JPH0731447U - 自動車用雨除け装置 - Google Patents

自動車用雨除け装置

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JPH0731447U
JPH0731447U JP6759993U JP6759993U JPH0731447U JP H0731447 U JPH0731447 U JP H0731447U JP 6759993 U JP6759993 U JP 6759993U JP 6759993 U JP6759993 U JP 6759993U JP H0731447 U JPH0731447 U JP H0731447U
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勇一 後藤
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勇一 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降雨時や降雪時における自動車の乗り降りに
際して、乗員が雨や雪に濡れない自動車用雨除け装置を
提供する。 【構成】 自動車の屋根11のドア12上に着脱可能に
装着される収納ケース13と、該収納ケース13内から
車両側部の斜め上方に伸縮可能に突出される複数本の伸
縮支持部材15と、該伸縮支持部材15間に架け渡され
る雨除け布16と、車内に配置された操作部29の操作
により前記伸縮支持部材15を伸縮させる伸縮手段25
〜28とを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用雨除け装置に係り、更に詳しくは、降雨時や降雪時におけ る自動車の乗り降りに際して、乗員が雨や雪に濡れない自動車用雨除け装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
雨天の日などに、乗員が自動車のドアから乗り降りする際に衣服を濡らさない ものとして、例えば実開昭61−30523号公報に記載された「自動車の雨よ け」が知られている。 この従来手段は、自動車の屋根に装着される円筒状のケース内にスプリングに より付勢されたドラムを収納し、防水加工された傘用布をドラムに巻回したもの である。使用に際しては、予め傘用布の先端部をドアの上部に着脱可能に取り付 けておき、このままドアを開くことにより傘用布がケース内から付勢状態で引き 出されて自動車の屋根とドアとの間に張り渡される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の雨よけにおいては、前記公開公報に添付された第2 図から明らかなように、使用に際して、傘用布は自動車の屋根とドアとの間に張 り渡されるので、屋根が低いタクシーなどの一般乗用車においては路面から傘用 布までの高さが低くなり、乗員は背中を丸めてドアから出入りしなければならな いという問題点があった。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、雨除けの路面からの高さが 十分に得られて、比較的楽に自動車への乗り降りができる自動車用雨除け装置を 提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の自動車用雨除け装置は、自動車の屋根のドア側 に着脱可能に装着される収納ケースと、該収納ケース内から車両側部の斜め上方 に伸縮可能に突出される複数本の伸縮支持部材と、該伸縮支持部材間に架け渡さ れる雨除けシートと、車内に配置された操作部の操作により前記伸縮支持部材を 伸縮させる伸縮手段とを備えるように構成されている。 また、請求項2記載の自動車用雨除け装置は、請求項1記載の自動車用雨除け 装置において、前記雨除けシートが伸縮性の布帛からなり、また前記雨除けシー トが所定の形状に広がるように、前記それぞれの伸縮支持部材の伸縮方向を所定 角度になしている。 さらに、請求項3記載の自動車用雨除け装置は、自動車の屋根のドア側に着脱 可能に装着される収納ケースと、該収納ケース内から車両側部の斜め上方に、加 圧空気の充填により伸縮可能に突出するエアマット状の雨除けマットと、車内に 配置された操作部の操作により前記雨除けマット内に加圧空気を供給する空気圧 送手段と、前記操作部の操作により前記雨除けマットを前記収納ケース内に引き 戻す引き戻し手段とを備えるように構成されている。 さらにまた、請求項4記載の自動車用雨除け装置は、自動車の屋根に軸着され て、上部回動手段により垂直面に沿って車両側部の斜め上方まで回動する雨除け 上部ドアと、自動車の床に軸着されて、下部回動手段により垂直面に沿って水平 から斜め下方まで回動する下部ドアと、車内に配置されて、前記上下部回動手段 を操作する操作部とを備えるように構成されている。 そして、請求項5記載の自動車用雨除け装置は、自動車の屋根のドア側に車両 側部の斜め上方に向けて設けられて、前記ドア上に面状の空気屋根を形成可能な 加圧空気の噴出部と、該噴出部に圧力空気を供給する空気圧送手段とを有するよ うに構成されている。 また、請求項6記載の自動車用雨除け装置は、請求項5記載の自動車用雨除け 装置において、前記空気圧送手段が、ブロアと該ブロアを収納するブロアケース を有して自動車の屋根に装着されるように構成されている。 さらに、請求項7記載の自動車用雨除け装置は、請求項1〜6記載の自動車用 雨除け装置において、自動車に降雨センサが設けられ、該降雨センサの降雨検出 信号が検出されたときに制御部の自動車用雨除け装置の作動ロック状態が解除さ れるように構成されている。
【0005】
【作用】
前記目的に沿う請求項1記載の自動車用雨除け装置は、車内に配置された操作 部の操作により伸縮手段を作動させると、それぞれの伸縮支持部材が収納ケース から自動車のドアの斜め上方に突出して雨除けシートがドア上に張られるので、 乗員が自動車より乗り降りする際に雨や雪などに濡れることがなく、しかも路面 から雨除けシートまでの高さが十分に得られるので、さほど腰を屈めなくても比 較的楽に自動車から乗り降りできる。 また、請求項2記載の自動車用雨除け装置は、車内の操作部の操作により駆動 手段を駆動すると、それぞれの先端が互いに離反するように各伸縮支持部材がド アの斜め上方に伸長し、伸縮性の雨除けシートが所定の形状に延びて広がるので 、ドアの外側上方の広い範囲で雨除けシートが張られ、さらに乗員が自動車から 乗り降りする際に濡れ難い。 さらに、請求項3記載の自動車用雨除け装置は、車内の操作部の操作により空 気圧送手段を作動させると雨除けマット内に加圧空気が供給され、これにより収 納ケース内に折り畳まれた雨除けマットが膨らんで収納ケースから自動車のドア の斜め上方に張り出されるので、仮に壁などの障害物の近くでドアを開けた場合 でも、障害物および突出した雨除けマットを傷つける虞が少ない。 また、操作部の操作により引き戻し手段を作動させると、膨らんだ雨除けマッ トが空気抜きされて収納ケース側に引き戻されるので、雨除けマットは萎みなが ら折り畳まれて収納ケース内に収納される。 さらにまた、請求項4記載の自動車用雨除け装置は、車内の操作部を操作する ことにより、上下部回動手段により雨除け上部ドアと下部ドアが垂直面に沿って 互いに離反するように回動されてドアが開く。この際、雨除け上部ドアは車両側 部の斜め上方まで回動するので、乗員が乗り降りする際に雨や雪などにより濡れ ない。 そして、請求項5記載の自動車用雨除け装置は、空気圧送手段から圧送された 加圧空気が自動車の屋根のドア側に設けられた噴射部から加圧空気をドアの斜め 上方に向けて高速で噴射することにより面状の空気屋根が形成されるので、ドア 近くに降った雨や雪などは外方に吹き飛ばされてしまう。しかも、開放されたド ア上には雨除けとしての突出する物体がないので、乗員が自動車に乗り降りする 際に、雨除けに頭が当たらないかと気にしなくてもよい。 さらに、請求項7記載の自動車用雨除け装置は、降雨センサが雨や雪などを検 出すると降雨センサから降雨検出信号が制御部に送られ、これにより制御部の自 動車用雨除け装置の作動ロック状態が解除されるので、例えば子供のいたずらや 誤って操作部を操作したとしても、雨などが降らない限り自動車用雨除け装置は 作動せず、これにより自動車用雨除け装置の作動の安全性が得られる。
【0006】
【実施例】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図1は本考案の第1の実施例に係る自動車用雨除け装置が装着された 自動車の平面図、図2は前記自動車の背面図、図3は前記自動車用雨除け装置の 概略構成図、図4は本考案の第2の実施例に係る自動車用雨除け装置が装着され た自動車の平面図、図5は本考案の第3の実施例に係る自動車用雨除け装置が装 着された自動車の平面図、図6は前記自動車の背面図、図7は前記自動車用雨除 け装置の概略構成図、図8は本考案の第4の実施例に係る自動車用雨除け装置が 装着された自動車の背面図、図9は本考案の第5の実施例に係る自動車用雨除け 装置が装着された自動車の背面図を示している。
【0007】 まず、図1〜3を参照しながら本考案の第1の実施例に係る自動車用雨除け装 置10を説明する。 図1に示すように、本考案の第1の実施例に係る自動車用雨除け装置10は、 自動車の屋根11の後部ドア12上にマグネット、吸盤または適当な支持部材を 介して着脱可能に装着される収納ケース13を有している。収納ケース13は車 両側部側が徐々に高くなった横長で台形のケースであり、この車両側部側の面に 大きな開口部14が形成されている。
【0008】 図1、2に示すように、収納ケース13の両端部内には、開口部14から車両 側部の斜め上方に伸縮可能に突出される伸縮支持部材の一例である2本の伸縮ロ ッド15が取り付けられており、それぞれの伸縮ロッド15の元部から先端部に かけて、伸縮性の布帛からなる雨除けシート16が架け渡されている。具体的に は、図3に示すように、両伸縮ロッド15の元部間に一方の細長い掛止ロッド1 6aが架け渡され、またそれぞれの伸縮ロッド15の先端に形成された球部16 bとリング部16cとの間に、他方の細長い掛止ロッド16dが架け渡され、さ らに両掛止ロッド16a、16d間に前記雨除けシート16が展張されている。 次に、同じく図3を参照して伸縮ロッド15の伸縮構造を詳細に説明する。
【0009】 伸縮ロッド15は3段式のロッドであり、円筒状の基体ケース17内に、順次 小径な円筒状の第1〜3段のロッド18〜20が伸縮可能に収納されている。な お、前記球部16bとリング部16cは最先側の第3のロッド20の先端部に形 成されている。 第1〜3段のロッド18〜20は、内蔵された3本のスプリング21〜23に より常時突出する方向に付勢されており、基体ケース17、第1段のロッド18 、第2段のロッド19の元部側面の中央部には、それぞれワイヤ孔24が形成さ れている。
【0010】 収納ケース13の中央部内には、モータ25のシャフト25aに固着されたド ラム26が設けられており、ドラム26から導出された2本のワイヤ27が二方 向に分かれて、それぞれ一対のガイドプーリ28を介して、最も細い各第3段の ロッド20の元部に固着されている。車内の運転席側のパネルに取り付けられた 操作部29の巻き取りスイッチ29aを押してモータ25によりドラム26を回 転させると、各第3段のロッド20がスプリング23のばね力に抗して基体ケー ス17方向に引き寄せられ、これに伴って第2段のロッド19、第1段のロッド 18が順次対応するスプリング22、21に抗して同方向に引き寄せられて、両 伸縮ロッド15が収縮状態で収納ケース13内に収納される。 なお、このドラム26は図外のラチェットと爪歯車を有した逆回転防止構造に なっており、操作部29の掛止解除スイッチ29bを押すことにより、爪歯車か らラチェットが外れて各スプリング21〜23のばね力により両伸縮ロッド15 が突出される。
【0011】 続いて、本考案の第1の実施例に係る自動車用雨除け装置10の動作を説明す る。 図1、3に示すように、雨天時に自動車から乗り降りする際には、車内の操作 部29の掛止解除スイッチ29bを押すと、ラチェットによるドラム26の掛止 状態が解除されて、それぞれのスプリング21〜23のばね力により両伸縮ロッ ド15が収納ケース13から後部ドア12の斜め上方に突出して雨除けシート1 6が後部ドア12上に張られる。 これにより、乗員が自動車より乗り降りする際に雨や雪などに濡れることがな く、しかもこのように雨除けシート16は後部ドア12の斜め上方に張られるの で、路面から雨除けシート16までの高さが十分に得られて、さほど腰を屈める ことなく比較的楽に自動車から乗り降りできる。
【0012】 雨除けシート16を収納する際には、巻き取りスイッチ29aを押すと、モー タ25によりドラム26が回転して、それぞれのスプリング21〜23に抗して 各第1〜3段のロッド18〜20が基体ケース17内に引き寄せられ、これによ り雨除けシート16が収納ケース13内に収納される。
【0013】 次に、図4を参照しながら本考案の第2の実施例に係る自動車用雨除け装置3 0を説明する。 図4に示すように、本考案の第2の実施例に係る自動車用雨除け装置30は、 雨除けシート16が扇型に広がるようにそれぞれの伸縮ロッド15の伸縮方向を 、それぞれの先端が互いに離反するように所定角度に配置したものである。この ように、伸縮性の雨除けシート16が扇型に延びて広がるので、後部ドア12の 外側上方の広い範囲で雨除けシート16が張られ、これによりさらに乗員が乗り 降りする際に濡れ難くなる。 なお、雨除けシート16の先端の両角部には、それぞれ紐片31が縫着されて おり、紐片31に連結された一対の小リング32を、両第3のロッド20の球部 16bとリング部16cとの間に外れないように掛止させている。
【0014】 次に、図5〜7を参照しながら本考案の第3の実施例に係る自動車用雨除け装 置40を説明する。 図5〜7に示すように、本考案の第3の実施例に係る自動車用雨除け装置40 は、通常時は収納ケース13内に折り畳まれて収納されており、収納ケースに内 蔵された空気圧送手段41から供給パイプ41aを介して加圧空気が供給された 時に、収納ケース13の開口部14から車両側部の斜め上方に突出する伸縮可能 なエアマット状の雨除けマット42を有している。
【0015】 雨除けマット42は、平面視して先に進むほど細くなった台形状のマットであ り、互いに所定幅離反した8箇所の熱融着部により複数個の連続する空気室に分 割されている。また、雨除けマット42の元側の縁部を除く外縁部には、外縁チ ューブ43が一体形成されており、外縁チューブ43の先部内には、雨除けマッ ト42の押し込み部材43aが収納されている。押し込み部材43aの両端部に は、第1の実施例において使用したモータ25により回転されるドラム26から 導出された2本のワイヤ27が、ガイドプーリ28を介して外縁チューブ43の 両側部内を通過して連結されている。なお、第3の実施例では、これらの構成部 品25〜28が雨除けマット42を収納ケース13内に引き戻す引き戻し手段に なっている。
【0016】 車内に配置された操作部44の空気供給スイッチ44aを押すことにより、ブ ロア装置などの空気圧送手段41より雨除けマット42内に加圧空気が供給され て、雨除けマット42が後部ドア12上に突出し、また操作部44の巻き取りス イッチ44bを押すことにより、モータ25が回転してドラム26にワイヤ27 が巻回され、これにより押し込み部材43aが平行に引き寄せられて、雨除けマ ット42が空気抜けされながら収納ケース13内に折り畳み状態で収納される。 このように、第3の実施例では、加圧空気の充填により突出するエアマット形 状の雨除けを採用しているので、仮に壁などの障害物の近くで後部ドア12を開 けても、雨除けが障害物に接触して両者が損傷するという虞が少ない。
【0017】 次に、図8を参照しながら本考案の第4の実施例に係る自動車用雨除け装置5 0を説明する。 図8に示すように、本考案の第4の実施例に係る自動車用雨除け装置50は、 自動車の屋根11に軸着されて、上部回動手段としての上部油圧シリンダ51に より垂直面に沿って車両側部の斜め上方まで回動する雨除け上部ドア52と、自 動車の床53に軸着されて、下部回動手段としての下部油圧シリンダ54により 垂直面に沿って回動する下部ドア55と、車内に配置されて、上下部油圧シリン ダ51、54を操作する操作部56とを備えたものである。なお、これらの雨除 け上部ドア52と下部ドア55とは、自動車の後部ドア12aを構成する。
【0018】 操作部56を操作することにより、上下部油圧シリンダ51、54のロッド5 1a、54aが突出して雨除け上部ドア52と下部ドア55が軸着部52a、5 5aを中心に垂直面に沿って互いに離反するように回動されて後部ドア12が開 く。この際、雨除け上部ドア52は車両側部の斜め上方まで回動するので、乗員 が乗り降りする際に雨や雪などにより濡れない。下部ドア55は水平から斜め下 方まで回動して内側にマットなどが貼着されており、その上を踏んで乗り降りで きるようになっている。 このように、上下部油圧シリンダ51、54により雨除け上部ドア52と下部 ドア55が垂直面に沿って互いに離反するように回動して後部ドア12が開くの で、特別な雨除け手段を別に設けなくても、回動した雨除け上部ドア52が雨除 けになり、しかも後部ドア12aが大きく開くので乗員の乗り降りがし易くなる 。
【0019】 次に、図9を参照しながら本考案の第5の実施例に係る自動車用雨除け装置6 0を説明する。 図9に示すように、本考案の第5の実施例に係る自動車用雨除け装置60は、 屋根11の後部ドア12上のドア側部に装着されたブロアケース61と、ブロア ケース61内に収納されて、ブロアケース61の車両側部側の面に形成された大 口径な噴射部61aから加圧空気を車両側部の斜め上方に噴射させる強力なブロ ア手段62と、ブロアケース61の上面に取り付けられた降雨センサ63と、後 部ドア12の軸着部付近に取り付けられたドア開放検出センサ64と、運転席の 前パネル内に収納された制御部65とを備えたものである。なお、これらのブロ ア手段62とブロアケース61により空気圧送手段が構成される。
【0020】 降雨センサ63からの降雨検出信号と、ドア開放検出センサ64からのドア開 放検出信号とが両方とも制御部65に入力された時に初めて、制御部65からブ ロア手段62に作動指令が出され、これにより噴射部61aから後部ドア12の 斜め上方に高速の加圧空気が噴射されるので、後部ドア12近くに降った雨は外 方に吹き飛ばされる。 このように、第5の実施例では、屋根11上に装着されたブロアケース61か ら、強力なブロア手段62により吹き出された加圧空気により空気屋根を形成し て雨を勢いよく吹き飛ばす構造にしたので、開放されたドア12上には雨除けと しての突出する物体がなく、従って乗員が自動車に乗り降りする際に頭に雨除け が当たる心配がない。
【0021】 以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこの実施例に限定されるもので はなく、要旨を逸脱しない範囲での設計変更があっても本考案に含まれる。 例えば、第1、2の実施例では、伸縮支持部材として伸縮ロッドを採用したが 、これに限定しなくても伸縮可能で雨除けシートを支持できるものであれば、そ の他どのような構造の部材であってもよい。 また、第1、2の実施例に示す伸縮手段は、記載された構造のものに限定しな くても伸縮支持部材を伸縮させることができるものであればどのような構造のも のであってもよい。 さらに、第1、2の実施例では、雨除けシートとして伸縮性のある布帛を例示 したが、これに限定しなくても伸縮性のない通常の布帛であってもよい。また、 雨除けシートは蛇腹状のものでもよい。
【0022】 さらにまた、第3の実施例では、雨除けマットとして平面視して台形状のもの を採用したが、これに限定しなくても例えば平面視して長方形、逆台形、扇形の ものなどどのような形状であってもよい。 また、第3の実施例では、雨除けマットの引き戻し手段として第1の実施例に 使用されたウインチ構造のものを採用したが、これに限定しなくても雨除けマッ トを収納ケース内に収納できればどのような機構のものであってもよい。 そして、第4の実施例では、雨除け上部ドアと下部ドアとを回動させる上下部 回動手段として油圧シリンダを示したが、これに限定しなくても例えばエアシリ ンダ、電動モータなどの他の回動手段を採用してもよい。
【0023】 続いて、第5の実施例では、降雨時や降雪時などにドアが開くと自動的に空気 圧送手段が作動するようにしたが、これに限定しなくても例えば第1〜4の実施 例と同様に、車内に取り付けられた操作部の操作により空気圧送手段を作動させ るようにしてもよい。 また、第1〜4の実施例の自動車用雨除け装置に、この第5の実施例において 使用された降雨センサやドア開放検出センサを有する自動作動システムを採用す ることにより自動的に自動車用雨除け装置を作動させるようにしてもよい。
【0024】 そして、自動車に降雨センサを取り付け、制御部に自動車用雨除け装置の作動 ロック手段を設けることにより、雨や雪などを降雨センサが検出した時に初めて 制御部の自動車用雨除け装置の作動ロック状態を解除するようにすれば、例えば 子供がいたずらしたり、誤って操作部を操作したとしても、雨などが降らない限 り自動車用雨除け装置は作動せず、これにより自動車用雨除け装置の作動の安全 性が得られる。 さらに、自動車用雨除け装置は、自動車の後部ドアの一方側だけに装着するも のではなく、自動車のどの位置のドアにも取り付けることができる。なお、例え ばタクシーの場合などには、運転席側の前部ドア側と、乗客が頻繁に乗り降りす る進行方向左側の後部ドア側に取り付ける方が好ましい。
【0025】
【考案の効果】
請求項1記載の自動車用雨除け装置は、このように伸縮支持部材が収納ケース から自動車のドアの斜め上方に突出して雨除けシートがドア上に張られるので、 乗員が乗り降り時に、雨や雪などにより濡れることがなく、しかも路面から雨除 けシートまでの高さが十分に得られるので、さほど腰を屈めなくても比較的楽に 自動車に乗り降りできる。 また、請求項2記載の自動車用雨除け装置は、両伸縮支持部材が先に進むほど 互いに離れるようにドアの斜め上方に伸長するので、伸縮性の雨除けシートが所 定の形状に延びて広がり、これによりドアの外側上方の広い範囲で雨除けシート が張られて、乗員はさらに乗り降り時に濡れ難くなる。 さらに、請求項3記載の自動車用雨除け装置は、空気圧送手段から雨除けマッ ト内に加圧空気を供給して、このマットを収納ケース内から自動車のドアの斜め 上方に張り出すようにしたので、仮に壁などの障害物の近くでドアを開けた場合 でも、障害物および突出した雨除けマットを傷つける虞が少ない。 さらにまた、請求項4記載の自動車用雨除け装置は、上下部回動手段により雨 除け上部ドアと下部ドアが垂直面に沿って互いに離反するように回動してドアが 開くので、特別な雨除け手段を別に設けなくても、回動した雨除け上部ドアが雨 除けになり、しかもドアが大きく開くので乗り降りがし易い。 そして、請求項5記載の自動車用雨除け装置は、空気圧送手段から圧送された 加圧空気によりドアの斜め上方に空気屋根を形成するようにしたので、ドア近く に降った雨や雪などを吹き飛ばすことができる。しかも、開放されたドア上には 雨除けとしての突出する物体がないので、乗員が自動車に乗り降りする際に、雨 除けに頭が当たらないかと気にしなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る自動車用雨除け装
置が装着された自動車の平面図である。
【図2】前記自動車の背面図である。
【図3】前記自動車用雨除け装置の概略構成図である。
【図4】本考案の第2の実施例に係る自動車用雨除け装
置が装着された自動車の平面図である。
【図5】本考案の第3の実施例に係る自動車用雨除け装
置が装着された自動車の平面図である。
【図6】前記自動車の背面図である。
【図7】前記自動車用雨除け装置の概略構成図である。
【図8】本考案の第4の実施例に係る自動車用雨除け装
置が装着された自動車の背面図である。
【図9】本考案の第5の実施例に係る自動車用雨除け装
置が装着された自動車の背面図である。
【符号の説明】
10 自動車用雨除け装置 11 自動車の屋根 12 後部ドア 12a 後部ドア 13 収納ケース 14 開口部 15 伸縮ロッド 16 雨除けシート 16a 掛止ロッド 16b 球部 16c リング部 16d 掛止ロッド 17 基体ケース 18 第1段のロッド 19 第2段のロッド 20 第3段のロッド 21 スプリング 22 スプリング 23 スプリング 24 ワイヤ孔 25 モータ 25a シャフト 26 ドラム 27 ワイヤ 28 ガイドプーリ 29 操作部 29a 巻き取りスイッチ 29b 掛止解除スイッチ 30 自動車用雨除け装置 31 紐片 32 小リング 40 自動車用雨除け装置 41 空気圧送手段 41a 供給パイプ 42 雨除けマット 43 外縁チューブ 43a 押し込み部材 44 操作部 44a 空気供給スイッチ 44b 巻き取りスイッチ 50 自動車用雨除け装置 51 上部油圧シリンダ 51a ロッド 52 雨除け上部ドア 52a 軸着部 53 自動車の床 54 下部油圧シリンダ 54a ロッド 55 下部ドア 55a 軸着部 56 操作部 60 自動車用雨除け装置 61 ブロアケース 61a 空気噴射口 62 ブロア手段 63 降雨センサ 64 ドア開放検出センサ 65 制御部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の屋根のドア側に着脱可能に装着
    される収納ケースと、該収納ケース内から車両側部の斜
    め上方に伸縮可能に突出される複数本の伸縮支持部材
    と、該伸縮支持部材間に架け渡される雨除けシートと、
    車内に配置された操作部の操作により前記伸縮支持部材
    を伸縮させる伸縮手段とを備えたことを特徴とする自動
    車用雨除け装置。
  2. 【請求項2】 前記雨除けシートが伸縮性の布帛からな
    り、また前記雨除けシートが所定の形状に広がるように
    前記それぞれの伸縮支持部材の伸縮方向を所定角度にな
    したことを特徴とする請求項1記載の自動車用雨除け装
    置。
  3. 【請求項3】 自動車の屋根のドア側に着脱可能に装着
    される収納ケースと、該収納ケース内から車両側部の斜
    め上方に、加圧空気の充填により伸縮可能に突出するエ
    アマット状の雨除けマットと、車内に配置された操作部
    の操作により前記雨除けマット内に加圧空気を供給する
    空気圧送手段と、前記操作部の操作により前記雨除けマ
    ットを前記収納ケース内に引き戻す引き戻し手段とを備
    えたことを特徴とする自動車用雨除け装置。
  4. 【請求項4】 自動車の屋根に軸着されて、上部回動手
    段により垂直面に沿って車両側部の斜め上方まで回動す
    る雨除け上部ドアと、自動車の床に軸着されて、下部回
    動手段により垂直面に沿って水平から斜め下方まで回動
    する下部ドアと、車内に配置されて、前記上下部回動手
    段を操作する操作部とを備えたことを特徴とする自動車
    用雨除け装置。
  5. 【請求項5】 自動車の屋根のドア側に車両側部の斜め
    上方に向けて設けられて、前記ドア上に面状の空気屋根
    を形成可能な加圧空気の噴出部と、該噴出部に圧力空気
    を供給する空気圧送手段とを有することを特徴とする自
    動車用雨除け装置。
  6. 【請求項6】 前記空気圧送手段が、ブロアと該ブロア
    を収納するブロアケースを有して自動車の屋根に装着さ
    れている請求項5記載の自動車用雨除け装置。
  7. 【請求項7】 自動車に降雨センサが設けられ、該降雨
    センサの降雨検出信号が検出されたときに制御部の自動
    車用雨除け装置の作動ロック状態が解除されることを特
    徴とする請求項1〜6記載の自動車用雨除け装置。
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