JPH07309463A - 薄板単板取り出し装置及び薄板単板取り出し方法 - Google Patents

薄板単板取り出し装置及び薄板単板取り出し方法

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JPH07309463A
JPH07309463A JP10356694A JP10356694A JPH07309463A JP H07309463 A JPH07309463 A JP H07309463A JP 10356694 A JP10356694 A JP 10356694A JP 10356694 A JP10356694 A JP 10356694A JP H07309463 A JPH07309463 A JP H07309463A
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Kenichi Kimura
健一 木村
Makoto Nishimura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄板単板の取り出し高さが変わったりするよう
なことなく先入れ先出しによって一枚づつ薄板単板を取
り出すことができる薄板単板取り出し装置及び薄板単板
取り出し方法を提供する。 【構成】薄板単板1を複数枚積み重ねて収納できる下面
に取り出し用開口部2のある単板収納ケース3を備え
る。取り出し用開口部2からの薄板単板1の落下を防止
する可動自在な単板落下防止用ストッパー4を備える。
取り出し用開口部2に露出する薄板単板1を取り出し用
開口部2より取り出す取り出し機構5を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積み重ねられた薄板状
の部品を1枚づつ分離するための薄板単板取り出し装置
及び薄板単板取り出し方法に関するものであり、特に化
粧合板製造工程に好適に使用される部品供給装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、単板収納ケース3内に積み重ねら
れた薄板単板1を順次取り出すことができる装置として
本出願人は、特願昭54−141562号を先に出願し
ている。この特願昭54−141562号にて示される
長尺単板の二枚取り防止機構は図14、図15に示され
るように上面が開口する受け箱状の単板収納ケース3内
に薄板単板1が積み重ねた状態で収納されており、この
薄板単板1は単板収納ケース3の上方に配置された取り
出し機構5によって単板収納ケース3の上面部の取り出
し用開口部50より順次上方に取り出されるようになっ
ている。
【0003】この取り出し機構5は複数の吸管51を備
えており、各吸管51によって薄板単板1を吸着し、取
り出し機構5を上動させることによって薄板単板1を単
板収納ケース3より取り出すようになっている。ここ
で、取り出し機構5は薄板単板1を二枚取りすることを
防止するために図15に示されるように両端に位置する
吸管51が中央部に位置する吸管51よりも縮小するよ
うになっており、図15(c)に示されるように吸着し
た薄板単板1を凹曲面状に撓ませた状態とすることで吸
着された薄板単板1に余分に薄板単板1が付くのを防止
して二枚取りを防止しながら薄板単板1を一枚づつ単板
収納ケース3の上面の取り出し用開口部50より順次上
方に取り出すことができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、単板収納ケース3の上面の取り出し
用開口部50より順次薄板単板1を上方に取り出す構成
であるために薄板単板1を単板収納ケース3より取り出
していくにしたがって取り出す薄板単板1の位置が少し
づつ低くなって薄板単板1の取り出し高さが変わってい
くものであり、この取り出し高さの変化に対応しながら
薄板単板1の取り出しを支障なく行なわせるためには取
り出し機構5に薄板単板1のつかみ位置を順次変えてい
くための機構を設けるか、取り出される薄板単板1の高
さを一定に保つための機構が必要であった。また、単板
収納ケース3の上面の取り出し用開口部50より順次薄
板単板1を上方に取り出す構成であるために薄板単板1
は先入れ先出しで単板収納ケース3より取り出すことが
できないという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、薄板単板の取り出し高さが変わったりするよ
うなことなく先入れ先出しによって一枚づつ薄板単板を
取り出すことができる薄板単板取り出し装置及び薄板単
板取り出し方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、薄板単板1を複数枚積み重ね
て収納できる下面に取り出し用開口部2のある単板収納
ケース3と、取り出し用開口部2からの薄板単板1の落
下を防止する可動自在な単板落下防止用ストッパー4
と、取り出し用開口部2に露出する薄板単板1を取り出
し用開口部2より取り出す取り出し機構5を備えたこと
を特徴とするものである。
【0007】請求項2の発明では、請求項1において取
り出し用開口部2に露出する薄板単板1の下面中央部に
当接されて薄板単板1を支持する支持部6と、薄板単板
1の下面両端部を吸着して薄板単板1を凸曲面状に強制
的に反らして曲げを与える可動自在な吸着部7とからな
る取り出し機構5を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項3の発明では、請求項2において支
持部6より両側方に向けて突設されたアーム8の端部を
支持部6に回動自在に軸着し、薄板単板1の下面を吸着
する吸着パッド9を各アーム8に設けて吸着部7を構成
し、吸着部7の回動中心位置イを薄板単板1の折り曲げ
中心位置ロと略一致させたことを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項4の発明では、請求項1において薄
板単板1の二枚取りを防止する二枚取り防止手段10を
取り出し機構5の近傍に設けたことを特徴とするもので
ある。請求項5の発明では、請求項1において斜め下方
に向けて突出する屈曲部11を先端に有する単板落下防
止用ストッパー4を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項6の発明では、請求項1において基
端が回動自在に軸着され先部が薄板単板1の端部下面に
当接される単板落下防止用ストッパー4を備えたことを
特徴とするものである。請求項7の発明では、請求項1
において側壁12の一部あるいは四方全てが可動自在で
ある単板収納ケース3を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0011】請求項8の発明では、請求項2において支
持部6より両側方に向けて突設されたアーム8の端部を
支持部6に回動自在に軸着し、薄板単板1の下面を吸着
する吸着パッド9を各アーム8に設けて吸着部7を構成
し、上記吸着パッド9をアーム8の回動移動に伴ってア
ーム8の長手方向に沿ってスライド移動自在とする吸着
パッド移動機構13を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項9の発明では、請求項2において吸
着パッド9の回動中心位置イが薄板単板1の折り曲げ中
心位置ロと略一致するようにカム機構14を設けた吸着
部7を備えたことを特徴とするものである。請求項10
の発明では、両端下面を支持する単板落下防止用ストッ
パー4にて取り出し用開口部2からの落下防止が図られ
た薄板単板1の下面中央部に取り出し機構5の支持部6
の上端を当接して薄板単板1を支持し、次いで単板落下
防止用ストッパー4による薄板単板1の支持を解除し、
支持部6にて支持された状態の薄板単板1の両端下面を
支持部6より回動自在に突設されたアーム8に設けられ
た吸着パッド9にて吸着し、薄板単板1を吸着させた状
態でアーム8を下方に回動させて薄板単板1を凸曲面状
に撓ませ、次いで撓ませられた薄板単板1の上側に位置
する薄板単板1の下面両端を単板落下防止用ストッパー
4にて支持し、取り出し機構5と共に薄板単板1を次工
程に搬送することを特徴とするものである。
【0013】請求項11の発明では、請求項10におい
て吸着パッド9を薄板単板1に吸着させた状態でアーム
8を下方に回動させて薄板単板1を凸曲面状に撓ませる
工程を1回以上行なうようにすることを特徴とするもの
である。
【0014】
【作用】しかして、薄板単板取り出し装置においては、
単板収納ケース3の下面の取り出し用開口部2より順次
薄板単板1を下方に取り出す構成とすることができ、薄
板単板1を取り出していくに従って薄板単板1の取り出
し高さが変わることがないものであり、薄板単板1のつ
かみ位置を順次変えていく機構を設けたり、薄板単板1
の取り出し高さを一定に保つ機構を設ける必要なく薄板
単板1の取り出しを行なうことができる。また、単板収
納ケース3の下面の取り出し用開口部2より順次薄板単
板1を取り出す構成であるために薄板単板1の先入れ先
出しによって単板収納ケースより薄板単板を順次取り出
すことができる。
【0015】また、薄板単板取り出し方法においては、
薄板単板1のつかみ位置を順次変えていく機構を設けた
り、薄板単板1の取り出し高さを一定に保つ機構を設け
る必要なく薄板単板1の取り出しを行なうことができる
と共に二枚取りを防止しながら薄板単板1の先入れ先出
しによって薄板単板1を順次単板収納ケース3より取り
出すことができ、さらに、吸着パッド9を薄板単板1に
吸着させた状態でアーム8を下方に回動させて薄板単板
1を凸曲面状に撓ませる工程を1回以上行なうようにす
るようにしてあると、二枚取りの防止性能をより一層向
上させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示された実施例に基づいて
詳述する。本発明の薄板単板取り出し装置は、図1に示
されるように薄板単板1を複数枚積み重ねて収納できる
下面に取り出し用開口部2が設けられた単板収納ケース
3と、取り出し用開口部2からの薄板単板1の落下を防
止する可動自在な単板落下防止用ストッパー4と、取り
出し用開口部2に露出する薄板単板1を取り出し用開口
部2より取り出す取り出し機構5を備えて主体が構成さ
れており、設置面に設置される設置基台15の中央部よ
り立設された支持柱体16の上部に単板収納ケース3が
配置され、単板収納ケース3の下部の取り出し用開口部
2の下側に単板落下防止用ストッパー4が配置され、単
板落下防止用ストッパー4の下側に取り出し機構5が配
置されている。
【0017】単板収納ケース3は4枚の側壁12によっ
て上面及び下面が開放する筒状に形成されており、上部
の開口が内部に帯板状の薄板単板1を入れる場合に利用
される薄板単板供給口とされ、下部の開口が内部に収納
された薄板単板1を取り出すための取り出し用開口部2
とされている。この単板収納ケース3は側壁12の一部
あるいは四方全ての側壁12が可動自在となっており、
図10(a)に示されるように一つの側壁12の一端を
軸支して開閉自在として扉のように作用させることで単
板収納ケース3内への薄板単板1の供給を容易に行なう
ことができると共に収納された薄板単板1の端が揃って
いなくとも扉としての側壁12を閉じることで薄板単板
1が揃えられた状態で単板収納ケース3内に複数枚の薄
板単板を配置させることができるようになっている。ま
た、図10(b)に示されるように四方全ての側壁12
を駆動シリンダー40にて可動自在とすることによって
各側壁12の移動によって単板収納ケース3内の薄板単
板1を揃えた状態とすることができ、単板収納ケース3
に薄板単板1を整列させる整列機能を付加することがで
きる。
【0018】単板収納ケース3の下部に設けられた取り
出し用開口部2の下側に配置される単板落下防止用スト
ッパー4は図1(b)に示されるように支持柱体16よ
り後方に突設された支持台17の上部に設置された駆動
シリンダー18と駆動シリンダー18のシリンダーロッ
ド19に連結されたストッパーアーム20とで主体が構
成されている。ストッパーアーム20は図1(b)にお
いて紙面左右方向に移動自在となっており、紙面左側に
移動させることで取り出し用開口部2の下側に位置しな
い状態に収納移動され、紙面右側に移動させることで取
り出し用開口部2の下側に位置するように移動させるこ
とができるようになっている。そして、取り出し用開口
部2の下側に位置するように移動させられた状態では図
1(a)に示されるように取り出し用開口部2に露出す
る薄板単板1の両端下面を支持することとなって薄板単
板1が取り出し用開口部2より落下しないように支持す
ることができるようになっている。
【0019】図8は単板落下防止用ストッパー4の他の
実施例を示しており、この単板落下防止用ストッパー4
はストッパーアーム20の先部が斜め下方に向けて屈曲
した屈曲部11を有するものとなっている。このように
屈曲部11を先部に有していると(a)〜(c)に示さ
れるように単板落下防止用ストッパー4としてのストッ
パーアーム20を移動させて取り出し用開口部2の下側
に位置させる場合に下側に垂れている薄板単板1でも屈
曲部11によって下からすくい上げるようにして支持す
ることができるものであり、単板落下防止を確実に行な
わせることができるものである。
【0020】図9(a)及び図9(b)は単板落下防止
用ストッパー4のさらに他の実施例を示しており、この
ものにあっては、水平状態になるようにロータリアクチ
ュエータ21にて回動させた場合に先部が単板収納ケー
ス3の取り出し用開口部2内に位置するように基端が軸
支された棒材または板材にて単板落下防止用ストッパー
4が形成されている。このように構成されたものにあっ
ても、単板落下防止用ストッパー4を回動移動させて取
り出し用開口部2の下側に位置させる場合に下側に垂れ
ている薄板単板1でも下からすくい上げるようにして支
持することができるものであり、単板落下防止を確実に
行なわせることができるものである。
【0021】単板落下防止用ストッパー4の下側に配置
される取り出し機構5は上下移動可能となった支持部6
と、薄板単板1の下面両端部に吸着して薄板単板1を凸
曲面状に強制的に反らして曲げを与える可動自在な吸着
部7を備えて主体が構成されている。支持部6の両端か
らは両側方に向けて支持アーム60が突設されており、
支持アーム60と設置基台15との間には駆動シリンダ
ー61が配置されている。そして、駆動シリンダー61
の伸縮によって支持部6が上下移動させられるようにな
っている。上下動自在となった支持部6は、上方に移動
させた場合に取り出し用開口部2に露出する薄板単板1
の下面中央部に当接されて薄板単板1を支持することが
できるようになっている。図3に示されるように支持部
6を構成する基台22の上部両側にアーム8が配設さ
れ、各アーム8の一端がそれぞれ基台22の上部に軸支
されており、この軸支部分を支点として各アーム8は垂
直方向に回動移動させることができるようになってい
る。基台22にはエアシリンダー等によって形成される
駆動シリンダー70が設置されており、駆動シリンダー
70のシリンダーロッド71の先部に一端が軸着された
支持リンク72の他端がそれぞれ各アーム8より下方に
突設された連結片73に軸着されている。そして、駆動
シリンダー70のシリンダーロッド71の上下動によっ
て支持リンク72を介して各アーム8が回動移動させら
れるようになっている。各アーム8の軸支部分よりも上
方に突出する基台22の上端部のストッパー部23によ
って薄板単板1の下面中央部に当接されて薄板単板1を
支持する部分が形成されている。
【0022】吸着部7は図3に示されるように支持部6
より両側方に向けて突設されたアーム8の一端部を支持
部6に回動自在に軸着し、薄板単板1の下面に吸着され
る吸着パッド9を各アーム8の他端部に設けて構成され
ており、支持部6を取り出し用開口部2に露出する薄板
単板1の下面中央部に当接させた状態で各吸着パッド9
にて薄板単板1の両端下面を吸着し、この状態で各アー
ム8を下方に回動移動させることによって薄板単板1を
凸曲面状に強制的に反らして曲げを与えることができる
ようになっている。ここで、各吸着パッド9は各アーム
8より突設された支持アーム24の先部に取り付けられ
ており、このように支持アーム24の先部に取付けるよ
うにすることで各アーム8を水平状態にした場合に吸着
パッド9の上端と支持部6の上端部とが略同じ高さ位置
となるようになっている。
【0023】図4は吸着部7の他の実施例を示してお
り、このものにあっては、支持部6としての基台22の
両端より側方に向けて支持台25が突設されており、各
支持台25に駆動シリンダー26が設けられ、この駆動
シリンダー26のシリンダーロッド27の先部に吸着パ
ッド9が取り付けられている。そして、シリンダーロッ
ド27の上下移動によって吸着パッド9が上下移動させ
られるようになっている。このものにあっては、薄板単
板1の両端部に吸着された吸着パッド9がシリンダーロ
ッド27の下降と共に下降移動すると薄板単板1は支持
部6の上端部を中心として凸曲面状に撓ませられるもの
であり、簡単な構造によって吸着部7を構成することが
できるようになっている。
【0024】ところで、図3に示される実施例のように
構成された吸着部7においては、図6に示されるように
吸着部7を構成する各アーム8の回動中心位置イと薄板
単板1の折り曲げ中心位置ロとが上下に異なった位置で
配置されており、この場合には薄板単板1を吸着した状
態で各アーム8を回動移動させると図6(b)中のΔA
に示されるように吸着点にずれが生じる。また、この時
に薄板単板1を外側に引っ張る力が作用するものであ
り、薄板単板1が外側に引っ張られながら凸曲面状に反
らされることで薄板単板1に亀裂等の損傷が生じやすく
なる。このため、図5に示されるように吸着部7を構成
する各アーム8の回動中心位置イを薄板単板1の折り曲
げ中心位置ロと略一致させるように吸着部7を構成する
ことで、薄板単板1を凸曲面状に強制的に反らして曲げ
を与える場合には各アーム8の回動に伴って薄板単板1
を外側に引っ張る力が薄板単板1に作用せず、薄板単板
1を損傷させたりするようなことなく薄板単板1を凸曲
面状に反らせることができるものである。つまり、各ア
ーム8の一端部に連結プレート28を設け、この連結プ
レート28を介して各アーム8を支持部6に軸着するよ
うにして各アーム8の軸支部を支持部6の上端部にでき
るだけ近づけることによって吸着部7を構成する各アー
ム8の回動中心位置イを薄板単板1の折り曲げ中心位置
ロと略一致させるようにすることができ、薄板単板1を
損傷させたりするようなことなく薄板単板1を凸曲面状
に反らせることができるものである。
【0025】図11は吸着部7のさらに他の実施例を示
すものであり、このものにあっては、吸着パッド9を各
アーム8の回動移動に伴って各アーム8の長手方向に沿
ってスライド移動自在とする吸着パッド移動機構13を
備えている。吸着パッド移動機構13は図12に示され
るように各アーム8の長手方向に沿って凹設された溝2
9にスライド移動自在に取付けられた移動基台30に吸
着パッド9を取付けて構成されており、移動基台30の
端部にはばね部材31が連結されており、このばね部材
31によって移動基台30はアーム8の先端方向に向け
て一定の力で付勢されている。そして、薄板単板1に撓
みを与える時に薄板単板1を引っ張る力がばね部材31
で設定した値以上に作用すると吸着パッド9は移動基台
30と共にアーム8の回転中心方向側に移動するので、
薄板単板1を傷めることがないようになっている。
【0026】図13(a)及び図13(b)は吸着部7
のさらに他の実施例を示すものであり、この吸着部7に
あっては、吸着パッド9の回動中心位置イが薄板単板1
の折り曲げ中心位置ロと略一致するように吸着パッド9
を移動させるカム機構14を備えている。カム機構14
は支持部6より両側方に向けて突設された支持板32に
凹設されたカム溝33に沿って移動可能となった移動体
34と、この移動体34を上下移動させる駆動シリンダ
ー35とで主体が構成されており、移動体34の上部に
吸着パッド9が取付けられている。移動体34の上部両
端及び下部両端にはカム溝33に沿って転動または摺動
する係合部36が設けられており、この係合部36がカ
ム溝33に沿って移動することで移動体34が駆動シリ
ンダー35による付勢によって所定の軌跡で上下動する
ようになっている。
【0027】そして、駆動シリンダー35によって移動
体34を移動させるとカム溝33の作用で吸着部7を構
成する吸着パッド9はその回転中心を薄板単板1の折り
曲げ中心位置ロと略一致した回転運動を行なうものであ
り、薄板単板1を傷めることなく凸曲面状に反らせるこ
とができるものである。取り出し機構5の近傍には薄板
単板1の二枚取りを防止するための二枚取り防止手段1
0が設けられている。この二枚取り防止手段10として
は図7に示されるようにエアブローによる方法とブラシ
による方法等が考えられる。図7(a)に示されるエア
ブローによるものにあっては、単板収納ケース3の取り
出し用開口部2の近傍にエアーが噴出されるエアー供給
管10aが設けられており、このエアー供給管10aよ
り薄板単板1の端部にエアーを吹き付けることで吸着パ
ッド9によって吸着された薄板単板1と、この薄板単板
1の上の薄板単板1とを確実に分離するようになってい
る。
【0028】図7(b)に示されるブラシによるものに
あっては、取り出し用開口部2から下方に引き出される
薄板単板1の端部がブラシ体10bに接触することによ
って取り出される薄板単板1に他の薄板単板1が付着す
るのを防止して吸着パッド9によって吸着された薄板単
板1と、この薄板単板1の上の薄板単板1とを確実に分
離するようになっている。
【0029】しかして、単板収納ケース3より一枚づつ
順次薄板単板1を取り出すにあたっては、図2に示され
るように行なわれるものであり、図2(a)に示される
ように各アーム8が閉じられた状態(各アーム8を下方
に回動移動させた状態)で支持部6が吸着パッド9より
も上方に突出した状態とし、図2(b)に示されるよう
に単板落下防止用ストッパー4にて取り出し用開口部2
に露出する薄板単板1の両端下面が支持された状態で支
持部6が薄板単板1の下面中央部に当接され、次いで図
2(c)に示されるように単板落下防止用ストッパー4
が外されて支持部6にて取り出し用開口部2に露出する
薄板単板1が支持され、図2(d)に示されるようにア
ーム8が開かれるように回動させられて各アーム8に設
けられた吸着パッド9にて薄板単板1の両端下面に吸着
され、図2(e)に示されるように吸着パッド9にて薄
板単板1を吸着したままで各アーム8が閉じられるよう
に回動されて薄板単板1が凸曲面状に撓ませられる。こ
の状態では取り出されることとなる薄板単板1の両端は
取り出される薄板単板1の上部側に位置する薄板単板1
より離れることとなるが、上部側の薄板単板1は支持部
6を介して取り出される薄板単板1の中央部にて支持さ
れており、上部側の薄板単板1は取り出し機構5にて支
持された状態となるために単板落下防止用ストッパー4
が無くとも単板収納ケース3内に保持された状態のまま
となっている。ここで、アーム8の開閉移動を複数回繰
り返して取り出される薄板単板1の湾曲を複数回行なわ
せることで取り出される薄板単板1の上面に他の薄板単
板1が付着した状態となることが防止されるものであ
り、二枚取り防止が図られる。次いで図2(f)に示さ
れるように取り出す薄板単板1を撓ませた状態としたま
まで単板落下防止用ストッパー4が突出させられて取り
出される薄板単板1の上部側に位置する薄板単板1が取
り出し用開口部2より落下するのが防止され、図2
(g)に示されるように取り出し機構5と共に薄板単板
1が次工程に搬送供給されるものである。上記のような
工程を繰り返すことで単板収納ケース3内に収納された
薄板単板1を順次一枚づつ単板収納ケース3の下面の取
り出し用開口部2より取り出されるものである。
【0030】そして、単板収納ケース3の下面の取り出
し用開口部2より順次薄板単板1が取り出される構成で
あるために薄板単板1を取り出していくに従って薄板単
板1の取り出し高さが変わるようなことがないものであ
り、薄板単板1のつかみ位置を順次変えていく機構を設
けたり、薄板単板1の取り出し高さを一定に保つ機構を
設ける必要なく薄板単板1の取り出しを行なうことがで
きるものであり、また、単板収納ケース3の下面の取り
出し用開口部2より順次薄板単板1を取り出す構成であ
るために薄板単板1の先入れ先出しによって単板収納ケ
ース3より薄板単板1を順次取り出すことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の薄板単板取り出し装置は、薄板
単板を複数枚積み重ねて収納できる下面に取り出し用開
口部のある単板収納ケースと、取り出し用開口部からの
薄板単板の落下を防止する可動自在な単板落下防止用ス
トッパーと、取り出し用開口部に露出する薄板単板を取
り出し用開口部より取り出す取り出し機構を備えている
ので、単板収納ケースの下面の取り出し用開口部より順
次薄板単板を下方に取り出す構成とすることができ、薄
板単板を取り出していくに従って薄板単板の取り出し高
さが変わることがないものであり、薄板単板のつかみ位
置を順次変えていく機構を設けたり、薄板単板の取り出
し高さを一定に保つ機構を設ける必要なく薄板単板の取
り出しを行なうことができるものである。また、単板収
納ケースの下面の取り出し用開口部より順次薄板単板を
取り出す構成であるために薄板単板の先入れ先出しによ
って単板収納ケースより薄板単板を順次取り出すことが
できるものである。
【0032】また、本発明の薄板単板取り出し方法は、
両端下面を支持する単板落下防止用ストッパーにて取り
出し用開口部からの落下防止が図られた薄板単板の下面
中央部に取り出し機構の支持部の上端を当接して薄板単
板を支持し、次いで単板落下防止用ストッパーによる薄
板単板の支持を解除し、支持部にて支持された状態の薄
板単板の両端下面を支持部より回動自在に突設されたア
ームに設けられた吸着パッドにて吸着し、薄板単板を吸
着した状態でアームを下方に回動させて薄板単板を凸曲
面状に撓ませ、次いで撓ませられた薄板単板の上側に位
置する薄板単板の下面両端を単板落下防止用ストッパー
にて支持し、取り出し機構と共に薄板単板を次工程に搬
送するようになっているので、薄板単板のつかみ位置を
順次変えていく機構を設けたり、薄板単板の取り出し高
さを一定に保つ機構を設ける必要なく薄板単板の取り出
しを行なうことができると共に二枚取りを防止しながら
薄板単板の先入れ先出しによって薄板単板を順次単板収
納ケースより取り出すことができるものである。
【0033】また、吸着パッドにて薄板単板を吸着した
状態でアームを下方に回動させて薄板単板を凸曲面状に
撓ませる工程を1回以上行なうようにするようにしてあ
ると、薄板単板を単板収納ケースより取り出すにあたっ
て二枚取りの防止性能をより一層向上させることができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、(a)は
一部省略した概略正面図、(b)は単板落下防止用スト
ッパーの構成を示す一部省略した概略側面図である。
【図2】動作を説明する説明図である。
【図3】(a)(b)は吸着部を説明する説明図であ
る。
【図4】(a)(b)は吸着部の他の実施例を説明する
説明図である。
【図5】(a)(b)は吸着部のさらに他の実施例を説
明する説明図である。
【図6】(a)(b)は吸着部の作用を説明する説明図
である。
【図7】(a)(b)は二枚取り防止手段の各実施例を
説明する説明図である。
【図8】単板落下防止用ストッパーの作用を説明する説
明図である。
【図9】単板落下防止用ストッパーの他の実施例を説明
するものであり、(a)は一部破断した正面図、(b)
は(a)を矢印B方向から見た側面図である。
【図10】(a)(b)は単板収納ケースの各実施例を
説明する説明図である。
【図11】(a)(b)は吸着部のさらに他の実施例の
作用を説明する説明図である。
【図12】同上の吸着部の構成を示す一部省略した平面
図である。
【図13】吸着部のさらに他の実施例を説明するもので
あり、(a)は一部破断した正面図、(b)は(a)を
矢印C方向から見た側面図である。
【図14】従来例の概略正面図である。
【図15】(a)(b)(c)は同上の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 薄板単板 2 取り出し用開口部 3 単板収納ケース 4 単板落下防止用ストッパー 5 取り出し機構 6 支持部 7 吸着部 8 アーム 9 吸着パッド イ 回動中心位置 ロ 折り曲げ中心位置 10 二枚取り防止手段 11 屈曲部 12 側壁 13 吸着パッド移動機構 14 カム機構

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板単板を複数枚積み重ねて収納できる
    下面に取り出し用開口部のある単板収納ケースと、取り
    出し用開口部からの薄板単板の落下を防止する可動自在
    な単板落下防止用ストッパーと、取り出し用開口部に露
    出する薄板単板を取り出し用開口部より取り出す取り出
    し機構を備えて成ることを特徴とする薄板単板取り出し
    装置。
  2. 【請求項2】 取り出し用開口部に露出する薄板単板の
    下面中央部に当接されて薄板単板を支持する支持部と、
    薄板単板の下面両端部を吸着して薄板単板を凸曲面状に
    強制的に反らして曲げを与える可動自在な吸着部とから
    なる取り出し機構を備えて成ることを特徴とする請求項
    1記載の薄板単板取り出し装置。
  3. 【請求項3】 支持部より両側方に向けて突設されたア
    ームの端部を支持部に回動自在に軸着し、薄板単板の下
    面を吸着する吸着パッドを各アームに設けて吸着部を構
    成し、吸着部の回動中心位置を薄板単板の折り曲げ中心
    位置と略一致させて成ることを特徴とする請求項2記載
    の薄板単板取り出し装置。
  4. 【請求項4】 薄板単板の二枚取りを防止する二枚取り
    防止手段を取り出し機構の近傍に設けて成ることを特徴
    とする請求項1記載の薄板単板取り出し装置。
  5. 【請求項5】 斜め下方に向けて突出する屈曲部を先端
    に有する単板落下防止用ストッパーを備えて成ることを
    特徴とする請求項1記載の薄板単板取り出し装置。
  6. 【請求項6】 基端が回動自在に軸支され先部が単板の
    端部下面に当接される単板落下防止用ストッパーを備え
    て成ることを特徴とする請求項1記載の薄板単板取り出
    し装置。
  7. 【請求項7】 側壁の一部あるいは四方全てが可動自在
    である単板収納ケースを備えて成ることを特徴とする請
    求項1記載の薄板単板取り出し装置。
  8. 【請求項8】 支持部より両側方に向けて突設されたア
    ームの端部を支持部に回動自在に軸着し、薄板単板の下
    面を吸着する吸着パッドを各アームに設けて吸着部を構
    成し、上記吸着パッドをアームの回動移動に伴ってアー
    ムの長手方向に沿ってスライド移動自在とする吸着パッ
    ド移動機構を備えて成ることを特徴とする請求項2記載
    の薄板単板取り出し装置。
  9. 【請求項9】 吸着パッドの回動中心位置が薄板単板の
    折り曲げ中心位置と略一致するようにカム機構を設けた
    吸着部を備えて成ることを特徴とする請求項2記載の薄
    板単板取り出し装置。
  10. 【請求項10】 両端下面を支持する単板落下防止用ス
    トッパーにて単板収納ケースの下面の取り出し用開口部
    からの落下防止が図られた薄板単板の下面中央部に取り
    出し機構の支持部の上端を当接して薄板単板を支持し、
    次いで単板落下防止用ストッパーによる薄板単板の支持
    を解除し、支持部にて支持された状態の薄板単板の両端
    下面を支持部より回動自在に突設されたアームに設けら
    れた吸着パッドにて吸着し、薄板単板を吸着させた状態
    でアームを下方に回動させて薄板単板を凸曲面状に撓ま
    せ、次いで撓ませられた薄板単板の上側に位置する薄板
    単板の下面両端を単板落下防止用ストッパーにて支持
    し、取り出し機構と共に薄板単板を次工程に搬送して成
    ることを特徴とする薄板単板取り出し装置における薄板
    単板取り出し方法。
  11. 【請求項11】 吸着パッドを薄板単板に吸着させた状
    態でアームを下方に回動させて薄板単板を凸曲面状に撓
    ませる工程を1回以上行なうようにすることを特徴とす
    る請求項10記載の薄板単板取り出し装置における薄板
    単板取り出し方法。
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