JPH07307112A - 導電ペースト - Google Patents

導電ペースト

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Publication number
JPH07307112A
JPH07307112A JP5590194A JP5590194A JPH07307112A JP H07307112 A JPH07307112 A JP H07307112A JP 5590194 A JP5590194 A JP 5590194A JP 5590194 A JP5590194 A JP 5590194A JP H07307112 A JPH07307112 A JP H07307112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
conductive paste
hole
powder
composite particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5590194A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Yamana
章三 山名
秀次 ▲くわ▼島
Hideji Kuwashima
Junichi Kikuchi
純一 菊池
Hiroshi Wada
和田  弘
Riichi Ono
利一 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP5590194A priority Critical patent/JPH07307112A/ja
Publication of JPH07307112A publication Critical patent/JPH07307112A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高導電性で、かつ経済的に優れ、高温多湿の
雰囲気下で電界が印加されても電極間又は配線間の短絡
を防止ないしはできるだけ減少させることが可能な電気
回路形成用の導電ペーストを提供する。 【構成】 銀粉とコバルト粉とが略均一に一体化された
複合粒子を含む導電ペースト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気回路形成用の導電ペ
ーストに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板、電子部品等の配
線導体を形成する方法として、導電性に優れた銀粉を含
有するペーストを塗布又は印刷して形成する方法が一般
的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】銀粉を用いた導電ペー
ストは、導電性が良好なことから印刷配線板、電子部品
等の配線導体や電極として使用されているが、これらは
高温多湿の雰囲気下で電界が印加されると、配線導体や
電極にマイグレーションと称する銀の電析が生じ電極間
又は配線間が短絡するという欠点が生じる。このマイグ
レーションを防止するための方策はいくつか行われてお
り、導体の表面に防湿塗料を塗布するか又は導電ペース
トに含窒素化合物などの腐食抑制剤を添加するなどの方
策が検討されているが十分な効果が得られるものではな
かった。
【0004】銀とパラジウムの合金を使用すればマイグ
レーションを改善できるが、パラジウムが高価なため導
電ペーストも高価となり、また導通抵抗の良好な導体を
得るには銀粉又は銀とパラジウムの合金粉の配合量を多
くしなければならず、これらの原料が高価であることか
ら導電ペーストも高価になるという欠点があった。
【0005】本発明はかかる欠点のない導電ペーストを
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は銀粉とコバルト
粉とが略均一に一体化された複合粒子を含む導電ペース
トに関する。
【0007】本発明における銀粉とコバルト粉の複合粒
子はその形状を限定するものではないが、アスペクト比
は平均で大略3以上あるフレーク状の形状であることが
好ましく、10以上であるフレーク状の形状であればさ
らに好ましい。また、その長径の平均粒径は20μm以
下が好ましく、10μm以下であれば印刷性を低下させ
ないのでさらに好ましい。
【0008】複合粒子の作製方法は特に制限はないが、
銀粉とコバルト粉を略均一に混合したのち又は略均一に
混合しながら強い衝撃力を粒子に加えて複数の粒子を一
体化させればよい。具体的にはボールミル、連続ビーズ
ミル等の方法で略均一に混合し、次いでこれを振動ミ
ル、遊星型ボールミル、アトライター等の高剪断力を印
加できる装置で処理して複合一体化させればよい。
【0009】複合粒子の銀粉とコバルト粉の比率は導体
の抵抗、マイグレーションの防止及び耐はんだ性の点か
ら重量比で100:1〜20:1(銀粉:コバルト粉)
であることが好ましい。
【0010】導電ペーストは上記の材料以外に液状のエ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂
等の有機質の接着剤成分、2エチル4メチルイミダゾー
ルなどの有機質の接着剤成分の硬化剤及び必要に応じて
テルピネオール、エチルカルビトール、カルビトールア
セテート、ブチルセロソルブ等の溶媒、ベンゾチアゾー
ル、ベンズイミダゾール等の腐食抑制剤、微小黒鉛粉末
などを含有する。銀粉及びコバルト粉の含有量は導電ペ
ーストの固形分に対して導体の抵抗と経済性から20〜
60重量%であることが好ましく、30〜60重量%で
あることがさらに好ましい。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。 実施例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
製、商品名エピコート834)60重量部及びビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製、商品
名エピコート828)40重量部を予め加温溶解させ、
次いで室温に冷却した後2エチル4メチルイミダゾール
(四国化成製)5重量部、エチルカルビトール(和光純
薬製、試薬)20重量部、ブチルセロソルブ(和光純薬
製、試薬)20重量部を加えて均一に混合して樹脂組成
物とした。
【0012】一方、フレーク状の銀粉(徳力化学研究所
製、商品名TCG−1)100g及び平均粒径が1μm
以下のコバルト微粉(高純度化学製)5gを粉砕用ボー
ルと共にボールミルに投入し、100時間回転し、均一
に分散させた。さらにこれを遊星型ボールミル(高速回
転ボールミル)に移し、100時間高剪断力を印加して
一体化してアスペクト比が平均で13及び長径の平均粒
径が6μmの複合粒子を作製した。この後上記で得た樹
脂組成物145gに上記の複合粒子105gを加えて撹
拌らいかい機及び三本ロールで均一に分散して導電ペー
ストを得た。
【0013】次に上記で得た導電ペーストで、厚さが
1.6mmで直径が0.8mm(φ)のスルーホールを形成
した紙フェノール銅張積層板(日立化成工業製、商品名
MCL−437F)に図1に示すテストパターンを印刷
すると共にこれをスルーホール1に充てんしたものを大
気中で60℃30分さらに160℃30分の条件で加熱
処理して配線板を得た。なお図1において2は紙フェノ
ール銅張積層板である。次に得られた配線板の抵抗を測
定した。その結果、銅箔の抵抗を除いたスルーホール1
の抵抗は23mΩ/穴であり、隣り合うスルーホール間
の絶縁抵抗は108Ω以上であった。該配線板の冷熱衝
撃試験を実施した結果、スルーホール1の抵抗は30m
Ω/穴であった。また該配線板の湿中負荷試験を実施し
た結果、スルーホール間の絶縁抵抗は108Ω以上であ
った。なお、冷熱試験条件は125℃30分〜−65℃
30分を100サイクル行い、湿中負荷試験は40℃9
0%RH中、隣り合うライン間に50Vの電圧を印加し
て2000時間保持した。また耐はんだ試験(260
℃、10秒、5回)を行ったが、ランド部分の導電ペー
スト硬化物に、はんだくわれは認められなかった。
【0014】実施例2 実施例1で用いたフレーク状銀粉を235g及びコバル
ト粉を5g配合した以外は実施例1と同様の工程を経て
アスペクト比が平均で13及び長径の平均粒径が6μm
の複合粒子を作製した。この後実施例1で得た樹脂組成
物145gに上記の複合粒子を240g加えて実施例1
と同様の方法で均一に混合分散して導電ペーストを得
た。以下実施例1と同様の工程を経て配線板を作製して
その特性を評価した。その結果、スルーホールの抵抗は
18mΩ/穴であり、スルーホール間の絶縁抵抗は10
8Ω以上であった。また該配線板の冷熱衝撃試験を実施
した結果、スルーホールの抵抗は20mΩ/穴であり、
湿中負荷試験の結果では、スルーホール間の絶縁抵抗は
108Ω以上であった。
【0015】実施例3 実施例1で用いたフレーク状銀粉を400g及びコバル
ト粉を8g配合した以外は実施例1と同様の工程を経て
アスペクト比が平均で13及び長径の平均粒径が6μm
の複合粒子を作製した。この後実施例1で用いた樹脂組
成物145gに上記の複合粒子を408g加えて実施例
1と同様の方法で均一に混合分散して導電ペーストを得
た。以下実施例1と同様の工程を経て配線板を作製して
その特性を評価した。その結果、スルーホールの抵抗は
16mΩ/穴であり、スルーホール間の絶縁抵抗は10
8Ω以上であった。また該配線板の冷熱衝撃試験を実施
した結果、スルーホールの抵抗は19mΩ/穴であり、
湿中負荷試験の結果では、スルーホール間の絶縁抵抗は
108Ω以上であった。
【0016】比較例1 実施例1で得た樹脂組成物145gに実施例1で用いた
フレーク状銀粉を400g加えて実施例1と同様の方法
で均一に混合分散して導電ペーストを得た。以下実施例
1と同様の工程を経て配線板を作製してその特性を評価
した。その結果、スルーホールの抵抗は21mΩ/穴で
あり、スルーホール間の絶縁抵抗は108Ω以上であっ
た。また該配線板の冷熱衝撃試験を実施した結果、スル
ーホールの抵抗は26mΩ/穴であり、湿中負荷試験の
結果では、スルーホール間の絶縁抵抗は配線板5枚のう
ち3枚が107Ω台に低下していた。また実施例1と同
様の耐はんだ試験を実施したところ、ランド部分の導電
ペースト硬化物に、はんだくわれが認められた。
【0017】
【発明の効果】本発明になる導電ペーストは、配線板に
おけるスルーホールの抵抗が低い高導電性のペーストで
あり、また湿中負荷試験後におけるスルーホール間の絶
縁抵抗の低下が小さく、また、高価なパラジウムを使用
することなく耐マイグレーション性及び耐はんだ性を改
善できるなど経済的にも優れた導電ペーストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙フェノール銅張積層板に導電ペーストを印刷
すると共にスルーホールに充てんした状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 スルーホール 2 紙フェノール銅張積層板
フロントページの続き (72)発明者 和田 弘 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 小野 利一 茨城県日立市鮎川町三丁目3番1号 桜川 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀粉とコバルト粉とが略均一に一体化さ
    れた複合粒子を含む導電ペースト。
JP5590194A 1994-03-15 1994-03-25 導電ペースト Pending JPH07307112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5590194A JPH07307112A (ja) 1994-03-15 1994-03-25 導電ペースト

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4369194 1994-03-15
JP6-43691 1994-03-15
JP5590194A JPH07307112A (ja) 1994-03-15 1994-03-25 導電ペースト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07307112A true JPH07307112A (ja) 1995-11-21

Family

ID=26383501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5590194A Pending JPH07307112A (ja) 1994-03-15 1994-03-25 導電ペースト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07307112A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141520A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Kyocera Corp 太陽電池素子およびその製造方法
JP2009286664A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 金属酸化物粒子粉末及びその製造方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141520A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Kyocera Corp 太陽電池素子およびその製造方法
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