JPH07308194A - アシネトバクター・カルコアセチカスからの酵素ムタロターゼの製造のためのdna配列、組換えdna分子および方法 - Google Patents

アシネトバクター・カルコアセチカスからの酵素ムタロターゼの製造のためのdna配列、組換えdna分子および方法

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JPH07308194A
JPH07308194A JP7083045A JP8304595A JPH07308194A JP H07308194 A JPH07308194 A JP H07308194A JP 7083045 A JP7083045 A JP 7083045A JP 8304595 A JP8304595 A JP 8304595A JP H07308194 A JPH07308194 A JP H07308194A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アシネトバクター・カルコアセチカスの酵素
ムタロターゼの製造のためのDNA配列、組換えDNA
分子および方法の提供。 【構成】 下記DNA配列を有するアシネトバクター・
カルコアセチカスの酵素ムタローゼのDNA分子。 上記DNA配列を含むクローニング用組換えDNA分子
の少なくとも一つで形質転換されている大腸菌宿主。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、酵素ムタロターゼ(mutar
otase;変旋光酵素)の生物学的活性を有するポリ
ペプチドをコードするDNA配列を有するDNA分子の
製造に関する。更に、本発明は、酵素ムタロターゼの生
物学的活性を有するポリペプチドの製造に用いられる組
換えDNA分子、すなわちクローニングおよび発現ベク
ター、およびかかるベクターで形質転換されたホスト生
物、例えば細菌、酵母、その他の菌類、および動物また
はヒト細胞に関する。
【0002】ムタロターゼ(アルドース1−エピメラー
ゼ、EC5.1.3.3)はアルドヘキソースのα−お
よびβ−アノマーの間、例えばα−およびβ−グルコー
スまたはα−およびβ−ガラクトース間の平衡達成速度
を高めることが知られている。この酵素は主に、分析生
化学において、α−またはβ−型に特異な酵素によるア
ルドースの酵素検出反応(これらにおいてそれら2種類
のアノマー間の平衡達成が律速段階である)の速度を高
めるために用いられており、例えばグルコースデヒドロ
ゲナーゼ、グルコースオキシダーゼまたはガラクトース
デヒドロゲナーゼを用いた測定方法などに用いられてい
る。
【0003】工業的用途も、例えばグルコアミラーゼ/
グルコースイソメラーゼ法にとって重要であろう。その
理由は、酵素グルコアミラーゼは、変旋光が生起するま
ではグルコースイソメラーゼによりα−型に転化され得
ないβ−グルコースを遊離するからである。ムタロター
ゼは天然に広く分布していて、様々な微生物(細菌、酵
母および線状菌類)、植物および動物組織に存在してい
る。
【0004】工業的規模でのムタロターゼ単離を可能と
する唯一の相当な酵素含量は今までに哺乳動物(畜牛、
豚)の腎臓に見出されていて;すべての既知の市販品は
腎臓から調製されている。牛腎臓の新鮮重量1gあたり
のムタロターゼ活性含量は例えば大腸菌(Escher
ichia coli)におけるよりも60倍以上であ
ることが知られている(Bailey,Meth.En
zymol.1975,478)。アスペルギルス・ニ
ガー(Aspergillus niger)の菌株か
らのムタロターゼの微生物学的製造方法はBiochi
m.Biophys.Acta 662,285(19
81)に初めて記載された。これによれば、最良の菌株
から得られたムタロターゼ活性は、4.4mU/ml培
養ブロスであり、ミハエリス(Michaelis)定
数は50mMであり、そして至適pHは5〜7の範囲で
あった。
【0005】しかしながら、前述の微生物学的方法を用
いた場合、酵素ムタロターゼは、牛腎臓からの製造方法
によるよりも低収率で得られるにすぎない。その上、ア
スペルギルス・ニガー由来の酵素の性質は、アルドース
の酵素的測定の範囲内で平衡を達成する目的には好まし
くない。従って、本発明の目的は、酵素ムタロターゼの
生物学的活性を有するポリペプチドを利用可能とするこ
と、および、このタンパク質の工業的大量生産を可能と
する遺伝子工学的方法を提供することにある。
【0006】「酵素ムタロターゼの生物学的活性を有す
るポリペプチド」という用語はそのアミノ酸配列がアシ
ネトバクター・カルコアセチカス(Acinetoba
cter calcoaceticus)よりの天然ム
タロターゼに相当し、このアミノ酸配列に類似し、また
はその一部を含むポリペプチドまたはタンパク質を意味
する。本発明によれば相当する融合タンパク質も「酵素
ムタロターゼの生物学的活性を有するポリペプチド」と
称される。
【0007】ムタロターゼを形成し、そして好適なもの
として用いられる種はアシネトバクター属の微生物であ
る。これらのうちでも、アシネトバクター・カルコアセ
チカスの菌株DSM30007、DSM30008、D
SM30010またはDSM30011、特にDSM3
0008が、適宜の遺伝情報部分が導入されたそれらの
突然変異株または変異株と同様、好ましい。
【0008】ムタロターゼをコードするDNAを移植で
きる適当なホスト生物は、主として微生物であるが、植
物、動物またはヒト細胞であってもよい。微生物、例え
ば細菌、酵母および線状菌類、特に大腸菌系細菌が好ま
しい。
【0009】酵素ムタロターゼの生物学的活性を有する
ポリペプチドの遺伝子工学的製造方法を利用可能とする
ために、本発明によれば次の段階がとられる。まず、例
えば微生物アシネトバクター・カルコアセチカス株N
o.DSM30008を適当な培地で培養する。次にそ
の微生物の天然ムタロターゼをこの培養物から単離し、
そして生化学的タンパク質分析にかける。そのムタロタ
ーゼのアミノ酸部配列を確定後、ムタロターゼポリペプ
チドのアミノ酸位12〜17および353〜359に相
当するオリゴヌクレオチドを合成する。遺伝コードは縮
重(退)しているので、これらアミノ酸位の各々に相当
するオリゴヌクレオチドの配列には様々な可能性があ
る。従って、本発明によれば、各々についていくつか異
なるオリゴデオキシヌクレオチドが合成され、またその
後のハイブリッド形成においてオリゴヌクレオチド混合
物IおよびIIとして用いられる(第III表参照)。
【0010】この段階とは別に、適当な培地で培養され
たアシネトバクター・カルコアセチカス微生物(株N
o.30008)から染色体DNAを単離する。次にそ
の染色体DNAを制限エンドヌクレアーゼBcl I、
EcoRIおよびHind IIIで切断し、ニトロセ
ルロース上にブロットし、そしてオリゴヌクレオチド混
合物IおよびIIでハイブリダイズさせる。これにより
6400bpの大きさのBcl I DNA断片がオリ
ゴヌクレオチド混合物Iとハイブリダイズする。この断
片を、次にプラスミドpBR 327のBamHI切断
部位にクローニングする。制限分析とクローン化された
Bcl I断片の部分配列決定との組合わせにより、こ
の断片はムタロターゼポリペプチドのN−末端領域をコ
ードしていることが示される。
【0011】約1500bpの大きさのアシネトバクタ
ー・カルコアセチカス(株No.30008)の染色体
DNAのHind III断片は、オリゴヌクレオチド
混合物IIとハイブリッド形成する。従ってこの断片
は、バクテリオファージM 13 mp 11のHin
d III切断部位にクローン化される。その後のマッ
ピングおよび部分ヌクレオチド配列決定により、そのク
ローン化されたHindIII断片は、ムタロターゼポ
リペプチドのC−末端領域をコードしていることが示さ
れる。従って、本発明は、酵素ムタロターゼの生物学的
活性を有するポリペプチドをコードする、図10に示さ
れたDNA配列を有するDNA分子に関する。
【0012】本発明は、更にまた、ムタロターゼ遺伝子
の全暗号領域がλ−Pプロモーターの制御下にあり、
そしてムタロターゼ遺伝子の全DNA配列を決定する組
換え発現プラスミドに関する。ムタロターゼポリペプチ
ドのN−末端領域をコードするこのDNA断片は、前述
の組換えpBR 327クローンに由来し、そしてムタ
ロターゼポリペプチドのC−末端領域をコードするDN
A断片は、前述のM13 mp 11クローンに由来す
る。本発明によれば、発現制御配列としてのλ−P
ロモーターに代えて、大腸菌プロモーター系例えば大腸
菌lac系、大腸菌β−ラクタマーゼ系、大腸菌trp
系または大腸菌リポタンパク質プロモーター、酵母発現
制御配列、または他の真核発現制御配列などを用いるこ
とも等しく可能である。この意味合において唯一の重要
な点は、遺伝子が発現制御配列に機能的に連結されるこ
と、そして選択された発現制御配列が特定のホスト生物
に適していることである。
【0013】本発明は、特に、本発明に従ってムタロタ
ーゼポリペプチドをコードするDNA配列を含む発現プ
ラスミドpWH 1372に関する。組換え発現ベクタ
ーを構築した後、それは、常法により、形質転換可能な
ホスト生物、例えば大腸菌系細菌例えば大腸菌株No.
69(E.Coil K 12ΔH1)などに導入され
る。形質転換されたホスト生物は、次いで自体知られた
方法により適当な栄養培地で培養され、そして発現時に
形成される酵素ムタロターゼの生物学的活性を有するポ
リペプチドがそこから標準的方法により得られる。従っ
て、本発明は、前述の条件下での発現時に合成され、ム
タロターゼの生物学的活性を有しそして図11に示され
るアミノ酸配列を有するポリペプチドに関する。本発明
は、また、本発明によるDNAを含むホスト生物、特に
プラスミドpWH 1372で形質転換された大腸菌W
H 1372(DSM3442)にも関する。
【0014】本発明によれば、アシネトバクター・カル
コアセチカスからのムタロターゼをコードする単離DN
A配列を、ムタロターゼー生成性微生物または哺乳動物
のジーン・バンクにおけるプローブ分子として用いるこ
とにより、関連のムタロターゼ遺伝子を同定し、そして
それをこれらのジーン・バンクから単離することができ
る。このようにして、これら生物のムタロターゼをコー
ドする配列を適当な発現制御配列と機能的に接合するこ
とにより、哺乳動物例えば畜牛および豚、および微生物
例えばアスパージラス属微生物よりの酵素ムタロターゼ
の生物学的活性を有するポリペプチドを任意の所望量で
製造することも可能である。本発明の方法により製造さ
れる酵素ムタロターゼの生物学的活性を有するポリペプ
チドは、例えば、次のような諸性質により特徴付けられ
る。分子量は約40,000である。活性至適pHは7
〜8のpH範囲にあり、また至適温度は42℃〜46℃
である。グルコースに対するミハエリス定数は6〜8m
Mである。その活性は、Hg++イオンおよびFe
+++イオンにより2mMの濃度で略半減し;Cu++
イオン、Co+++イオンおよびZn++イオンによる
阻害は、同濃度で完全である。
【0015】本発明により製造される酵素ムタロターゼ
の生物学的活性を有するポリペプチドは、アルドヘキソ
ースに対して特異的である。その活性は、次のようにし
て測定される。
【化5】
【0016】ムタロターゼ、グルコースデヒドロゲナー
ゼおよびNADを、用時調製されたα−グルコース溶液
と反応させ、そして形成されるNADHを366nm
における吸光度測定により測定する。基準値に対する、
ムタロターゼによるNADH形成速度増加により使用
溶液のムタロターゼ活性を計算することができる。この
ように、ムタロターゼ活性は、自体知られた方法によ
り、グルコースデヒドロゲナーゼ測定を経由して測定さ
れる。後者は、例えば臨床化学における標準的方法の一
つである。
【0017】ムタロターゼ酵素活性は、ブランク(ムタ
ロターゼを含有しない)と分析値(ムタロターゼを含有
する)の間の差から次式により与えられる: 酵素活性=ΔΔE/分×4.09U(ムタロターゼ)/
ml(使用酵素溶液) (E=366nmにおける吸光度)導入されるβ−グル
コースはすべてこの試験法を妨害するので粗製ムタロタ
ーゼ検体は、グルコースが存在していないかどうか試験
する必要がある。
【0018】クローニングに用いられ、また以上および
以下において記載されるすべての制限酵素および出発プ
ラスミド、ファージおよびホスト系は、それらの起源ま
たは製造の詳細が明細書中に与えられていない場合は、
既知であるかまたは参照用文献中に詳述されており、従
って容易に入手しうるものである。これらの、および使
用される標準的方法の一部の詳細なレビューが文献34
(後掲)にみられる。
【0019】以下に実施例として本発明の態様を例示的
に示すが、例中では以下の略号が用いられている。 ATP アデノシントリホスフェート Bis N,N,N′,N′−メチレンビスアクリル
アミド bp 塩基対 BSA 牛血清アルブミン CB 臭化シアン切断により生成したペプチド cpm 1分あたりの計数値 Da ダルトン、g/mol DMSO ジメチルスルホキシド dNTP デオキシヌクレオシド5′−トリホスフェー
ト EDTA エチレンジアミンテトラアセテート E.Coli 大腸菌(Escherichia co
li) HPLC 高速液体クロマトグラフィ IPTG イソプロピルチオガラクトシド32 P 相対質量32の燐同位元素 PEG ポリエチレングリコール PVP ポリビニルピロリドン ARG エンドプロティナーゼARGCによる切断に
より生成したペプチド rpm 1分間あたりの回転数
【0020】SDS ドデシル硫酸ナトリウム F トリプシンによる切断により生成したペプチ
ド Tris トリスヒドロキシメチルアミノメタン Tryptone トリプシンで切断されたカゼイン U 酵素活性の単位 UV 紫外光 X−GAL 5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリ
ルβ−D−ガラクトピラノシド A,T,C,G ヌクレオチド:アデニン(A)、チミ
ン(T)、シトシン(C)、グアニン(G) なお、引用した文献番号の各文献は、本明細書の発明の
詳細な説明の項の末尾に、その番号の文献名を列記して
ある。
【0021】
【実施例】
実施例1アシネトバクター・カルコアセチカスからのムタロター
ゼの単離および精製 発酵槽にまず次の組成の滅菌栄養培地100リットルを
仕込む: カゼインからのペプトン 0.5% 酵母エキス 1.0% トウモロコシデンプン粉 0.3% 燐酸水素二カリウム 0.8% 硫酸マグネシウム・7水和物 0.04% グルコース 1.2% シリコーン消泡剤 10ml pH 6.8
【0022】このようにして調製された発酵槽に、同じ
栄養溶液中で18時間インキュベートして調製されたア
シネトバクター・カルコアセチカス株30008の深部
培養物1リットルを接種する。この培養物を穏やかに通
気しながら34℃で18時間インキュベートする。濁度
として測定される生物量は最初の2〜10時間増加した
後一定となる。10時間後に培養物は43U/リットル
にて最大ムタロターゼ活性に達する。
【0023】次の方法を用いて、その細菌からムタロタ
ーゼを遊離させ、そして活性を測定する:発酵槽からの
十分に混合されたグルコース不含のサンプル3mlを
5,000rpmで10分間遠心分離し、そして上清を
捨てる。細菌ペレットを3mlの0.1Mホスフェート
緩衝液(pH6.5)および0.1mlのEDTA溶液
(1.8g/リットル)に懸濁し、そしてその遠沈管中
のその懸濁液をアセトン/ドライアイス冷浴中で迅速に
凍結し、次いで40℃の水浴で融解する。1滴の洗剤お
よび25〜30mgのリゾチームを添加し(約15,0
00U/mg)、そしてその混合物を28℃で15分間
撹拌する。次いでそれを45℃で5分間加熱してNAD
Hオキシダーゼを失活させ、破砕を行い、そしてその反
応混合物を遠心分離により清澄化する。このようにして
得られた透明上清中の酵素の測定を前述の方法により行
う。
【0024】培養物が最大活性に達したら粗製ムタロタ
ーゼ抽出液を調製する。0.5%の洗剤と0.1mol
/リットルの塩化カリウムを100リットルの細菌懸濁
液に添加する。菌体を高圧ホモジナイザーを用いて50
0バールで破砕する。この間、細菌懸濁液を冷却する必
要がある。3000×gで3時間遠心分離して菌体破片
を除去する。沈殿を捨て、そして20%のポリエチレン
グリコールを曇った遠心液に添加して随伴物質を沈殿さ
せる。その混合物を次いで30分間撹拌し、そして沈殿
を遠心分離により除去する。依然として曇った上清は、
約2U/mlのムタロターゼを含有しそしてこれを3×
10−3Sの伝導度となるまで水に対する透析濾過(d
iafiltration)にかける。透析濾過後、ム
タロターゼをバッチ・プロセッサーで、pH5.5で乾
燥イオン交換体に吸着させる。20,000Uに対して
は5〜10gのイオン交換体材料が必要である。負荷さ
れたイオン交換体を吸引濾過により取出しそして濾液が
透明となるまで0.025M燐酸カリウム緩衝液(pH
5.5)で洗浄する。次いでその負荷されたイオン交換
体をカラムに詰め、そして0.025M燐酸カリウム緩
衝液(pH5.5)を用いて吸光度がゼロとなるまで洗
浄し、次いで溶出を塩化カリウム濃度勾配を用いて行
う。酵素含有画分を集め、限外濾過により濃縮し、次い
で凍結乾燥する。このようにして得られた粗製抽出液の
比活性は約16.1U/mg(タンパク質)である。
【0025】得られた粗製抽出液2420mg(=3
4,800U)をSephadexG 100分子ふる
いのカラム(20×85cm)にかける。20mM T
ris.HCl(pH7.2)を用いて70ml/時の
流速で溶出を行い、14ml容の画分を集める。それら
溶出液画分にムタロターゼ活性が認められる。それら画
分を、溶出時に重なり合う分子量21kDaのタンパク
質が排除されるように合一させる。これは、後者が以後
の精製段階によっては除去され得ないためである。
【0026】合一画分をCM−Sephadexカラム
(2×20cm)にかける。負荷されたカラムを250
mlの20mM KHPO/KHPO(pH
9.0)で洗浄する。流速は20ml/時とし、5ml
容の画分を集める。直線的濃度勾配(350mlの20
mM、および350mlの170mM KHPO
KHPO、pH9.0)を溶出に用いる。ムタロタ
ーゼは80mMホスフェートで溶出される。
【0027】集めたサンプルを1:4希釈し、そしてヒ
ドロキシアパタイト(球状)カラム(4×10cm)に
かける。流速は9.2ml/時とし、2.3ml容の画
分を集める。そのカラムを100mlの20mM K
HPO/KHPO(pH9.0)で洗浄する。溶
出は、300mlの20mM KHPO/KH
(pH9.0)より300mlの300mM K
HPO/KHPO(pH9.0)までの直線的濃
度勾配を用いて行われ、ムタロターゼは、カラム材料に
より85mMにて放出される。次いで精製をSDSゲル
(文献5参照)で行う(図1)。第3カラム段階の後
は、40kDaの分子量に相当する唯一のバンドを検出
し得るにすぎない。G100分子ふるいカラムでの泳動
挙動から、自然条件ではそのタンパク質はオリゴマーの
形態にあるものと推論することができる。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2ムタロターゼのペプチド配列の部分的決定 後述する方法を用いて、ムタロターゼペプチドの(DN
Aよりの可及的少数の異なるコドンによりコードされる
アミノ酸を含む)部分配列を決定する。このタイプの配
列は、後の相当するオリゴヌクレオチドの選択に特に好
適である(実施例3参照)。
【0030】実施例1における如きカラムクロマトグラ
フィによる最終精製段階の後ホスフェート緩衝液中にあ
るタンパク質をその1/2容の100%酢酸およびその
1/2容のn−プロパノールと混合し、そしてその混合
物を回転蒸発器で蒸発乾涸する。塩類を除去するため
に、残留物をP10分子ふるいカラム(2.5×25c
m)にかけ、そして70%酢酸を用いて溶出を行う。個
々の画分中のタンパク質を280nmにおける吸収の測
定により検出する。タンパク含有画分を合一し、そして
その溶液を回転蒸発器で蒸発乾涸する。このようして得
られたタンパク質(ムタロターゼ)を、次のN−末端ア
ミノ酸の配列決定および、臭化シアンおよびトリプシン
切断に用いた。
【0031】臭化シアン、トリプシンおよびエンドプロ
ティナーゼARGC切断 臭化シアンによる、および酵素トリプシンおよぴエンド
プロティナーゼARGCによる切断を行ってムタロター
ゼ中アミノ酸の部分配列を決定する。臭化シアンによる
切断は、GrossおよびWittkopp(文献12
参照)の手順により行う。前述の如く塩類を除去済みで
蒸発済みの15mgのタンパク質を3mlの70%蟻酸
にとり、100倍モル過剰の臭化シアンを添加し、そし
てその混合物を暗所で7時間インキュベートする。蟻酸
を回転蒸発器で除去し、そして残留物を2mlの70%
酢酸にとる。次いで、切断生成物を、P10およびP3
0分子ふるいカラム(2.5×50cm)で分離する。
個々の切断生成物(断片)をCB1−5と呼ぶ。図2
は、個々の断片が記載のカラムクロマトグラフィにおい
て溶出されている画分を示している。
【0032】全タンパク質をトリプシンで消化するため
に、塩を除去してあり、かつ蒸発乾涸させてある2mg
のタンパク質を2mlの1M重炭酸アンモニウムに溶解
し、そして1重量%のプロティナーゼを添加する。全タ
ンパク質はこれらの条件下では溶解しないので、その混
合物をSDS濃度が0.05%となるように調節する。
トリプシンは全部で4回添加する必要がある。最後の添
加の後一夜インキュベーションする。依然として不溶物
を含有する反応混合物を100μlアリコートとしてH
PLCカラムにかける。
【0033】Beckman HPLC系は、2つの溶
媒ディスペンサ(型式100Aおよび110A)、可変
波長検出器(型式165)および濃度勾配混合器より成
る。溶出は溶液A(水中0.05%トリフルオロ酢酸)
を10分間用いることによって開始する。次いで、濃度
勾配を適用し、溶媒Bの濃度(アセトニトリル中0.0
25%トリフルオロ酢酸)を50分内に50%まで高め
る。流速は1.6ml/分とし、そして温度は50℃と
する。カラム(0.72×25cm)に球状シリカゲル
(Nukleosil 5 C18,Machery
& Nagel,Dueren)を詰める。216nm
における吸収の測定によりペプチドを同定する。配列決
定のために、7〜10クロマトグラフィ実験よりの画分
を集める。このようにして、特に、全ムタロターゼポリ
ペプチドのトリプシン断片F38およびF42を単離す
る(図3参照)。
【0034】全タンパク質のトリプシン消化により、場
合によっては分離困難な切断生成物が得られる。酵素消
化に全タンパク質に代えて臭化シアン断片を用いれば分
離上の問題は、単純化される。タンパク質のC−末端領
域に関する更なる情報を得るために、臭化シアン断片C
B5をエンドプロティナーゼARGCを用いてそのアル
ギニン位で切断した。そのARGC切断もまた、1M重
炭酸アンモニウム(pH7〜8)中、1重量%のプロテ
ィナーゼの存在下に37℃で行われる。
【0035】消化混合物を回転蒸発器で蒸発させ、残留
物を2mlの90%蟻酸に溶解し、そしてその溶液を1
mlの水で希釈しそしてP10カラム(2.5×100
cm)にかけた。溶出は20%蟻酸を用いて行った。こ
のようにして3画分I〜IIIを溶出し、そしてこれら
のうち、画分Iを2.5×50cm長のP10カラムで
再度クロマトグラフィにかけた(図3a)。
【0036】アミノ酸分析 全ムタロターゼポリペプチドのアミノ酸分析を最初に行
う。このために、5nmolのタンパク質を、2mlの
6M HCl、0.05%チオグリコール中150℃で
2時間還元条件下に加水分解する。2mlの6M HC
l、1.5%DMSO中、110℃で20時間酸化条件
下に加水分解を行う。次にサンプルを回転蒸発器で蒸発
させ、そして、製造元の指示に従ってLC600(Bi
otronik,Frankfurt)アミノ酸分析器
を用い、0.6×21cm DC6A樹脂カラムで分析
する。このようにして測定された全ポリペプチドのアミ
ノ酸組成を第II表に示す。DNA配列から推論される
アミノ酸組成は「配列」欄に掲げられている。これより
計算されうるムタロターゼの分子量は、39,500D
aである。
【0037】
【表2】
【0038】前述の実験条件下では、トリプトファンは
測定できない。第II表から、タンパク質が4個のメチ
オニン残基を含んでいることがわかる。従って臭化シア
ン切断時には5個の断片が期待される。すなわち、前述
の(図2参照)臭化シアン切断およびその後の切断生成
物の分離の結果と、アミノ酸分析の結果(第II表参
照)とが合致する。適切な場合には、臭化シアン、トリ
プシンおよびエンドプロティナーゼARGC切断により
得られるペプチドのアミノ酸組成も前述の如くに測定す
る。
【0039】アミノ酸配列の決定 まず、ムタロターゼのN−末端アミノ酸を自動液相配列
決定装置(Beckman型式890C)を用いて測定
する。アミノ酸の2−アニリノ−1,3−チアゾリン−
5−オン誘導体を20%トリフルオロ酢酸中55℃で3
0分間インキュベートする。フェニルチオヒダントイン
誘導体をHPLC系で同定する(文献8参照)。
【0040】次に、断片CB1、CB2、F42、CB
3、CB4、CB5、F38、ARG1、ARG2およ
びARG3のアミノ酸配列を決定する(図4参照)。こ
れら断片を固相法により50℃でLKB型式4020装
置を用いて配列させる。それら断片のC−末端をEDC
(1−エチル−3−(3−ジエチルアミノ−プロピル)
カルボジイミド、HCl)を用いて3−アミノプロピル
−グラスに結合させる(文献9参照)。次にEdman
分解をLaurson法により行う(文献10参照)。
アミノ酸のフェニルヒダントン誘導体をMerck H
PTLCプレート(シリカゲル60F G 254)で
の薄層クロマトグラフィにより同定する(文献11参
照)。このようにして得られる前記ムタロターゼ断片の
アミノ酸配列に対しムタロターゼの全体のアミノ酸配列
における相対的位置を付与する。
【0041】これは、次のようにして行われる。臭化シ
アン断片CB1およびCB2の位置は、それらのアミノ
酸配列と全ポリペプチドのN−末端アミノ酸配列とが合
致するところから明白である(図4参照)。臭化シアン
断片CB3の最初の5個のアミノ酸を測定する。臭化シ
アン切断後のクロマトグラフィよりの、第1吸収極大の
物質をP60カラム(2.5×50cm)を用いて再度
クロマトグラフィにかける。配列決定は、N−末端配列
(すなわち前記極大は未切断物質を含有した)および臭
化シアン断片CB2の最初の6個のアミノ酸を並行的に
示す。ムタロターゼポリペプチド中のCB3の相対位置
は、相当する構造遺伝子のDNA配列が決定されるまで
確定できない(図4参照)。
【0042】臭化シアン断片CB4の配列はトリプシン
切断よりの断片F38中に完全に保持されている。それ
は11個のアミノ酸より成る(図4参照)。臭化シアン
断片CB5は、臭化シアン断片CB3から、2.5×5
0cm大のP30カラムでのクロマトグラフィに再度か
けることにより分離することができる。ホモセリンはア
ミノ酸分析で認められないので、臭化シアン断片CB5
はC−末端断片でなければならない。CB5の42個の
アミノ酸の配列を決定する(図4参照)。臭化シアン断
片CB4およびCB5の確立された配列のムタロターゼ
の全ポリペプチドにおける相対的帰属は、ムタロターゼ
ポリペプチドのトリプシン切断よりの断片の配列決定お
よびムタロターゼポリペプチドの臭化シアン断片CB5
のトリプシン切断よりの断片の配列決定により決定す
る。
【0043】臭化シアン断片CB5を更に細かく断片化
することにより得られる画分I、IIおよびIII(図
3a)の配列決定を行った。画分IIのペプチドの配列
は、CB5の最初の20個のアミノ酸と一致する。臭化
シアン断片内のそれらの配列に従って、ペプチドにAR
G1〜ARG3の番号を付与した。画分II(ARG
1)のペプチドの配列は、CB5の最初の20個のアミ
ノ酸と一致した。画分Iよりのペプチドは、その配列が
CB5の位置21〜42と重複したため、ARG2とし
て同定された。それは、この配列のほかにアミノ酸Se
r−Thr−Argを有していた。ARG3は、CB5
のC−末端配列である。ARG1、ARG2およびAR
G3の配列は図4に示されている。
【0044】臭化シアン断片CB5は、ムタロターゼの
C−末端ペプチド断片であるので、これによりムタロタ
ーゼポリペプチドのC−末端アミノ酸配列が確定する
(図4参照)。全タンパク質のトリプシン切断よりの断
片F38の25個のアミノ酸の配列決定により、臭化シ
アン断片CB4およびCB5の相対的位置が与えられ
る。F38がCB4およびCB5と重複するところか
ら、CB4とCB5は直接に隣接しているはずである
(図4参照)。最後に、全ムタロターゼポリペプチドの
トリプシン切断に由来する断片F42のアミノ酸配列を
決定する。25アミノ酸鎖長であるその配列の相対的位
置は、ムタロターゼ構造遺伝子のヌクレオチド部分配列
が決定されるまで確定することはできない(第V表参
照)。
【0045】実施例3オリゴヌクレオチドの合成 ムタロターゼをコードする遺伝子は、実施例5に記載さ
れるようなジーン・バンクから単離する。オリゴデオキ
シヌクレオチド(オリゴヌクレオチドと略記される)
は、このジーン・バンクをスキャニングするためのプロ
ーブ分子として働かせるために、化学合成により製造す
る。
【0046】これらのオリゴヌクレオチドの配列は、実
施例2における如く決定されたムタロターゼポリペプチ
ドの部分アミノ酸配列のアミノ酸12〜17、および3
53〜359(最後の7個のアミノ酸)から推定する。
遺伝暗号は縮重しているので、同じアミノ酸配列をコー
ドする様々なオリゴヌクレオチドを合成する必要があ
る。各場合につき関連するオリゴヌクレオチドを第II
I表に掲げる。
【0047】
【表3】
【0048】前記三文字コードおよび一文字コードは、
天然に存在する20個の生物アミノ酸について通常使用
される省略形である。第III表に示されるオリゴヌク
レオチド配列のすべての組合わせを用時に合成する。そ
の合成は、Caruthers et al.(文献1
4、15参照)により開発されたホスホルアミダイト法
を用い、官能性n−プロピルアミノ基を備えたシリカゲ
ルより成る担体で行われる。個々のトリプレットの第3
位に、相互に水素結合を形成し得ない2個のヌクレオチ
ドを持たせることが可能なときは、等モル量のホスホル
アミダイトをカップリングに利用可能とする。挿入され
る二者択一物がGとC、またはAとTである場合には、
この特定のカップリング段階に対しては担体材料を分け
る。合成終了時に、脱トリチル段階は行われない。何故
ならば、目的とするオリゴヌクレオチドはその方が、
5′−末端のトリチル保護基により副生物からより明瞭
に区別され得るからである。ホスフェート保護基を除い
た後、担体材料に対する共有結合を加水分解し、そして
塩基保護基を除去する。次いで溶液を回転蒸発器で蒸発
乾涸し、そして残留物を緩衝液(10mM Tris.
HCl、pH8.0、1mM EDTA)にとる。懸濁
液および担体残留物を、このようにして得られたオリゴ
ヌクレオチドの粗製混合物から、遠心分離によって除去
する。各実験において、5〜15A260単位をHPL
Cカラムを通して精製する。このカラムクロマトグラフ
ィにおける溶出は、5分間溶液A(0.1Mトリエチル
アンモニウムアセテート中20%アセトニトリル)を用
いることから開始される。次に、濃度勾配を適用し、ア
セトニトリル濃度を30分間内に30%まで高める。流
速は15ml/分とし、そして温度は45℃とする。オ
リゴヌクレオチド含有溶出液を合一し、そして蒸発乾涸
し、400μlの80%(v/v)酢酸を添加し、そし
て室温で5分後に、その混合物を蒸発乾涸する。残留物
を500μlの水に再懸濁し、そして5%から20%ア
セトニトリルの勾配を用いて再びクロマトグラフィにか
ける。このクロマトグラフィにおいて、脱トリチルされ
たオリゴヌクレオチドは13〜17%のアセトニトリル
濃度で溶出される。
【0049】最後に、最終的収率をHPLC緩衝液を基
準として用いて、260nmで測定し、そして得られた
2つのオリゴヌクレオチド混合物IおよびIIを水から
2度凍結乾燥し、そして10mM Tris.HCl
(pH8.0)、0.1mMEDTA緩衝液に懸濁す
る。
【0050】実施例4アシネトバクター・カルコアセチカスからの染色体DN
Aの調製 アシネトバクター・カルコアセチカス(DSM3000
8)の菌体を実施例1における如く培養する。5gの菌
体を50mM NaCl、50mM EDTA、30m
M Tris.HCl(pH7.9)に懸濁し、そして
200mgのリソチームと共に37℃で30分間インキ
ュベートする。懸濁液をSDS濃度が1%となるまで調
整し、そして5mgのプロティナーゼK(Merck)
と共に37℃で更に30分間インキュベートする。次に
その混合物を(10mM Tris.HCl(pH8・
0)、0.1mM EDTAで平衡した)フェノールで
6回、次いでクロロホルム/イソアミルアルコール(2
0:1)で4回、注意深く抽出する。
【0051】得られたDNAを次に、三倍容のエタノー
ルを添加することにより沈殿させる。DNAを遠心分離
により沈殿させ、そして沈降物を乾燥させ、そして5m
lの10mM Tris.HCl(pH8.0)、0.
1mM EDTAに再懸濁する。次いで50μgのDN
アーゼ不含RNアーゼA(Sigma)を添加する。D
Nアーゼは、100mM NaOAc(pH5.5)中
で10分間沸騰することにより前もって失活させてあ
る。RNアーゼAで30分間インキュベーション後、2
50μgのプロティナーゼKを添加し、そしてその混合
物を更に30分間インキュベートする。次にそれを再
び、やはりフェノールと共に6回、そしてジエチルエー
テルと共に3回振盪することにより抽出する。次いで1
/2容の1.5M NaCl中30%PEG溶液を添加
することにより沈殿させ、エタノールで洗浄しそしてデ
シケータ中で乾燥させる。
【0052】実施例5ゲノム・ムタロターゼ(genomic mutaro
tase)配列のクローニング 材料と方法 酵 素: 制限酵素、T4 DNAリガーゼおよびE.c
oliポリメラーゼおよび、E.coliポリメラーゼ
のKlenow断片をBoehring,BRLまたは
Biolabs社から購入し、そして製造元の指示に従
って使用した。EcoRIはGreene et a
l.(文献16参照)の手順により調製する。
【0053】ゲル電気泳動:制限分析のために、1,0
00bpまでの鎖長のDNA断片を、TEB緩衝液(6
0mM Tris,60mM ホウ酸、1mM EDT
A、pH8.3)および10%グリセロール(文献17
参照)中5%ポリアクリルアミドゲル(アクリルアミド
/ビスアクリルアミド20:1)で分画する(文献17
参照)。500bp〜9,000bpの鎖長のDNA断
片の分画には、TAE緩衝液(40mM Tris、1
5mM NaOAc、1.25mM EDTA、pH
8.3)中1%アガロースゲルを用いる(文献18参
照)。垂直アガロースゲル電気泳動には、高さ3cmの
8%ポリアクリルアミド支持ブロックを装置の下側部分
に設定(cast)する。アガロースゲルから単離され
たDNAは、クローニング実験には適していないので、
分取する目的には、グリセロールの添加されていない3
%ポリアクリルアミドゲル(アクリルアミド/ビスアク
リルアミド50:1)を用いる。ゲル電気泳動後、ゲル
を装置から取り出し、そして0.001%臭化エチジウ
ム溶液中で10分間染色する。これによってDNA含有
バンドはUV光下に可視となる。
【0054】DNAの調製:アシネトバクター・カルコ
アセチカスからの染色体DNAの調製は実施例4に記載
されている。プラスミドDNA、およびM13ファージ
の複製型のDNAの単離をHardies et a
l.の方法(文献19参照)により行う。単鎖M13
DNAはMessing(文献20参照)の記載すると
ころに従って調製する。ゲル電気泳動による分画または
ハイブリダイゼーション分析には、ファージ上清を、1
/4容の2.5M NaCl中20%PEG6000溶
液を用いて4℃で15分間沈殿させることにより5倍濃
縮する。
【0055】プラスミドDNAの分取目的での単離は、
次のような形質転換体の迅速分析方法によって行われ
る。単一の細菌コロニーを選抜プレートに拡げる。接種
用白金耳を用いて約1mmの細菌集塊を取り出し、そ
して80μlのTriton緩衝液(8%シュークロー
ス、5%Triton×100、50mM EDTA、
50mM Tris.HCl、pH8.0)に懸濁す
る。7μlのリソチーム緩衝液(50mM Tris.
HCl(pH8.0)、50mM EDTA中10mg
/mlリソチーム)の添加後、サンプルを室温で5分間
インキュベートする。次にそれらを100℃で40秒間
加熱し、次いで氷上に2分間置く。微量遠心分離器で1
5分間遠心分離後、細菌の粘着性残留物を接種用白金耳
で除去する。次に80μlのイソプロパノールを上清に
添加し、そして混合物を20分間氷浴中に置く。これに
よって生じる沈殿を、15分間遠心分離することにより
沈降させ、そして、上清を捨てた後、それを2回600
μlのエタノールで洗浄し、そして真空乾燥する。得ら
れたプラスミドDNAを40μlのTE緩衝液(10m
M Tris.HCl、pH8.0、0.1mM ED
TA)に溶解し、そしてアガロースゲルで分析する。
【0056】ゲルの溶出:ポリアクリルアミドゲルから
のDNA断片の溶出をMaxamおよびGilbert
の方法(文献21参照)によって行う。5%および20
%ポリアクリルアミドゲル片をまずTeflon杆を用
いて機械的に粉砕する。3%ポリアクリルアミドゲル片
を使い捨て20mlシリンジを用いて直径0.8mmの
カニューレに押し通す。溶出されたDNAを、200μ
l容のカラム材料を有するDE52カラムにかけ、そし
て400μlの2M NaClで溶出する(文献20参
照)。オリゴヌクレオチドを1M NaClで溶出し、
次いで直接ハイブリダイゼーションに用いる。そのDE
52カラムから溶出後、二本鎖DNAをエタノールで2
回沈殿させる。
【0057】形質転換:E.coli株をCaCl
(文献17参照)により形質転換する。 DNAの放射性標識:オリゴヌクレオチドの5′−末端
をT4−ポリヌクレオチドキナーゼおよび〔γ−
32P〕−ATPを用いて放射性標識する(文献21参
照)。これに要する8,000 Ci/mmolの比活
性を有する〔γ−32P〕−ATPはWalsethお
よびJohonsonの方法(文献23参照)により合
成する。得られる標識オリゴヌクレオチドの比活性を、
40cm長 20% 8M尿素ゲルで非ホスホリル化オ
リゴヌクレオチドを除去することにより増大させる。こ
のゲル電気泳動は遊離ATPおよび無機ホスフェートを
も除去する。プラスミドDNAはWeinstock
(文献24参照)のニック・トランスレーション法によ
り放射性標識される。次に、反応混合物中に残存する過
剰のトリホスフェートをPasteurピペット中G5
0分子ふるいカラムを用いて除去する。
【0058】ハイブリダイゼーション: サザーンブロット分析:染色体DNAの、または組換え
プラスミドのDNAの切断により得られた制限断片をア
ガロースゲルで分離しそしてSouthern(文献2
5参照)法によりニトロセルロース上にブロットする。
ニトロセルロースフィルタを台所用フィルム内にシール
し、そしてフィルタ表面積40cmあたり1mlのハ
イブリダイゼーション溶液1mlを用いて60℃で4時
間予備的にハイブリッド形成させる(6×NET、10
×Denhardt溶液、0.1%SDS;1×NET
=0.15M NaCl、15mM Tris.HC
l、pH8.3、1mM EDTA;1×Denhar
dt溶液=0.02%牛血清アルブミン、0.02%ポ
リビニルピロリドン40、0.02%Ficoll)。
次に、標識オリゴヌクレオチド(Cerenkov計数
により約1〜2×10cpm)を添加する。両オリゴ
ヌクレオチド混合物に対し選択されるハイブリッド形成
温度は40℃である。3〜5時間ハイブリッド形成後、
フィルタを15分間4℃で2回洗浄する。次にそれらを
40℃で1分間洗浄する。次にオートラジオグラフィを
−70℃で12時間行う。非特異的ハイブリッド形成信
号は高められた温度でもう1分間洗浄手順をふむことに
より除去することができる。次に、関連のニトロセルロ
ースフィルタをもう一度前述の如く露出させる。
【0059】ドット−ブロット分析:前述の如く調製さ
れた組換えプラスミドのDNA、3%ポリアクリルアミ
ドゲルから溶出された染色体DNA、および単鎖ファー
ジ上清をドット−ブロット分析にかける。このために、
5μlのDNAをニトロセルロースフィルタ上にピペッ
トで移し、そして送風機を用いて乾燥させる。二本鎖D
NAの場合には、そのフィルタを湿らせたクロマトグラ
フィ紙上で室温にて処理する。クロマトグラフィ紙の含
浸に用いられた以下の溶液を順次用いる:
【0060】250mM Tris.HCl(pH7.
5)を5分間;500mM NaOHを5分間;500
mM NaOH/1.5MNaClを5分間;1M T
ris.HCl(pH7.5)を2×2分間;500m
M Tris.HCl(pH7.5)/1.5M Na
Clを4分間;6×SSC緩衝液(1×SSC=150
mM NaCl、15mM クエン酸トリナトリウム)
を5分間。次にそのフィルタを減圧下に2時間オーブン
中80℃で焼き付ける。それらフィルタと放射性標識オ
リゴヌクレオチド混合物IおよびIIとのハイブリッド
形成を前述の如く行う。フィルタとニック・トランスレ
ーションを施したプラスミドとのハイブリッド形成はW
ahl et al.の方法(文献26参照)により行
う。
【0061】コロニーハイブリダイゼーション:2個の
寒天プレート(40mg/リットルアンピシリンで富
化)(24.3×24.3cm、Nunc Inter
med、スクリーニング用プレート)の各々にニトロセ
ルロースフィルタ(Schleicher and S
chuell BA−85)を被せる。次に1,000
個の細菌コロニーを滅菌つまようじを用いて同じパター
ンで、一方のプレートのニトロセルロースフィルタおよ
び他方のプレートの寒天に移し、そして37℃で18時
間インキュベートする。次にそれらコロニーを有するフ
ィルタをドット−ブロット分析法(前記参照)と同様に
処理する。それらフィルタを減圧下に2時間80℃で焼
き付けた後、それらを6×NET、10×Denhar
dt溶液、0.1%SDSで3回洗浄し、そして同じ緩
衝液中40℃で5時間、24×10cpmの標識オリ
ゴヌクレオチドとハイブリッド形成させる。それらフィ
ルタを次いで2回6×SSCを用いて4℃で15分間、
次に40℃で5〜8分間、そして最後に42℃で1分間
洗浄する。X線フィルムの最初の感光の後、それらフィ
ルタを再び6×SSCを用いて44℃で2分間洗浄し、
そして別のX線フィルムの感光に用いる。最後に、それ
らフィルタを6×SSC中46℃で1分間洗浄し、そし
て再びX線フィルムの感光に用いる。
【0062】配列分析:大体において、DNA配列はM
axamおよびGilbert(文献21参照)の方法
により決定される。適切な場合、例えば適当な制限切断
部位が存在しない場合には、DNA断片はpUR 25
0中にサブクローン化される(文献28参照)。M13
クローンの同定には、M13法(文献27参照)による
配列決定を行う。前述の諸方法は、本質的に分子生物学
の標準的方法であり、また実験室マニュアル例えば“M
olecular Cloning,A Labora
toryManual”、T.Maniatis et
al.著、Cold Spring Harbor
Laboratory,1982年などに記載されてい
る。
【0063】ゲノム・ムタロターゼ配列のクローニング アシネトバクター・カルコアセチカス(DSM3000
8)よりの染色体DNAサンプル400μgを制限エン
ドヌクレアーゼEcoRI、Hind IIIおよびB
cl Iで切断する。次に20μgを1%アガロースゲ
ルでの電気泳動にかけ、そしてニトロセルロース上にブ
ロットする(いわゆるトータルDNAブロット)。前述
の如くハイブリッド形成を行った後、オリゴヌクレオチ
ド混合物Iに対しては44℃で短時間、そしてオリゴヌ
クレオチド混合物IIに対しては46℃で短時間、洗浄
を行う。Bcl I切断をオリゴヌクレオチド混合物I
とハイブリッド形成すると6400bpの大きさの領域
に再現性のある信号が得られる。EcoRI切断をオリ
ゴヌクレオチド混合物Iとハイブリッド形成させると2
000bpの大きさの領域に、そしてHind III
切断の場合には1500bpの大きさの領域に再現性の
ある信号が生じる。
【0064】約1500bpの大きさのHind II
I断片はオリゴヌクレオチド混合物IIとハイブリッド
形成する。次に、アシネトバクター・カルコアセチカス
DNAのBcl I断片とプラスミドpBR327(A
TCC31344)のBamHI切断DNAを用いてジ
ーン・バンクを構成する。このために、アシネトバクタ
ー・カルコアセチカスのBcl I切断染色体DNA1
20μgを、3800bp長の断片がゲルの下端に達す
るまで、3%ポリアクリルアミドゲルでの電気泳動にか
ける。3800bpより上方のアクリルアミドを9個の
幅狭の帯状片に切断し、そして各個のゲル画分からDN
Aを溶出する。溶出されたDNAの各々の1/4をドッ
ト−ブロット分析でハイブリッド形成させる。
【0065】二番目に大きな断片を有するゲル帯状片よ
りの画分が最強の信号を与える。それ故に、この画分の
溶出DNAの1/10を、BamHIで切断されそして
脱ホスホリル化された(文献29参照)pBR327プ
ラスミドDNA 200ngと連結する。続くE.co
li RRIの形質転換(文献30参照)により300
0個のテトラサイクリン感受性コロニーが得られる。こ
れらのコロニーのうち1000個について前述のコロニ
ーハイブリダイゼーション法により調べる。
【0066】次いで、コロニーハイブリダイゼーション
で最強の信号を与えた25個のコロニーからのプラスミ
ドDNAを前述の如く単離し、そしてドット−ブロット
分析にかける。調べた25個のプラスミドのうち10個
は、陽性信号を与える。そこで、以後の実験のために、
陽性信号を与えるプラスミドのうち6個からのDNAを
250mlの培養物から単離する。それらプラスミドの
各々についてEcoRIおよびHind III切断を
行い、アガロースゲルで分画する。
【0067】そのDNAをサザーン法によりニトロセル
ロースに固定し、そして放射性標識オリゴヌクレオチド
混合物Iとハイブリダイズさせる。3つの1分段階にお
ける洗浄温度は52℃に上げる。この温度ではpWH1
318と称されるプラスミドのEcoRI断片(200
0bpの大きさ)およびHind III断片(150
0bpの大きさ)のハイブリッド形成があるのみであ
る。これらの断片の大きさは全染色体DNAを用いたハ
イブリダイズした結果と合致する。オリゴヌクレオチド
混合物IIとハイブリッド形成させても陽性信号は存在
しない。
【0068】図5aは、適宜の制限ヌクレアーゼによる
切断によって得られた組換えプラスミドpWH1318
の制限地図を示している。組換えプラスミドpWH13
19は、pWH1318よりのHind III断片
(1500bpの大きさ)をプラスミドpBR322の
Hind III切断部位にクローニングする(文献3
1参照)ことにより得られる(図5参照)。プラスミド
pWH1319のNde I切断部位から出発して、挿
入部の最初の配列決定をMaxamおよびGilber
t法(文献21参照)により行う。このようにして得ら
れたDNA配列はムタロターゼポリペプチドの最初の1
8個のアミノ酸と完全に一致する(第IV表および図4
参照):
【0069】
【表4】
【0070】このように、配列決定結果は、前記ジーン
バンクから単離された組換えプラスミドpWH1318
が、ムタロターゼポリペプチドのN−末端領域をコード
するDNA配列を含有することを示している。プラスミ
ドpWH1318は、ムタロターゼポリペプチドのC−
末端領域をコードするDNA配列を含み得ない。何故な
らこのプラスミドはオリゴヌクレオチド混合物IIとハ
イブリダイズしないからである。それ故、アシネトバク
ター・カルコアセチカスの全DNAから、Hind I
II断片(これは1500bpの大きさであり、そして
オリゴヌクレオチド混合物IIとも、また約125bp
長であって組換えプラスミドpWH1318のHind
IIIとBcl I切断部位の間に含まれている領域
ともハイブリダイズする)がクローンされる(図6aお
よび図6b参照)。
【0071】200μgのHind III切断染色体
DNAを3%ポリアクリルアミドゲルで分画する。15
00bpあたりの大きさの領域にあるDNAを溶出す
る。そのDNAの1/4を前述の如くニトロセルロース
に固定する。この画分は、オリゴヌクレオチド混合物I
Iとも、またプラスミドpWH1318のDNAともハ
イブリダイズする。単離された画分よりのHind I
II切断染色体DNA200ngを、200ngの、H
ind III切断され脱ホスホリル化されたM 13
mp 11 RF DNAと連結する。得られる連結
生成物を用いてIPTGおよびX−GALを含有する軟
寒天中にプレートされたコンピタントな(受容能を有す
る)E.Coli BMH 71−18を形質転換す
る。この形質転換を数回繰り返す。最終的には541個
の組換えファージ(白色プラーク)が存在する。
【0072】E.coli BMH 71−18の培養
物1mlずつを用いて各々を5個のプラークで感染させ
る。沈殿するファージ上清をオリゴヌクレオチド混合物
IIと、また組換えプラスミドpWH1318のDNA
とハイブリダイズさせる。131個のファージ上清のう
ち2個が両方のプローブ分子に対し陽性信号を示す。そ
れらファージを、2リットル容の培養液からそれらの複
製型(二本鎖DNA)として個別に調製する。それら組
換えファージDNAの制限分析は、いずれの陽性M13
クローンとも同じ挿入部を有しEcoRI切断部位を予
測された位置に有することを示している(図7参照)。
これら2個のM13クローンの一方を以後の実験に用
い、そしてpWH1301と称する。M13法(文献2
7参照)によるpWH1301のDNA配列決定は、ト
リプシン切断よりの断片F42のペプチド配列と合致す
る転写解読枠を示す(第V表)。
【0073】
【表5】
【0074】これら配列決定結果は、図6aおよび図6
bのムタロターゼ遺伝子について仮定された制限地図を
確認するものである。何故なら見出された配列は事実B
clI切断部位を含んでいるからである(第V表参
照)。すなわち、クローンpWH1318およびpWH
1319、およびpWH1301は全体として、アシネ
トバクター・カルコアセチカス(DSM30008)よ
りの完全なムタロターゼを含有する(図5、図6および
図7参照)。
【0075】実施例6ムタロターゼ遺伝子の全配列を含む発現プラスミドの構
使用発現プラスミドはプラスミドpWH701である。
これは、プラスミドpUR250(文献28参照)より
のポリリンカーがEcoRIおよびHindIII切断
部位間に挿入されたプラスミドpPLc236(文献3
2参照)の容易に入手しうる誘導体である。プラスミド
pWH701は強力なλ−Pプロモーターを含有する
(図8、黒矢印参照)。以後のクローニング工程は、す
べて、λ−PプロモーターがCリプレッサーにより
抑制されているホスト細菌E.coli W6(文献3
2参照)で行われる。pPLc236、λ−Pプロモ
ーターおよびホスト微生物E.coliW6はヨーロッ
パ特許出願第0,041,767号明細書にも開示され
ている。組換えプラスミドpWH1319よりのDNA
20μgを制限エンドヌクレアーゼHind IIIお
よびSca Iで切断し、そして5%ポリアクリルアミ
ドゲルでの電気泳動にかける。次いでそのポリアクリル
アミドゲルから574bpの大きさの断片を溶出する。
【0076】発現プラスミドpWH701よりのDNA
10μgを制限エンドヌクレアーゼEcoRIで切断
し、そして突出末端をdATPおよびdTTPの存在下
にKlenowポリメラーゼで埋める。そのKleno
wポリメラーゼを反応混合物を90℃で5分間加熱する
ことにより失活させ、次いでエタノール沈殿を行った
後、かく得られたDNAを制限エンドヌクレアーゼHi
nd IIIで切断する。この切断で得られた31bp
の大きさの断片を3%ポリアクリルアミドゲルでの電気
泳動により除去する。このようにして調製されたプラス
ミドDNA200ng、および前述の如く単離された5
74bpの大きさのDNA断片200ngを共に連結し
そしてE.coli W6の形質転換に用いる。このよ
うにして得られた形質転換体のプラスミドを前述の如き
アガロースゲルでの迅速分析により調べる。これによ
り、組換え発現プラスミド分子は、挿入のない発現プラ
スミドよりも大きい分子量を有していることがわかる。
【0077】組換え発現プラスミドの一方を以後の実験
に用い、またpWH1307と称する。それを制限エン
ドヌクレアーゼHind IIIおよびSal Iで切
断しそして前述の如くゲルから溶出する。次に、組換え
ファージDNA pWH1301を同じく制限エンドヌ
クレアーゼHind IIIおよびSal Iで切断す
る。これにより得られる1400bpの大きさのDNA
断片を前述の如くゲルから溶出する。次いで、pWH1
301よりの1400bpの大きさのDNA断片を、発
現プラスミドpWH1307の大きなHind III
−Sal I断片に挿入する。連結、形質転換および所
望の連結生成物の同定は、組換え発現プラスミドpWH
1307の構築に従って行われる。このようにして得ら
れる本発明の新しい組換え発現プラスミドはpWH13
72と称され、そして以後の発現に用いられる。図8
は、組換え発現プラスミドの構築概略図を示す。
【0078】実施例7ムタロターゼ遺伝子のヌクレオチド配列の決定 この遺伝子の配列をMaxamおよびGilbertの
方法により決定した。配列決定手法を第VI表に示す。
【表6】
【0079】図中の垂直線は、配列決定のために放射性
標識の置かれた制限部位を示す。矢印は、配列を読み得
る範囲を示す。Sca I およびHind III部
位間の配列はpWH1318およびpWH1372で決
定した。2個のRsa I部位間の配列は、pUR25
0(文献28参照)にクローニング後決定した。そのヌ
クレオチド配列は、図10に示されたDNA配列に相当
する。そのDNA配列は、N−末端アミノ酸配列により
決定されるコドンの上流にシグナル配列が存在すること
を示している。従って、組換え発現プラスミドpWH1
372より形成され、そして酵素ムタロターゼの生物学
的活性を有するポリペプチドのアミノ酸配列は図11に
示されるものである。
【0080】実施例8E.coli 69中の発現プラスミドpWH1372
によるムタロターゼ遺伝子の発現 E.coli株No.69(E.coli K12ΔH
1)を本発明による新しい組換えプラスミドpWH13
72で形質転換する。ホスト細菌のこの株は熱不安定リ
プレッサーCI857をコードする座位をその染色体上
に含む。従って、この菌株では、λ−Pプロモーター
により制御される転写は、32℃では完全に抑制される
が40℃では、熱不安定リプレッサーCI857がこの
温度では不活性な形にあるために、抑制されない。典型
的な発現手順では、200mlのLB培地(10g/リ
ットルのTryptone、8g/リットルのNaC
l、5g/リットルの酵母エキス、pH7.8)を、
E.coli 69/pWH1372の一夜培養液3m
lで接種し、そして、菌体密度が0.68ODとなるま
で28℃で培養を続ける。次いで培養液を水浴中40℃
で振盪器中で更に振盪する。次いで菌体を破砕した後
に、ムタロターゼ活性を検出する。
【0081】1mlの菌体培養液を遠心分離し、そして
菌体を100μlの破砕緩衝液(50mM Tris−
HCl、pH8.0、1mM EDTA、5〜8%tr
iton)に再懸濁する。10μlのリソチーム(25
mg/ml、50mM Tris.HCl、pH8.
0、1mM EDTA中)を添加後、菌体を28℃で1
0分間、および45℃で5分間インキュベートする。次
に菌体を遠心分離し、そして上清のムタロターゼ活性を
調べる。測定される6000U/リットル(培地)とい
う発現は、振盪フラスコ中での細菌アシネトバクターの
発現の約60倍を超える。菌株E.coli No.6
9/pWH1372(DSN3442)は培地1リット
ルあたり約20mgのムタロターゼを形成する。工業的
規模での発酵に至適化すれば、発現ムタロターゼの収量
は、上記の値に比べ3〜50倍に設定することができ
る。
【0082】実施例9E.coliで発現されたムタロターゼの精製および分
図9に示されるように、産生ムタロターゼの約90%は
培地中に存在する。培地1リットル中のタンパク質を9
0%硫酸アンモニウムで沈殿させ、再懸濁し、20mM
KHPO/KHPO(pH9.0)に対し透
析し、そしてCM−Sephadexカラム(1cm×
20cm)に吸着する。実施例1に記載されているもの
と同じ塩条件を用いて溶出を行い、ムタロターゼを50
mMKHPO/KHPO(pH9.0)でカラ
ム材料から放出される。第VII表は精製スキームをま
とめたものである。精製工程の前および後でのムタロタ
ーゼの純度は、SDSゲルのトラックMUTおよびPか
ら明白である(図9)。ここではタンパク質の測定にB
radford法を用いた。
【0083】
【表7】
【0084】1回の沈殿工程および1回のカラムクロマ
トグラフィによる精製工程により1リットルの培地から
12mgのタンパク質が単離される。比活性は、アシネ
トバクター・カルコアセチカスから単離されたムタロタ
ーゼのそれよりも約14%低い。E.coliから単離
された産生物は、変性ポリアクリルアミドゲルで測定し
た場合、40kDaの分子量を有する。この分子量は、
アシネトバクター・カルコアセチカスから単離されたタ
ンパク質のそれに合致する。
【0085】E.coli培地から単離されたムタロタ
ーゼのN−末端アミノ酸の配列決定により、この調製に
よりN−末端配列が、次のとおり、すなわち、 Ala Thr Leu Asn Val Lys S
er TyrGly である均質生成物が得られたことがわかった。それら2
つの生成物のN−末端アミノ酸は一致する。しかしなが
ら7位にはセリンがあるのに対し、アシネトバクター・
カルコアセチカスからのムタロターゼは、この位置にプ
ロリンを有する。
【0086】次の性質は、E.coliで発現されたム
タロターゼおよびアシネトバクター・カルコアセチカス
で発現されたムタロターゼについて類似している。 1.比活性の相違はわずか約14%にすぎない。 2.それら2種類のタンパク質は、変性ポリアクリルア
ミドゲルにおいて同じ分子量を有する。 3.いずれのタンパク質も20mM KHPO/K
PO(pH9.0)でCM−Sephadexイ
オン交換体材料に結合する。 4.それら2種類のタンパク質は、同じアミノ酸組成を
有する。 5.それら2種類のタンパク質は、同じN−末端配列を
有する。 6.いずれのタンパク質も内膜を通過する。しかしなが
ら、ムタロターゼは、E.coliにおいてのみ培地中
に放出される。
【0087】このことは、目的生成物がE.coliに
おいて発現されうることを実証するものである。比較可
能な条件下において、E.coli菌株は、最初に用い
られたアシネトバクター・カルコアセチカスより50〜
100倍も多くのムタロターゼを産生する。E.col
iからは、生成物を精製工程をより少なくして調製する
ことができる。
【0088】
【外1】
【0089】
【外2】
【0090】
【外3】
【0091】
【外4】
【図面の簡単な説明】
【図1】ムタロターゼの精製において、SDSゲル電気
泳動による図である。 レーン1:粗製抽出液; レーン2:Sephadex G100でのクロマトグ
ラフィ後; レーン3:CM−Sephadexでのクロマトグラフ
ィ後; レーン4:ヒドロキシアパタイトでのクロマトグラフィ
後; レーンS:分子量標準
【図2】Biogel−B10および−P30を通して
のゲル濾過による臭化シアン断片の分離を示すグラフで
あり、Mutは未切断物質を示し、またCB1−5は、
タンパク質内臭化シアン断片の配列を示し、CB4は、
11個のアミノ酸を有し(図4参照)、従って小さすぎ
て溶出時には検出されない。
【図3】逆相高速液体クロマトグラフィによるトリプシ
ン切断よりのペプチドの分離を示すグラフである。
【図3a】P10カラムでのCB5のARGC断片の溶
出クロマトグラムを示す。
【図4】ムタロターゼポリペプチドおよび部分ポリペプ
チド配列の配列決定手法を表わす図であり、アミノ酸は
一文字コードで示されている。“★”はアミノ酸が未規
定の位置を示している。臭化シアン、トリプシンまたは
エンドプロティナーゼARGCによる切断によって生成
させたペプチドをCB、FまたはARGと称した。F4
2の位置は構造遺伝子の配列が決定されるまでは決まら
なかった。
【図5】組換えプラスミドpWH1318およびpWH
1319の制限地図である。組換えプラスミドpWH1
319は、1500bpの大きさで構造遺伝子のN末端
部分を含むpWH1318よりのHind III断片
をpBR322に挿入することにより得た。
【図6a】ムタロターゼ遺伝子およびその側部の制限地
図を示す図であり、白抜き(unshaded)ゾーン
は、図5a(プラスミドpWH1319)における白抜
きゾーンと同じ領域を示す。矢印は、ムタロターゼ遺伝
子の5′−3′方向を示している。この領域は、150
0bpの大きさのHind III断片を含み、そして
オリゴヌクレオチド混合物Iとハイブリッド形成する。
【図6b】1500bpの大きさを有し、Bcl I切
断部位の近位に位置するHindIII切断部位の下流
にあり、そしてゲノムDNAの分析(トータルDNAブ
ロット)の際にオリゴヌクレオチド混合物IIとハイブ
リッド形成するHindIII断片を示す図である。下
線を施した領域は、図6aに示されるDNA断片との重
複部を示す。図示された2個のDNA断片は、この重複
領域のために相互にハイブリダイズする。
【図7】M13mp11クローンpWH1301の制限
地図を示す図である。
【図8】組換え発現プラスミドpWH1372の構築概
略図を示す。
【図9】培地からの酵素ムタロターゼの生物活性を有す
るポリペプチドの後処理の結果を示す図である。単一の
クロマトグラフィ工程で、SDSゲル上、ムタロターゼ
中に不純物が全く検出され得ない程の純度が得られる。 レーン「Mut」:培地より(NHSOで沈殿
させた後; レーン「P」:CM−Sephadexでのクロマトグ
ラフィ後; レーン「S」:標準の目盛定め用タンパク質。
【図10】アシネトバクター・カルコアセチカス(DS
M30008)よりのムタロターゼ遺伝子のDNA配列
を示す図である。
【図11】pWH1372の発現産生物のアミノ酸配列
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:01) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 9/90 C12R 1:19) C12R 1:01) (72)発明者 ヨアヒム・アルトシュミート ドイツ連邦共和国D−6100ダルムシュタッ ト、フランクフルテル、シュトラーセ250 (72)発明者 ハンス=ギュンター・ガッセン ドイツ連邦共和国D−6100ダルムシュタッ ト、フランクフルテル、シュトラーセ250 (72)発明者 ウォルフガング・ヒレン ドイツ連邦共和国D−6100ダルムシュタッ ト、フランクフルテル、シュトラーセ250

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵素ムタロターゼの生物学的活性を有す
    るポリペプチドをコードする 【化1】 よりなるDNA配列を有するDNA分子。
  2. 【請求項2】 ムタロターゼー生成性微生物または哺乳
    動物のゲノムに由来しそして酵素ムタロターゼの生物学
    的活性を有するポリペプチドをコードすることを特徴と
    する請求項1に記載のDNA分子。
  3. 【請求項3】 アシネトバクター(Acinetoba
    cter)属の微生物のゲノムに由来することを特徴と
    する、請求項2に記載のDNA分子。
  4. 【請求項4】 アシネトバクター・カルコアセチカス
    (Acinetobacter calcoaceti
    cus)DSM 30007、DSM 30008、D
    SM 30010またはDSM 30011の株のいず
    れかのゲノムに由来することを特徴とする、請求項3に
    記載のDNA分子。
  5. 【請求項5】 酵素ムタロターゼの生物学的活性を有す
    るポリペプチドをコードする 【化2】 よりなるDNA配列を含むクローニング用組換えDNA
    分子。
  6. 【請求項6】 発現制御配列に機能的に接続されてお
    り、そして酵素ムタロターゼの生物学的活性を有するポ
    リペプチドをコードする 【化3】 よりなるDNA配列を含むことを特徴とする組換えDN
    A分子。
  7. 【請求項7】 発現制御配列が大腸菌(E.coli)
    プロモーターシステムである請求項6に記載の組換えD
    NA分子。
  8. 【請求項8】 寄託番号DSM 3443Pを有するp
    WH 1372と称されるプラスミド。
  9. 【請求項9】 酵素ムタロターゼの生物学的活性を有す
    るポリペプチドをコードする 【化4】 よりなるDNA配列を含むクローニング用組換えDNA
    分子の少なくとも一つで形質転換されていることを特徴
    とするホスト生物。
  10. 【請求項10】 大腸菌(E.coli)であることを
    特徴とする、請求項9に記載のホスト生物。
  11. 【請求項11】 寄託番号DSM 3442を有する大
    腸菌(E.coli)WH 1372と称される請求項
    9または10に記載のホスト生物およびその突然変異
    体。
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