JPH07312807A - 電気機器収納用箱体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気機器収納用箱体の扉体を補強すると共
に、防錆に優れた電気機器収納用箱体を提供する。 【構成】 電気機器収納用箱体１は、開口部を有する箱
体本体２と、この開口部を被覆する扉体３と、この扉体
３と箱体本体２とを蝶着する蝶番４とで構成される。扉
体３の裏面にはスタッドボルト５が適宜箇所垂設されて
いる。また、断面略コ字状の補強部材６には、両端部に
挿通孔６ａが適宜箇所設けられ、この挿通孔６ａはスタ
ッドボルトと対向する位置にあるため、スタッドボルト
が挿通可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、配電盤、分電盤及び制
御盤等の電気機器収納用箱体の扉体の補強構造に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、電気機器収納用箱体の扉体の補強
構造は、図４〜図５に示すようなものであった。即ち電
気機器収納用箱体２１は開口部を有する箱体本体（図示
せず）と、この開口部を被覆する扉体２３と、この扉体
２３と箱体本体とを蝶着する蝶番２４とで構成され、扉
体２３の裏面には断面略コ字状の補強部材２６を適宜箇
所スポット溶接により取り付けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の電気機器収
納用箱体２１は、扉体２３の裏面に断面コ字状の補強部
材２６をスポット溶接すると、扉体２３の表面に溶接の
痕跡が残り、これを消すためにサンダー仕上げを行い、
パテ込み等の作業を行った後に塗装しなければならず、
時間と手間が掛かり、製造コストを上昇させるという欠
点があった。

【０００４】また、スポット溶接は、特殊な技術を要す
るため、誰でも簡単に作業することができないという欠
点があった。

【０００５】また、補強部材２６を溶接した扉体、溶接
した箇所の補強部材の内側、及び補強部材２６そのもの
に塗装を施すことができず、そのため防錆力が弱く、電
気機器収納用箱体の耐久性能が低下させてしまうという
欠点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記従来の電気機器収納
用箱体の問題点に鑑み、本発明の目的は、電気機器収納
用箱体の扉体を補強すると共に、防錆に優れた電気機器
収納用箱体を提供するもので、その構成は、少なくとも
開口部を有する箱体本体と、該開口部を被覆する扉体
と、該扉体と前記箱体本体とを蝶着する蝶番とで構成さ
れる電気機器収納用箱体において、前記扉体の裏面にス
タッドボルトを適宜箇所垂設し、該スタッドボルトに前
記扉体を補強するための補強部材に適宜箇所設けた挿通
孔を挿通すると共に、ナットにより締付固定したことで
ある。

【０００７】

【作用】電気機器収納用箱体の扉体に補強部材を取り付
けるには、スタッドボルトの先端部に補強部材の挿通孔
を略垂直方向から挿通し、補強部材全体を扉体の裏面に
当接させた後、スタッドボルトにナットを締付固定す
る。

【０００８】

【実施例】図１〜図３は本発明に係る電気機器収納用箱
体の実施例である。以下これらの図面に基づき本発明を
説明する。

【０００９】電気機器収納用箱体１は、開口部を有する
箱体本体２と、この開口部を被覆する扉体３と、この扉
体３と箱体本体２とを蝶着する蝶番４とで構成される。
扉体３の裏面にはスタッドボルト５が適宜箇所垂設され
ている。また、断面略コ字状の補強部材６には、両端部
に挿通孔６ａが適宜箇所設けられ、この挿通孔６ａはス
タッドボルトと対向する位置にあるため、スタッドボル
トが挿通可能である。

【００１０】電気機器収納用箱体１の扉体３に補強部材
６を取り付けるには、スタッドボルト５の先端部５ａに
補強部材６の挿通孔６ａを略垂直方向から挿通し、補強
部材６全体を扉体３の裏面に当接させた後、スタッドボ
ルト５にナット７を締付固定する。

【００１１】尚、補強部材５の形状は本実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲にお
いて適宜変更可能である。

【００１２】

【発明の効果】以上のように本発明の電気機器収納用箱
体は、少なくとも開口部を有する箱体本体と、該開口部
を被覆する扉体と、該扉体と前記箱体本体とを蝶着する
蝶番とで構成される電気機器収納用箱体において、前記
扉体の裏面にスタッドボルトを適宜箇所垂設し、該スタ
ッドボルトに前記扉体を補強するための補強部材に適宜
箇所設けた挿通孔を挿通すると共に、ナットにより締付
固定したことにより、扉体の裏面に補強部材をスポット
溶接する必要がなくなるため、扉体の表面に溶接の痕跡
が残らず、この痕跡を消すためのサンダー仕上げが不要
になり、またパテ込み等の作業をも不要になるため、時
間と手間を省くことができ、製造コストを下げることが
できるという効果がある。

【００１３】また、補強部材全体や扉体全体に塗装を施
すことができるため、塗装が施されていない部分がなく
なり、それに伴い電気機器収納用箱体の防錆力が向上
し、耐久性能が向上するという効果がある。

【００１４】また、スタッドボルトに補強部材を取り付
け、ナットによって締付固定するという簡単な作業で所
望の補強が可能になるため、スポット溶接のような特殊
技術を必要とせず、誰でも簡単かつ確実に作業を行うこ
とができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電気機器収納用箱体の説明図であ
る。

【図２】本発明に係る電気機器収納用箱体の実施例の要
部説明図である。

【図３】本発明に係る電気機器収納用箱体の斜視分解図
である。

【図４】従来の電気機器収納用箱体の要部説明図であ
る。

【図５】従来の電気機器収納用箱体の補強部材の断面図
である。

【符号の説明】

１・・・電気機器収納用箱体、２・・・箱体本体、３・
・・扉体、４・・・蝶番、５・・・スタッドボルト、５
ａ・・・先端部、６・・・補強部材、６ａ・・・挿通
孔、７・・・ナット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも開口部を有する箱体本体と、
   該開口部を被覆する扉体と、該扉体と前記箱体本体とを
   蝶着する蝶番とで構成される電気機器収納用箱体におい
   て、前記扉体の裏面にスタッドボルトを適宜箇所垂設
   し、該スタッドボルトに前記扉体を補強するための補強
   部材に適宜箇所設けた挿通孔を挿通すると共に、ナット
   により締付固定したことを特徴とする電気機器収納用箱
   体。