周速を検出する速度検出手段及び該第2のシート
体ロールの周面上に設けられた接合部を検出する接合部
検出手段による検出結果に基づき、該第1のシート体ロ
ールより巻き出されたシート体の終端近傍を、該第2の
シート体ロールの周面上であって該接合部に対してこの
第2のシート体ロールの軸回りに180゜を隔てた位置
より該接合部に至るまでに亘って圧接させる。
【0054】したがって、このシート体巻き出し装置に
おいては、上記第2のシート体ロールの外径が異なる場
合であっても、最も有効なマージン長を確保することが
でき、上記第1のシート体ロールより巻き出されたシー
ト体と該第2のシート体ロールとを、常に確実に接合さ
せることができる。
【0055】また、上述のシート体巻き出し装置におい
て、上記第2のシート体ロールの周速を検出する手段を
非接触速度センサとした場合には、該第2のシート体ロ
ールに傷損を与える虞れを伴わずに、該第2のシート体
ロールの周速を正確に検出することができ、上記第1の
シート体ロールより巻き出されたシート体と該第2のシ
ート体ロールとを確実に接合させることができる。
【0056】すなわち、本発明は、搬送されているシー
ト体の第2のシート体ロールへの接合ロールによる圧接
が、第2のシート体ロールをなすシート体の始端部を確
実に避けて行われ、また、該第2のシート体ロールの周
速が正確に検出されることによって、該シート体の該第
2のシート体ロールへの接合が確実に行えるようになさ
れ、これらシート体の連続的な巻き出しが円滑、かつ、
確実に行えるようになされたシート体巻き出し装置を提
供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート体巻き出し装置の構成を示
す側面図である。
【図2】上記シート体巻き出し装置において第1のシー
ト体ロールより巻き出されて搬送されているシート体が
第2のシート体ロールに圧接された状態を示す側面図で
ある。
【図3】上記シート体巻き出し装置において小径の第2
のシート体ロールが装着された状態を示す側面図であ
る。
【図4】本発明に係るシート体巻き出し装置の構成の他
の例を示す側面図である。
【図5】上記図4に示したシート体巻き出し装置におい
て各シート体ロールが同期して回転操作されている状態
を示す側面図である。
【図6】上記図4に示したシート体巻き出し装置におい
て各シート体ロールのシート体が接合されるときの状態
を示す側面図である。
【図7】上記図4に示したシート体巻き出し装置におい
て各シート体ロールのシート体の接合が完了した状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
6 第1のシート体ロール 8 第2のシート体ロール 9 第1のシート体 10 第2のシート体 18 ロール径測定センサ 19 ロータリーエンコーダ 21 接合部 22 接合部センサ 25 接合ロール 30 シーケンサ 31 非接触速度センサ 33 センサアーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のシート体ロールを回転操作する第
    1の回転操作手段と、 上記第1の回転操作手段を介して上記第1のシート体ロ
    ールの回転速度を制御し、この第1のシート体ロールよ
    り巻き出されるシート体の搬送速度を制御する第1の速
    度制御手段と、 第2のシート体ロールを回転操作する第2の回転操作手
    段と、 上記第2のシート体ロールの周速を検出する速度検出手
    段と、 上記第2の回転操作手段を制御して、上記速度検出手段
    により検出される上記第2のシート体ロールの周速を上
    記第1のシート体ロールより巻き出されたシート体の搬
    送速度に同期させる第2の速度制御手段と、 上記第2のシート体ロールの周面上に設けられた接合部
    を検出する接合部検出手段と、 回転可能に支持されるとともに上記第2のシート体ロー
    ルに対する接離方向に移動操作可能となされ、上記第1
    のシート体ロールより巻き出されているシート体を該第
    2のシート体ロールの周面に圧接させる接合ロールと、 上記接合ロールに対する移動操作を制御する制御手段と
    を備え、 上記制御手段は、上記速度検出手段及び上記接合部検出
    手段による検出結果に基づき、上記接合ロールの移動操
    作を制御し、上記第1のシート体ロールより巻き出され
    たシート体の終端近傍を、上記第2のシート体ロールの
    周面上であって上記接合部に対してこの第2のシート体
    ロールの軸回りに180゜を隔てた位置より該接合部に
    至るまでに亘って圧接させることとなされたシート体巻
    き出し装置。
  2. 【請求項2】 第2のシート体ロールの周速を検出する
    手段は、非接触速度センサであることとなされた請求項
    1記載のシート体巻き出し装置。
JP11787594A 1994-05-31 1994-05-31 シート体巻き出し装置 Withdrawn JPH07315644A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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