JPH07307933A - マルチメディア通信端末 - Google Patents

マルチメディア通信端末

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JPH07307933A
JPH07307933A JP6123169A JP12316994A JPH07307933A JP H07307933 A JPH07307933 A JP H07307933A JP 6123169 A JP6123169 A JP 6123169A JP 12316994 A JP12316994 A JP 12316994A JP H07307933 A JPH07307933 A JP H07307933A
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JP
Japan
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voice
delay
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unit
image information
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Application number
JP6123169A
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English (en)
Inventor
Hiroki Horikoshi
宏樹 堀越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リアルタイム通信、非リアルタイム通信のい
ずれにおいても、受信画像情報と受信音声情報との出力
時の同期制御を最適化する。 【構成】 リアルタイム通信時に分離多重化手段により
分離された受信画像情報と受信音声情報とを遅延させる
ことなく出力し、非リアルタイム通信に係る蓄積された
受信画像情報を遅延せることなく出力し、蓄積された受
信音声情報を遅延させて出力することにより、リアルタ
イム通信においては音声情報の遅延制御による相手の応
答の遅れという弊害が生じないようにし、非リアルタイ
ム通信による再生においては画像情報と音声情報との同
期を確立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチメディア通信端
末に関し、特にマルチメディア通信端末における動画像
情報と音声情報との同期制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像圧縮符号化技術の発達とディ
ジタル通信回線の普及はめざましく、TV会議システム
等のAV(Audio Visual)サービス用のサ
ービス規定やプロトコル規定、マルチメディア多重化フ
レーム構成規定などの勧告が整備されるとともに、TV
電話装置やTV会議システムなどをはじめとする様々な
マルチメディア通信端末が提案されている。
【0003】ここで、一般に、音声情報の符号化および
復号化その他の処理に要する時間は比較的短いため、音
声通信については通信者間で違和感のない程度のディレ
イで済む。一方、画像情報については、符号化/復号化
に要する時間が長く、さらにフォーマット変換や画質改
善のためのフィルタリング処理などの符号化前処理・復
号化後処理、表示処理などに要する時間も長いため、全
体として生じるディレイは非常に大きく、音声情報のそ
れに比べて無視できない程度になってしまう。この画像
情報の音声情報に対する処理遅延時間差が原因となり、
受信側においてモニタに見える受信画像とスピーカから
聞こえる受信音声との間にはっきり認識できる程度の時
間的なズレが生じることになる。このズレは、静止画像
情報の場合よりも動画像情報の場合においてより認識さ
れやすい。
【0004】この音声情報と画像情報の時間的なズレを
抑制する手法として、受信側において画像情報と音声情
報との上記時間差分だけ音声情報を故意に遅延させるこ
とにより、画像情報と音声情報との同期をとるように制
御する、いわゆるリップ・シンクが知られている。
【0005】一方、上述のようなマルチメディア通信端
末において、例えば留守番機能などをはじめとする動画
像情報や音声情報などを蓄積する様々なアプリケーショ
ンが提案されている。受信画像情報と受信音声情報を蓄
積する場合は、受信した圧縮データのまま蓄積するのが
一般的であり、タイム・スタンプと呼ばれる受信時間情
報を付加して蓄積する。これにより、受信時と同一タイ
ミングで再生処理を開始することを可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の「リッ
プ・シンク」は受信音声情報を遅延させるために、リア
ルタイム通信においては、結果的に相手の応答が非常に
遅れることとなり、通信者に大きな違和感を与えるだけ
でなく、スムーズな通信を妨げる場合があるといった欠
点がある。この現象は、音声情報と画像情報の時間的な
ズレよりもその弊害は大きいため、実際にはリップ・シ
ンク(音声の遅延制御)はあまり採用されておらず、画
像情報と音声情報のズレについては、我慢を余儀なくさ
れている。なお、画像情報と音声情報のズレは、上記の
ように、静止画像情報の場合よりも動画像情報の場合に
より顕著にあらわれるので、動画像情報の場合は、一般
に静止画像情報の場合より遅延時間を長くするので、相
手の応答もより遅れることとなる。
【0007】一方、ビデオ・メールなどの非リアルタイ
ム通信においては、たとえリップ・シンクを行ったとし
ても、上述のような相手からの応答の遅れによる不自然
さといった問題は生じ得ない。
【0008】しかしながら、従来のマルチメディア通信
端末においては、リアルタイム通信においても蓄積など
による非リアルタイム通信においても、同一の音声遅延
制御がなされるのが一般的である。また、蓄積時に画像
情報と音声情報との同期情報を付加する際に、一定の遅
延差を考慮した同期情報を付加することも可能である
が、この場合、符号化側端末の処理ディレイの長短によ
らず一定の音声遅延を与えることになるため、最適な画
像情報と音声情報との同期が実現できないといった欠点
があった。
【0009】本発明は、このような背景の下になされた
ものであり、その目的は、リアルタイム通信、非リアル
タイム通信のいずれにおいても、受信画像情報と受信音
声情報との出力時の同期制御を最適化し得るマルチメデ
ィア通信端末を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも画像情報と音声
情報とを分離多重化手段より多重化すると共に符号化し
て通信するマルチメディア通信端末において、前記分離
多重化手段により分離された受信画像情報を蓄積する画
像蓄積手段と、前記分離多重化手段により分離された受
信音声情報を蓄積する音声蓄積手段と、リアルタイム通
信時に前記分離多重化手段により分離された受信画像情
報と受信音声情報とを遅延させることなく出力する第1
の出力制御手段と、非リアルタイム通信に係る前記画像
蓄積手段に蓄積された受信画像情報を遅延させることな
く出力し、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情報
を遅延させて出力する第1の出力制御手段とを備えてい
る。
【0011】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明では、請求項1における前記画像情報は動画像情報
となっている。
【0012】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明では、請求項1における前記第2の出力制御手段
は、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情報を遅延
させて出力する場合の遅延時間を任意に設定する遅延時
間設定手段を有している。
【0013】上記目的を達成するため、請求項4記載の
発明は、少なくとも画像情報と音声情報とを分離多重化
手段より多重化すると共に符号化して通信するマルチメ
ディア通信端末において、前記分離多重化手段により分
離された受信画像情報を蓄積する画像蓄積手段と、前記
分離多重化手段により分離された受信音声情報を蓄積す
る音声蓄積手段と、リアルタイム通信時に前記分離多重
化手段により分離された受信画像情報を遅延せることな
く出力し、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情報
を第1の遅延時間だけ遅延させて出力する第1の出力制
御手段と、非リアルタイム通信に係る前記画像蓄積手段
に蓄積された受信画像情報を遅延せることなく出力し、
前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情報を前記第1
の延時時間より長い第2の延時時間だけ遅延させて出力
する第2の出力制御手段とを備えている。
【0014】上記目的を達成するため、請求項5記載の
発明では、請求項4における前記画像情報は動画像情報
となっている。
【0015】上記目的を達成するため、請求項6記載の
発明では、請求項4における前記第1、第2の遅延時間
を任意に設定する遅延時間設定手段を有している。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明において、前記第1の出力
制御手段は、リアルタイム通信時に前記分離多重化手段
により分離された受信画像情報と受信音声情報とを遅延
させることなく出力し、前記第2の出力制御手段は、非
リアルタイム通信に係る前記画像蓄積手段に蓄積された
受信画像情報を遅延せることなく出力し、前記音声蓄積
手段に蓄積された受信音声情報を遅延させて出力するこ
とにより、リアルタイム通信においては音声情報の遅延
制御による相手の応答の遅れという弊害が生じないよう
にし、非リアルタイム通信による再生においては画像情
報と音声情報との同期を確立し、リアルタイム通信、非
リアルタイム通信のいずれにおいても、受信画像情報と
受信音声情報との出力時の同期制御を最適化する。
【0017】請求項2記載の発明では、前記画像情報は
動画像情報となっているので、請求項1記載の発明にお
ける上記作用がより有効に機能することとなる。
【0018】請求項3記載の発明では、前記第2の出力
制御手段は、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情
報を遅延させて出力する場合の遅延時間を任意に設定す
る遅延時間設定手段を有しているので、請求項1記載の
発明よりも、受信画像情報と受信音声情報との出力時の
同期制御をより最適化することができる。
【0019】請求項4記載の発明において、前記第1の
出力制御手段は、リアルタイム通信時に前記分離多重化
手段により分離された受信画像情報を遅延せることなく
出力し、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情報を
第1の遅延時間だけ遅延させて出力し、前記第2の出力
制御手段は、非リアルタイム通信に係る前記画像蓄積手
段に蓄積された受信画像情報を遅延せることなく出力
し、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情報を前記
第1の延時時間より長い第2の延時時間だけ遅延させて
出力することにより、リアルタイム通信においては受信
画像情報と受信音声情報とズレ、および音声情報の遅延
制御による相手の応答の遅れを抑制し、非リアルタイム
通信による再生においては画像情報と音声情報との同期
を確立し、リアルタイム通信、非リアルタイム通信のい
ずれにおいても、受信画像情報と受信音声情報との出力
時の同期制御を最適化する。
【0020】請求項5記載の発明では、前記画像情報は
動画像情報となっているので、請求項4記載の発明にお
ける上記作用がより有効に機能することとなる。
【0021】請求項6記載の発明では、前記第1、第2
の遅延時間を任意に設定する遅延時間設定手段を有して
いるので、請求項4記載の発明よりも、受信画像情報と
受信音声情報との出力時の同期制御をより最適化するこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下、図1〜図4を参照しながら本発明の一
実施例を詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例によるマルチメ
ディア通信端末の全体の概略構成を示すブロック図であ
る。本マルチメディア通信端末は、画像情報と音声情報
とを多重化すると共に符号化して通信するものであり、
リアルタイム通信、非リアルタイム通信のいずれにおい
ても、受信画像情報と受信音声情報との出力時の同期制
御をより最適化するように構成されている。
【0024】すなわち、図1において、201は本端末
の画像入力手段の1つであり、自画像等の動画像情報を
入力するためのカメラ部である。202は本端末の画像
入力手段の1つであり、図面や地図、文書等の静止画像
情報を入力する書画カメラ部である。203はカメラ部
201あるいは書画カメラ部202からの入力画像や、
通信相手からの受信画像情報、操作画面情報等を表示す
る表示部である。204はシステム制御部215の指示
により画像入力手段の切り換え処理等を行う画像入力イ
ンタフェース部である。205は画像出力手段の切り換
え処理等を行う画像出力インタフェース部である。20
6はシステム制御部215の指示によりピクチャー・イ
ン・ピクチャー処理や画像フリーズ処理、表示画像選択
/合成処理等を行うための画像編集部である。
【0025】207は送信画像情報(信号)の符号化処
理、および受信画像情報(信号)の復号化処理を行う画
像符号化/復号化部であり、207aは画像符号化/復
号化部207内の画像符号化部、207bは画像符号化
/復号化部207内の画像復号化部である。208は本
装置の音声入出力手段の一つであるハンドセット部であ
る。209は本端末の音声入力手段の一つであるマイク
部である。210は本装置の音声出力手段の一つである
スピーカ部である。211はシステム制御部215の指
示により、エコーキャンセル処理や、ダイヤルトーン、
呼出音、ビジートーン、着信音等のトーンの生成処理、
あるいは音声入出力手段の切り換え処理や音声合成処理
等を行う音声入出力インタフェース部である。
【0026】212はシステム制御部215の指示によ
り送信音声信号の符号化処理、および受信音声信号の復
号化処理を行う音声符号化/復号化部であり、212a
は音声符号化/復号化部212内の音声符号化部、21
2bは音声符号化/復号化部212内の音声復号化部で
ある。213は本端末の制御全般を行うための制御情報
を入力するためのキーボード、タッチパネル等の操作部
である。214は画像信号と音声信号と制御信号を送信
フレーム単位に多重化すると共に、受信フレームを画像
信号と音声信号と制御信号に分離し各部に受け渡す分離
多重化部である。
【0027】215はCPU、ROM、RAM、補助記
憶装置等を備え、各部の状態を監視し、本端末全体の制
御、状態に応じた操作・表示画面の作成、アプリケーシ
ョンプログラムの実行等を行うシステム制御部である。
216はISDNユーザ網インタフェースに従って回線
を制御する回線インタフェース部である。217は通信
回線である。218は圧縮符号化された画像情報(デー
タ)の蓄積とこれに伴う制御を実行する画像蓄積部であ
る。219は圧縮符号化された音声情報(データ)の蓄
積とこれに伴う制御を実行する音声蓄積部である(詳細
は後述する)。220はシステム制御部215の指示に
より音声蓄積部219に蓄積された音声データの出力を
遅延させる音声遅延部である(詳細は後述する)。
【0028】次に、以上の構成におけるマルチメディア
通信端末のリアルタイム通信動作について説明する。
【0029】カメラ入力部201あるいは書画カメラ入
力部202からの入力画像情報は、画像入力インタフェ
ース部204、画像編集部206を経て画像符号化部2
07aに入力される。ハンドセット部208あるいはマ
イク部209からの入力音声は、音声入出力インタフェ
ース部211を経て音声符号化部212aに入力され
る。画像符号化部207aで符号化された入力画像情報
と、音声符号化部212aで符号化された入力音声情報
は、分離多重化部214で多重化され、回線インタフェ
ース部216を経て通信回線217へ送出される。
【0030】一方、通信回線217からの受信情報(信
号)は、回線インタフェース部216を経て分離多重化
部214で画像信号と音声信号に分離され、各々各復号
化部207bに入力される。画像復号化部207bで復
号化された受信画像情報は、画像編集部206、画像出
力インタフェース部205を経て表示部203に表示さ
れ、音声復号化部212bで復号された受信音声情報
は、音声入出力インタフェース部211を経てハンドセ
ット部208あるいはスピーカ部210に出力される。
【0031】次に、画像及び音声データの蓄積機能につ
いて説明する。
【0032】画像(または音声)データの蓄積について
は、自端末内の画像符号化部207a(または音声符号
化部212a)から出力された自端末内符号化画像(ま
たは音声)データと、分離多重化部214にて分離され
て出力された受信画像(または音声)データとを選択し
て画像蓄積部218(または音声蓄積部219)に蓄積
することができる(詳細は後述する)。これにより、自
端末内部で圧縮符号化した画像(または音声)の蓄積
と、相手端末から受信した受信画像(または音声)の蓄
積が可能である。
【0033】また、蓄積画像(または音声)の再生の際
には、分離多重化部214にて分離されて出力された受
信画像(または音声)データの復号化、出力処理を停止
し、代わりに画像蓄積部218(または音声蓄積部21
9)の蓄積画像(または音声)データを画像復号化部2
07b(または音声復号化部212b)へ入力し、復号
化、出力処理を実行する。
【0034】上述の画像(または音声)の蓄積あるいは
再生における入出力画像(または音声)の切替えは、シ
ステム制御部215により指示され、画像蓄積部218
(または音声蓄積部219)内部で切替えがなされる。
ユーザの設定などにより、自端末内符号化データを蓄積
するか受信データを蓄積するか、または、蓄積データを
復号化して出力するか受信データを復号化して出力する
かが選択制御される。
【0035】図2は、音声蓄積部219の入出力音声の
切替えに関する構成を示すブロック図である。
【0036】図2において、301は圧縮符号化された
音声データを格納する音声メモリ部である。302は音
声蓄積部219の入力切替えを行う入力音声選択部であ
る。303は音声蓄積部219の出力切替えを行う出力
音声選択部である。304は出力音声選択部303の切
替動作を監視しており、音声蓄積部219の出力(音声
復号化212bへの入力)としてどちらが選択されてい
るかを認識して音声遅延部220に通知する出力音声監
視部である。305はシステム制御部215の制御によ
り、音声蓄積部219内の各部の監視・制御を行う音声
蓄積制御部である。
【0037】以上のように構成された音声蓄積部219
の動作について説明する。
【0038】音声蓄積制御部305は、システム制御部
215からの指示に基づいて、入力音声選択部302に
対して入力選択を指示する。入力音声選択部302にお
いて、音声蓄積制御部305からの選択指示に応じて2
つの入力(音声符号化部212aから出力された自端末
内符号化音声データと分離多重化部214から出力され
た受信符号化音声データ)のうち一方が選択され、音声
蓄積制御部305の蓄積制御により音声メモリ部301
に圧縮符号化された選択に係る音声データが格納され
る。
【0039】また、音声蓄積制御部305は、システム
制御部215からの指示に基づき、出力音声選択部30
3に対して出力選択を指示する。出力音声選択部303
において、音声蓄積制御部305からの選択指示に応じ
て2つの入力(音声メモリ部301から出力された蓄積
符号化音声データと分離多重化部214から出力された
受信符号化音声データ)のうち一方が選択され、音声遅
延部220を介して音声復号化部212bへ出力され
る。ここで、出力音声監視部304は、常に音声復号化
部212b(音声遅延部220)への出力内容を監視し
ており、音声メモリ部301の出力である蓄積符号化音
声データと分離多重化部214の出力である受信符号化
音声データの何れが選択されているかを認識し、音声遅
延部220に通知する。
【0040】次に、本発明において特徴的な音声情報の
遅延制御について説明する。図3は、音声遅延部220
の構成を示すブロック図である。
【0041】図3において、101は音声情報の遅延処
理を行う遅延処理部である。102は遅延処理部101
における遅延量を選択制御する遅延量制御部である。1
03は音声復号化部212への入力が相手端末から送信
されてきた受信音声データか、或いは音声蓄積部219
からの蓄積音声データかを識別する処理音声識別部であ
る。104はシステム制御部315の制御に従い音声遅
延部220の各部の動作を監視・制御する遅延制御部で
ある。
【0042】次に、以上のように構成された音声遅延部
220の音声遅延動作について説明する。
【0043】遅延処理部101には、音声蓄積部219
内の出力音声選択部303の選択により、音声メモリ部
301から出力された蓄積符号化音声データ、或いは相
手端末から受信して音分離多重化部214から出力され
た受信符号化音声データが入力される。ここで、この入
力データ種別、すなわち蓄積符号化音声データか受信符
号化音声データかを示す識別情報が、音声蓄積部219
内の出力音声監視部304から処理音声識別部103へ
通知される。
【0044】音声遅延制御部104においては、システ
ム制御部215からの制御情報が入力され、各部の遅延
関連動作を制御するとともに、音声データの遅延量を遅
延量制御部102に設定する。遅延量制御部102にお
いては、処理音声識別部103からの音声種別を示す識
別情報が入力されており、音声遅延制御部104により
設定された設定遅延量と遅延量ゼロとを切り替えて、遅
延処理部101に対して遅延時間量を指示する。すなわ
ち、受信符号化音声データを処理する場合には遅延時間
量「0」とし、蓄積符号化音声データを処理する場合に
は遅延時間量をシステム制御部215の制御による設定
値とする。
【0045】遅延処理部101は、遅延量制御部102
により選択された遅延時間量に応じて、音声データの遅
延処理を実行する。音声遅延量の調整は、ユーザ設定な
どに応じて、システム制御部215より音声遅延制御部
104を介して随時行われる。なお、画像情報について
は、その種類を問わず遅延処理は一切行われない。
【0046】次に、出力音声の遅延制御動作を図4のフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0047】音声復号化部212bにより復号化処理し
てハンドセット部208、或いはスピーカ部210より
出力する音声情報に対して、出力対象の音声情報が、リ
アルタイム通信における相手端末からの受信音声情報で
あるか、或いは非リアルタイム通信に係る自端末内の音
声蓄積部219の音声メモリ301に蓄積された蓄積音
声情報であるかを識別し(ステップS1)、識別結果に
応じて遅延処理を切り替える(ステップS2)。
【0048】すなわち、非リアルタイム通信に係る自端
末内に一旦蓄積された蓄積音声情報(蓄積符号化音声デ
ータ)である場合は、遅延量としてシステム制御部21
5の遅延量制御に基づく設定遅延時間が選択され(ステ
ップS3)、設定遅延時間だけ蓄積符号化音声データを
遅延処理することにより(ステップS4)、蓄積画像情
報との同期制御を行い、蓄積画像情報と蓄積音声情報と
を同期して出力する。
【0049】一方、リアルタイム通信における相手端末
からの受信音声情報である場合は、システム制御部21
5の遅延量制御に基づく設定遅延量によらず、遅延量と
して「0」が選択され(ステップS5)、リアルタイム
通信においては応答遅れによる違和感を招く遅延制御は
実行しないよう動作する。
【0050】以上の動作により、画像情報と音声情報に
対する符号化/復号化等の処理遅延差による画像情報の
音声情報に対する遅れに対して、処理する画像情報及び
音声情報がリアルタイム通信における受信情報であるか
否かに応じて音声情報の遅延制御の実行の可否を決定
し、非リアルタイム通信に係る蓄積情報の再生における
蓄積音声情報などに対しては、音声情報の遅延を制御す
ることにより画像情報と音声情報の同期を確立し、リア
ルタイム通信における受信音声情報に対しては、音声情
報の遅延制御を行わないことにより、相手側からの応答
遅延といった障害を回避している。
【0051】なお、上記実施例においては、リアルタイ
ム通信においては全く音声情報の遅延制御を行わない場
合について説明したが、リアルタイム通信時の遅延量と
非リアルタイムな通信時の遅延時間とを別々に設定制御
することにより、リアルタイム通信、非リアルタイム通
信のいずれにおいても、受信画像情報と受信音声情報と
の出力時の同期制御をより最適化することも可能であ
る。
【0052】この場合、非リアルタイム通信における遅
延時間は、リアルタイム通信時の遅延時間より長い遅延
時間を設定するのが望ましい。また、本発明は、システ
ム、あるいは装置にプログラムを供給してソフトウェア
により画像情報と音声情報の同期制御を行うことも可能
である。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明によれば、前記第1の出力制御手段は、リアル
タイム通信時に前記分離多重化手段により分離された受
信画像情報と受信音声情報とを遅延させることなく出力
し、前記第2の出力制御手段は、非リアルタイム通信に
係る前記画像蓄積手段に蓄積された受信画像情報を遅延
せることなく出力し、前記音声蓄積手段に蓄積された受
信音声情報を遅延させて出力することにより、リアルタ
イム通信においては音声情報の遅延制御による相手の応
答の遅れという弊害が生じないようにし、非リアルタイ
ム通信による再生においては画像情報と音声情報との同
期を確立するので、リアルタイム通信、非リアルタイム
通信のいずれにおいても、受信画像情報と受信音声情報
との出力時の同期制御を最適化することが可能となる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、前記画像情
報は動画像情報となっているので、請求項1記載の発明
における上記効果をより顕著に奏することができる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、前記第2の
出力制御手段は、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音
声情報を遅延させて出力する場合の遅延時間を任意に設
定する遅延時間設定手段を有しているので、請求項1記
載の発明よりも、受信画像情報と受信音声情報との出力
時の同期制御をより最適化することができる。
【0056】請求項4記載の発明によれば、前記第1の
出力制御手段は、リアルタイム通信時に前記分離多重化
手段により分離された受信画像情報を遅延せることなく
出力し、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情報を
第1の遅延時間だけ遅延させて出力し、前記第2の出力
制御手段は、非リアルタイム通信に係る前記画像蓄積手
段に蓄積された受信画像情報を遅延せることなく出力
し、前記音声蓄積手段に蓄積された受信音声情報を前記
第1の延時時間より長い第2の延時時間だけ遅延させて
出力することにより、リアルタイム通信においては受信
画像情報と受信音声情報とズレ、および音声情報の遅延
制御による相手の応答の遅れを抑制し、非リアルタイム
通信による再生においては画像情報と音声情報との同期
を確立するので、リアルタイム通信、非リアルタイム通
信のいずれにおいても、受信画像情報と受信音声情報と
の出力時の同期制御を最適化することが可能となる。
【0057】請求項5記載の発明によれば、前記画像情
報は動画像情報となっているので、請求項4記載の発明
における上記効果をより顕著に奏することができる。
【0058】請求項6記載の発明によれば、前記第1、
第2の遅延時間を任意に設定する遅延時間設定手段を有
しているので、請求項4記載の発明よりも、受信画像情
報と受信音声情報との出力時の同期制御をより最適化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるマルチメディア通信
端末の全体の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1における音声蓄積部の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1における音声遅延部の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図4】音声遅延制御の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
101…遅延処理部 102…遅延量制御部 103…処理音声識別部 104…音声遅延制御部 201…カメラ部 202…書画カメラ部 203…表示部 207…画像符号化/復号化部 207a…画像符号化部 207b…画像復号化部 208…ハンドセット 210…スピーカ部 212…音声符号化/復号化部 212a…音声符号化部 212b…音声復号化部 214…分離多重化部 215…システム制御部 218…画像蓄積部 219…音声蓄積部 220…音声遅延部 301…音声メモリ部 302…入力音声選択部 303…出力音声選択部 304…出力音声監視部 305…音声蓄積制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも画像情報と音声情報とを分離
    多重化手段より多重化すると共に符号化して通信するマ
    ルチメディア通信端末において、 前記分離多重化手段により分離された受信画像情報を蓄
    積する画像蓄積手段と、 前記分離多重化手段により分離された受信音声情報を蓄
    積する音声蓄積手段と、 リアルタイム通信時に前記分離多重化手段により分離さ
    れた受信画像情報と受信音声情報とを遅延させることな
    く出力する第1の出力制御手段と、 非リアルタイム通信に係る前記画像蓄積手段に蓄積され
    た受信画像情報を遅延させることなく出力し、前記音声
    蓄積手段に蓄積された受信音声情報を遅延させて出力す
    る第1の出力制御手段と、 を備えることを特徴とするマルチメディア通信端末。
  2. 【請求項2】 前記画像情報は、動画像情報であること
    を特徴とする請求項1記載のマルチメディア通信端末。
  3. 【請求項3】 前記第2の出力制御手段は、前記音声蓄
    積手段に蓄積された受信音声情報を遅延させて出力する
    場合の遅延時間を任意に設定する遅延時間設定手段を有
    することを特徴とする請求項1記載のマルチメディア通
    信端末。
  4. 【請求項4】 少なくとも画像情報と音声情報とを分離
    多重化手段より多重化すると共に符号化して通信するマ
    ルチメディア通信端末において、 前記分離多重化手段により分離された受信画像情報を蓄
    積する画像蓄積手段と、 前記分離多重化手段により分離された受信音声情報を蓄
    積する音声蓄積手段と、 リアルタイム通信時に前記分離多重化手段により分離さ
    れた受信画像情報を遅延せることなく出力し、前記音声
    蓄積手段に蓄積された受信音声情報を第1の遅延時間だ
    け遅延させて出力する第1の出力制御手段と、 非リアルタイム通信に係る前記画像蓄積手段に蓄積され
    た受信画像情報を遅延せることなく出力し、前記音声蓄
    積手段に蓄積された受信音声情報を前記第1の延時時間
    より長い第2の延時時間だけ遅延させて出力する第2の
    出力制御手段と、 を備えることを特徴とするマルチメディア通信端末。
  5. 【請求項5】 前記画像情報は、動画像情報であること
    を特徴とする請求項4記載のマルチメディア通信端末。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2の遅延時間を任意に設定
    する遅延時間設定手段を有することを特徴とする請求項
    4記載のマルチメディア通信端末。
JP6123169A 1994-05-12 1994-05-12 マルチメディア通信端末 Pending JPH07307933A (ja)

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