JPH07314642A - パッド印刷機用リングブレード - Google Patents

パッド印刷機用リングブレード

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JPH07314642A
JPH07314642A JP13818394A JP13818394A JPH07314642A JP H07314642 A JPH07314642 A JP H07314642A JP 13818394 A JP13818394 A JP 13818394A JP 13818394 A JP13818394 A JP 13818394A JP H07314642 A JPH07314642 A JP H07314642A
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JP
Japan
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ink
printing plate
ring blade
printing
peripheral surface
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JP13818394A
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English (en)
Inventor
Michihiko Sumiya
三知彦 角谷
Koji Nakajima
康治 中嶋
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Navitas Co Ltd
Original Assignee
Navitas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インキ容器によって印版の印刷パターンにイ
ンキを塗布し、この塗布インキを転写パッドに写し取っ
て被印刷物に印刷を施すパッド印刷機において、印刷時
に生じるインキの糸引やピンホール、印刷汚れを減少さ
せることを目的とする。 【構成】 印版6の印刷パターンを跨いで往復移動する
インキ容器7の下端のリングブレード19の断面形状
が、インキと接する内周面19Bは印版6の上面と鋭角
をなし、外周面19Aは印版6の上面とほぼ直角をなす
形状に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインキ容器を用いて印版
にインキを塗布するタイプのパッド印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】パッド印刷機は、所定の印刷パタ−ンが
溝によって描かれている印版にインキを塗布し、次に弾
力性のある転写パッドを印版に押し付けて上記印刷パタ
−ンを写し取ったのち、被印刷物にこの転写パッドを押
し付けて印刷するようにしたものであるが、その場合の
印刷パターンに対するインキの塗布方法としては、次の
ような方法が知られている。
【0003】つまり、例えば図9に示すように、昇降可
能とされた転写パッドAの側部に、下端が開口されたイ
ンキ容器Bを、該容器Bの下端が印版Cの上面と接触す
るように配置すると共に、この印版Cの上面に描かれて
いる印刷パタ−ンXが、インキ容器直下のインキ塗布位
置Y1(鎖線で示された印刷パターンX)と転写パッド
直下の転写位置Y2(実線で示された印刷パターンX)
とにわたって横移動するように印版Cをスライドさせる
ことにより、上記インキ塗布位置Y1でインキ容器Bに
貯留されたインキIを印刷パターンXに塗布するように
なっている。
【0004】この場合、鮮明な印刷を行うために、イン
キ容器Bにその開口部下部を囲むリングブレードDを設
けて、このリングブレードDを上記印版上面に接触させ
た状態で印版Cを横移動させることにより、印版上面の
余分なインキを掻き取ると共に、印刷パターンXにのみ
インキを塗布する場合もある。その場合に、従来におい
ては、リングブレードDの断面形状は、図9に示されて
いるようにインキIと接する内周面が印版上面に対して
直角に配向すると共に、外周面が印版上面に対して鋭角
に配向する形状とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な形状のリングブレードDを用いて、図10の鎖線に示
すように印刷パターンXの溝内にのみインキが残るよう
に塗布しても、その後にこの印刷パターンXに転写パッ
ドAを押し付けると、溝の外へわずかであるがインキの
溢れが生じる。このため、次のインキ塗布時に、この溢
れたインキIは、インキ容器Bが印版の移動によりこの
溝の上を相対移動する際にリングブレードDによって掻
き取られて、その外周面に付着することになる。このよ
うにして、リングブレードDの外周面に付着したインキ
I(以下、リングブレード外周面に付着したインキを付
着インキIiという)は、印版Cが転写位置への移動時
にインキIが塗布された印刷パターンXの溝上を通過す
る際に、図10に示すように、この溝の中に入っている
インキIに接触することによって、その一部を吸い上げ
る。この結果、被印刷物は印刷パターンXの溝からはみ
出したインキで汚され、この溝からインキが取り去られ
ることにより被印刷物に欠損(以下、ピンホールと呼
ぶ)を生じる。
【0006】この発明は、リングブレードを用いてパッ
ド印刷を行う場合における上記の問題に対処するもの
で、印刷汚れやピンホールを減らすことができるリング
ブレードを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)は、所定形状の印刷
パターンが形成されている印版と、下端にリングブレー
ドによって囲まれた開口部が設けられていると共に、こ
のリングブレードの下端を印版に接触させた状態でこの
印版に対して相対的に移動することにより内部に保持し
たインキを上記印刷パターンに塗布するインキ容器と、
上記印版の印刷パターンに塗布されたインキを写し取っ
て被印刷物に転写する転写パッドとを備えたパッド印刷
機において、上記印版上に接するインキ容器下端のリン
グブレードの断面形状を、インキと接する内周面は印版
上面と鋭角をなし、外周面は印版上面とほぼ直角をなす
形状としたことを特徴とする。
【0008】また、本願の請求項2の発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明におけるリングブレード
の外周面を、鏡面仕上げしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成によれば次のような作用が得られ
る。
【0010】第1、第2発明のいずれにおいても、リン
グブレード外周面が印版上面に対してほぼ直角に接する
ことになるので、この外周面に付着した付着インキは、
表面張力により半円上に盛り上がった状態となり、リン
グブレードの刃先が印刷パターン溝の真上に位置したと
きでも、この溝内のインキと僅かの面積でしか接触しな
い。このためインキ容器と印版とを相対的に移動させた
際、上記付着インキが印刷パターン溝に溜ったインキを
ほとんど吸い出すことがない。
【0011】そして、この付着インキは、半円状に盛り
上がった表面が空気と接触するため、その表面に半ば乾
燥した皮膜が生じやすく、インキ容器と印版とを繰り返
し相対移動させても、印版上面にインキの糸引を起こし
にくい。
【0012】また、リングブレード外周面を布等でクリ
ーニングする場合、印版とリングブレード外周面とが直
角に接しているためインキカスが隙間に溜りにくくクリ
ーニングがしやすい。
【0013】一方、リングブレードの内周面が印版上面
と鋭角を成す形状になっているため、インキ容器と印版
の相対移動時に、インキ容器内のインキが慣性力のため
一方向に寄り、インキが寄った部位の液圧が上昇するこ
とにより、この内周面及び印版上面に高圧が作用し、こ
れによって印刷パターン溝へのインキの供給が加圧され
た状態で行われることになる。さらに、インキ容器と印
版の相対移動時に、インキ容器内に空気が混入すること
があるが、リングブレードの内周面が印版上面に対して
鋭角をなす形状されているので空気溜を生じにくく、イ
ンキ容器内に混入した空気は、容器上方へ抜けやすくな
って、印刷パターン溝へインキを塗布するとき、この溝
に混入しにくい。
【0014】さらに第2発明によれば、リングブレード
の外周面は鏡面仕上げされているので、付着インキとこ
の鏡面部との接着力が小さくなりインキ容器と印版との
相対移動時に、上記付着インキはリングブレード外周面
から離れやすくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0016】図1および図2はパッド印刷機1の概略構
成を示し、このパッド印刷機1は、本体2の前部位置に
被印刷物Wを載せる印刷テーブル3と、この印刷テーブ
ル3よりも奥側に位置する転写テーブル4と、これら両
テーブル3、4の上方に配置されて前後移動と昇降が本
体内部の図示しない駆動機構によって行われる転写パッ
ド5とを備え、転写テーブル4に印版6がセットされる
と共に、インキ容器7が左右方向に走行可能に設けられ
る。
【0017】このインキ容器7の左右移動は、本体内部
に設けられた図3および図4に示す機構によって行われ
る。
【0018】すなわち、パッド印刷機本体内部にスライ
ダ8が位置されて、このスライダ8を貫通する状態で前
後2本のガイドロッド9,9が本体内部両端間に平行に
架設される。上記ガイドロッド9,9の間には、螺軸1
0が回転のみ可能な状態で架設されていると共に、図2
に示すように本体2に取り付けられた正逆転モータ11
の作動により上記螺軸10が回転されるようになってい
る。スライダ8は、この螺軸10およびガイドロッド9
を貫通させ、ナット部材12が固定されている螺軸との
貫通部に螺軸10を螺合させることによって、この螺軸
10の回転方向に応じた方向にガイドロッド9,9に沿
って移動する。
【0019】そして、加圧バー13は、ガイドロッド9
とは直角な方向に、スライダ8の上面に立設されたスタ
ンド14に軸15を介して、上下揺動自在に取り付けら
れる。この加圧バー13の先端下面の凹部16は、本体
2の前面側に設けた開口部2Aを通して転写テーブル4
上に延びており、印版6にのっている前述のインキ容器
7の上方に配置され、このインキ容器7に嵌合される。
一方、加圧バー13の他端に、上述のスライダ8に取り
付けられたエアシリンダ17のピストンロッド18が連
結され、このエアシリンダによって加圧バー13の他端
が押し上げ付勢され、このためインキ容器7は加圧バー
13によって圧力が与えられ印版6に押し付けられる。
【0020】次に、図5により、上記インキ容器7の具
体的な構造を説明する。
【0021】すなわち、このインキ容器7は、上下が開
口された筒形状とされていると共に、セラミックもしく
は超鋼製のリングブレード19が、上記インキ容器7の
下端面に円周方向に沿って形成されたリング溝20に突
出状態で嵌着されている。この嵌着部分がOリング21
によってシールされ、これによってインキ容器7を印版
6に載せた際に、インキ容器内にインキ室22が形成さ
れている。この場合、リングブレード19の断面形状
は、その外周面19Aが印版6の上面とほぼ直交し、ま
たインキIと接触する内周面19Bが印版6の上面と鋭
角をなす形状とされている。その場合に、印版6の上面
とリングブレード19の接触面が環状に線接触するよう
に、該リングブレード19の刃先先端が尖った形状とさ
れている。そして、この実施例においては、上記リング
ブレード19の外周面19Aの表面はほぼ鏡面仕上げさ
れている。
【0022】また、インキ容器7の上部には内周部が切
り欠かれた嵌合部23が設けられており、この嵌合部2
3に嵌められた蓋24がビス25,25によって固定さ
れている。
【0023】この蓋24の中央部には穴26が開いてお
り、この上部に軸体27が取り付けられる。この軸体2
7には、上記穴26とほぼ同径の雌ネジ28で刻設され
ており、蓋24の穴26を下方から貫通した雄ネジ29
で螺着することにより固定されている。また、蓋24の
上端には球面状に形成された突起部30が設けられてお
り、この突起部30は前述の加圧バー13に設けた凹部
16の下方から嵌合される。したがって、前述のスライ
ダ8並びに加圧バー13が左右方向に移動すると、イン
キ容器7も一緒に同方向に移動することになる。
【0024】一方、前述の印版6は転写テーブル4の上
に固定された基板31(図4参照)に図示しない手段に
よって取り付けられており、インキ容器7はこの印版6
に形成されている印刷パターンXを超えて移動する。
【0025】上記の構成におけるパッド印刷機1は、以
下の動作により印刷を行う。
【0026】まず、インキ容器7は、印刷パターン外の
印版6の一端に位置している図3の実線位置(復動側移
動終端位置)から移動し、同じく印刷パターン外の印版
6の他端(図3において鎖線に示す往動側移動終端位
置)に至ることによって停止し、この印刷パターンXを
跨ぐ移動によって該印刷パターンXにインキIを塗布す
ると共に、リングブレード19によって余分なインキI
を印版6から掻き取る。そして、インキ塗布後に転写パ
ッド5は、印版6に対して下降し、印刷パターンXの塗
布インキを写し取り、その後上昇し、図1の鎖線位置か
ら被印刷物Wの上方の実線位置まで移動し、下降して印
刷を行う。次に、インキ容器7は図3の鎖線位置から実
線位置に向けて逆方向に移動し、この移動によって印刷
パターンXにインキIが再び塗布され、同じく転写パッ
ド5が転写インキを写し取る動きを繰り返す。
【0027】その場合に、転写パッド5が印刷パターン
Xに押し付けられたときに該パターンXの溝から溢れた
インキや、リングブレード19によって印版6の表面か
ら掻き取られたインキ被膜などが、リングブレード19
の外周面19Aに付着することになるが、前述したよう
にリングブレード19の外周面19Aが印版6の上面と
直角に接した形状になっているため、リングブレード外
周面19Aに付着した付着インキIiは、図6に示すよ
うに表面張力によって半円状に集合することになる。こ
のため、上記付着インキIiが印版6の上面と接する面
積が僅かとなり、印刷パターンX面を汚しにくい。さら
に、この付着インキIiは、空気と接すると表面付近か
ら乾き出し、半円状に盛り上がった付着インキIiの表
面皮膜が半ば乾燥するため、インキ容器7が付着インキ
Iiを引きずって移動しても印刷パターンX面を汚しに
くい。また、このとき溝内のインキIと付着インキIi
の接触面積が僅かしかないためインキの吸い出しがほと
んどなく、ピンホールや汚れ、糸引がほとんど生じな
い。さらに、リングブレード外周面19Aに付着したイ
ンキIiは、この外周面19Aが鏡面仕上げされている
ため離れやすくなり、外周面19Aから離れることによ
りインキカスとなって、インキ容器7が移動したとき左
右終端位置に掻き寄せられる。
【0028】ところで、リングブレード先端の断面形状
は、従来から、印版上面とリングブレード先端の接触部
が細いほうが鮮明な印刷が出来ることが知られている
が、この接触部を細くすることは、リングブレードの刃
先先端が欠けやすくなる。このため、従来からリングブ
レードの刃先先端角度を大きくすることがなされている
が、従来のリングブレードは外周面と印版上面のなす角
度が鋭角とされていることから、刃先先端角度を大きく
すると、該リングブレードの外周面に溜ったインキカス
の除去及びクリーニングが困難となり、刃先先端角度を
大きくすることに限界があった。これに対して、本実施
例によると、リングブレード19の外周面19Aが印版
6の上面と直角に接した形状とされているため、リング
ブレード内周面19Bと印版6の上面とのなす角度を小
さくしても、リングブレード内周面19Bと印版6の上
面で挟まれた隙間はインキ容器内にあるのでインキカス
が溜らない。この結果、リングブレード19の刃先先端
の角度を大きくすることが出来、印版上面とリングブレ
ード先端の接触部をより細くすることが出来る。なお、
その場合にリングブレード19の先端が摩耗しやすくな
るが、リングブレード19の材質にセラミック系材料を
使用すると摩耗の減少がはかれる。
【0029】また、図6においてインキ容器7が矢印の
方向へ動いたときには、インキ容器内のインキが慣性力
により反動作側に寄り液圧が上昇するが、リングブレー
ド19の内周面19Bが印版6の上面と鋭角に接する形
状になっているため、P0面に高圧が作用し(P1,P
2面にも同様の圧力が生じる)、印刷パターン溝へのイ
ンキの供給が加圧された状態で行われる。さらに、イン
キ容器7が矢印と反対方向に動いたときにインキ容器内
に空気が混入することがあるが、リングブレード内周面
19Bが印版6の上面と鋭角に接する形状になっている
ため空気溜が生じにくく、インキ容器内に混入した空気
は、容器上方へ抜けやすくなり、印刷パターン溝へイン
キを塗布するとき、この溝に混入しにくい。この結果、
インキの塗布不良によるピンホ−ルはきわめて少なくな
る。
【0030】なお、上記のリングブレード19の外周面
19Aの角度は印版6の上面に対してほぼ直角であるこ
とが望ましく、一方刃先先端の角度は望ましくは45〜
60度程度がよい。この場合、刃先先端角度が45度の
時は刃先が摩耗しても刃先先端と印版上面との接触面積
がさほど大きくならないためリングブレードの寿命が長
くなり、この角度が60度の時は前述したインキ容器内
の圧力上昇によるピンホール減少の効果が大きい。
【0031】次に、図7および図8を参照して本発明の
変形例を説明する。
【0032】この変形例は、上記パッド印刷機1の構成
において、以下のマグネットシートを追加したものであ
る。
【0033】すなわち、図7に示すように、インキ容器
7がインキ塗布後に印版6の上面の復動側および往動側
の各終端停止位置に停止したときに、マグネットシート
32,32が、このインキ容器7に取り付けたリングブ
レード19の外周面19Aに接触する(または若干の隙
間をおいて近接する)ように取り付けられる。このマグ
ネットシート32,32の端面32Aとリングブレード
外周面19Aとの接触部形状は、リングブレード19の
外周面19Aに適合する略半円形とされており、このリ
ングブレード外周面19Aが各移動端に至るたびにこの
端面32Aに接触する。
【0034】このような構成によれば、リングブレード
19の外周面19AにインキIiを付着させたままイン
キ容器7が移動端に至ってマグネットシート32に接触
したとき、図8に示すようにマグネットシート端面32
Aとこのリングブレード19の外周面19Aとの間に空
間がなくなるので付着インキIiはマグネットシート3
2の上に残らず押し上げられ乗り移る。さらにリングブ
レード外周面19Aが鏡面仕上げされているため、リン
グブレード外周面19Aと付着インキIiとの接着力が
小さくなり、リングブレード外周面19Aからの付着イ
ンキIiの離れがよくなって、リングブレード外周面1
9Aに付着インキIiが残ることなくマグネットシート
32の上面に付着インキIiが乗り移る。このため印刷
不良の原因である付着インキIiがほぼ完全に取り除か
れ、被印刷物に対する印刷不良は従来と比べて5分の1
以下となる。
【0035】また、上記の付着インキIiはインキ容器
7が終端停止位置に移動する時マグネットシート32の
上面に乗り移るので、マグネットシート32の上面には
インキカスの帯が形成されていくことになるが、このイ
ンキカスは次第にスラリー化して粘着性を高めていくこ
とになり、リングブレード外周面19Aに付着したイン
キIiはこの粘着性を利用して一層マグネットシート3
2の上面に乗り移りやすくなる。したがって、リングブ
レード19の外周面19Aは常に自動的にクリーニング
され、上記のパッド印刷機は、稼働を中断して行う人為
的なクリーニングの回数を減らすことができるため、稼
働効率がより高くなる。
【0036】以上の実施例はインキ容器と印版の相対移
動においてインキ容器を移動させたものであるが、反対
にインキ容器を固定して印版を移動させてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リングブ
レードの外周面にインキが付着しても付着インキと印版
上面とがほとんど接触しないため、印刷パターン面を汚
すことが少なく被印刷物の印刷不良を減らすことが出来
る。
【0038】また、インキ容器内に混入した空気が上部
へ逃げやすい構造になっており、かつ、インキ容器の移
動によって生じたインキ容器内の圧力上昇を利用して印
刷パターン溝へインキの供給が出来るため、インキ供給
時に該印刷パターン溝への空気の混入がなくなり印刷時
のピンホールが減少する。
【0039】さらに、リングブレード外周面を布等でク
リーニングする場合、印版とリングブレード外周面とが
直角に接しているためインキカスが隙間に溜りにくくク
リーニングがしやすく、印刷の中断が少なくてすむ。
【0040】そして、第2発明によれば、リングブレー
ドの外周面に付着したインキが離れやすくなるためより
一層印刷パターン面を汚すことが少なく被印刷物の印刷
不良を減らすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかるパッド印刷機の側面
図である。
【図2】 上記パッド印刷機の正面図である。
【図3】 上記パッド印刷機における転写テーブルの平
面図である。
【図4】 上記転写テーブルに備えたインキ容器の駆動
機構を示す側面図である。
【図5】 上記インキ容器の断面図である。
【図6】 上記インキ容器に付着インキが生じた状態の
断面図である。
【図7】 上記パッド印刷機の両端にマグネットシート
を取り付けた時の転写テーブルの平面図である。
【図8】 マグネットシートを取り付けた時の上記付着
インキの取り除き動作の説明図である。
【図9】 従来のパッド印刷機の説明図である。
【図10】 従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 パッド印刷機 5 転写パッド 6 印版 7 インキ容器 19 リングブレード 19A リングブレード外周面 19B リングブレード内周面 I インキ W 被印刷物 X 印刷パターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の印刷パターンが形成されてい
    る印版と、下端にリングブレードによって囲まれた開口
    部が設けられていると共に、このリングブレードの下端
    を印版に接触させた状態でこの印版に対して相対的に移
    動することにより内部に保持したインキを上記印刷パタ
    ーンに塗布するインキ容器と、上記印版の印刷パターン
    に塗布されたインキを写し取って被印刷物に転写する転
    写パッドとを備えたパッド印刷機において、上記印版上
    に接するインキ容器下端のリングブレードの断面形状
    が、インキと接する内周面は印版上面と鋭角をなし、外
    周面は印版上面とほぼ直角をなす形状とされていること
    を特徴とするパッド印刷機用リングブレード。
  2. 【請求項2】 リングブレードの外周面が、鏡面仕上げ
    されていることを特徴とする請求項1に記載のパッド印
    刷機用リングブレード。
JP13818394A 1994-05-27 1994-05-27 パッド印刷機用リングブレード Pending JPH07314642A (ja)

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JP13818394A JPH07314642A (ja) 1994-05-27 1994-05-27 パッド印刷機用リングブレード

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JP (1) JPH07314642A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107225846A (zh) * 2016-03-24 2017-10-03 住友理工株式会社 移印机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107225846A (zh) * 2016-03-24 2017-10-03 住友理工株式会社 移印机

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