JPH07314354A - ガイドスライダー墨付装置並びにガイドスライダー及び墨付具 - Google Patents

ガイドスライダー墨付装置並びにガイドスライダー及び墨付具

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JPH07314354A
JPH07314354A JP6130799A JP13079994A JPH07314354A JP H07314354 A JPH07314354 A JP H07314354A JP 6130799 A JP6130799 A JP 6130799A JP 13079994 A JP13079994 A JP 13079994A JP H07314354 A JPH07314354 A JP H07314354A
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JP
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guide slider
guide
log
angle
slide
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JP6130799A
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Shinkichi Takahashi
信吉 高橋
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SANKEI KENCHIKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SANKEI KENCHIKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 丸太材を軸組工法等の工法により組み上げ
て、ログハウスと呼ばれる建築物や構築物等を構築する
ために必須な墨付け用具である新規なガイドスライダー
墨付器並びにガイドスライダー及び墨付具を提供する。 【構成】 一対の支柱3に横材2を連結して形成され、
該一対の支柱に水準器11を取着してあるガイドスライ
ダー1と墨付具30とから構成され、この墨付具は、該
ガイドスライダーとスライドする案内部材を備えてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸太材を軸組工法やそ
の他の工法により組み上げて、通称ログハウスといわれ
る建築物やその他の構築物を構築するために必須な用具
である新規なガイドスライダー墨付装置並びにガイドス
ライダー及び墨付具を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来、丸太材の軸組工法等においても、
予め丸太材に墨付けすることが行われている。この墨付
は、丸太材の両端の木口にそれぞれ水平線と垂直な線を
引くことで直角十字線を墨付けし、次いで丸太材の周側
面に、両端の十字線の先端と先端とを結ぶ上芯、横芯、
下芯と呼ばれる芯線を墨付けする技法である。なお、こ
の技法でいう材芯とは、木口に墨付けした十字線の交点
と交点を結ぶ仮想線である。しかし、丸太材の周側面に
丸太材の材芯に対して斜め角度又は直角に墨付けが正確
に行える専用の墨付器はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】丸太材を例えば軸組工
法によって組み上げていくには、例えば2本の丸太材の
材芯と斜め角度又は直角において、双方の周側面に相互
に墨付けをすることが重要であり、その他の工法におい
ても同様であるが、従来は、この墨付けは専ら作業者の
経験やカンに頼っているという問題点があった。丸太材
の周側面は複雑な曲面をなしており、その曲面に信頼で
きる精度で双方の丸太材の材芯の角度を再現した墨付け
作業をするのは困難であるという問題点があった。
【0004】さらに、交差した2本の丸太材の内、一方
の丸太材の上芯と下芯を含む平面と平行又は一致した平
面上において一周する墨付け線を、他方の丸太材の周側
面に墨付けできる墨付器が望まれているという課題があ
った。
【0005】本発明は上記の問題点や課題を解決するた
め、丸太材の材芯と斜め角度又は直角に、信頼できる精
度で便利良く墨付けが行え、かつ一方の丸太材の上芯と
下芯を含む平面と平行又は一致した平面において一周す
る墨付け線を、他方の丸太材の周側面に墨付けできるガ
イドスライダー墨付装置並びにガイドスライダー及び墨
付具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明ガイドスライダー墨付装置並びにガイドスラ
イダーにあっては、一対の支柱に横材を連結して形成さ
れ、該一対の支柱に水準器を取着してあるガイドスライ
ダーと墨付具とから構成され、該墨付具は、該ガイドス
ライダーとスライドする案内部材を備えてあることを特
徴とする。上記一対の支柱は、その上端に上記水準器を
取着する取着台を設けるとともに、縦スライド溝を形設
してあり、該スライド溝の開口側面を上記墨付具とのス
ライド面としてあることを特徴とする。上記水準器を上
記取着台の両端に相反して位置させて取着してあるとを
特徴とす。
【0007】上記横材は、横スライド溝を形設してあ
り、該横スライド溝の開口側面を上記墨付具とのスライ
ド面としてあることを特徴とする。上記縦スライド溝と
横スライド溝の夫々には、ピン装着部材を嵌め込んで移
動自在としてあることを特徴とする。上記一対の支柱に
角度調整可能な連結機構を介して上記横材を連結して形
成されることを特徴とする。上記角度調整可能な連結機
構は、基板と角度調整板とからなり、該基板に設けてた
スライド部材を上記縦スライド溝にスライド自在に挿通
し、同じく角度調整板に設けた横スライド部を上記横ス
ライド溝にスライド自在に挿通してあるとともに、該基
板と該角度調整板とは軸により回動自在に連結されてい
ることを特徴とる。上記墨付具は、一対の案内板を有
し、マーキング部材を該一対の案内板の間に平行移動自
在に備えてあることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明ガイドスライダー墨付装置並びにガイド
スライダー及び墨付具は、上記の構成により以下の作用
がある。先ず、2本の丸太材を水平に斜め角度に交差さ
せて重ねておき、本発明ガイドスライダーを起立させ
て、その一対の支柱を上方の丸太材に跨がらせ、支柱を
下方の丸太材の上芯に位置させる。このとき、横材は上
方の丸太材の上方にほぼ水平に位置している。次いで水
準器をみながら、支柱を垂直に立て位置決めする。次い
で、上方の丸太材の横芯に左右から支柱に備えたピン装
着部材により係止する。このようにして支柱を垂直に起
立してから、横材に備えたピン装着部材により上方の丸
太材の上芯に係止するのであるが、そのさいに、支柱と
横材との角度は直角からズレる場合が生じる。角度調整
可能な連結機構は、この横材の傾斜角度を調整する。
【0009】丸太材への墨付けは、先ず上記した通り、
ガイドスライダーを丸太材に安定に位置決めして係止し
ておく。次いで、墨付具のスライド面を、ガイドスライ
ダーの横材のスライド面又は支柱のスライド面に当て、
墨付具をそのまま移動しながら墨付けを行う。この墨付
けにより、例えば、上方の丸太材の周側面に下方の丸太
材の上芯と下芯を含む平面と平行又は一致した墨付け線
を墨付けできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明ガイドスライダー墨付装置並び
にガイドスライダー及び墨付具を二実施例により説明す
る。 〔実施例1〕図1は、本発明ガイドスライダー墨付装置
のガイドスライダー1を直角に交差した2本の丸太材4
0、45のうち丸太材40に載置し、丸太材45に跨が
らせて位置付け、本発明墨付具30を用いて、丸太材4
5の周側面に墨付け線60を墨付けした状態を示す説明
図である。
【0011】図2は、ガイドスライダー1を示す斜視図
である。ガイドスライダー1は、一対の支柱3、3に横
材角度調整可能な連結機構4、4を介して横材2を連結
して形成されている。支柱3は角柱状に形成してあり、
この支柱3には、後述するピン装着部材14及び、横材
2を支柱3に支持し、横材2の角度を調整可能とした連
結機構4を案内する縦スライド溝9を形設してある。二
つの支柱3の縦スライド溝9の開口側面は、平滑に仕上
げたスライド面10としてあり、これを墨付具30との
スライド面としてある。
【0012】夫々の支柱3の上端部には、夫々上下に相
反して位置する2個の水準器11、11を取着台12を
介して取着してある。この水準器11、11は、その気
泡式の水準面を取着台12の両端において相反して位置
させて、この双方の気泡中心を結ぶ線を支柱3が垂直に
起立している際に垂直線と一致するようにしてある。各
支柱3には、その縦スライド溝9に嵌め込んで縦スライ
ド溝9に沿って移動自在としたピン装着部材14を取り
付けてあり、夫々位置決めピン15をこのピン装着部材
14に互いに向き合って出入自在に挿通してある。ま
た、支柱3の下端には位置決め足13を設けてある。ピ
ン装着部材14にはピン15を固定するネジを設けてあ
る。
【0013】横材2は同じく角材状に形成し、この横材
2には、支柱3と同様に後述するピン装着部材8と上記
連結機構4を案内する横スライド溝5を形設してある。
この横材2の横スライド溝5の開口側面は平滑に仕上げ
たスライド面6としてあり、これを墨付具30とのスラ
イド面としてある。横スライド溝5に案内されてスライ
ド自在に設けたピン装着部材8に、下向きの垂直位置決
めピン7を出入自在に挿通してある。ピン装着部材8に
は垂直位置決めピン7を固定するネジを設けてある。上
記位置決め足13は、後述する位置合わせのために支柱
3のスライド面10より厚み131分だけ張り出して設
けてあり、その位置決め下端132の位置が上記ピン
7,15,15が占める仮想平面内に位置付くようにし
てある。そしてこのピン7,15,15及び位置決め足
13の位置決め下端132が占める仮想平面は、支柱3
のスライド面10と横材2のスライド面6の間の間隔の
ちょうど半分の中間位置即ち2分の1の位置を占めるよ
うにしてある。
【0014】横材角度調整可能な連結機構4は、基板1
6と角度調整板17とからなり、基板16と角度調整板
17はともに略方形状にしてあり、その角部に図3に示
す通り図中右斜め上方向への突出部を形成してある。基
板16の側面には縦スライド部21を設けてある。この
縦スライド部21は2本の断面略レール状の部材からな
り、支柱3のスライド溝9に挿通するように形設してあ
る。角度調整板17の側面には横スライド部22を設け
てある。この横スライド部22は2本の断面略レール状
の部材からなり、横材2の横スライド溝5に挿通するよ
うに形設してある(図4、図5)。
【0015】基板16と角度調整板17とはその略中央
部に軸18を貫通して設けてあり、この軸18を中心と
して相互に回動可能としてある。基板16の角部に形成
した突出部には、ネジ19を突設し、一方の角度調整板
17の角部に形成した突出部には、穴23を設けてあ
り、穴23の直径をネジ19の直径より大きくさせてあ
り、ネジ19を穴23に遊挿突出させるようにしてあ
る。ネジ19の突出余長部に蝶ナット24を螺合させて
ネジ止めすることにより、基板16に角度調整板17を
回動可能に固定するようにしてある。また、横材角度調
整可能な接続機構4は、上記突出部の位置を図3中左斜
め上方向に形成して鏡像対称のものに形成するのは容易
である。
【0016】ガイドスライダー1は、横材角度調整可能
な連結機構4の基板16の縦スライド部21を各支柱3
の縦スライド溝9に嵌め込んで移動自在とし、同じく、
角度調整板17の横スライド部22を横材2の横スライ
ド溝5に嵌め込んで移動自在として形成されている。
【0017】図6は、本発明墨付具30を示す説明図で
ある。墨付具30は、軸32と軸33とにより平行に固
定した案内部材としての一対の案内板31、31を有
し、案内板31、31の外側側面は平滑に仕上げたスラ
イド面36、36としてある。マーキング部材34の保
持体35に、軸32と軸33とが挿通して、マーキング
部材34を案内板31、31の間で平行に移動可能とし
てある。保持体35に設けてある2個の固定ネジの内、
一方はマーキング部材34の上記平行移動を固定するも
ので、他方はマーキング部材34を固定するためのもの
である。この保持体35は、案内部材としての機能を有
し、その固定ネジを有する面と反対面をスライド面35
1とし、このスライド面351とマーキング部材35の
芯との間の間隔を、支柱3のスライド面10と横材2の
スライド面6との間隔の寸法の半分の寸法と同じとして
あり、これによって、案内部材としての保持体35を、
そのスライド面351を支柱のスライド面10又は横材
のスライド面6に接して移動すると、マーキング部材3
4によって丸太材45の周側面に記入される墨付け線6
0は、丸太材40の上芯42を含む垂直面内に位置付け
られるようにしてある
【0018】一方、この墨具30を用いて墨付けを行う
さい、墨付具30のスライド面36を、前述したガイド
スライダー1の横材2のスライド面6又は支柱3のスラ
イド面10に当接させて、マーキング部材34の先端を
丸太材の周側面に当てながら墨付具30を移動させる
と、丸太材の周側面にガイドスライダー1のスライド面
6、スライド面10と平行した墨付けがなされる。
【0019】本発明ガイドスライダー墨付装置の作用に
ついて、以下、図1、図7と図8に沿って説明する。図
1中、水平に置いた丸太材40に丸太材45を水平に直
角に交差させて乗せてある。丸太材40には予め従来の
技法により、木口の両端に芯41を墨付けし、周側面に
は上芯42、横芯43、43、下芯44とを墨付けして
あり、丸太材45にも同じく芯46、上芯47、横芯4
8、48、下芯49とを墨付けしてある。
【0020】ここで、丸太材40の横芯43、43を含
む平面と、丸太材45の横芯48、48を含む平面とは
水平に平行している。また、丸太材40の上芯42と下
芯44を含む平面及び丸太材45の上芯47と下芯49
を含む平面は共に垂直であり、かつ該双方の平面は直交
している。なお、丸太材40と丸太材45とが斜め角度
で交差していれば、上記の平面は互いに斜め角度で交差
する。
【0021】本発明ガイドスライダー墨付装置を用いれ
ば、丸太材40の上芯42と下芯44を含む平面と平行
又は一致する平面上において、上記丸太材45の周側面
に墨付けを行える。そのため、先ず、ガイドスライダー
1を丸太材45に跨がらせて、支柱3の位置決め足13
を、その位置決め下端132を丸太材40の上芯42に
乗せて位置決めする。このとき、角度調整可能な連結機
構4の蝶ナット24は適当に緩めてあり、横材2は垂直
位置決めピン7に支えられて丸太材45の上方で水平に
近い状態で位置している。次いで、水準器11により、
支柱3を垂直に立て、ピン装着部材14、14の位置決
めピン15、15を丸太材45の横芯48、48に係止
して支柱3を垂直に支える。
【0022】そこで、角度調整可能な連結機構4の蝶ナ
ット24を締めつけて横材2の位置を固定し、ピン装着
部材8の垂直位置決めピン7を丸太材45の上芯47に
係止する。以上の操作により、ガイドスライダー1の位
置は安定する。このとき、ガイドスライダー1のスライ
ド面6とスライド面10とは、丸太材40の上芯42と
下芯44を含む平面と平行になっており、スライド面6
とスライド面10との間の間隔の中間中心位置が丸太材
40の上芯42を含む垂直面と一致する。
【0023】以上で墨付けの用意が整い、墨付具30に
より、丸太材45の周側面に墨付け線60を墨付けでき
る。そこで、墨付具30の保持体35のスライド面35
1を支柱又は横材のスライド面10又は6に接して案内
し、マーキング部材34をもって丸太材45の周側面に
墨付け作業をすると、マーキング部材34の先端が丸太
材40の上芯42を含む垂直面内に位置するから、この
上芯42と一致する面上に墨付けすることができる。さ
らに、この上芯42と一致する面上の墨付線と平行する
面に墨付けをする場合、予め墨付け線60の始点を決め
る必要があるときには、前もって上芯47に図中符号6
1で示す始点を墨付けしておく。そして、丸太材45を
丸太材40に乗せるさいに、この始点61がガイドスラ
イダー1から僅かに離れた所に位置するようにしてお
く。墨付具30は、そのスライド面36の一方をガイド
スライダー1のスライド面6に当接させて、先ずはじめ
に、マーキング部材34の先端が始点61に当たるよう
に、保持体35の位置を調節しておく。次いで、墨付具
30のスライド面36をガイドスライダー1のスライド
面6に沿って移動させながら墨付けを行う。
【0024】墨付け線60は上記の操作により、丸太材
45の周側面に丸太材40の上芯42と下芯44を含む
平面と平行するように墨付けした墨付け線である。ま
た、墨付け線60と平行に別の墨付け線を丸太材45の
周側面に墨付けする場合は、墨付具30の中で保持体3
5を平行移動させるだけで、そのまま墨付けを継続でき
る。ガイドスライダー1のスライド面10に墨付具30
のスライド面36を当接、移動させても同様に墨付けが
行える。
【0025】図7は、図1に示す場合と同様に、水平に
置いた丸太材40の上に丸太材45を水平に乗せてあ
り、ガイドスライダー1を倒立させて支柱3の位置決め
足13を丸太材45の下芯49に当て付けて位置決め
し、支柱3を水準器11により垂直に立て、位置決めピ
ン15を丸太材40の横芯43、43に係止してある状
態を示す。横材2の位置及び垂直位置決めピン7を丸太
材40の下芯44に係止させる方法は前述と同様であ
る。図中、仮想線で示したガイドスライダー1は、別の
ガイドスライダー1であってもよいし、上記説明したガ
イドスライダー1を移し替えたものであってもよい。こ
れにより、丸太材40、丸太材45の周側面に前述した
通りに墨付け線を墨付けできる。
【0026】図8は、丸太材40と丸太材45とを斜め
角度に交差させて、前述した通りの操作により、墨付け
線62と墨付け線63とを墨付けした状態を示す。墨付
け線62は丸太材45の周側面に丸太材40の上芯42
と下芯44を含む平面と同一平面上にあるように墨付け
した墨付け線であり、墨付け線63は丸太材40の周側
面に丸太材45の上芯47と下芯49を含む平面と同一
平面にあるように墨付けした墨付け線である。
【0027】図8においては、墨付け線62を含む平面
64は丸太材40の上芯42と下芯44を含む平面に一
致しており、墨付け線63を含む平面65は丸太材45
の上芯47と下芯49を含む平面に一致している。か
つ、平面64と平面65とのなす角度は、丸太材40の
両端の木口の芯41、41を結ぶ材芯50と、同じく丸
太材45の材芯51とがなす角度に一致している。
【0028】〔実施例2〕図9は、本発明ガイドスライ
ダーの別の実施例、ガイドスライダー70を示す。ガイ
ドスライダー70は、一対の支柱71、71に、角度調
整可能な連結機構72、72を介して横材73を連結し
て形成されている。支柱71は角柱状に形成してあり、
この支柱71には、後述するピン装着部材76及び、横
材73を支柱71に支持し、横材73の角度を調整可能
とした連結機構72を案内する縦スライド溝74を形成
してある。二つの支柱71の縦スライド溝74の開口側
面は、平滑に仕上げたスライド面75としてあり、これ
を墨付具87とのスライド面としてある。
【0029】支柱71の上端部には、上下に相反して位
置する2個の水準器11、11を取着台12を介して取
着してある。この水準器11、11は、その気泡式の水
準面を取着台12の両端において相反して位置させて、
この双方の気泡中心を結ぶ線を支柱71が垂直に起立し
ている際に垂直線と一致するようにしてある。各支柱7
1には、その縦スライド溝74に嵌め込んで縦スライド
溝74に沿って移動自在としたピン装着部材76を取り
付けてあり、夫々位置決めピン15をこのピン装着部材
76に互いに向き合って出入自在に挿通してある。ま
た、支柱71の下端には位置決め足13を設けてある。
【0030】横材73は同じく角材状に形成し、この横
材73には、支柱71と同様に後述するピン装着部材7
6Aと上記連結機構72を案内する横スライド溝77を
形設してある。この横スライド溝77の開口側面は平滑
に仕上げたスライド面77Aとしてあり、これを墨付具
87とのスライド面としてある。横スライド溝77に案
内されてスライド自在に設けたピン装着部材76Aに、
下向きの垂直位置決めピン7を出入自在に挿通してあ
る。
【0031】横材角度調整可能な連結機構72は、図1
0と図11に示す通り、基板78と角度調整板79とか
らなり、基板78と角度調整板79とはともに略方形の
角部の一つを円弧状とした形状をなしている。また、角
度調整板79には、後述するボルト80を中心とした頂
角約90度の円弧状穴82を設けてある。
【0032】基板78の側面には縦スライド部83を設
けてある。この縦スライド部83は断面略レール状の部
材からなり、支柱71のスライド溝74に挿通するよう
に形設してある。角度調整板79の側面には横スライド
部84を設けてある。この横スライド部84は断面略レ
ール状の部材からなり、横材73の横スライド溝77に
挿通するように形設してある。
【0033】角度調整板79の角部近傍に、横スライド
部84と角度調整板79とを貫通した軸穴81を設けて
ある。ボルト80が、この軸穴81を貫通して突出し、
基板78と縦スライド部83に螺着している。これによ
り、ボルト80を軸にして、角度調整板79と基板78
とは回動可能になっている。基板78には、ネジ85を
突設し、ネジ85を円弧状穴82に遊挿突出させるよう
にしてある。このネジ85の余長部に蝶ナット86を螺
合させてネジ止めすることにより、基板78に、角度調
整板79を回動可能に固定するようにしてある。横材角
度調整可能な連結機構72は、上記図示のものと鏡像対
称に形成するのは容易である。
【0034】ガイドスライダー70は、横材角度調整可
能な連結機構72の基板78の縦スライド部83を各支
柱71の縦スライド溝74に嵌め込んで移動自在とし、
同じく、角度調整板79の横スライド部84を横材73
の横スライド溝77に嵌め込んで移動自在として形成さ
れている。ガイドスライダー70は、上記構成により、
横材73の傾斜は広い角度範囲内で調整できる。
【0035】本発明ガイドスライダーの横材及び支柱の
形状は上記実施例に限られるものではない。横材角度調
整可能な連結機構は上記実施例に限られるものでなく、
角度調整板と基板とを回動可能かつ固定可能としたもの
であればよい。
【0036】本発明墨付具の別の実施例を図12、13
に示す。墨付具87は半円周状凹所88を有し、その両
面をスライド面とした案内板89と、その上端の両側に
設けた係止部90、90とから形成されている。この係
止部90は、横材2又は横材73若しくは支柱3又は7
1に掛けるためのものである。墨付具87は、その案内
板89の半円周状凹所88を丸太材の周側面に当てて位
置決めし、そのスライド面に沿ってマーキング部材を移
動させ墨付け作業を行うためのものである。
【0037】以下、ガイドスライダー70と墨付具87
とを用いた墨付け作業を図14、図15により説明す
る。図14では、長手の丸太材が指示線を描いた3枚の
板を下に敷いて水平に横置きになっている。3枚の板
は、その指示線を等間隔に間をあけて、長手の丸太材の
下芯と直角に交差するように配列してある。そこに、3
基のガイドスライダー70を位置決めして配置してあ
る。この位置決めの方法は、前述したガイドスライダー
1の場合と同様である。図中中央のガイドスライダー7
0には、墨付具87を掛けてあり、墨付け作業の用意が
整っている。ガイドスライダー1と墨付具30を用いて
もよい。
【0038】この長手の丸太材には、上記により、等間
隔をおいてその周側面を一周する3本の墨付け線が墨付
けされる。この墨付け線を含む平面は、指示線を含む垂
直面と一致している。建築現場等において、丸太材を材
芯が揃った状態で加工するための墨付けを正確に行え
る。
【0039】図15は、丸太材による、屋根組みの建築
現場における用例を示す。図中符号90は屋根組み作業
中の現場を示す。2本の登り梁91、92に取り付けた
2本のオモヤ93、94とがある。登り梁92とオモヤ
93の交差部で、ガイドスライダー70を登り梁92の
上芯96に位置決めして、登り梁92に載置してある。
ガイドスライダー70の支柱71と横材73とをオモヤ
93に跨がらせて、支柱71は垂直に起立させて位置決
めしてある。横材73は、登り梁92の勾配により傾斜
する。図中では、横材73の傾斜を登り梁92とほぼ平
行に調整した状態を示す。
【0040】この状態で、墨付具87を使ってオモヤ9
3に墨付けすれば、登り梁92の上芯96と下芯を含む
垂直平面と同じ平面上に、オモヤ93の周側面を一周す
る墨付け線を墨付けできる。この墨付け線に沿って、オ
モヤ93を加工すれば、その木口は登り梁92の上芯と
平行した垂直面となる。同じ場所において、オモヤ93
と直角方向に向いた別のオモヤ(図示せず)を、同様
に、登り梁92の上芯と平行した木口で加工できる。図
中符号95は、登り梁91でのオモヤ93とオモヤ94
との接合部を示す。この接合部95はオモヤ93とオモ
ヤ94とを上記の通りに墨付けし、その墨付け線に沿っ
て裁断した木口同士を接合した接合部である。この接合
部95の交差角度は、現場で設定した通りになり、木口
と木口とは密着する。本発明ガイドスライダーは、建築
現場においても容易に使用するとができ、かつ簡便に正
確な墨付け作業を行える。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記に説明した構成により下
記に記載するような効果を有する。水準器を備えた一対
の支柱と、支柱に連結した横材とからなるガイドスライ
ダーと墨付具との構成により、一方の丸太材の上芯と下
芯を含む平面と平行又は一致した平面上に、他方の丸太
材の周側面に墨付け線を墨付けすることができる。この
墨付け線は軸組工法の指標線となる。
【0042】斜め角度又は直角に交差した2本の丸太材
の周側面に、墨付け線を墨付けできる。しかも、一方の
丸太材の墨付け線を含む平面と他方の丸太材の墨付け線
を含む平面とがなす角度は、丸太材の材芯の交差角度と
一致する。この墨付け線は、丸太材を軸組工法により斜
角度又は直角度に組上げるための信頼度のきわめて高い
指標線となる。
【0043】墨付具のマーキング部材を平行移動させ
て、丸太材の周側面に続けて平行な墨付け線を墨付けす
ることができる。これは例えば丸太材にホゾ穴加工をす
る場合に信頼度のきわめて高い指標線となる。本発明ガ
イドスライダーと墨付具とは、その大きさ、重さ、扱い
易さから、建築現場で使用するのにも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ガイドスライダー墨付装置により、丸太
材に墨付け線を墨付けした状態を示す斜視図
【図2】本発明ガイドスライダーを示す斜視図
【図3】角度調整可能な連結機構を示す正面図
【図4】角度調整可能な連結機構及び横材と支柱の連結
状態を示す一部省略側面図
【図5】角度調整可能な連結機構と横材と支柱の連結状
態を示す一部欠切断面平面図
【図6】本発明墨付具を示す斜視図
【図7】ガイドスライダーを倒立させて丸太材に係止し
た状態を示す正面図
【図8】ガイドスライダー墨付装置により、丸太材の周
側面に墨付けした墨付け線を示す斜視図
【図9】本発明ガイドスライダーの別の実施例を示す斜
視図
【図10】別の実施例の角度調整可能な連結機構を示す
正面図
【図11】別の実施例の角度調整可能な連結機構及び横
材と支柱との連結状態を示す図10中X−X線に沿った
断面図
【図12】墨付具の別の実施例を示す正面図
【図13】墨付具の別の実施例を示す側面図
【図14】ガイドスライダーと墨付具の用例を示す斜視
【図15】ガイドスライダーと墨付具の建築現場での用
例を示す斜視図
【符号の説明】
1 ガイドスライダー 2 横材 3 支柱 4 角度調整可能な連結機構 5 横スライド溝 6 スライド面 7 垂直位置決めピン 9 縦スライド溝 10 スライド面 11 水準器 15 位置決めピン 16 基板 17 角度調整板 21 縦スライド部 22 横スライド部 30 墨付具 34 マーキング部材 36 スライド面 70 ガイドスライダーの別の実施例 87 墨付具

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の支柱に横材を連結して形成され、
    該一対の支柱に水準器を取着してあるガイドスライダー
    と墨付具とから構成され、該墨付具は、該ガイドスライ
    ダーとスライドする案内部材を備えてあることを特徴と
    するガイドスライダー墨付装置。
  2. 【請求項2】 上記一対の支柱は、その上端に上記水準
    器を取着する取着台を設けるとともに、縦スライド溝を
    形設してあり、該スライド溝の開口側面を上記墨付具と
    のスライド面としてあることを特徴とするガイドスライ
    ダー。
  3. 【請求項3】 上記水準器を上記取着台の両端に相反し
    て位置させて取着してあるとを特徴とする請求項2記載
    のガイドスライダー。
  4. 【請求項4】 上記横材は、横スライド溝を形設してあ
    り、該横スライド溝の開口側面を上記墨付具とのスライ
    ド面としてあることを特徴とする請求項3又は4記載の
    ガイドスライダー。
  5. 【請求項5】 上記縦スライド溝と横スライド溝の夫々
    には、ピン装着部材を嵌め込んで移動自在としてあるこ
    とを特徴とする請求項2乃至4記載のいずれかのガイド
    スライダー。
  6. 【請求項6】 上記一対の支柱に角度調整可能な連結機
    構を介して上記横材を連結して形成されることを特徴と
    する請求項2乃至5記載のいずれかのガイドスライダ
    ー。
  7. 【請求項7】 上記角度調整可能な連結機構は、基板と
    角度調整板とからなり、該基板に設けた縦スライド部を
    上記縦スライド溝にスライド自在に挿通し、同じく角度
    調整板に設けた横スライド部を上記横スライド溝にスラ
    イド自在に挿通してあるとともに、該基板と該角度調整
    板とは軸により回動自在に連結されていることを特徴と
    る請求項2乃至6記載のいずれかのガイドスライダー。
  8. 【請求項8】 一対の案内板を有し、マーキング部材を
    該一対の案内板の間に平行移動自在に備えてあることを
    特徴とする墨付具。
JP6130799A 1994-05-23 1994-05-23 ガイドスライダー墨付装置並びにガイドスライダー及び墨付具 Pending JPH07314354A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103659786A (zh) * 2013-11-28 2014-03-26 武汉一冶钢结构有限责任公司 多弧段弯管中心线划线器
CN114074315A (zh) * 2021-11-08 2022-02-22 湖南常德牌水表制造有限公司 一种操作便捷的自锁式水表安装设备

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