JP2576954Y2 - 輪転印刷機 - Google Patents
輪転印刷機Info
- Publication number
- JP2576954Y2 JP2576954Y2 JP1990405263U JP40526390U JP2576954Y2 JP 2576954 Y2 JP2576954 Y2 JP 2576954Y2 JP 1990405263 U JP1990405263 U JP 1990405263U JP 40526390 U JP40526390 U JP 40526390U JP 2576954 Y2 JP2576954 Y2 JP 2576954Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- plate cylinder
- roller
- plate
- printing press
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、輪転印刷機に関し、特
に、版胴にインキを供給するためのファニッシャーロー
ラを用いた輪転印刷機に関する。
に、版胴にインキを供給するためのファニッシャーロー
ラを用いた輪転印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グラビア等の輪転印刷機の印刷ユ
ニットとして、図3に示すように、版胴1と、その版胴
1に被印刷材2を押しつける圧胴3と、インキ4を収容
したインキパン5と、版胴1の版面に対するインキの供
給を行うファニッシャーローラ6等を備えたものが用い
られている。ここで、ファニッシャーローラ6は、表面
がゴム等の弾性体で構成され、図4に示すように全長に
渡って同一直径の円筒状をなしていた。
ニットとして、図3に示すように、版胴1と、その版胴
1に被印刷材2を押しつける圧胴3と、インキ4を収容
したインキパン5と、版胴1の版面に対するインキの供
給を行うファニッシャーローラ6等を備えたものが用い
られている。ここで、ファニッシャーローラ6は、表面
がゴム等の弾性体で構成され、図4に示すように全長に
渡って同一直径の円筒状をなしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
構成では、版胴1の両端において、版胴1とファニッシ
ャーローラ6との接触部からインキ4が横方向に飛び散
り、その側方にインキカバーを設けておいても、そのイ
ンキカバーで跳ね返って周囲に飛散し、印刷物を汚した
り、版胴の版面や端面に付着することがあり、また、イ
ンキカバーと版胴の軸との間隙から漏れる等の問題があ
った。
構成では、版胴1の両端において、版胴1とファニッシ
ャーローラ6との接触部からインキ4が横方向に飛び散
り、その側方にインキカバーを設けておいても、そのイ
ンキカバーで跳ね返って周囲に飛散し、印刷物を汚した
り、版胴の版面や端面に付着することがあり、また、イ
ンキカバーと版胴の軸との間隙から漏れる等の問題があ
った。
【0004】本考案はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、版胴にインキを供給する際に、版胴及びフ
ァニッシャーローラの端部から横方向にインキが飛び散
ることのない輪転印刷機を提供することを目的とする。
れたもので、版胴にインキを供給する際に、版胴及びフ
ァニッシャーローラの端部から横方向にインキが飛び散
ることのない輪転印刷機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の輪転印刷機は、
使用するファニッシャーローラの、版胴の版面両端のエ
ッジ部に対向する位置に、円周方向に延びる環状の溝を
形成し、各溝の両側のエッジ部の間に、前記版面のエッ
ジ部を位置させたことを特徴とする。
使用するファニッシャーローラの、版胴の版面両端のエ
ッジ部に対向する位置に、円周方向に延びる環状の溝を
形成し、各溝の両側のエッジ部の間に、前記版面のエッ
ジ部を位置させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成の輪転印刷機では、ファニッシャーロ
ーラが版胴に接触して回転中、ファニッシャーローラ表
面と版胴版面との接触部の端部からインキが跳ね飛ぶ
が、その位置に溝が形成されているので、インキはその
溝内に跳ね飛ぶこととなり、そのため、周囲にはほとん
ど飛び散ることがない。
ーラが版胴に接触して回転中、ファニッシャーローラ表
面と版胴版面との接触部の端部からインキが跳ね飛ぶ
が、その位置に溝が形成されているので、インキはその
溝内に跳ね飛ぶこととなり、そのため、周囲にはほとん
ど飛び散ることがない。
【0007】
【実施例】以下,図面に示す本考案の実施例を説明す
る。図1は本考案の実施例による輪転印刷機の版胴1と
それに接触させたファニッシャーローラ7を示す概略側
面図,図2はその要部の拡大断面図である。ファニッシ
ャーローラ7は、表面がゴム等の弾性体で構成されてお
り、その両端近傍にそれぞれ円周方向に延びる環状の溝
8が形成されている。この溝8の位置は、図2に示すよ
うに、版胴1の版面1aのエッジ部1bに対向する位置
に定められている。更に詳しく述べると、溝8の両側の
エッジ部8a、8bの間に、版面のエッジ部1bが位置
するように、換言すれば、溝8のファニッシャーローラ
中央側のエッジ部8aが版面1aに接触するが,他方の
エッジ部8bは版面1bに非接触となるように定められ
ている。
る。図1は本考案の実施例による輪転印刷機の版胴1と
それに接触させたファニッシャーローラ7を示す概略側
面図,図2はその要部の拡大断面図である。ファニッシ
ャーローラ7は、表面がゴム等の弾性体で構成されてお
り、その両端近傍にそれぞれ円周方向に延びる環状の溝
8が形成されている。この溝8の位置は、図2に示すよ
うに、版胴1の版面1aのエッジ部1bに対向する位置
に定められている。更に詳しく述べると、溝8の両側の
エッジ部8a、8bの間に、版面のエッジ部1bが位置
するように、換言すれば、溝8のファニッシャーローラ
中央側のエッジ部8aが版面1aに接触するが,他方の
エッジ部8bは版面1bに非接触となるように定められ
ている。
【0008】上記構成のファニッシャーローラ7を用い
ると、ファニッシャーローラ表面と版胴1の版面1aと
の接触部の端部は、ファニッシャーローラ7の溝8のエ
ッジ部8aとなり、この部分からインキ9が跳ね飛ぶこ
ととなる。この時、エッジ部8aは版面1aに接触して
いるため、インキ9は版面1aから離れる方向に傾斜し
て飛散し、溝8内に入り、集められる。このため、版胴
1及びファニッシャーローラ7の側方へのインキ飛散が
防止される。ここで、エッジ部8aとエッジ部1bとの
間隔hは3〜15mm程度とすることが好ましく、更に
は5〜10mmとすることが好ましい。この間隔hが小
さくなり過ぎると、インキ9が飛ぶ時の傾斜角θが小さ
くなって版胴側方に飛び散り、溝8外への飛散が多くな
る。一方、間隔hが大きくなり過ぎると、版胴1の端部
のインキ供給が行われない部分の幅が広くなり、この部
分でインキが乾き、乾いたインキがドクターブレードで
インキパン中にかき落とされトラブルの原因となること
がある。これらを考慮して間隔hは上記の値に定められ
る。溝深さ及び溝幅は、エッジ部8aから飛び散るイン
キ9を収容しうるように定められ、例えば溝深さは5〜
10mm程度、溝幅は10〜20mm程度とすることが
好ましい。なお、ファニッシャーローラ7の溝8より外
側の部分の外径d2 は、通常ファニッシャーローラ7の
外径d1 と同等に定められるが、必ずしもこれにこだわ
るものではなく、外径d1 よりも大きくしても或いは小
さくしてもよい。
ると、ファニッシャーローラ表面と版胴1の版面1aと
の接触部の端部は、ファニッシャーローラ7の溝8のエ
ッジ部8aとなり、この部分からインキ9が跳ね飛ぶこ
ととなる。この時、エッジ部8aは版面1aに接触して
いるため、インキ9は版面1aから離れる方向に傾斜し
て飛散し、溝8内に入り、集められる。このため、版胴
1及びファニッシャーローラ7の側方へのインキ飛散が
防止される。ここで、エッジ部8aとエッジ部1bとの
間隔hは3〜15mm程度とすることが好ましく、更に
は5〜10mmとすることが好ましい。この間隔hが小
さくなり過ぎると、インキ9が飛ぶ時の傾斜角θが小さ
くなって版胴側方に飛び散り、溝8外への飛散が多くな
る。一方、間隔hが大きくなり過ぎると、版胴1の端部
のインキ供給が行われない部分の幅が広くなり、この部
分でインキが乾き、乾いたインキがドクターブレードで
インキパン中にかき落とされトラブルの原因となること
がある。これらを考慮して間隔hは上記の値に定められ
る。溝深さ及び溝幅は、エッジ部8aから飛び散るイン
キ9を収容しうるように定められ、例えば溝深さは5〜
10mm程度、溝幅は10〜20mm程度とすることが
好ましい。なお、ファニッシャーローラ7の溝8より外
側の部分の外径d2 は、通常ファニッシャーローラ7の
外径d1 と同等に定められるが、必ずしもこれにこだわ
るものではなく、外径d1 よりも大きくしても或いは小
さくしてもよい。
【0009】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案の輪転印
刷機は、使用するファニッシャーローラの、版胴の版面
両端のエッジ部に対向する位置に、円周方向に延びる環
状の溝を形成したので、ファニッシャーローラが版胴に
接触して回転中、ファニッシャーローラ表面と版胴版面
との接触部の端部から跳ね飛ぶインキが溝内に入ってそ
こに集められ、このため、インキが周囲にほとんど飛び
散ることがなく、インキカバーを簡単な構造のものとす
ることができ、また飛散したインキが版面や版胴側面へ
付着することが極めて少ない等の効果を有している。
刷機は、使用するファニッシャーローラの、版胴の版面
両端のエッジ部に対向する位置に、円周方向に延びる環
状の溝を形成したので、ファニッシャーローラが版胴に
接触して回転中、ファニッシャーローラ表面と版胴版面
との接触部の端部から跳ね飛ぶインキが溝内に入ってそ
こに集められ、このため、インキが周囲にほとんど飛び
散ることがなく、インキカバーを簡単な構造のものとす
ることができ、また飛散したインキが版面や版胴側面へ
付着することが極めて少ない等の効果を有している。
【図1】本考案の一実施例による輪転印刷機において、
版胴にファニッシャーローラを接触させた状態を示す概
略正面図である。
版胴にファニッシャーローラを接触させた状態を示す概
略正面図である。
【図2】図1に示した版胴とファニッシャーローラの端
部を拡大して示す概略断面図である。
部を拡大して示す概略断面図である。
【図3】ファニッシャーローラを用いた一般的な印刷ユ
ニットの概略側面図である。
ニットの概略側面図である。
【図4】従来のファニッシャーローラと版胴を示す概略
正面図である。
正面図である。
1 版胴 1a 版面 1b エッジ部 2 被印刷材 3 圧胴 4 インキ 5 インキパン 6 ファニッシャーローラ 7 ファニッシャーローラ 8 溝 8a エッジ部 8b エッジ部 9 インキ
Claims (1)
- 【請求項1】 版胴とそれに接触するように設けられた
ファニッシャーローラとを有する輪転印刷機において、
前記ファニッシャーローラが、前記版胴の版面両端のエ
ッジ部(1b)に対向する位置に、円周方向に延びる環
状の溝(8)を有し、各溝(8)の両側のエッジ部(8
a)、(8b)の間に、前記版面のエッジ部(1b)を
位置させていることを特徴とする輪転印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990405263U JP2576954Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 輪転印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990405263U JP2576954Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 輪転印刷機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0494446U JPH0494446U (ja) | 1992-08-17 |
JP2576954Y2 true JP2576954Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=31882733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990405263U Expired - Lifetime JP2576954Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 輪転印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576954Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6202459B1 (ja) * | 2017-02-28 | 2017-09-27 | 下村 恭一 | グラビア印刷方法およびそれに用いるスキージー |
JP7306114B2 (ja) * | 2019-07-05 | 2023-07-11 | 凸版印刷株式会社 | グラビア輪転印刷機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3031547U (ja) * | 1996-05-09 | 1996-11-29 | 株式会社東京セロレーベル | オーバーヘッドプロジェクタ用支持シート |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP1990405263U patent/JP2576954Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0494446U (ja) | 1992-08-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |