JPH0730930A - 音声またはバックグラウンド・ノイズの存在下で動作可能なデュアル・トーン検出器およびその方法 - Google Patents

音声またはバックグラウンド・ノイズの存在下で動作可能なデュアル・トーン検出器およびその方法

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JPH0730930A
JPH0730930A JP6140724A JP14072494A JPH0730930A JP H0730930 A JPH0730930 A JP H0730930A JP 6140724 A JP6140724 A JP 6140724A JP 14072494 A JP14072494 A JP 14072494A JP H0730930 A JPH0730930 A JP H0730930A
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tone
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band
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JP6140724A
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Carlos A Greaves
カルロス・エー・グリーブス
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Motorola Inc
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q1/00Details of selecting apparatus or arrangements
    • H04Q1/18Electrical details
    • H04Q1/30Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents
    • H04Q1/44Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current
    • H04Q1/444Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current with voice-band signalling frequencies
    • H04Q1/46Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current with voice-band signalling frequencies comprising means for distinguishing between a signalling current of predetermined frequency and a complex current containing that frequency, e.g. speech current

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 帯域通過トーン検出器及び帯域除波トーン検
出器の両方を介して入力信号を処理し、音声の存在の下
で正確にトーン検出を行う。 【構成】 帯域通過及び帯域除波トーン検出器の両方が
トーンを検出すると、デュアル・トーン検出器はトーン
検出出力信号を与える。偽トーンの影響を受けやすい帯
域通過トーン検出器のみがトーンを検出すると、音声入
力信号はミュートされ、帯域通過トーン検出器及び帯域
除波トーン検出器の両方がその後トーンを検出した場合
にのみトーン検出出力信号をアクティブにする。デュア
ル帯域通過/帯域除波トーン検出器120は、回路領域
を節約するため、共用フロント・エンド帯域除波フィル
タ121,122と、リミタ126と、共振器127,
128と、処理部130とを介して入力信号を処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に信号処理に関
し、さらに詳しくは、トーン検出に関する。
【0002】
【従来の技術】音声通信システムでは、信号伝送のため
にトーンがよく利用される。一般に単純に「トーン」と
呼ばれるデュアル・トーンは、偽トーン検出を防ぐため
に、周波数が帯域分離された2つの真トーン(true ton
e) によって表される。そのため、通常の音声パターン
またはノイズが1つの真トーン周波数付近で高エネルギ
量を有する信号を生成すると、他方の真トーン周波数付
近に十分なエネルギがある可能性が少なく、疑似トーン
検出(spurious tone detection) が生じる。この種のト
ーン信号は、例えば、北米の電話システムで用いられる
DTMF(dual tonemulti-frequency) 信号伝送で利用
される。
【0003】一般に、従来のトーン検出器は帯域分離方
法を利用し、これらのトーン検出器は2つの範疇のうち
の一方に入るのが一般的である。一方の種類は帯域除波
(band reject) トーン検出器として知られ、2つのDT
MF周波数帯に相当する2つの帯域選択フィルタによっ
て入力信号を濾波する。低DTMF周波数帯に関する帯
域選択フィルタは、高DTMF周波数帯の信号周波数を
除波し、高DTMF周波数帯に関する帯域選択フィルタ
は、低DTMF周波数帯の信号を除波する。帯域選択フ
ィルタの出力は、信号リミタによって処理され、次に共
振器にかけられる。各DTMF周波数に同調された共振
器は、入力信号が一方のDTMF周波数において十分な
大きさを有するときに後段の比較器をトリップするのに
十分なエネルギの出力信号を与える。低DTMF周波数
帯および高DTMF周波数帯の両方の共振器の出力がそ
れぞれの比較器をトリップすると、トーン検出器はDT
MFトーンの発生を示すためトーン検出出力信号を与え
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、帯域除波トー
ン検出器は有効トーンを見逃しやすい。トーンが存在す
る際に他の信号に十分なエネルギがあると、音声はトー
ンと干渉し、帯域除波トーン検出器はトーンを認識でき
ない。例えば、音声干渉は、録音済み通知,利用者音
声,オペレータまたはバックグラウンド・ノイズに起因
することがある。
【0005】第2の種類のトーン検出器は、帯域通過ト
ーン検出器(bandpass tone detector)という。帯域通過
トーン検出器では、入力信号は低トーン範囲および高ト
ーン範囲に相当する帯域通過フィルタにかけられる。フ
ィルタの通過帯域内の信号が十分な振幅を有する場合、
比較器をトリップする。2つの真トーンが検出される
と、帯域通過トーン検出器はトーン検出表示を与える。
トーンを見逃すことはないが、この帯域通過トーン検出
器は、ランダムな音声が2つのトーン周波数において大
きなエネルギ量を有する場合になどに、偽トーン検出し
やすい。
【0006】ある帯域分離トーン検出器では、トーンを
送出する前にローカル・ラインをミュートし、無音期間
においてのみトーンを検出することによって、音声干渉
の問題を回避することを試みている。しかし、一部のト
ーン信号方式は常にトーンを許し、システムは連続的に
ミュートできない。従って、音声の存在下でトーンを正
しく認識できるトーン検出器が望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、一例として、帯
域通過トーン検出器と、帯域除波トーン検出器と、論理
部とによって構成される、音声またはバックグラウンド
・ノイズの存在下で動作可能なデュアル・トーン検出器
が提供される。帯域通過トーン検出器は、伝送ライン上
で伝えられる入力信号を受信する入力と、帯域通過トー
ン検出信号を与える出力とを有する。入力信号は、間欠
的にトーンを含むものとして特徴づけられる。帯域除波
トーン検出器は、この入力信号を受信する入力と、帯域
除波トーン検出信号を与える出力とを有する。論理部
は、帯域通過トーン検出器と帯域除波トーン検出器とに
結合され、帯域通過トーン検出信号がアクティブであり
かつ帯域除波トーン検出信号がアクティブであることに
応答して、トーン検出信号を与える。また論理部は、帯
域通過トーン検出信号がアクティブでありかつ帯域除波
トーン検出信号が非アクティブであることに応答して、
ミュート信号を与える。
【0008】別の例では、音声またはバックグラウンド
・ノイズの存在下でデュアル・トーンを検出する方法が
提供される。入力信号は、伝送ラインを介して受信され
る。入力信号におけるトーンは帯域通過トーン検出器に
おいて検出され、そのアクティブ状態において帯域通過
トーン検出信号を与えて、デュアル・トーンの検出を示
す。入力信号におけるトーンは、帯域除波トーン検出器
において検出され、そのアクティブ状態において帯域除
波トーン検出信号を与えて、デュアル・トーンの検出を
示す。トーン検出出力信号は、帯域通過トーン検出信号
がアクティブでありかつ帯域除波トーン検出信号がアク
ティブであることに応答して与えられる。帯域通過トー
ン検出信号がアクティブでありかつ帯域除波トーン検出
信号が非アクティブであることに応答して、音声入力信
号は伝送ラインからミュートされ、その後トーン検出出
力信号は、帯域通過トーン検出信号がアクティブであり
かつ帯域除波トーン検出信号がアクティブであることに
応答して与えられる。
【0009】これらおよび他の特徴および利点は、添付
の図面とともに以下の詳細な説明からより明らかに理解
されよう。
【0010】
【実施例】図1は、従来技術による帯域除波DTMF検
出器20の部分的なブロック論理図を示す。DTMF検
出器20は、帯域選択フィルタ22,24と、電圧リミ
タ26,28と、共振器30〜37と、スイッチ40,
41と、電圧基準回路42と、比較器44,46と、復
調器48とを含む。帯域選択フィルタ22は、「AIN
と記された入力信号を受信する入力端子と、出力端子と
を有する。AINは、標準的なDTMFトーン信号を含む
音声信号である。帯域選択フィルタ24は、信号AIN
受信する入力端子と、出力端子とを有する。電圧リミタ
26は、帯域選択フィルタ22の出力端子に接続された
第1入力端子と、「VAG」と記された電源電圧端子に接
続された第2入力端子と、出力端子とを有する。VAG
は、信号AINが取りうる最大値と最小値とのほぼ中間の
値を有するアナログ接地出力端子である。電圧リミタ2
8は、帯域選択フィルタ24の出力端子に接続された第
1入力端子と、VAGに接続された第2入力端子と、出力
端子とを有する。
【0011】各共振器30〜33は、電圧リミタ26の
出力端子に接続された入力端子と、出力端子とを有す
る。各共振器34〜37は、電圧リミタ28の出力端子
に接続された入力端子と、出力端子とを有する。スイッ
チ40は、共振器30〜33の1つの出力端子をスイッ
チ40の出力端子に選択的に接続する。スイッチ41
は、共振器34〜37の1つの出力端子をスイッチ41
の出力端子に選択的に接続する。電圧基準42は、「V
REF 」と記された電圧基準を与える。比較器44は、ス
イッチ40の出力端子に接続された第1端子と、VREF
を受ける第2端子と、出力端子とを有する。比較器46
は、スイッチ41の出力端子に接続された第1端子と、
REF を受ける第2端子と、出力端子とを有する。復調
器48は、比較器44,46の出力端子に接続された入
力端子と、「TONE DETECT」と記された信号
を与える出力端子と、「ENCODED DTME T
ONE」と記された4つの信号を与える出力端子とを有
する。
【0012】DTMF検出器20は標準的なDTMFを
構築し、ここで16のトーンは低周波数の真トーンのセ
ットの1つと、高周波数の真トーンのセットの1つとの
組合せによって表される。本明細書では、「真トーン(t
rue tone) 」という用語は信号周波数の正弦波を表し、
「トーン」という用語そのものは2つの真トーン、すな
わちデュアル・トーンを含む信号を表す。標準的なDT
MFでは、各低周波数トーンは電話キーパッド上の行を
表し、各高周波数トーンは電話キーパッド上の列を表
す。表Iは、標準的なDTMFにおける行列の割り当て
を示し、括弧内はヘルツ(Hz)単位のトーン周波数で
ある。
【0013】
【表1】 列1 (1209) 列2 (1336) 列3 (1477) 列4 (1633) 行1 (697) 1 2 3 A 行2 (770) 4 5 6 B 行3 (852) 7 8 9 C 行4 (941) * 0 # D 帯域選択フィルタ22,24は、他方のフィルタの帯域
における周波数を除波するフィルタである。例えば、帯
域選択フィルタ22は、低周波数トーンを復号する経路
で用いられ、高周波数トーン、すなわち1209Hz〜
1633Hzの範囲の帯域内の周波数スペクトルにおけ
る信号を除波する。また、帯域選択フィルタ24は、低
周波数範囲、すなわち697Hz〜941Hzにおける
信号を除波する。帯域選択フィルタ22,24の出力
は、電圧リミタ26,28にぞれぞれかけられる。各電
圧リミタは、入力がVAGを交差するときに出力を全供給
に切り換える増幅器である。従って、帯域選択フィルタ
によって除波されない信号は増幅され、正弦真トーン信
号は、基本周波数成分および奇数調波(odd harmonics)
を有する方形波に変換される。
【0014】各共振器は、対応するDTMF周波数に同
調される。ある共振器に対応する真トーンを有するトー
ンが存在すると、この対応する共振器の出力はアクティ
ブになる。比較器44,46は、4つの共振器で共用さ
れる。しかし、機能的にはDTMF検出器20は、あた
かも各共振器の出力がその比較器に接続されているかの
ように動作する。スイッチ40,41は、共振器の出力
を対応する比較器の入力に多重化するために用いられ
る。
【0015】共振器によって通過された信号がVREF
越える十分大きな振幅を有する場合、スイッチがその共
振器を選択すると、対応する比較器はトリップする。復
調器48は、共振器30〜33の1つおよび共振器34
〜37の1つがプログラム可能な期間でトーンを検出す
ると、トリップする。復調器48は、どの共振器が真ト
ーンの存在を示す比較器に接続されているかを判断する
ためにタイミング情報を管理し、プログラム可能な時間
期間でトーンが検出されると、出力信号TONE DE
TECTをアクティブにする。また復調器48は、16
のDTMFトーンのどれが受信されたかを示すためEN
CODED DTMF TONEを与える。
【0016】帯域選択フィルタ22,24は他方のフィ
ルタの帯域の信号を除波するため、トーン検出器20は
帯域除波型のトーン検出器である。しかし、トーン検出
器20は有効トーンを見逃すことがある。リミタ26,
28は、開ループ構成の高利得増幅器であり、基準入力
端子は中心電源電圧VAGに接続される。(ただし、入力
信号の正または負入力端子に対する印加は任意であり、
これらの指示は省略されていることに留意されたい。)
除波帯域内にない入力信号の振幅がVAGを越える場合、
対応するリミタの出力は全供給まで増加する。従って、
1つの真トーン(正弦信号)が存在すると、リミタは、
基本周波数がこのトーンの基準周波数に等しい方形波を
生成する。このように、小振幅トーンは増幅され、後段
の共振器における検出が改善される。しかし、真トーン
に他の周波数成分が伴う場合、このトーンの周波数にお
いてリミタの出力における信号のエネルギはそれに応じ
て減少する。これらの成分のエネルギが増加すると、ト
ーン周波数においてリミタによって与えられるエネルギ
量は減少し、最終的にこのエネルギは小さくなり、共振
器の出力における信号の振幅は比較器をトリップするの
に十分でなくなる。そのため、有効トーンが見逃され
る。
【0017】図2は、従来技術による帯域通過DTMF
トーン検出器50のブロック図を示す。トーン検出器5
0は、低帯域通過フィルタ51と、高帯域通過フィルタ
52と、入力比較器53,54と、復調器55とを含
む。低帯域通過フィルタ51は、入力信号AINを受信す
る入力端子と、「LOW GROUP INPUT」と
記された信号を与える出力端子とを有する。高帯域通過
フィルタ52は、信号AINを受信する入力端子と、「H
IGH GROUP INPUT」と記された信号を与
える出力端子とを有する。入力比較器53は、LOW
GROUP INPUTを受信する入力端子と、出力端
子とを有する。入力比較域54は、HIGH GROU
P INPUTを受信する入力端子と、出力端子とを有
する。
【0018】復調器55は、周期カウンタ60,61
と、有効検査ブロック(validity check block)62,6
3と、制御論理64と、コード変換器65とを含む。周
期カウンタ60は、入力比較器53の出力端子に接続さ
れた入力端子と、制御入出力端子とを有する。周期カウ
ンタ61は、入力比較器54の出力端子に接続された入
力端子と、制御入出力端子とを有する。有効検査ブロッ
ク62は、制御入出力端子と、出力端子とを有する。有
効検査ブロック63は、制御入出力端子と、出力端子と
を有する。制御論理64は、システム・クロックを受け
る入力端子を有し、それぞれの制御入出力端子を介して
周期カウンタ60,61および有効検査ブロック62,
63に接続され、また「VALID TONE STR
OBE」と記された出力信号を与える第1制御出力端子
と、第2制御出力端子とを有する。コード変換器65は
有効検査ブロック62,63の出力端子に接続され、制
御論理64の第2制御出力端子に接続され、ENCOD
ED DTMF TONEを出力として与える。周期カ
ウンタ低帯域通過フィルタ51は、低DTMF周波数範
囲、すなわち697〜941Hz内の信号を通過させ、
その他の周波数の信号を減衰する帯域通過フィルタであ
る。入力比較器53は、低帯域通過フィルタ51からL
OW GROUP INPUTを受け、これが閾値を越
えると、LOW GROUP INPUTを全供給まで
増幅する開ループ増幅器である。そのため、LOW G
ROUP INPUTが真トーンを含むと、入力比較器
53は、基本周波数が真トーンの基本周波数に等しい方
形波を生成する。次にトーンの周波数は、復調器55内
の周期カウンタ60によって検出される。周期カウンタ
60は、ゼロ交差検出器およびカウンタを含み、入力比
較器53の出力の遷移数を計数し、低DTMF帯域内の
4つのDTMFトーン周波数のうち、もし存在すればど
れが存在するかを判定する。
【0019】同様に、高帯域通過フィルタ52は、高D
TMF周波数範囲、すなわち1209〜1633Hz内
の信号を通過させ、他の周波数の信号を減衰する帯域通
過フィルタである。入力比較器54は、高帯域通過フィ
ルタ52からHIGH GROUP INPUTを受
け、これが閾値を越えると、HIGH GROUP I
NPUTを全供給まで増幅する開ループ増幅器である。
従って、HIGH GROUP INPUTが真トーン
を含むと、入力比較器54は基本周波数が真トーンの基
本周波数に等しい方形波を生成する。次にトーンの周波
数は、復調器55内の周期カウンタ61によって検出さ
れる。周期カウンタ61は、ゼロ交差検出器およびカウ
ンタを含み、入力比較器54の出力の遷移数を計数し
て、高DTMF帯域内の4つのDTMFトーン周波数の
うち、もし存在すればどれが存在するかを判断する。
【0020】各有効検査ブロック62,63は、トーン
が対応する帯域内で検出された場合に、他の帯域にトー
ンが存在するかどうかを判断する。もし存在する場合、
制御論理64はどの低DTMFおよび高DTMF帯域ト
ーンが存在するかをコード変換器65に示す。コード変
換器65は、16の可能なDTMFトーンのうちどれが
存在するかを示すデジタル・コードENCODED D
TMF OUTPUTを与える。
【0021】トーン検出器50は有効トーンを見逃さな
いとしても、偽トーンを検出する場合がある。低DTM
F帯域に十分なエネルギがある場合、周期カウンタ60
は低DTMF周波数の1つに相当するゼロ交差の数を計
数することがある。周期カウンタ60が低DTMF範囲
内のトーンを誤って検出すると、周期カウンタ61は高
DTMF範囲内のトーンを誤って検出し、偽トーン検出
となる。
【0022】偽トーン検出の数を低減する一つの方法と
して、低帯域通過フィルタ51および高帯域通過フィル
タ52の次数(order) を増加する方法がある。しかし、
フィルタの次数を増加すると、集積回路のコストを増加
し、結局、追加コストは偽トーン検出の低減よりもまさ
る。帯域通過フィルタに固有の偽検出を避ける別の方法
として、トーンが送信されると予想されるときにライン
をミュートし、無音期間においてのみ受信トーンを検出
する方法がある。しかし、状況によって、ユーザが通話
中のときや、電話オペレータまたは録音済みメッセージ
などの遠端音声が存在するときに、トーンが信号用にに
用いられることがある。例えば、有料電話の硬貨の投入
は一連のトーンによって記録される。しかし、ユーザの
通話中や、有料電話の周りにかなりの雑音がある場合
や、オペレータの通話中や、録音済みメッセージの再生
中に、硬貨が投入されることがある。この問題を避ける
ため、G. Clark et al. は、"Station Signaling and A
nnouncement Subsystem: Hardware for Automated Coin
Toll Service," The Bell System Technical Journal,
vol. 58, no. 6 (July-August 1979), pp. 1225-1249
において硬貨トーン受信機(coin tone receiver)を開示
しており、これを図3に示す。
【0023】図3は、従来技術による硬貨トーン受信機
70の部分的なブロック論理図を示す。硬貨トーン受信
機70は、入力帯域通過フィルタ71,高周波数帯域除
去フィルタ72,低周波数帯域除去フィルタ73,リミ
タ74,75,低周波数帯域通過フィルタ76,高周波
数帯域通過フィルタ77,低周波数検出器78,高周波
数検出器79,ANDゲート80およびトーン検証論理
ブロック81を含む。入力帯域通過フィルタ71は、信
号AINを受信する入力端子と、出力端子とを有する。高
周波数帯域除去フィルタ72は、入力帯域通過フィルタ
71の出力端子に接続された入力端子と、出力端子とを
有する。低周波数帯域除去フィルタ73は、入力帯域通
過フィルタ71の出力端子に接続された入力端子と、出
力端子とを有する。リミタ74は、高周波数帯域除去フ
ィルタ72の出力端子に接続された入力端子と、出力端
子とを有する。リミタ75は、低周波数帯域除去フィル
タ73の出力端子に接続された入力端子と、出力端子と
を有する。低周波数帯域通過フィルタ76は、リミタ7
4の出力端子に接続された入力端子と、出力端子とを有
する。高周波帯域通過フィルタ77は、リミタ75の出
力端子に接続された入力端子と、出力端子とを有する。
低周波数検出器78は、低周波数帯域通過フィルタ76
の出力端子に接続された入力端子と、出力端子とを有す
る。高周波数検出器79は、高周波数帯域通過フィルタ
77の出力端子に接続された入力端子と、出力端子とを
有する。ANDゲート80は、低周波数検出器78の出
力端子に接続された第1入力端子と、高周波数検出器7
9の出力端子に接続された第2入力端子と、出力端子と
を有する。トーン検証論理ブロック81は、ANDゲー
ト80の出力端子に接続された入力端子と、TONE
DETECT信号を与える出力端子とを有する。
【0024】硬貨トーン受信機70は、入力帯域通過フ
ィルタ71を含むように修正された帯域除波トーン検出
器である。高周波帯域除去フィルタ72は図1の帯域選
択フィルタ22に相当し、リミタ74はリミタ26に相
当し、低周波数帯域通過フィルタ76は、共振器30〜
33に相当し、低周波数検出器78は比較器44に相当
する。硬貨トーンは1つのトーンにすぎないので、低周
波数帯域通過フィルタ76は、硬貨トーンの低周波数真
トーンに同調された1つの共振器のみを含む。同様に、
低周波数帯域除去フィルタ73は、帯域選択フィルタ2
4に相当し、リミタ75はリミタ28に相当し、高周波
数帯域通過フィルタ77は共振器34〜37に相当し、
高周波数検出器79は比較器46に相当する。ANDゲ
ート80は、硬貨トーンの低周波数真トーンおよび高周
波数真トーンが同時に検出された場合に、高論理の電圧
をその出力端子で与える。トーン検証論理ブロック81
は、ANDゲート80の出力がトーンを示すのに十分な
期間で高論理である場合に、TONE DETECTを
与える。硬貨トーン受信機70は、帯域通過フィルタ7
1を挿入することによってDTMF検出器20に比べて
見逃しトーンの数を低減するが、その見返りとして偽ト
ーン検出が生じることがある。
【0025】図4は、本発明による、音声またはバック
グラウンド・ノイズの存在下で動作可能なトーン検出器
100のブロック図を示す。トーン検出器100は、電
話TIP/RING信号ライン101に接続され、その
ライン上で信号AINを受信する。トーン検出器100
は、帯域通過および帯域除波トーン検出器の両方の方法
にもとづいてトーン検出信号を与え、かつこれら2つの
信号に条件的に基づいてトーンを検出することにより、
既知の帯域通過および帯域除波トーン検出における固有
のトレードオフを避ける。この目的を達成するため、ト
ーン検出器100は、帯域通過トーン検出器103およ
び帯域除波トーン検出器104を有する帯域通過/帯域
除波トーン検出器102と、トーン検出論理ブロック1
06とを含む。トーン検出ブロック106は、帯域通過
型のトーン検出器の過剰包括性(overinclusiveness)
と、帯域除去型のトーン検出器の不足包括性(under-inc
lusiveness) とを利用して、ほぼ完全な精度でTONE
DETECT表示を行う。
【0026】帯域通過検出器103は、信号AINを受信
し、帯域通過方式でトーンを検出すると「BPSD」と
記された出力信号を与える。帯域通過トーン検出器10
3は、図2に示す帯域通過トーン検出器50などの従来
の帯域通過トーン検出器でもよい。帯域除波トーン検出
器104も信号AINを受信するが、帯域除波方式でトー
ンを検出すると「BRSD」と記された出力信号を与え
る。帯域除波トーン検出器104は、図1に示す帯域除
波トーン検出器20などの従来の帯域除波トーン検出器
でもよい。
【0027】トーン検出論理ブロック106について
は、図4のトーン検出論理ブロック106のフローチャ
ートを示す図5を参照することによって最もよく理解さ
れる。開始ステップ110において、信号TONE D
ETECTおよび「MUTE」と記された信号は非アク
ティブ論理レベル、すなわち図示の実施例では低論理ま
たはバイナリ・ゼロ(0)に設定される。トーン検出論
理ブロック106がステップ111においてBPSDお
よびBRSDの両方がアクティブであると認識すると、
トーンが存在すると判断し、ステップ112においてT
ONE DETECTをアクティブ論理レベル(バイナ
リ1)に設定し、信号BPSDおよびBRSDの検査を
継続する。しかし、この状態が満たされない場合、ステ
ップ113において((BPSD=1)AND(反転B
RSD=1))が調べられる。この状態が真の場合、ス
テップ114においてトーン検出論理ブロック106は
MUTEをアクティブ論理レベル(バイナリ1)に設定
し、信号BPSDおよびBRSDの検査を継続する。い
ずれの状態も満たされない場合、トーン検出論理ブロッ
ク106はステップ115においてリセット状態にな
り、開始ステップ110に戻って、TONE DETE
CTおよびMUTEをバイナリ0にクリアする。この論
理フロー図は、トーンが確実かつ正確に検出されること
を保証する。図4に戻って、帯域通過トーン検出器10
3がトーンを検出すると、トーン検出論理ブロック10
6は信号MUTEをアクティブにする。MUTEがアク
ティブになると、ハイブリッド108は、ローカル電話
機のMICROPHONE入力信号をTIP/RING
ライン101から減結合(decouple)し、ローカル音声が
トーン検出と干渉しないようにする。ハイブリッド10
8は、ローカルMICROPHONEおよびEARPI
ECE信号を電話回線に結合する従来の2線/4線結合
器である。ただし、トーン検出論理ブロック106は、
図5のフローチャートを実行するようにソフトウェアま
たは任意の従来の論理設計方法を利用して構築できるこ
とに留意されたい。
【0028】図6は、本発明によるシングル・トーン帯
域通過/帯域除波トーン検出器120の一実施例のブロ
ック図を示す。トーン検出器120は、高周波数帯域除
波フィルタ121,低周波数帯域除波フィルタ122,
リミタ部124,低周波数帯域通過フィルタ127,高
周波数帯域通過フィルタ128,処理部130,帯域通
過復調器140および帯域除波復調器141を含む。高
周波数帯域除波フィルタ121は、信号AINを受信する
入力端子と、出力端子とを有する。低周波数帯域除波フ
ィルタ122は、信号AINを受信する入力端子と、出力
端子とを有する。
【0029】リミタ部124は、リミタ125,126
を含む。リミタ125は、高周波数帯域除波フィルタ1
21の出力端子に接続された入力端子と、出力端子とを
有する。リミタ126は、低周波数帯域除波フィルタ1
22の出力端子に接続された入力端子と、出力端子とを
有する。
【0030】低周波数帯域通過フィルタ127は、リミ
タ125の出力端子に接続された入力端子と、出力端子
とを有する。高周波数帯域通過フィルタ128は、リミ
タ126の出力端子に接続された入力端子と、出力端子
とを有する。
【0031】処理部130は、低周波数処理部131お
よび高周波数処理部135を有する。低周波数処理部1
31は、低周波数ピーク検出器132および低周波数リ
ミタ133を含む。低周波数ピーク検出器132は、低
周波数帯域通過フィルタ127の出力端子に接続された
入力端子と、「LFP」と記された信号を与える出力端
子とを有する。低周波数リミタ133は、低周波数帯域
通過フィルタ127の出力端子に接続された入力端子
と、「LFL」と記された信号を与える出力端子とを有
する。高周波数処理部135は、高周波数ピーク検出器
136および高周波数リミタ137を含む。高周波数ピ
ーク検出器136は、高周波数帯域通過フィルタ128
の出力端子に接続された入力端子と、「HFP」と記さ
れた信号を与える出力端子とを有する。高周波数リミタ
137は、高周波数帯域通過フィルタ128の出力端子
に接続された入力端子と、「HFL」と記された信号を
与える出力端子とを有する。
【0032】帯域通過検出器140は、信号LFLを受
ける第1入力端子と、信号HFLを受ける第2入力端子
と、信号BPSDを与える出力端子とを有する。帯域除
波検出器141は、信号LFPを受ける第1入力端子
と、信号HFPを受ける第2入力端子と、信号BRSD
を与える出力端子とを有する。
【0033】動作時に、トーン検出器120は、帯域通
過方式および帯域除波方式の両方を利用して、信号AIN
中のトーンを検出する。トーン検出器120は、両方の
方式について同じフィルタ機能の多くを利用して、これ
ら2つの方式を同時に実行し、そのため回路領域を節約
する。トーン検出器120の動作については、697H
zの低周波数真トーンおよび1633Hzの高周波数真
トーンとして表される信号DTMF「A」トーンを検出
する例によって説明される。ただし、トーン検出器12
0は任意のデュアル・トーンのトーン検出に適用できる
ことが明らかである。さらに、トーン検出器120は、
以下の図9で説明するように、あらゆるDTMFトーン
を完全に検出するように修正できる。
【0034】帯域除波トーン検出の場合、入力信号AIN
はまず帯域除波フィルタ121,122において濾波さ
れる。図示の実施例では、帯域除波フィルタ121,1
22は、反対帯域に関する周波数でゼロ伝送を有する2
極ノッチ・フィルタである。しかし、適切な周波数応答
特性を有する他のフィルタも利用できる。高周波数帯域
除波フィルタ121は、1633Hzでゼロを有する。
リミタ125は、方形波に変換することによって除波さ
れない信号成分を増幅する。低周波数帯域通過フィルタ
127は、697Hzを中心とした狭い通過帯域内の周
波数成分のみを通過させる。低周波数ピーク検出器13
2の入力における信号の振幅が所定の閾値を越えると、
低周波数ピーク検出器132は信号LFPをアクティブ
にする。同様に、低周波数帯域除波フィルタ122は、
697Hzにおいてゼロを有する。リミタ126は、方
形波に変換することによって除波されない信号成分を増
幅する。高周波数帯域通過フィルタ128は、1633
Hzを中心とした狭い通過帯域内の周波数成分のみを通
過させる。高周波数ピーク検出器136の入力における
信号の振幅が所定の閾値を越えると、高周波数ピーク検
出器136は信号HFPをアクティブにする。帯域除波
復調器141は、LFPおよびHFPの両方が信号方式
のトーン特性に関連する時間の間アクティブになった後
に、信号BRSDをアクティブにする。
【0035】トーン検出器120が信号BPSDを与え
る帯域通過トーン検出の場合、リミタ125の出力にお
ける信号は低周波数帯域通過フィルタ127を通過し、
その後低周波数リミタ133において電圧制限される。
帯域通過復調器140は、図示の実施例において信号L
FLのゼロ交差数を計数するなど、適切な方法によって
周波数を判定する。同様に、リミタ126の出力におけ
る信号は高周波数帯域通過フィルタ128を通過し、そ
の後低周波数リミタ137において電圧制限される。帯
域通過復調器140は、図示の実施例において信号HF
Lのゼロ交差数を計数するなど、適切な方法によって周
波数を判定する。両方の信号HFLおよびLFLがそれ
ぞれのトーン周波数を示すと帯域通過復調器140が判
断すると、信号BPSDをアクティブにする。
【0036】入力信号AINは高周波数帯域除波フィルタ
121およびリミタ125と、低周波数帯域除波フィル
タ122およびリミタ126とによって前処理されてか
ら、それぞれの帯域通過フィルタに入力される。しか
し、この前処理は帯域通過周波数検出に影響しない。高
周波数帯域除波フィルタ121は1633Hz付近でゼ
ロを挿入するので、帯域通過フィルタ127の関心通過
帯域である697Hz付近の周波数領域特性は影響され
ない。リミタ125はこの信号を増幅し、真トーンを同
じ周波数の方形波に変換する。しかし、フーリエ定理に
基づいて、方形波はその基本周波数および奇数調波にお
いて周波数成分を有する。奇数調波における周波数成分
は、帯域通過フィルタ127によってほぼ除去されるよ
うに、基準周波数から十分に除去される。従って、帯域
除波フィルタ121およびリミタ125(および帯域除
波フィルタ122およびリミタ126)を帯域通過検出
器のフロントエンドとして追加することは、この帯域通
過検出器の動作に影響しない。
【0037】図7は、図6のリミタ部124の回路構成
の部分的なブロック論理図を示す。言及されているが図
7で図示されていないすべての要素は図6にある。リミ
タ部124は、1つの増幅器151を共用することによ
って構築される。2:1マルチプレクサ(MUX)15
0は、フィルタ121の出力端子に接続された第1入力
端子と、フィルタ122の出力に接続された第2入力端
子と、「fC1」と記された制御信号を受ける制御入力
と、出力端子とを有する。増幅器151は、開ループ構
成で接続された高利得増幅器であり、MUX150の出
力端子に接続された第1端子と、アナログ接地電圧VAG
を受ける第2端子と、出力端子とを有する。増幅器15
1は、低周波数検出器経路と高周波数検出器経路との間
で共用されるので、2つの1ビット・レジスタ152,
153はその結果を保存するために必要である。レジス
タ152は、増幅器151の出力端子に接続された入力
端子と、フィルタ127に接続された出力端子と、信号
C1を受ける制御入力端子とを有する。レジスタ153
は、増幅器151の出力端子に接続された入力端子と、
フィルタ128に接続された出力端子と、信号fC1を受
ける制御入力端子とを有する。
【0038】一例として、図示の実施例では、レジスタ
152は、fC1の低から高の遷移時にその入力端子でデ
ータをラッチし、fC1の高から低の遷移時にその出力端
子でデータを与える。逆に、レジスタ153は、fC1
高から低の遷移時にその入力端子でデータをラッチし、
C1の低から高の遷移時にその出力端子でデータを与え
る。1つの増幅器を共用し、その入力を時分割多重化す
ることにより、リミタ部124は2つの独立したリミタ
を利用する構成に比べて回路領域を節約する。
【0039】図8は、図6の処理部130の回路構成の
部分的なブロック論理図を示す。言及されているが図8
に図示されていないすべての要素は図6にある。処理部
130は、一つの増幅器161を共用することによって
構築される。2:1マルチプレクサ(MUX)160
は、フィルタ127の出力端子に接続された第1入力端
子と、フィルタ128の出力に接続された第2入力端子
と、制御信号fC1を受ける制御入力と、出力端子とを有
する。増幅器161は、開ループ構成で接続された高利
得増幅器であり、MUX160の出力端子に接続された
第1端子と、第2端子と、出力端子とを有する。スイッ
チ162は、増幅器161の第2入力端子に接続された
第1端子と、電圧VPEAKとVAGとの間で交互に接続さ
れ、「fC2」と記された信号によってこれらの電圧の間
で切り換えられる第2端子とを有する。信号fC2は、信
号fC1の2倍の速さで切り換える。増幅器161は低周
波数検出器経路と高周波数検出器経路との間で共用さ
れ、かつピーク検出とリミタ機能との間で共用されるの
で、これらの結果を保存するために4つの1ビット・レ
ジスタ170〜173が必要とされる。レジスタ170
は、増幅器161の出力端子に接続された入力端子と、
信号LFPを与える出力端子と、「fC3」と記された信
号を受ける制御入力端子とを有する。レジスタ171
は、増幅器161の出力端子に接続された入力端子と、
信号LFLを与える出力端子と、「fC4」と記された信
号を受ける制御入力端子とを有する。レジスタ172
は、増幅器161の出力端子に接続された入力端子と、
信号HFPを与える出力端子と、「fC5」と記された信
号を受ける制御入力端子とを有する。レジスタ173
は、増幅器161の出力端子に接続された入力端子と、
信号HFLを与える出力端子と、「fC6」と記された信
号を受ける制御入力端子とを有する。
【0040】信号fC2は、fC1の2倍の速度で切り換え
る。従って、第1時間期間中に、信号fC1はMUX16
0の第1入力を選択し、fC2は増幅器161をピーク検
出器として構築する。信号fC3は、信号LFPを保存す
るため、レジスタ170に論理レベルを増幅器161の
出力でラッチさせる。同様に、信号fC4,fC5,f
C6は、対応するレジスタ171,172,173に信号
をラッチさせ、その機能は信号fC1,fC2によってそれ
ぞれMUX160および増幅器161において選択され
る。1つの増幅器を共用し、その入力を時分割多重化す
ることによって、処理部130は2つの個別のリミタを
用いる構成に比べて回路領域を節約する。
【0041】図9は、本発明によるDTMF帯域通過/
帯域除波トーン検出器200のブロック図を示す。トー
ン検出器200は、高周波数帯域除波フィルタ201,
低周波数帯域除波フィルタ202,リミタ部204,低
周波数帯域通過フィルタ部210,高周波数帯域通過フ
ィルタ部211,処理部212,帯域通過復調器21
5,帯域除波復調器218およびトーン検出論理ブロッ
ク219を含む。
【0042】高周波数帯域除波フィルタ201は、信号
INを受ける入力端子と、出力端子とを有する。低周波
数帯域除波フィルタ202は、信号AINを受ける入力端
子と、出力端子とを有する。リミタ部204は、リミタ
205,206を含む。リミタ205は、高周波数帯域
除波フィルタ201の出力端子に接続された入力端子
と、出力端子とを有する。リミタ206は、低周波数帯
域除波フィルタ202の出力端子に接続された入力端子
と、出力端子とを有する。図9ではリミタ部204は個
別のリミタ205,206を含んで示されているが、こ
れらのリミタの機能は好ましくは図7に示す多重化リミ
タで構成されることに留意されたい。
【0043】低周波数帯域通過フィルタ部210は、帯
域通過フィルタ220〜223を含み、それぞれのフィ
ルタはリミタ205の出力端子に接続された入力端子
と、出力端子とを有する。帯域通過フィルタ220〜2
23は、低DTMF周波数帯域に関連するそれぞれ69
7Hz,770Hz,852Hz,941Hzの中心周
波数(「fC 」と記される)を有する。高周波数帯域通
過フィルタ部211は、帯域通過フィルタ224〜22
7を含み、それぞれのフィルタはリミタ206の出力端
子に接続された入力端子と、出力端子とを有する。帯域
通過フィルタ224〜227は、高DTMF周波数帯域
に関連するそれぞれ1209Hz,1336Hz,14
77Hz,1633Hzの中心周波数fC を有する。
【0044】処理部212は、低周波数処理部213お
よび高周波数処理部214を含む。低周波数処理部21
3は、スイッチ230,増幅器231,スイッチ232
および増幅器233を含む。スイッチ230は、各帯域
通過フィルタ220〜223の出力をその出力端子に多
重化するように設計された4:1スイッチである。増幅
器231は、スイッチ230の出力端子に接続された第
1入力端子と、VPEAKに接続されて第2入力端子と、信
号LFPを与える出力端子とを有する。スイッチ232
は、各帯域通過フィルタ220〜223の出力をその出
力端子に多重化するように設計された4:1スイッチで
ある。増幅器233は、スイッチ232の出力端子に接
続された第1入力端子と、VAGに接続された第2入力端
子と、信号LFLを与える出力端子とを有する。
【0045】高周波数処理部214は、スイッチ24
0,増幅器241,スイッチ242および増幅器243
を含む。スイッチ240は、各帯域通過フィルタ224
〜227の出力をその出力端子に多重化するように設計
された4:1スイッチである。増幅器241は、スイッ
チ240の出力端子に接続された第1入力端子と、VAG
に接続された第2入力端子と、信号HFLを与える出力
端子とを有する。スイッチ242は、各帯域通過フィル
タ224〜227の出力をその出力端子に多重化するよ
うに設計された4:1スイッチである。増幅器243
は、スイッチ242の出力端子に接続された第1入力端
子と、VPEAKに接続された第2入力端子と、信号HFP
を与える出力端子とを有する。
【0046】帯域通過復調器215は、LFLを受ける
第1入力端子と、HFLを受ける第2入力端子と、信号
BPSDを与える出力端子とを有する。帯域除波復調器
218は、信号LFPを受ける第1入力端子と、信号H
FPを受ける第2入力端子と、信号BRSDを与える出
力端子とを有する。トーン検出論理ブロック219は、
信号BPSDおよびBRSDを受ける入力端子と、信号
TONE DETECTを与える出力端子と、ENCO
DED DTMF TONEを与える出力端子とを有す
る。
【0047】DTMF帯域通過/帯域除波トーン検出器
200は、4つの可能な低DTMF帯域トーンの1つ
と、4つの可能な高DTMF帯域トーンの1つを選択す
るため、図6のトーン検出器120を修正したものであ
る。この結果は、高周波数帯域除波フィルタ201を1
209Hz〜1633Hzの高DTMF範囲を網羅する
全帯域除波フィルタにすることによって実現される。従
って、フィルタの次数は、図6のフィルタ121よりも
大きくしなければならない。同様に、低周波数帯域除波
フィルタ202は、697Hz〜941Hzの低DTM
F範囲を網羅する全体域除波フィルタである。また、図
6の帯域通過フィルタ127,128は、対応するDT
MF真トーンを通過するように設計された4つのフィル
タ220〜223および224〜227によって置き換
えられているが、各フィルタの周波数応答特性はフィル
タ127,128の特性と同様である。処理部212に
おいて、時分割多重化されたリミタおよび比較器は、検
出器120の単純なリミタおよびピーク検出器に置き換
わる。また、トーン検出論理ブロック219は、図1の
復調器48と同様な方法で、16のDTMFトーンのう
ちどれが検出されたかを判定する。トーン検出論理ブロ
ック219は、ENCODED DTMF TONEを
与えるため、処理部212におけるリミタおよび比較器
に対する入力の多重化に関する情報を維持する。
【0048】本発明の一例では、デュアル・トーン検出
器(100)は、伝送ラインに結合され第2入力信号を
受信し、かつミュート信号に応答して伝送ラインから第
2入力信号を減結合する入力手段(108)をさらに含
んで構成される。
【0049】本発明の別の例では、伝送ライン(10
1)は電話回線によって構成され、入力手段(108)
は電話回線ハイブリッドによって構成される。
【0050】本発明の別の例では、帯域除波トーン検出
器は、第1(121),第2(122),第3(12
7)および第4(128)フィルタと、第1(125)
および第2(126)リミタと、第1(132)および
第2(136)ピーク検出器と、帯域除波復調器とによ
って構成される。第1フィルタ(121)は、伝送ライ
ンに結合された入力と、出力とを有し、高周波数付近の
周波数を減衰する。第2フィルタ(122)は、伝送ラ
イン(101)に結合された入力と、出力とを有し、低
周波数付近の周波数を減衰する。第1リミタ(125)
は、第1フィルタ(121)の出力に結合された入力
と、出力とを有する。第2リミタ(126)は、第2フ
ィルタ(122)の出力に結合された入力と、出力とを
有する。第3フィルタ(127)は、第1リミタ(12
5)の出力に結合された入力と、出力とを有し、低周波
数付近の周波数を通過させる。第4フィルタ(128)
は、第2リミタ(126)の出力に結合された入力と、
出力とを有し、高周波数付近の周波数を通過させる。第
1ピーク検出器(132)は、第3フィルタ(127)
の出力に結合された入力と、第3フィルタ(127)の
出力における電圧が第2の所定の電圧を越えることに応
答して第1ピーク検出出力信号を与える出力とを有す
る。第2ピーク検出器(136)は、第4フィルタ(1
28)の出力に結合された入力と、第4フィルタ(12
8)の出力における電圧が第2の所定の電圧を越えるこ
とに応答して第2ピーク検出出力信号を与える出力とを
有する。帯域除波復調器(141)は、第1および第2
ピーク検出出力信号を受ける入力と、帯域除波トーン検
出信号を与える出力とを有する。
【0051】本発明のさらに別の例では、帯域通過トー
ン検出器は、第3(133)および第4(137)リミ
タと、帯域通過復調器(140)とによって構成され
る。第3リミタ(133)は、第3フィルタ(127)
の出力に結合された入力と、第3リミタ(127)の出
力における電圧が第1の所定の電圧を越えることに応答
して第1制限出力信号を与える出力とを有する。第4リ
ミタ(137)は、第4フィルタ(128)の出力に結
合された入力と、第4リミタ(128)の出力における
電圧が第1の所定の電圧を越えることに応答して第2制
限出力信号を与える出力とを有する。帯域通過復調器
(140)は、第1および第2制限出力信号を受ける入
力と、それに応答して帯域通過トーン検出信号を与える
出力とを有する。
【0052】本発明の別の例では、デュアル・トーン検
出器(100)は、デュアル・トーン多重周波数(DT
MF)検出器であることを特徴とする。
【0053】本発明のさらに別の例では、論理手段(2
19)は、複数のDTMFトーンの選択された1つを表
す複数の出力信号を与える。
【0054】本発明のさらに別の例では、処理手段(1
30)は、第1(132)および第2(136)ピーク
検出器と、第1(133)および第2(137)リミタ
とによって構成される。第1ピーク検出器(132)
は、第1帯域通過フィルタ(127)の出力端子に結合
された入力端子と、第1ピーク検出信号を与える出力端
子とを有する。第1リミタ(133)は、第1帯域通過
フィルタ(127)の出力端子に結合された入力端子
と、第3制限信号を与える出力端子とを有する。第2ピ
ーク検出器(136)は、第2帯域通過フィルタ(12
8)の出力端子に結合された入力端子と、第2ピーク検
出信号を与える出力端子とを有する。第2リミタ(13
7)は、第2帯域通過フィルタ(128)の出力端子に
結合された入力端子と、第4制限信号を与える出力端子
とを有する。
【0055】本発明の別の例では、処理手段(130)
は、マルチプレクサ(160),増幅器(161),ス
イッチ(162)および第1(170),第2(17
1),第3(172)および第4(173)レジスタに
よって構成される。マルチプレクサ(160)は、第1
帯域通過フィルタ(127)の出力端子に結合された第
1入力端子と、第2帯域通過フィルタ(128)の出力
端子に結合された第2入力端子と、出力端子とを有す
る。増幅器(161)は、マルチプレクサ(160)の
出力端子に結合された第1入力端子と、第2入力端子
と、出力端子とを有する。スイッチ(162)は、増幅
器(161)の第2端子に結合された第1端子と、第1
および第2基準電圧に交互に結合される第2端子とを有
する。第1レジスタ(170)は、増幅器(161)の
出力端子に結合された入力端子と、第1ピーク検出信号
を与える出力端子とを有する。第2レジスタ(171)
は、増幅器(161)の出力端子に結合された入力端子
と、第1制限信号を与える出力端子とを有する。第3レ
ジスタ(172)は、増幅器(161)の出力端子に結
合された入力端子と、第2ピーク検出信号を与える出力
端子とを有する。第4レジスタ(173)は、増幅器
(161)の出力端子に結合された入力端子と、第2制
限信号を与える出力端子とを有する。
【0056】本発明のさらに別の例では、リミタ手段
(124)は、マルチプレクサ(150),増幅器(1
51),第1(152)および第2(153)レジスタ
によって構成される。マルチプレクサ(150)は、第
1帯域除波フィルタ(121)の出力端子に結合された
第1入力端子と、第2帯域除波フィルタ(122)の出
力端子に結合された第2入力端子と、出力端子とを有す
る。増幅器(151)は、マルチプレクサ(150)の
出力端子に結合された第1入力端子と、基準電圧を受け
る第2入力端子と、出力端子とを有する。第1レジスタ
(152)は、増幅器(151)の出力端子に結合され
た入力端子と、第1制限信号を与える出力端子とを有す
る。第2レジスタ(153)は、増幅器(151)の出
力端子に結合された入力端子と、第2制限信号を与える
出力端子とを有する。
【0057】本発明のさらに別の例では、DTMF検出
器(200)は、第1(232,233)および第2
(240,241)リミタ手段と、帯域通過論理手段
(215)をさらに含んで構成される。第1リミタ手段
(232,233)は、第1群の帯域通過フィルタ(2
10)に結合され、第1群の帯域通過フィルタ(21
0)のそれぞれの出力における信号を制限し、それに応
答して対応する複数の第1制限信号を与える。第2リミ
タ手段(240,241)は、第2群の帯域通過フィル
タ(211)に結合され、第2群の帯域通過フィルタ
(210)のそれぞれの出力における信号を制限し、そ
れに応答して対応する複数の第2制限信号を与える。帯
域通過論理手段(215)は、第1(232,233)
および第2(240,241)リミタ手段に結合され、
第1群の制限信号の1つおよび第2群の制限信号の1つ
がアクティブになることに応答して、帯域通過トーン検
出信号を与える。
【0058】本発明のさらに別の例では、音声またはバ
ックグラウンド・ノイズの存在下でデュアル・トーンを
検出する方法は、第2周波数付近の周波数を除波するた
めに入力信号を濾波して、第1信号を与える段階;第1
周波数付近の周波数を除波するために入力信号を濾波し
て、第2信号を与える段階;第1信号を制限して、第1
制限信号を与える段階;第2信号を制限して、第2制限
信号を与える段階;第1周波数付近で第1制限信号を濾
波して、第1帯域通過濾波信号を与える段階;第2周波
数付近で第2制限信号を濾波して、第2帯域通過濾波信
号を与える段階;第1および第2帯域通過濾波信号中の
ピークを検出して、第1および第2ピーク検出信号をそ
れぞれ与える段階;および第1および第2ピーク検出信
号に応答して、帯域除波トーン検出信号を与える段階を
さらに含んで構成される。
【0059】本発明のさらに別の例では、帯域通過トー
ン検出器(103)において入力信号中のトーンを検出
する段階は、第1および第2帯域通過濾波信号を制限し
て、第3および第4制限信号をそれぞれ与える段階;お
よび第3および第4制限信号に応答して、帯域通過トー
ン検出信号を与える段階によって構成される。
【0060】本発明のさらに別の例では、音声またはバ
ックグラウンド・ノイズの存在下でDTMFトーンを検
出する方法は、帯域通過トーン検出信号がアクティブで
ありかつ帯域除波トーン検出信号が非アクティブである
ことに応答して、伝送ラインから音声信号をミュートす
る段階;および帯域通過トーン検出信号と帯域除波トー
ン検出信号の両方がその後アクティブになることに応答
して、トーン検出信号を与える段階とをさらに含んで構
成される。
【0061】本発明について好適な実施例の観点から説
明してきたが、本発明は多くの点で修正でき、具体的に
説明した以外の多くの実施例を取りうることは当業者に
明らかである。例えば、本開示のトーン検出器はシング
ル・デュアル周波数トーン信号方式または多重トーン方
式にも適用できる。多重トーン方式は、北米の電話方式
で利用される一般的なDTMFシステムまたは同様なシ
ステムでもよい。リミタおよびピーク検出器などの複数
の要素は離散的に構築でき、あるいは信号を時分割多重
化することなどによって共用要素を利用できる。これら
の要素は図7,図8に示す回路や、他の共用方式によっ
て構築できる。従って、本発明の精神および範囲に入る
本発明の一切の修正は、特許請求の範囲に含まれるもの
とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による帯域除波DTMFトーン検出器
の部分的なブロック論理図である。
【図2】従来技術による帯域通過DTMFトーン検出器
のブロック図である。
【図3】従来技術による硬貨トーン受信機の部分的なブ
ロック論理図である。
【図4】本発明による、音声またはバックグラウンド・
ノイズの存在下で動作可能なデュアル・トーン検出器の
ブロック図である。
【図5】図4のトーン検出論理ブロックのフローチャー
トである。
【図6】本発明による帯域通過/帯域除波デュアル・ト
ーン検出器の一実施例のブロック図である。
【図7】図6のリミタ部の回路構成の部分的なブロック
論理図である。
【図8】図6の低周波数および高周波数処理部の回路構
成の部分的なブロック論理図である。
【図9】本発明によるDTMF帯域通過/帯域除波トー
ン検出器のブロック図である。
【符号の説明】
100 トーン検出器 101 TIP/RING信号ライン 102 帯域通過/帯域除波トーン検出器 103 帯域通過トーン検出器 104 帯域除波トーン検出器 106 トーン検出論理ブロック 108 ハイブリッド 120 シングル・トーン帯域通過/帯域除波トーン検
出器 121 高周波数帯域除波フィルタ 122 低周波数帯域除波フィルタ 124 リミタ部 125,126 リミタ 127 低周波数帯域通過フィルタ 128 高周波数帯域通過フィルタ 130 処理部 131 低周波数処理部 132 低周波数ピーク検出器 133 低周波数リミタ 135 高周波数処理部 136 高周波数ピーク検出器 137 高周波数リミタ 140 帯域通過復調器 141 帯域除波復調器 150 2:1マルチプレクサ(MUX) 151 増幅器 152,153 1ビット・レジスタ 160 2:1マルチプレクサ(MUX) 161 増幅器 162 スイッチ 170,171,172,173 1ビット・レジスタ 200 DTMF帯域通過/帯域除波トーン検出器 201 高周波数帯域除波フィルタ 202 低周波数帯域除波フィルタ 204 リミタ部 205,206 リミタ 210 低周波数帯域通過フィルタ部 211 高周波数帯域通過フィルタ部 212 処理部212 213 低周波数処理部 214 高周波数処理部 215 帯域通過復調器 218 帯域除波復調器 219 トーン検出論理ブロック 220,221,222,223,224,225,2
26,227 帯域通過フィルタ 230,232 スイッチ 231,233 増幅器 240,241 スイッチ 242,243 増幅器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声またはバックグラウンド・ノイズの
    存在下で動作可能なデュアル・トーン検出器(100)
    であって:伝送ライン(101)上で伝達される入力信
    号を受ける入力と、帯域通過トーン検出信号を与える出
    力とを有する帯域通過トーン検出器(103)であっ
    て、前記入力信号は間欠的にトーンを含むことによって
    特徴づけられる帯域通過トーン検出器(103);前記
    入力信号を受ける入力と、帯域除波トーン検出信号とを
    与える帯域除波検出器(104);および前記帯域通過
    トーン検出器(103)と前記帯域除波トーン検出器
    (104)とに結合され、前記帯域通過トーン検出信号
    がアクティブでありかつ前記帯域除波トーン検出信号が
    アクティブであることに応答してトーン検出信号を与
    え、前記帯域通過トーン検出信号がアクティブでありか
    つ前記帯域除波トーン検出信号が非アクティブであるこ
    とに応答してミュート信号を与える論理手段(10
    6);によって構成されることを特徴とするデュアル・
    トーン検出器(100)。
  2. 【請求項2】 音声またはバックグラウンド・ノイズの
    存在下で動作可能なデュアル・トーン検出器(120)
    であって:伝送ライン(101)に結合された入力と、
    出力とを有し、高周波数付近の周波数を減衰する第1帯
    域除波フィルタ(121);前記伝送ライン(101)
    に結合された入力と、出力とを有し、低周波数付近の周
    波数を低減する第2帯域除波フィルタ(122);前記
    第1(121)および第2(122)帯域除波フィルタ
    に結合され、前記第1(121)および第2(122)
    帯域除波フィルタの前記出力の電圧を制限して、第1お
    よび第2制限信号をそれぞれ与えるリミタ手段(12
    4);前記第1制限信号を受ける入力と、出力とを有
    し、前記低周波数付近の周波数を通過させる第1帯域通
    過フィルタ(127);前記第2制限信号を受ける入力
    と、出力とを有し、前記高周波数付近の周波数を通過さ
    せる第2帯域通過フィルタ(128);前記第1(12
    7)および第2(128)帯域通過フィルタの前記出力
    に結合され、前記第1帯域通過フィルタ(127)の前
    記出力における信号に応答して第1ピーク検出信号およ
    び第3制限信号を与え、前記第2帯域通過フィルタ(1
    28)の前記出力における信号に応答して第2ピーク検
    出信号および第4制限信号を与える処理手段(13
    0);前記第3および第4制限出力信号を受ける入力
    と、前記帯域通過トーン検出信号を与える出力とを有す
    る帯域通過復調器(140);および前記第1および第
    2ピーク検出出力信号を受ける入力と、前記帯域除波ト
    ーン検出信号を与える出力とを有する帯域除波復調器
    (141);によって構成されることを特徴とするデュ
    アル・トーン検出器(120)。
  3. 【請求項3】 音声またはバックグラウンド・ノイズの
    存在下で動作可能なデュアル・トーンDTMF検出器
    (200)であって:伝送ライン(101)に結合され
    た入力と、出力とを有し、高周波数帯域内の周波数を減
    衰する第1フィルタ(201);前記伝送ライン(10
    1)に結合された入力と、出力とを有し、低周波数帯域
    内の周波数を減衰する第2フィルタ(202);前記第
    1フィルタ(201)の前記出力に結合された入力と、
    出力とを有する第1リミタ(205);前記第2フィル
    タ(202)の前記出力に結合された入力と、出力とを
    有する第2リミタ(206);それぞれが前記第1リミ
    タ(205)の前記出力に結合された入力と、出力とを
    有し、前記低周波数帯域内の対応する複数のDTMF周
    波数内の周波数を通過させる第1群の帯域通過フィルタ
    (210);それぞれが前記第2リミタ(206)の前
    記出力に結合された入力と、出力とを有し、前記高周波
    数帯域内の対応する複数のDTMF周波数内の周波数を
    通過させる第2群の帯域通過フィルタ(211);前記
    第1群の帯域通過フィルタ(210)に結合され、各前
    記第1群の帯域通過フィルタ(210)の前記出力にお
    ける電圧が所定の閾値を越えるかどうかを判定し、それ
    に応答して第1群のピーク検出信号を与える第1ピーク
    検出器手段(230,231);前記第2群の帯域通過
    フィルタ(211)に結合され、各前記第2群の帯域通
    過フィルタ(211)の前記出力における電圧が前記所
    定の閾値を越えるかどうかを判定し、それに応答して第
    2群のピーク検出信号を与える第2ピーク検出器手段
    (242,243);および前記第1および第2ピーク
    検出器手段に結合され、前記第1群のピーク検出信号の
    1つおよび前記第2群のピーク検出信号の1つがアクテ
    ィブになることに応答して、前記帯域除波トーン検出信
    号を与える帯域除波論理手段(218);によって構成
    されることを特徴とするデュアル・トーン検出器(20
    0)。
  4. 【請求項4】 音声またはバックグラウンド・ノイズの
    存在下でデュアル・トーンを検出する方法であって:伝
    送ライン(101)を介して入力信号を受信する段階;
    帯域通過トーン検出器(103)において、前記入力信
    号中のトーンを検出して、前記トーンの検出を示すため
    そのアクティブ状態時に帯域トーン検出信号を与える段
    階;帯域除波トーン検出器(104)において、前記入
    力信号中の前記トーンを検出して、前記トーンの検出を
    示すためそのアクティブ状態時に帯域除波トーン検出信
    号を与える段階;前記帯域通過トーン検出信号がアクテ
    ィブでありかつ前記帯域除波トーン検出信号がアクティ
    ブであることに応答して、トーン検出出力信号を与える
    段階;および前記帯域通過トーン検出信号がアクティブ
    でありかつ前記帯域除波トーン検出信号が非アクティブ
    であることに応答して、前記伝送ライン(101)から
    音声入力信号をミュートし、前記トーン検出出力信号を
    与える前記段階を反復する段階;によって構成されるこ
    とを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 音声またはバックグラウンド・ノイズの
    存在下でDTMFトーンを検出する方法であって:伝送
    ラインを介して入力信号を受信する段階;第2周波数付
    近の周波数を除波するために前記入力信号を濾波して、
    第1信号を与える段階;第1周波数付近の周波数を除波
    するために前記入力信号を濾波して、第2信号を与える
    段階;前記第1信号を制限して、第1制限信号を与える
    段階;前記第2信号を制限して、第2制限信号を与える
    段階;前記第1周波数付近で前記第1制限信号を濾波し
    て、第1帯域通過濾波信号を与える段階;前記第2周波
    数付近で前記第2制限信号を濾波して、第2帯域通過濾
    波信号を与える段階;前記第1および第2帯域通過濾波
    信号を制限して、第3および第4制限信号をそれぞれ与
    える段階;前記第1および第2帯域通過濾波信号中のピ
    ークを検出して、第1および第2ピーク検出信号をそれ
    ぞれ与える段階;前記第3および第4制限信号に応答し
    て、帯域通過トーン検出信号を与える段階;前記第1お
    よび第2ピーク検出信号に応答して、帯域除波トーン検
    出信号を与える段階;および前記帯域通過トーン検出信
    号と前記帯域除波トーン検出信号の両方に応答して、ト
    ーン検出信号を与える段階;によって構成されることを
    特徴とする方法。
JP6140724A 1993-06-02 1994-06-01 音声またはバックグラウンド・ノイズの存在下で動作可能なデュアル・トーン検出器およびその方法 Pending JPH0730930A (ja)

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