JPH07311349A - 内視鏡用先端照明光学系 - Google Patents

内視鏡用先端照明光学系

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JPH07311349A
JPH07311349A JP10105294A JP10105294A JPH07311349A JP H07311349 A JPH07311349 A JP H07311349A JP 10105294 A JP10105294 A JP 10105294A JP 10105294 A JP10105294 A JP 10105294A JP H07311349 A JPH07311349 A JP H07311349A
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JP
Japan
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optical system
lens
light
illumination optical
curvature
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JP10105294A
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Takao Mori
孝夫 森
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広角な対物光学系と組合わせて使用でき、視
野の中心部からその周辺部に至るまでなだらかに変化し
境界部を生じない配光を与えることができ、且つ、射出
光量のロスが少なく、コンパクトで安価な内視鏡用先端
照明光学系を提供すること。 【構成】 物体側から順に、物体とは反対方向に凹面を
向けた凹レンズ21と、物体側とは反対側に凸面を向け
た凸レンズ22と、光ファイバを束ねたライトガイド2
3とが配置されて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の先端照明光学
系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内視鏡用照明光学系は、一般に、
図29に示すように、光ファイバを複数束ねたライトガ
イド1の射出端の前方(物体3側)に照明レンズ2が配
置され、ライトガイド1から射出された光を広い範囲に
拡散できるように構成されている。この照明系ではライ
トガイド1の端面は微小な発光点(各ファイバのコア)
の集合体になっているため、広範囲に亘って均一な照明
分布を得るためには、光を充分に拡散するため照明レン
ズ2の凹面の曲率を強くする必要がある。しかし、この
曲率が強すぎると、ライトガイド1の周辺部から射出し
た光は、照明レンズ2の外周部内面で乱反射して消滅し
てしまって、照明レンズ2からの射出光量は急激に減少
する。又、照明レンズ2の内面での乱反射を防ぐために
その外径を大きくしたとしても、これでは照明レンズ2
の物体側の面で全反射してしまって、照明レンズ2から
の射出光量もあまり増加することはなく、広範囲に亘っ
て良好な照度分布を得ることはできないという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような問
題点を解決するための、例えば、特開昭60−2325
25号公報,特開昭63−239415号公報等に開示
された照明光学系が公知である。この照明光学系は、照
明レンズの物体側の面或いはライトガイド側の面に非球
面を用いることにより、前記照明レンズからの射出光量
を減少させることなく広範囲に亘って良好な照度分布を
実現させることを可能にした。しかし、この光学系にお
いても、視野角が120°以上になる広角用として用い
るためには、やはり照明レンズの外径を大きくせざるを
得ず、内視鏡用照明光学系としての重要な要素であるコ
ンパクト化を図ることは困難であった。更に、このよう
な問題点を解決するために発明された特開平5−157
967号公報に開示された光学系がある。この照明光学
系は、図30に示すように、ライトガイド1の物体側に
単ファイバロッド4を配置し、更に、その物体側に非球
面の凸レンズからなる照明レンズ5を配置してライトガ
イド1の網目模様が物体側に投影されるのを防止すると
共に、ライトガイド1の周辺部から射出された光を非球
面の凸レンズからなる照明レンズ5によって光軸方向に
屈折させることで、コンパクトで広範囲に亘る均一な射
出光量を維持できるように構成されている。
【0004】この照明光学系における観察する物体の形
状に対する照度分布(以下、配光という)を図31に示
す。この図は、図30に示した照明光学系からの射出光
の射出角度Aを横軸にとり、平面状物体に対する配光
(以下、平面配光という),球面状物体に対する配光
(以下、球面配光という)及び管状物体に対する配光
(以下、管状配光という)の値を夫々示したものであ
る。尚、相対配光は光軸上(角度0°)の値で規格化し
た光強度である。医療用内視鏡によって観察される目的
物、例えば図32に示す胃6,十二指腸7,大腸8等で
は、観察部位は球面に近い形状を有しているため、対物
光学系の視野範囲内で常に球面配光がほぼ均一に維持さ
れ得る照明光学系が、かかる部位に対しては好適である
(尚、図32において、Eは内視鏡、Vはその観察範囲
を示す)。従来の照明光学系では、図31に示したよう
に、球面配光が照明半画角で約65°までは均一な配光
を与えるが、それより画角が広くなると急激に配光が低
下してくる。しかし、例え球面配光がある範囲内で均一
であっても、その範囲外の配光が急激に低下する領域が
対物光学系の視野内に入り込んでしまうと、配光の均一
な範囲とそうでない範囲との境界がはっきりと観察さ
れ、大変見苦しくなる。内視鏡の場合、図33に示すよ
うに、対物光学系9と照明光学系10とが同軸上にない
ため、物体にある程度以上近接すると、上記現象が生じ
る。又、そのような配光の境界部11には、虹色の色ム
ラが発生することが多く、更に見苦しいものとなる。
【0005】近年、内視鏡は広角化の一途をたどってお
り、これに対応し得る広角で均一な照明光学系が必要と
されるが、対物光学系が広角になればなる程、この対物
光学系よりも広範囲において均一な照明を確保する必要
が生じてくる。均一な配光の範囲を広げる程、その外側
での配光は急激な低下を招き、上述した問題はより深刻
になる。更に、特開昭56−20428号公報に開示さ
れている照明光学系では、図34に示すように、物体側
から順に、平凹レンズ12と、入出射面の曲率が等しい
両凸レンズ13と、単ファイバロッド14とが配置され
て構成されている。しかし、この照明光学系は、両凸レ
ンズ13の両面が等曲率である上に非球面を備えていな
い。しかし、広角領域の配光を高めるために等曲率のま
ま両凸レンズ13の曲率を強くすると、このレンズの物
体側の面の曲率が強くなりすぎて、ライトガイド1の周
辺部から射出されその両凸レンズ13の物体側の面に入
射した光は、全反射を起こし当該照明光学系からの射出
光量が低下してしまって、広角な対物光学系を有する内
視鏡には不適なものとなる。
【0006】そこで、本発明は、上記のような従来技術
の問題点を解決するためになされたもので、広角な対物
光学系と組合わせて使用でき、視野の中心部からその周
辺部に至るまでなだらかに変化し境界部を生じない配光
を与えることができ、且つ、射出光量のロスが少なく、
コンパクトで安価な内視鏡用照明光学系を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の内視鏡用照明光学系は、発光素子或いは
光ファイバ等の導光体を光源とし、この光源の前方に、
物体側から順に、凹面を前記光源側の面に備えた凹レン
ズと、凸面を前記光源側の面に備えた凸レンズとの二群
二枚のレンズにより構成され、且つ、以下に示す条件式
を満足するようにしたことを特徴とする。 |R3 |>|R4 | |R1 |>|R2 | 但し、R3 は物体側から見た第三レンズ面の曲率半径、
4 は物体側から見た第四レンズ面の曲率半径、R1
物体側から見た第一レンズ面の曲率半径、R2は物体側
から見た第二レンズ面の曲率半径である。
【0008】又、本発明の照明光学系は、発光素子或い
は光ファイバ等の導光体を光源とし、この光源の前方
に、物体側から順に、凹面を前記光源側の面に備えた凹
レンズと、凸面を前記光源側の面に備えた凸レンズとの
二群二枚のレンズにより構成され、更に、前記レンズの
うち少なくとも一面に非球面を設けたことを特徴とし、
更に、R3 ’を物体側から見た第三レンズ面の光軸近傍
の近似曲率半径、R4 ’を物体側から見た第四レンズ面
の光軸近傍の近似曲率半径としたとき、R1 ’を物体側
から見た第一レンズ面の光軸近傍の近似曲率半径、
2 ’を物体側から見た第二レンズ面の光軸近傍の近似
曲率半径としたとき、以下に示す条件式を満足するよう
にしたことを特徴とする。 |R3 ’|≧|R4 ’| |R1 ’|>|R2 ’| 更に、本発明の照明光学系は、少なくとも一つの単ファ
イバロッドを用いた照明光学系において、この単ファイ
バロッドのクラッド外周面全面に亘って前記単ファイバ
ロッドのクラッド厚よりも浅い深さの切り溝を少なくと
も一つ以上設け、又、その単ファイバロッドのクラッド
外周面全面の少なくとも一部或いは全部に砂目加工を施
し、この砂目加工部に黒色塗料或いは黒色接着剤が塗布
されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】以下、本発明の作用を説明する。本発明による
内視鏡用先端照明光学系は、光源の前方(物体側)に、
物体側から順に、凹レンズと、凸レンズとが配置されて
構成されている。この光学系において、光源の球面配光
が図21中の直線aに示すように、矩形形状を有してい
ると仮定して、このとき凹レンズ系と凸レンズ系とから
なる照明光学系が、いかなる配光特性を示すか考えてみ
る。まず、凹レンズ系の照明光学系は、図22(a)に
示すように射出光を角度の広い方向へ発散させ、図21
中の曲線bに示すように光源の均一な配光特性を広角方
向になだらかに振り分ける作用を有している。一方、凸
レンズ系の照明光学系は、図22(b)に示すように、
光源(ライトガイド1)周辺部からの射出光を凸作用で
光軸LC 方向に屈折させて光軸近傍に光を凝縮するた
め、当該レンズ系がコンパクトに構成でき、又、図21
中の曲線cに示されるような均一な配光特性をそのまま
広角方向に広げ得る作用を有している。そこで、本発明
の照明光学系は、上記凹レンズ系の照明光学系と凸レン
ズ系の照明光学系とが有する特性に注目し、図23に示
すように、光源からの射出光15を凸レンズ16により
屈折させて一度光軸近傍に凝縮させることにより当該照
明光学系全系をコンパクトに構成すると共に、配光特性
を広角化し、その光を更に凹レンズ17によってなだら
かな配光特性に変換しながら更に広角化できるように構
成している。
【0010】上記のように照明レンズ系を物体側に配置
した負レンズとその光源側の正レンズとから構成したも
のとして、図35に示す実開平5−94835号公報に
開示された照明光学系が知られている。この照明光学系
は、正レンズを球レンズで構成したものである。球レン
ズは光の射出側の曲率が非常に強いため、正レンズの中
でも非常に大きな球面収差を発生させる。本例において
配光を向上させるために球レンズのパワーを強くする
と、その球面収差は更に大きくなり、球面収差を補正す
ることは到底不可能になり、光源に光ファイバを束ねた
ライトガイドを用いると物体面にライトガイドの端面が
投影されて網目模様状の光斑点が現れ、非常に見にく
い。これを除去するために凹レンズのパワーを非常に強
くして球面収差を補正すると、凹レンズの強いパワーに
よって凹レンズ内面での反射光や凹レンズのコバに当た
る光が多くなりすぎ、射出光量が低下してしまう。又、
逆に、本例において物体面に網目模様が発生しないよう
に球レンズの曲率を弱くしたとすると、球レンズの外径
が大きくなりすぎ、コンパクト性の重視される内視鏡と
して適用しにくいものとなる。このように、このタイプ
の照明光学系では、各レンズのパワー或いは形状を適性
に定めることが重要である。
【0011】本発明の照明光学系を球面系により構成す
る場合には、以下の条件式を満足することを要する。 |R3 |>|R4 | ・・・・(1) 但し、R3 は物体側から見た第三レンズ面の曲率半径、
4 は物体側から見た第三レンズ面の曲率半径である。
本発明の照明光学系を球面系により構成した場合、広角
な対物光学系と組合わせて使用できるようにするために
は、凸レンズからの射出光の射出角を大きくとる必要が
ある。その方法としては、かかる凸レンズの物体側の面
の正の屈折力を強くするか、或いは、光源側の面の正の
屈折力を強くすることが考えられる。しかし、前者の場
合には、凸レンズの物体側の面に入射した光がその面で
全反射して減少してしまったり、全反射した光線が照明
光学系内で何度か反射して物体側に射出し、それが配光
ムラを生じることになり好ましくない。即ち、凸レンズ
では光源側の面のパワーが強い方が効果的であり、この
ためには、上記条件式(1)を満たすことが必要とな
る。更に、好ましくは、 R3 >0 ・・・・(2) なる条件を満たすと、第四レンズ面の曲率を更に緩くす
ることができ、凸レンズの加工性が向上し製造コストを
抑えることができる。
【0012】一方、本発明の照明光学系を非球面により
構成した場合には、上記条件式(1)を満たさなくと
も、広角な対物光学系と組合わせて使用することが可能
である。しかし、非球面を用いてかかる照明光学系を構
成する場合でも、光軸近傍の近似曲率半径に関して以下
の条件式を満足することが好ましい。 |R3 ’|≧|R4 ’| ・・・・(3) 但し、R3 ’は物体側から見た第三レンズ面の光軸近傍
の近似曲率半径、R4’は物体側から見た第四レンズ面
の光軸近傍の近似曲率半径である。更に、好ましくは下
記条件式(4)或いは(5)を合わせて満足するのがよ
い。 |R3 ’|>|R4 ’| ・・・・(4) R3 ’>0 ・・・・(5)
【0013】本発明において、照明光学系からの射出光
量を最も損失させ易いレンズ面は、凹レンズの物体側の
面である。この面は、本発明の光学系の中で入射角の大
きな光線が最も多く集まる面であり、全反射を起こす光
が最も多く集まる面でもある。本発明の照明光学系を球
面系で構成する場合、凹レンズの物体側の面で発生する
多くの全反射を少しでも緩和させると共に広角な配光を
得るためには、以下に示す条件式を満足することが好ま
しい。 |R1 |>|R2 | ・・・・(6) 但し、R1 は物体側から見た第一レンズ面の曲率半径、
2 は物体側から見た第二レンズ面の曲率半径である。
更には、 |R1 |>2|R2 | ・・・・(7) R1 >0 ・・・・(8) であることが好ましい。尚、上記条件式(6),(7)
は本発明の照明光学系を非球面により構成した場合に
も、面の曲率半径を光軸近傍の近似曲率半径に置き換え
て上記と同様に満足されることが好ましいが、条件式
(8)は、用いる非球面の形状或いは配置位置によって
は、必ずしも要求される条件ではない。
【0014】又、上述したように、本発明の照明光学系
に備えられた凹レンズには、光源側に配置された凸レン
ズから角度の大きい光線が大量に入射する。この光線が
上記凹レンズの外周部で乱反射されて光量が損失するの
を極力抑え、広角で外径の小さい照明光学系を構成する
ためには、以下の条件式を満足することが好ましい。 1/Φ2 <d2 −|l|<d2 ・・・・(9) 但し、Φ2 は凹レンズの光源側の面の光軸近傍の近似曲
率半径におけるパワー、d2 は凹レンズと凸レンズとの
間の空気換算長、lは凸レンズを光軸近傍の近似曲率に
て表したときの前側焦点位置である。
【0015】上記条件式(9)を図24に基づき説明す
る。図24は本発明の照明光学系を近軸的に模式化した
図であり、同図(a)は条件式(9)の下限値での状態
を示した模式図,同図(b)は条件式(9)の上限値で
の状態を示した模式図である。又、同図において、Φ2
は凹レンズの光源側の面を光軸近傍の近似曲率にて表し
たときのパワー、Φ3 は凸レンズの物体側の面を光軸近
傍の近似曲率にて表したときのパワー、Φ4 は凸レンズ
の光源側の面を光軸近傍の近似曲率にて表したときのパ
ワー、e3 は凸レンズの肉厚の空気換算長、e4 は凸レ
ンズと光源との間の空気換算長である。一般に、光源か
ら射出する光は、光軸LC と平行に近い角度を有するも
の程最もその強度が高い。従って、図24において、光
線19を効率よく物体にまで導くと共に、いかに広い角
度で射出させるかが本発明の光学系では重要になる。効
率よく光線19を物体側に導くためには、d2 −|l|
≦0であることが好ましいが、このd2 −|l|のとる
値があまりにも小さすぎると、光線19は、せっかく凸
レンズによって広角に屈折させたものを凹レンズによっ
て逆に狭角側に大きく曲げることになり、広角な照明光
束を得ることが困難になる。そこで、図24(a)に示
すように、d2 −|l|>1/Φ2 を満たすようにする
ことが好ましい。又、広角な照明光学系を構成するため
には、0≦d2 −|l|を満たすようにすることが好ま
しいが、このd2 −|l|の値が大きすぎると、図24
(b)に示すように、Φ2 の面に入射する光線19の光
線高が高くなりすぎ、光学系からの射出光束が急激に減
少すると共に、当該光学系の外径も大きくなってしま
う。従って、d2 −|l|<d2 という条件が満たされ
ることが好ましい。
【0016】そこで、本発明において、光学系からの射
出光量の損失が少なく、且つ、コンパクトで広角な配光
を得るためには、条件式(9)によって定めた範囲にお
いてd2 及びlの値を定めることが必要になる。尚、上
記条件式(9)は、本発明の照明光学系を非球面により
構成した場合でも上記の場合と同様に満たされることが
望ましい。ところで、通常、凸レンズ系の照明光学系を
小さな光源の集合体、例えば細い光ファイバを束ねて端
面を平坦に形成したライトガイド等の面状光源と組合わ
せて用いると、かかる面状光源の明るさムラ(例えば、
ライトガイドの場合には光ファイバ1本1本の輝点)が
物体側に投影されて非常に見苦しいものとなる。
【0017】本発明の照明光学系の場合には、凸レンズ
の物体側に凹レンズが配置されているため、前述のよう
に明るさムラを生じる光源を用いても、その明るさムラ
は凹レンズによってあまり目立たないようにすることが
可能である。このためには、以下の条件式が満足される
ことが好ましい。 e4 <(2/3)fB ・・・・(10) 但し、e4 は凸レンズの光源側の面と光源との間の空気
換算長、fB は上記照明光学系を光軸近傍の近似曲率に
て表したときの後側焦点位置である。尚、本発明の照明
光学系において、凹レンズのパワーが弱く上述のムラが
目立つような場合には、それを解消するための条件とし
て、 e4 <(1/2)fB ・・・・(11) が与えられる。上記条件式(10),(11)は、本発
明の照明光学系を非球面によって構成した場合にも、上
記と同様に満たされることが好ましい。
【0018】しかしながら、かかる照明光学系を上記条
件式(10),(11)を満足するように構成しても、
面状光源のムラが大きい場合、例えば面状光源が太い光
ファイバで構成されたライトガイドであったり、たやす
くライトガイドが折れてムラが生じてしまうような場合
には、本発明の光学系のみでは物体面に投影されるムラ
を目立たなくすることは困難である。このような場合に
は、本発明の照明光学系と光源との間に単ファイバロッ
ド等の筒状反射鏡を挿入すればよく、単ファイバロッド
を用いた場合には更に以下の条件を満足するとよい。 FB ’<0 ・・・・(12) 但し、FB ’は照明レンズ系と単ファイバロッドとを全
体として一つの系と見たときの後側焦点位置、つまり単
ファイバロッドの光源側の面から全系の後側焦点までの
距離である。照明レンズ系が非球面を含む場合は、近似
球面について計算した値を用いる。更に、この単ファイ
バロッドの物体側の面に凸面を設けると、本発明の照明
光学系の凸レンズの光源側の面のパワーを弱めることが
でき、凸レンズの加工性も向上させることができる。
又、更に上記単ファイバロッドに設けた凸面を光軸中心
からその周辺にいくに従って曲率の弱くなる非球面とす
ると、光源周辺からの射出光が単ファイバロッドの物体
側の面で全反射を起こす量を少なくすることができ、よ
り効果的である。これは、本発明の照明光学系を非球面
により構成した場合でも同様である。
【0019】本発明の照明光学系は、球面光学系によっ
ても構成することは可能であるが、更に、光量の損失が
少なく、広角で安価な照明光学系を得るためには、本発
明の照明光学系を構成しているレンズ面の少なくとも1
面を非球面に形成することが好ましい。この非球面の形
状は夫々配置される位置によって、適正とされる形状が
決定される。まず、凸レンズの光源側の面を非球面に形
成する場合には、その非球面は光軸からその周辺にいく
に従って曲率が弱くなる形状に形成するのが好ましい。
本発明の照明光学系の場合、凸レンズの光源側の面のパ
ワーを強くすることによって、物体面上の配光を向上さ
せることが可能であるが、かかるパワーを強くしすぎる
と凸面周辺の面の傾きが大きくなりすぎて、配光は向上
するものの光損失も増大してしまう。従って、上記凸面
は、光軸からその周辺にいくに従って曲率が弱い非球面
により構成されることが好ましい。
【0020】次に、凹レンズの物体側の面を非球面に形
成する場合には、その非球面は光軸からその周辺にいく
に従って曲率が強くなる形状に形成するのが好ましい。
本発明の照明光学系の場合、既に述べたように、凹レン
ズには入射角の大きな光線が多量に入射する。特に、光
源の周辺付近から凹レンズに入射する光線の入射角は大
きく、その光線は凹レンズの外周部分に集中する。この
光線を効率よく物体側に射出させるようにすることが、
光量損失を減少させ配光を向上させることになる。そこ
で、上記凹レンズの物体側に形成される非球面として
は、光軸からその周辺部にいくに従って曲率が強くなる
形状に形成されるのが好ましい。又、凹レンズの光源側
の面が非球面に形成される場合には、光軸からその周辺
部にいくに従って曲率が弱くなる形状に形成されるのが
好ましい。本発明の照明光学系の場合、上記凹レンズの
光源側の面の曲率を強くすることにより、かかる凹レン
ズの周辺のコバに入射角の大きい光線が多量に当たって
しまったり、凹レンズの物体側の面で全反射する光線も
増大し光量損失が増大してしまう。そこで、凹レンズの
光源側の面には、光軸からその周辺にいくに従って曲率
の弱くなる非球面を用いることが効果的である。
【0021】更に、凸レンズの物体側の面を非球面に形
成する場合には、以下に示す条件式を満足する領域にお
いては、かかる非球面を光軸からその周辺にいくに従っ
て曲率が強くなる形状に形成することが好ましい。 |R3 ’|>2|R4 ’| ・・・・(13) 但し、R3 ,R4 ’は夫々凸レンズの物体側,光源側の
光軸近傍の近似曲率半径である。又、以下に示す条件式
を満足する領域においては、上記非球面を光軸から周辺
にいくに従って曲率が弱くなる形状に形成するのが好ま
しい。 |R3 ’|≦2|R4 ’| ・・・・(14)
【0022】本発明の照明光学系の場合、上記凸レンズ
の物体側の面の曲率を強くする程物体面上での配光を向
上させることができるが、あまり曲率を強くしすぎる
と、この凸レンズ面で全反射を起こす光線の量が増大
し、光量損失が増大してしまう。上記条件式(13)を
満たす程R3 の値が大きい場合には、物体側から見た第
三レンズ面での全反射を起こす光線の量があまり多くは
ないため、かえって光軸からその周辺にいくに従って曲
率が強くなる形状に形成されるるのが好ましいが、上記
条件式(14)を満たす領域では、物体側から見た第三
レンズ面の周辺部で全反射してしまう光線が多くなるた
め、逆に、光軸からその周辺にいくに従って曲率が弱く
なる形状に形成されるのが好ましい。
【0023】従って、これら上述した非球面を二面,三
面或いは全ての面に用いれば、夫々の非球面の効果をよ
り向上させることができる。本発明の照明光学系を構成
しているレンズの形状は、非常に単純なものであるた
め、かかるレンズをプレスレンズで構成することが可能
であり、レンズ系全系の原価を低く抑えることができ
る。更に、本発明の照明光学系において、凸レンズの物
体側の面を平面に構成すると、凹レンズをこの凸レンズ
の上に落とし込むだけで当該光学系を構成することが可
能になり、非常に組立性も向上する。又、本発明の光学
系において、凸レンズの物体側の面が球面或いは非球面
であっても、凹レンズの光源側の面の有効光学面より外
周部分か、又は、凸レンズの物体側の面の有効光学面よ
り外周部分に、前記凹レンズと凸レンズとが所定の間隔
を確保しつつ相互に密着可能とする部分を設けること
で、凸レンズの物体側の面が平面である場合と同様に優
れた組立性を有する。尚、上記密着可能な部分を有する
レンズをプレスレンズにより構成すれば、そのレンズの
原価を抑えることができる。又、上記密着可能な部分に
光が入射し物体側にまで透過してそれが物体面にムラと
して投影されるような場合には、その相互に密着してい
る部分に、蒸着等により形成される光不透過性の薄膜や
黒色塗料等により光の透過を防止するのが好ましい。
【0024】本発明において、非球面を用いて照明光学
系を構成すれば、かなり広角な照明光学系を得ることが
可能である。しかし、それでもかかる広角が不足する場
合や非球面を用いることなく広角な照明光学系を容易に
得たい場合には、本発明の照明光学系と光源との間、或
いは、光源自体の光軸近傍に遮光部を設けるとよい。こ
の遮光部によって、物体面上で光軸近傍の光量を減少さ
せ、相対的に広角領域の配光を向上させることができ
る。その遮光部は、例えば光不透過性の蒸着等による
膜,黒色塗料等或いは光不透過性金属等の薄い板を用い
て、本発明の照明光学系の凸レンズの光源側面,上述し
た単ファイバロッド等の筒状反射鏡,ライトガイド等の
導光体或いはその他の面板状の光源に設けることが可能
である。又、光源が光ファイバ等の導光体を束ねたライ
トガイドである場合には、光不透過性金属等の棒状体を
かかる光源の中心部に設けても上記と同様の効果が得ら
れる。
【0025】又、本発明の照明光学系において、広角領
域の配光を向上させ超広角の対物レンズに適用する場合
や、更にコンパクト化を図るためにかかる照明光学系の
外径を小さくする場合には、本発明の光学系の凹レンズ
の外周部で損失する光量が非常に多くなり、その結果、
光学系からの射出する光量が非常に少なくなる。このよ
うな場合には、本発明の照明光学系の凹レンズを単ファ
イバロッドで構成したり、或いはその凹レンズの外周部
を鏡面仕上げとしそこにアルミニウムや銀等の反射膜を
形成したり、更にはレンズの外周部に鏡面を設けた凹レ
ンズをこの凹レンズより屈折率の低い接着材でレンズ枠
に固定して単ファイバロッドと同様な作用を持たせたり
して、当該凹レンズ外周部に当たり乱反射して消失して
しまう光線を物体側に射出するように構成すればよい。
【0026】上述のように、本発明の照明光学系内、或
いはこの照明光学系と光源との間に上記単ファイバロッ
ドを用いることは効果的ではあるが、一方、単ファイバ
ロッドを用いた照明光学系は、配光ムラを生じ易いこと
が知られている。図25は、特開平5−142485号
公報に開示された単ファイバロッドによる配光ムラの現
象を示した図である。この配光ムラは、単ファイバロッ
ドからなる照明レンズ41のコア42とクラッド43と
の境界44で全反射せず屈折してその光線が照明レンズ
41から射出し、リング状の配光ムラを生じるものであ
る。又、図26に単ファイバロッドによる別の配光ムラ
の現象を示す。この配光ムラは、照明光学系10と光源
(ライトガイド1)との間に単ファイバロッド48を配
置した場合に生じ易い現象である。即ち、光源に対し
て、単ファイバロッド48が偏心を起こし、光源の一部
が単ファイバロッド48のクラッド49にかかることに
よって発生するものであり、光源から射出した光がクラ
ッド49を通ってクラッド49の外周面に当たり全反射
して単ファイバロッド48から射出し、この光が照明光
学系10に入射して三日月状の配光ムラを生じるのであ
る。
【0027】これらの配光ムラは、特開平5−1424
85号公報に開示されているように、単ファイバロッド
のクラッド部分に図25に示したように面取りを施し、
この部分を黒色塗料45を塗布することによって軽減す
ることができる。しかし、かかる面取りを適正に施すこ
とは困難であって、コアに面取りがかからないようにコ
アぎりぎりの部分にまで面取りを施すことは不可能であ
り、ある程度クラッド面を残した形でしか面取りを行う
ことはできない。ところで、単ファイバロッドのクラッ
ドから抜け出て配光ムラとなる光線の殆どは、そのクラ
ッドの外周面で全反射して折り返されて射出するため、
単ファイバロッドの射出面では、コアとクラッドとの境
界付近に集中する。しかしながら、面取りによってこれ
らの光線を遮断することは大変困難である。
【0028】そこで、面取りによって上記光線を遮断す
るのではなく、図27に示すように、クラッドの外周面
で全反射する前或いはその後、直ちに上記光線を遮断す
ることができるように、単ファイバロッドのコアとクラ
ッドとの境界にかからない深さでV字形状,U字形状等
の切り溝50を単ファイバロッドの外周面を一周するよ
うに少なくとも一箇所設けたり、図28に示すように、
クラッド外周面の一部又は全部に砂目加工を施して黒色
塗料又は接着剤51を塗布して、光の全反射を防止する
と、配光ムラが生じるのを更に防止できるようになる。
【0029】
【実施例】以下、図示した実施例に基づき本発明を詳細
に説明する。第1実施例 図1は本実施例における照明光学系の構成を示す光軸に
沿う断面図であり、図24(a)において示した模式図
を具体化したものである。図のように、本実施例の照明
光学系は、二群二枚の球面レンズのみにより構成され、
光源としては光ファイバを束ねたライトガイドが用いら
れている。即ち、図示しない物体側から順に、物体とは
反対の方向に凹面を向けた凹レンズ21と、物体とは反
対方向に凸面を向けた凸レンズ22と、ライトガイド2
3とが配置されて構成されている。図2は、本実施例に
かかる照明光学系からの射出光の射出角度Aと平面配
光,球面配光及び管状配光夫々の値との関係を示したグ
ラフである。本実施例のように照明光学系を球面レンズ
で構成しても、このグラフからも明らかなように、物体
面上の光軸の中心付近から広角の領域に至るまでなだら
かで切れ目のない配光を実現することができる。
【0030】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f=1,fB =1.532,ライトガイドの外径D2
φ1.204,レンズの外径D1 =φ1.47,e4
0,l=−0.3264,d2 −|l|=−0.099
1,1/Φ2 =−1.1074 r1 =∞ d1 =0.2674 ER1 =0.735 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =0.8690 d2 =0.2273 ER2 =0.535 r3 =2.3396 d3 =1.1698 ER3 =0.735 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.8021 d4 =0.000 ER4 =0.735 r5 =∞
【0031】第2実施例 図3は本実施例における照明光学系の構成を示す光軸に
沿う断面図であり、図24(a)において示した模式図
を具体化したものである。図のように、本実施例の照明
光学系は、二群二枚の球面レンズのみにより構成され、
光源としては光透過性の液体をパイプに充填して構成し
た液体ライトガイド或いは樹脂等で形成した弾力性のあ
る棒状体からなるライトガイドが用いられている。即
ち、図示しない物体側から順に、物体側とは反対の方向
に凹面を向けた凹レンズ21と、物体側と反対方向に凸
面を向けた凸レンズ22と、ライトガイド23とが配置
されて構成されている。又、本実施例の照明光学系は第
1実施例において示した光学系と比較して、凸レンズ2
2の肉厚が薄く形成されているため、かかるレンズの製
造コストを低減させることができる。図4は、本実施例
にかかる照明光学系からの射出角度Aと平面配光,球面
配光及び管状配光夫々の値との関係を示したグラフであ
る。本実施例のように照明光学系を球面レンズで構成し
ても、このグラフからも明らかなように、物体面状の光
軸の中心付近から広角の領域に至るまでなだらかで切れ
目のない配光を実現することができる。
【0032】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f=1,fB =1.582,ライトガイドの外径D2
φ1.19,レンズの外径D1 =φ1.456,e4
0,l=−0.5192,d2 −|l|=−0.109
1,1/Φ2 =−1.0957 r1 =∞ d1 =0.2646 ER1 =0.728 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =0.8598 d2 =0.4101 ER2 =0.529 r3 =2.3148 d3 =0.8267 ER3 =0.728 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.8578 d4 =0.000 ER4 =0.728 r5 =∞
【0033】第3実施例 図5は、本実施例にかかる照明光学系の構成を示す光軸
に沿う断面図である。図のように、本実施例の光学系
は、物体側から順に、物体とは反対方向に凹面を向けた
凹レンズ21と、物体とは反対方向に凸面を向けた凸レ
ンズ24と、ライトガイド23とが配置されて構成され
ている。又、凸レンズ24の物体側の面は平面に形成さ
れている。このように、凸レンズ24の物体側の面を平
面に形成することで、凸レンズ24の加工は容易とな
り、製造原価を低く抑えることができる。又、かかる光
学系の組付け時には、凹レンズ23を凸レンズ24の平
面部上に落とし込むだけでよく、組立性も向上する。
又、本実施例の照明光学系により得られる光学的効果
も、図6に示すように、第1,第2実施例に示した光学
系により得られる効果と同様に良好である。
【0034】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f=1,fB =1.797,ライトガイドの外径D2
φ1.028,レンズの外径D1 =φ1.258,e4
=0,l=−0.3136,d2 −|l|=−0.11
93,1/Φ2 =−0.9467 r1 =∞ d1 =0.2286 ER1 =0.629 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =0.7429 d2 =0.1943 ER2 =0.457 r3 =∞ d3 =1.0000 ER3 =0.629 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.6857 d4 =0.000 ER4 =0.629 r5 =∞
【0035】第4実施例 図7は、本実施例にかかる照明光学系の構成を示す光軸
に沿う断面図である。この図のように、本実施例の光学
系は、物体側から順に、物体と反対方向に凹面を向けた
凹レンズ21と、物体とは反対側に凸面を有し且つこの
凸面を光軸LC中心からその周辺にいくに従って曲率が
弱くなる非球面によって形成した凸レンズ25と、ライ
トガイド23とが配置されて構成されている。このよう
に、凸レンズ25のライトガイド23(光源)側に非球
面を設けることによって、光源周辺部から射出された光
を効率よく物体へ向けて射出することができ、又、図8
に示すように、広角領域での配光も向上させることがで
きる。更に、この凸レンズ25をプレスレンズ化するこ
とによって、大幅な原価低減を図ることができる。尚、
図8において、角度20°付近の球面配光を示すグラフ
の曲線には盛り上がりが見られるが、これは、角度0°
における前記配光に対して15%以下のものであるた
め、物体面上では何等問題になるものではない。
【0036】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.503,ライトガイドの外径D
2 =φ2.054,レンズの外径D1 =φ2.512,
4 =0,l’=−0.1366,d2 −|l’|=
0.2515,1/Φ2 ’=−1.8911 r1 =∞ d1 =0.4566 ER1 =1.256 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.4840 d2 =0.3881 ER2 =0.913 r3 =3.9954 d3 =1.8265 ER3 =1.256 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.9132(非球面) d4 =0.000 ER4 =1.256 r5 =∞
【0037】非球面係数 第4面 P=-0.0500 ,E=0
【0038】第5実施例 図9は、本実施例にかかる照明光学系の構成を示す光軸
に沿う断面図である。図のように、本実施例の光学系
は、物体側から順に、物体とは反対方向に凹面を向けた
凹レンズ26と、物体とは反対方向に凸面を向けた凸レ
ンズ25と、ライトガイド23とが配置されて構成され
ている。凹レンズ26の物体側には、光軸LC からその
周辺にいくに従って曲率が強くなる非球面が形成されて
おり、又、物体とは反対方向にある凹面の有効光学面の
外周部分には、凸レンズ25と所定の間隔を以て密着せ
しめる面26aを設け、この面26aには、光源からの
射出光が面26aから物体側に漏れて物体面上でムラに
ならないように、黒色塗料が塗布されている。又、凸レ
ンズ25のライトガイド23側の面には、光軸LC から
その周辺にいくに従って曲率が弱くなる非球面が形成さ
れている。このように、本実施例の照明光学系では、凹
レンズ26の物体側の面を非球面に形成することによ
り、凹レンズ26で損失する光を極力減少させることが
でき、図10に示すように、広角領域における各配光を
向上させることができる。又、凹レンズ26をプレスレ
ンズ化することにより、凸レンズ25との密着面26a
を容易に形成することができる。
【0039】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.504,ライトガイドの外径D
2 =φ2.054,レンズの外径D1 =φ2.512,
4 =0,l’=−0.1366,d2 −|l’|=
0.2515,1/Φ2 ’=−1.8911 r1 =∞ (非球面) d1 =0.4566 ER1 =1.256 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.4840 d2 =0.3881 ER2 =0.913 r3 =3.9954 d3 =1.8265 ER3 =1.256 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.9132(非球面) d4 =0.000 ER4 =1.256 r5 =∞
【0040】非球面係数 第1面 P=1.0000, E=0.33611 ×10-1 第4面 P=-0.0500 ,E=0
【0041】第6実施例 図11は、本実施例にかかる照明光学系の構成を示す光
軸に沿う断面図である。図のように、本実施例の光学系
は、物体側から順に、物体とは反対方向に凹面を向けた
凹レンズ27と、物体とは反対方向に凸面を向けた凸レ
ンズ28と、ライトガイド23とが配置されて構成され
ている。凹レンズ27の物体側には、光軸LC からその
周辺にいくに従って曲率が強くなる非球面が形成されて
おり、又、物体とは反対方向にある凹面には、光軸LC
からその周辺にいくに従って曲率が弱くなる非球面が形
成されている。更に、凸レンズ28のライトガイド23
側には、光軸LC からその周辺にいくに従って曲率の弱
くなる非球面が形成され、又、凹レンズ27側の有効光
学面の外周部分には、凹レンズ27と所定の間隔を保持
しながら密着せしめる面28aが設けられており、当該
光学系の組立性の向上を図っている。このように、本実
施例の光学系では、凹レンズ27のライトガイド23側
に上記非球面を形成して、凹レンズ27による損失光を
極力抑え、図12に示すように、広角領域での各配光を
向上させている。
【0042】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.715,ライトガイドの外径D
2 =φ2.128,レンズの外径D1 =φ2.6,e4
=0,l’=−0.1414,d2 −|l’|=0.2
605,1/Φ2 ’=−1.5063 r1 =∞ (非球面) d1 =0.4728 ER1 =1.300 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.1820 (非球面) d2 =0.4019 ER2 =0.946 r3 =4.1371 d3 =1.8913 ER3 =1.300 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.9456(非球面) d4 =0.000 ER4 =1.300 r5 =∞
【0043】非球面係数 第1面 P=1.0000, E=0.30275 ×10-1 第2面 P=-0.5000 ,E=0 第4面 P=-0.0500 ,E=0
【0044】第7実施例 図13は、本実施例にかかる照明光学系の構成を示す光
軸に沿う断面図である。図のように、本実施例の光学系
は、物体側から順に、物体とは反対方向に凹面を向けた
凹レンズ29と、物体とは反対方向に凸面を向けた凸レ
ンズ30と、ライトガイド23とが配置されて構成され
ている。凸レンズ30の物体側には、光軸LC からその
周辺にいくに従って曲率が強くなる非球面が形成されて
いると共に、その他のレンズ面全てにも非球面が形成さ
れている。凸レンズ30の物体側の面のパワーを強くし
て|R3 ’|≦2|R4 ’|という条件を満足するよう
にすると物体面における配光は向上するが、この凸レン
ズ32の物体側の面での全反射する射出光の量も増加
し、かかる射出光量の損失が大きくなる。この損失を少
なくするためには、凸レンズ30の物体側の面のパワー
を小さくするか、若しくはこの面を曲率が光軸LC から
その周辺部にいくに従って弱くなる非球面として形成す
るのが好ましい。しかしながら、本実施例の光学系で
は、凸レンズ30の物体側の面のパワーを小さくして|
3 ’|>2|R4 ’|なる条件を満足すると共にこの
面を曲率が光軸LC からその周辺にいくに従って強くな
る非球面に形成した。本実施例の光学系においても、図
14に示すように、光量の損失を抑制し、物体面での配
光を向上させることができる。
【0045】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.715,ライトガイドの外径D
2 =φ2.124,レンズの外径D1 =φ2.6,e4
=0,l’=−0.1414,d2 −|l’|=0.2
605,1/Φ2 ’=−1.5063 r1 =∞ (非球面) d1 =0.4728 ER1 =1.300 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.1820 (非球面) d2 =0.4019 ER2 =0.946 r3 =4.1371 (非球面) d3 =1.8913 ER3 =1.300 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.9456(非球面) d4 =0.000 ER4 =1.300 r5 =∞
【0046】非球面係数 第1面 P=1.0000, E=0.30275 ×10-1 第2面 P=-0.5000 ,E=0 第3面 P=5.0000 ,E=0 第4面 P=-0.0500 ,E=0
【0047】第8実施例 図15は、本実施例にかかる照明光学系の構成を示す光
軸に沿う断面図である。図のように、本実施例の光学系
は、物体側から順に、物体とは反対方向に凹面を向けた
凹レンズ31と、物体とは反対方向に凸面を向けた凸レ
ンズ32と、ライトガイド23とが配置されて構成され
ている。凹レンズ31の物体側には凸面が形成されてい
る。又、凸レンズ32の光源側には、光軸LC からその
周辺にいくに従って曲率が弱くなる非球面が形成されて
いる。上述したように、凹レンズ31の物体側の面には
全反射し易い光線が多く集まるため、本実施例のよう
に、凹レンズ31の物体側の面を凸面に形成することに
より、上記光線を全反射させることなくかかる面より射
出させ、図16に示すように、物体面上での配光を向上
させることができる。
【0048】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.387,ライトガイドの外径D
2 =φ1.988,レンズの外径D1 =φ2.43,e
4 =0,l’=−0.1321,d2 −|l’|=0.
2436,1/Φ2 ’=−1.8305 r1 =11.0497 d1 =0.4420 ER1 =1.215 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.4365 d2 =0.3757 ER2 =0.884 r3 =3.8674 d3 =1.7680 ER3 =1.215 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.8839(非球面) d4 =0.000 ER4 =1.215 r5 =∞
【0049】非球面係数 第4面 P=-0.0500 ,E=0
【0050】第9実施例 図17は、本実施例にかかる照明光学系の構成を示す光
軸に沿う断面図である。本実施例の光学系は、ライトガ
イド23を構成している光ファイバ束の中心付近に金属
等からなる光不透過性の棒状体23aが設けられている
他は、第4実施例に示した光学系と同様に構成されてい
る。照明光学系とライトガイド23(光源)との間の光
軸近傍に遮光部を設けることによって、物体面上の配光
を向上させることが可能であることは上述した通りであ
るが、ライトガイド23の光軸LC 近傍に遮光部23a
を設けた本実施例の光学系はその一例である。本実施例
の光学系により得られる配光は、図18に示した通りで
あるが、この図からも明らかなように、第4実施例にお
いて示した光学系によって得られる配光を更に向上させ
たものとなっている。
【0051】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.503,ライトガイドの外径D
2 =φ2.054,レンズの外径D1 =φ2.512,
4 =0,l’=−0.1366,d2 −|l’|=
0.2515,1/Φ2 ’=−1.8911 r1 =∞ d1 =0.4566 ER1 =1.256 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.4840 d2 =0.3881 ER2 =0.913 r3 =3.9954 d3 =1.8265 ER3 =1.256 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.9132(非球面) d4 =0.000 ER4 =1.256 r5 =∞ d5 =0.000 ER5 =1.027
【0052】非球面係数 第4面 P=-0.0500 ,E=0
【0053】第10実施例 図19は、本実施例にかかる照明光学系の構成を示す光
軸に沿う断面図である。図のように、本実施例の光学系
は、凸レンズとライトガイドとの間に筒状反射鏡として
の単ファイバが設けられている。即ち、本実施例の光学
系は、物体側から順に、物体と反対方向に凹面を向けた
凹レンズ32と、物体とは反対方向に凸面を向けた凸レ
ンズ33と、単ファイバロッド34と、ライトガイド2
3とが配置されて構成されている。凸レンズ33の光源
側には、光軸LC からその周辺部にいくに従って曲率が
弱くなる非球面が形成されており、単ファイバロッド3
4の物体側には凸面が形成されている。本実施例の照明
光学系においても、図20に示すように、上記各実施例
において示した光学系により得られる効果と同様の効果
を得ることができる。
【0054】上述したように、光源側に明るさのムラが
あり凹レンズだけではその解消が不可能な場合には、筒
状の反射鏡を当該光学系内に挿入して、光源と照明光学
系との間隔を広げ、更に、光源の明るさムラをぼかすこ
とが好ましい。又、筒状反射鏡として単ファイバロッド
34を用い、更に、その物体側の面を凸面に形成する
と、照明光学系の凸レンズ33の単ファイバロッド34
側の面のパワーを小さくすることが可能になり、かかる
凸レンズの加工性を向上させることができる。特に、本
実施例のように、凸レンズ33の単ファイバロッド34
側の凸面に非球面を用いる場合には有効である。この凸
レンズ33の非球面は、通常、プレスレンズで加工され
ることが多く、凸面用の型は凹面型であるが、あまり小
さなレンズでその曲率が強い場合には、型の凹面を削り
出すことができなくなる。よって、凸レンズ33のプレ
スレンズ加工の場合には、凸面の曲率を極力弱くして構
成することが要求される。又、単ファイバロッド34の
物体側の面を、光軸LC 中心からその周辺にいくに従っ
て曲率の弱まる形状の非球面とすると、単ファイバロッ
ド34から照明光学系に入射する光の損失が少なくなる
ため、更に効果的である。更に、単ファイバロッド34
の物体側或いはライトガイド23側の光軸LC近傍に蒸
着等により形成される膜,黒色塗料或いは薄い金属等か
らなる光不透過性の板を遮光部として設けると、更に物
体面上の配光が向上する。
【0055】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.504,ライトガイドの外径D
2 =φ1.636,レンズの外径D1 =φ2,e4
2.1235,l’=−0.2667,d2 −|l’|
=0.0424,1/Φ2 ’=−1.5060 r1 =∞ d1 =0.3636 ER1 =1.000 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.1818 d2 =0.3091 ER2 =0.727 r3 =3.1818 d3 =1.4545 ER3 =1.000 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.8636(非球面) d4 =0.1091 ER4 =1.000 r5 =3.6364 (単ファイバロッド) d5 =3.6364 ER5 =0.900 n5 =1.80518 ν5
=25.43 r6 =∞ d6 =0.0000 ER6 =0.9
【0056】非球面係数 第4面 P=-0.0500 ,E=0
【0057】但し、上記各実施例中のr1 ,r2 ,・・
・・は各レンズ面の曲率半径(非球面の場合には光軸近
傍の近似曲率半径)、d1 ,d2 ,・・・・は各レンズ
面の肉厚又は空気間隔、ER1 ,ER2 ,・・・・は各
レンズ面の有効半径、n1 ,n2 ,・・・・は各レンズ
の屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・・は各レンズのアッベ数
である。又、fは全系の焦点距離、fB は全系の後側焦
点距離(最終レンズ面から後側焦点までの距離)、e4
は凸レンズの光源側の面と光源との間の空気換算長、l
は凸レンズの前側焦点位置(凸レンズの物体側の面から
前側焦点までの距離)、Φ2 は凹レンズの光源側の面の
近軸パワーである。尚、非球面を含む実施例については
近軸量はアポストロフィ(’)を付して示している。更
に、上記各実施例中の非球面形状は、上記非球面係数を
用いて以下の式により表される。但し、Xは光軸方向、
Yは光軸と垂直な方向、Pは円錐定数、Eは非球面係数
である。
【0058】更に、以上説明したことからも明らかなよ
うに、以下に示す構成も本発明の特徴である。 (1)物体側から見た第一レンズ面の曲率半径R1 は以
下の条件式を満足するようにしたことを特徴とする請求
項1及び2に記載の内視鏡用先端照明光学系。 R1 >0 (2)Φ2 を物体側から見た第二レンズ面が有するパワ
ー、d2 を凹レンズと凸レンズとの間の空気換算長、l
を凸レンズの前側焦点位置とするとき、以下の条件式を
満足するようにしたことを特徴とする請求項1,2及び
上記(1)に記載の内視鏡用先端照明光学系。 1/Φ2 <d2 −|l|<d2 (3)e4 を凸レンズと光源との間の空気換算長、fB
を照明光学系の後側焦点距離とするとき、以下の条件式
を満足するようにしたことを特徴とする請求項1乃至2
及び上記(1)乃至(2)の何れかに記載の内視鏡用先
端照明光学系。 e4 <(2/3)fB
【0059】(4)Φ2 ’を物体側から見た第二レンズ
面の光軸近傍の近似曲率における面が有するパワー、d
2 を凹レンズと凸レンズとの間の空気換算長、l’を凸
レンズを光軸近傍近似曲率にて表したときの前側焦点位
置とするとき、以下の条件式を満足するようにしたこと
を特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の内視鏡用
先端照明光学系。 1/Φ2 ’<d2 −|l’|<d2 (5)e4 を凸レンズと光源との間の空気換算長、
B ’を照明光学系の光軸近傍の近似曲率にて表したと
きの後側焦点距離とするとき、以下の条件式を満足する
ようにしたことを特徴とする請求項3乃至5及び上記
(4)の何れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。 e4 <(2/3)fB ’ (6)上記凸レンズの光源側の面が非球面に形成され、
この非球面の形状が光軸中心からその周辺にいくに従っ
て曲率が弱くなるように形成されていることを特徴とす
る請求項3乃至5及び上記(4)乃至(5)の何れかに
記載の内視鏡用先端照明光学系。
【0060】(7)上記凹レンズの物体側の面が非球面
に形成され、この非球面の形状が光軸中心からその周辺
にいくに従って曲率が強くなるように形成されているこ
とを特徴とする請求項3乃至5及び上記(4)乃至
(5)の何れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。 (8)上記凹レンズの像側の面が非球面に形成され、こ
の非球面の形状が光軸中心からその周辺にいくに従って
曲率が弱くなるように形成されていることを特徴とする
請求項3乃至5及び上記(4)乃至(5)の何れかに記
載の内視鏡用先端照明光学系。 (8−1)以下の条件を満足し、上記凸レンズの物体側
の面が光軸から周辺にいくに従って曲率が強くなるよう
な形状の非球面であることを特徴とする請求項3乃至5
及び上記(4)又は(5)の何れかに記載の内視鏡用先
端照明光学系。 |R3 ’|>2|R4 ’| (8−2)以下の条件を満足し、上記凸レンズの物体側
の面が光軸から周辺にいくに従って曲率が弱くなるよう
な形状の非球面であることを特徴とする請求項3乃至5
及び上記(4)又は(5)の何れかに記載の内視鏡用先
端照明光学系。 |R3 ’|≦2|R4 ’| (9)上記凹レンズ面又は凸レンズ面に少なくとも非球
面が二面以上形成されていることを特徴とする請求項3
乃至5及び上記(4)乃至(5)の何れかに記載の内視
鏡用先端照明光学系。 (10)上記凹レンズ面又は凸レンズ面に非球面が少な
くとも三面以上形成されていることを特徴とする請求項
3乃至5及び上記(4)乃至(5)の何れかに記載の内
視鏡用先端照明光学系。
【0061】(11)上記凹レンズ及び凸レンズの全て
の面に非球面が形成されていることを特徴とする請求項
3乃至5及び上記(4)乃至(5)の何れかに記載の内
視鏡用先端照明光学系。 (12)上記凸レンズの物体側の面を平面に形成したこ
とを特徴とする請求項1乃至5及び上記(1)乃至(1
0)の何れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。 (13)上記凹レンズの光源側の面の有効光学面の外周
部分或いは上記凸レンズの物体側の面の有効光学面の外
周部分に、上記凹レンズと凸レンズとが相互に密着可能
な部分を設け、この凹レンズと凸レンズとを密着させる
ことにより所定のレンズ間隔を得られるようにしたこと
を特徴とする請求項1乃至5及び上記(1)乃至(1
2)の何れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。 (14)上記凹レンズ或いは凸レンズの密着部を光が不
透過であるようにしたことを特徴とする上記(13)に
記載の内視鏡用先端照明光学系。 (15)上記凹レンズ或いは凸レンズの密着部に蒸着等
により形成された光不透過性の薄膜或いは黒色塗料を施
したことを特徴とする上記(14)に記載の内視鏡用先
端照明光学系。
【0062】(16)上記光源と上記照明光学系との間
に筒状反射鏡を設けたことを特徴とする請求項1乃至5
及び上記(1)乃至(15)の何れかに記載の内視鏡用
先端照明光学系。 (17)上記筒状反射鏡は単ファイバロッドにより構成
されていることを特徴とする上記(16)に記載の内視
鏡用先端照明光学系。 (18)上記単ファイバロッドの物体側の面を凸面とし
て形成したことを特徴とする上記(17)に記載の内視
鏡用先端照明光学系。 (19)上記単ファイバロッドの凸面を非球面として形
成したことを特徴とする上記(28)に記載の内視鏡用
先端照明光学系。 (20)上記単ファイバロッドの非球面の形状が光軸中
心からその周辺にいくに従って曲率が弱くなるように形
成したことを特徴とする上記(19)に記載の内視鏡用
先端照明光学系。 (21)上記照明光学系と上記光源との間の光軸近傍に
遮光部を設けたことを特徴とする請求項1乃至5及び上
記(1)乃至(20)の何れかに記載の内視鏡用先端照
明光学系。
【0063】(22)上記遮光部を上記凸レンズの光源
側の面に設けたことを特徴とする上記(21)に記載の
内視鏡用先端照明光学系。 (23)上記照明光学系と上記光源との間に設けられた
筒状反射鏡に遮光部を設けたことを特徴とする上記(2
1)に記載の内視鏡用先端照明光学系。 (24)上記光源に遮光部を設けたことを特徴とする上
記(21)に記載の内視鏡用先端照明光学系。 (25)上記遮光部を光不透過性の蒸着膜等の薄膜或い
は黒色塗料により形成したことを特徴とする上記(2
1)乃至(24)の何れかに記載の内視鏡用先端照明光
学系。 (26)上記遮光部を光不透過性の金属等の薄板により
形成したことを特徴とする上記(21)乃至(24)の
何れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。 (27)上記遮光部を光不透過性の金属等の棒状体によ
り形成したことを特徴とする上記(24)に記載の内視
鏡用先端照明光学系。 (28)上記凹レンズの外周部を鏡面仕上げとし、この
鏡面にアルミニウム或いは銀等の反射膜を形成したこと
を特徴とする請求項1乃至5及び上記(1)乃至(2
7)の何れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。
【0064】(29)上記凹レンズの外周部を鏡面仕上
げとし、この凹レンズを屈折率の低い接着材によりレン
ズ枠に固定するようにしたことを特徴とする請求項1乃
至5及び上記(1)乃至(27)の何れかに記載の内視
鏡用先端照明光学系。 (30)上記凹レンズを単ファイバロッドにより構成し
たことを特徴とする請求項1乃至5及び上記(1)及び
(27)の何れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。 (31)上記単ファイバロッドのクラッド外周面全面に
亘ってその単ファイバロッドクラッド厚よりも浅い深さ
の切り溝を少なくとも一つ設けたことを特徴とする上記
(17)乃至(20)及び(30)の何れかに記載の内
視鏡用先端照明光学系。 (32)上記単ファイバロッドのクラッドの外周面全面
の少なくとも一部或いは全部に砂目加工を施し、この砂
目加工部に黒色塗料或いは黒色接着材を塗布したことを
特徴とする上記(17)乃至(20)及び(30)の何
れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。
【0065】
【発明の効果】上述のように、本発明の内視鏡用照明光
学系は、広角な対物光学系と組合わせた使用が可能で、
物体面上において、その中心から周辺部に至るまでなだ
らかに変化し境界部が生じない配光を与えることがで
き、而も光学系の射出光量の損失が少なく安価でコンパ
クトに構成できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例にかかる照明光学系の
構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図2】第1実施例の照明光学系による配光特性を示し
たグラフである。
【図3】本発明による第2実施例にかかる照明光学系の
構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図4】第2実施例の照明光学系による配光特性を示し
たグラフである。
【図5】本発明による第3実施例にかかる照明光学系の
構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図6】第3実施例の照明光学系による配光特性を示し
たグラフである。
【図7】本発明による第4実施例にかかる照明光学系の
構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図8】第4実施例の照明光学系の配光特性を示したグ
ラフである。
【図9】本発明による第5実施例にかかる照明光学系の
構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図10】第5実施例の照明光学系による配光特性を示
したグラフである。
【図11】本発明による第6実施例にかかる照明光学系
の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図12】第6実施例の照明光学系による配光特性を示
したグラフである。
【図13】本発明による第7実施例にかかる照明光学系
の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図14】第7実施例の照明光学系による配光特性を示
したグラフである。
【図15】本発明による第8実施例にかかる照明光学系
の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図16】第8実施例の照明光学系による配光特性を示
したグラフである。
【図17】本発明による第9実施例にかかる照明光学系
の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図18】第9実施例の照明光学系による配光特性を示
したグラフである。
【図19】本発明による第10実施例にかかる照明光学
系の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図20】第10実施例の照明光学系による配光特性を
示したグラフである。
【図21】本発明の概念を説明するための球面配光を示
すグラフである。
【図22】(a)は凹レンズを透過した光線の進行方向
を示す光軸に沿う断面図、(b)は凸レンズを透過した
光線の進行方向を示す光軸に沿う断面図である。
【図23】本発明の概念を説明するための図である。
【図24】(a),(b)は本発明の照明光学系を近軸
的に示す模式図である。
【図25】単ファイバロッドによる配光ムラの現象を示
した図である。
【図26】単ファイバロッドによる配光ムラの現象を示
した図である。
【図27】単ファイバロッドに切り溝を設けた状態を示
した図である。
【図28】単ファイバロッドに砂目加工を施した状態を
示した図である。
【図29】従来の照明光学系の構成を示す光軸に沿う断
面図である。
【図30】従来の照明光学系の構成を示す光軸に沿う断
面図である。
【図31】図30に示した照明光学系による配光特性を
示すグラフである。
【図32】医療用の内視鏡によって観察される臓器の例
を示し、(a)は胃及び小腸を示した図,(b)は大腸
を示した図である。
【図33】内視鏡により平面を観察している状態を示す
模式図である。
【図34】従来の照明光学系の構成を示す光軸に沿う断
面図である。
【図35】従来の球面レンズを用いた照明光学系の構成
を示す光軸に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ライトガイド 2,5,41 照明レンズ 3 物体 4,34,48 単ファイバロッド 6 胃 7 小腸 8 大腸 9 対物光学系 10 照明光学系 11 境界部 21,26,27,29,31,32 凹レンズ 22,24,25,28,30,33 凸レンズ 42 コア 43,49 クラッド 44 境界 45 黒色塗料 50 切り溝 51 黒色塗料,接着剤 LC 光軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来の内視鏡用照明光学系は、一般に、
図29に示すように、光ファイバを複数束ねたライトガ
イド1の射出端の前方(物体3側)に照明レンズ2が配
置され、ライトガイド1から射出された光を広い範囲に
拡散できるように構成されている。この照明系ではライ
トガイド1の端面は微小な発光点(各ファイバのコア)
の集合体になっており、広範囲に亘って均一な照明分布
を得るためには、光を充分に拡散するため照明レンズ2
の凹面の曲率を強くする必要がある。しかし、この曲率
が強すぎると、ライトガイド1の周辺部から射出した光
は、照明レンズ2の外周部内面で乱反射して消滅してし
まって、照明レンズ2からの射出光量は急激に減少す
る。又、照明レンズ2の内面での乱反射を防ぐためにそ
の外径を大きくしたとしても、これでは照明レンズ2の
物体側の面で全反射してしまって、照明レンズ2からの
射出光量もあまり増加することはなく、広範囲に亘って
良好な照度分布を得ることはできないという問題があっ
た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明の照明光学系を球面系により構成す
る場合には、以下の条件式を満足することを要する。 |R3 |>|R4 | ・・・・(1) 但し、R3 は物体側から見た第三レンズ面の曲率半径、
4 は物体側から見た第三レンズ面の曲率半径である。
本発明の照明光学系を球面系により構成した場合、広角
な対物光学系と組合わせて使用できるようにするために
は、凸レンズからの射出光の射出角を大きくとる必要が
ある。その方法としては、かかる凸レンズの物体側の面
の正の屈折力を強くするか、或いは、光源側の面の正の
屈折力を強くすることが考えられる。しかし、前者の場
合には、凸レンズの物体側の面に入射した光がその面で
全反射して減少してしまったり、全反射した光線が照明
光学系内で何度か反射して物体側に射出し、それが配光
ムラを生じることになり好ましくない。即ち、凸レンズ
では光源側の面のパワーが強い方が効果的であり、この
ためには、上記条件式(1)を満たすことが必要とな
る。更に、好ましくは、 R3 >0 ・・・・(2) なる条件を満たすと、第四レンズ面の曲率を更に弱くす
ることができ、凸レンズの加工性が向上し製造コストを
抑えることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】更に、凸レンズの物体側の面を非球面に形
成する場合には、以下に示す条件式を満足する領域にお
いては、かかる非球面を光軸からその周辺にいくに従っ
て曲率が強くなる形状に形成することが好ましい。 |R3 ’|>2|R4 ’| ・・・・(13) 但し、R3 ’,R4 ’は夫々凸レンズの物体側,光源側
の光軸近傍の近似曲率半径である。又、以下に示す条件
式を満足する領域においては、上記非球面を光軸から周
辺にいくに従って曲率が弱くなる形状に形成するのが好
ましい。 |R3 ’|≦2|R4 ’| ・・・・(14)
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】本発明の照明光学系の場合、上記凸レンズ
の物体側の面の曲率を強くする程物体面上での配光を向
上させることができるが、あまり曲率を強くしすぎる
と、この凸レンズ面で全反射を起こす光線の量が増大
し、光量損失が増大してしまう。上記条件式(13)を
満たす程R3 ’の値が大きい場合には、物体側から見た
第三レンズ面での全反射を起こす光線の量があまり多く
はないため、かえって光軸からその周辺にいくに従って
曲率が強くなる形状に形成されるるのが好ましいが、上
記条件式(14)を満たす領域では、物体側から見た第
三レンズ面の周辺部で全反射してしまう光線が多くなる
ため、逆に、光軸からその周辺にいくに従って曲率が弱
くなる形状に形成されるのが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.503,ライトガイドの外径D
2 =φ2.054,レンズの外径D1 =φ2.512,
4 =0,l’=−0.1366,d2 −|l’|=
0.2515,1/Φ2 ’=−1.8911 r1 =∞ d1 =0.4566 ER1 =1.256 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.4840 d2 =0.3881 ER2 =0.913 r3 =3.9954 d3 =1.8265 ER3 =1.256 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.9132(非球面) d4 =0.000 ER4 =1.256 r5 =∞
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】以下、本実施例の光学系におけるレンズの
数値データを示す。 f’=1,fB ’=1.504,FB ’=−0.94
9,ライトガイドの外径D2 =φ1.636,レンズの
外径D1 =φ2,e4 =2.1235,l’=−0.2
667,d2 −|l’|=0.0424,1/Φ2 ’=
−1.5060 r1 =∞ d1 =0.3636 ER1 =1.000 n1 =1.78472 ν1
=25.71 r2 =1.1818 d2 =0.3091 ER2 =0.727 r3 =3.1818 d3 =1.4545 ER3 =1.000 n3 =1.78472 ν3
=25.71 r4 =-0.8636(非球面) d4 =0.1091 ER4 =1.000 r5 =3.6364 (単ファイバロッド) d5 =3.6364 ER5 =0.900 n5 =1.80518 ν5
=25.43 r6 =∞ d6 =0.0000 ER6 =0.9
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】但し、上記各実施例中のr1 ,r2 ,・・
・・は各レンズ面の曲率半径(非球面の場合には光軸近
傍の近似曲率半径)、d1 ,d2 ,・・・・は各レンズ
面の肉厚又は空気間隔、ER1 ,ER2 ,・・・・は各
レンズ面の有効半径、n1 ,n2 ,・・・・は各レンズ
の屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・・は各レンズのアッベ数
である。又、fは全系の焦点距離、fB は全系の後側焦
点距離(最終レンズ面から後側焦点までの距離)、FB
は照明レンズ系と単ファイバロッドとを全体として一つ
の系と見たときの後側焦点位置、e4 は凸レンズの光源
側の面と光源との間の空気換算長、lは凸レンズの前側
焦点位置(凸レンズの物体側の面から前側焦点までの距
離)、Φ2 は凹レンズの光源側の面の近軸パワーであ
る。尚、非球面を含む実施例については、近軸量はアポ
ストロフィ(’)を付して示している。更に、上記各実
施例中の非球面形状は、上記非球面係数を用いて以下の
式により表される。但し、Xは光軸方向、Yは光軸と垂
直な方向、Pは円錐定数、Eは非球面係数である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】(29)上記凹レンズの外周部を鏡面仕上
げとし、この凹レンズを屈折率の低い接着材によりレン
ズ枠に固定するようにしたことを特徴とする請求項1乃
至5及び上記(1)乃至(27)の何れかに記載の内視
鏡用先端照明光学系。 (30)上記凹レンズを単ファイバロッドにより構成し
たことを特徴とする請求項1乃至5及び上記(1)乃至
(27)の何れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。 (31)上記単ファイバロッドのクラッド外周面全面に
亘ってその単ファイバロッドクラッド厚よりも浅い深さ
の切り溝を少なくとも一つ設けたことを特徴とする上記
(17)乃至(20)及び(30)の何れかに記載の内
視鏡用先端照明光学系。 (32)上記単ファイバロッドのクラッドの外周面全面
の少なくとも一部或いは全部に砂目加工を施し、この砂
目加工部に黒色塗料或いは黒色接着材を塗布したことを
特徴とする上記(17)乃至(20)及び(30)の何
れかに記載の内視鏡用先端照明光学系。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子或いは光ファイバ等の導光体を
    光源とし、該光源の前方に、物体側から順に、凹面を前
    記光源側の面に備えた凹レンズと、凸面を前記光源側の
    面に備えた凸レンズとの二群二枚のレンズにより構成さ
    れ、且つ、以下に示す条件式を満足するようにしたこと
    を特徴とする内視鏡用先端照明光学系。 |R3 |>|R4 | 但し、R3 は物体側から見た第三レンズ面の曲率半径、
    4 は物体側から見た第四レンズ面の曲率半径である。
  2. 【請求項2】 R1 を物体側から見た第一レンズ面の曲
    率半径、R2 を物体側から見た第二レンズ面の曲率半径
    としたとき、以下に示す条件式を満足するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用先端照明光学
    系。 |R1 |>|R2
  3. 【請求項3】 発光素子或いは光ファイバ等の導光体を
    光源とし、該光源の前方に、物体側から順に、凹面を前
    記光源側の面に備えた凹レンズと、凸面を前記光源側の
    面に備えた凸レンズとの二群二枚のレンズにより構成さ
    れ、更に、前記レンズのうち少なくとも一面に非球面を
    設けるようにしたことを特徴とする内視鏡用先端照明光
    学系。
  4. 【請求項4】 R3 ’を物体側から見た第三レンズ面の
    光軸近傍の近似曲率半径、R4 ’を物体側から見た第四
    レンズ面の光軸近傍の近似曲率半径としたとき、以下に
    示す条件式を満足するようにしたことを特徴とする請求
    項3に記載の内視鏡用先端照明光学系。 |R3 ’|≧|R4 ’|
  5. 【請求項5】 R1 ’を物体側から見た第一レンズ面の
    光軸近傍の近似曲率半径、R2 ’を物体側から見た第二
    レンズ面の光軸近傍の近似曲率半径としたとき、以下に
    示す条件式を満足するようにしたことを特徴とする請求
    項3及び4に記載の内視鏡用先端照明光学系。 |R1 ’|>|R2 ’|
  6. 【請求項6】 少なくとも一つの単ファイバロッドを用
    いた照明光学系において、該単ファイバロッドのクラッ
    ド外周面全面に亘って前記単ファイバロッドのクラッド
    厚よりも浅い深さの切り溝を少なくとも一つ以上設ける
    ようにしたことを特徴とする内視鏡用先端照明光学系。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの単ファイバロッドを用
    いた照明光学系において、該単ファイバロッドのクラッ
    ド外周面全面の少なくとも一部或いは全部に砂目加工を
    施し、該砂目加工部に黒色塗料或いは黒色接着剤を塗布
    するようにしたことを特徴とする内視鏡用先端照明光学
    系。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09299326A (ja) * 1996-05-17 1997-11-25 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用照明系
JP2012200480A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Fujifilm Corp 内視鏡用照明光学系及び内視鏡

Cited By (2)

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