JPH06311121A - 音声信号内のパルス状妨害信号の検出方法および装置 - Google Patents

音声信号内のパルス状妨害信号の検出方法および装置

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JPH06311121A
JPH06311121A JP6048808A JP4880894A JPH06311121A JP H06311121 A JPH06311121 A JP H06311121A JP 6048808 A JP6048808 A JP 6048808A JP 4880894 A JP4880894 A JP 4880894A JP H06311121 A JPH06311121 A JP H06311121A
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signal
sample
pulse
audio signal
disturbing
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JP6048808A
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English (en)
Inventor
Bijl Mario Josephus De
ヨセフス デ ベイル マリオ
Franciscus J A M Sessink
ヨセフス アルフォンサス マリア セシンク フランシスカス
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
Philips Electronics NV
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Publication date
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Publication of JPH06311121A publication Critical patent/JPH06311121A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers without distortion of the input signal
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/34Muting amplifier when no signal is present or when only weak signals are present, or caused by the presence of noise signals, e.g. squelch systems
    • H03G3/345Muting during a short period of time when noise pulses are detected, i.e. blanking

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声信号内のパルス状妨害信号を検出する方
法を提供する。 【構成】 サンプリングした音声信号からパルス状の妨
害を検出するために、所定の信号サンプリングと、その
前後の信号サンプリングとを比較し、その比較結果に基
づいて所定の信号サンプリングを妨害パルスとして識別
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声信号内のパルス
状妨害信号の検出方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の方法は、特に、ドイツ連邦共和
国特許明細書第2,912,689号において知られて
おり、例えば、パルス状妨害信号を抑圧する回路(IA
C=Interference Absorption Circuit )を有するFM
カーラジオに適用されている。これらの受信機において
は、受信して復調された多重信号は、妨害パルスの発生
期間は通過を阻止し、そのパルスを、例えば、妨害パル
スの発生直前にメモリに記憶した信号レベルによって置
き換える復元回路から出力される。
【0003】この従来例では、受信した多重信号に含ま
れる妨害パルスを検出するため、妨害パルスが有用な多
重信号の周波数帯域を越える周波数成分を含むことを利
用している。例えば、FMステレオ受信機においては、
復調された多重信号は、ほぼ60kHzの周波数範囲を
有する。この信号が、ほぼ60kHzのカットオフ周波
数を有するハイパスフィルタを通過すれば、有用な多重
信号成分がかなり抑圧される。したがって、ハイパスフ
ィルタの出力信号には、ノイズに加えて、ノイズレベル
を大きく越えるパルス状の妨害信号が含まれるので、こ
の妨害信号を、その後、閾値回路によって検出すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法には、種々の欠点がある。その主要な欠点
として、 1.隣接する送信機の数および送信出力の増加のため、
60kHzを越える多重信号の周波数範囲が、ますます
妨害されるようになってきており、この周波数範囲内に
ある信号から、パルス状の妨害信号を選択するのが相当
困難になってきている。 2.終段中間周波数フィルタとFMデコーダとの間に増
設されるIF増幅が、上記の周波数範囲内で、低電界強
度において妨害を充分検出するのに不利なノイズスペク
トラムを生成する。 3.チャンネル選択度をより大きくすれば、上記の周波
数範囲でのノイズおよび隣接チャンネル妨害を減衰でき
るが、これらの妨害信号の検出が公知の方法によってほ
ぼ不可能になるように、この範囲内でのパルス状妨害信
号の成分をも、大部分減衰させてしまう。
【0005】この発明の目的は、上述した欠点が殆ど生
じることのない音声信号内のパルス状妨害信号の検出方
法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、この発明は、音声信号内のパルス状妨害信
号を検出するにあたり、音声信号のサンプルを受け、サ
ンプルを所定のサンプルの回りの時間窓の位置に記憶
し、前記所定のサンプルのレベルと、前記時間窓の先お
よび後のサンプルのレベルとを比較し、前記所定のサン
プルのレベルと、前記先および後の信号サンプルのレベ
ルとの比較に基づいて、前記所定のサンプルをパルス状
の妨害として識別することを特徴とするものである。
【0007】公知の方法においては、パルス状妨害信号
は、高周波数成分の存在に基づいて、すなわち有用な音
声信号のスロープに対する妨害信号のスロープに基づい
て、所望の音声信号から識別されるが、この発明では、
全く異なる過程を遂行し、妨害信号は、妨害パルスの後
に生じる信号レベルと同様に妨害パルスの前に生じる信
号レベルを越える振幅に、ある程度広がるという基準に
基づいて妨害信号を識別する。したがって、妨害パルス
は、有用な信号からその振幅および長さに基づいて検出
される。妨害パルスの回りの有用な信号のレベルが、妨
害パルスとほぼ同じ大きさになると、妨害信号は識別さ
れなくなる。しかしながら、これは欠点とはならない。
これらの場合には、有用な信号は、大部分の間、妨害を
聴覚的にマスクし、有用な信号を復元する不要がないの
で、一層望ましい。
【0008】この発明の検出方法は、サンプリングした
信号の存在に基づいており、したがってデジタル音声信
号処理の分野に使用するのに特に適している。この検出
方法では、サンプリングした信号を比較的長く記憶する
必要があるが、このことは現在の集積技術において欠点
とはならない。
【0009】この発明は、例えば、整流した前後の信号
サンプルのレベルの平均値を検出し、次にこの平均値と
所定の信号サンプルのレベルとの比を演算することによ
り実施することができる。この比が、所定値、例えば2
よりも大きい場合に、所定のサンプルを妨害パルス、ま
たは妨害パルスと関連したパルスと識別する。
【0010】存在する多数の妨害パルスを妨害パルスと
して識別する点および有用な信号の少数部分を妨害パル
スとして識別する点において、より信頼できるこの発明
の好適方法では、1より小さい所定の関数(α)を乗じ
た前記サンプルのレベルが、前記前後のサンプルの少な
くとも60%のレベルよりも大きい場合に、前記所定の
サンプルをパルス状の妨害として識別することを特徴と
するものである。この好適方法では、特に、所定の関数
を乗じたサンプルが、時間窓の前後の全てのサンプルよ
りも大きい場合に、所定のサンプルを妨害パルスと識別
するのを含んでいる。この方法においては、好適には、
所定の関数を乗じた前記サンプルのレベルが、前記先お
よび後のサンプルのほぼ90%またはそれ以上のレベル
よりも大きい場合に、前記所定のサンプルをパルス状の
妨害として識別することを特徴とするものである。この
場合には、2または3個のサンプル幅の妨害パルスも検
出できると共に、時間窓に他の妨害パルスがない場合に
も妨害パルスを検出できる利点がある。
【0011】この発明の具体例においては、時間窓は3
1個の信号サンプルを有し、中央の信号サンプルのレベ
ルと、前の15個および後の15個の信号サンプルのレ
ベルとを比較する。30個の信号サンプルの内の3個ま
たはそれ未満の信号サンプルが、上記の関数を乗じた中
央の信号サンプルよりも大きい場合には、この中央の信
号サンプルを妨害パルスとして識別する。したがって、
この場合には、関数αによって減衰された中央の信号サ
ンプルよりも小さい信号サンプルが、30個の信号サン
プルのうちの27個またはそれ以上、すなわち90%ま
たはそれ以上あることになる。前記関数αは、0.5に
選択する。この関数を1に近い値に選ぶと、有用な音声
信号のピークも妨害パルスとして識別され、また関数α
をあまり小さくすると、多くの妨害パルスが妨害パルス
として識別されなくなる。このαの最適値は、信号の伝
送路に依存する。FMカーラジオにおける妨害パルスの
検出においては、関数αの適値は、通常、0.15〜
0.75の間である。
【0012】この発明の検出方法は、ステレオ多重信号
の妨害パルスを検出するのに用いることができる。その
場合、好適には、音声信号は、ステレオ多重信号をデコ
ードして得られるオーディオ信号とする。この場合に
は、ステレオパイロット(19kHz)または53kH
zを越える信号(隣接送信機、RDS信号等)の存在に
よって、検出が妨害されないという利点がある。
【0013】左および右のオーディオ信号を含むステレ
オ信号に使用する好適例においては、前記音声信号は、
前記左および右のオーディオ信号間の差から得ることを
特徴とする。実際には、妨害パルスと有用な信号との間
の差異は、通常、右および左のオーディオ信号自身また
はそれらの合成信号におけるよりも、差信号におけるほ
うが大きいことがわかる。
【0014】この発明は、音声信号内のパルス状妨害信
号を検出する装置にも関するもので、この装置は、音声
信号のサンプルを受ける手段と、サンプルを所定のサン
プルの回りの時間窓の位置に記憶する記憶手段と、所定
のサンプルと先のサンプルおよび後のサンプルとを比較
する手段と、前記所定のサンプルのレベルと前記先およ
び後の信号サンプルのレベルとの比較に基づいて、前記
所定のサンプルをパルス状の妨害として識別する手段と
を有することを特徴とするものである。
【0015】
【実施例】図1は、この発明を実施する装置のブロック
図である。この装置は、それぞれステレオ音声信号の右
(R)および左(L)のオーディオ信号を受ける二つの
入力端子1および2を有する。これらの信号は、ステレ
オデコーダ(図示せず)から出力され、例えば、38k
Hzのサンプリング周波数でデジタル化されている。な
お、ステレオデコーダは、その出力信号をA/Dコンバ
ータによってデジタル化するアナログデコーダでもよ
く、あるいは、例えば欧州特許公開第9120105
1.9号に述べられているデジタルステレオデコーダを
用いることもできる。後述するように、妨害パルスをR
−L信号から検出する場合には、ステレオデコーダは、
全ての期間で、したがってモノラル受信においても、多
重信号のR−Lバンドをデコードする必要がある。
【0016】二つのオーディオ信号には、パルス状の妨
害信号が含まれるおそれがある。妨害検出および復元を
最適にするために、オーディオ信号は、通常の19kH
zステレオパイロットの数個のリメインダを有するよう
にしている。さらに、送信機において、RおよびLのオ
ーディオ信号に対して行う通常50μsのプレエンファ
シスは、入力端子1および2においては補償されない。
その理由は、この目的に必要なデエンファシスが、検出
すべき妨害パルスを減衰せしめてしまうからである。
【0017】二つの信号RおよびLは、減算器3で互い
に減算し、その減算(R−L)信号を、微分器4で微分
する。この微分器4は、妨害パルスに関してオーディオ
信号を減衰させる。RおよびLのオーディオ信号、特
に、それらの低周波数成分は、これらがR−L信号にお
いてかなりの程度まで互いに補償するように、ある程度
まで互いに相似である。これは、オーディオスペクトラ
ム(0〜15kHz)の高域部分において重要な成分を
含む妨害パルスに対してはかなり小さい。この微分器4
は、高域のオーディオ周波数、したがって妨害パルス
に、オーディオ信号に対するよりも大きな利点を与え、
妨害パルスがオーディオ信号をはるかに越えるようにな
るようにする第2の手段をも構成する。デジタル信号に
対する通常の微分器は、1サンプリング期間の遅延回路
および遅延された信号と遅延されない信号とを互いに減
算する減算回路を有する。もちろん、最初にRおよびL
の入力信号を微分し、次に、微分したRおよびL信号を
互いに減算することも可能である。さらに、微分器4
を、0〜15kHzのオーディオ周波数範囲内の高域周
波数に、この範囲内の低域周波数に対するよりも大きな
利点を与える他のフィルタに代えることもできる。
【0018】微分器4からの微分されたR−L信号は、
負および正の妨害パルスを同様に検出するように、負信
号サンプルを正サンプルに変換する絶対値形成回路を成
す整流器5に印加する。
【0019】次に、信号サンプルは、N個のメモリセル
1 〜6N のカスケード回路に印加する。ここで、セル
N の入力端子は整流器5の出力端子に結合し、後段の
各セルの入力端子は、前段のセルの出力端子に結合す
る。また、二つのメモリセル6 M-1 と6M との間の接続
点は、減衰器7の入力端子に結合する。整流器5からの
信号サンプルが、メモリセル6N から61 に順次シフト
する動作の間中、セルは協働でシフトレジスタを構成す
る。各瞬時において、最後に受信したN+1信号サンプ
ルS1 ・・・SN+1 は、セル61 の出力端子に現れてい
る信号サンプルS 1 、セル6M の出力端子に現れている
信号サンプルSM 、セル6N の出力端子に現れている信
号サンプルSN および整流器5の出力端子に現れている
信号サンプルSN+1 を有する時間窓を形成する。信号サ
ンプルSM は、信号サンプルS1 からSN+1 (例えば、
N=30およびM=16)の中間のサンプルであること
が好ましいが、正確に時間窓の中間にある必要はない。
【0020】信号サンプルSM は、減衰器7において減
衰率α(例えば、α=0.5)により減衰させ、その減
衰した信号SM ×αを、コンパレータ81 〜8M-1 およ
び8 M+1 〜8N+1 の負入力端子にそれぞれ印加する。コ
ンパレータ81 〜8M-1 の正入力端子は、メモリセル6
1 〜6M-1 の出力端子にそれぞれ結合し、コンパレータ
M+1 〜8N の正入力端子は、メモリセル6M+1 〜6N
にそれぞれ結合し、コンパレータ8N+1 の正入力端子
は、整流器5の出力端子に結合する。したがって、コン
パレータ81 〜8M-1 および8M+1 〜8N+1 は、中間の
信号サンプルSMの減衰値SM ×αと、時間窓S1 〜S
N+1 の信号サンプルS1 〜SM-1 およびS M+1 〜SN+1
とを比較するのに用いられ、各コンパレータは、信号サ
ンプルS1〜SM-1 ,SM+1 〜SN+1 が、SM ×αより
も大きい場合、例えば、論理「1」を、信号サンプルが
M ×αよりも小さい場合、論理「0」を、その出力端
子に供給する。
【0021】全てのコンパレータ8の出力端子は、N個
のコンパレータが論理「1」を出力する数を計数するカ
ウンタ9に接続し、その計数値Gをコンパレータ10に
おいて、予め決定した所定値N0 と比較する。このコン
パレータ10は、カウンタ9の出力端子における計数値
Gが、所定値N0 よりも小さいとき(G<N0 )、パル
スを出力する。
【0022】具体的には、時間窓の長さは、31信号サ
ンプル(N=30)に選んである。さらに、M=16、
減衰率α=0.5、所定値N0 =4に選んである。信号
サンプルSM が、1/αよりも大きい、したがって時間
窓の他のN個の信号サンプルの2倍よりも大きい場合に
は、全てのコンパレータ8は、カウンタ9に論理「0」
を供給し、カウンタの初期値は零となり、コンパレータ
10はパルスを出力する。これにより、信号サンプルS
M が、妨害パルスとして識別される。信号サンプルSM
が、最大の3個を除く先の信号サンプルの2倍よりも大
きい場合でも、信号サンプルSM は妨害パルスとして識
別される。しかし、SM が、4個以上の先の信号サンプ
ルの2倍よりも大きくない場合には、カウンタ9の初期
値Gは、4以上となり、コンパレータ10はパルスを出
力せず、信号サンプルSM は妨害パルスとして識別され
ない。
【0023】コンパレータ10の出力端子は、ANDゲ
ート11の一方の入力端子に結合する。ANDゲート1
1の他方の入力端子は、信号サンプルSM と、整流器5
からのオーディオ信号の最大レベルよりも低いほぼ50
dBのレベルLとを比較するコンパレータ12の出力端
子に接続する。信号サンプルSM が非常に低く、レベル
L以下の場合には、コンパレータ12は、ANDゲート
11を抑制するように論理「0」を出力する。したがっ
て、コンパレータ10の出力端子における実行パルス
は、ANDゲート11によって遮断される。この処理
は、信号レベルが非常に低く、妨害パルスをもはや十分
信頼性よく検出できない場合に、信号復元の不所望な活
性化を防止する。
【0024】上述した処理は、時間窓の信号サンプルの
中間の信号サンプルSM が、妨害パルスを表すのか、妨
害パルスの一部を形成するのかを決定する。次の信号サ
ンプルを受信すると、全ての信号サンプルは、メモリセ
ルのカスケード回路において、次の位置にシフトする。
これにより、信号サンプルSM+1 は信号サンプルSM
なり、この信号サンプルが妨害パルスであるか否かが決
定される。
【0025】RおよびLのオーディオ信号を復元するた
め、ANDゲート11の出力端子におけるパルスは、パ
ルス整形器13に印加し、このパルス整形器13から、
ANDゲート11からの受信パルスに同期して、10個
の信号サンプリング期間分の期間を有する復元パルスP
を発生する。後述するように、RおよびLのオーディオ
信号に現れる妨害パルスは、この復元パルスPによって
阻止され、妨害パルスの前後の無妨害信号サンプルの線
形補間によって得られる信号サンプルで置き換えられ
る。復元パルスPにおける10個の信号サンプリング期
間分の期間は、RおよびLのオーディオ信号内の妨害パ
ルスが、この期間後に十分消滅するように選択される。
【0026】入力端子からのRおよびLのオーディオ信
号は、それぞれデエンファシスフィルタ14および15
を経て復元回路16および17に印加する。復元回路の
上流にデエンファシスフィルタを設けると、オーディオ
信号内の妨害パルスの期間が長くなるという欠点があ
る。しかしながら、これらのフィルタを復元回路の下流
に設けると、オーディオ信号内に高域のオーディオ周波
数が相当広範囲に生じると共に、それによって復元中
に、大きな除去できないエラーが生じるという重大が欠
点がある。
【0027】復元回路16は、カスケードのメモリセル
18と、メモリセル18の最終セルの出力端子に接続し
た第1入力端子191 および10個のメモリセル18を
除いた最終セルの出力端子に接続した第2入力端子19
2 を有する線形補間器19とを有する。さらに、オーデ
ィオ信号出力端子21を、メモリセル18の最終セルの
出力端子または線形補間器19の出力端子193 のいず
れかに接続するスイッチ20を有する。スイッチ20お
よび線形補間器19の双方は、パルス整形器13からの
復元パルスPによって制御する。
【0028】通常、スイッチ20は、オーディオ信号出
力端子21をメモリセル18の最終セルに接続する図示
の位置にあり、デエンファシスされたオーディオ信号
は、メモリセル18を経てオーディオ信号出力端子21
に印加される。カスケード接続されたメモリセル18
は、多数のメモリセルを有するので、妨害パルスの検出
に関して、最終のメモリセルは、妨害パルス発生前の最
終の無妨害信号サンプリングを有することになる。妨害
パルスが検出されると、妨害発生前にメモリセル18の
最終セルに現れる無妨害信号サンプルおよび妨害発生後
に10個のセルを除いた最終セルに現れる信号サンプル
は、復元パルスPの制御のもとに線形補間器19に格納
される。復元パルスPの間、中間の信号サンプルは、こ
れら二つの格納された信号サンプルにより線形的に補間
されて出力端子193 に供給される。線形補間器により
得られるこれらの信号サンプルは、復元パルスの間、接
続位置が切り換わるスイッチ20により信号出力端子2
1に印加される。左のオーディオ信号に対応する復元回
路17は、復元回路16と同様に構成する。
【0029】減算回路3、微分器4および/または整流
器5は、この発明において必須要素ではない。これら
は、妨害パルスが検出されないで残るのを減少するため
に、図1の装置に設けたものである。この発明を、例え
ば、レコードにおいて傷により生じる妨害パルスを検出
するのに適用する場合には、これらの手段は、通常必要
ではない。さらに、図1に示す装置は、必ずしもデジタ
ル的に動作させる必要はなく、時分割アナログ信号、例
えば、スイッチドキャパシタンス技術によって同様の手
法で処理することもできる。
【0030】この発明は、図1に示した装置を用いるの
に代えて、プログラムされたデジタル信号プロセッサに
よって実行することもできる。例えば、図2に示すフロ
ーチャートに従ってプログラムされた、モトローラ製の
56001デジタル信号プロセッサを、この目的のため
に用いることができる。図1に示した装置におけると同
様の機能を有する所定値および可変値には、同じ符号を
付してある。図2のフローチャートにおける個々のプロ
グラムブロックは、以下の機能を有する。
【0031】ブロックIは、個々の所定値および可変値
を、N=30、α=0.5、N0 =4、T(復元期間+
1の存続期間)=11、H(カウンタ)=T、L=0.
01のように初期化するプログラムステップを有する。
ブロックIIは、入力する信号サンプルによる中断を待
ち、信号サンプルを受信すると、処理動作はブロックI
IIに進む。
【0032】ブロックIIIにおいては、復元すべき信
号の入力サンプルをメモリセグメントBに格納すると共
に、妨害検出を行うR−L信号の入力サンプルを、AB
S機能によって整流して、メモリセグメントAに格納す
る。このようなメモリセグメントは、メモリの所定の固
定部分と、メモリ位置のどの一つがメモリセグメントの
開始位置(または終了位置)を構成するかを指示するポ
インタと、どのメモリ位置が信号サンプルSM を有する
かを指示するポインタとを有する。したがって、新たな
到来する信号サンプルを格納するということは、最も古
い信号サンプルがこの新たな信号サンプルによって置き
換えると共に、二つのポインタの内容が交換されること
を意味する。さらに、ブロックIIIにおいては、カウ
ンタGを零にセットする。
【0033】ブロックIVでは、H<Tか否かを判断す
る。H<Tの場合には、開始した復元処理を終了せず、
この処理をブロックXに継続させる。ブロックVでは、
メモリセグメントBにある最も古い信号サンプルを信号
出力端子に出力する。
【0034】ブロックVIでは、信号サンプルSM が、
Lより小さいか否かを判断する。S M <Lの場合には、
処理動作は、中断ループIIに戻る。
【0035】ブロックVIIは、N+1回、実行され
る。このブロックVIIは、ブロックVIIa,VII
bおよびVIIcを有し、ブロックVIIaでは、各回
においてメモリセグメントAから次の信号サンプルを引
出し、ブロックVIIbでは、この引き出した信号サン
プルが、SM ×αよりも大きいか否かをチェックし、S
M ×αよりも大きい場合には、ブロックVIIcにおい
て、カウンタGを一単位だけ歩進させる(G=G+
1)。
【0036】ブロックVIIIでは、カウンタGがN0
よりも大きいか否かをチェックし、G>N0 の場合に
は、信号サンプルSM を妨害パルスとして識別せず、処
理動作を中断ループIIに戻す。これに対して、G≦N
0 の場合には、信号サンプルS M を妨害パルスと識別
し、処理動作をブロックIXに続ける。
【0037】ブロックIXでは、カウンタHを、ブロッ
クIVに対して復元処理の開始を指示する1にセットす
る。さらに、二つの信号サンプル、すなわち最も古い信
号サンプルと、それよりも最近のT−1のサンプリング
期間における信号サンプルとをメモリセグメントBから
引き出す。これら二つの信号サンプル間の差を、Tで割
り算し、その結果を、可変値DCに置く。上述の最も古
い信号サンプルは、可変値Cに置く。次に、処理動作
は、中断ループIIに戻る。
【0038】ブロックXでは、線形補間によって復元を
実行し、可変値Cは、可変値DCによって歩進(C=C
+DC)すると共に、信号出力端子に印加する。カウン
タHは、ブロックIVが復元処理を終了(H=T)でき
るように、一単位歩進する。次に、処理動作を中断ルー
プIIに戻す。
【0039】図2に示す実施例においては、信号サンプ
ルSM と、時間窓の他の信号サンプルとの比較が順次に
行われるのに対して、図1に示す実施例においては、同
時に行われる。プログラムを簡単にするため、図2にお
いては、減衰した信号サンプルSM ×αは、SM の前後
でN個の信号サンプルと比較するだけでなく、SM 自体
とも比較している。もちろん、この比較は、SM >SM
×αで、常に1単位だけGを歩進する。このことは、妨
害パルスが、図2においては、G≦N0 の場合に識別さ
れるのに対して、図1においては、G<N0 の場合に識
別されるので、補償される。
【0040】なお、この発明は、種々の変形が可能であ
る。例えば、40個の信号サンプルの時間窓をメモリ全
体にロードし、好ましくはローディング中に、40個の
信号サンプルの最大レベルを決定して格納することもで
きる。その後、40個の信号サンプルをスキャンして、
格納された最大レベルよりも大きい、例えば、0.5倍
大きいレベルを持つ信号サンプルをマークする。マーク
した信号サンプル数が、例えば4よりも小さい場合に
は、マークした信号サンプルを妨害パルスと識別して、
引き続き信号を復元するのに用いる。上述した処理は、
例えば、第1のメモリの信号サンプル31〜40が、第
2のメモリの信号サンプル1〜10をも構成するよう
に、二つのメモリ間に所定の重なりを有する二重処理で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する装置の一例の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の他の実施例を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1,2 入力端子 3 減算器 4 微分器 5 整流器 61 〜6N メモリセル 7 減衰器 81 〜8N+1 コンパレータ 9 カウンタ 10 コンパレータ 11 ANDゲート 12 コンパレータ 13 パルス整形器 14,15 デエンファシスフィルタ 16,17 復元回路 18 メモリセル 19 線形補間器 20 スイッチ 21 オーディオ信号出力端子
フロントページの続き (72)発明者 フランシスカス ヨセフス アルフォンサ ス マリア セシンク オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号内のパルス状妨害信号を検出す
    るにあたり、音声信号のサンプルを受け、サンプル(S
    1 〜SN+1 )を所定のサンプル(SM )の回りの時間窓
    の位置に記憶し、前記所定のサンプル(SM )のレベル
    と、前記時間窓の先のサンプル(S1 〜SM-1 )および
    後のサンプル(SM+1 〜SN+1 )のレベルとを比較し、
    前記所定のサンプルのレベルと、前記先および後の信号
    サンプルのレベルとの比較に基づいて、前記所定のサン
    プルをパルス状の妨害として識別することを特徴とする
    音声信号内のパルス状妨害信号の検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の検出方法において、1よ
    り小さい所定の関数(α)を乗じた前記サンプルのレベ
    ルが、前記前後のサンプルの少なくとも60%のレベル
    よりも大きい場合に、前記所定のサンプル(SM )をパ
    ルス状の妨害として識別することを特徴とする音声信号
    内のパルス状妨害信号の検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の検出方法において、前記
    所定の関数(α)を乗じた前記サンプルのレベルが、前
    記先のサンプル(S1 〜SM-1 )および後のサンプル
    (SM+1 〜SN+1 )のほぼ90%またはそれ以上のレベ
    ルよりも大きい場合に、前記所定のサンプル(SM )を
    パルス状の妨害として識別することを特徴とする音声信
    号内のパルス状妨害信号の検出方法。
  4. 【請求項4】 ステレオ多重信号に使用する請求項1記
    載の検出方法において、前記音声信号は、前記ステレオ
    多重信号をデコードした後のオーディオ信号であること
    を特徴とする音声信号内のパルス状妨害信号の検出方
    法。
  5. 【請求項5】 左(L)および右(R)のオーディオ信
    号を含むステレオ信号に使用する請求項1記載の検出方
    法において、前記音声信号は、前記左および右のオーデ
    ィオ信号間の差(R−L)から得ることを特徴とする音
    声信号内のパルス状妨害信号の検出方法。
  6. 【請求項6】 音声信号内のパルス状妨害信号を検出す
    る装置であって、音声信号のサンプルを受ける手段
    (1,2)と、サンプルを所定のサンプル(SM)の回
    りの時間窓の位置に記憶する記憶手段(6)と、所定の
    サンプル(SM )と先のサンプル(S1 〜SM-1 )およ
    び後のサンプル(SM+1 〜SN+1 )とを比較する手段
    (8)と、前記所定のサンプルのレベルと前記先および
    後の信号サンプルのレベルとの比較に基づいて、前記所
    定のサンプルをパルス状の妨害として識別する手段
    (9,10)とを有することを特徴とする音声信号内の
    パルス状妨害信号の検出装置。
JP6048808A 1993-03-19 1994-03-18 音声信号内のパルス状妨害信号の検出方法および装置 Pending JPH06311121A (ja)

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DE (1) DE69415571T2 (ja)
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