JPH07307451A - 単結晶シリコン量子箱の形成方法 - Google Patents

単結晶シリコン量子箱の形成方法

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JPH07307451A
JPH07307451A JP12423294A JP12423294A JPH07307451A JP H07307451 A JPH07307451 A JP H07307451A JP 12423294 A JP12423294 A JP 12423294A JP 12423294 A JP12423294 A JP 12423294A JP H07307451 A JPH07307451 A JP H07307451A
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JP
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film
silicon
pattern
layer
quantum box
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JP12423294A
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Gen Hashiguchi
原 橋口
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な超高精細なリソグラフィ法を用いるこ
となく、均一な形状を再現性よく形成可能であり、かつ
量産化が容易な量子箱の形成方法を提供する。 【構成】 SOI基板を利用して1回のシリコンエッチ
ングと2回の異方性エッチングとによって三角錐構造の
単結晶シリコン量子箱を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子デバイスや光デバ
イスなどに用いられる量子箱の形成方法に関し、特に単
結晶シリコンによる量子箱の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体超微細加工技術の発展はめ
ざましく、数nm程度の構造物を形成するに至ってい
る。量子箱は、この超微細加工技術によって形成される
構造物であり、量子細線と並んで電子の単一モード化
(または1次元化、0次元化)を企図することにより、
電子デバイスや光デバイスの大幅な性能向上や、新たな
概念の新デバイスの創成の可能性などから注目されてい
る。
【0003】従来の量子箱の構造及びその形成方法とし
ては、電子ビーム描画法によるリソグラフィや、有機金
属気相選択成長法(MOCVD)等を用いたものが知ら
れており、例えば、応用物理、第61巻、第8号(19
92年発行)、第800〜804頁、「有機金属気相選
択成長による量子細線の作製とその光物性」には、量子
細線の作製と並んで、SiO2パターン上の選択成長に
よるGaAsドット(量子箱)の作製が開示されてい
る。
【0004】この方法では、まず図5(a)に示すよう
に、GaAs基板30上に、SiO2膜40を約30n
m形成し、電子ビーム描画法と化学エッチングとによ
り、SiO2膜に650×650nmの窓41を開けて
シリコン面を露出させる。次いでこの露出したシリコン
面に、図5(b)に示すように、減圧MOCVD法によ
り、AlGaAsのピラミッド状の台座31を形成す
る。
【0005】引き続き、台座31の上部にGaAsを成
長させると、図5(c)に示すように、四角錐の台座3
1の上面及び側面にGaAsが成長して量子箱32とな
る。
【0006】さらにAlGaAs42を成長させること
により、図5(d)に示すように、量子箱32の全体が
覆われるようにして完全に埋め込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の量子箱の形成方法では、電子ビーム描画法などの超
高精細なリソグラフィによってその大きさが規定されて
おり、量産性に問題がある。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みなされたものであり、その主な目的は、特別な超高
精細なリソグラフィ法を用いることなく、均一な形状を
再現性よく形成可能であり、かつ量産化が容易な量子箱
の形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、絶縁性物質上に形成された面方位(10
0)の単結晶シリコン層を表面に有する基板上に耐酸化
膜を成膜する工程と、該耐酸化膜の一部を除去すること
によってシリコン面が露出した第1の窓を開ける工程
と、該第1の窓から露出しているシリコン層の表面をエ
ッチングする工程と、該エッチング工程にてエッチング
されたシリコン面に熱酸化によって酸化シリコン膜を成
膜する工程と、前記耐酸化膜の一部を除去して前記第1
の窓と交差するように第2の窓を開ける工程と、該第2
の窓部分に露出したシリコン層の表面を異方性エッチン
グ液でエッチングする工程と、該異方性エッチング液の
浸漬工程にて露出した〔111〕面と等価なシリコン面
に熱酸化によって酸化シリコン膜を成膜する工程と、前
記耐酸化膜を除去する工程と、該耐酸化膜除去工程にて
露出したシリコン層に〔111〕面と等価な面を露出さ
せるべく異方性エッチング液に浸漬してエッチングする
工程とを含むことを特徴とする単結晶シリコン量子箱の
形成方法を提供することによって達成される。
【0010】
【作用】本発明の量子箱の形成方法によれは、原理的に
絶縁性物質上に形成された単結晶シリコン膜の膜厚のみ
で量子箱の大きさが決定される。さらに、本形成方法に
於ける量子箱は、2回のリソグラフィによるパターンの
方形状重なりの4隅に形成されるため、リソグラフィの
精度に量子箱の大きさ、形は無関係である。従って、均
一な単結晶シリコン量子箱を、極めて高い再現性をもっ
て形成することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。先ず、本発明の量子箱の形成方法
の一実施例について説明する。本実施例では、4個の量
子箱の形成方法について示している。尚、図1は図2
(a)に於けるA−A線での断面である。
【0012】本発明で用いる基板は、図1(a)に示す
ように、表面シリコン層1とシリコン基板3との間に絶
縁層2を有するSOI基板である。本実施例に於ては、
表面シリコン層1の膜厚が約50nm、絶縁層2の膜厚
が約350nmのSIMOXウエハを利用した。必要に
応じて表面シリコン層1を、例えば熱酸化あるいは研磨
してしてさらに薄くして使用しても良い。
【0013】最初に、図1(b)に示すように、表面シ
リコン層1の上に0.01〜0.1μm程度のSiN膜
を成膜し(SiNデポ工程)、これにレジスト5を塗布
してフォトリソグラフィ及びRIEによって直線状の縁
を持つ長方形のSiNパターン4を形成する(SiNパ
ターニング工程)。さらにシリコンエッチング条件によ
るRIEを続けて表面シリコン層1をエッチングする
(SiRIE工程)。このとき、長方形のSiNパター
ン4の縁は、図2(a)に示すように、面方位(10
0)方向に合わせる。この方向合わせは、(100)方
向に対して±45°未満までは許容されるが、量子箱の
構造の均一性からは(100)方向が好ましいので、本
実施例では(100)方向に合わせた。
【0014】続いてレジスト5を除去した後に熱酸化を
行い、図1(c)に示すように、露出している表面シリ
コン層1部分にSiO2膜6を成膜する(熱酸化工
程)。
【0015】これまでの工程、即ち、SiNデポ工程、
SiNパターニング工程、SiRIE工程、および熱酸
化工程を、説明の便宜上第1工程と称する。
【0016】次に、図2(b)に示すように、上記第1
工程で形成したSiNパターン4と平面パターンが交差
するように長方形のレジスト7を形成し、第1工程と同
様に、SiNパターニング工程によってSiNパターン
4の一部を除去し、正方形のSiN膜8を形成する。こ
のとき、レジスト7のパターンは、上述した理由によ
り、SiNパターン4と直角に交わる〈010〉方向に
合わせた。また、パターン合わせ余裕X・Yは、SiN
膜8が形成される限りに於て、適当に取れば良い。
【0017】次にレジスト7を除去し、前述の工程によ
って露出させたシリコン面を異方性エッチング液に浸漬
する。ここで用いる異方性エッチング液としては、他の
面に比較して〔111〕面のエッチング速度の非常に遅
いKOH水溶液、ヒドラジン水溶液、あるいはエチレン
ジアミンピロカテコール液などを用いる。本実施例で
は、KOH水溶液(50℃、30重量%)が、〔11
1〕面のみをエッチングせずに他の方位の面をエッチン
グする異方性の選択制に優れているため、これを用い
た。これにより、第1工程に於けるSiRIE工程と同
程度、即ち本実施例では、50nmの表面シリコン層1
を掘り下げる。このとき、図3(a)に示すように、S
iN層8の下がアンダーエッチングされ、SiN膜8の
角を通る〔111〕面が4隅に形成される。
【0018】次いで熱酸化を行い、図3(a)に於ける
B−B断面図である図3(b)に示すように、露出して
いる表面シリコン層1部分にSiO2膜9を成膜する。
【0019】第1工程後のここまでの工程を説明の便宜
上第2工程と称する。
【0020】次に、SiNエッチング条件のRIE等に
よってSiN膜8を全て除去する。尚、このときSiO
2膜6・9は残っている。そして第2工程と同様に、異
方性エッチング工程にて表面シリコン層1を掘り下げ、
〔111〕面を露出させる。この工程を説明の便宜上第
3工程と称する。
【0021】以上の第1工程から第3工程により、SO
I基板の絶縁膜2上に三角錐構造の量子箱10が形成さ
れる。第3工程終了後の量子箱10の斜視図を図4bに
示す。量子箱10はパターン8の4隅を頂点とした三角
錐構造であり、3つの側面のうち2つが〔111〕面か
らなる。その三角錐構造の高さは、第1工程から第3工
程までのプロセスによらず、SOI基板の表面シリコン
層1の膜厚で決定される。さらに、各側面の傾きも、プ
ロセスによらずほぼ一義的に決定されるため、量子箱の
体積も表面シリコン層1の膜厚でほぼ決定され、極めて
高い再現性をもって均一な量子箱が形成される。
【0022】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明による単結晶シリコン量子箱の形成方法は、超高精
度のリソグラフィ装置やMOCVD装置などを用いるこ
となく量子箱を構成する側面を制御しながら形成してい
るので、形の揃った単結晶シリコン量子箱を容易に量産
化することが可能であり、量産化のための設備投資も比
較的少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による単結晶シリコン量子箱の一実施例
を工程順に説明する断面図。
【図2】本発明による単結晶シリコン量子箱の形成方法
を用いた一実施例を工程順に説明する平面図。
【図3】図2に続く平面図。
【図4】図3に続く平面図及び部分拡大斜視図。
【図5】従来の量子箱の形成方法を工程順に説明する断
面図。
【符号の説明】
1 表面シリコン層 2 絶縁層 3 シリコン基板 4・8 SiNパターン 5・7 レジスト 6・9 SiO2膜 10 単結晶シリコン量子箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性物質上に形成された面方位(10
    0)の単結晶シリコン層を表面に有する基板上に耐酸化
    膜を成膜する工程と、 該耐酸化膜の一部を除去することによってシリコン面が
    露出した第1の窓を開ける工程と、 該第1の窓から露出しているシリコン層の表面をエッチ
    ングする工程と、 該エッチング工程にてエッチングされたシリコン面に熱
    酸化によって酸化シリコン膜を成膜する工程と、 前記耐酸化膜の一部を除去して前記第1の窓と交差する
    ように第2の窓を開ける工程と、 該第2の窓部分に露出したシリコン層の表面を異方性エ
    ッチング液でエッチングする工程と、 該異方性エッチング液の浸漬工程にて露出した〔11
    1〕面と等価なシリコン面に熱酸化によって酸化シリコ
    ン膜を成膜する工程と、 前記耐酸化膜を除去する工程と、 該耐酸化膜除去工程にて露出したシリコン層に〔11
    1〕面と等価な面を露出させるべく異方性エッチング液
    に浸漬してエッチングする工程とを含むことを特徴とす
    る単結晶シリコン量子箱の形成方法。
JP12423294A 1994-05-12 1994-05-12 単結晶シリコン量子箱の形成方法 Withdrawn JPH07307451A (ja)

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