JPH09285940A - 機械の巻取りカバー装置 - Google Patents
機械の巻取りカバー装置Info
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- JPH09285940A JPH09285940A JP12104296A JP12104296A JPH09285940A JP H09285940 A JPH09285940 A JP H09285940A JP 12104296 A JP12104296 A JP 12104296A JP 12104296 A JP12104296 A JP 12104296A JP H09285940 A JPH09285940 A JP H09285940A
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Abstract
が生じず、確実に巻取り、巻戻しの行える機械の巻取り
カバー装置を提供する。 【解決手段】 主軸頭5の移動方向両側に、主軸頭5と
ローラ11、13との間でシート状のカバー15、17
を巻取り可能に張設する。一方ローラ11、13の上部
にローラと同軸でかつ一体回転するプーリ19、21を
設け、ベルト23、25の一端をそれぞれ順巻きにして
プーリ19、21に取り付けるとともに、ベルト23、
25の他端同志を引張りばね27で連結する。
Description
械等において、往復移動する主軸頭、テーブル、スライ
ダ等の移動体の案内部を保護する機械の巻取りカバー装
置に関する。
案内に沿って往復移動するテーブルや、コラムに設けた
案内に沿って往復移動する主軸頭がある。主軸頭に回転
可能に支持された主軸の先端に装着した工具と、テーブ
ルに載置固定されたワークとの間で相対的な移動動作を
行わせ、ワークに所望の加工を施す際、切屑や加工液が
飛散する。その飛散した切屑や加工液がベッドやコラム
の案内部に付着したり、往復移動の駆動手段に侵入する
のを防ぐため、テーブルや主軸頭の移動方向両側にはカ
バーを設けることが行われる。
合わせたテレスコピックカバーや、テーブルや主軸頭と
その移動ストロークの両端部に設けられた巻取りばね内
蔵式の一対のローラとの間に張設したシート状カバーを
移動に追従して巻き取ったり巻き戻したりするスプリン
グバック式巻取りカバーが通常用いられている。テレス
コピックカバーは、多段構造をしており、構成が複雑
で、省スペース化ができないという問題点がある。また
スプリングバック式巻取りカバーは、省スペース化は図
れるが、少々のたるみやひっかかりによって巻取りが不
安定となり、高速送りに追従できないという問題点があ
る。
かしつつ改良した巻取りカバーを提供したのが、次の実
開昭60−149737及び実開平6−640号公報に
開示の技術である。まず実開昭60−149737号公
報の技術は、スライダの両ストローク端に駆動輪を回転
可能に設け、それにチェーン等の索条をスライダをはさ
むようにして無端状に巻き付け、駆動輪と巻取りローラ
とを同軸的に設けてその巻取りローラにシート状のカバ
ーを巻き取らせるようにした防塵装置に関するものであ
る。こうしてスライダの直線運動を索条および駆動輪を
介して巻取りローラの回転に変換してカバーの巻取り、
巻戻しが安定して確実に行えるようにしている。そし
て、索条とスライダとの間に引張りばねを介在させ、ス
ライダの位置によって変化するスライダの移動量とカバ
ーの巻取り量との微差を吸収させるようにしている。
械の移動体の移動方向両側に、一対の巻取りローラを回
転可能に設け、移動体との間にシート状のカバーを装着
し、移動体および一対の巻取りローラにまたがってチェ
ーン等の索条を無端状に張設し、移動体の移動に連動さ
せて一対の巻取りローラを同一方向へ同期回転させるよ
うにしたものである。索条の中間部に引張りばねを介在
させて、一対の巻取りローラの巻取り側と巻戻し側とで
径が異なっても、チェーンが伸縮してその差を吸収する
ことができるようにしている。
49737および実開平6−640号公報の技術は、と
もに移動体と一対のローラとにまたがって索条を無端状
に巻設させていることである。そして無端状の索条の中
間に引張りばねを介在させて索条に張力を発生させると
ともに伸縮できるようにしてある。しかし索条に張力が
発生して常にピンと張っている状態が実現されても、シ
ート状カバーと索条とは直接的に連結されていないので
索条の張力はカバーには作用していない。近年の機械の
移動速度の高速化、特に立上がり、立下がりの加速度の
増大は目をみはるものがある。この高速化に対応してカ
バーが常にたるみなく安定して巻き取られるためには、
シート状カバーにも適度な張力が作用していないとなら
ない。したがって、この2つの従来技術をもってしても
巻取り時のたるみを完全になくし、安定した巻取り、巻
戻しを行うことはできない。また、工作機械の場合、巻
取りカバーには高温の切屑が高速で当たったり、各種化
学成分を含んだ加工液が付着したりするので、カバーの
強度、耐食性に問題があった。更に移動体が高速で動作
するので、カバーの振動や騒音の点で問題があった。
決することであり、移動体が高速、高加速度で移動して
もたるみが発生することがなく、安定して確実に巻取
り、巻戻しが行える機械の巻取りカバー装置を提供する
ことである。また強度、耐食性を備え、かつ高速動作時
でも振動、騒音の少ない機械の巻取りカバー装置を提供
することである。
本発明は、移動体の移動方向両側に設けたカバーを巻取
る一対のローラの端部に、ベルト、ワイヤ等の索条を有
端状に順方向に巻き付けて張設し、移動体、一対のカバ
ーおよび索条で前記一対のローラまわりに閉ループを形
成するようにし、かつその索条の中間にばね等の引張り
弾性手段を介在させる構成としたものである。すなわ
ち、往復移動する移動体の案内部を保護する機械の巻取
りカバー装置において、一端が前記移動体に固定され、
前記移動体の移動方向両側にそれぞれ張設された一対の
シート状のカバーと、前記移動体の案内部の両端部に回
転可能に設けられ、前記各カバーの他端を固定して前記
各カバーを巻取る一対のローラと、前記各ローラの端部
にそれぞれ両端を順方向に巻き付けて張設され、前記移
動体およびカバーとで前記一対のローラまわりに閉ルー
プを形成するベルト、ワイヤ等の索条と、前記索条の中
間部に介在され、前記ローラに巻付けられた前記カバー
に張力を発生させる引張り弾性手段と、を具備した機械
の巻取りカバー装置が提供される。また上記カバーは薄
いステンレス鋼板の裏面に薄いゴムを接着してシート状
に構成するのが好ましい。
と、索条と、引張り弾性手段とはローラを介して1つの
閉ループを形成することになる。したがって移動体が移
動すると、一方のローラは移動量相当のカバーを巻戻
し、他方のローラは同量のカバーを巻取れるのである。
そして引張り弾性手段は索条のみならずカバーにも常時
張力を作用することになるので、移動体の位置によって
2つのローラの巻取り径が異なってもその差を吸収する
とともに、カバーのたるみを常に生じさせない働きをす
る。また、カバーとして裏面に薄いゴムを接着した薄い
ステンレス鋼板を用いると、強度、耐食性がすぐれ、か
つ高速移動時でも防振、防音作用がある。
参照しながら詳細に説明する。図1は、工作機械の主軸
頭が左右に往復移動する部位を例とした本発明の機械の
巻取りカバー装置の構成を表した斜視図である。ベース
1上に設けられた案内レール3に沿って移動体である主
軸頭5が図示しない駆動手段によって往復移動する工作
機械において、ベース1の左右にはコの字形のブラケッ
ト7、9がそれぞれ固定されている。ブラケット7には
回転可能にローラ11が取付けられ、ブラケット9には
同様にローラ13が取付けられている。主軸頭5の移動
方向両端とローラ11、13との間にはそれぞれシート
状のカバー15、17が張設され、カバー15、17は
ローラ11、13に巻取り、巻戻し可能になっている。
ローラ11、13の上部には同軸でかつローラ11、1
3と一体的に回転するプーリ19、21がそれぞれ設け
られている。プーリ19には時計回りにベルト23の一
端が固定されて巻き付けられており、プーリ21には反
時計回りに他のベルト25の一端が固定されて巻き付け
られている。各ベルト23、25の他端同志は引張りば
ね27を介して連結されている。つまりベルト23、2
5および引張りばねは、一本の索条としてプーリ19、
21間に有端状に順方向に巻き付けて張設されている。
このように構成することによって主軸頭5、一対のカバ
ー15、17、ベルト23、25および引張りばね27
はローラ11、13およびプーリ19、21を介して閉
ループを形成することになる。
有しており、モータ31によって駆動される。主軸29
の下端には工具が装着され、図示しないワークとの間で
加工が行われる。またベース1の前面は、一点鎖線で示
すように、主軸頭5およびカバー15、17の部分だけ
に長方形の穴33aをあけた直方体形状の保護カバー3
3で覆われている。この保護カバー33と主軸頭5やカ
バー15、17とのスライド部には図示しないワイパ等
のシール手段が設けられており、内部に切屑や加工液が
侵入しない構成になっている。
置の作用を説明する。いま主軸頭5が矢印Aのように移
動すると、カバー15が主軸頭5によって引張られロー
ラ11から巻戻される。ローラ11と一体的に回転させ
られるプーリはベルト23を巻取ることになり、結局引
張りばね27およびベルト25を矢印B方向に移動させ
る。すなわちベルト25はプーリ21およびローラ13
を時計方向に回転させることになり、カバー17がロー
ラ13に巻取られるのである。このとき主軸頭5が高い
加速度で急激に矢印Aの方向に移動されたとすると、カ
バー17は追従しきれずたるみを生じようとするが、引
張りばね27によってカバー15、17には常時張力が
作用しており、たるみは生じないのである。引張りばね
27のばね力はもちろんたるみを生じない最小の大きさ
に設定しておかなければならないことは言うまでもな
い。
頭5がストロークエンドに近づくほどローラ11、13
の巻取り径が異なり、両プーリ19、21間の回転速度
に差を生じることになるので、その差を吸収することで
ある。主軸頭5が矢印Aと反対方向に移動する場合も全
く同様の作用でカバー15、17の巻取り、巻戻しが行
われる。
5を用いたがベルトに代えてワイヤやチェーンを用いて
も良い。またプーリ19、21をローラ11、13と同
軸でかつ一体回転するように設けたが、プーリをなくし
て、ローラ11、13の上端部にベルトが係合できる溝
を形成しただけの構成にしても良い。また、本実施形態
のように移動体が工作機械の主軸頭やテーブルの場合、
カバーには高温の切屑や各種の化学成分を含んだ加工液
が飛散する。この条件に耐え得る強度と耐食性を有し、
しかも柔軟性を有したシート状のカバーとして、薄いス
テンレス鋼板を用いることが好ましい。更に高速で巻取
り、巻戻しが行われると、カバーが振動したり、騒音を
発したりするので、薄いステンレス鋼板の裏面に薄いゴ
ムを接着したカバーを用いると防振、防音上好ましい。
対のローラに有端状に順方向に張設するとともに、索条
の中間部に引張り弾性手段を介在させ、移動体、一対の
カバー、索条、引張り弾性手段を一対のローラを介して
閉ループに形成する構成としたので、移動体が高速、高
加速度で移動してもたるみが発生せず、安定して確実に
巻取り、巻戻しが行える機械の巻取りカバー装置が実現
した。またカバーを裏面に薄いゴムを接着した薄いステ
ンレス鋼板で構成することによって所望の強度、耐食性
を備え、高速動作時でも振動、騒音の少ない機械の巻取
りカバー装置が得られたのである。
た斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 往復移動する移動体の案内部を保護する
機械の巻取りカバー装置において、 一端が前記移動体に固定され、前記移動体の移動方向両
側にそれぞれ張設された一対のシート状のカバーと、 前記移動体の案内部の両端部に回転可能に設けられ、前
記各カバーの他端を固定して前記各カバーを巻取る一対
のローラと、 前記各ローラの端部にそれぞれ両端を順方向に巻き付け
て張設され、前記移動体およびカバーとで前記一対のロ
ーラまわりに閉ループを形成するベルト、ワイヤ等の索
条と、 前記索条の中間部に介在され、前記ローラに巻付けられ
た前記カバーに張力を発生させる引張り弾性手段と、を
具備したことを特徴とする機械の巻取りカバー装置。 - 【請求項2】 前記カバーは、薄いステンレス鋼板の裏
面に薄いゴムを接着してシート状に構成した請求項1に
記載の機械の巻取りカバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12104296A JP3695841B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 機械の巻取りカバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12104296A JP3695841B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 機械の巻取りカバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09285940A true JPH09285940A (ja) | 1997-11-04 |
JP3695841B2 JP3695841B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=14801386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12104296A Expired - Lifetime JP3695841B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 機械の巻取りカバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3695841B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003011032A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-15 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工機械及びこれに使用される保護部材 |
US6758798B2 (en) * | 1998-07-20 | 2004-07-06 | Renault Automation Comau | Machine-tool with closed structure and ergonomic arrangement of parts of said machine-tool |
JP2012096340A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-24 | Jabara:Kk | 工作機械の巻取り式保護カバー装置 |
JP5324682B1 (ja) * | 2012-06-11 | 2013-10-23 | ファナック株式会社 | 工作機械のテレスコピックカバー |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017056253A1 (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社牧野フライス製作所 | マシニングセンタ |
-
1996
- 1996-04-18 JP JP12104296A patent/JP3695841B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US6758798B2 (en) * | 1998-07-20 | 2004-07-06 | Renault Automation Comau | Machine-tool with closed structure and ergonomic arrangement of parts of said machine-tool |
JP2003011032A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-15 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工機械及びこれに使用される保護部材 |
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