JPH07309002A - 孔版印刷装置の製版装置 - Google Patents

孔版印刷装置の製版装置

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JPH07309002A
JPH07309002A JP10242694A JP10242694A JPH07309002A JP H07309002 A JPH07309002 A JP H07309002A JP 10242694 A JP10242694 A JP 10242694A JP 10242694 A JP10242694 A JP 10242694A JP H07309002 A JPH07309002 A JP H07309002A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドの発熱素子の清掃を、容易
に、自動的に行うことができる孔版印刷装置の製版装置
を提供する。 【構成】 後端部に、エンド検知用のマスタエンドマー
ク53を、さらに、マスタエンドマーク53より後方の
サーマルヘッド13と当接する面に清掃パターン54を
形成されたマスタロール11を貯容するマスタ貯容手段
3と、マスタロール11より引き出されたマスタ11a
を発熱により溶融穿孔するサーマルヘッド13と、マス
タ11aをサーマルヘッド13に押圧しつつ搬送するプ
ラテンローラー14と、マスタエンドマーク53を検知
して、マスタロール11の交換時期を使用者に知らせる
エンドセンサー52と、エンドセンサー52によって、
マスタエンドマーク53が検知されたときにマスタロー
ル11からのマスタ11aの搬送を停止させ、マスタロ
ール11の交換の際にマスタ貯容手段3が開放されたと
きにマスタ11aを自動的に再搬送させ、清掃パターン
54をサーマルヘッド13に摺接させる制御手段72を
具備した製版装置51。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製版されたマスタを巻
装して印刷を行う孔版印刷装置の製版装置に関し、詳し
くは、サーマルヘッドの自動清掃機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡単な印刷方法として、デジタ
ル式感熱孔版印刷が知られている。これは、感熱孔版マ
スタ(以下、「マスタ」という)に微細な発熱素子が1
列に並んだサーマルヘッドを接触させ、パルス的に発熱
素子に通電させながらマスタをプラテンローラー等で搬
送することで、画像情報に基づいてマスタを熱溶融穿孔
させた後、穿孔したマスタを版胴に巻装させ、押圧部材
によって印刷用紙を版胴の外周面に押圧させることで、
版胴の開口部及びマスタの穿孔部からインキを通過させ
て印刷用紙に転移させ、印刷画像を形成させる。この孔
版印刷に使用された使用済みマスタは使用後に廃棄さ
れ、新たに印刷を行うときには、新しいマスタが穿孔製
版された後、版胴に巻装される。
【0003】上記工程中、サーマルヘッドによってマス
タを熱溶融穿孔するときに、マスタを熱溶融穿孔したと
きのかすやマスタを搬送したときのゴミ等がサーマルヘ
ッドの発熱素子表面に付着することにより、発熱素子と
マスタとの密着性が悪化して製版の状態が不安定とな
り、綺麗な印刷物が得られなくなるという問題点があっ
た。この問題点を解決するため、従来の孔版印刷装置の
製版装置では、ユーザーが印刷物を目視で判断して、印
刷画像が綺麗に得られなくなったときに、ユーザーがサ
ーマルヘッドの発熱素子を清掃していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、ユーザーの目視判断によってサーマルヘッドの清掃
を行うと、ユーザーが忙しさに追われて清掃作業を忘れ
てしまった場合には、印刷不良となってしまう。また、
多量の製版・印刷を繰り返して行った場合には、製版・
印刷開始直後は良好な画像が得られても、製版・印刷途
中や製版・印刷終了間際等に画像が乱れ、印刷不良とな
ってしまうという問題点がある。さらに、サーマルヘッ
ドの清掃作業がユーザーの手作業によって行われるた
め、清掃作業に時間を取られ、印刷効率が低下するとい
う問題点がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、サーマル
ヘッドの発熱素子の清掃を、容易に、さらには自動的に
行うことができる孔版印刷装置の製版装置を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ロール状に巻成されたマスタロールを貯容するマスタ貯
容手段と、前記マスタロールより引き出されたマスタを
発熱により溶融穿孔するサーマルヘッドと、前記マスタ
を前記サーマルヘッドに押圧しつつ搬送するプラテンロ
ーラーとを具備した孔版印刷装置の製版装置において、
前記マスタロールは、その後端部にエンド検知用のマス
タエンドマークを、さらに、該マスタエンドマークより
後方の前記サーマルヘッドと当接する面に、前記サーマ
ルヘッドを清掃するための清掃パターンを形成され、前
記製版装置は、前記マスタエンドマークを検知して、前
記マスタロールの交換時期を使用者に知らせるエンドセ
ンサーを具備し、前記エンドセンサーによって、前記マ
スタエンドマークが検知されたときに前記マスタロール
からのマスタの搬送を停止させ、前記マスタロールの交
換の際に前記マスタ貯容手段が開放されたとき、前記マ
スタロールからのマスタを自動的に再搬送させ、前記清
掃パターンを前記サーマルヘッドに摺接させる制御手段
を具備したことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置の製版装置において、さらに、前記清掃パタ
ーンを前記サーマルヘッドに摺接させるとき、前記制御
手段が、前記サーマルヘッドを発熱させることを特徴と
する。
【0008】請求項3記載の発明は、ロール状に巻成さ
れたマスタロールを貯容するマスタ貯容手段と、前記マ
スタロールより引き出されたマスタを発熱により溶融穿
孔するサーマルヘッドと、前記マスタを前記サーマルヘ
ッドに押圧しつつ搬送するプラテンローラーとを具備し
た製版装置であって、吸引ファンを有し、該吸引ファン
で製版済みマスタを吸引することにより、その内部に前
記製版済みマスタを一時的に貯留するマスタストック手
段と、版胴の外周面より前版のマスタを剥離廃棄する排
版装置とを有し、排版動作中または印刷動作中におい
て、前記製版装置で製版された前記製版済みマスタを前
記マスタストック手段内に一時的に貯留することによ
り、排版動作と製版動作とを並行して行うことが可能な
孔版印刷装置の製版装置において、前記マスタロール
は、その後端部にエンド検知用のマスタエンドマーク
を、さらに、該マスタエンドマークより後方の前記サー
マルヘッドと当接する面に、前記サーマルヘッドを清掃
するための清掃パターンを形成され、前記製版装置は、
前記マスタエンドマークを検知して、前記マスタロール
の交換時期を使用者に知らせるエンドセンサーを具備
し、前記エンドセンサーによって、前記マスタエンドマ
ークが検知されたときに前記マスタロールからのマスタ
の搬送を停止させ、前記マスタロールの交換の際に前記
マスタ貯容手段が開放されたとき、前記マスタロールか
らのマスタを自動的に再搬送させ、前記清掃パターンを
前記サーマルヘッドに摺接させると共に前記吸引ファン
を作動させる制御手段を具備したことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔
版印刷装置の製版装置において、さらに、前記清掃パタ
ーンを前記サーマルヘッドに摺接させるとき、前記制御
手段が、前記サーマルヘッドを発熱させることを特徴と
する。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、制御手段は、マ
スタロールに形成されたマスタエンドマークがエンドセ
ンサーに検知されたとき、マスタロールからのマスタの
搬送を停止させ、マスタロールを交換するためにマスタ
貯容手段が開放されたとき、マスタロールからのマスタ
を自動的に再搬送させることにより、マスタロールに形
成された清掃パターンをサーマルヘッドに摺接させる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、制御手段
は、マスタロールに形成されたマスタエンドマークがエ
ンドセンサーに検知されたとき、マスタロールからのマ
スタの搬送を停止させ、マスタロールを交換するために
マスタ貯容手段が開放されたとき、マスタロールからの
マスタを自動的に再搬送させることにより、マスタロー
ルに形成された清掃パターンをサーマルヘッドに摺接さ
せると共に、サーマルヘッドを発熱させる。
【0012】請求項3記載の発明によれば、制御手段
は、マスタロールに形成されたマスタエンドマークがエ
ンドセンサーに検知されたとき、マスタロールからのマ
スタの搬送を停止させ、マスタロールを交換するために
マスタ貯容手段が開放されたとき、マスタロールからの
マスタを自動的に再搬送させることにより、マスタロー
ルに形成された清掃パターンをサーマルヘッドに摺接さ
せると共に、吸引ファンを作動させる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、制御手段
は、マスタロールに形成されたマスタエンドマークがエ
ンドセンサーに検知されたとき、マスタロールからのマ
スタの搬送を停止させ、マスタロールを交換するために
マスタ貯容手段が開放されたとき、マスタロールからの
マスタを自動的に再搬送させることにより、マスタロー
ルに形成された清掃パターンをサーマルヘッドに摺接さ
せると共に、吸引ファンを作動させ、さらにサーマルヘ
ッドを発熱させる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を採用した孔版印
刷装置要部の概略側面図である。同図において、この孔
版印刷装置は、符号99で示す本体キャビネットと、こ
の本体キャビネット99の略中央に位置する版胴1、版
胴1の右上方に配設された製版装置51、版胴1の右下
方に配設された給紙装置26、版胴1の左上方に配設さ
れた排版装置41、版胴1の左下方に配設された排紙装
置35、版胴1の下方に配設されたプレスローラー33
並びに剥離爪34、及び、本体キャビネット99の上方
に、本体キャビネット99とスライド可能に配設された
原稿読取部56とを具備する。
【0015】図示しない版胴駆動手段で回転駆動される
版胴1は、その外周部にマスタの先端部を係止するクラ
ンプ手段としてのクランパー2を有している。クランパ
ー2は、軸2aで版胴1の外周面に枢着され、図示しな
い開閉手段により駆動力を伝達されて回動自在となって
いる。版胴1の内部には、図示しない周知のインキ供給
手段が配設されている。版胴1の作動は、後述する制御
手段72によって制御される。
【0016】製版装置51は、マスタ貯容手段3、製版
手段4、切断手段5、マスタストック手段6、マスタ送
り込み手段7、マスタ送り出し手段8、案内板9等から
主に構成されている。マスタ貯容手段3は、ケース1
0、マスタロール11、マスタロール支持部材12、エ
ンドセンサー52等から主に構成されている。ケース1
0は、孔版印刷装置本体に取り付けられている。
【0017】マスタロール11は、その芯部をマスタロ
ール支持部材12に支持されており、マスタロール支持
部材12は、ケース10の図示しない側板に回転自在に
支持されている。マスタロール11は、図2(a)に示
すように、和紙や合成繊維、あるいは和紙と合成繊維と
の混抄体等からなる多孔質支持体84と熱可塑性樹脂フ
ィルム85とを貼り合わせたマスタ11aをロール状に
巻成して成り、同図(b)に示すように、その後端部に
マスタエンドマーク53を形成されている。また、マス
タロール11の、後述するサーマルヘッド13と当接す
る面(本実施例ではマスタエンドマークが形成された面
と反対側の面)であって、マスタエンドマーク53の後
方には、サーマルヘッド13の発熱素子を清掃するため
の清掃パターン54が形成されている。清掃パターン5
4は、酸化クロム、酸化アルミニウム、または酸化鉄等
の金属酸化物をバインダ中に分散させて塗料としたもの
を直接マスタ11aに塗布することにより形成される。
また、サーマルヘッド13の発熱素子の硬度の半分以下
の硬度(HV1000以下)の研磨材を、マスタ11a
に均一に塗布して形成してもよい。エンドセンサー52
は、ケース10の側板に取り付けられており、マスタロ
ール11の表面を検知して、マスタエンドマーク53を
検知すると、後述する制御手段72に信号を出力する。
【0018】マスタロール11の配設位置より左方に
は、サーマルヘッド13とプラテンローラー14とから
なる製版手段4が配設されている。サーマルヘッド13
は、孔版印刷装置本体の図示しない側板に取り付けられ
ており、マスタロール11より引き出されたマスタ11
aに対して溶融穿孔を行い、製版済みマスタ11bを形
成する。プラテンローラー14は、孔版印刷装置本体の
側板に回転自在に支持されており、図示しない駆動手段
で回転駆動され、マスタ11aをサーマルヘッド13に
押圧しつつ下流側へと搬送する。サーマルヘッド13と
プラテンローラー14の動作は、後述する制御手段72
によって制御される。
【0019】製版手段4のマスタ搬送方向下流側には、
可動刃15、固定刃16からなる切断手段5が配設され
ている。この切断手段5は、可動刃15が固定刃16に
対して回転移動し、製版済みマスタ11bを切断する。
切断手段5のマスタ搬送方向下流側には、送り込み駆動
ローラー17、送り込み従動ローラー18からなるマス
タ送り込み手段7が配設されている。送り込み駆動ロー
ラー17及び送り込み従動ローラー18は、孔版印刷装
置本体の側板に回転自在に支持されており、送り込み駆
動ローラー17は図示しない駆動手段で回転駆動され
る。送り込み従動ローラー18は、送り込み駆動ローラ
ー17と連れ回りする。マスタ送り込み手段7の動作
は、後述する制御手段72によって制御される。
【0020】マスタ送り込み手段7のマスタ搬送方向下
流側には、送り出し駆動ローラー19、送り出し従動ロ
ーラー20からなるマスタ送り出し手段8と、マスタガ
イド板21とが配設されている。送り出し駆動ローラー
19及び送り出し従動ローラー20も上記各ローラーと
同様に孔版印刷装置本体の側板に回転自在に支持されて
いる。送り出し駆動ローラー19は図示しない駆動手段
で回転駆動され、送り出し従動ローラー20は送り出し
駆動ローラー19と連れ回りする。マスタガイド板21
は孔版印刷装置本体の側板に固設され、マスタ送り出し
手段8より搬送される製版済みマスタ11bをクランパ
ー2へと案内する。マスタ送り出し手段8の動作は、後
述する制御手段72によって制御される。
【0021】マスタ送り込み手段7とマスタ送り出し手
段8との間には、案内板9が配設されている。案内板9
は、マスタ送り込み手段7とマスタ送り出し手段8とを
連絡すべく、孔版印刷装置本体の側板に固着されてい
る。
【0022】切断手段5、マスタ送り込み手段7、マス
タ送り出し手段8、案内板9の上方には、マスタストッ
ク手段6が配設されている。マスタストック手段6は、
図3に示すように、筐体22、ガイド板23、撓みセン
サー24、吸引ファン25等から主に構成される。筐体
22は、金属板や樹脂板等で形成され、版胴1側寄りの
側板22eが開放された箱型を呈しており、孔版印刷装
置の側板に取り付けられている。筐体22の上板22a
は、その略中央部で分割され、蝶番等で回動自在に支持
されて蓋22bが形成されている。蓋22bはマスタ貯
容手段3側から版胴1側へ、図3の実線矢印のように開
閉自在となっている。上板22aと蓋22bの筐体内面
側には、フィン22cが設けられている。このフィン2
2cは、後述する吸引ファン25が作動して筐体22内
に発生する空気流に対して平行となるように複数配設さ
れている。また、筐体22の下部であって案内板9と対
向する位置には、製版済みマスタ11bを筐体22の内
部へ導入するための開口22dが、筐体22の略全幅に
わたって形成されている。
【0023】開口22dの版胴1側寄りには、ガイド板
23が取り付けられている。ガイド板23は曲折された
板材であり、その幅は筐体22の内部全幅にわたって形
成されている。ガイド板23は、マスタ送り込み手段7
で搬送された製版済みマスタ11bが送り出し駆動ロー
ラー19の上部へと逃げないように、かつ製版済みマス
タ11bが筐体22の内部へ円滑に送り込まれるよう
に、送り出し駆動ローラー19の上方よりマスタ貯容手
段3側に筐体22の内部上方へ向かって延出するよう設
けられている。また、ガイド板23の略中央部には、版
胴1側へ略水平に延出するように取付板23aが固着さ
れており、この取付板23aには、製版済みマスタ11
bが筐体22の内部へ送り込まれたことを検知する、光
電センサーからなる撓みセンサー24が取り付けられて
いる。なお、ガイド板23には、撓みセンサー24の光
軸が通過する図示しない孔が形成されている。
【0024】側板22eの版胴1側には、その開放部を
覆うように吸引ファン25を支持するカバー25aが取
り付けられている。カバー25aにはスリットや網目状
の小孔等からなる図示しない排気口が設けられており、
吸引ファン25が、内蔵された駆動手段で回転駆動され
たときに、図3に一点鎖線矢印で示す方向に発生する空
気流を、この排気口より筐体22の外部へと排気する。
吸引ファン25は、その動作を後述する制御手段72に
よって制御される。
【0025】給紙装置26は、給紙トレイ27、給紙ロ
ーラー28、分離ローラー29、レジストローラー対3
0、ガイド板31、32等から主に構成されている。給
紙トレイ27は、その上に印刷用紙Pを積載され、給紙
装置本体26aに上下動自在に支持されている。給紙ト
レイ27は、印刷用紙Pの増減と連動して上下動され
る。給紙ローラー28と分離ローラー29とは、最上位
の印刷用紙Pと当接するように設けられており、各ロー
ラーは図示しない駆動手段で回転駆動される。分離ロー
ラー29の印刷用紙搬送方向下流側には、レジストロー
ラー対30が配設されている。レジストローラー対30
は、搬送された印刷用紙Pの先端をくわえ込み、タイミ
ングをとって版胴1の外周面と後述するプレスローラー
33との間に搬送する。ガイド板31,32は孔版印刷
装置本体の側板に固着されており、印刷用紙Pの給紙を
ガイドする。
【0026】版胴1の下方近傍には、給紙装置26から
搬送された印刷用紙Pを版胴1の外周面に押圧するプレ
スローラー33、及び版胴1の外周面より印刷済み用紙
を剥離する剥離爪34が配設されている。
【0027】排紙装置35は、従動ローラー36、駆動
ローラー37、ベルト38、ファン39、排紙トレイ4
0等から主に構成されている。従動ローラー36と駆動
ローラー37とは排紙装置本体35aの側板に回転自在
に支持されており、各ローラー間には、表面に複数の開
孔を有するベルト38が掛け渡されている。駆動ローラ
ー37は図示しない駆動手段で回転駆動され、この回転
力はベルト38を介して従動ローラー36に伝達され
る。各ローラー36,37の間であって排紙装置本体3
5aの下部には、ファン39が配設されている。ファン
39は、その回転により図において下向きの空気流を発
生させ、ベルト38の表面に印刷済み用紙Paを吸引す
る。駆動ローラー37の印刷用紙搬送方向下流側には、
印刷済み用紙Paを積載する排紙トレイ40が、排紙装
置本体35aと一体的に形成されている。
【0028】排版装置41は、上部排版部材42、下部
排版部材43、排版ボックス44、圧縮板55等から主
に構成されている。上部排版部材42は、図示しない駆
動手段で回転駆動される駆動ローラー45と従動ローラ
ー46、及び各ローラー間に掛け渡されたゴムベルト4
7から構成されている。下部排版部材43は、駆動ロー
ラー45と図示しないギヤによって連結され回転駆動さ
れる駆動ローラー48と従動ローラー49、及び各ロー
ラー間に掛け渡されたゴムベルト50から構成されてい
る。また、下部排版部材43は、駆動ローラー45の中
心軸を中心に左右方向に移動自在となっており、図示し
ない移動手段で移動される。下部排版部材43の移動に
より、駆動ローラー48の外周面は版胴1の外周面と接
離自在となっている。排版ボックス44は、排版装置4
1に対して着脱自在に設けられており、その上方には、
図示しない昇降手段によって上下動される圧縮板55が
配設されている。
【0029】原稿読取部56は、原稿読取部本体として
の原稿テーブル57と、読み取るべき原稿58を載置す
る原稿受け台としてのコンタクトガラス59と、コンタ
クトガラス59の下部に配設され、原稿58のサイズを
検出する原稿サイズセンサー60,60と、原稿58の
表面からの反射光を折り返し反射する走査ミラー61、
走査ミラー61の1/2の速度で移動する光路折り返し
ミラー対62、結像レンズ63、CCD等の画像センサ
ー64、及び走査ミラー61と一体となって移動し、原
稿58の表面に光を照射する蛍光灯65を有する原稿走
査用光学系66とを具備する。
【0030】原稿テーブル57は、図1に示す状態を基
本として、図の左方向に、本体キャビネット99に対し
てスライド自在に設けられており、原稿テーブル57を
スライドさせてマスタロール11の交換作業を行うよう
に構成されている。原稿テーブル57と本体キャビネッ
ト99との間には、両者のそれぞれに接点を有し、原稿
テーブル57のスライド時に、各接点が離れることによ
り信号を発する原稿テーブル開閉センサー67が設けら
れている。原稿テーブル開閉センサー67からの信号
は、後述する制御手段72に入力される。
【0031】画像センサー64は、結像レンズ63を介
して結像された反射光に対応して光電変換を行い、これ
により得られた画像信号は、本体キャビネット99内の
図示しないA/D変換基板から図示しない製版制御基板
に入力されるように構成されている。原稿サイズセンサ
ー60は、投光器及び受光器を具備した周知のフォトセ
ンサーである。
【0032】図4は、本発明の第1の実施例を採用し
た、図1に示した孔版印刷装置の制御構成を示す図であ
る。同図において、符号68は操作パネルを示してお
り、この操作パネル68上には、製版開始スイッチ6
9、印刷開始スイッチ70、マスタロール11の交換を
知らせる表示灯71等が配設されている。表示灯71
は、エンドセンサー52がマスタエンドマーク53を検
知して信号を出力したときに、後述する制御手段72か
らの指令により点灯するように構成されている。
【0033】操作パネル68には、制御手段72が接続
されている。この制御手段72は、孔版印刷装置の動作
プログラムを記憶したROM73、CPU74、RAM
75を備えており、動作プログラムをROM73より呼
び出して、CPU74がこれを実行させる。制御手段7
2は、動作プログラムを実行するにあたり、図4に示す
ように、撓みセンサー24、エンドセンサー52、原稿
テーブル開閉センサー67からの信号を受け、版胴1、
切断手段5、マスタ送り込み手段7、マスタ送り出し手
段8、サーマルヘッド13、プラテンローラー14、吸
引ファン25の動作をそれぞれ制御している。
【0034】以下、動作を説明するが、この第1の実施
例及び後述する第2の実施例では、排版動作中に製版動
作を行う場合を説明する。先ず、オペレーターは、原稿
読取部56のコンタクトガラス59上に読み取られる原
稿58を載置する。その後、オペレーターが製版開始ス
イッチ69を投入すると、その外周面に前版のマスタ1
1dを巻装している版胴1は、版胴駆動手段により反時
計回り方向に回転を開始する。そして版胴1が、その外
周面に巻装した前版のマスタ11dの後端が駆動ローラ
ー48と対向する、所定の排版位置に到達すると、図示
しない移動手段と駆動手段とが作動し、駆動ローラー4
8を回転させると共に下部排版部材43を版胴1側に移
動させる。駆動ローラー48の外周面が版胴1の外周面
上のマスタ11dと当接したとき版胴1は反時計回り方
向に回転し続けており、駆動ローラー48と当接してす
くい上げられたマスタ11dは、下部排版部材43と上
部排版部材42とで挟持され、版胴1の外周面より剥離
される。剥離されたマスタ11dは下部排版部材43と
上部排版部材42とで搬送され、排版ボックス44の内
部に廃棄された後、圧縮板55によって圧縮される。
【0035】版胴1の外周面より前版のマスタ11dが
全て剥離されると、版胴1はさらに回転して、図1に示
す給版位置に停止する。版胴1が給版位置に停止する
と、図示しない開閉手段が作動してクランパー2を時計
回り方向に回動させ、版胴1は図1に示す給版待機状態
となり、排版動作が完了する。
【0036】上記の排版動作と並行して、原稿読取部5
6と製版装置51では、原稿58の読取と製版動作とが
行われる。オペレーターが製版開始スイッチ69を投入
すると、コンタクトガラス59上に載置された原稿58
の表面に蛍光灯65からの光が照射され、その光が原稿
58の表面で反射され、さらに走査ミラー61、光路折
り返しミラー対62で反射された後、結像レンズ63を
通り画像センサー64に入射して、原稿58の画像の読
み取りが行われる。そして、画像センサー64により光
電変換された電気信号が図示しないA/D変換基板に入
力される。
【0037】一方、原稿58の画像の読み取りと並行し
て、制御手段72からの指令により、A/D変換基板及
び図示しない製版制御基板において処理された後に送出
されるデジタル画像信号に応じて、サーマルヘッド13
に設けられた複数の発熱素子が選択的に発熱すると共
に、プラテンローラー14、送り込み駆動ローラー1
7、送り出し駆動ローラー19がそれぞれ図示しない駆
動手段で回転駆動される。マスタ11aは、プラテンロ
ーラー14、マスタ送り込み手段7に搬送されつつ、サ
ーマルヘッド13で穿孔製版されて搬送される。プラテ
ンローラー14を駆動する図示しない駆動手段に設けら
れたステッピングモーターのステップ数より、製版され
た製版済みマスタ11bの先端が案内板9に案内されて
マスタ送り出し手段8に搬送され、送り出し駆動ローラ
ー19と送り出し従動ローラー20とで挟持されたこと
を制御手段72が判断すると、制御手段72からの指令
により、送り出し駆動ローラー19の回転が停止され
る。
【0038】先端をマスタ送り出し手段8に挟持された
製版済みマスタ11bの未製版部分であるマスタ11a
には、引き続きサーマルヘッド13での穿孔製版が行わ
れる。そして先端をマスタ送り出し手段8に挟持された
製版済みマスタ11bは、その後続部をプラテンローラ
ー14及びマスタ送り込み手段7でさらに搬送されるこ
とにより、その中間部が案内板9上より上方に向かって
逆U字状に撓み、マスタストック手段6の開口22dか
らマスタストック手段6の内部に搬送される。このと
き、制御手段72からの指令により吸引ファン25が回
転し、筐体22内部の空気を図3の一点鎖線矢印方向に
流動させ、製版済みマスタ11bはガイド板23の先端
部を回り込むようにマスタストック手段6の内部に導入
され、図1に実線で示すようにマスタストック手段6の
内部に貯留される。製版済みマスタ11bが筐体22の
内部上面に沿って移動する際には、フィン22cの働き
により、空気流による振動を防止されているので、筐体
22の内部におけるジャムの発生が抑制されている。製
版済みマスタ11bが、案内板9上よりジャムすること
なくマスタストック手段6の内部に搬送されたか否か
は、撓みセンサー24がオンすることにより確認され
る。なお、図3において、マスタ11aへの製版動作が
行われているときには、蓋22bは同図中に破線で示す
位置に閉じられている。
【0039】そして、プラテンローラー14を駆動する
図示しない駆動手段に設けられたステッピングモーター
のステップ数より、1版分の製版済みマスタ11bが製
版されたことを制御手段72が判断すると、プラテンロ
ーラー14、送り込み駆動ローラー17の回転がそれぞ
れ停止される。マスタストック手段6の製版済みマスタ
ストック長さは、製版手段4によって製版される製版済
みマスタ11bの1版分の長さに対して、十分なストッ
ク長さであることはいうまでもない。
【0040】排版動作及び製版動作が終了し、版胴1が
給版待機状態となると、クランパー2への製版済みマス
タ11bの搬送が開始される。停止していた送り出し駆
動ローラー19は、制御手段72からの指令により再び
回転を開始し、製版済みマスタ11bは、マスタガイド
板21に案内されてクランパー2へと搬送され、クラン
パー2が閉じることによりその先端部を版胴1の外周面
に係止される。次に、制御手段72からの指令により版
胴1は図1の時計回り方向に回転して、その外周面に製
版済みマスタ11bを巻装し、給版動作を開始する。こ
の巻装時においても吸引ファン25は作動しており、マ
スタストック手段6の内部の製版済みマスタ11bには
適度の張力が継続して付与されているので、ジャムの発
生が抑制されている。
【0041】巻装が進行し、送り出し駆動ローラー19
を駆動する図示しない駆動手段に設けられたステッピン
グモーターのステップ数より、マスタストック手段6の
内部に貯留された製版済みマスタ11bが版胴1へと搬
送されたことを制御手段72が判断すると、制御手段7
2から指令が送られ、版胴1及び送り出し駆動ローラー
19、吸引ファン25の作動がそれぞれ停止されると共
に可動刃15が回転移動して、製版済みマスタ11bを
切断する。その後、制御手段72からの指令により、版
胴1と送り出し駆動ローラー19とが再び作動し、版胴
1が時計回り方向に回転されてその外周面上に製版済み
マスタ11bを巻装して、給版工程が完了する。
【0042】給版工程完了後、版胴1は、版胴駆動手段
によって低速で時計回り方向に回転駆動される。そし
て、給紙トレイ27上の1枚の印刷用紙Pが、給紙ロー
ラー28と分離ローラー29とで分離給送される。その
後、印刷用紙Pは、ガイド板31,32に案内されて給
送され、レジストローラー対30によりタイミングをと
られた後、プレスローラー33と版胴1の外周面との間
に給送される。印刷用紙Pは、プレスローラー33で版
胴1の外周面に押圧されて、その表面には製版済みマス
タ11bの製版画像が転写される。製版画像が転写され
た印刷済み用紙Paは、剥離爪34で版胴1の外周面よ
り剥離され、下方に位置するベルト38上に排出され
る。ベルト38上の印刷済み用紙Paは、ファン39で
ベルト38上に吸引されつつ駆動ローラー37の回転に
よって搬送され、排紙トレイ40上に排出される。製版
済みマスタ11bは、プレスローラー33の押圧によっ
て版胴1の外周面に密着されて、版付工程が完了する。
その後、印刷枚数や印刷濃度等の印刷条件を設定した後
に印刷開始スイッチ70を投入することにより、版胴駆
動手段によって版胴1が版付工程時の速度よりも高速で
回転駆動され、印刷用紙Pが連続して給送されて印刷工
程が行われる。
【0043】上記一連の動作中、製版動作時において、
マスタロール11が消費され、その後端部に形成された
マスタエンドマーク53をエンドセンサー52が検知す
ると、エンドセンサー52は制御手段72に対して信号
を出力する。信号を受けた制御手段72は、表示灯71
を点灯させると共に、サーマルヘッド13、プラテンロ
ーラー14、送り込み駆動ローラー17、吸引ファン2
5の作動をそれぞれ停止させる。オペレーターは、表示
灯71の点灯を確認した後、マスタロール11の交換作
業を行う。マスタロール11の交換は、本体キャビネッ
ト99上の原稿テーブル57を、図1において左方向に
スライドさせ、製版装置51の上部を開放して行われ
る。
【0044】オペレーターが原稿テーブル57を図1の
左方向にスライドさせると、原稿テーブル開閉センサー
67の各接点が離れ、原稿テーブル開閉センサー67
は、制御手段72に対して信号を出力する。信号を受け
た制御手段72は、プラテンローラー14と送り込み駆
動ローラー17とを作動させ、マスタロール11に形成
された清掃パターン54をサーマルヘッド13の発熱素
子に摺接させる。これにより、サーマルヘッド13の表
面及び発熱素子に付着したかすやゴミ等が、清掃パター
ン54によってきれいに清掃される。そして、プラテン
ローラー14を駆動する図示しない駆動手段に設けられ
たステッピングモーターのステップ数より、所定量の清
掃パターン54が搬送されたことを制御手段72が判断
すると、プラテンローラー14、送り込み駆動ローラー
17の動作が停止されると共に可動刃15が回転移動し
て、清掃パターン54が切断される。オペレーターは、
図3に実線で示す位置に蓋22bを開放して、あるいは
案内板9の側方から切断された清掃パターン54を除去
する。その後、オペレーターによってマスタロール11
が新品と交換される。上記マスタロール11の交換に関
する一連の動作を図5に示す。
【0045】オペレーターがマスタロール11をマスタ
貯容手段3にセットする場合には、オペレーターが手作
業によってマスタロール11の先端を引き出し、引き出
されたマスタ11aをサーマルヘッド13とプラテンロ
ーラー14との間に挟み込む。その後、印刷用紙Pに転
写される製版画像の印刷用紙Pに対する位置を一定とす
るため、すなわちマスタ11aの先端部から製版開始位
置までの長さを一定とするために、製版とは無関係に、
1度マスタ11aを切断する必要がある。
【0046】この際に、プラテンローラー14、送り込
み駆動ローラー17、送り出し駆動ローラー19をそれ
ぞれ回転させ、プラテンローラー14及び送り込み駆動
ローラー17によりマスタ11aを搬送し、マスタ11
aの先端部が送り出し駆動ローラー19と送り出し従動
ローラー20との間に挟持された時点で送り出し駆動ロ
ーラー19を停止させる。プラテンローラー14と送り
込み従動ローラー17とは回転を継続させ、マスタ11
aが適当な長さ搬送された後に各ローラーを停止させ、
切断手段5によりマスタ11aを切断する。
【0047】マスタ11aの切断後、図3に二点鎖線で
示すように、切断されたマスタ11cの後端部が開口2
2dの直下の位置となるように、また、図3に実線で示
すように、切断により生じたマスタ11aの新たな先端
部が案内板9上の所定位置となるように、プラテンロー
ラー14と送り込み駆動ローラー17とを再び回転させ
た後、各ローラーを停止させる。各ローラーの停止と同
時に吸引ファン25を作動させると、図3に一点鎖線矢
印で示すように、マスタストック手段6の内部に発生し
た空気流が、切断されたマスタ11cの後端部をガイド
板23の自由端部上面へと移動させる。このときに吸引
ファン25の作動を停止させると、オペレーターは蓋2
2bを開放して、手で容易に切断されたマスタ11c’
を除去することができる。
【0048】第1の実施例の変形例として、制御手段7
2に代えて、図6に示すように、清掃パターン54をサ
ーマルヘッド13の発熱素子に摺接させたときに、サー
マルヘッド13の発熱素子を全て発熱させる動作プログ
ラムを記憶したROM76を具備する制御手段77を用
いてもよい。サーマルヘッド13を発熱させることによ
り、かすやゴミ等が熱により溶融または燃焼して、サー
マルヘッド13の清掃が、よりきれいに、より確実に行
われる。
【0049】第1の実施例及び変形例では、孔版印刷装
置として、マスタストック手段6を具備し、排版動作と
製版動作とを同時に行うことができるものを示したが、
マスタストック手段6を具備しない通常のタイプの孔版
印刷装置にも本発明を適用することは可能である。
【0050】図7は、本発明の第2の実施例を採用し
た、図1に示した孔版印刷装置の制御構成を示す図であ
る。この実施例は、第1の実施例と比較すると、制御手
段72に代えて、第1の実施例とは異なる動作プログラ
ムを記憶したROM78、CPU79、RAM80を具
備した制御手段81を用いた点において相違し、他の部
位においては第1の実施例と同様である。
【0051】以下に動作を説明するが、排版動作、製版
動作、給版動作、版付動作、印刷動作については、第1
の実施例と同様であるので説明を省略し、ここでは、製
版動作時において、マスタエンドマーク53がエンドセ
ンサー52に検知されたときの動作のみを説明する。
【0052】エンドセンサー52がマスタエンドマーク
53を検知すると、エンドセンサー52は制御手段81
に対して信号を出力する。信号を受けた制御手段81
は、表示灯71を点灯させると共に、サーマルヘッド1
3、プラテンローラー14、送り込み駆動ローラー1
7、吸引ファン25の作動をそれぞれ停止させる。オペ
レーターは、表示灯71の点灯を確認した後、マスタロ
ール11の交換作業を行う。マスタロール11の交換
は、本体キャビネット99上の原稿テーブル57を、図
1において左方向にスライドさせ、製版装置51の上部
を開放して行われる。
【0053】オペレーターが原稿テーブル57を図1の
左方向にスライドさせると、原稿テーブル開閉センサー
67の各接点が離れ、原稿テーブル開閉センサー67
は、制御手段81に対して信号を出力する。信号を受け
た制御手段81は、プラテンローラー14、送り込み駆
動ローラー17、吸引ファン25を作動させ、マスタロ
ール11に形成された清掃パターン54をサーマルヘッ
ド13の発熱素子に摺接させると共に、清掃に寄与した
清掃パターン54をマスタストック手段6の内部に導入
する。これにより、サーマルヘッド13の表面及び発熱
素子に付着したかすやゴミ等が、清掃パターン54によ
ってきれいに清掃され、使用された清掃パターン54
は、マスタ送り込み手段7やマスタ送り出し手段8に巻
き込まれることなく、速やかにマスタストック手段6の
内部に貯留される。そして、プラテンローラー14を駆
動する図示しない駆動手段に設けられたステッピングモ
ーターのステップ数より、所定量の清掃パターン54が
搬送されたことを制御手段81が判断すると、プラテン
ローラー14、送り込み駆動ローラー17の動作が停止
されると共に可動刃15が回転移動して、清掃パターン
54が切断される。切断された清掃パターン54の後端
部は、吸引ファン25の働きによって、図3に一点鎖線
で示されたマスタ11cと同様にガイド板23の自由端
部上面へと移動され、オペレーターは、図3に実線で示
す位置に蓋22bを開放して、切断された清掃パターン
54を容易に除去することができる。その後、オペレー
ターによってマスタロール11が新品と交換される。上
記マスタロール11の交換に関する一連の動作を図8に
示す。
【0054】第2の実施例の変形例として、制御手段8
1に代えて、図9に示すように、清掃パターン54をサ
ーマルヘッド13の発熱素子に摺接させたときに、サー
マルヘッド13の発熱素子を全て発熱させる動作プログ
ラムを記憶したROM82を具備する制御手段83を用
いてもよい。サーマルヘッド13を発熱させることによ
り、かすやゴミ等が熱により溶融または燃焼して、サー
マルヘッド13の清掃が、よりきれいに、より確実に行
われる。
【0055】上記各実施例の他の変形例として、清掃パ
ターン54に代えて、図10に示すように、マスタ11
aの、清掃パターン54が形成されていた部分と同等の
部分の熱可塑性樹脂フィルム85を除去したものを用い
てもよい。このように構成することにより、サーマルヘ
ッド13の表面を多孔質支持体84が摺接することによ
って、清掃パターン54がサーマルヘッド13の表面を
摺接した場合と略同様の効果を期待することができると
共に、マスタロール11のコストを低減することができ
る。
【0056】上記各実施例及び各変形例の動作説明で
は、排版動作中に製版動作を行う動作プログラムを記憶
したROM73,76,78,82を用いた場合を説明
したが、これに代えて、印刷動作中に製版動作を行う動
作プログラムを記憶したROMを用いてもよい。この場
合には、オペレーターが印刷開始スイッチ印刷開始スイ
ッチ70を投入することによって次版の製版動作が開始
され、印刷動作中に1版分の製版済みマスタ11bがマ
スタストック手段6内に貯留される。そして、印刷動作
終了後に、オペレーターによって製版開始スイッチ69
が投入されることにより、マスタストック手段6内の製
版済みマスタ11bがクランパー2へ向けて搬送され
る。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、制御手段
は、マスタロールに形成されたマスタエンドマークがエ
ンドセンサーに検知されたとき、マスタロールからのマ
スタの搬送を停止させ、マスタロールを交換するために
マスタ貯容手段が開放されたとき、マスタロールからの
マスタを自動的に再搬送させることにより、マスタロー
ルに形成された清掃パターンをサーマルヘッドに摺接さ
せるので、マスタロールの交換時にはサーマルヘッドの
清掃を確実に行うことができ、サーマルヘッドの清掃を
怠ったことに起因する印刷不良や、多量の製版・印刷を
繰り返して行ったときに発生する製版・印刷終了間際の
印刷不良を防止することができると共に、プラテンロー
ラーの着脱等の煩わしい工程が省かれ、印刷効率を向上
させることができる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、制御手段
は、マスタロールに形成されたマスタエンドマークがエ
ンドセンサーに検知されたとき、マスタロールからのマ
スタの搬送を停止させ、マスタロールを交換するために
マスタ貯容手段が開放されたとき、マスタロールからの
マスタを自動的に再搬送させることにより、マスタロー
ルに形成された清掃パターンをサーマルヘッドに摺接さ
せると共に、サーマルヘッドを発熱させるので、マスタ
ロールの交換時にはサーマルヘッドの清掃をより確実
に、効率よく行うことができ、サーマルヘッドの清掃を
怠ったことに起因する印刷不良や、多量の製版・印刷を
繰り返して行ったときに発生する製版・印刷終了間際の
印刷不良を防止することができると共に、プラテンロー
ラーの着脱等の煩わしい工程が省かれ、印刷効率を向上
させることができる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、制御手段
は、マスタロールに形成されたマスタエンドマークがエ
ンドセンサーに検知されたとき、マスタロールからのマ
スタの搬送を停止させ、マスタロールを交換するために
マスタ貯容手段が開放されたとき、マスタロールからの
マスタを自動的に再搬送させることにより、マスタロー
ルに形成された清掃パターンをサーマルヘッドに摺接さ
せると共に、吸引ファンを作動させるので、マスタロー
ルの交換時にはサーマルヘッドの清掃を確実に行うこと
ができ、サーマルヘッドの清掃を怠ったことに起因する
印刷不良や、多量の製版・印刷を繰り返して行ったとき
に発生する製版・印刷終了間際の印刷不良を防止するこ
とができると共に、プラテンローラーの着脱等の煩わし
い工程が省かれて印刷効率が向上し、さらに、使用され
た清掃パターンを確実にマスタストック手段内に導入す
るので、マスタストック手段内からの清掃パターンの除
去を容易に行うことができる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、制御手段
は、マスタロールに形成されたマスタエンドマークがエ
ンドセンサーに検知されたとき、マスタロールからのマ
スタの搬送を停止させ、マスタロールを交換するために
マスタ貯容手段が開放されたとき、マスタロールからの
マスタを自動的に再搬送させることにより、マスタロー
ルに形成された清掃パターンをサーマルヘッドに摺接さ
せると共に、吸引ファンを作動させ、さらにサーマルヘ
ッドを発熱させるので、マスタロールの交換時にはサー
マルヘッドの清掃をより確実に、効率よく行うことがで
き、サーマルヘッドの清掃を怠ったことに起因する印刷
不良や、多量の製版・印刷を繰り返して行ったときに発
生する製版・印刷終了間際の印刷不良を防止することが
できると共に、プラテンローラーの着脱等の煩わしい工
程が省かれて印刷効率が向上し、さらに、使用された清
掃パターンを確実にマスタストック手段内に導入するの
で、マスタストック手段内からの清掃パターンの除去を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する(a)マスタの断
面図、(b)マスタロールの斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するマスタストック手
段周辺部の側断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を採用した孔版印刷装置
の制御構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例の動作を説明するフロー
チャートである。
【図6】本発明の第1の実施例の変形例を説明する制御
手段を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例を採用した孔版印刷装置
の制御構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例の動作を説明するフロー
チャートである。
【図9】本発明の第2の実施例の変形例を説明する制御
手段を示す図である。
【図10】本発明の一実施例の変形例を説明するマスタ
の断面図である。
【符号の説明】
1 版胴 3 マスタ貯容手段 6 マスタストック手段 11 マスタロール 11a マスタ 11b 製版済みマスタ 11d 前版のマスタ 13 サーマルヘッド 14 プラテンローラー 25 吸引ファン 41 排版装置 51 製版装置 52 エンドセンサー 53 マスタエンドマーク 54 清掃パターン 72,77,81,83 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状に巻成されたマスタロールを貯容
    するマスタ貯容手段と、 前記マスタロールより引き出されたマスタを発熱により
    溶融穿孔するサーマルヘッドと、 前記マスタを前記サーマルヘッドに押圧しつつ搬送する
    プラテンローラーとを具備した孔版印刷装置の製版装置
    において、 前記マスタロールは、その後端部にエンド検知用のマス
    タエンドマークを、さらに、該マスタエンドマークより
    後方の前記サーマルヘッドと当接する面に、前記サーマ
    ルヘッドを清掃するための清掃パターンを形成され、 前記製版装置は、前記マスタエンドマークを検知して、
    前記マスタロールの交換時期を使用者に知らせるエンド
    センサーを具備し、 前記エンドセンサーによって、前記マスタエンドマーク
    が検知されたときに前記マスタロールからのマスタの搬
    送を停止させ、前記マスタロールの交換の際に前記マス
    タ貯容手段が開放されたとき、前記マスタロールからの
    マスタを自動的に再搬送させ、前記清掃パターンを前記
    サーマルヘッドに摺接させる制御手段を具備したことを
    特徴とする孔版印刷装置の製版装置。
  2. 【請求項2】前記清掃パターンを前記サーマルヘッドに
    摺接させるとき、前記制御手段が、前記サーマルヘッド
    を発熱させることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷
    装置の製版装置。
  3. 【請求項3】ロール状に巻成されたマスタロールを貯容
    するマスタ貯容手段と、 前記マスタロールより引き出されたマスタを発熱により
    溶融穿孔するサーマルヘッドと、 前記マスタを前記サーマルヘッドに押圧しつつ搬送する
    プラテンローラーとを具備した製版装置であって、 吸引ファンを有し、該吸引ファンで製版済みマスタを吸
    引することにより、その内部に前記製版済みマスタを一
    時的に貯留するマスタストック手段と、版胴の外周面よ
    り前版のマスタを剥離廃棄する排版装置とを有し、排版
    動作中または印刷動作中において、前記製版装置で製版
    された前記製版済みマスタを前記マスタストック手段内
    に一時的に貯留することにより、排版動作と製版動作と
    を並行して行うことが可能な孔版印刷装置の製版装置に
    おいて、 前記マスタロールは、その後端部にエンド検知用のマス
    タエンドマークを、さらに、該マスタエンドマークより
    後方の前記サーマルヘッドと当接する面に、前記サーマ
    ルヘッドを清掃するための清掃パターンを形成され、 前記製版装置は、前記マスタエンドマークを検知して、
    前記マスタロールの交換時期を使用者に知らせるエンド
    センサーを具備し、 前記エンドセンサーによって、前記マスタエンドマーク
    が検知されたときに前記マスタロールからのマスタの搬
    送を停止させ、前記マスタロールの交換の際に前記マス
    タ貯容手段が開放されたとき、前記マスタロールからの
    マスタを自動的に再搬送させ、前記清掃パターンを前記
    サーマルヘッドに摺接させると共に前記吸引ファンを作
    動させる制御手段を具備したことを特徴とする孔版印刷
    装置の製版装置。
  4. 【請求項4】前記清掃パターンを前記サーマルヘッドに
    摺接させるとき、前記制御手段が、前記サーマルヘッド
    を発熱させることを特徴とする請求項3記載の孔版印刷
    装置の製版装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6037958A (en) * 1996-08-28 2000-03-14 Riso Kagaku Corporation Method for cleaning thermal printing head
JP2004216574A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Tohoku Ricoh Co Ltd マスタロール及び孔版印刷装置
JP2009119882A (ja) * 2009-03-11 2009-06-04 Duplo Seiko Corp 孔版印刷機の原紙判別方法及びマスターロール

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