JPH07314404A - 合板の製造方法 - Google Patents

合板の製造方法

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JPH07314404A
JPH07314404A JP11080594A JP11080594A JPH07314404A JP H07314404 A JPH07314404 A JP H07314404A JP 11080594 A JP11080594 A JP 11080594A JP 11080594 A JP11080594 A JP 11080594A JP H07314404 A JPH07314404 A JP H07314404A
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plywood
acrylic emulsion
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acrylic
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JP11080594A
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Akihiro Takahashi
昭博 高橋
Kazuya Shinoda
一弥 新小田
Masao Kishi
岸  正夫
Masaru Odagiri
勝 小田桐
Takeshi Ito
武志 伊藤
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】カラ松、ダグラスファー、アピトン(クルイ
ン)から選ばれる少くとも一つの難接着材料(A)を使
用し、かつ接着剤として熱硬化性ホルマリン系接着剤
(B)およびTgが0〜+90℃のアクリル系エマルシ
ョン(C)を必須とし、(B)と(C)の有効成分重量
比がB:C=100:3〜50であることを特徴とする
合板の製造方法。 【効果】従来のアミノ系縮合樹脂又はフェノール系縮合
樹脂のみでは不十分であった耐温水・耐煮沸強度をJA
S規格をクリアするレベルにまで引き上げることができ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合板の製造方法に関し、
更に詳しくは、難接着材料であるカラ松、ダグラスファ
ーに代表される針葉樹、アピトン(クルイン)に代表さ
れる南洋材広葉樹を使用した耐温水及び耐煮沸性接着力
に優れた合板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合板用材料としてはメランティー
が、また接着剤として尿素系縮合樹脂、メラミン系縮合
樹脂、又は尿素−メラミン系縮合樹脂に代表されるアミ
ノ系縮合樹脂もしくはフェノール系縮合樹脂と、小麦粉
に代表される増量剤の配合物が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、東南ア
ジア地域における環境保護問題やそれに付随する丸太の
輸出規制により従来用いていたメランティー材の原木価
格の高騰が起こり、良質な原木の入手が困難になってき
た。その中で合板メーカーは、東南アジア産アピトン
(クルイン)ロシア産カラ松、アメリカ・カナダ産であ
るダグラスファーなど様々な材料を使用せざるを得なく
なってきた。しかし、カラ松、ダグラスファーに代表さ
れる針葉樹やアピトン(クルイン)に代表される南洋材
広葉樹は従来のアミノ系縮合樹脂もしくはフェノール系
縮合樹脂を主剤とした接着剤組成物を使用した場合、常
態の接着強度は発現できるが、耐温水・耐煮沸接着力
(以後、耐水接着力と略称)が不十分でJASなどの公
的規格をクリアするのが難しいと言う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、難接着材
料であるカラ松、ダグラスファーに代表される針葉樹や
アピトン(クルイン)に代表される南洋材広葉樹を合板
材料として使用した際でも、耐水接着力が十分でJAS
規格をクリアする合板の製造方法の検討を重ねた。その
結果、上記問題の解決には従来のアミノ系縮合樹脂もし
くはフェノール系縮合樹脂に対し、アクリル系エマルシ
ョンの添加が有効で、さらに詳しくは耐温水接着力向上
にはアクリル系エマルションのTgと、一般的に言われ
る官能基モノマーの影響が極めて大きいことを見いだし
た。即ち、耐水接着力を付与するためにはアミド基を有
するアクリルモノマーを共重合させることが最も効果的
であるが、増量剤として配合される小麦粉との混和性は
阻害される。この混和性は不飽和カルボン酸を共重合さ
せることで目的が達成されることを見いだした。
【0005】即ち本発明は、次の(1)〜(6)の通り
である。 (1)合板用材料としてカラ松、ダグラスファーに代表
される針葉樹、アピトン(クルイン)に代表される南洋
材広葉樹から選ばれる少くとも一つの難接着材料
(A)、接着剤として熱硬化性ホルマリン系接着剤
(B)およびアクリル系エマルション(C)の3成分を
必須とし、(B)と(C)の有効成分重量比がB:C=
100:3〜50であることを特徴とする合板の製造方
法。 (2)熱硬化性ホルマリン系接着剤(B)が尿素、メラ
ミン、フェノールから選ばれた少くとも一つとホルマリ
ンとの共縮合樹脂であることを特徴とする(1)記載の
合板の製造方法。 (3)アクリル系エマルション(C)が芳香族ビニル系
モノマー、不飽和カルボン酸エステルモノマー、アミド
基を有するアクリルモノマー及び不飽和カルボン酸の共
重合体であることを特徴とする(1)記載の合板の製造
方法。 (4)アクリル系エマルション(C)のガラス転移温度
(Tg)が0〜+90℃であることを特徴とする(1)
記載の合板の製造方法。 (5)アクリル系エマルション(C)のアミド基を有す
るアクリルモノマーがモノマー総量100重量部中1〜
6重量部共重合されていることを特徴とする(3)記載
の合板の製造方法。 (6)アクリル系エマルション(C)の不飽和カルボン
酸がモノマー総量100重量部中1〜10重量部共重合
されていることを特徴とする(3)記載の合板の製造方
法。
【0006】難接着材料(A)に用いる材としては前記
のごとくカラ松、ダグラスファー、アピトン(クルイ
ン)があげられる。これらは各々単独で用いても、また
2種以上の材を組み合わせて複合合板として使用するこ
とも出来る。
【0007】熱硬化性ホルマリン系接着剤(B)として
は尿素系縮合樹脂、メラミン系縮合樹脂、又は尿素−メ
ラミン系縮合樹脂に代表されるアミノ系縮合樹脂、フェ
ノール系縮合樹脂があげられる。これらは単独で使用し
も良いし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。具
体的には合板JAS規格の中で、特類合板用にはフェノ
ール樹脂またはフェノールとメラミン及び/または尿素
との共縮合樹脂が、T−1及びT−2合板用にはメラミ
ン及び尿素との共縮合樹脂がコストパフォーマンスの面
から好ましい。
【0008】アクリル系エマルション(C)の乳化重合
に用いる芳香族ビニル系モノマーとしは、スチレン、α
−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等が、不飽和カル
ボン酸エステルモノマーとしては、メチルメタアクリレ
ート、エチルアクリレート、イソブチルメタアクリレー
ト、tert−ブチルメタアクリレート、酢酸ビニル、
アクリルニトリル、イソブチルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2
−エチルヘキシルメタアクリレート、ラウリルメタアク
リレート等の4〜12のアルキル基を有するアクリル酸
もしくはメタアクリル酸エステル等があげられるが、中
でも経済性、乳化重合のし易さからスチレンとメチルメ
タアクリレート及び/またはn−ブチルアクリレートの
組み合わせが好ましい。
【0009】アミド基を有するアクリルモノマーとして
はアクリルアミド、メタアクリルアミド、マレイミド、
N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタア
クリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N
−イソプロポキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシ
メチルアクリルアミド、N−イソブトキシメチルアクリ
ルアミド、N−オクチロキシメチルアクリルアミド、N
−カルボキシメチルアクリルアミド等があげられ、中で
も接着力、耐温水性、耐煮沸性等からメチロール基を有
するN−メチロールアクリルアミド及びN−メチロール
メタアクリルアミドが好ましい。
【0010】アクリル系エマルション(C)の不飽和カ
ルボン酸モノマーとしては、モノカルボン酸としてアク
リル酸、メタアクリル酸、クロトン酸、等があげられ、
ジカルボン酸としてはイタコン酸、マレイン酸、フマー
ル酸等があげられる。これ等カルボキシル基を有するア
クリルモノマー中、アミド基を有するアクリルモノマー
との共重合性からモノカルボン酸が好ましい。
【0011】アクリル系エマルション(C)のTgが0
〜+90℃である。更に好ましくはTgが30〜+70
℃である。Tgが0℃未満の場合耐水接着力が得られ
ず、+90℃を超える場合は乳化重合時の安定性に欠
け、場合によっては乳化重合中ゲル化の危険性がある。
【0012】アクリル系エマルション(C)のアミド基
を有するアクリルモノマー量はモノマー総量100重量
部中1〜6重量部である。乳化重合時の安定性及び耐水
接着力より好ましくは2〜5重量部である。1重量部よ
り少ない場合は耐水接着力が得られず、6重量部より多
い場合は乳化重合時の安定性が著しく低下し乳化重合中
にゲル化を起こす。 アクリル系エマルション(C)の
不飽和カルボン酸モノマー量はモノマー総量100重量
部中、1〜10重量部である。好ましくは2〜5重量部
である。1重量部より少ない場合は重合安定性や塗布の
際の機械的安定性も悪くなる。10重量部より多い場合
は乳化重合速度が著しく低下し、所定の乳化重合時間内
に重合が完結せず、残モノマーが多くなり実用性に欠け
耐水接着力も得られない。
【0013】アクリル系エマルション(C)のpHはア
ルカリを用い中和する。アルカリとしては一般に用いら
れているものでよいが、苛性ソーダの様な無機アルカリ
よりはアンモニアに代表される揮発性アミン類を用いる
のが耐温水接着力向上のためには好ましい。中和するp
Hとしては4〜9であり、より好ましくは5〜8であ
る。4未満の場合前記機械的安定性が得られず被着体へ
の安定な塗布状態が得られない、9を超えると併用する
熱硬化性ホルマリン系接着剤(B)の硬化が遅延され好
ましくない。
【0014】熱硬化性ホルマリン系接着剤(B)とアク
リル系エマルション(C)の使用割合は有効成分重量比
としてB:C=100:3〜50であり、好ましくは1
00:5〜30である。1より少ない場合は耐水接着力
が得られず、50を越えると小麦粉に代表される添加剤
との混和性が著しく低下し、ロールコーター等による被
着体への安定的塗布状態が得られなくなり支障をきた
す。
【0015】以上のごとく本発明の合板の製造方法によ
れば従来のアミノ系縮合樹脂もしくはフェノール系縮合
樹脂のみでは不十分であった耐水接着力を充分なレベル
にまで引き上げ、従来のメランティー合板に替わる安価
な合板としての実用価値は極めて高くその意義は大であ
る。
【0016】本発明に使用するアクリル系エマルション
(C)の製造方法は一般的乳化重合法で良く、水、上記
アクリル系単量体混合物、界面活性剤、連鎖移動剤(重
合度調節剤)、ラジカル重合開始剤を基本構成とする乳
化重合法である。
【0017】界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、ロジン
酸石鹸、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩、アルキル
スルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸塩等のア
ニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オキシ
エチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニ
オン性界面活性剤が挙げられ、通常アニオン性界面活性
剤単独またはアニオン性界面活性剤とノニオン性界面活
性剤の混合系で用いられ単量体混合物に対する使用割合
としては0.01〜5重量%の範囲が一般的である。
【0018】連鎖移動剤としてはn−オクチルメルカプ
タン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカ
プタン、メルカプトエタノール等のメルカプタン類、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類等が挙げられる。ラ
ジカル重合開始剤としては過硫酸カリウム、過硫酸ナト
リウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水
素、過酸化ベンゾイル、t−ブチルハイドロパーオキサ
イド、クメンハイドロパーオキサイド等の過酸化物、
2、2−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾビス化合
物等が挙げられるが、特に過硫酸塩が最も好ましい。
【0019】なお、重合温度は通常60〜90℃の範囲
が一般的であるが重亜硫酸ソーダ、アスコルビン酸
(塩)、ロンガリット等の還元剤をラジカル重合開始剤
に組合わせた低温レドックス重合も用いることができ
る。また所望によっては水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等のPH調
節剤等の重合調節剤を添加することもできる。本発明中
のアクリル系エマルション(C)は、所望の効果を阻害
しない範囲で防腐剤、水、分散剤、消泡剤、造膜助剤、
可塑剤、着色剤、ポリビニルアルコール、凍結防止剤を
併用しても良い。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の製造例、実施例及び比較例
をあげて説明する。例中の部及び%は特に指定のない限
り重量基準による。また、表中の数字は特に指定のない
限り重量部を表わす。
【0021】乳化重合時の安定性表示(表ー1) G : フラスコ内付着及び粗大粒子が極めて僅少
(良好) LP : 粗大粒子あり GL : ゲル化 NP : 未反応(残モノマー量大) モノマーの名称 ST : スチレン nBA : n−ブチルアクリレート 2EHA : 2−エチルヘキシルアクリレート N−MAM : N−メチロールアクリルアミド N−MMAM : N−メチロールメタアクリルアミド MAM : メタアクリルアミド AA : アクリル酸 IA : イタコン酸 HEMA : ヒドロキシエチルメタアクリレート MMA : メチルメタアクリレート tDM : tert−ドデシルメルカプタン
【0022】製造例1〜10 表−1に示す組成割合の混合モノマー100部と連鎖移
動剤(tDM)の混合物を予め計量し、蒸留水50部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5部中に、撹拌
条件下で滴下しプレ乳化モノマーとした。別途、1リッ
トルフラスコに蒸留水95部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ0.1部仕込み、窒素シール下で撹拌しなが
ら70℃に昇温後、0.5部の過硫酸カリウムとエマル
ションの種とすべく、n−ブチルアクリレート、メチル
メタアクリレート及びヒドロキシエチルメタアクリレー
トの等量混合モノマーを仕込み、30分反応させエマル
ション粒子の種を形成させた。次いで、前記プレ乳化モ
ノマーを3時間かけて連続滴下し、残モノマーの反応を
3時間行った後、40℃に冷却し14%アンモニア水を
用いpH7.5に調整し、100メッシュの金網でろ過
し、固形分50%のアクリル系エマルションを得た。な
お、製造例7、9、10についてはゲル化もしくは残存
モノマー過多のため、その後の評価を行わなかった。
【0023】
【表1】
【0024】実施例1〜10 1リットルフラスコに表−2に示した樹脂を100部取
り、さらに表中の割合でアクリル系エマルションを撹拌
下混合した。次いで小麦粉“すぎ”(日本製粉(株)
製)を15部撹拌下添加した。また硬化剤として塩化ア
ンモニウム(粉体)を1部添加混合し合板用接着剤を得
た。表中、U−350とはT−1用熱硬化性ホルマリン
系樹脂(三井東圧化学(株)製;メラミンー尿素共縮合
樹脂)であり、U−883とは特類用熱硬化性ホルマリ
ン系樹脂(三井東圧化学(株)製;フェーノー ーメラ
ミン共縮合樹脂)である。本合板用接着剤をスプレッダ
ーで、表−2に示した材種を用い、3mm厚単板尺角当
たり35g塗布し(コア)、3mm厚の単板でサンドイ
ッチした(フェイスバック)後、115℃熱プレスを用
いプレス圧10Kg/cm2で3分30秒間圧締後、室
温迄冷却し、3プライの合板を得た。引き続き下記に示
す評価試験に供し、結果を表−2、3に示した。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】比較例1、6 1リットルフラスコに表−2に示した樹脂を100部取
り、次いで小麦粉“すぎ”を15部撹拌下添加した。ま
た硬化剤として塩化アンモニウム(粉体)を1部添加混
合し合板用接着剤を得た。以下、実施例と同様に3プラ
イ合板を得、引き続き下記に示す評価試験に供し、結果
を表−2、3に示した。
【0028】比較例2〜5、7〜10 1リットルフラスコに表−2に示した樹脂を100部取
り、さらに表中の割合でアクリル系エマルションを撹拌
下混合した。次いで小麦粉“すぎ”を15部撹拌下添加
した。また硬化剤として塩化アンモニウム(粉体)を1
部添加混合し合板用接着剤を得た。以下、実施例と同様
に3プライ合板を得、引き続き下記に示す評価試験に供
し、結果を表−2、3に示した。
【0029】<評価試験> 1.作業性 小麦粉配合時の流動性の有無を目視で観察し下記のごと
く表示した。 ○:配合が容易で流動性がありロールコーター塗布が十
分可能 △:配合可能、但し高粘度化し流動性に欠けるがロール
コーター塗布可能 ×:配合が困難で、まま粉状態になりロールコーター塗
布不可能
【0030】2.JAS 常態試験 前記試料から『構造用合板の日本農林規格;試験片の作
成方法』に準じ、幅25mmの試験片を20片裁断し、
接着力試験を行った。結果は平均強度、木部破断率で表
示した。
【0031】3.JAS T−1試験 前記試料から2.と同様の方法で試験片を20片裁断し
た。試験片を沸騰水中に4時間浸せきした後、60℃±
3℃の温度で20時間乾燥し、更に沸騰水中に4時間浸
せきし、これを室温の水中にさめるまで浸せきし、ぬれ
たままの状態で接着力試験を行った。結果は平均強度、
木部破断率、合格片数で表示した。合格片数については
JAS中「試験片の適合基準」に準じ判定し、合格片数
90%以上を合格とした。
【0032】4.JAS 特類試験 前記試料から2.と同様の方法で試験片を20片裁断し
た。試験片を沸騰水中に72時間浸せきした後、これを
室温の水中にさめるまで浸せきし、ぬれたままの状態で
接着力試験を行った。結果は平均強度、木部破断率、合
格片数で表示した。合格片数についてはJAS中「試験
片の適合基準」に準じ判定し、合格片数90%以上を合
格とした。
【0033】
【発明の効果】本発明の合板の製造方法により、従来の
アミノ系縮合樹脂又はフェノール系縮合樹脂のみでは不
十分であった耐温水・耐煮沸強度をJAS規格をクリア
するレベルにまで引き上げることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田桐 勝 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 伊藤 武志 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合板用材料としてカラ松、ダグラスファー
    に代表される針葉樹、アピトン(クルイン)に代表され
    る南洋材広葉樹から選ばれる少くとも一つの難接着材料
    (A)、接着剤として熱硬化性ホルマリン系接着剤
    (B)およびアクリル系エマルション(C)の3成分を
    必須とし、(B)と(C)の有効成分重量比がB:C=
    100:3〜50であることを特徴とする合板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】熱硬化性ホルマリン系接着剤(B)が尿
    素、メラミン、フェノールから選ばれた少くとも一つと
    ホルマリンとの共縮合樹脂であることを特徴とする請求
    項1記載の合板の製造方法。
  3. 【請求項3】アクリル系エマルション(C)が芳香族ビ
    ニル系モノマー、不飽和カルボン酸エステルモノマー、
    アミド基を有するアクリルモノマー及び不飽和カルボン
    酸の共重合体であることを特徴とする請求項1記載の合
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】アクリル系エマルション(C)のガラス転
    移温度(Tg)が0〜+90℃であることを特徴とする
    請求項1記載の合板の製造方法。
  5. 【請求項5】アクリル系エマルション(C)のアミド基
    を有するアクリルモノマーがモノマー総量100重量部
    中1〜6重量部共重合されていることを特徴とする請求
    項3記載の合板の製造方法。
  6. 【請求項6】アクリル系エマルション(C)の不飽和カ
    ルボン酸がモノマー総量100重量部中1〜10重量部
    共重合されていることを特徴とする請求項3記載の合板
    の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020025291A (ko) * 2000-09-28 2002-04-04 유성종 고강도 합판
JP2010126616A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Nichiban Co Ltd アクリルエマルション粘着剤

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KR20020025291A (ko) * 2000-09-28 2002-04-04 유성종 고강도 합판
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