JPH07309255A - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JPH07309255A
JPH07309255A JP6101047A JP10104794A JPH07309255A JP H07309255 A JPH07309255 A JP H07309255A JP 6101047 A JP6101047 A JP 6101047A JP 10104794 A JP10104794 A JP 10104794A JP H07309255 A JPH07309255 A JP H07309255A
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JP
Japan
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independent cabin
chassis frame
fender panel
independent
bumper
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JP6101047A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Yamashita
真一郎 山下
Takeshi Sugihara
毅 杉原
Akinori Utsunomiya
昭則 宇都宮
Takanobu Kamura
孝信 加村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の外観を低下させることなく、独立キャ
ビン部に伝達される振動等を効果的に抑制する。 【構成】 シャーシフレーム1に設けられたフローティ
ングマウント部材14によって弾性的に支持された独立
キャビン部3と、その前後に配設されたフロントボディ
4もしくはリヤボディの少なくとも一方からなるエンド
ボディ部とを有する自動車の車体構造において、上記エ
ンドボディ部の側面部を覆うフェンダパネル5を上記独
立キャビン部3にボルト止めもしくは溶接等の手段で剛
体的に結合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャーシフレームに設
けられたフローティングマウント部材によって弾性的に
支持された独立キャビン部と、その前後に配設されたフ
ロントボディもしくはエンドボディの少なくとも一方か
らなるエンドボディ部とを有する自動車の車体構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車の車体は、全体が一体的に
形成された応力外皮構造のモノコックボディタイプと、
骨格部をなすシャーシフレームに独立キャビン部等から
なる車体本体が支持されてなるシャーシフレームタイプ
とがある。
【0003】上記モノコックボディタイプの車体は、軽
量化が容易で大量生産に適しているとともに、ホイール
エプロンパネルの上端にフロントフェンダパネルを固定
することにより、外板部の各部を隙間なく接合すること
ができるという利点がある(例えば特開平2−1795
89号公報参照)。この反面、自動車の走行時にサスペ
ンション機構から入力される振動が車体全体に伝達され
易く、振動の抑制が困難であるという問題がある。
【0004】一方、シャーシフレームタイプの車体で
は、シャーシフレームおよびこのシャシーフレームに支
持される車体本体の重量または剛性を適正に配分するこ
とにより、比較的容易に振動特性を向上させることがで
きる。例えば、図8に示すように、シャーシフレーム5
1の中央部に独立キャビン部52をフローティングマウ
ント部材53によって弾性的に支持するとともに、独立
キャビン部52の前後に配設されるフロントボディ54
およびリヤボディ55をシャーシフレーム51に剛体的
に結合してその重量および剛性をシャーシフレーム51
の前方部および後方部に付加することにより、独立キャ
ビン部52に入力される振動を効果的に低減して乗り心
地を改善することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにシャーシ
フレームに支持される車体部を中央の独立キャビン部
と、その前後に配設されるフロントボディおよびリヤボ
ディ等からなるエンドボディ部とに分割した場合には、
自動車の走行時に作用する振動荷重に応じて上記独立キ
ャビン部とエンドボディ部とが別々に変位するため、こ
の独立キャビン部とエンドボディ部との間に干渉防止用
の隙間を形成しなければならず、これによって外観が低
下するという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、車体の外観を低下させることなく、
独立キャビン部に伝達される振動等を効果的に抑制する
ことができる自動車の車体構造を低供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
シャーシフレームに設けられたフローティングマウント
部材によって弾性的に支持された独立キャビン部と、そ
の前後に配設されたフロントボディもしくはリヤボディ
の少なくとも一方からなるエンドボディ部とを有する自
動車の車体構造において、上記エンドボディ部の側面部
を覆うフェンダパネルを上記独立キャビン部に剛体的に
結合したものである。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の自
動車の車体構造において、エンドボディ部をシャーシフ
レームに剛体的に結合するとともに、その側辺部を覆う
フェンダパネルをフローティングマウント部材によって
エンドボディ部に弾性的に結合したものである。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の自動車の車体構造において、バンパーを表皮部材
と骨格部材によって構成し、このバンパーの表皮部材を
フェンダパネルに剛体的に結合したものである。
【0010】請求項4に係る発明は、上記請求項3に記
載の自動車の車体構造において、バンパーの骨格部材を
エンドボディ部に剛体的に結合し、かつバンパーの表皮
部材と骨格部材とをフローティングマウント部材によっ
て弾性的に結合したものである。
【0011】請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4
の何れかに記載の自動車の車体構造において、エンドボ
ディ部が剛体的に結合される延長フレームをシャーシフ
レームに設け、この延長フレーム部に独立キャビン部を
フローティングマウント部材によって弾性的に結合した
ものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、独立キャビ
ン部と、その前後に配設されるフロントボディまたはリ
ヤボディの少なくとも一方からなるエンドボディ部との
間に形成された干渉防止用の隙間が、上記独立キャビン
部に剛体的に結合されたフェンダパネルによって覆われ
ることになる。
【0013】上記請求項2記載の発明によれば、エンド
ボディ部の重量および剛性がシャーシフレームに付加さ
れ、このシャーシフレームの前方部および後方部の少な
くとも一方の重量および剛性が、キャビン支持部に比べ
て著しく大きな値に設定されることになる。
【0014】上記請求項3記載の発明によれば、バンパ
ーの表皮材とフェンダパネルとが隙間なく一体に結合さ
れるとともに、上記表皮材の重量および剛性が上記フェ
ンダパネルを介して独立キャビン部に付加されることに
なる。
【0015】上記請求項4記載の発明によれば、バンパ
ーの表皮材とフェンダパネルとが隙間なく一体に結合さ
れるとともに、自動車の衝突時等にバンパーから入力さ
れる衝撃荷重がバンパーの骨格部材を介してエンドボデ
ィ部に入力されて支持されることになる。
【0016】上記請求項5記載の発明によれば、シャー
シフレームに設けられた延長フレームによって独立キャ
ビン部およびエンドボディがそれぞれ効果的に支持され
ることになる。
【0017】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る自動車の車
体構造の実施例を示している。この自動車の車体は、骨
格部となるシャーシフレーム1と、このシャーシフレー
ム1によって支持される車体本体2とを備えている。こ
の車体本体2は、車室を構成する独立キャビン部3と、
その前方に配設されたフロントボディ4からなるエンド
ボディ部と、フロントボディ4の側面部を覆うフェンダ
パネル5とを有し、上記独立キャビン部3の後方には、
図外の荷室部が配設されるように構成されている。
【0018】上記シャーシフレーム1は、左右一対のサ
イドメンバ6と、その所定位置に配設されたクロスメン
バ7とからなっている。また、上記シャーシフレーム1
のサイドメンバ6には、車体本体2の独立キャビン部3
を支持するキャビン支持部8と、その前端部から前方に
伸びる前方部9と、キャビン支持部8の後端部から後方
に伸びる後方部10と、上記キャビン支持部8および前
方部9の間において上方に突設された延長フレーム部1
1とを有している。
【0019】そして、上記シャーシフレーム1は、サイ
ドメンバ6の前方部9および後方部10が補強部材9
a,10aによって補強され、あるいは上記前方部9お
よび後方部10の板厚が上記キャビン支持部8よりも厚
く設定される等により、サイドメンバ6の前方部9およ
び後方部10の重量または剛性がキャビン支持部8より
も大きな値に設定されている。
【0020】上記独立キャビン部3は、ドア設置用の開
口部が形成されたサイドパネルと、その前後両端部を覆
うフロントパネルおよびリヤパネルと、その上下両端部
間に設置されたルーフパネルおよびフロアパネルとを有
する箱型に形成されている。そして、独立キャビン部3
は、その下端部がシャーシフレーム1に設けられたばね
ダンパーもしくはラバーマウント等からなるフローティ
ングマウント部材14によって弾性的に支持されるとと
もに、前後両端部が延長フレーム部11に設けられたラ
バーマウント等からなるフローティングマウント部材1
5によって弾性的に支持されている。
【0021】また、上記フロントボディ4は、ヘットラ
ンプ取付け用の開口部およびラジエータグリル取付け用
の開口部が形成されたフロントエンドパネル16と、そ
の左右両側端部から後方に伸びるサイドパネル17とを
有している。そして上記フロントボディ4は、その下端
部がシャーシフレーム1の前方部9にボルト止めまたは
溶接等の手段で剛体的に結合されるとともに、キャビン
側の端部が上記延長フレーム部11に溶接等の手段で剛
体的に結合されている。
【0022】上記フロントボディ4の側辺部を覆うフェ
ンダパネル5は、フロントボディ4の後方に突出する延
長部5aを有し、この延長部5aが上記独立キャビン部
3の前端部側面3aに溶接等の手段で剛体的に結合され
るとともに、ラバーマウント等からなるフローティング
マウント部材18によって上記フロントボディ4の側面
に弾性的に結合されている(図3参照)。
【0023】また、上記フロントボディ4の前方には、
表皮部材19および骨格部材20からなるバンパー21
が配設され、このバンパー21の骨格部材20がフロン
トボディ4の前面下端部に溶接等の手段で剛体的に結合
されている。また、上記バンパー21の表皮部材19
は、その左右両側端部が上記フェンダパネル5の前端部
にボルト止めまたは接着等の手段で剛体的に結合される
とともに、ラバーマウント等からなるフローティングマ
ウント部材22によって上記骨格部材20に弾性的に結
合されている。
【0024】上記フロントボディ4の上方には、図4に
示すように、ボンネット23が設置されている。このボ
ンネット23は、その後端部が上記独立キャビン部3に
設けられたボンネットヒンジ24によって回動自在に支
持されるとともに、前端部が左右のフェンダパネル5間
に設置された連結部材25に、ロック機構26を介して
係脱自在に係合されるように構成されている。
【0025】このように車体本体2がシャーシフレーム
1に弾性的に支持された独立キャビン部3と、上記シャ
ーシフレーム1に剛体的に結合されたフロントボディ4
からなるエンドボディ部とに分割されてなるシャーシフ
レームタイプの自動車において、上記フロントボディ4
の側面部を覆うフェンダパネル5を上記独立キャビン部
3に剛体的に結合したため、独立キャビン部3の居住性
を損なうことなく、車体の外観を効果的に向上させるこ
とができる。
【0026】すなわち、上記独立キャビン部3をシャー
シフレーム1に弾性的に支持させることにより、自動車
の走行時にサスペンション機構から上記シャーシフレー
ム1を介して独立キャビン部3に振動および騒音が入力
されるのを抑制し、その居住性を良好状態に維持するこ
とができる。また、上記フェンダパネル5を独立キャビ
ン部3に剛体的に結合することにより、その重量および
剛性をフロントボディ部4に比べて増大させることがで
きるため、自動車の走行時にサスペンション機構から入
力される振動荷重に応じて独立キャビン部3が振動する
ことを効果的に抑制することができるとともに、上記独
立キャビン部3とフロントボディ4との間に形成された
干渉防止用の間隙を独立キャビン部3に剛体的に結合さ
れた上記フェンダパネル5で覆うことにより、上記間隙
が露出することに起因する外観の低下を効果的に防止す
ることができる。
【0027】また、上記のようにフロントボディ4から
なるエンドボディ部を上記シャーシフレーム1に剛体的
に結合するとともに、上記フェンダパネル5をフローテ
ィングマウント部材18によってフロントボディ4に弾
性的に結合するように構成した場合には、自動車の走行
時に作用する振動荷重に応じて上記フェンダパネル5と
フロントボディ4とが相対変位することに起因した両者
の干渉を防止しつつ、フェンダパネル5の重量および剛
性をシャーシフレーム1の前方部9に付加してその重量
および剛性をシャーシフレーム1のキャビン支持部8に
比べて著しく大きくすることができる。
【0028】したがって、上記フェンダパネル5とフロ
ントボディ4とを干渉させることなく、その間に形成さ
れる隙間を小さくして車体の外観を向上させることがで
きるとともに、サスペンション機構等から入力される振
動荷重に応じてシャーシフレーム1の前方部9が振動す
るのを効果的に抑制し、このシャーシフレーム1から車
体本体2の独立キャビン部3内に伝達される振動のレベ
ルをさらに効果的に低減することができるまた、上記の
ようにバンパー21を表皮材19と骨格部材20とによ
って構成し、上記表皮材19をフェンダパネル5に剛体
的に結合した場合には、この表皮材19とフェンダパネ
ル5とを一体化させてその外観を良好状態に維持するこ
とができるとともに、上記表皮材19の重量および剛性
を独立キャビン部3に付加してその振動をさらに効果的
に抑制することができる。
【0029】さらに、上記バンパー21の骨格部材20
をフロントボディ4に剛体的に結合するとともに、この
骨格部材20と、フェンダパネル5に剛体的に結合され
た表皮材19とをフローティングマウント部材22によ
って弾性的に結合するように構成した場合には、上記表
皮材19と骨格部材20との間に形成される干渉防止用
の隙間を小さくして車体の外観を効果的に向上させるこ
とができるとともに、上記骨格部材20の重量および剛
性をシャーシフレーム1の前方部9に付加することによ
り、この前方部9の振動を効果的に抑制することができ
る。しかも、自動車の衝突時等に、バンパー21の骨格
部材20から入力される衝撃荷重が上記フロントボディ
4を介してシャーシフレーム1に伝達されて支持される
ことになるため、上記衝撃荷重が独立キャビン部3に伝
達されるのを効果的に防止することができる。
【0030】また、上記のようにフロントボディ4から
なるエンドボディ部の後端部を剛体的に支持する延長フ
レーム部11をシャーシフレーム1に突設するととも
に、この延長フレーム部11に独立キャビン部3の前端
部をフローティングマウント部材15によって弾性的に
結合するように構成した場合には、上記延長フレーム部
11によってフロントボディ4および独立キャビン部3
をそれぞれ効果的に支持し、この独立キャビン部3の前
後移動を上記延長フレーム部11によって抑制すること
ができる。したがって、上記独立キャビン部3をシャー
シフレーム1に弾性的に支持させることによる振動伝達
の抑制機能を損なうことなく、上記独立キャビン部3お
よびフェンダパネル5とフロントボディ4との間に形成
される干渉防止用の隙間を必要最小限度に抑え、車体の
外観を向上させることができる。
【0031】また、上記実施例では、ボンネット23の
後端部を独立キャビン3の前端部に支持させるととも
に、ボンネット23の前端部を左右のフェンダパネル5
間に設置された連結部材25に係合するように構成した
ため、上記ボンネット23を独立キャビン3に一体化さ
せて車体の外観を向上させることができる。なお、上記
上記ボンネット23の前端部をフロントボディ4の前端
部に設けられたロック機構によって係脱自在に係合する
とともに、このロック機構をラバーマウント等からなる
フローティングマウント部材によってフロントボディ4
に弾性的に支持させるように構成してもよい。
【0032】また、上記フロントボディ4内に設置され
たエンジンの騒音等が独立キャビン部3に伝播するのを
防止するためには、フロントボディ4の後端部をダッシ
ュパネル等によって被覆することが望ましい。そして、
図5に示すように、独立キャビン部3のフロントパネル
12にヒートパイプ27が取り付けられるとともに、フ
ロントボディ4のダッシュパネル28に、ヒートパイプ
設置用の開口部29が形成されてなる車体構造におい
て、上記ヒートパイプ27に上記開口部29を被覆する
弾性部材からなるキャップ30を設けることにより、上
記ヒートパイプ27とダッシュパネル28との干渉を防
止しつつ、エンジン騒音等が上記開口部29から独立キ
ャビン部3内に伝播するのを効果的に防止することがで
きる。
【0033】また、図6に示すように、独立キャビン部
3のフロントパネル12にブレーキ装置用のマスターバ
ック31が取り付けられるとともに、フロントボディ4
のダッシュパネル28にマスターバック設置用の透孔3
2が形成されてなる車体構造において、上記マスターバ
ック31の底面外周部にゴム材等弾性部材からなるリン
グ材33を取り付け、このリング材33によって上記透
孔32の外周部を覆うことにより、上記マスターバック
31とダッシュパネル28との干渉を防止しつつ、上記
透孔32からエンジン騒音等が独立キャビン部3内に伝
播するのを防止することができる。
【0034】なお、上記実施例ではフロントボディ4を
シャーシフレーム1の前方部9に剛体的に結合した例に
ついて説明したが、シャーシフレーム1に設けられたフ
ローティングマウント部材によって上記フロントボディ
4を弾性的に支持し、自動車の走行時に入力される振動
荷重に応じて独立キャビン部3とフロントボディ4とを
異なる位相で揺動変位させるように構成してもよい。こ
のように構成した場合には、サスペンション機構から独
立キャビン部3に伝達される振動の減衰部材として上記
フロントボディ4を作用させることにより、独立キャビ
ン部3に伝達される振動を効果的に低減することができ
る。
【0035】また、本発明は、上記のように独立キャビ
ン部4の後方に荷室部が配設されてなるトラックタイプ
の車両に限らず、図7に示すように、独立キャビン3の
後方にリヤボディ34からなるエンドボディ部が配設さ
てなる乗用車タイプの車両についても適用することがで
きる。そして、上記リヤボディ34の側辺部を覆うフェ
ンダパネル35の前端部を独立キャビン部3に剛体的に
結合し、あるいは上記フロントボディ4のフェンダパネ
ル5およびリヤボディ34のフェンダパネル35の両方
を独立キャビン部3に剛体的に結合するとともに、必要
に応じて上記フェンダパネル35をリヤボディ34にフ
ローティングマウント部材36によって弾性的に結合す
るように構成してもよい。
【0036】さらに、車体の後端部に配設されるバンパ
ー37を表皮材および骨格部材によって構成し、上記表
皮材をリヤボディ34に剛性的に結合するとともに、骨
格部材をリヤボディ34のフェンダパネル35に剛体的
に結合させ、かつ上記表皮材と骨格部材とをフローティ
ングマウント部材によって弾性的に結合するように構成
してもよい。また、上記シャーシフレーム1のキャビン
支持部8と後方部10との間において、延長フレーム部
38を上方に突設し、この延長フレーム部38に、リヤ
ボディ34の前端部を剛体的に結合するとともに、独立
キャビン部3の後端部をフローティングマウント部材3
9によって弾性的に結合するように構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、車体本体がシャーシフレームに弾性的に支持され
た独立キャビン部と、フロントボディもしくはリヤボデ
ィの少なくとも一方からなるエンドボディ部とに分割さ
れてなるシャーシフレームタイプの車体構造において、
上記エンドボディ部の側面部を覆うフェンダパネルを上
記独立キャビン部に剛体的に結合したため、自動車の走
行時にサスペンション機構から上記シャーシフレームを
介して独立キャビン部に振動および騒音が入力されるの
を効果的に抑制し、その居住性を良好状態に維持するこ
とができるとともに、上記独立キャビン部とエンドボデ
ィ部との間に形成された干渉防止用の間隙を上記フェン
ダパネルで覆うことにより、上記間隙が露出することに
起因する外観の低下を防止できるという利点がある。
【0038】また、請求項2に係る発明は、エンドボデ
ィ部を上記シャーシフレームに剛体的に結合するととも
に、上記フェンダパネルをフローティングマウント部材
によってエンドボディ部に弾性的に結合するように構成
したため、このエンドボディ部とフェンダパネルとの間
に形成される隙間を大きくすることなく、自動車の走行
時に上記フェンダパネルとエンドボディ部とが相対変位
することに起因した両者の干渉を確実に防止することが
できる。さらに、上記フェンダパネルの重量および剛性
をシャーシフレームの前方部に付加してその重量および
剛性をシャーシフレームのキャビン支持部に比べて著し
く大きくすることができるため、サスペンション機構等
から入力される振動荷重に応じてシャーシフレームの前
方部が振動するのを効果的に抑制し、このシャーシフレ
ームから独立キャビン部内に伝達される振動のレベルを
さらに効果的に低減することができる。
【0039】また、請求項3に係る発明は、バンパーを
表皮材と骨格部材とによって構成し、上記表皮材をフェ
ンダパネルに剛体的に結合したため、この表皮材とフェ
ンダパネルとを一体化させてその外観を良好状態に維持
することができるとともに、上記表皮材の重量および剛
性を独立キャビン部に付加してその振動をさらに効果的
に抑制することができる。
【0040】さらに、請求項4に係る発明は、上記バン
パーの骨格部材をエンドボディ部に剛体的に結合すると
ともに、この骨格部材と、フェンダパネルに剛体的に結
合された表皮材とをフローティングマウント部材によっ
て弾性的に結合するように構成したため、上記表皮材と
骨格部材とが干渉することに起因した騒音の発生を確実
に防止することができるとともに、上記骨格部材の重量
および剛性をシャーシフレームの前方部に付加すること
により、この前方部の振動を効果的に抑制することがで
きる。しかも、自動車の衝突時にバンパーの骨格部材か
ら入力される衝撃荷重が上記エンドボディ部を介してシ
ャーシフレームに伝達されて支持されることになるた
め、上記衝撃荷重が独立キャビン部に伝達されるのを効
果的に防止することができる。
【0041】また、請求項5に係る発明は、上記エンド
ボディ部の後端部を剛体的に支持する延長フレーム部を
シャーシフレームに突設するとともに、この延長フレー
ム部に独立キャビン部3の前端部をフローティングマウ
ント部材によって弾性的に結合するように構成したた
め、上記延長フレーム部によってエンドボディ部および
独立キャビン部をそれぞれ効果的に支持し、この独立キ
ャビン部の前後移動を上記延長フレーム部によって抑制
することができる。したがって、上記独立キャビン部を
シャーシフレームに弾性的に支持させることによる振動
伝達の抑制機能を損なうことなく、上記独立キャビン部
およびフェンダパネルがエンドボディ部に干渉するのを
防止しつつ、これらの間に形成される干渉防止用の隙間
を必要最小限度に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の車体構造の実施例を示す
側面図である。
【図2】上記車体構造の分解斜視図である。
【図3】フェンダーパネルとフロントボディとの結合部
を示す断面図である。
【図4】ボンネットの設置部の構造を示す側面断面図で
ある。
【図5】ヒートパイプの設置部の構成を示す断面図であ
る。
【図6】マスターバックの設置部の構成を示す断面図で
ある。
【図7】本発明の別の実施例を示す側面図である。
【図8】シャーシフレームタイプの車体構造の概略構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シャーシフレーム 2 車体本体 3 独立キャビン部 4 フロントボディ 5,35 フェンダパネル 11,38 延長フレーム部 14,15,18,22,36,39 フローティング
マウント部材 19 表皮部材 20 骨格部材 21,37 バンパー 34 リヤボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加村 孝信 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシフレームに設けられたフローテ
    ィングマウント部材によって弾性的に支持された独立キ
    ャビン部と、その前後に配設されたフロントボディもし
    くはリヤボディの少なくとも一方からなるエンドボディ
    部とを有する自動車の車体構造において、上記エンドボ
    ディ部の側面部を覆うフェンダパネルを上記独立キャビ
    ン部に剛体的に結合したことを特徴とする自動車の車体
    構造。
  2. 【請求項2】 エンドボディ部をシャーシフレームに剛
    体的に結合するとともに、その側辺部を覆うフェンダパ
    ネルをフローティングマウント部材によってエンドボデ
    ィ部に弾性的に結合したことを特徴とする請求項1記載
    の自動車の車体構造。
  3. 【請求項3】 バンパーを表皮部材と骨格部材によって
    構成し、このバンパーの表皮部材をフェンダパネルに剛
    体的に結合したことを特徴とする請求項1または2記載
    の自動車の車体構造。
  4. 【請求項4】 バンパーの骨格部材をエンドボディ部に
    剛体的に結合し、かつバンパーの表皮部材と骨格部材と
    をフローティングマウント部材によって弾性的に結合し
    たことを特徴とする請求項3記載の自動車の車体構造。
  5. 【請求項5】 エンドボディ部が剛体的に結合される延
    長フレームをシャーシフレームに設け、この延長フレー
    ム部に独立キャビン部をフローティングマウント部材に
    よって弾性的に結合したことを特徴とする請求項1〜4
    の何れかに記載の自動車の車体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110466462A (zh) * 2019-09-03 2019-11-19 任成洪 安全防护客车及其防护方法

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