JPH07307452A - 量子細線構体及びその製法 - Google Patents

量子細線構体及びその製法

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JPH07307452A
JPH07307452A JP12454094A JP12454094A JPH07307452A JP H07307452 A JPH07307452 A JP H07307452A JP 12454094 A JP12454094 A JP 12454094A JP 12454094 A JP12454094 A JP 12454094A JP H07307452 A JPH07307452 A JP H07307452A
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compound semiconductor
iii
layer
semiconductor layer
group
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Jiro Osaka
次郎 大坂
Takao Waho
孝夫 和保
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の障壁層としてのIII−V族化合物半
導体層と第2の障壁層としてのIII−V族化合物半導
体層との間の分数超格子層を、その障壁層部としてのI
II−V族化合物半導体層部とウエル層部としてのII
I−V族化合物半導体層部との組が、高精度に予定の周
期を有するようにする。 【構成】 第1の障壁層としてのIII−V族化合物半
導体層上に、それに比し狭い禁制帯幅を有するバッファ
層としてのIII−V族化合物半導体層を形成し、その
バッファ層としてのIII−V族化合物半導体層上に分
数超格子層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1の障壁層としての
III−V族化合物半導体層と第2の障壁層としてのI
II−V族化合物半導体層との間に、障壁層部としての
III−V族化合物半導体層部とウエル層部としてのI
II−V族化合物半導体層部とが第1の障壁層としての
III−V族化合物半導体層及び第2の障壁層としての
III−V族化合物半導体層の延長方向に順次交互に配
列されている分数超格子層が介挿されている構成を有
し、そして、分数超格子層の各ウエル層部としてのII
I−V族化合物半導体層部が量子細線本体として機能す
る量子細線構体、及び製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5を伴って次に述べる量子細線
構体が提案されている。
【0003】すなわち、(001)面でなる低指数面か
ら<110>軸方向にわずかな2度の角度だけ傾斜して
いる面方位を有する主面2aを有する、GaAsでなる
III−V族化合物半導体基板本体2と、その主面2a
上に分子線エピタキシャル成長法によって300nmの
厚さに形成された、1分子層厚のステップ高さhを有し
且つIII−V族化合物半導体層基板本体2の主面2a
の面方位の(001)面でなる低指数面からの2度の傾
斜の角度に応じた(001)面の平坦面でなるテラスの
8nmの長さLを有するステップ面3aでなる表面を有
する、GaAsでなるIII−V族化合物半導体層3と
を有するIII−V族化合物半導体基板1を有する。
【0004】また、III−V族化合物半導体基板1の
主面1a上、従ってIII−V族化合物半導体層3のス
テップ面3aでなる表面上に分子線エピタキシャル成長
法によって18分子層厚に形成された、III−V族化
合物半導体基板1のIII−V族化合物半導体層3のス
テップ面3aに対応しているステップ面4aでなる表面
を有する第1の障壁層としてのAlAsでなるIII−
V族化合物半導体層4を有する。
【0005】さらに、第1の障壁層としてのIII−V
族化合物半導体層4のステップ面4aでなる表面上に分
子線エピタキシャル成長法によって形成された、障壁層
部としてのAlAsでなるIII−V族化合物半導体層
部5Bとウエル層部としてのGaAsでなるIII−V
族化合物半導体層部5Wとが第1の障壁層としてのII
I−V族化合物半導体層3のステップ面3aの各テラス
上にその長さ方向に配列されている構成を有する分数超
格子層5を有する。
【0006】また、分数超格子層5の表面5a上に分子
線エピタキシャル成長法によって18分子層厚に形成さ
れた、第2の障壁層としてのAlAsでなるIII−V
族化合物半導体層6を有する。
【0007】さらに、第2の障壁層としてのIII−V
族化合物半導体層6の表面6a上に分子線エピタキシャ
ル成長法によって形成された、キャップ層としてのGa
AsでなるIII−V族化合物半導体層7を有する。
【0008】以上が、従来提案されている量子細線構体
の構成である。また、従来、図6及び図7を伴って次に
述べる、図5に示す上述した量子細線構体を製造するの
に適用された量子細線構体の製法が提案されている。
【0009】すなわち、(100)面でなる低指数面か
ら<110>軸方向にわずかな2度の角度だけ傾斜して
いる面方位を有する主面2aを有するGaAsでなるI
II−V族化合物半導体基板本体2と、そのIII−V
族化合物半導体基板本体2の主面2a上に分子線エピタ
キシャル成長法によって300nmの厚さに形成され
た、1分子層厚のステップ高さhを有し且つIII−V
族化合物半導体層基板本体2の主面2aの面方位の(1
00)面でなる低指数面からの2度の傾斜の角度に応じ
た(001)面でなるテラスの8nmの長さLを有する
ステップ面3aでなる表面を有するGaAsでなるII
I−V族化合物半導体層3とを有するIII−V族化合
物半導体層基板1を用意する(図6A)。
【0010】そして、そのIII−V族化合物半導体基
板1の主面1a上、従ってIII−V族化合物半導体層
3のステップ面3aでなる表面上に、そのステップ面に
対応しているステップ面4aでなる表面を有する第1の
障壁層としてのAlAsでなるIII−V族化合物半導
体層4を、III−V族化合物半導体基板1の温度を6
00℃とし、成長速度を0.07μm/時間とする条件
での分子線エピタキシャル成長法によって、18分子層
厚に形成する(図6B)。
【0011】次に、第1の障壁層としてのIII−V族
化合物半導体層4のステップ面4aでなる表面上に、障
壁層部としてのAlAsでなるIII−V族化合物半導
体層部5Bとウエル層部としてのGaAsでなるIII
−V族化合物半導体層部5Wとが第1の障壁層としての
III−V族化合物半導体層4のステップ面4aの各テ
ラス上にその長さ方向に配列されている分数超格子層5
を、III−V族化合物半導体基板1の温度を600℃
とした状態で、まず、Alの分子線をAl層が各テラス
の全域に1/5分子層厚に形成される量だけ0.07μ
m/時間の速度で成長するように照射し、次で、Asの
分子線を照射することによって、AlAs層を、各テラ
スのステップ高さhをとる面側の各テラスの全域の1/
5の面積を有する領域上に1分子層厚だけ形成し、最後
に、GaAsの分子線をGaAs層が各テラスの全域に
4/5分子層厚に形成される量だけ0.3μm/時間の
速度で成長するように照射することによって、GaAs
層を各テラスのAlAs層を形成していない各テラスの
全域の4/5の面積を有する領域上に1分子層厚だけ形
成させる、ということを、15回繰り返し行うという、
分子線エピタキシャル成長法によって、15分子層厚に
形成する(図7C)。
【0012】次に、分数超格子層5の表面5a上に、第
2の障壁層としてのAlAsでなるIII−V族化合物
半導体層6を、分子線エピタキシャル成長法によって、
18分子層厚に形成する(図7D)。
【0013】次に、第2の障壁層としてのIII−V族
化合物半導体層6の表面6a上に、キャップ層としての
GaAsでなるIII−V族化合物半導体層7を、分子
線エピタキシャル成長法によって形成する。
【0014】以上が、従来提案されている、図5に示す
量子細線構体を製造するのに適用された量子細線構体の
製法である。
【0015】図5に示す従来の量子細線構体によれば、
第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層4と
第2の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層6と
の間に、障壁層部としてのIII−V族化合物半導体層
部5Bとウエル層部としてのIII−V族化合物半導体
層部5Wとが第1の障壁層としてのIII−V族化合物
半導体層4及び第2の障壁層としてのIII−V族化合
物半導体層6の延長方向に順次交互に配列されている分
数超格子層が介挿されている構成を有し、そして、分数
超格子層の各ウエル層部としてのIII−V族化合物半
導体層部5Wが、第1の障壁層としてのIII−V族化
合物半導体層4、第2の障壁層としてのIII−V族化
合物半導体層6及び分数超格子層5の障壁層部としての
III−V族化合物半導体層部5Bによる障壁層によっ
て取り囲まれているので、その分数超格子層の各ウエル
層部としてのIII−V族化合物半導体層部5Wが量子
細線本体として機能する。
【0016】また、図6及び図7に示す従来の量子細線
構体の製法によれば、分数超格子層5の各ウエル層部と
してのIII−V族化合物半導体層部5Wが量子細線本
体として機能する図5に示す従来の量子細線構体を製造
することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図6及び図7に示す従
来の量子細線構体の製法において、第1の障壁層として
のIII−V族化合物半導体層4を、そのステップ面4
aがIII−V族化合物半導体基板1のIII−V族化
合物半導体基板本体2の面方位の(001)面でなる低
指数面からの傾斜角に応じた高精度のステップ周期で明
瞭にステップアップまたはステップダウンしているもの
として形成するのが、その第1の障壁層としてのIII
−V族化合物半導体層4の材質上、きわめて困難であ
る。
【0018】このため、図6及び図7に示す従来の量子
細線構体の製法の場合、分数超格子層5を、第1の障壁
層としてのIII−V族化合物半導体層4上に、障壁層
部としてのIII−V族化合物半導体層部5Bとウエル
層部5BとしてのIII−V族化合物半導体層部5Wと
の組が、III−V族化合物半導体基板1のIII−V
族化合物半導体基板本体2の面方位の(001)面でな
る低指数面からの傾斜角に応じた高精度のステップ周期
を有するものに容易に形成することができず、従って、
量子細線構体を、分数超格子層5のウエル層部としての
III−V族化合物半導体層部5Wが高精度を有しない
不均一な量子細線本体としてしか機能しないものとして
しか、製造することができない、という欠点を有してい
た。
【0019】また、このため、図5に示す従来の量子細
線構体の場合、分数超格子層5が、その障壁層部として
のIII−V族化合物半導体層部5Bとウエル層部とし
てのIII−V族化合物半導体層部5Wとの組をして、
III−V族化合物半導体基板1のIII−V族化合物
半導体基板本体2の面方位の(001)面でなる低指数
面からの傾斜角に応じた高精度のステップ周期を有して
いず、従って、分数超格子層5のウエル層部としてのI
II−V族化合物半導体層部5Wが高精度を有しない不
均一な量子細線本体としてしか機能しない、という欠点
を有していた。
【0020】よって、本発明は、上述した欠点のない、
新規な量子細線構体、及びその製法を提案せんとするも
のである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による量子細線構
体は、図5を伴って前述した従来の量子細線構体の場合
と同様に、(a)低指数面からわずかな角度だけ傾斜し
ている面方位を有する主面を有するIII−V族化合物
半導体基板本体と、その主面上に分子線エピタキシャル
成長法によって形成された、1分子層厚のステップ高さ
を有し且つ上記III−V族化合物半導体層基板本体の
主面の上記面方位の上記低指数面からの傾斜の角度に応
じたテラス長を有するステップ面でなる表面を有するI
II−V族化合物半導体層とを有するIII−V族化合
物半導体基板と、(b)そのIII−V族化合物半導体
基板のIII−V族化合物半導体層のステップ面でなる
表面上に分子線エピタキシャル成長法によって形成され
た、上記III−V族化合物半導体基板のIII−V族
化合物半導体層のステップ面に対応しているステップ面
でなる表面を有する第1の障壁層としてのIII−V族
化合物半導体層と、(c)その第1の障壁層としてのI
II−V族化合物半導体層のステップ面でなる表面上に
分子線エピタキシャル成長法によって形成された、障壁
層部としてのIII−V族化合物半導体層部とウエル層
部としてのIII−V族化合物半導体層部とが上記第1
の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層のステッ
プ面の各テラス上にその長さ方向に配列されている構成
を有する分数超格子層と、(d)その分数超格子層上に
分子線エピタキシャル成長法によって形成された、第2
の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層とを有す
る。
【0022】しかしながら、本発明による量子細線構体
は、このような量子細線構体において、(e)上記第1
の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層と上記分
数超格子層との間に介挿され且つ分子線エピタキシャル
成長法によって形成された、上記第1の障壁層としての
III−V族化合物半導体層に比し狭い禁制帯幅を有し
且つ上記III−V族化合物半導体基板のIII−V族
化合物半導体基層のステップ面に対応しているステップ
面でなる上記分数超格子層側の表面を有するバッファ層
としてのIII−V族化合物半導体層を有する。この場
合、分数超格子層と第2の障壁層としてのIII−V族
化合物半導体層との間に介挿され且つ分子線エピタキシ
ャル成長法によって形成された、バッファ層としてのI
II−V族化合物半導体層に対応している他のバッファ
層としてのIII−V族化合物半導体層を有するのを可
とする。また、バッファ層としてのIII−V族化合物
半導体層が、3分子層以下の厚さを有するのを可とす
る。さらに、III−V族化合物半導体基板のIII−
V族化合物半導体層基板本体及びIII−V族化合物半
導体層が、GaAsでなり、第1の障壁層としてのII
I−V族化合物半導体層が、AlAsでなり、分数超格
子層の障壁層部及びウエル層部が、それぞれGaAs及
びAlAsでなり、第2の障壁層としてのIII−V族
化合物半導体層が、AlAsでなり、バッファ層として
のIII−V族化合物半導体層が、GaAsでなるのを
可とする。
【0023】本発明による量子細線構体の製法は、図6
及び図7を伴って前述した従来の量子細線構体の製法の
場合と同様に、(a)低指数面からわずかな角度だけ傾
斜している面方位を有する主面を有するIII−V族化
合物半導体基板本体と、その主面上に形成された、1分
子層厚のステップ高さを有し且つ上記III−V族化合
物半導体層基板本体の主面の上記面方位の上記低指数面
からの傾斜の角度に応じたテラス長を有するステップ面
でなる表面を有するIII−V族化合物半導体層とを有
するIII−V族化合物半導体層基板を用意する工程
と、(b)そのIII−V族化合物半導体基板のIII
−V族化合物半導体層のステップ面でなる表面上に、そ
のステップ面に対応しているステップ面でなる表面を有
する第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
を、分子線エピタキシャル成長法によって形成する工程
と、(c)その第1の障壁層としてのIII−V族化合
物半導体層のステップ面でなる表面上に、障壁層部とし
てのIII−V族化合物半導体層部とウエル層部として
のIII−V族化合物半導体層部とが上記第1の障壁層
としてのIII−V族化合物半導体層のステップ面の各
テラス上にその長さ方向に配列されている構成を有する
分数超格子層を、分子線エピタキシャル成長法によって
形成する工程と、(d)その分数超格子層上に、第2の
障壁層としてのIII−V族化合物半導体層を、分子線
エピタキシャル成長法によって形成する工程とを有す
る。
【0024】しかしながら、本発明による量子細線構体
の製法は、このような量子細線構体の製法において、
(e)上記第1の障壁層としてのIII−V族化合物半
導体層を形成する工程後、上記分数超格子層を形成する
工程前において、上記第1の障壁層としてのIII−V
族化合物半導体層のステップ面でなる表面上に、上記第
1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層に比し
狭い禁制帯幅を有し且つ上記III−V族化合物半導体
基板のIII−V族化合物半導体層のステップ面に対応
しているステップ面でなる表面を有するバッファ層とし
てのIII−V族化合物半導体層を、分子線エピタキシ
ャル成長法によって形成する工程とを有する。この場
合、分数超格子層を形成する工程後、第1の障壁層とし
てのIII−V族化合物半導体層を形成する工程前にお
いて、分数超格子層上に、バッファ層としてのIII−
V族化合物半導体層に対応している他のバッファ層とし
てのIII−V族化合物半導体層を、分子線エピタキシ
ャル成長法によって形成する工程を有するのを可とす
る。また、バッファ層としてのIII−V族化合物半導
体層を形成する工程において、そのバッファ層としての
III−V族化合物半導体層を、3分子層以下の厚さに
形成するのを可とする。さらに、III−V族化合物半
導体層基板を用意する工程において、そのIII−V族
化合物半導体基板を、そのIII−V族化合物半導体基
板本体及びIII−V族化合物半導体層がGaAsでな
るものとして用意し、第1の障壁層としてのIII−V
族化合物半導体層を形成する工程において、その第1の
障壁層としてのIII−V族化合物半導体層を、AlA
sでなるものとして形成し、分数超格子層を形成する工
程において、その分数超格子層のウエル層部及び障壁層
部を、それぞれGaAs及びAlAsでなるものとして
形成し、第2の障壁層としてのIII−V族化合物半導
体層を形成する工程において、その第2の障壁層として
のIII−V族化合物半導体層を、AlAsでなるもの
として形成し、バッファ層としてのIII−V族化合物
半導体層を形成する工程において、そのバッファ層とし
てのIII−V族化合物半導体層を、GaAsでなるも
のとして形成するのを可とする。
【0025】
【作用・効果】本発明による量子細線構体は、図5に示
す従来の量子細線構体において、それには有しなかっ
た、第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
と分数超格子層5との間に介挿され且つ分子線エピタキ
シャル成長法によって形成された、第1の障壁層として
のIII−V族化合物半導体層に比し狭い禁制帯幅を有
し且つIII−V族化合物半導体基板のIII−V族化
合物半導体基層のステップ面に対応しているステップ面
でなる表面を有するバッファ層としてのIII−V族化
合物半導体層を有することを除いて、図5に示す従来の
量子細線構体の場合と同様の構成を有し、そして、バッ
ファ層としてのIII−V族化合物半導体層を有すると
しても、その厚さが3原子層以下のように薄ければ、分
数超格子層の各ウエル層部としてのIII−V族化合物
半導体層部が、第1の障壁層としてのIII−V族化合
物半導体層、第2の障壁層としてのIII−V族化合物
半導体層及び分数超格子層の障壁層部としてのIII−
V族化合物半導体層部による障壁層によって実効的に取
り囲まれていることに変わりはなく、よって、図5に示
す従来の量子細線構体の場合と同様に、分数超格子層の
各ウエル層部としてのIII−V族化合物半導体層部が
量子細線本体として機能する。
【0026】また、図2〜図4に示す従来の量子細線構
体の製法によれば、図6及び図7に示す従来の量子細線
構体の製法の場合と同様に、分数超格子層の各ウエル層
部としてのIII−V族化合物半導体層部が量子細線本
体として機能する本発明による量子細線構体を製造する
ことができる。
【0027】しかしながら、本発明による量子細線構体
の製法の場合、第1の障壁層としてのIII−V族化合
物半導体層を、そのステップ面がIII−V族化合物半
導体基板のIII−V族化合物半導体基板本体の面方位
の上述した低指数面からの傾斜角に応じた高精度のステ
ップ周期で明瞭にステップアップまたはステップダウン
しているものとして形成するのが、その第1の障壁層と
してのIII−V族化合物半導体層の材質上きわめて困
難であるとしても、また、このため、第1の障壁層とし
てのIII−V族化合物半導体層のステップ面がIII
−V族化合物半導体基板のIII−V族化合物半導体基
板本体の面方位の上述した低指数面からの傾斜角に応じ
た高精度のステップ周期で明瞭にステップアップまたは
ステップダウンしているものとして形成されていなくて
も、バッファ層としてのIII−V族化合物半導体層
を、第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
のステップ面上に、ステップ面がIII−V族化合物半
導体基板のIII−V族化合物半導体基板本体の面方位
の上述した低指数面からの傾斜角に応じた高精度のステ
ップ周期で明瞭にステップアップまたはステップダウン
しているものとして形成されているものとして形成する
のが、そのバッファ層としてのIII−V族化合物半導
体層の材質上、容易である。
【0028】このため、本発明による量子細線構体の製
法の場合、分数超格子層を、バッファ層としてのIII
−V族化合物半導体層上に、障壁層部としてのIII−
V族化合物半導体層部とウエル層部としてのIII−V
族化合物半導体層部との組が、III−V族化合物半導
体基板のIII−V族化合物半導体基板本体の面方位の
上述した低指数面からの傾斜角に応じた高精度のステッ
プ周期を有するものに容易に形成することができ、従っ
て、量子細線構体を、分数超格子層のウエル層部として
のIII−V族化合物半導体層部が高精度を有する均一
な量子細線本体として機能するものとして、容易に製造
することができる。
【0029】また、このため、本発明による量子細線構
体の場合、分数超格子層が、その障壁層部としてのII
I−V族化合物半導体層部とウエル層部としてのIII
−V族化合物半導体層部との組をして、III−V族化
合物半導体基板のIII−V族化合物半導体基板本体の
面方位の上述した低指数面からの傾斜角に応じた高精度
のステップ周期を有し、従って、分数超格子層のウエル
層部としてのIII−V族化合物半導体層部が高精度を
有する均一な量子細線本体として機能する。
【0030】なお、本発明による量子細線構体におい
て、分数超格子層と第2の障壁層としてのIII−V族
化合物半導体層との間に、第1の障壁層としてのIII
−V族化合物半導体層と分数超格子層との間に介挿され
ているバッファ層としてのIII−V族化合物半導体層
に対応している他のバッファ層としてのIII−V族化
合物半導体層を有する場合、分数超格子層の各ウエル層
部としてのIII−V族化合物半導体層が、それから第
1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層及び第
2の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層側をみ
て対象性を有するので、各ウエル層部としてのIII−
V族化合物半導体層が、量子細線本体としてより良好に
機能する。
【0031】
【実施例】次に、図1、及び図2〜図4を伴って本発明
による量子細線構体、及びその製法の実施例を述べよ
う。
【0032】図1〜図4において、図5〜図7との対応
部分には同一符号を付して示す。
【0033】まず、図1に示す本発明による量子細線構
体を述べるに、それは、次に述べる構成を有する。
【0034】すなわち、図5に示す従来の量子細線構体
の場合と同様の、(001)面でなる低指数面から<1
10>軸方向にわずかな2度の角度だけ傾斜している面
方位を有する主面2aを有する、GaAsでなるIII
−V族化合物半導体基板本体2と、その主面2a上に分
子線エピタキシャル成長法によって300nmの厚さに
形成された、1分子層厚のステップ高さhを有し且つI
II−V族化合物半導体層基板本体2の主面2aの面方
位の(001)面でなる低指数面からの2度の傾斜の角
度に応じた(001)面の平坦面でなるテラスの8nm
の長さLを有するステップ面3aでなる表面を有する、
GaAsでなるIII−V族化合物半導体層3とを有す
るIII−V族化合物半導体基板1を有する。
【0035】また、III−V族化合物半導体基板1の
主面1a上、従ってIII−V族化合物半導体層3のス
テップ面3aでなる表面上に分子線エピタキシャル成長
法によって18分子層厚に形成された、図5に示す従来
の量子細線構体の場合と同様の、III−V族化合物半
導体基板1のIII−V族化合物半導体層3のステップ
面3aに対応しているステップ面4aでなる表面を有す
る第1の障壁層としてのAlAsでなるIII−V族化
合物半導体層4を有する。
【0036】さらに、図5に示す従来の量子細線構体の
場合には有しなかった、第1の障壁層としてのIII−
V族化合物半導体層4のステップ面4aでなる表面上に
分子線エピタキシャル成長法によって3分子層以下の厚
さに形成された、第1の障壁層としてのIII−V族化
合物半導体層4に比し狭い禁制帯幅を有するGaAsで
なり且つIII−V族化合物半導体基板1のIII−V
族化合物半導体基層3のステップ面3aに対応している
ステップ面10aでなる表面を有するバッファ層として
のIII−V族化合物半導体層10を有する。
【0037】また、バッファ層としてのIII−V族化
合物半導体層10のステップ面10aでなる表面上に分
子線エピタキシャル成長法によって形成された、図5に
示す従来の量子細線構体の場合と同様の、障壁層部とし
てのAlAsでなるIII−V族化合物半導体層部5B
とウエル層部としてのGaAsでなるIII−V族化合
物半導体層部5Wとが第1の障壁層としてのIII−V
族化合物半導体層3のステップ面3aの各テラス上にそ
の長さ方向に配列されている構成を有する分数超格子層
5を有する。
【0038】さらに、分数超格子層5の表面5a上に分
子線エピタキシャル成長法によって18分子層厚に形成
された、バッファ層としてのIII−V族化合物半導体
層10に対応している他のバッファ層としてのGaAs
でなるIII−V族化合物半導体層11を有する。
【0039】また、バッファ層としてのIII−V族化
合物半導体層11の表面11a上に分子線エピタキシャ
ル成長法によって18分子層厚に形成された、図5に示
す従来の量子細線構体の場合と同様の、第2の障壁層と
してのAlAsでなるIII−V族化合物半導体層6を
有する。
【0040】さらに、第2の障壁層としてのIII−V
族化合物半導体層6の表面6a上に分子線エピタキシャ
ル成長法によって形成された、図5に示す従来の量子細
線構体の場合と同様のキャップ層としてのGaAsでな
るIII−V族化合物半導体層7を有する。
【0041】以上が、本発明による量子細線構体の実施
例の構成である。
【0042】次に、図2〜図4に示す本発明による量子
細線構体の製法を述べるに、それは、次に述べる順次の
工程をとって、図1に示す本発明による量子細線構体を
製造する。
【0043】すなわち、図6及び図7に示す従来の量子
細線構体の製法の場合と同様に、同様の(100)面で
なる低指数面から<110>軸方向にわずかな2度の角
度だけ傾斜している面方位を有する主面2aを有するG
aAsでなるIII−V族化合物半導体基板本体2と、
そのIII−V族化合物半導体基板本体2の主面2a上
に分子線エピタキシャル成長法によって300nmの厚
さに形成された、1分子層厚のステップ高さhを有し且
つIII−V族化合物半導体層基板本体2の主面2aの
面方位の(100)面でなる低指数面からの2度の傾斜
の角度に応じた(001)面でなるテラスの8nmの長
さLを有するステップ面3aでなる表面を有するGaA
sでなるIII−V族化合物半導体層3とを有するII
I−V族化合物半導体層基板1を用意する(図2A)。
【0044】そして、そのIII−V族化合物半導体基
板1の主面1a上、従ってIII−V族化合物半導体層
3のステップ面3aでなる表面上に、図6及び図7に示
す従来の量子細線構体の製法の場合と同様の、III−
V族化合物半導体層3のステップ面3aに対応している
ステップ面4aでなる表面を有する第1の障壁層として
のAlAsでなるIII−V族化合物半導体層4を、図
6及び図7に示す従来の量子細線構体の製法の場合と同
様に、III−V族化合物半導体基板1の温度を600
℃とし、成長速度を0.07μm/時間とする分子線エ
ピタキシャル成長法によって、18分子層厚に形成する
(図2B)。
【0045】次に、第1の障壁層としてのIII−V族
化合物半導体層4のステップ面4aでなる表面上に、第
1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層4に比
し狭い禁制帯幅を有するGaAsでなり且つIII−V
族化合物半導体基板1のIII−V族化合物半導体層3
のステップ面3aに対応しているステップ面10aでな
る表面を有するバッファ層としてのIII−V族化合物
半導体層10を、III−V族化合物半導体基板1の温
度を600℃とし、成長速度を0.3μm/時間とする
ステップフロー成長条件での分子線エピタキシャル成長
法によって3分子層以下の厚さに形成する(図3C)。
【0046】次に、バッファ層としてのIII−V族化
合物半導体層10のステップ面10aでなる表面上に、
図6及び図7に示す従来の量子細線構体の製法の場合と
同様の、障壁層部としてのAlAsでなるIII−V族
化合物半導体層部5Bとウエル層部としてのGaAsで
なるIII−V族化合物半導体層部5Wとが第1の障壁
層としてのIII−V族化合物半導体層4のステップ面
4aの各テラス上にその長さ方向に配列されている分数
超格子層5を、図6及び図7に示す従来の量子細線構体
の製法の場合と同様に、III−V族化合物半導体基板
1の温度を600℃とした状態で、まず、Alの分子線
をAl層が各テラスの全域に1/5分子線層厚に形成さ
れる量だけ0.07μm/時間の速度で成長するように
照射し、次で、Asの分子線を照射することによって、
AlAs層を、各テラスのステップ高hをとる面側の各
テラスの全域の1/5の面積を有する領域上に1分子層
厚だけ形成し、最後に、GaAsの分子線をGaAs層
が各テラスの全域に4/5分子層厚に形成される量だけ
0.3μm/時間の速度で成長するように照射すること
によって、GaAs層を各テラスのAlAs層を形成し
ていない各テラスの4/5の面積を有する領域上に1分
子層厚だけ形成させるということを、15回繰り返し行
うという分子線エピタキシャル成長法によって、15分
子層厚に形成する(図3D)。
【0047】次に、分数超格子層5の表面5a上に、バ
ッファ層としてのIII−V族化合物半導体層10に対
応している他のバッファ層としてのGaAsでなるII
I−V族化合物半導体層11を、分子線エピタキシャル
成長法によって、18分子層厚に形成する(図3E)。
【0048】次に、バッファ層としてのIII−V族化
合物半導体層11の表面11a上に、図6及び図7に示
す従来の量子細線構体の製法の場合と同様の、第2の障
壁層としてのAlAsでなるIII−V族化合物半導体
層6を、図6及び図7に示す従来の量子細線構体の製法
の場合と同様に、分子線エピタキシャル成長法によっ
て、18分子層厚に形成する(図4F)。
【0049】次に、第2の障壁層としてのIII−V族
化合物半導体層6の表面6a上に、図6及び図7に示す
従来の量子細線構体の製法の場合と同様の、キャップ層
としてのGaAsでなるIII−V族化合物半導体層7
を、図6及び図7に示す従来の量子細線構体の製法の場
合と同様に、分子線エピタキシャル成長法によって形成
する(図4G)。
【0050】以上が、本発明による量子細線構体の製法
の実施例である。
【0051】図1に示す本発明による量子細線構体は、
図5に示す従来の量子細線構体において、それには有し
なかった、第1の障壁層としてのIII−V族化合物半
導体層4と分数超格子層5との間に介挿され且つ分子線
エピタキシャル成長法によって3分子層以下の厚さに形
成された、第1の障壁層としてのIII−V族化合物半
導体層4に比し狭い禁制帯幅を有するGaAsでなり且
つIII−V族化合物半導体基板1のIII−V族化合
物半導体基層3のステップ面3aに対応しているステッ
プ面10aでなる表面を有するバッファ層としてのII
I−V族化合物半導体層10を有するとともに、分数超
格子層5と第2の障壁層としてのIII−V族化合物半
導体層6との間に介挿され且つ分子線エピタキシャル成
長法によって18分子層厚に形成された、バッファ層と
してのIII−V族化合物半導体層10に対応している
他のバッファ層としてのGaAsでなるIII−V族化
合物半導体層11を有することを除いて、図5に示す従
来の量子細線構体の場合と同様の構成を有し、そして、
バッファ層としてのIII−V族化合物半導体層10及
び11を有するとしても、それらが3原子層以下の厚さ
しか有していないので、分数超格子層5の各ウエル層部
としてのIII−V族化合物半導体層部5Wが、第1の
障壁層としてのIII−V族化合物半導体層4、第2の
障壁層としてのIII−V族化合物半導体層6及び分数
超格子層5の障壁層部としてのIII−V族化合物半導
体層部5Bによる障壁層によって実効的に取り囲まれて
いることに変わりはなく、よって、図5に示す従来の量
子細線構体の場合と同様に、分数超格子層5の各ウエル
層部としてのIII−V族化合物半導体層部5Wが量子
細線本体として機能する。
【0052】また、図2〜図4に示す従来の量子細線構
体の製法によれば、図6及び図7に示す従来の量子細線
構体の製法の場合と同様に、分数超格子層5の各ウエル
層部としてのIII−V族化合物半導体層部5Wが量子
細線本体として機能する図1に示す本発明による量子細
線構体を製造することができる。
【0053】しかしながら、図2〜図4に示す本発明に
よる量子細線構体の製法の場合、第1の障壁層としての
III−V族化合物半導体層4を、そのステップ面4a
がIII−V族化合物半導体基板1のIII−V族化合
物半導体基板本体2の面方位の(001)面でなる低指
数面からの傾斜角に応じた高精度のステップ周期で明瞭
にステップアップまたはステップダウンしているものと
して形成するのが、その第1の障壁層としてのIII−
V族化合物半導体層4の材質上きわめて困難であるとし
ても、また、このため、第1の障壁層としてのIII−
V族化合物半導体層4のステップ面4aがIII−V族
化合物半導体基板1のIII−V族化合物半導体基板本
体2の面方位の(001)面でなる低指数面からの傾斜
角に応じた高精度のステップ周期で明瞭にステップアッ
プまたはステップダウンしているものとして形成されて
いなくても、バッファ層としてのIII−V族化合物半
導体層10を、第1の障壁層としてのIII−V族化合
物半導体層4のステップ面4a上に、ステップ面10a
がIII−V族化合物半導体基板1のIII−V族化合
物半導体基板本体2の面方位の(001)面でなる低指
数面からの傾斜角に応じた高精度のステップ周期で明瞭
にステップアップまたはステップダウンしているものと
して形成されているものとして形成するのが、そのバッ
ファ層としてのIII−V族化合物半導体層10の材質
上、容易である。
【0054】このため、図2〜図4に示す本発明による
量子細線構体の製法の場合、分数超格子層5を、バッフ
ァ層としてのIII−V族化合物半導体層10上に、障
壁層部としてのIII−V族化合物半導体層部5Bとウ
エル層部としてのIII−V族化合物半導体層部5Wと
の組が、III−V族化合物半導体基板1のIII−V
族化合物半導体基板本体2の面方位の(001)面でな
る低指数面からの傾斜角に応じた高精度のステップ周期
を有するものに容易に形成することができ、従って、量
子細線構体を、分数超格子層5のウエル層部としてのI
II−V族化合物半導体層部5Wが高精度を有する均一
な量子細線本体として機能するものとして、容易に製造
することができる。
【0055】また、このため、図1に示す本発明による
量子細線構体の場合、分数超格子層5が、その障壁層部
としてのIII−V族化合物半導体層部5Bとウエル層
部としてのIII−V族化合物半導体層部5Wとの組を
して、III−V族化合物半導体基板1のIII−V族
化合物半導体基板本体2の面方位の(001)面でなる
低指数面からの傾斜角に応じた高精度のステップ周期を
有し、従って、分数超格子層5のウエル層部としてのI
II−V族化合物半導体層部5Wが高精度を有する均一
な量子細線本体として機能する。
【0056】また、図1に示す本発明による量子細線構
体の場合、分数超格子層5と第2の障壁層としてのII
I−V族化合物半導体層6との間に、第1の障壁層とし
てのIII−V族化合物半導体層4と分数超格子層5と
の間に介挿されているバッファ層としてのIII−V族
化合物半導体層10に対応している他のバッファ層とし
てのIII−V族化合物半導体層11を有するので、分
数超格子層5の各ウエル層部としてのIII−V族化合
物半導体層5Wが、それから第1の障壁層としてのII
I−V族化合物半導体層4及び第2の障壁層としてのI
II−V族化合物半導体層6側をみて対象性を有するの
で、各ウエル層部としてのIII−V族化合物半導体層
5Wが、量子細線本体としてより良好に機能する。
【0057】なお、上述においては、本発明による量子
細線構体及びその製法のそれぞれについて、1つの実施
例を示したに留まり、分数超格子層5と第2の障壁層と
してのIII−V族化合物半導体層6との間に介挿され
ているバッファ層としてのIII−V族化合物半導体層
11を省略することもでき、また、各層を上述した具体
例とは異なる種類のIII−V族化合物半導体でなるも
のとすることもでき、その他、本発明の精神を脱するこ
となしに種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による量子細線構体の実施例を示す略線
的断面図である。
【図2】本発明による量子細線構体の製法の実施例を示
す、順次の工程における略線的断面図である。
【図3】本発明による量子細線構体の製法の実施例を示
す、図2の順次の工程に続く、順次の工程における略線
的断面図である。
【図4】本発明による量子細線構体の製法の実施例を示
す、図3の順次の工程に続く、順次の工程における略線
的断面図である。
【図5】従来の量子細線構体を示す略線的断面図であ
る。
【図6】従来の量子細線構体の製法を示す、順次の工程
における略線的断面図である。
【図7】従来の量子細線構体の製法を示す、図6の順次
の工程に続く、順次の工程における略線的断面図であ
る。
【符号の説明】
1 III−V族化合物半導体基板 1a III−V族化合物半導体基板1の主面 2 III−V族化合物半導体基板本体 2a III−V族化合物半導体基板本体2の
主面 3 III−V族化合物半導体層 3a III−V族化合物半導体層3のステッ
プ面 4 障壁層としてのIII−V族化合物半導
体層 4a 障壁層としてのIII−V族化合物半導
体層4のステップ面 5 分数超格子層 5a 分数超格子層5の表面 6 障壁層としてのIII−V族化合物半導
体層 6a 障壁層としてのIII−V族化合物半導
体層6の表面 7 キャップ層としてのIII−V族化合物
半導体層 5B 障壁層部としてのIII−V族化合物半
導体層部 5W ウエル層部としてのIII−V族化合物
半導体層部 7 キャップ層としてのIII−V族化合物
半導体層 10 バッファ層としてのIII−V族化合
物半導体層 10a バッファ層としてのIII−V族化合
物半導体層10のステップ面 11 バッファ層としてのIII−V族化合
物半導体層 11a バッファ層としてのIII−V族化合
物半導体層11の表面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低指数面からわずかな角度だけ傾斜して
    いる面方位を有する主面を有するIII−V族化合物半
    導体基板本体と、その主面上に分子線エピタキシャル成
    長法によって形成された、1分子層厚のステップ高さを
    有し且つ上記III−V族化合物半導体層基板本体の主
    面の上記面方位の上記低指数面からの傾斜の角度に応じ
    たテラス長を有するステップ面でなる表面を有するII
    I−V族化合物半導体層とを有するIII−V族化合物
    半導体基板と、 上記III−V族化合物半導体基板のIII−V族化合
    物半導体層のステップ面でなる表面上に分子線エピタキ
    シャル成長法によって形成された、上記III−V族化
    合物半導体基板のIII−V族化合物半導体層のステッ
    プ面に対応しているステップ面でなる表面を有する第1
    の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層と、 上記第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
    のステップ面でなる表面上に分子線エピタキシャル成長
    法によって形成された、障壁層部としてのIII−V族
    化合物半導体層部とウエル層部としてのIII−V族化
    合物半導体層部とが上記第1の障壁層としてのIII−
    V族化合物半導体層のステップ面の各テラス上にその長
    さ方向に配列されている構成を有する分数超格子層と、 上記分数超格子層上に分子線エピタキシャル成長法によ
    って形成された、第2の障壁層としてのIII−V族化
    合物半導体層とを有する量子細線構体において、 上記第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
    と上記分数超格子層との間に介挿され且つ分子線エピタ
    キシャル成長法によって形成された、上記第1の障壁層
    としてのIII−V族化合物半導体層に比し狭い禁制帯
    幅を有し且つ上記III−V族化合物半導体基板のII
    I−V族化合物半導体基層のステップ面に対応している
    ステップ面でなる上記分数超格子層側の表面を有するバ
    ッファ層としてのIII−V族化合物半導体層を有する
    ことを特徴とする量子細線構体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の量子細線構体において、 上記分数超格子層と上記第2の障壁層としてのIII−
    V族化合物半導体層との間に介挿され且つ分子線エピタ
    キシャル成長法によって形成された、上記バッファ層と
    してのIII−V族化合物半導体層に対応している他の
    バッファ層としてのIII−V族化合物半導体層を有す
    ることを特徴とする量子細線構体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の量子細線
    構体において、 上記バッファ層としてのIII−V族化合物半導体層
    が、3分子層以下の厚さを有することを特徴とする量子
    細線構体。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の量子細線
    構体において、 上記III−V族化合物半導体基板のIII−V族化合
    物半導体層基板本体及びIII−V族化合物半導体層
    が、GaAsでなり、 上記第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
    が、AlAsでなり、 上記分数超格子層の障壁層部及びウエル層部が、それぞ
    れGaAs及びAlAsでなり、 上記第2の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
    が、AlAsでなり、 上記バッファ層としてのIII−V族化合物半導体層
    が、GaAsでなることを特徴とする量子細線構体。
  5. 【請求項5】 低指数面からわずかな角度だけ傾斜して
    いる面方位を有する主面を有するIII−V族化合物半
    導体基板本体と、その主面上に形成された、1分子層厚
    のステップ高さを有し且つ上記III−V族化合物半導
    体層基板本体の主面の上記面方位の上記低指数面からの
    傾斜の角度に応じたテラス長を有するステップ面でなる
    表面を有するIII−V族化合物半導体層とを有するI
    II−V族化合物半導体層基板を用意する工程と、 上記III−V族化合物半導体基板のIII−V族化合
    物半導体層のステップ面でなる表面上に、そのステップ
    面に対応しているステップ面でなる表面を有する第1の
    障壁層としてのIII−V族化合物半導体層を、分子線
    エピタキシャル成長法によって形成する工程と、 上記第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
    のステップ面でなる表面上に、障壁層部としてのIII
    −V族化合物半導体層部とウエル層部としてのIII−
    V族化合物半導体層部とが上記第1の障壁層としてのI
    II−V族化合物半導体層のステップ面の各テラス上に
    その長さ方向に配列されている構成を有する分数超格子
    層を、分子線エピタキシャル成長法によって形成する工
    程と、 上記分数超格子層上に、第2の障壁層としてのIII−
    V族化合物半導体層を、分子線エピタキシャル成長法に
    よって形成する工程とを有する量子細線構体の製法にお
    いて、 上記第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
    を形成する工程後、上記分数超格子層を形成する工程前
    において、上記第1の障壁層としてのIII−V族化合
    物半導体層のステップ面でなる表面上に、上記第1の障
    壁層としてのIII−V族化合物半導体層に比し狭い禁
    制帯幅を有し且つ上記III−V族化合物半導体基板の
    III−V族化合物半導体層のステップ面に対応してい
    るステップ面でなる表面を有するバッファ層としてのI
    II−V族化合物半導体層を、分子線エピタキシャル成
    長法によって形成する工程とを有することを特徴とする
    量子細線構体の製法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の量子細線構体の製法にお
    いて、 上記分数超格子層を形成する工程後、上記第1の障壁層
    としてのIII−V族化合物半導体層を形成する工程前
    において、上記分数超格子層上に、上記バッファ層とし
    てのIII−V族化合物半導体層に対応している他のバ
    ッファ層としてのIII−V族化合物半導体層を、分子
    線エピタキシャル成長法によって形成する工程を有する
    ことを特徴とする量子細線構体の製法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の量子細線
    構体の製法において、上記バッファ層としてのIII−
    V族化合物半導体層を形成する工程において、そのバッ
    ファ層としてのIII−V族化合物半導体層を、3分子
    層以下の厚さに形成することを特徴とする量子細線構体
    の製法。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6記載の量子細線
    構体の製法において、 上記III−V族化合物半導体層基板を用意する工程に
    おいて、そのIII−V族化合物半導体基板を、そのI
    II−V族化合物半導体基板本体及びIII−V族化合
    物半導体層がGaAsでなるものとして用意し、 上記第1の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
    を形成する工程において、その第1の障壁層としてのI
    II−V族化合物半導体層を、AlAsでなるものとし
    て形成し、 上記分数超格子層を形成する工程において、その分数超
    格子層のウエル層部及び障壁層部を、それぞれGaAs
    及びAlAsでなるものとして形成し、 上記第2の障壁層としてのIII−V族化合物半導体層
    を形成する工程において、その第2の障壁層としてのI
    II−V族化合物半導体層を、AlAsでなるものとし
    て形成し、 上記バッファ層としてのIII−V族化合物半導体層を
    形成する工程において、そのバッファ層としてのIII
    −V族化合物半導体層を、GaAsでなるものとして形
    成することを特徴とする量子細線構体の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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