JP4199478B2 - 内視鏡照明光学系 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡の先端部に組み込まれ、光ファイバー束等の面光源から発した照明光を発散させて観察対象である物体面を照明するための内視鏡照明光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
食道や胃等の管状の対象を観察するための内視鏡の照明光学系は、対象物をできるだけ均一に照明するため、球面状の物体面に対して均一な照度分布が得られるよう設計される。この種の内視鏡照明光学系としては、従来、特許第3020074号に記載されたものが知られている。
【0003】
この特許に開示される内視鏡照明光学系の配光レンズは、面光源から光軸に平行に射出される光線が配光レンズに入射する高さをh、配光レンズの焦点距離をf、配光レンズから射出する光線の射出角(単位:ラジアン)をθとして、h=fθとなるような配光特性を有する。このような配光特性は、面光源の輝度分布が均一である場合には、球面状の物体面に対して均一な照度分布をもたらす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常は面光源にも輝度分布の偏りがあり、中心から周辺部に向けて徐々に輝度が低下する場合が多い。このような輝度分布のある面光源を利用すると、上述した特許第3020074号の照明光学系では、物体面上の照度分布にも偏りが生じ、周辺部が中心部と比較して暗くなるという問題がある。
【0005】
この発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、面光源に中心から周辺に向けて光量が小さくなる輝度分布がある場合に、球面状の物体面に対して均一な照度分布が得られる内視鏡照明光学系を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる内視鏡照明光学系は、上記の目的を達成させるため、中心から周辺に向けて光量が小さくなる輝度分布がある面光源から発した照明光を発散させて物体面を照明する構成において、少なくとも1枚の配光レンズを含み、この配光レンズを含む全系の配光特性が以下の条件(1)を満たすことを特徴とする。
1.73×10-2・θ+1.21×10-6・θ3-1.61×10-10・θ5≦h/|f|
≦1.82×10-2・θ-3.53×10-8・θ3+8.79×10-10・θ5…(1)
ただし、hは面光源から光軸に平行に射出される光線が内視鏡照明光学系に入射する高さ、fは内視鏡照明光学系の焦点距離、θは内視鏡照明光学系から射出する光線の射出角(単位:度)である。
【0007】
上記の条件(1)を満たすことにより、面光源に中心から周辺に向けて光量が小さくなる輝度分布がある場合に、球面状の物体上において均一な照度分布を得ることができる。なお、配光レンズは、非球面正レンズ、あるいは、非球面負レンズとすることが望ましい。また、負レンズとする場合には、レンズのコバ面を鏡面にすることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる内視鏡照明光学系の実施形態を6例説明する。いずれも、光源から発して光ファイバー束により伝達された照明光を発散させて物体面を照明する内視鏡照明光学系であり、単一の配光レンズを備える。第1〜第5の実施形態の配光レンズは、平凸の非球面正レンズであり、第6の実施形態の配光レンズは、平凹の非球面負レンズである。
【0009】
【第1の実施形態】
図1は、第1の実施形態にかかる照明光学系の配光レンズ10aを示す側面図である。配光レンズ10aの図1中左側となる第1面11aは光軸Axに対して回転対称な凸の非球面であり、右側となる第2面12aは平面である。図2は、図1に示す配光レンズ10aを含む内視鏡照明光学系の先端部を示す説明図である。図示せぬ光源から発した照明光は、光ファイバー束20により伝達されて面光源となるファイバー端面21から射出され、配光レンズ10aを介して物体面30を照明する。
【0010】
配光レンズ10aの配光特性は、以下の条件(1)を満たす。
1.73×10-2・θ+1.21×10-6・θ3-1.61×10-10・θ5≦h/|f|
≦1.82×10-2・θ-3.53×10-8・θ3+8.79×10-10・θ5…(1)
ただし、hは面光源から光軸に平行に射出される光線が配光レンズ10aに入射する高さ、θは配光レンズ10aから射出する光線の射出角(単位:度)である。条件(1)の下限はh=fθに近い配光特性、上限はh=ftanθに近い配光特性を、それぞれ最小二乗法で多項式近似したものである。このような配光特性を有することにより、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、図2に示すような球面状の物体面30において均一な照度分布を得ることができる。
【0011】
条件(1)の下限を下回る場合には、配光特性がh=fθに近くなり、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いると物体面上で周辺部が中心部より暗くなる。また、条件(1)の上限を越える場合には、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いても物体面上で中心部が周辺部より暗くなる。
【0012】
焦点距離を約1mmに正規化した場合の第1の実施形態の配光レンズ10aの具体的な構成を表1に示す。表中の記号fは焦点距離(単位:mm)、FnoはFナンバー、rは曲率半径(単位:mm)、dは光軸上の面間隔(単位:mm)、nは屈折率、νdはアッベ数である。また、第1面11aの形状は、光軸Axからの高さがhとなる非球面上の座標点の非球面の光軸上での接平面からの距離(サグ量)をX(h)、非球面の光軸上での曲率(1/r)をC、円錐係数をκ、4次、6次、8次の非球面係数をA4,A6,A8として、以下の式で表される。
X(h)=Ch2/(1+√(1-(1+κ)C2h2))+A4h4+A6h6+A8h8
これらの円錐係数、非球面係数は表1の下段に示されている。
【0013】
【表1】
【0014】
上記の構成により、以下の表2に示す配光特性を得ることができる。表中の「下限」、「上限」はそれぞれ該当する射出角θにおける条件(1)の下限、上限の値であり、条件式の欄の「○」は、h/|f|の値が上限と下限との間にあること、すなわち条件(1)を満たすことを意味する。
【0015】
【表2】
h(mm) h/|f| θ(°) 下限 上限 条件式
0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 ○
0.269 0.269 15.254 0.267 0.278 ○
0.538 0.537 29.205 0.531 0.549 ○
0.807 0.806 41.418 0.781 0.858 ○
1.076 1.075 52.216 1.011 1.286 ○
1.345 1.344 62.330 1.218 1.952 ○
【0016】
表2からわかるように、第1の実施形態の配光レンズ10aは、条件(1)の中間項h/|f|の値が上限値、下限値のほぼ中間となるような特性を有する。図3は、配光レンズ10a自体の配光特性、すなわち、輝度分布が均一な面光源から発した光を配光レンズ10aを用いて球面状の物体面に照射した場合の射出角θと物体面30上での相対照度との関係を示すグラフである。評価対象の物体面30は、図2に示すように、配光レンズ10aの第2面12aと光軸Axとの交点を中心とする半径100mmの球面である。第1の実施形態によれば、図3に示すように、射出角度40度以上でやや照度が高くなる配光特性が得られ、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、均一な照度分布を得ることができる。
【0017】
図4は、光源の輝度分布、配光レンズの配光特性、およびこれらをトータルした球面状の物体面上での照度分布を示すグラフであり、(A)は条件(1)を満たす第1の実施形態の配光レンズ10aを利用した照明光学系、(B)は条件(1)の下限を下回って配光特性がh=fθを満たすようになった照明光学系、(C)は条件(1)の上限を越える照明光学系を用いた場合をそれぞれ示す。各グラフで一点鎖線は配光レンズの配光特性、点線は面光源の輝度分布、実線は配光レンズの特性と光源の特性とをトータルした物体面上での照度分布をそれぞれ示している。なお、光源の輝度分布はhに対応するθを横軸としてプロットしている。
【0018】
図4(A)に示すように、第1の実施形態では、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、このような面光源の輝度分布を配光レンズ10aの特性により補正することができ、トータルの照度分布は射出角45度程度まで均一となり、広い視野範囲にわたり球面状の物体面をむらなく照明することができる。これに対して配光特性がh=fθを満たす場合には、図4(B)に示すように、配光レンズ自体の配光特性はほぼフラットになるため、面光源の持つ輝度のムラが補正されず、トータルでは物体面の周辺部が中心部より暗くなるような分布を持つ。他方、配光特性が条件(1)の上限を越える場合には、図4(C)に示すように、配光レンズの配光特性が射出角20度以上の領域で高くなるため、面光源の持つ輝度のムラに対して、トータルでは物体面の中心部が周辺部より暗くなりはじめる。
【0019】
【第2の実施形態】
図5は、第2の実施形態にかかる照明光学系の配光レンズ10bを示す側面図である。配光レンズ10bの図5中左側となる第1面11bは光軸Axに対して回転対称な凸の非球面であり、右側となる第2面12bは平面である。第2の実施形態の配光レンズ10bは、第1の実施形態と比較して屈折率の低い材料を用いているため第1面の曲率が大きくなっている。図6は、輝度分布が均一な面光源から発した光を配光レンズ10bを用いて球面状の物体面に照射した場合の射出角θと物体面30上での相対照度との関係を示すグラフである。
【0020】
焦点距離を約1mmに正規化した場合の第2の実施形態の配光レンズ10bの具体的な構成を表3、表3の構成による配光特性を表4に示す。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
h(mm) h/|f| θ(°) 下限 上限 条件式
0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 ○
0.269 0.269 15.209 0.267 0.277 ○
0.538 0.539 29.112 0.529 0.547 ○
0.807 0.808 41.294 0.779 0.854 ○
1.076 1.077 52.041 1.008 1.277 ○
1.345 1.346 61.965 1.211 1.922 ○
【0023】
表4からわかるように、第2の実施形態の配光レンズ10bは、条件(1)の中間項h/|f|の値が上限値、下限値のほぼ中間となるような特性を有する。このため、図6に示すように、射出角度30度以上で照度が高くなる配光特性が得られ、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、均一な照度分布を得ることができる。
【0024】
【第3の実施形態】
図7は、第3の実施形態にかかる照明光学系の配光レンズ10cを示す側面図である。配光レンズ10cの図7中左側となる第1面11cは光軸Axに対して回転対称な凸の非球面であり、右側となる第2面12cは平面である。第3の実施形態の配光レンズ10cは、第1の実施形態と比較して屈折率の高い材料を用いているため第1面の曲率が小さくなっている。図8は、輝度分布が均一な面光源から発した光を配光レンズ10cを用いて球面状の物体面に照射した場合の射出角θと物体面30上での相対照度との関係を示すグラフである。
【0025】
焦点距離を約1mmに正規化した場合の第3の実施形態の配光レンズ10cの具体的な構成を表5、表5の構成による配光特性を表6に示す。
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
h(mm) h/|f| θ(°) 下限 上限 条件式
0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 ○
0.269 0.269 15.253 0.267 0.278 ○
0.538 0.538 29.271 0.532 0.550 ○
0.807 0.807 41.550 0.784 0.862 ○
1.076 1.076 52.287 1.013 1.289 ○
1.345 1.345 62.067 1.213 1.930 ○
【0028】
表6からわかるように、第3の実施形態の配光レンズ10cは、条件(1)の中間項h/|f|の値が上限値、下限値のほぼ中間となるような特性を有する。このため、図8に示すように、射出角度30度以上でやや照度が高くなる配光特性が得られ、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、均一な照度分布を得ることができる。
【0029】
【第4の実施形態】
図9は、第4の実施形態にかかる照明光学系の配光レンズ10dを示す側面図である。配光レンズ10dの図9中左側となる第1面11dは光軸Axに対して回転対称な凸の非球面であり、右側となる第2面12dは平面である。図10は、輝度分布が均一な面光源から発した光を配光レンズ10dを用いて球面状の物体面に照射した場合の射出角θと物体面30上での相対照度との関係を示すグラフである。
【0030】
焦点距離を約1mmに正規化した場合の第4の実施形態の配光レンズ10dの具体的な構成を表7、表7の構成による配光特性を表8に示す。
【0031】
【表7】
【0032】
【表8】
h(mm) h/|f| θ(°) 下限 上限 条件式
0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 ○
0.269 0.269 15.309 0.268 0.279 ○
0.538 0.537 29.384 0.534 0.553 ○
0.807 0.806 40.922 0.771 0.843 ○
1.076 1.075 48.474 0.932 1.113 ○
1.345 1.344 54.312 1.055 1.398 ○
【0033】
表8からわかるように、第4の実施形態の配光レンズ10dは、条件(1)の中間項h/|f|の値が上限値、下限値の中間より特にhが大きい領域で上限側に近くなるような特性を有する。このため、図10に示すように、射出角度30度以上で照度が高くなる配光特性が得られ、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、ほぼ均一ではあるものの、やや周辺部側が明るい照度分布が得られる。
【0034】
なお、第4の実施形態では、焦点距離を1mmに正規化しているため、高さ1.345mmからの光線の射出角度が50度程度になる。射出角度の範囲を第1〜3の実施形態と同様の範囲まで拡大するためには、焦点距離を短くするか、面光源の大きさを大きくすればよい。
【0035】
【第5の実施形態】
図11は、第5の実施形態にかかる照明光学系の配光レンズ10eを示す側面図である。配光レンズ10eの図11中左側となる第1面11eは光軸Axに対して回転対称な凸の非球面であり、右側となる第2面12eは平面である。図12は、輝度分布が均一な面光源から発した光を配光レンズ10eを用いて球面状の物体面に照射した場合の射出角θと物体面30上での相対照度との関係を示すグラフである。
【0036】
焦点距離を約1mmに正規化した場合の第5の実施形態の配光レンズ10eの具体的な構成を表9、表9の構成による配光特性を表10に示す。
【0037】
【表9】
【0038】
【表10】
h(mm) h/|f| θ(°) 下限 上限 条件式
0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 ○
0.269 0.269 15.272 0.268 0.278 ○
0.538 0.537 29.307 0.533 0.551 ○
0.807 0.806 41.706 0.787 0.867 ○
1.076 1.075 53.344 1.035 1.345 ○
1.345 1.344 67.791 1.317 2.481 ○
【0039】
表10からわかるように、第5の実施形態の配光レンズ10eは、条件(1)の中間項h/|f|の値が上限値、下限値の中間より下限側に近くなるような特性、すなわちh=fθに近づくような特性を有する。このため、図12に示すように、射出角度30度以上でやや照度が高くなる配光特性が得られ、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、ほぼ均一ではあるものの、やや中心部側が明るい照度分布が得られる。
【0040】
なお、第5の実施形態では、焦点距離を1mmに正規化しているため、高さ1.345mmからの光線の射出角度が70度近くなる。射出角度の範囲を第1の実施形態と同様の範囲まで縮小するためには、焦点距離を長くするか、面光源の大きさを小さくすればよい。
【0041】
【第6の実施形態】
図13は、第6の実施形態にかかる照明光学系の配光レンズ10fを示す側面図である。配光レンズ10fの図13中左側となる第1面11fは光軸Axに対して回転対称な凹の非球面であり、右側となる第2面12fは平面である。また、周囲のコバ面13fは内側から入射する光が反射するように鏡面加工されている。図14は、輝度分布が均一な面光源から発した光を配光レンズ10fを用いて球面状の物体面に照射した場合の射出角θと物体面30上での相対照度との関係を示すグラフである。
【0042】
焦点距離を約−1mmに正規化した場合の第6の実施形態の配光レンズ10fの具体的な構成を表11、表11の構成による配光特性を表12に示す。
【0043】
【表11】
【0044】
【表12】
h(mm) h/|f| θ(°) 下限 上限 条件式
0.000 0.000 0.000 0.000 0.000 ○
0.269 0.269 15.254 0.267 0.278 ○
0.538 0.537 29.205 0.531 0.549 ○
0.807 0.806 41.418 0.781 0.858 ○
1.076 1.075 52.216 1.011 1.286 ○
1.345 1.344 62.330 1.218 1.952 ○
【0045】
表12からわかるように、第6の実施形態の配光レンズ10fは、条件(1)の中間項h/|f|の値が上限値、下限値のほぼ中間となるような特性を有する。このため、図14に示されるように、射出角度40度以上でやや照度が高くなる配光特性が得られ、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、ほぼ均一な照度分布を得ることができる。
【0046】
第6の実施形態の平凹の配光レンズ10fは、第1の実施形態の平凸の配光レンズ10aと同一の屈折率を有し、第1面は凹凸の違いはあるものの、形状自体は共通である。このような共通形状の平凹レンズと平凸レンズとでは、配光レンズとしての配光特性はほぼ同一となる。
【0047】
すなわち、図15(A)に示すように平凸の配光レンズ10aを用いた場合、面光源21上で高さh1の点から光軸Axに対して平行に発した光線L1が、配光レンズ10aにより屈折されて射出角αで射出し、高さh2の点から発した光線L2が同じく射出角βで射出するものとする。これを図15(B)に示す平凹の配光レンズ10fについて見ると、光線L1は屈折されて射出角αで射出し、光線L2はコバ面13fで反射され、射出角βで射出する。したがって、物体面がレンズから100mm程度離れている場合には、平凸レンズを用いても平凹レンズを用いても同一の照度分布が得られる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、所定の配光特性を満たすよう配光レンズを設計することにより、中心から周辺に向けて輝度が低下する面光源を用いた場合に、球面状の物体面上でほぼ均一な照度分布を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の照明光学系の配光レンズを示す側面図である。
【図2】 図1に示す配光レンズを含む内視鏡照明光学系の先端部を示す説明図である。
【図3】 輝度分布が均一な面光源から発した光を図1の配光レンズを用いて球面状の物体面に照射した場合の照度分布を示すグラフである。
【図4】 (A)は図1の配光レンズを利用した照明光学系、(B)はh=fθを満たす照明光学系、(C)は条件(1)の上限を越える照明光学系を用いた場合の照度分布をそれぞれ示すグラフである。
【図5】 第2の実施形態の照明光学系の配光レンズを示す側面図である。
【図6】 輝度分布が均一な面光源から発した光を図5の配光レンズを用いて球面状の物体面に照射した場合の照度分布を示すグラフである。
【図7】 第3の実施形態の照明光学系の配光レンズを示す側面図である。
【図8】 輝度分布が均一な面光源から発した光を図7の配光レンズを用いて球面状の物体面に照射した場合の照度分布を示すグラフである。
【図9】 第4の実施形態の照明光学系の配光レンズを示す側面図である。
【図10】 輝度分布が均一な面光源から発した光を図9の配光レンズを用いて球面状の物体面に照射した場合の照度分布を示すグラフである。
【図11】 第5の実施形態の照明光学系の配光レンズを示す側面図である。
【図12】 輝度分布が均一な面光源から発した光を図11の配光レンズを用いて球面状の物体面に照射した場合の照度分布を示すグラフである。
【図13】 第6の実施形態の照明光学系の配光レンズを示す側面図である。
【図14】 輝度分布が均一な面光源から発した光を図13の配光レンズを用いて球面状の物体面に照射した場合の照度分布を示すグラフである。
【図15】 (A)は図1に示す配光レンズを用いた場合の光線の進み方、(B)は図13に示す配光レンズを用いた場合の光線の進み方をそれぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
10a,10b,10c,10d,10e,10f 配光レンズ
11a,11b,11c,11d,11e,11f 第1面
12a,12b,12c,12d,12e,12f 第2面

Claims (4)

  1. 中心から周辺に向けて光量が小さくなる輝度分布がある面光源から発した照明光を発散させて物体面を照明する内視鏡照明光学系において、
    少なくとも1枚の配光レンズを含み、該配光レンズを含む全系の配光特性が以下の条件(1)を満たすことを特徴とする内視鏡照明光学系。
    1.73×10-2・θ+1.21×10-6・θ3-1.61×10-10・θ5≦h/|f|
    ≦1.82×10-2・θ-3.53×10-8・θ3+8.79×10-10・θ5…(1)
    ただし、hは面光源から光軸に平行に射出される光線が内視鏡照明光学系に入射する高さ、fは内視鏡照明光学系の焦点距離、θは内視鏡照明光学系から射出する光線の射出角(単位:度)である。
  2. 前記配光レンズは、非球面正レンズであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡照明光学系。
  3. 前記配光レンズは、非球面負レンズであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡照明光学系。
  4. 前記配光レンズのコバ面は、該コバ面に達した光線が裏面反射されるよう鏡面加工されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡照明光学系。
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