JPH0730686A - 宅内通信方式 - Google Patents

宅内通信方式

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JPH0730686A
JPH0730686A JP5194285A JP19428593A JPH0730686A JP H0730686 A JPH0730686 A JP H0730686A JP 5194285 A JP5194285 A JP 5194285A JP 19428593 A JP19428593 A JP 19428593A JP H0730686 A JPH0730686 A JP H0730686A
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JP
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call processing
terminal
management device
communication
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JP5194285A
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Inventor
Edamasu Kamoi
條益 鴨井
Masabumi Kato
正文 加藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザ構内網(宅内網)における内線等の通
信方式に関し、構内交換機を必要とせず、拡張性に優れ
た宅内通信方式を提供することを目的とする。 【構成】 宅内網と公衆網の情報を分離する分離装置1
4を有し、この分離装置14の宅内網側において複数の
端末111 〜11n をそれらの端末111 〜11n で共
有する伝送媒体13に伝送媒体13へのアクセス競合を
制御する装置121 〜12n を介してバス形態またはリ
ング形態で接続した宅内網の通信方式であって、分離装
置14または複数の端末111 〜11n の一つを管理装
置にして管理装置に呼処理装置を備え、端末111 〜1
n 間の内線通信時に、発着信端末と管理装置の呼処理
装置との間で呼制御情報を送受信することで、管理装置
が伝送媒体を共有している端末の内線通信の呼処理を代
表して管理するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】本発明はユーザ構内網(宅内網)における
内線等の通信方式に関する。
【0003】近年、音声やデータのみならず、更に高速
な画像情報の通信サービスの実現に向けて広帯域ISD
Nの構築が進められている。この広帯域ISDNでは、
数百Mbps という高速なユーザ・網インタフェース(U
NI)が加入者に提供される。しかし、このサービス導
入当初は高速な通信を必要とする端末は少ないと考えら
れるので、複数の低速端末でそのユーザ・網インタフェ
ースを共有することにより、アクセスコストの低減を図
ろうとしている。
【0004】このように一本の高速ユーザ・網インタフ
ェースに複数の端末が接続されている場合、その端末間
で通信を行いたいといった要求が発生すると考えられ、
その実現が必要とされる。
【0005】
【従来の技術】一般に通信網は、公衆網とユーザ構内網
に分類される。一般の電話網加入者は加入者線を介して
交換局に直接に接続される。
【0006】しかし、大企業のように多くのユーザが一
箇所に集中している場合に、交換局から各々の端末へそ
れぞれ加入者線を引くと、利用率の割に加入者線の敷設
コストがかかるばかりでなく、企業内での内線通信に公
衆網を利用することになり、ランニングコストも増大す
る。
【0007】したがって、従来は図10に示されるよう
に、ユーザ構内に構内交換機(PBX:NT2相当の装
置)を設置することで、ユーザ構内に接続されている端
末11 〜1n の利用率により通信回線の集線を行い、ユ
ーザ網−交換局間に敷設する回線数を節約するととも
に、ユーザ構内での内線通信の処理を構内交換機が行う
ことでランニングコストも削減している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来はユー
ザ構内網の端末をスター形態で構内交換機へ接続して構
内交換機が集中して呼を管理している。このユーザ構内
に構内交換機を設置する方法では、加入者端末とは別に
内線/外線通信用の交換機能が必要であるが、構内交換
機に収容可能な端末数には限りがあるので、将来の端末
の増設に対処するためには構内交換機の容量としてその
増設分を見込んだ余裕のあるものを当初から用意してお
く必要があり、したがって設置当初やシステムが小規模
のときには不経済である。また構内交換機と端末間をス
ター形態で回線接続する必要があるため、インタフェー
スの増加と構内に敷設するケーブル数の増大を招く。
【0009】本発明はこのような問題を解決するための
ものであり、ユーザ構内網のトポロジーとしてはリング
形態あるいはバス形態とし、内線通信を公衆網を介在す
ることなく、また公衆網に影響することなく、内線通
信、公衆網との通信を実現するという着想に基づいて、
構内交換機を必要とせず、拡張性に優れた宅内通信方式
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る原理
説明図である。上述の課題を解決するために、本発明に
おいては、第1の形態として、宅内網と公衆網の情報を
分離する分離装置14を有し、この分離装置14の宅内
網側において複数の端末111 〜11n をそれらの端末
111 〜11n で共有する伝送媒体13に伝送媒体13
へのアクセス競合を制御する装置121 〜12n を介し
てバス形態またはリング形態で接続した宅内網の通信方
式であって、分離装置14または複数の端末111 〜1
n の一つを管理装置にして管理装置に呼処理装置を備
え、端末111 〜11n 間の内線通信時に、発着信端末
と管理装置の呼処理装置との間で呼制御情報を送受信す
ることで、管理装置が伝送媒体を共有している端末の内
線通信の呼処理を代表して管理するようにしたことを特
徴とする宅内通信方式が提供される。
【0011】また本発明においては、第2の形態とし
て、上述の宅内通信方式において、上記管理装置とは別
に予備の管理装置を予め定めて予備の管理装置にも呼処
理装置を備えておき、正規の管理装置に障害が発生した
場合には、予備の管理装置の呼処理装置へ現時点の宅内
系の呼制御情報の転送を行うことで予備の管理装置へ呼
処理の管理を移行するようにしたことを特徴とする宅内
通信方式が提供される。
【0012】また本発明においては、第3の形態とし
て、上述の宅内通信方式において、上記管理装置とは別
に予備の管理装置を予め定めて予備の管理装置にも呼処
理装置を備えておき、正規の管理装置の現時点の宅内系
の呼処理情報の転送を予備の管理装置の呼処理装置へ周
期的あるいは呼処理情報の変更があった時に随時に行っ
ておき、正規の管理装置に故障があった場合には直ちに
予備の管理装置へ呼処理の管理を移行するようにしたこ
とを特徴とする宅内通信方式が提供される。
【0013】また本発明においは、第4の形態として、
宅内網と公衆網の情報を分離する分離装置を有し、この
分離装置の宅内網側において複数の端末をそれらの端末
で共有する伝送媒体に伝送媒体へのアクセス競合を制御
する装置を介してバス形態またはリング形態で接続した
宅内網の通信方式であって、全端末に呼処理装置を備え
ておき、任意の端末間で内線通信を行う場合にその端末
間の通信のための呼制御情報をシグナリングチャネルを
介して全端末の呼処理装置へ通知することにより各端末
が自端末以外の通信の呼制御情報を把握できるようにし
て、伝送媒体を共有している端末の内線通信の呼処理を
各端末が分散して管理するようにしたことを特徴とする
宅内通信方式が提供される。
【0014】また本発明においては、第5の形態とし
て、宅内網と公衆網の情報を分離する分離装置を有し、
この分離装置の宅内網側において複数の端末をそれらの
端末で共有する伝送媒体に該伝送媒体へのアクセス競合
を制御する装置を介してバス形態またはリング形態で接
続した宅内網の通信方式であって、全端末に呼処理装置
を備えておき、各端末の呼処理装置は伝送媒体上の全て
の呼制御情報を漏れ呼制御情報として常に受信すること
により自端末以外の通信の呼処理情報を把握できるよう
にして、伝送媒体を共有している端末の内線通信の呼処
理を各端末が分散して管理するようにしたことを特徴と
する宅内通信方式が提供される。
【0015】
【作用】第1の形態の宅内通信方式においては、分離装
置14または複数の端末111〜11n の一つを管理装
置にして選び、その管理装置に呼処理装置を備える。こ
こでは端末111 を管理装置として選んだことにする。
例えば端末112 と端末11n 間の内線通信時には、発
着信端末112 、11n と管理装置111 の呼処理装置
との間で呼制御情報を送受信する。これにより管理装置
111 が伝送媒体13を共有している端末の内線通信の
呼処理を代表して管理することができる。
【0016】第2の形態の宅内通信方式においては、上
記管理装置111 とは別に予備の管理装置を予め定めて
予備の管理装置にも呼処理装置を備えておく。ここでは
予備の管理装置として端末112 を選んだものとする。
正規の管理装置111 に障害が発生した場合には、正規
の管理装置111 から予備の管理装置112 の呼処理装
置へ現時点の宅内系の呼制御情報の転送を行うことで、
予備の管理装置112へ呼処理の管理を移行できる。
【0017】また第3の形態の宅内通信方式において
は、正規の管理装置111 の現時点の宅内系の呼処理情
報の転送を予備の管理装置112 の呼処理装置へ周期的
あるいは呼処理情報の変更があった時に随時に行ってお
く。これにより正規の管理装置111 に故障があった場
合には直ちに予備の管理装置112 へ呼処理の管理を移
行できる。
【0018】また第4の形態の宅内通信方式において
は、全端末111 〜11n に呼処理装置を備えておき、
任意の端末間で内線通信を行う場合にその端末間の通信
のための呼制御情報をシグナリングチャネルを介して全
端末の呼処理装置へ通知する。これにより各端末が自端
末以外の通信の呼制御情報を把握できるようになり、伝
送媒体を共有している端末の内線通信の呼処理を各端末
が分散して管理することができる。
【0019】また第5の形態の宅内通信方式において
は、上述の第4の形態の宅内通信方式のように呼制御情
報をシグナリングチャネルを介して全端末へ通知する代
わりに、各端末の呼処理装置が伝送媒体上の全ての呼制
御情報を漏れ呼制御情報として常に受信する。これによ
り各端末は自端末以外の通信の呼処理情報を把握できる
ようになり、伝送媒体を共有している端末の内線通信の
呼処理を各端末が分散して管理することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2には本発明の一実施例としての宅内通信方式
による宅内網が示される。図2において、複数の端末1
1 〜1n は、これら複数の端末11 〜1n で共有する伝
送媒体3へ、その伝送媒体3へのアクセス競合を制御す
る装置(MAU:Media Access Unit) 21 〜2n をそ
れぞれ介してバス形態またはリング形態で接続されてお
り、この伝送媒体3は宅内網と公衆網を分離する網終端
装置4(NT2相当)に接続され、さらにこの網終端装
置4から網終端装置5(NT1相当)を介し、ユーザ・
網インタフェースUNIの公衆網に接続される。
【0021】この宅内網に接続されている複数の端末1
1 〜1n のうちの一つ、この実施例では端末11 が管理
端末として選択され、この管理端末11 には呼処理装置
が内蔵され、この呼処理装置は各端末および公衆網との
呼制御情報(あるいは呼処理情報ともいう)を送受信
し、伝送媒体3を共有している端末11 〜1n の内/外
線通信の呼処理を代表して管理するようになっている。
この目的のために、管理端末11 と各端末12 〜1n
よび公衆網との間には呼制御情報を転送するためのシグ
ナリングチャネルSVC(Signalling Virtual Channe
l) が予めそれぞれ張られている。そして各端末は予め
決められた管理端末との間のシグナリングSVC番号を
見て自分用のSVCであることを認識する。
【0022】この宅内網により内線通信の呼処理管理を
管理端末で行う動作を以下に説明する。いま、管理端末
1 の管理下に端末12 が発信端末、端末1n が着信端
末となって端末12 と端末1n 間で通信を行うものとす
る。図3にはそのときの接続シーケンス手順が示され
る。
【0023】まず発信端末12 はシグナリングチャネル
SVC1を用いて管理端末11 に発呼要求(SETU
P)を送る。このメッセージはバス形態では両端の端末
が、またリング形態では一周回後に発信端末が刈り取
る。この発呼要求情報には情報転送に使う要求帯域や品
質クラス等が書かれており、管理端末11 の呼処理装置
はその内線通信を共通媒体3上で行えるか否かを現在の
帯域利用状況から調べてその通信の受付可否を判断す
る。管理端末11 がこの処理を行っている間は発信端末
2 へ呼設定処理中表示(CALL PROCEEDI
NG)を返送する。
【0024】この結果、通信可能と判断されると、管理
端末11 は着信端末1n に対して着信端末1n と管理端
末11 間のシグナリングチャネルSVC2を用いて発呼
要求(SETUP)を送ると共に、情報転送用のUVC
1も送って発信端末12 からの着信の通知をする。
【0025】これにより着信端末1n は呼出しを開始
し、管理端末11 へ呼出し中表示(ALERTING)
を返信する。これを受信した管理端末11 は発信端末1
2 に呼出し中表示(ALERTING)を送信して着信
端末1n が呼出し中であることを通知する。この時、情
報転送用のUVC1も発信端末12 へ通知する。
【0026】着信端末1n が応答すると、着信端末1n
は管理端末11 へ接続通知(CONNECT)を送信
し、それを受信した管理端末11 はさらに発信端末12
へ接続通知(CONNECT)を送信して着信端末1n
が応答したことを通知し、着信端末1n に対しては接続
がされたことを示す接続確認通知(CONNECT A
CKNOWLEGE)を返信する。
【0027】その後、情報転送用のUVC1を用いて、
発信端末11 と着信端末1n の間で通信を行う。
【0028】また、呼の解放手順についても同様に、管
理端末11 と各端末間に設定されているシグナリングチ
ャネルSVCを用いて行う。例えば、着信端末1n が先
に切断した場合、着信端末1n から管理端末11 へ切断
通知(DISCONNECT)を送信し、それを受信し
た管理端末11 は発信端末12 へ着信端末1n が接続さ
れたことを表す切断通知(DISCONNECT)を送
って切断を通知する。
【0029】管理端末11 は現在のデータベースから、
切断される呼の帯域を削減するなどの処理を行う。そし
て、管理端末11 は着信端末1n へ呼の解放要求(RE
LEASE)を通知し、同様に発信端末12 へも通知す
る。これを受信した発着信端末12 、1n はそれぞれ呼
の解放処理を行い、管理端末11 へ解放完了通知(RE
LEASE COMPLETE)を行う。
【0030】なお、外線通信の場合には、シグナリング
や情報転送用のチャネル(SVC、UVC)の割付けは
公衆網側が設定するため、構内網の呼処理装置が勝手に
割り付けると混乱する。したがって、内線と外線を区別
するためVC/VPの領域を分け、NT2相当の網終端
装置4で外線用VPをフィルタリングして外線情報のみ
公衆網へ送る。
【0031】また、外線とのSVCは管理端末がユーザ
網内の帯域管理を行うため、各端末は管理端末経由で公
衆網と通信する。従って、網とのSVCを持つのは管理
端末のみである。
【0032】図4には本発明の他の実施例が示される。
上述の図2の方式では複数の端末のうちの一つを管理端
末として選定してそれに呼処理装置を備えるようにした
が、本発明はこれに限られるものではなく、図4に示さ
れるように、管理端末に換えてNT2相当の網終端装置
4に呼処理装置CPを備えるようにし、この網終端装置
4と各端末11 〜1n 間に呼制御情報を転送するための
シグナリングチャネルSVCを張るようにしても、上述
のシーケンスを同様の手順で行うことができる。
【0033】図5には本発明のまた他の実施例が示され
る。この実施例では、通常、図2の実施例のように端末
1 が管理端末として呼処理を代表して管理している
が、端末11 が故障した場合に、上記で示した通信の帯
域管理データなどの呼処理管理情報を、所定の予備の管
理端末、例えば予備端末12 へSVCを介して転送し、
予備端末12 に呼処理機能を移行して、以降、管理端末
として機能させる。
【0034】したがって、この実施例では、予備端末と
して選定される端末12 には予め呼処理装置CPを設け
ておく。また予備端末12 が管理端末として選定された
ときには、他の端末11 、13 〜1n との間に呼処理情
報の転送用のSVCをメタシグナリング手順を用いてそ
れぞれ張り直す。
【0035】なお、現行の管理端末11 の故障の度合い
等により、現行端末11 から予備端末12 へ現時点の宅
内網の呼処理情報を転送できない場合は、故障前の状態
の復帰を諦め、予備端末への呼処理機能の移行のみとす
る。
【0036】図6には本発明のまた他の実施例が示され
る。この実施例では、管理端末11の呼処理管理情報
を、周期的に、あるいはそれに変更が生じた場合に随時
に、予備の管理端末へSVCを介して転送しておく。こ
れにより管理端末11 に障害が起こった場合でも、その
時点で予備端末12 に呼処理管理情報を転送しなくとも
予備端末12 に速やかに呼処理の管理を移行することが
できる。
【0037】なお、管理端末の移行は端末間だけで行う
とは限らず、網終端装置4に呼処理装置を設けてこれを
予備装置とし、正規の管理端末が障害時にはこの網終端
装置に呼処理の管理を移行してもよいし、反対に通常は
網終端装置を正規の管理装置としておき、その障害時に
は予備の端末に呼処理の管理を移行してもよい。
【0038】図7には本発明のまた他の実施例が示され
る。この実施例は内線通信の呼処理管理を各端末が分散
して行う方式である。この実施例では、全端末11 〜1
n が呼処理装置を備えており、全端末の呼処理装置が同
一の呼処理管理データを持って各端末で分散して呼処理
を行うようになっている。このため、予め各端末の間に
は呼制御情報を転送するためのシグナリングチャネルS
VCが張られているものとする。
【0039】この実施例の動作を端末11 と端末12
で通信を行う場合を例として説明する。図8はそのとき
の接続シーケンス手順を示す。
【0040】この実施例では、前述の図3のシーケンス
図中の発着信端末の中間に介在している管理端末を除い
た場合とほぼ同様な手順で通信が行われる。ただし、任
意の端末間の通信の呼処理情報を呼の確保や解放が行わ
れる度に、他の全端末に通知することにより、全端末の
呼処理装置が同一の呼処理管理データを持って自端末以
外の通信の呼制御情報を把握し、それにより各端末で分
散して呼処理を行えるようにしている。このため、発信
端末から呼制御情報転送用のシグナリングチャネルを各
端末間にスター状に張る必要がある。
【0041】まず発信端末11 はシグナリングチャネル
SVC12を用いて着信端末12 に発呼要求(SETU
P)を情報転送用のUVC12と共に送る。この発呼要
求に対して着信端末12 は発信端末12 へ呼設定処理中
表示(CALL PROCEEDING)を返送する。
【0042】着信端末12 は呼出しを開始し、発信端末
1 へ呼出し中表示(ALERTING)を返信する。
着信端末12 が応答すると、着信端末1n は発信端末1
1 へ接続通知(CONNECT)を送信し、それを受信
した発信端末11 は着信端末12 に対して、接続がされ
たことを表す接続確認通知(CONNECT ACKN
OWLEGE)を返信する。
【0043】その後、情報転送用のUVC12を用い
て、発信端末11 と着信端末1n の間で通信を行う。そ
れと共に、この端末11 、12 間の呼処理情報を他の全
端末に対してSVCを介して通知する。
【0044】また、呼の解放手順についても同様に、端
末11 と端末12 間に設定されているシグナリングチャ
ネルSVC12を用いて行う。例えば、着信端末12
切断した場合、着信端末12 から発信端末11 へ切断通
知(DISCONNECT)を送信し、それを受信した
発信端末11 は着信端末12 へ呼の解放要求(RELE
ASE)を通知し、発着信端末11 、12 はそれぞれ呼
の解放処理を行い、着信端末12 へ解放完了通知(RE
LEASE COMPLETE)を行う。端末11 、1
2 の呼処理装置は現在のデータベースから、切断される
呼の帯域を削減するなどの処理を行う。
【0045】その後、端末11 と端末12 間の呼処理情
報を他の全端末に転送する。これにより全ての端末11
〜1n の呼制御情報は同じ内容となる。このように、こ
の実施例では、前述の管理端末の呼処理装置が集中的に
行っていた呼処理を、発信端末11 と着信端末12 の呼
処理装置に分散して行う。
【0046】図9には本発明のまた他の実施例が示され
る。この実施例では、上述の図7の実施例のような任意
端末間で通信の呼の確保や解放が行われる都度に他の全
端末へ呼制御情報を通知することをせず、発着信端末以
外の他の端末は共通媒体上の呼制御情報の全てを漏れ呼
制御情報として常に受信し、全端末が宅内網の呼制御情
報を同一の内容で管理することで、各端末が分散して呼
処理を行うようにしている。この方式によれば、呼制御
情報を全端末に通知する必要がなく、共有媒体上の通信
の負荷を軽減できる。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、従来の構内交換機のような交換機能を有する大掛か
りな装置を別に設置する必要がなくなり、端末数に比例
した小規模なハードウェア増加で内線通信が実現できる
ようになるので、特にシステムが小規模時に経済的であ
る。また端末数の増加も単にバス形態またはリング形態
の伝送媒体に端末を接続するだけで実現できるので、シ
ステムの拡張性に優れている。
【0048】また端末に設けた呼処理装置で呼処理を行
う本発明の方式は、従来のポイント・ツー・ポイント用
の端末の呼処理装置が流用でき、その処理能力に充分余
裕があるならば、ソフトウェアの変更のみで実現可能で
ある。
【0049】また網終端装置または複数の端末の一つを
管理装置(管理端末)とする方式では、その管理装置に
より一元管理ができるとともに、さらに、その管理装置
を予備の端末等に移行できる方式とすることで障害時の
信頼性を向上できる。さらに、周期的に呼処理情報を予
備端末へ転送する方式とするとで、障害時の復旧時間を
高速化できる。
【0050】また分散呼処理による本発明の方式では、
各端末が分散して呼処理を管理するため、一部の端末が
障害に陥っても他の端末間では通信が続行可能である。
さらに、漏れ呼制御情報を監視して分散呼処理を行う本
発明の方式では、全端末が任意端末間の呼処理情報を監
視しているため、この情報を全端末に通知する必要がな
くなり、共通媒体上の通信の負荷が軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原理説明図である。
【図2】本発明の宅内通信方式の実施例(集中呼処理)
を示す図である。
【図3】図2の実施例の内線通信の接続シーケンスの例
(集中呼処理)を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例(集中呼処理)を示す図で
ある。
【図5】本発明のまた他の実施例(集中呼処理)を示す
図である。
【図6】本発明のまた他の実施例(集中呼処理)を示す
図である。
【図7】本発明のまた他の実施例(分散呼処理)を示す
図である。
【図8】図8の実施例の内線通信の接続シーケンスの例
(分散呼処理)を示す図である。
【図9】本発明のまた他の実施例(分散呼処理)を示す
図である。
【図10】従来の宅内網の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 〜1n 端末 21 〜2n メディア・アクセス装置 3 伝送媒体 4 網終端装置(NT2相当) 5 網終端装置(NT1相当)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宅内網と公衆網の情報を分離する分離装
    置(14)を有し、この分離装置の宅内網側において複
    数の端末(111 〜11n )をそれらの端末で共有する
    伝送媒体(13)に該伝送媒体へのアクセス競合を制御
    する装置(121 〜12n )を介してバス形態またはリ
    ング形態で接続した宅内網の通信方式であって、 該分離装置または該複数の端末の一つを管理装置にして
    該管理装置に呼処理装置を備え、端末間の内線通信時
    に、発着信端末と該管理装置の呼処理装置との間で呼制
    御情報を送受信することで、該管理装置が伝送媒体を共
    有している端末の内線通信の呼処理を代表して管理する
    ようにしたことを特徴とする宅内通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の宅内通信方式において、
    上記管理装置とは別に予備の管理装置を予め定めて該予
    備の管理装置にも呼処理装置を備えておき、正規の管理
    装置に障害が発生した場合には、予備の管理装置の呼処
    理装置へ現時点の宅内系の呼制御情報の転送を行うこと
    で予備の管理装置へ呼処理の管理を移行するようにした
    ことを特徴とする宅内通信方式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の宅内通信方式において、
    上記管理装置とは別に予備の管理装置を予め定めて該予
    備の管理装置にも呼処理装置を備えておき、正規の管理
    装置の現時点の宅内系の呼処理情報の転送を予備の管理
    装置の呼処理装置へ周期的あるいは呼処理情報の変更が
    あった時に随時に行っておき、正規の管理装置に故障が
    あった場合には直ちに予備の管理装置へ呼処理の管理を
    移行するようにしたことを特徴とする宅内通信方式。
  4. 【請求項4】宅内網と公衆網の情報を分離する分離装置
    を有し、この分離装置の宅内網側において複数の端末を
    それらの端末で共有する伝送媒体に該伝送媒体へのアク
    セス競合を制御する装置を介してバス形態またはリング
    形態で接続した宅内網の通信方式であって、 全端末に呼処理装置を備えておき、任意の端末間で内線
    通信を行う場合にその端末間の通信のための呼制御情報
    をシグナリングチャネルを介して全端末の呼処理装置へ
    通知することにより各端末が自端末以外の通信の呼制御
    情報を把握できるようにして、伝送媒体を共有している
    端末の内線通信の呼処理を各端末が分散して管理するよ
    うにしたことを特徴とする宅内通信方式。
  5. 【請求項5】宅内網と公衆網の情報を分離する分離装置
    を有し、この分離装置の宅内網側において複数の端末を
    それらの端末で共有する伝送媒体に該伝送媒体へのアク
    セス競合を制御する装置を介してバス形態またはリング
    形態で接続した宅内網の通信方式であって、 全端末に呼処理装置を備えておき、各端末の呼処理装置
    は伝送媒体上の全ての呼制御情報を漏れ呼制御情報とし
    て常に受信することにより自端末以外の通信の呼処理情
    報を把握できるようにして、伝送媒体を共有している端
    末の内線通信の呼処理を各端末が分散して管理するよう
    にしたことを特徴とする宅内通信方式。
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