JP2001253576A - 吸着式フィードテーブル及びこれによる本の分離搬送方法 - Google Patents

吸着式フィードテーブル及びこれによる本の分離搬送方法

Info

Publication number
JP2001253576A
JP2001253576A JP2000063843A JP2000063843A JP2001253576A JP 2001253576 A JP2001253576 A JP 2001253576A JP 2000063843 A JP2000063843 A JP 2000063843A JP 2000063843 A JP2000063843 A JP 2000063843A JP 2001253576 A JP2001253576 A JP 2001253576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed table
suction
book
magazine
transported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000063843A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kawane
浩二 川根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPOH AGGREGATE BOOK BINDDING
NIPPOH AGGREGATE BOOK BINDDING Ltd
Original Assignee
NIPPOH AGGREGATE BOOK BINDDING
NIPPOH AGGREGATE BOOK BINDDING Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPOH AGGREGATE BOOK BINDDING, NIPPOH AGGREGATE BOOK BINDDING Ltd filed Critical NIPPOH AGGREGATE BOOK BINDDING
Priority to JP2000063843A priority Critical patent/JP2001253576A/ja
Publication of JP2001253576A publication Critical patent/JP2001253576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積み重ねた物を一つずつ分離して搬送するも
のにおいて、分離搬送を確実にする。 【解決手段】 積み重ねられた被搬送物の一番下のもの
を吸着した状態で前進して前方の取出装置に引き渡す吸
着式フィードテーブルであって、この吸着式フィードテ
ーブルが、その上面に、上面に開口する複数の独立した
凹陥部が形成されるとともに、各凹陥部内の空気が個別
に吸引されるものであることを特徴とする吸着式フィー
ドテーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、積み重ねられた被
搬送物の一番下のものを吸着した状態で前進して前方の
取出装置に引き渡す吸着式フィードテーブル及びこれに
よる本の分離搬送方法に関するものである。本発明の最
も好適な技術分野は製本分野であり、積み重ねられた本
の一番下のものを分離して搬送するのに適している。
【0002】
【従来の技術】被搬送物を積み重ねた状態で収容し、一
番上のものを吸盤等で吸着して搬送するする手段は知ら
れている。この場合、吸盤等を上下及び移動させるが、
吸盤等の慣性もあってあまり高速には移動できない。
又、吸着力だけでは、重量の重いものは落下する危険性
もある。
【0003】そこで、被搬送物の下方にフィードテーブ
ルを設け、このフィードテーブルに一番下の被搬送物を
吸着させて移動させるとすれば、フィードテーブルの前
方に取出しローラやベルトからなる取出装置を設けるこ
とで、フィードテーブルのストロークは小さいもので済
み、高速での作動が可能になる。又、被搬送物は、フィ
ードテーブルの上に載せるものであるから、落下する恐
れもない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
種のフィードテーブルでは、テーブル上面に形成する吸
引室が単独のものであったため、何らかの原因で被搬送
物の密着が十分でない部分が生ずると、全体としての吸
着力が派生せず、分離及び搬送ができなかった。この点
は、吸引室の吸引口を複数設けていても同じである。本
発明は、このような課題を解決したものであり、部分的
に密着性が悪い場合でも、全体としての十分なる吸着力
が発生するようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、積み重ねられた被搬送物の一番下のものを吸着した
状態で前進して前方の取出装置に引き渡す吸着式フィー
ドテーブルであって、この吸着式フィードテーブルが、
その上面に、上面に開口する複数の独立した凹陥部が形
成されるとともに、各凹陥部内の空気が個別に吸引され
るものであることを特徴とする吸着式フィードテーブル
を提供したものである。
【0006】以上の手段により、即ち、本発明は、吸引
室を構成するテーブル上面に開口する凹陥部が複数独立
して形成され、かつ、各凹陥部内の空気が個別に吸引さ
れるものであるから、被搬送物がどこかの凹陥部に対し
て密着が不十分であっても、他の凹陥部による吸着で補
完され、全体としては、十分な吸着力を発生させること
ができる。
【0007】又、本発明は、以上のフィードテーブルに
おいて、被搬送物を収容するマガジンに被搬送物の落下
を規制する規制体を設けるとともに、マガジンの下端と
テーブル上面とを少なくとも被搬送物の厚み以上離して
設け、かつ、一番下の被搬送物をテーブル上面に強制的
に引き落とす引落し機構を付設した手段を提供する。
【0008】被搬送物を収容するマガジンに被搬送物の
落下を規制する規制体を設けるとともに、マガジンの下
端とテーブル上面とを少なくとも被搬送物の厚み以上離
して設けておけば、被搬送物を搬送中に上の被搬送物と
擦れないから、分離と移動が確実になる。この場合、テ
ーブルによる吸着力によって一番下の被搬送物を規制体
から外して吸引できなければならないから、被搬送物の
厚みや可撓性によってはこれが不可能なこともある。し
かし、このような引落し機構を設けておくことで、分
離、移動が確実になる。
【0009】更に、本発明は、以上の被搬送物が本であ
るフィードテーブルを提供するとともに、このフィード
テーブルによる本の分離搬送方法を提供する。製本分野
では、各工程間はコンベア等で搬送するが、その形態
は、本を積み重ねた状態にしている。従って、次の工程
に至った本は、これを一冊ずつ分離しなければならない
が、これを上記した構成のフィードテーブルによるとす
れば、高速処理が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す被搬送
物の分離搬送装置の断面側面図、図2は平面図である
が、この分離搬送装置は、被搬送物1を積み重ねて収容
するマガジン2と、マガジン2の下方に在って前後に往
復動する吸着式フィードテーブル(以下、フィードテー
ブル)3と、マガジン2の前方に設けられる取出装置5
1とからなる。この場合、マガジン2の前方壁6と後方
壁7の下端に被搬送物1の落下を規制する爪等の規制体
60を形成しておき、フィードテーブル3は、マガジン
2の下端から少なくとも被搬送物1の厚み以上離してお
く。
【0011】本例におけるフィードテーブル3の移動機
構は、テーブル3の下面にブラケット9を突出し、この
ブラケット9に支持部材10で支えられるガイドバー1
1を挿通させて動きのガイドとしている。そして、後方
の支持部材10にエアーシリンダ等の伸縮シリンダ61
を取り付け、そのロッド61aをブラケット9に連結し
ている。これにより、伸縮シリンダ61を伸縮させれ
ば、テーブル3は前進、後退することになる。尚、伸縮
シリンダ61によるフィードテーブル3の移動は一例で
あって、この他に、例えば、機械的なカムによるもので
あってもよい。
【0012】一方、テーブル3の上面には、上面に開口
する複数の独立した凹陥部からなる吸引室25が形成さ
れており、各吸引室25は、それぞれ個別に管又はホー
ス26によってコンプレッサーの吸気側等に連結されて
いる(これら管又はホース26は、ガイドバー11やロ
ッド61a等と干渉しないように設けられている)。
尚、本例における吸引室25は、四角形の形状をしてい
るものを示したが、円形、楕円形、多角形いずれの形状
をしていてもよいし、その大きさや数も適宜に設定され
る。
【0013】取出装置51は、被搬送物1の厚みだけ離
した上下一対の取出しローラ53と、その前方の搬出ベ
ルト55で構成されており、フィードテーブル3に載っ
て搬送されて来た被搬送物1をくわえ込んで前方に引き
出すものである。この場合、取出しローラ53は、少な
くとも、被搬送物1に作用する間隔で左右に分割されて
おり、加えて、フィードテーブル3がこの間隔内に進入
できるようにしてそのストロークの短縮化を図ってい
る。尚、このとき、フィードテーブル3の前端が一部取
出しローラ53と干渉するようであれば、その分だけ幅
を狭めておく。
【0014】以上により、フィードテーブル3を後退さ
せ(このとき、その位置は、被搬送物1の下方に来るよ
うに設定してある)、吸引室25を吸引すると、その吸
着力によって一番下の被搬送物1aを吸引して規制体6
0から外してフィードテーブル3上に落下させる。する
と、吸引室25は塞がれて強い吸着力を発揮するから、
このとき、フィードテーブル3を前進させると、被搬送
物1aはこれと一緒に前進し、取出装置51によって前
方へ引き出される。
【0015】ところで、以上のような吸引室25の吸引
力による被搬送物1の取込みは、被搬送物1の厚みや可
撓性の如何によっては不可能なこともある。このため、
一番下の被搬送物1aだけを確実にフィードテーブル3
上に引き落とす引落機構63を設けることがある。具体
的には、被搬送物1の下方にフィードテーブル3やブラ
ケット9と干渉を避けて(従って、干渉する部分に孔等
をあけておく)昇降するバキューマ5を設けるのであ
る。このバキューマ5は、コンプレッサーの吸気側等に
連結される管41の上端に吸盤形をした吸着ヘッド42
が装着されたものであり、これをエアーシリンダ等の伸
縮シリンダ64で昇降させるようにしている(前記と同
じカムによるものであってもよい)。
【0016】尚、本例の吸着ヘッド42は、左右に細長
の形状をしたものを前後二つ設けているが、その形状や
数はこれに限定されない。バキューマ5の昇降ストロー
クは、少なくとも、一番下の被搬送物1aの下面とフィ
ードテーブル3の下面までは必要であるが、フィードテ
ーブル3が前進したとき、ブラケット9に干渉するよう
であれば、干渉する部分にぬすみ65等を形成してこれ
を避けておく。
【0017】以上により、フィードテーブル3が後退す
ると、バキューマ5を上昇させてその吸着ヘッド42に
よって一番下の被搬送物1aを強制的にテーブル3上に
落下させるのである。尚、このとき、被搬送物1が可撓
性のあるものであれば、全体が撓んで規制体60から外
れて落下するが、可撓性が小さいもの、非可撓性のもの
であれば、次のような構造にしておく。即ち、マガジン
2の後方壁7の下端部7aを後方へ回動可能に構成し、
伸縮シリンダ66等の上下動作でこれを行うのである。
【0018】この動きは、バキューマ5が上昇したとき
に下端部7aを被搬送物1が外れない程度後方に回動さ
せるのであり、これによって落下を容易にするのであ
る。被搬送物1aがテーブル3上に落下すれば、吸着ヘ
ッド42は下降し、テーブル3は前進する。本例によれ
ば、一番下の被搬送物1aを確実にフィードテーブル3
上に落下させるから、分離と移動が確実になる。
【0019】以上の被搬送物は何であってもよいが、本
を被搬送物とするのが最適であることは前述したので、
以下、この場合について説明する。図3、図4は本の分
離搬送装置、図5は平面図であるが、本例の分離搬送装
置は、積み重ねた本1を収容するマガジン2と、マガジ
ン2の下方に在って前後に往復動するフィードテーブル
3と、マガジン2の前方に在ってマガジン2内の一番下
の本1aと二番目の本1bとの間に分け入って昇降する
リフトフック4と、マガジン2の前部下方に在って昇降
するバキューマ5とで構成される。
【0020】マガジン2は、前方壁6と後方壁7及び側
方壁8からなり、この中に本1が積み重ねられて収容さ
れる。このため、前方壁6、後方壁7及び側方壁8の配
置は、この本1の寸法に合わされる。フィードテーブル
3は、マガジン2の下方に設けられるものであり、その
前端はマガジン2の前方壁6の位置と合わせてある。フ
ィードテーブル3は、前後に往復動させられるものであ
るが、本例では、下面にブラケット9を取り付け、この
ブラケット9に支持部材10で支えられるガイドバー1
1を挿通させて動きのガイドとしている。この場合、ブ
ラケット9とガイドバー11との間にスライドベアリン
グ等を用いると、抵抗が少なくて高速移動ができる。
【0021】一方、ブラケット9にはリンク12の前端
を枢着し、その後端を適宜に支承される支持軸13を中
心に回動するアーム14に枢着している。そして、支持
軸13にはカムアーム15を嵌着し、その先端に取り付
けたカムフォロアー16をカム板17に摺接させてい
る。これにより、カム板17を回転させると、フィード
テーブル3は往復動する。
【0022】尚、本例のフィードテーブル3は、その前
端部18が本体部19に対して水平なピン20で枢着さ
れており、前端部18は、本体部19に対して下方傾斜
ができるようになっている。加えて、この前端部18
は、本体部19よりも幅の狭いものになっている。一
方、前端部18からはブラケット21が垂下してその下
端にカムフォロアー22が取り付けられており、カムフ
ォロアー22は適宜に固定される溝カム23に嵌まって
いる。溝カム23の形状は、フィードテーブル3が後退
位置にあるとき、前端部18が3〜15°程度下方傾斜
し、前進位置に至ると、水平になるように設定されてい
る。
【0023】更に、フィードテーブル3の上面には、前
端部18及び本体部19共に上面に開口する吸引室2
4、25が形成されており、これらの吸引室24、25
は管又はホース26によってコンプレッサーの吸気側等
に連結されている。これにより、フィードテーブル3の
上面にこれら吸引室24、25を覆って本1を載せれ
ば、本1は、フィードテーブル3に吸着され、フィード
テーブル3が移動すれば、これと一緒に移動する。この
場合、各吸引室24、25は何個かに分割されており、
かつ、個別に吸引されるようになっている。一つの吸引
室24、25による密着がうまく行かない場合でも、全
体での吸着を可能にするためである。又、吸引室24、
25の吸引は、常時行うのではなく、ロータリバルブ等
でタイミングをとって必要なときのみ吸引させるのが適
する。
【0024】リフトフック4は、フィードテーブル3
上、マガジン2の中央部に設けられるものであり、水平
な取付軸27からフック体28を下延させているもので
ある。尚、取付軸27にはアーム29も取り付けられて
いる。この場合、取付軸27の前方には適宜に支承され
る固定軸30が左右方向に延設されており、これからア
ーム31を延出して取付軸27を支持している。尚、固
定軸30にはカムフォロアー32が設けられたカムアー
ム33が取り付けられており、カムフォロアー32はカ
ム板34に摺接している。
【0025】又、固定軸30のやや端寄りにはスリーブ
35が回動可能に嵌合されており、スリーブ35にはア
ーム36が取り付けられて前記した支持軸27のアーム
29とリンク37で枢着されている。更に、スリーブ3
5にはカムフォロアー38が設けられたカムアーム39
が取り付けられており、カムフォロアー38はカム板4
0に摺接している。
【0026】以上により、カム板34を回転させれば、
取付軸27が固定軸30を中心に上下に回動し、このと
き、別のカム板40を回転させれば、フック体28は取
付軸27を中心に上下に回動するから、フック体28
は、これらが合成された略四角形の軌道を描いて移動す
る。即ち、フック体28が下降して前進(この場合、マ
ガジン2方向のこと)すると、その先端は、一番下の本
1aと二番目の本1bとの間の前端に分け入り、上昇す
ると二番目1b以上を上に持ち上げ、後退して下降する
と、抜け出てこれを離すという動作をする。この場合、
マガジン2の前方壁6を逃がしてフック体28が内部に
進入して来るのを許容している。
【0027】バキューマ5は、管41の上端に吸盤形を
した吸着ヘッド42が装着されたものであり、管41の
部分を保持するホルダー43が適宜に支承される支持軸
44の回りを上下に揺動するものである。そして、ホル
ダー43の下端と同じく適宜に支承される支持軸45を
中心に回動するアーム46とをリンク47で連結してい
る。尚、支持軸45にはカムフォロアー48を取り付け
たカムアーム49も取り付けられており、カムフォロア
ー48はカム板50に摺接している。この他、管41は
コンプレッサー等の吸気側に連結されているのは前記と
同じである。
【0028】これにより、カム板50を回転させると、
吸着ヘッド42は昇降するが、上行行程では、一番下の
本1aをやや押し上げる程度まで上昇してこれを完全に
吸着する。下行行程では、少なくとも前端部18の上面
までは下降し、これに完全に吸着させる。この場合、バ
キューマ5は、常時吸引しているのではなく、ロータリ
バルブ等でタイミングをとって必要なときのみ吸引させ
るのが適する。尚、吸着ヘッド42は、前端部18の側
方に配置されていてこれと干渉を避けているし、フィー
ドテーブル3が前進したときも、ホルダー43共々干渉
しないようになっている。
【0029】この他、フィードテーブル3の前方には取
出装置51と搬出装置52とが設けられている。取出装
置51は、上方の取出しローラ53と下方の取出しベル
ト54からなるものであり、フィードテーブル3に載せ
られて押し出されてきた本1をこの二つによって前方に
引き出すものである。この場合、取出しローラ53は左
右に分割されており、この間にフック体28が存在して
いても、干渉しないようになっている。又、取出しベル
ト54も同様であり、この間にフィードテーブル3の前
端部18が進入できるようになっている。この他、搬出
装置52は搬出ベルト55で構成されている。
【0030】次に、以上の分離搬送装置の動作について
説明する。図6は始動前の状態を示す一部側面図である
が、このときには、マガジン2には本1が積み重ねられ
た状態で貯蔵されており、フィードテーブル3は後退し
(従って、前端部18は下方に屈曲している)、リフト
フック4は下降してマガジン2の前方壁6の外側に後退
している。尚、本1は、マガジン2内でその背中が前に
来るように収容されている。
【0031】図7は以上の各要素の動きのタイムチャー
トであるが、まず、バキューマ5が上昇してその吸着ヘ
ッド42が一番下の本1aの下面に押し当る。このと
き、吸着ヘッド42は吸気されているから、吸着ヘッド
42は、一番下の本1aの下面を吸着する。次いで、バ
キューマ5は下降し、本1aをフィードテーブル3の前
端部18に引き落とす。このとき、吸引室24、25の
吸気は既に始まっているから、本1aの下面全体は、フ
ィードテーブル3で吸着される。ところで、この吸気が
行われているにもかかわらずバキューマ5を昇降させる
のは、フィードテーブル3の前端部18は下方傾斜して
いるからであり、吸引室24の吸気だけでは、十分に吸
気しないこともあるのを補うためである。このようにし
て本1aの前部が前端部18に密着すると、下から二番
目の本1bとの間には隙間56が生ずる。
【0032】バキューマ5が下降を始めるとリフトフッ
ク4も下降する。その後、フック体28が前進してその
先端が前記した隙間56に進入する(このとき、前方壁
6に逃がし等を形成してフック体28が中に進入できる
ようにしているのは前述したとおり)。次に、フック体
28が上昇し、下から二番目以上の本1全体の前部を持
ち上げる(図4)。そして、フック体28が一番下の本
1aの上面より上昇すると、フィードテーブル3が前進
する。
【0033】フィードテーブル3が前進すると、その上
面の吸引室24、25で吸引された本1aはこれと一緒
になって前進する。ところで、このとき、本1aが一緒
に前進するには、二番目の本1bとの間に生ずる摩擦に
打ち勝つ必要があるが、フック体28が二番目以上を持
ち上げていることによってこれが可能になるし、場合に
よっては、二番目の本1bの下にエアーを吹き込んでこ
れを浮かせるようにしてもよい。尚、本1の後端直後の
フィードテーブル3の上面に本1aの厚みよりも低い高
さのピン57等を植設しておけば(後方壁7にはこれが
通過できるための逃がし等を形成しておく)、万が一、
吸着が十分でない場合もこのピン57で移動させること
ができる。
【0034】フィードテーブル3は、前端部18の前端
が取出しベルト54にかかるまで前進する(取出しベル
ト54は左右に分割され、その前端部18はその間に十
分に進入できるのは前述したとおり)。このとき、前端
部18は下方傾斜から水平になるので、フィードテーブ
ル3に載った本1aは、取出しローラ53と取出しベル
ト54にくわえられて前方へ引き抜かれ、次いで、搬出
ベルト55で搬出されて行く。
【0035】本1aを取出装置51に引き渡すと、フィ
ードテーブル3は後退する。フィードテーブル3が後退
すると、リフトフック4は後退して始動に備える。尚、
フィードテーブル3が取出装置51にかかると、吸引室
24、25の吸気は必要なくなるから、これを遮断す
る。
【0036】
【発明の効果】以上、本発明は、前記したものであるか
ら、即ち、被搬送物をフィードテーブル上に吸着する吸
引室となるテーブル上面に開口する凹陥部が複数独立し
て形成され、かつ、各凹陥部内の空気が個別に吸引され
るものであるから、どこかの凹陥部による密着が不十分
で吸着力が発生しない場合であっても、他の凹陥部によ
る吸着で補完され、全体としては、十分な吸着力を発生
させることができる。又、このフィードテーブルによっ
て本の分離搬送をすれば、高速での処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィードテーブルが適用される分離搬
送装置の断面側面図である。
【図2】本発明のフィードテーブルが適用される分離搬
送装置の平面図である。
【図3】本発明のフィードテーブルが適用される分離搬
送装置の側面図である。
【図4】本発明のフィードテーブルが適用される分離搬
送装置の側面図である。
【図5】本発明のフィードテーブルが適用される分離搬
送装置の平面図である。
【図6】本発明のフィードテーブルが適用される分離搬
送装置の一部側面図である。
【図7】本発明の一例を示す分離搬送装置の動きのタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 被搬送物 1a 一番下の被搬送物 1b 下から二番目の被搬送物 2 マガジン 3 フィードテーブル 24 凹陥部(吸引室) 25 凹陥部(吸引室) 60 規制体 63 引落機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積み重ねられた被搬送物の一番下のもの
    を吸着した状態で前進して前方の取出装置に引き渡す吸
    着式フィードテーブルであって、この吸着式フィードテ
    ーブルが、その上面に、上面に開口する複数の独立した
    凹陥部が形成されるとともに、各凹陥部内の空気が個別
    に吸引されるものであることを特徴とする吸着式フィー
    ドテーブル。
  2. 【請求項2】 被搬送物を収容するマガジンに被搬送物
    の落下を規制する規制体を設けるとともに、マガジンの
    下端とテーブル上面とを少なくとも被搬送物の厚み以上
    離して設け、かつ、一番下の被搬送物をテーブル上面に
    強制的に引き落とす引落し機構を付設した請求項1の吸
    着式フィードテーブル。
  3. 【請求項3】 被搬送物が本である請求項1又は2の吸
    着式フィードテーブル。
  4. 【請求項4】 請求項3の吸着式フィードテーブルによ
    る本の分離搬送方法。
JP2000063843A 2000-03-08 2000-03-08 吸着式フィードテーブル及びこれによる本の分離搬送方法 Pending JP2001253576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000063843A JP2001253576A (ja) 2000-03-08 2000-03-08 吸着式フィードテーブル及びこれによる本の分離搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000063843A JP2001253576A (ja) 2000-03-08 2000-03-08 吸着式フィードテーブル及びこれによる本の分離搬送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001253576A true JP2001253576A (ja) 2001-09-18

Family

ID=18583639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000063843A Pending JP2001253576A (ja) 2000-03-08 2000-03-08 吸着式フィードテーブル及びこれによる本の分離搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001253576A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100380241C (zh) * 2003-12-26 2008-04-09 富士施乐株式会社 纸页供给装置和图像形成装置
JP7133261B1 (ja) 2022-04-12 2022-09-08 昌弘 塚崎 給紙装置、及び給紙方法
US11685619B1 (en) 2022-11-21 2023-06-27 Masahiro TSUKASAKI Paper feeding device and paper feeding method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100380241C (zh) * 2003-12-26 2008-04-09 富士施乐株式会社 纸页供给装置和图像形成装置
JP7133261B1 (ja) 2022-04-12 2022-09-08 昌弘 塚崎 給紙装置、及び給紙方法
CN115771788A (zh) * 2022-04-12 2023-03-10 冢崎昌弘 馈纸装置及馈纸方法
JP2023155972A (ja) * 2022-04-12 2023-10-24 昌弘 塚崎 給紙装置、及び給紙方法
TWI833454B (zh) * 2022-04-12 2024-02-21 塚崎昌弘 饋紙裝置及饋紙方法
CN115771788B (zh) * 2022-04-12 2024-03-12 冢崎昌弘 馈纸装置及馈纸方法
US11685619B1 (en) 2022-11-21 2023-06-27 Masahiro TSUKASAKI Paper feeding device and paper feeding method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11173686B2 (en) Apparatus and method for accurate carton formation
US4369962A (en) Apparatus for feeding sheets
EP2149499A1 (en) Empty bag supply method and apparatus
CN113060514A (zh) 一种印制线路板半成品输送及隔板上料一体式装置
US3926427A (en) Apparatus for separating sheets from a stack
JP4565486B2 (ja) トレー供給方法及びトレー供給装置
JP2006256744A (ja) 容器整列装置
CN113277324A (zh) 一种三轴码垛机
JP2001253576A (ja) 吸着式フィードテーブル及びこれによる本の分離搬送方法
JP2018188194A (ja) 容器取出し装置
JPH0977119A (ja) 缶詰用キャップ装着装置
JPH01501059A (ja) 直線的挿入装置
JP2001253575A (ja) 可撓性積重物の分離搬送装置及びこの装置による本の分離搬送方法
JP6974917B2 (ja) 海苔供給装置
JP3035737B1 (ja) プリント配線板等の投入方法と投入装置、及び受取方法と受取装置
JP2022071720A (ja) 被搬送物分離搬出機構、及び被搬送物分離搬出機構と被搬送物打ち出し機構を具備する被搬送物搬出・搬送装置
JP3376473B2 (ja) 物品移送装置
JP2003192130A (ja) 部品搬送収納方法及びその装置
JP4120060B2 (ja) カートン取出し装置
JP2000053259A (ja) 板状体取出装置
JP2022071719A (ja) 被搬送物打ち出し機構
JPH05318001A (ja) 中間搬送装置
JP2022071721A (ja) 被搬送物分離搬出機構
JPH1017172A (ja) 積層紙の一枚切り出し方法および装置並びにその装置を用いたフレームスタッカー
JP2016179905A (ja) 積層トレーの分離搬送装置