JPH07314735A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH07314735A
JPH07314735A JP11160494A JP11160494A JPH07314735A JP H07314735 A JPH07314735 A JP H07314735A JP 11160494 A JP11160494 A JP 11160494A JP 11160494 A JP11160494 A JP 11160494A JP H07314735 A JPH07314735 A JP H07314735A
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JP
Japan
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printing
nozzles
nozzle
color
band
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JP11160494A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yamato
顕一 大和
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なるインク間のにじみを軽減し、印字不良
を防ぐことを可能にしたインクジェット方式の記録装置
を提供する。 【構成】 出力処理部3は、入力I/F2を介してノズ
ル選択コマンドを受け取り、あるいは、コントロールパ
ネル9からノズル選択操作がなされると、印字ヘッド7
のスペック、ブロック分割数、スペース数などをノズル
選択制御部4へ伝える。ノズル選択制御部4は、これら
の情報をもとに、有効ノズルを決定する。そして、各色
の先頭ノズル、使用するノズル数、イメージポインタな
どの情報を出力処理部3に渡す。出力処理部3は、これ
らの情報をもとに、入力I/F2を介して受け取る印字
データをイメージ化し、各色毎に出力バッファ5へ転送
する。印字ヘッド制御部6は、出力バッファ5内のデー
タを読み出し、印字ヘッド7を動作させて印字を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク液滴を吐出する
複数のノズルが配列された記録ヘッドを複数有し、各記
録ヘッドを用いてカラー印字が可能なインクジェット方
式の記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、インク液滴を記録用紙に向かっ
て噴射または吐出することにより文字または画像などの
記録を行なうインクジェット方式の記録装置は、普通紙
の記録が可能であり、また動作音が静かであり、廉価で
あることから、注目を集めている。近年、複数の色を用
いてカラー印字を行なうインクジェット方式の記録装置
も開発されている。このようなカラーインクジェット記
録装置では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
インクを利用するのが一般的であり、この4色のインク
を組み合わせ面積階調法を用いて4色以外の中間色を表
現している。例えば、4色のインク以外の2次色と呼ば
れる色、例えば、グリーン、ブルー、レッドを表現する
とき、2色のインクを重ねて印字することにより印字す
る。
【0003】しかしながら、トナーなどを利用する複写
機とは異なり、カラーインクジェット記録装置は、イン
ク特有の問題がしばしば画質欠陥の原因になる。例え
ば、2次色同士を隣合わせて印字する場合には、2色の
インクを重ねて印字するため2次色を構成するインクが
乾燥する前に混ざり合い、2次色の境界線に、にじみが
発生してしまう。そのため、インク液滴をすばやく吸収
するように、用紙の改良も行なわれているが、用紙のコ
ストがアップしてしまい、インクジェット記録装置の利
点が失われてしまう。
【0004】このような問題を解決するため、例えば、
特開平2−4523号公報、特開平3−207665号
公報、特開平4−234664号公報等に記載されてい
るように、1回のスキャンでは略千鳥状のパターンで印
字を行ない、同じバンドを数スキャンにより印字を行な
って印字画像を得る方法が開発されている。このような
印字方法を用いることにより、隣接するドットあるいは
ブロック間でのインク同士の結合は発生せず、にじみを
防止することができる。しかしながら、上述の印字方法
では、印字データを略千鳥状のパターンに変換して記録
ヘッドに与えたり、あるいは、略千鳥状に印字されるよ
うにノズルの駆動を制御する等、複雑な処理または制御
を行なう必要がある。
【0005】また、ある色を印字してから他の色を印字
するまでに時間差を持たせるものとして、1つのインク
カートリッジに複数色のインクを搭載し、各色の印字ヘ
ッドを縦に配列して、色数分の回数だけスキャンして1
バンドの画像を形成する記録装置も開発されている。こ
の記録装置によれば、各色の印字は別々のスキャンによ
り印字されるので、各色の印字に実質的に時間差ができ
る。しかし、この方法では、特に高画質を要求しない印
字の場合にも時間差ができてしまう。また、例えば、1
色のみの印字の場合でも、カラーの印字時と同じだけの
時間がかかってしまう。
【0006】普通紙でもにじみを発生させないように、
インクの組成の異なる速乾性のインクを用いることも行
なわれている。これにより、重ね印字した時に、カラー
のイメージでは高画質を得ることができる。しかし、特
に黒インクなどは発色性に欠けるため、キャラクタを印
字すると、黒に近い色だが焼けたような色になる。これ
とは逆に、遅乾性のインクを用いると、キャラクタはは
っきりと印字することができるが、紙の繊維に沿ってに
じみが生じ、画質が劣化する問題がある。また、上述し
たように、遅乾性黒インクと他の色のインクとのにじみ
は、普通紙、上質紙でも起こり、問題になっている。こ
のような問題を解決するため、例えば、特願平5−21
1457号では、黒インクのみ遅乾性インクを用いて、
黒の発色性を高めるとともに、遅乾性の黒インクと他の
速乾性のインクを隣接して印字することにより、黒イン
クの浸透性を高め、色境界でのにじみを防止している。
しかし、このような印字を行なうためには、遅乾性の黒
インクのドットに隣接するドットに色のドットが印字さ
れるように、印字する画像データを変更するための画像
処理が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、異なるインク間のにじみを
軽減し、印字不良を防ぐことを可能にしたインクジェッ
ト方式の記録装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、インク液滴を
吐出する複数のノズルが配列された記録ヘッドを複数色
分有した記録装置において、任意に指定される分割情報
に基づき各記録ヘッドにおいて使用するノズルを選択す
るノズル選択手段と、該ノズル選択手段により選択され
たノズルに関する情報をもとに記録を行なうための印字
データを作成する出力処理部を有し、前記分割情報の設
定により各色が記録される時間差を任意に設定可能とし
たことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、ノズル選択手段で、記録ヘッ
ドが有する複数のノズルのうちから、指定される分割情
報に基づいて、使用するノズルを選択し、選択されたノ
ズルにより記録が行なえるように、出力処理部で印字デ
ータを作成し、記録を行なう。使用するノズルの指定
は、分割情報により任意に行なうことができ、例えば、
記録すべき画像に合わせて設定することが可能である。
【0010】例えば、高画質を必要としない場合や、1
色による記録を行なう場合などは、分割情報としてすべ
てのノズルを使用するように指定する。ノズル選択手段
は、すべてのノズルを選択し、出力処理部は、すべての
ノズルを用いて記録を行なうように、印字データを作成
して、記録を行なう。これにより、記録ヘッドが有する
ノズル数を全て利用して記録を行なうことができ、印字
速度を保つことができる。
【0011】また、高画質を必要とする場合には、例え
ば、各色の記録ヘッドにより記録される領域が重ならな
いように分割情報を指定することにより、ノズル選択手
段は指定された分割情報に従って使用するノズルを選択
し、出力処理部は各記録ヘッドごとに選択されたノズル
に対応する印字データを作成して、記録を行なう。これ
により、各色の記録ヘッドは、1回のスキャンにおいて
は、同一ピクセルに複数の色のインクが記録されること
はなく、各色の記録に時間差を設けることができるの
で、にじみなどのない、高品質の画像を得ることができ
る。このとき、複雑な画像処理を行なう必要はなく、単
に記録領域の管理を行なうだけでよい。また、間引きな
どの複雑な記録ヘッドの駆動制御は不要であり、簡単な
回路構成により実現することができ、コストの上昇を避
けることができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の記録装置の一実施例を示す
ブロック構成図である。図中、図中、1は記録装置、2
は入力I/F部、3は出力処理部、4はノズル選択制御
部、5は出力バッファ、6は印字ヘッド制御部、7は印
字ヘッド、8はモータ制御部、9はコントロールパネル
である。入力I/F部2は、図示しないホストコンピュ
ータとの接続のI/Fを受け持つ部分である。
【0013】出力処理部3は、入力I/F部2で受け取
った入力データの解析を行ない、印字データの場合には
イメージ化して出力バッファ5に書き込む。また、入力
データとしてノズル選択コマンド等を受け取った場合に
は、コマンドを解析し、コントロールパネル9からの選
択などを判断して、ノズルの選択がどのような設定にな
っているのかを把握する。そして、現在の印字ヘッド7
のスペック、分割数、ノズル色間のスペース数などをノ
ズル選択制御部4に伝える。さらに、ノズル選択制御部
4で決定されたしようノズルの情報に基づいて、出力処
理部3は、出力バッファに印字ヘッド7で印字するため
の印字データを書き込む。このとき、カラーの記録装置
においては、たとえば、ブラック、シアン、マゼンタ、
イエローの各色のデータとして、それぞれの色に対応し
た出力バッファ5に書き込む。
【0014】ノズル選択制御部4は、出力処理部3から
の指定に従い、印字ヘッドに配された複数のノズルを指
示されたブロック数に分割し、印字すべきノズルを選択
して有効ノズルを決定する。出力バッファ5は、出力処
理部3で入力データに基づき印字用の出力フォーマット
に変換された印字内容を保持する。印字ヘッド制御部6
は、出力バッファ5内のデータを読み出しながら、印字
ヘッド7を動作させる。印字ヘッド7は、出力バッファ
5からのデータを実際に印字する。フルカラーの印字を
行なう記録装置では、例えば、ブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエローの4色の印字ヘッドを設ける構成とする
ことができる。モータ制御部8は、印字ヘッド7が搭載
されるキャリッジを駆動させる。また、記録用紙の給送
制御も行なう。コントロールパネル9は、記録装置1の
状態の表示や、記録装置1に対するユーザからの指示入
力が行われる。
【0015】図2は、印字ヘッド7におけるノズルの配
列の一例の説明図である。図2に示した印字ヘッドで
は、120本のノズルを1列にならべて配列した記録ヘ
ッドを示している。その120本のノズルは、N0から
N119で示している。もちろん、1つの印字ヘッドに
配列されるノズルの本数は設計時に決定すればよく、1
20本以外であってもよい。この印字ヘッドの全ノズル
は、分割して駆動制御することが可能である。図2
(A)では、3分割されており、それぞれのブロックを
K0〜K2で示している。また、図2(B)は、5分割
しており、それぞれのブロックをK0〜K4で示してい
る。分割数は、3分割、5分割の他、4分割や6分割以
上など、任意に指定可能である。分割された各ブロック
内のノズルの本数は、それぞれ等しい必要はなく、それ
ぞれのブロックがそれぞれの本数毎に分割されてよい。
この印字ヘッドを用い、記録を行なう場合には、ノズル
の配列方向と直角方向に印字ヘッドを移動させて記録を
行なう。記録用紙は、ノズルの配列方向に移動させる。
この時、ノズルN0からノズルN119の方向へ向かっ
て記録用紙を搬送させる。
【0016】カラー印字を行なう場合、例えば、図2に
示した印字ヘッドを各色ごとに設ける。例えば、ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエローの4色について設ける
ことができる。もちろん、他の色であってもよいし、3
色あるいは5色以上で構成することもできる。シアン、
マゼンタ、イエローの各カラーインクとしては、速乾性
のインクを用いる。また、ブラックのインクとしては、
遅乾性のインクを用いることができる。これにより、各
色の混色を減少させるとともに、ブラックの発色性を向
上させることができる。また、印字ヘッドとして各色に
対応して設ける他、1色を複数の印字ヘッドで印字した
り、1つの印字ヘッドを分割して複数の色を印字可能に
構成してもよい。
【0017】ノズル分割指定方法について説明する。図
3は、コントロールパネルの一部の一例の説明図であ
る。図中、11はアップボタン、12はダウンボタン、
13はセレクトボタン、14は表示部である。使用ノズ
ル数、分割数等を設定するための一つの方法として、記
録装置1に付属したコントロールパネル9から設定する
ことが可能である。アップボタン11およびダウンボタ
ン12は、ノズル数、分割数等の値を上下させるボタン
である。セレクトボタン13は、上下させた値を決定す
るセレクトボタンである。表示部14は、例えば、LC
D等で構成され、設定値や文字を表示する。ユーザは通
常印刷する場合以外の時、このコントロールパネルを使
って吐出するノズル数、ブロック分割数等を設定するこ
とができる。図3に示した例では、各ブロックのノズル
数を40、ブロック数を3に設定した場合を示してい
る。スペースは、各ブロック間に使用しないノズルを設
ける時に指定する。
【0018】また、コントロールパネルは比較的高価で
あるために、記録装置のコストアップにつながってしま
う場合がある。そのため、コントロールパネルを用いな
いで構成することも可能である。コントロールパネルを
用いない場合は、例えば、エスケープシーケンス等によ
るプリンタ印刷記述言語などを予め用意し、ユーザはコ
マンドで設定できるように構成してもよい。その場合、
記録装置は、そのコマンドをセントロニクスやRS23
2Cなどを利用した受信部である入力I/F2からデー
タを受信し、出力処理部3でコマンドを解析して、ノズ
ル数やブロック分割数等の設定を認識するようにすれば
よい。
【0019】図4は、本発明の記録装置の一実施例にお
ける印字ヘッドの分割と使用ノズルの設定の一例の説明
図である。通常印字の場合では図4(A)に示すよう
に、全てのノズルから印字を行なう。特に、1色、例え
ば、黒のみによる印字の際には、このような印字方法を
用いることにより、高速な印字が可能である。
【0020】しかし、図4(A)に示したように、すべ
てのノズルを用いてカラーの印字を行なった場合、高速
印字が行なえるものの、にじみや混色等が発生し、多少
画質の低下が見られる場合がある。そのため、高画質の
印字が要求される場合には、ノズルをブロックに分割
し、各色のインクが同時に同じ領域に記録されないよう
に制御する。
【0021】図4(B)に示した例では、図2(A)に
示したように、120本のノズルのヘッドを3分割して
制御するものと仮定する。この3分割での1主走査幅は
40ノズルとなり、1副走査量も同様に40ノズルにな
り印字される。図4(B)の例では、シアンはブロック
C0を、マゼンタはブロックM1を、イエローはブロッ
クY2を、ブラックはブロックK2をそれぞれ用いて印
字を行なう。記録用紙のある領域を考えると、まずシア
ンが40ノズル分だけ印字され、その後40ノズル分の
用紙送りあるいは印字ヘッドの副走査方向の移動が行わ
れ、シアンが印字された同じ領域にマゼンタが40ノズ
ル分印字され、さらに40ノズル分の副走査方向の移動
が行われた後、シアンとマゼンタが印字された同じ領域
に、イエローとブラックが40ノズル分だけ印字され
る。シアンが印字された後、マゼンタが印字されるま
で、および、マゼンタが印字された後、イエローおよび
ブラックが印字されるまでには、1主走査分の時間間隔
が空く。そのため、それぞれの次の色が印字されるまで
に乾燥し、混色することはない。また、ブラックと他の
色が隣接した画像を含んだ印刷データの場合、通常印字
であれば遅乾性黒インクと速乾性カラーインクが隣接し
てにじみを引き起こすはずであるが、他の色と印字タイ
ミングがずれているので、ブラックインクが用紙に着弾
するときにはすでにカラーインクが用紙に着弾してい
る。したがって、ブラックインクはカラーインクのおか
げで染み込みやすく、にじみにくいことになる。
【0022】この例では、イエローとブラックを同じ領
域に印字しているが、速乾性のインクによりイエローが
印字された後、マゼンタとシアンの印字が行われないの
で、その間にイエローのインクが乾燥する。そのため、
ブラックとイエローが混色することはない。
【0023】各色の印字順序は、任意であるが、遅乾性
のブラックはなるべく最後に印字する方がよい。また、
3分割で4つの印字ヘッドから印字を行なうため、ある
タイミングでは2色が同時に印字されるが、なるべく離
れた印字ヘッドにより印字する方が、乾燥等の面で有利
である。もちろん、印字ヘッドを4分割し、複数の印字
ヘッドが1つの領域に印字しないように構成することも
できる。
【0024】このように3分割による印字では、各色の
印字される領域の境界では、混色する場合がある。ま
た、1スキャン分以上の乾燥時間をおきたい場合もあ
る。そのような場合には、例えば、図2(B)に示すよ
うに、印字ヘッドを5分割して印字を行なうことができ
る。図4(C)では、シアンをブロックC0で、マゼン
タをブロックM2で、イエローをブロックY4で、ブラ
ックをブロックK4で、それぞれ印字するように制御し
ている。このような制御を行なうことにより、例えば、
シアンとマゼンタ、あるいは、マゼンタとイエロー、ブ
ラックとは、隣接して印字されず、境界部分で混色を起
こすことはない。また、シアンを印字してからマゼンタ
を印字するまで、および、マゼンタを印字してからイエ
ロー、ブラックを印字するまでには、2スキャン分の時
間間隔が置かれるので、十分、乾燥時間を設けることが
できる。また、この場合にも、遅乾性のブラックのイン
クによるにじみを抑えることができ、高画質を得ること
ができる。
【0025】図4(C)に示した5分割の例では、使用
されないノズルが多数存在するので、印字速度が低下す
る。各印字領域の境界における混色を防止するためであ
れば、各色の印字領域の境界に数ドットの印字されない
領域を確保すれば十分である。このような場合には、図
4(D)に示すように、各ブロックの間にスペースを設
けることが可能である。このスペースの量は、例えば、
図3に示したコントロールパネルにおけるスペースの設
定を行なえばよい。あるいは、コマンドなどを送出して
スペース量を設定すればよい。このとき、ブロック数は
3とする。このスペース量をブロックよりも少なくする
ことにより、印字できるノズル数をできるだけ多くし
て、印字速度を向上させることができる。スペース量を
設定する代わりに、使用しないブロックのノズル数を変
更してもよい。例えば、図4(D)の例では、ブロック
数を5とし、使用しない1番目、3番目のブロックのノ
ズル数を減少させてもよい。
【0026】図5ないし図7は、印字イメージの転送制
御のための情報の一例の説明図である。ノズル選択制御
部4は、出力制御部3から渡される印字ヘッド7の情
報、分割ブロック数などの情報に基づいて、例えば、図
4に示すように、有効ノズルを決定する。有効ノズルの
決定は、例えば、各ページ毎に決定する。出力処理部3
では、通常、帯状領域ごとに処理を行なう。この帯状領
域をバンドという。この1バンドの幅は、ブロック数、
印字ノズル数、スペース量などによって変化する。ま
た、出力処理部3は、それぞれの色に関して、出力バッ
ファ5に画像情報を書き込む。このとき、各色ごとに出
力バッファ5へ転送を行なうバンドも、使用するブロッ
クやスペース量などによって変化する。
【0027】単純なブロック分割による印字動作の場合
には、バンド毎に処理を行なえばよく、出力制御部3に
よるバンド毎の処理のみで対応できる。特に、スペース
量が設定されている場合には、後述するように、バンド
単位の処理のみでは対応できない。そのため、バンド管
理はノズル選択制御部4に任せ、出力処理部3は、ノズ
ル選択制御部4が決定したノズルとイメージポインタで
処理を行なう。ノズル選択制御部4は、出力処理部3か
らノズル数、分割ブロック数、カラー間のスペースノズ
ル数などの情報を受け取り、各色の印字ヘッドにおける
先頭ノズルを決定し、各色の印字すべきノズル数、イメ
ージへのバンドポインタを決定する。そして、図5ない
し図7に示すような情報を出力処理部3に送り、出力処
理部3は、この情報をもとに、印字データの処理制御を
行なう。図5ないし図7では、シアンを印字するバンド
を処理バンドとし、処理バンドが5〜8の場合の各色の
印字ヘッドにおける処理バンド、使用するノズル数、使
用するノズルの開始および終了ノズル番号を示してい
る。使用するノズルの開始および終了ノズル番号は、ノ
ズル選択制御部4で決定された先頭ノズルからの相対値
を示している。
【0028】図4(A)に示すように、すべてのノズル
を用いて印字を行なう場合には、例えば、印字ヘッドに
120ノズルが配置されているとすれば、1バンドの幅
を120ノズルとし、すべての色について同じバンドを
処理して出力バッファに印字データを転送すればよい。
【0029】図4(B)に示すように、3分割して印字
を行なう場合には、各色間にバンドのずれが発生するの
でバンド管理が繁雑になる。具体的には図4(B)に示
す例の場合には、各色に1バンドずつのずれがある。図
4(B)の場合には、120ノズルを3分割しているの
で、1バンドの幅は40ノズルとなる。出力処理部3
は、シアンを処理するバンドをnとすれば、マゼンタは
n−1番目、イエローとブラックはn−2番目のバンド
を処理すればよい。
【0030】図5に示す例では、処理バンド5の場合に
は、シアンは、バンド5をノズル0〜39までの40ノ
ズルを用いて印字する。また、マゼンタは、バンド4を
相対ノズル番号0〜39までの40ノズルを用いて印字
する。ここで、マゼンタの先頭ノズルは、ノズル番号4
0に設定されているので、実際には、ノズル番号40〜
79により印字が行なわれる。さらに、イエロー、ブラ
ックについては、バンド3を相対ノズル番号0〜39ま
での40ノズルを用いて印字される。この場合も、実際
に使用されるノズルは、ノズル番号80〜119であ
る。以下、他の処理バンドについても同様である。
【0031】図4(C)に示すように、5分割して印字
を行なう場合も同様である。1バンドの幅は24ノズル
である。出力処理部3は、シアンを処理するバンドをn
とすれば、マゼンタはn−2番目、イエローとブラック
はn−4番目のバンドを処理すればよい。例えば、図6
に示すように、処理バンド5の場合には、シアンはバン
ド5を相対ノズル番号0〜23の24ノズルを用いて印
字され、マゼンタはバンド3を相対ノズル番号0〜23
の24ノズルを用いて印字され、イエロー、ブラックは
バンド1を相対ノズル番号0〜23の24ノズルを用い
て印字される。このとき、マゼンタの先頭ノズルはノズ
ル番号48、イエロー、ブラックの先頭ノズルはノズル
番号96である。
【0032】図4(D)に示す例では、スペースの領域
の処理を行なわなければならないので、バンド管理は一
層煩雑になる。例えば、120ノズルを有する印字ヘッ
ドにおいて、各ブロック36ノズル、スペースノズル数
を6ノズルとしたとき、1バンドの幅は36ノズル分と
なる。シアンのブロックC0により、バンドnの印字を
行なうとき、マゼンタのブロックM1では、バンドn−
1のうち、スペースの6ノズルの分だけ印字できない。
また、バンドn−2のうちの6ノズル分が印字可能であ
る。イエロー、ブラックについても、同様である。この
ように、複数のバンドについて処理を行なうことにな
る。
【0033】例えば、上述のように各ブロック36ノズ
ル、スペースノズル数を6ノズルとする。このとき、図
7に示すように、処理バンド5の場合には、シアンはバ
ンド5を相対ノズル番号0〜35までの36ノズルを用
いて印字する。また、マゼンタは、バンド3の6ノズル
分の画像を相対ノズル番号30〜35を用いて印字し、
バンド4の30ノズル分の画像を相対ノズル番号0〜2
9を用いて印字する。さらに、イエロー、ブラックは、
バンド2の12ノズル分の画像を相対ノズル番号24〜
35を用いて印字し、バンド3の24ノズル分の画像を
相対ノズル番号0〜23を用いて印字する。このとき、
マゼンタの先頭ノズルはノズル番号42、イエロー、ブ
ラックの先頭ノズルはノズル番号84である。
【0034】図8は、記録用紙上に印字される領域の一
例の説明図である。図4(D)に示すように、スペース
を有する場合の印字過程は、上述のように複雑であるの
で、図8を用いて説明する。図8では、4つの印字ヘッ
ドをまとめて、1つの印字ヘッドとして示している。こ
こでは、一例として、図4(D)に示すように、シアン
をブロック0で、マゼンタをブロック1で、イエロー、
ブラックをブロック2で印字することとし、シアンが印
字される領域を右上がりのハッチングで、マゼンタが印
字される領域を右下がりのハッチングで、イエロー、ブ
ラックが印字される領域を縦横のハッチングでそれぞれ
示している。
【0035】図8(A)の状態において、バンド0には
シアンが印字される。そして、バンド幅分の印字ヘッド
と記録用紙の相対移動が行なわれ、図8(B)に示す状
態になる。この状態では、バンド1にシアンが、また、
バンド0のスペース幅を除く部分にマゼンタが印字され
る。これにより、バンド0のスペース幅を除く部分で
は、シアンとマゼンタによる印字が行なわれる。また、
スペース幅の部分では、まだ、シアンのみしか印字が行
なわれていない。
【0036】バンド幅分の印字ヘッドと記録用紙の相対
移動が行なわれ、図8(C)に示す状態になると、バン
ド2にシアンが印字される。また、バンド1のスペース
幅を除く部分と、図8(B)の状態で印字できなかった
バンド0のスペース幅の部分にマゼンタが印字される。
さらに、バンド0のスペース幅の2倍の幅を除く部分
に、イエローおよびブラックが印字される。これによ
り、バンド0には、シアン、マゼンタによる印字が終了
し、イエロー、ブラックによるスペース幅の2倍の幅を
除く部分の印字が行なわれている。
【0037】さらに、バンド幅分の印字ヘッドと記録用
紙の相対移動が行なわれ、図8(D)に示す状態になる
と、バンド3にシアンが、バンド2とバンド1にまたが
る領域にマゼンタが、さらに、バンド1とバンド0にま
たがる領域にイエローとブラックが印字される。これに
より、図8(C)の状態でイエローとブラックが印字で
きなかったバンド0のスペース幅の2倍の幅の部分に印
字が行なわれ、バンド0についての印字が完了する。
【0038】上述の説明では、バンド幅をブロックの大
きさに合わせて設定したが、これに限らず、任意に設
定、あるいは、ある値に固定することができる。例え
ば、ブロックの大きさの半分や1/3に設定したり、副
走査方向の移動量を固定としてこれに合わせてバンド幅
を設定することも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通常印字時には印字ヘッドの有するノズルをすべて利用
することにより高速な印字を可能とし、また、分割情報
を指定することにより各色が記録される時間差を任意に
設定可能として、混色やにじみを減少させることができ
るので、高画質の印字結果を必要とする場合にも対応す
ることができる。このとき、印字データの作成を制御す
るのみであり、複雑な印字駆動方法を用いないため、簡
単な回路構成で実現することができるとともに、マシン
コストの上昇を避けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録装置の一実施例を示すブロック
構成図である。
【図2】 印字ヘッド7におけるノズルの配列の一例の
説明図である。
【図3】 コントロールパネルの一部の一例の説明図で
ある。
【図4】 本発明の記録装置の一実施例における印字ヘ
ッドの分割と使用ノズルの設定の一例の説明図である。
【図5】 3分割時の印字イメージの転送制御のための
情報の一例の説明図である。
【図6】 5分割時の印字イメージの転送制御のための
情報の一例の説明図である。
【図7】 スペースを設けた時の印字イメージの転送制
御のための情報の一例の説明図である。
【図8】 記録用紙上に印字される領域の一例の説明図
である。
【符号の説明】
1…記録装置、2…入力I/F部、3…出力処理部、4
…ノズル選択制御部、5…出力バッファ、6…印字ヘッ
ド制御部、7…印字ヘッド、8…モータ制御部、9…コ
ントロールパネル、11…アップボタン、12…ダウン
ボタン、13…セレクトボタン、14…表示部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク液滴を吐出する複数のノズルが配
    列された記録ヘッドを複数色分有した記録装置におい
    て、任意に指定される分割情報に基づき各記録ヘッドに
    おいて使用するノズルを選択するノズル選択手段と、該
    ノズル選択手段により選択されたノズルに関する情報を
    もとに記録を行なうための印字データを作成する出力処
    理部を有し、前記分割情報の設定により各色が記録され
    る時間差を任意に設定可能としたことを特徴とする記録
    装置。
JP11160494A 1994-05-25 1994-05-25 記録装置 Pending JPH07314735A (ja)

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JP11160494A JPH07314735A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 記録装置

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