JPH07310798A - 直進運動装置の防塵機構 - Google Patents

直進運動装置の防塵機構

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JPH07310798A
JPH07310798A JP10034294A JP10034294A JPH07310798A JP H07310798 A JPH07310798 A JP H07310798A JP 10034294 A JP10034294 A JP 10034294A JP 10034294 A JP10034294 A JP 10034294A JP H07310798 A JPH07310798 A JP H07310798A
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JP
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roller
cover sheet
rollers
moving body
pair
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JP10034294A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takenaka
浩之 竹中
Kiyoshi Ando
清 安藤
Noriharu Hirose
範治 広瀬
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、直進運動装置の防塵機構に関し、
防塵効果を十分に発揮しつつ高速動作、長ストローク移
動が可能で、かつ小型な直進運動装置の防塵機構を提供
することを目的としている。 【構成】 直進移動体13の移動時に該直進移動体13が近
接する側のカバーシート15または16を順次巻取るととも
に、直進移動体13が離隔する側のカバーシート16または
15を巻き外す一対のローラ20、21と、該一対のローラ2
0、21同士を接続するように一対のローラ20、21の間に
介装されたワイヤ34と、を設け、ローラ20または21の何
れか一方にカバーシート15または16が巻取られるときに
カバーシート16または15が巻き出される他方のローラ21
または20に発生する回転力をこのワイヤ34を介して一方
のローラ21または20に伝達するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直進運動装置の防塵機
構に関し、特に、その防塵効果を十分に発揮しつつ高速
動作、長ストローク移動が可能で、かつ小型な直進運動
装置の防塵機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種産業機械(例えば、組立用ロ
ボット、走行ロボット、パレタイジングロボット、旋盤
等のワークローダ、タレットパンチプレスやレーザ加工
機等のXYテーブル、搬送台装置、テーブルリフタ、ス
タッカークレーン)において、機械本体に対し移動台や
アーム等を直進運動させる装置が設けられており、その
代表的な例として例えば、ラックを用いる直進運動装置
がある。
【0003】この種の直進運動装置では、ラックの歯面
に塵(例えば、切粉のような塵)が付着しないようにする
必要があるため、ラックの歯面を覆うように長手方向に
沿ってカバーシートを備えた防塵機構を設けるようにし
ており、この防塵機構としては、例えば、図4、5に示
すようなものが知られている。図4、5において、1は
複数の歯2を有する所定長のラックであり、このラック
1にはその長手方向両端部に移動できるように装着され
た直進移動体3が設けられている。この直進移動体3内
は、例えば、ラック・ピニオン機構であれば、ラック1
の歯2に噛合するピニオンとこのピニオンを駆動する駆
動部材を有している。
【0004】この直進移動体3にはラック1の歯2面を
覆うようにラック1に沿って延在する一対のカバーシー
ト4a、4bの一端部が取付けられており、このカバー
シート4a、4bの他端部はケース5a、5b内に収納
されたローラ6a、6bに取付けられており、このロー
ラ6a、6bに対して巻取・巻外し可能になっている。
【0005】ローラ6a、6bはケース5a、5bに固
定された軸部材7a、7bに回転自在に設けられてお
り、軸部材7a、7bにうず巻きスプリング8a、8b
を介して連結され、うず巻きスプリング8a、8bはカ
バーシート4a、4bに引張り力を加えるようにローラ
6a、6bと軸部材7a、7bの間に介装されている。
このような構成を有する直進運動装置の防塵機構にあっ
ては、直進移動体3が例えば、ラック1上を矢印方向に
移動するときには、ローラ6bにうず巻きスプリング8
bの引張り力が作用するため、ローラ6bにカバーシー
ト4bが順次巻取られるとともに、ローラ6aからカバ
ーシート4aが巻外される。
【0006】また、直進移動体3が、ラック1上を矢印
方向と反対方向に移動するときには、ローラ6aにうず
巻きスプリング8aの引張り力が作用するため、ローラ
6aにカバーシート4aが順次巻取られるとともに、ロ
ーラ6bからカバーシート4bが巻外される。このよう
に、直進移動体3の往復移動に伴ってカバーシート4
a、4bをローラ6aまたは6bに巻取、巻外しするこ
とにより、ラック1を常にカバーシート4a、4bによ
って覆うことができ、ラック1の歯2面に塵が付着する
のを確実に防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の直進運動装置の防塵機構にあっては、直進移
動体3の移動時にうず巻きスプリング8a、8bによっ
てカバーシート4a、4bをローラ6a、6bに巻取っ
ているため、直進移動体3がうず巻きスプリング8a、
8bの引張り力を越えた速度で移動するとカバーシート
4a、4bが弛んでしまい、直進移動体3を高速移動さ
せることができないという問題があった。
【0008】また、直進移動体3の移動ストロークが長
くなるに従って、うず巻きスプリング8a、8bの巻取
数(すなわち、変位量)を多くしなければならないため、
大きなうず巻きスプリング8a、8bを用いなければな
らず、その分だけ防塵機構が大型化してしまうという問
題が発生してしまい、直進移動体3を長ストローク移動
させるのに好適ではなかった。
【0009】そこで、請求項1記載の発明は、防塵効果
を十分に発揮しつつ高速動作、長ストローク移動が可能
なコンパクトな直進運動装置の防塵機構を提供すること
を目的としている。また、請求項2記載の発明は、直進
移動体の移動に伴って各ローラのカバーシートの巻取量
が変化することによって各ローラの巻取径が変化した場
合に、この巻取径の変化による各ローラの巻取量(ロー
ラの周速)の変化を吸収しつつローラに弛むことなくカ
バーシートを巻取ることができる直進運動装置の防塵機
構を提供することを目的といしてる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、所定の長さだけ延在するガイド部
材と直進移動体がガイド部材に係合し案内されてガイド
部材の長手方向に相対移動する直進運動装置にあって、
前記ガイド部材を覆うようにガイド部材に沿って延在
し、一端部が直進移動体に連結された一対のカバーシー
トと、該カバーシートの他端部に連結され、直進移動体
の移動時に該直進移動体が近接する側のカバーシートを
順次巻取るとともに、直進移動体が離隔する側のカバー
シートを巻き外す一対のローラと、該一対のローラ同士
を接続するように、一対のローラの外周端部に係合さ
れ、該ローラの何れか一方にカバーシートが巻取られる
ときにカバーシートが巻き出される他方のローラに発生
する回転力を一方のカバーシートに伝達する伝達部材
と、を備えたことを特徴としている。
【0011】なお、直進運動装置としては、ガイド部材
としてラックを用いた場合には、直進移動体にピニオン
および駆動装置を用いてラック・ピニオンから構成して
も良く、また、直進移動体に、ラックの歯に噛合する複
数の能動ラックと、互いに平行に離間し、複数の能動ラ
ックを所定の位相差を保って保持して受動ラックに噛合
させるとともに、該位相差で複数の能動ラックを揺動ク
ランク運動させるクランク軸と、該クランク軸を駆動す
る駆動装置と、を用いてLEMA(Linear-Electro-Mech
anical-Actuator)から構成しても良い。
【0012】また、ガイド部材としてボールねじを用い
た場合には、直進移動体をボールねじに噛合するボール
ナットから構成し、ボールねじを駆動部材によって駆動
することにより、ボールナットをボールねじに沿って移
動させても良い。また、伝達部材としては、一対のロー
ラの間にワイヤを介装し、該ワイヤを各ローラに巻きつ
けるようにしたものから構成しても良く、一対のローラ
の間に無端状ベルトを介装しても良い。
【0013】上記目的達成のため、請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記一対のローラの
少なくとも一方は、カバーシートが巻取、巻外されるカ
バーシートローラと、伝達部材が係合される伝達部材ロ
ーラとに分割され、該ローラ同士が弾性部材によって連
結されたものから構成されることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、直進移動体の移動時
に該直進移動体が近接する側のカバーシートを順次巻取
るとともに、直進移動体が離隔する側のカバーシートを
巻き外す一対のローラと、該一対のローラ同士を接続す
るように一対のローラの外周端部に設けられた伝達部材
と、が設けられ、ローラの何れか一方にカバーシートが
巻取られるときにカバーシートが巻き出される他方のロ
ーラに発生する回転力をこの伝達部材を介して一方のカ
バーシートに伝達するようになっている。
【0015】したがって、他方のローラからの回転力が
伝達部材を介して一方のローラに伝達されるとき、巻取
側のローラが伝達部材によって他方のローラ側に引張ら
れて回転し、巻取側のカバーシートに張力が発生する。
このため、直進移動体が高速移動した場合でもそれに伴
ってローラの回転力が増大され、巻取側のカバーシート
が弛むことがなく、直進移動体の高速動作が可能にな
る。
【0016】また、従来のようにうず巻きスプリングを
用いずに一対のローラ間に伝達部材を介装しているの
で、直進移動体の移動ストロークが長くなっても、それ
に応じて巻取側のカバーシートに十分な張力が与えら
れ、カバーシートが弛まずにローラに巻取られる。この
結果、防塵機構が大型化することがない。請求項2記載
の発明では、一対のローラの少なくとも一方が、カバー
シートが巻取、巻外されるカバーシートローラと、伝達
部材が係合される伝達部材ローラとに分割され、該ロー
ラ同士が弾性部材によって連結される。
【0017】このように構成したのは、直進移動体の移
動に伴って一方のカバーシートローラにカバーシートが
巻取られ、このローラとカバーシートが巻き出される他
方のカバーシートローラとの巻取径が変化することによ
って、他方のカバーシートローラの周速に対して一方の
カバーシートローラの周速が遅くなることによって生じ
る両ローラの回転速度の差を吸収するためである。
【0018】すなわち、直進移動体の移動に伴って一方
のカバーシートローラにカバーシートが巻取られると、
このローラのカバーシートの巻取径が増大する一方、カ
バーシートが巻き出される他方のカバーシートローラと
の巻取径が減少するため、一方のローラの周速が遅くな
るとともに、他方のローラの周速が速くなる。このと
き、一方のローラに弾性部材を介して接続された伝達部
材ローラは、周速の速い他方のローラによって引張られ
るため、カバーシートの巻量が増大するに従って速くな
り、結果的に一方のカバーシートローラに対して周速が
相対的に速くなる。このため、弾性部材のばね力がカバ
ーシートの巻取量が増大するに従って増大され、この弾
性部材によって一方のローラの引張り力(巻取力)が増大
される。この結果、両カバーシートローラのカバーシー
トの巻取量の差が増大してもその差は弾性部材によって
吸収され、カバーシートは弛むことなくカバーシートロ
ーラに巻取られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜3は請求項1または2何れかに記載の発明に係る直
進運動装置の防塵機構の一実施例を示す図であり、本発
明をLEMA(Linear-Electro-Mechanical-Actuator)の
防塵機構に適用した例を示している。
【0020】まず、構成を説明する。図1〜3におい
て、11は複数の歯12を有する所定長の受動ラック(ガイ
ド部材)であり、この受動ラック11にはその長手方向両
端部に移動できるように装着された直進機構本体(直進
移動体)13が設けられている。この直進機構本体13内は
受動ラック11の歯12のピッチと同一ピッチの複数の歯が
形成された複数の能動ラック(噛合部材)と、互いに平行
に離間し、複数の能動ラックを所定の位相差を保って保
持して受動ラック11に噛合させるとともに、該位相差で
複数の能動ラックを揺動クランク運動させる2つのクラ
ンク軸14a、14bと、該クランク軸14a、14bを駆動し
て揺動ラックを互いに異なる位相差でラック11上を移動
させる駆動手段が設けられている。なお、この機構は公
知であるので図示を略している。
【0021】この直進機構本体13には受動ラック11の歯
12面を覆うようにラック11に沿って延在する一対のカバ
ーシート15、16の一端部が図示しないボルト等によって
取付けられており、このカバーシート15、16の他端部は
各種産業機械、例えば、産業ロボットの本体17に固定さ
れたケース18、19内に収納されたカバーシートローラ2
0、21に取付けられている。
【0022】このローラ20、21は軸受22、23を介して軸
部材24、25に回転自在に支持されており、例えば、直進
機構本体13が矢印A方向に移動すると、ローラ21にカバ
ーシート16が巻取られるとともに、ローラ20からカバー
シート15が巻外されるようになっている。すなわち、直
進機構本体13の移動時に直進機構本体13が近接する側の
ローラ21または20はカバーシート16または15を順次巻取
るとともに、直進機構本体13が離隔する側のローラ20ま
たは21はカバーシート15または16を巻き外すようになっ
ている。
【0023】また、ケース18、19には従動ローラ26、27
が設けられており、このローラ26、27は軸受28、29を介
して軸部材30、31に回転自在に支持され、カバーシート
15、16に摺接して該シート15、16をガイドするようにな
っている。一方、軸部材25のローラ21の外方には軸受32
を介してワイヤローラ(伝達部材ローラ)33が回転自在に
設けられており、ローラ33はワイヤ34(伝達部材)の一端
側が係合され、所定量だけ巻付いている。また、このワ
イヤ34の他端部はガイドシートローラ20の外周端部に係
合されて所定量だけ巻付いており、ワイヤ34はローラ2
0、33同士を接続している。
【0024】また、このワイヤ34は両ローラ20、33に所
定の巻取方向で巻取られており、この巻取方向はカバー
シートローラ20、21に対するカバーシート15、16の巻取
方向と逆方向になっている。すなわち、例えば、ローラ
20にカバーシート15が巻取られるときに、ワイヤ34はロ
ーラ20から巻外されるようになっている。したがって、
ワイヤ34はローラ20または21の何れか一方にカバーシー
ト15または16が巻取られるときにカバーシート16または
15が巻き出される他方のローラ21または20に発生する回
転力を一方のローラ20または21に伝達することができ
る。
【0025】また、ワイヤローラ33とローラ21はコイル
スプリング(弾性部材)35によって連結されており、この
スプリング35は軸部材25の周囲外方に所定の巻数だけ巻
かれた状態で両ローラ21、33間に介装されている。な
お、図1中、36、37はケース18、19の直進機構本体13に
対向する部位に設けられ、カバーシート15、16に付着し
た切粉等の塵を除去するスクレイパーである。
【0026】次に、作用を説明する。まず、直進機構本
体13がラック11上を矢印A方向に移動すると、ローラ21
にカバーシート16が順次巻取られるとともに、ローラ20
からカバーシート15が巻外される。このとき、ワイヤ34
はカバーシートローラ20、21に対するカバーシート15、
16の巻取方向と逆方向になるようにそれぞれローラ20、
33に巻き付いているため、ワイヤ34はローラ20に巻取ら
れるとともに、ワイヤローラ33から巻外される。このた
め、ローラ21はスプリング35を介してワイヤ34によって
引張られ、カバーシート16が所定の張力でローラ21に巻
取られる。
【0027】また、直進機構本体13の矢印A方向に対す
る移動量が増大するに従い、ローラ21に巻取られるカバ
ーシート16の量が増大して該ローラ21の周速が遅くなる
一方、ローラ20から巻き出されるカバーシート15の量が
減少して該ローラ20の周速が速くなって両ローラ20、21
の周速の差が増大する。このとき、ローラ21にスプリン
グ35を介して接続されたワイヤローラ33は、周速の速い
ローラ20によって引張られるため、カバーシート16の巻
量が増大するに従って速くなり、ローラ21に対して周速
が相対的に速くなる。このため、スプリング35のばね力
がカバーシート16の巻取量が増大するに従って増大さ
れ、このスプリング35によってローラ21の引張り力(巻
取力)が増大され、カバーシート16は弛むことなく、ロ
ーラ21に巻取られる。
【0028】一方、直進機構本体13がラック11上を矢印
B方向に移動すると、ローラ20にカバーシート15が順次
巻取られるとともに、ローラ21からカバーシート16が巻
外される。このとき、ワイヤ34はワイヤローラ33に巻取
られるとともに、ローラ20から巻外されるため、ローラ
20はワイヤ34によって引張られ、カバーシート15が所定
の張力でローラ20に巻取られる。
【0029】また、直進機構本体13の矢印B方向に対す
る移動量が増大するに従い、ローラ20に巻取られるカバ
ーシート15の量が増大して該ローラ20の周速が遅くなる
一方、ローラ21から巻き出されるカバーシート16の量が
減少して該ローラ21の周速が速くなって両ローラ20、21
の周速の差が増大する。このとき、ローラ21にスプリン
グ35を介して接続されたワイヤローラ33は、周速の遅い
ローラ21と同等の周速で回転するため、カバーシート15
の巻量が増大するに従って遅くなるのに対して、ローラ
21の周速がワイヤローラ33に対して相対的に速くなる。
このため、スプリング35のばね力がカバーシート15の巻
取量が増大するに従って増大され、このスプリング35に
よってローラ20の引張り力(巻取力)が増大され、カバー
シート15は弛むことなく、ローラ20に巻取られる。
【0030】このように直進機構本体13が図中左右方向
に移動するのに伴ってカバーシート15、16がラック11を
常に覆った状態で移動するため、ラック11の歯12面に塵
等が付着することが防止される。また、ケース18、19の
直進機構本体13に対向する部位にスクレイパー36、37が
設けられているため、カバーシート15、16の巻取側の上
面に付着した塵等がこのスクレイパー36または37によっ
て除去されてケース18または19内に侵入することが防止
される。
【0031】このように本実施例では、直進機構本体13
の移動時に該直進機構本体13が近接する側のカバーシー
ト15または16を順次巻取るとともに、直進機構本体13が
離隔する側のカバーシート16または15を巻き外す一対の
ローラ20、21と、該一対のローラ20、21同士を接続する
ように一対のローラ20、21の間に介装されたワイヤ34
と、を設け、ローラ20または21の何れか一方にカバーシ
ート15または16が巻取られるときにカバーシート16また
は15が巻き出される他方のローラ21または20に発生する
回転力をこのワイヤ34を介して一方のローラ20または21
に伝達するようにしているため、他方のローラ21または
20からの回転力がワイヤ34を介して一方のローラ20に伝
達されるとき、巻取側のローラ20または21をワイヤ34に
よって他方のローラ21または20側に引張って回転させ、
巻取側のカバーシート15または16に張力を発生させるこ
とができる。このため、直進機構本体13が高速移動した
場合でもそれに伴ってローラ20または21の回転力を増大
させることができ、巻取側のカバーシート15または16が
弛むことなしに、直進機構本体13を高速動作させること
ができる。
【0032】また、従来のようにうず巻きスプリングを
用いずに一対のローラ20、21間にワイヤ34を介装してい
るので、直進機構本体13の移動ストロークが長くなって
も、それに応じて巻取側のカバーシート15または16に十
分な張力を与えることができ、カバーシート15または16
が弛むことなくローラ20または21に巻取ることができ
る。この結果、防塵機構が大型化するのを防止すること
ができる。
【0033】なお、本実施例では、一方のローラをカバ
ーシートローラ20とワイヤローラ33に分割し、ローラ2
1、33同士をコイルスプリング35によって連結している
が、これに限らず、ローラ20のように一体の構成にして
も上述したものと同様の効果を得ることができる。本実
施例では、一方側のローラを、カバーシート16が巻取、
巻外されるカバーシートローラ20と、ワイヤ34が係合さ
れるワイヤローラ33と、に分割し、該ローラ21、33同士
がコイルスプリング35によって連結されているので、コ
イルスプリング35のばね力をカバーシート15または16の
巻取量が増大するに従って増大させ、このコイルスプリ
ング35によって一方のローラ20または21の引張り力(巻
取力)を増大させることができる。この結果、ローラ2
0、21のカバーシート15、16の巻取量の差が増大しても
その差をコイルスプリング35によって吸収することがで
き、カバーシート15または16が弛むことなしにローラ20
または21に巻取ることができる。
【0034】なお、本実施例では、一方側のローラをカ
バーシートローラ20とワイヤローラ33に分割してコイル
スプリング35によって連結しているが、ローラ20側もこ
のような構成にしても良い。また、本実施例では、伝達
部材をワイヤから構成しているが、これに限らず、無端
状ベルトから構成しても良い。この場合には、無端状ベ
ルトとローラ20、33に係合部を設けて無端状ベルトをロ
ーラ20、33に係合させるようにしてローラ20、33の回転
に伴って無端状ベルトを移動させるようにしても良い。
また、ローラ21側をローラ20のように一体の構成した場
合にも、両ローラと無端状ベルトに係合部を設けて無端
状ベルトを両ローラに係合させるようにして両ローラの
回転に伴って無端状ベルトを移動させるようにしても良
い。
【0035】また、本実施例では、直進運動装置として
は、LEMAを用いているが、これに限らない。例え
ば、ガイド部材としてラックを用いた場合には、直進機
構本体をピニオンおよび駆動装置ならなるラック・ピニ
オンから構成しても良い。また、ガイド部材としてボー
ルねじを用いた場合には、直進機構本体をボールねじに
噛合するボールナットから構成し、ボールねじを駆動部
材によって駆動することにより、ボールナットをボール
ねじに沿って移動させても良い。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、直進移動
体の移動時に該直進移動体が近接する側のカバーシート
を順次巻取るとともに、直進移動体が離隔する側のカバ
ーシートを巻き外す一対のローラと、該一対のローラ同
士を接続するように一対のローラの外周端部に設けられ
た伝達部材と、を設け、ローラの何れか一方にカバーシ
ートが巻取られるときにカバーシートが巻き出される他
方のローラに発生する回転力をこの伝達部材を介して一
方のシートに伝達するようにしているので、直進移動体
が高速移動した場合でもそれに伴ってローラの回転力を
増大させることができ、巻取側のカバーシートが弛むこ
となく直進移動体を高速動作させることができる。
【0037】また、従来のようにうず巻きスプリングを
用いずに一対のローラ間に伝達部材を介装しているの
で、直進移動体の移動ストロークが長くなっても、それ
に応じて巻取側のカバーシートに十分な張力を与えるこ
とができ、カバーシートを弛めることなくローラに巻取
ることができる。この結果、防塵機構が大型化するのを
防止することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、一対のロー
ラの少なくとも一方を、カバーシートが巻取、巻外され
るカバーシートローラと、伝達部材が係合される伝達部
材ローラとに分割し、該ローラ同士を弾性部材によって
連結しているので、弾性部材のばね力をカバーシートの
巻取量が増大するに従って増大させることができ、この
弾性部材によって一方のローラの引張り力(巻取力)を増
大させることができる。この結果、両カバーシートロー
ラのカバーシートの巻取量の差が増大してもその差を弾
性部材によって吸収することができ、カバーシートを弛
むことなくカバーシートローラに巻取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1または2何れかに記載の発明に係る直
進運動装置の防塵機構の一実施例を示す図であり、その
正面図である。
【図2】図1のY−Y断面図である。
【図3】その一方のローラ側の要部断面図である。
【図4】従来の直進運動装置の防塵機構の正面図であ
る。
【図5】(a)は従来のカバーシートとローラの構成図、
(b)はその一方のローラ側の構成図、(c)は同図(b)の
X方向矢視図である。
【符号の説明】
11 受動ラック(ガイド部材) 12 歯 13 直進機構本体(直進移動体) 15、16 カバーシート 20、21 カバーシートローラ(ローラ) 33 ワイヤローラ(伝達部材ローラ) 34 ワイヤ(伝達部材) 35 コイルスプリング(弾性部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の長さだけ延在するガイド部材と直進
    移動体がガイド部材に係合し案内されてガイド部材の長
    手方向に相対移動する直進運動装置にあって、 前記ガイド部材を覆うようにガイド部材に沿って延在
    し、一端部が直進移動体に連結された一対のカバーシー
    トと、 該カバーシートの他端部に連結され、直進移動体の移動
    時に該直進移動体が近接する側のカバーシートを順次巻
    取るとともに、直進移動体が離隔する側のカバーシート
    を巻き外す一対のローラと、 該一対のローラ同士を接続するように、一対のローラの
    外周端部に係合され、該ローラの何れか一方にカバーシ
    ートが巻取られるときにカバーシートが巻き出される他
    方のローラに発生する回転力を一方のカバーシートに伝
    達する伝達部材と、を備えたことを特徴とする直進運動
    装置の防塵機構。
  2. 【請求項2】前記一対のローラの少なくとも一方は、カ
    バーシートが巻取、巻外されるカバーシートローラと、
    伝達部材が係合される伝達部材ローラとに分割され、該
    ローラ同士が弾性部材によって連結されたものから構成
    されることを特徴とする請求項1記載の直進運動装置の
    防塵機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103433913A (zh) * 2013-08-17 2013-12-11 昆山利特自动化设备有限公司 单轴机器手
CN104891115A (zh) * 2015-05-26 2015-09-09 深圳市华星光电技术有限公司 自动化物流设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103433913A (zh) * 2013-08-17 2013-12-11 昆山利特自动化设备有限公司 单轴机器手
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