JPH07305707A - 筒状容器 - Google Patents

筒状容器

Info

Publication number
JPH07305707A
JPH07305707A JP28127794A JP28127794A JPH07305707A JP H07305707 A JPH07305707 A JP H07305707A JP 28127794 A JP28127794 A JP 28127794A JP 28127794 A JP28127794 A JP 28127794A JP H07305707 A JPH07305707 A JP H07305707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
fitting portion
outer fitting
mounting bracket
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28127794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3602584B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Suzuki
和雪 鈴木
Jun Kamei
順 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP28127794A priority Critical patent/JP3602584B2/ja
Publication of JPH07305707A publication Critical patent/JPH07305707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3602584B2 publication Critical patent/JP3602584B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/30Spring/Damper and/or actuator Units
    • B60G2202/31Spring/Damper and/or actuator Units with the spring arranged around the damper, e.g. MacPherson strut
    • B60G2202/312The spring being a wound spring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/12Mounting of springs or dampers
    • B60G2204/129Damper mount on wheel suspension or knuckle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/43Fittings, brackets or knuckles
    • B60G2204/4304Bracket for lower cylinder mount of McPherson strut
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/40Constructional features of dampers and/or springs

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を増大することなく溶接作業を簡略
化して、作業性の向上やコストの低減を図る。 【構成】 取付ブラケット34を、チューブ32の外周
に嵌合する外嵌部35と、該外嵌部35から径方向に突
出した一対の平行板部36,36と、前記外嵌部35の
先端部35Aから周方向に延設された一対の円弧部3
9,39等とから構成した。従って、該取付ブラケット
34をチューブ32に取付けたときには、前記外嵌部3
5と各円弧部39とによってチューブ32の開口端32
Aがほぼ全周に亘って囲繞され、炭酸ガスアーク溶接に
よるチューブ32とボトムキャップ33と取付ブラケッ
ト34との一体溶接が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばストラット式の
車両用懸架装置の一部を構成する油圧緩衝器,カートリ
ッジ等として用いて好適な筒状容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ストラット式の車両懸架装置
は、車体と車軸との間に設けられ、車体を独立的に懸架
するもので、筒状容器としてのカートリッジ内に油圧緩
衝器を装着したカートリッジ式懸架装置と、油圧緩衝器
自体を懸架装置に使用する形式とが知られている。
【0003】そこで、従来技術による懸架装置を図7な
いし図11を参照しつつ説明する。
【0004】まず、図7ないし図10に第1の従来技術
を示す。
【0005】図において、1は懸架装置の外筒をなす筒
状容器を示し、該筒状容器1は、後述するチューブ2,
ボトムキャップ3,取付ブラケット5等から大略構成さ
れている。
【0006】2は高強度のパイプ材等によって円筒状に
形成された筒状体としてのチューブを示し、該チューブ
2の下端側には開口端2Aを閉塞し、かつ該開口端2A
から突出するように蓋体としてのボトムキャップ3が嵌
合され、上端側には、後述するピストンロッド10の挿
通を許しつつ開口端2Bを閉塞すると共に、チューブ2
内に内筒(図示せず)を固定するアッパーキャップ4が
取付けられている。また、前記内筒内には、該内筒内を
上,下の油室に画成するピストン(いずれも図示せず)
が軸方向に摺動可能に挿嵌されている。
【0007】5はチューブ2の下端側外周に設けられ、
筒状容器1の一部をなす取付ブラケットを示し、該取付
ブラケット5は、図8,図9に示す如く、後述する外嵌
部6,平行板部7等から構成されている。
【0008】6はチューブ2の外周に嵌合された横断面
C字状の外嵌部で、該外嵌部6は、図10に示すよう
に、その先端部6Aが突出寸法Hをもってチューブ2の
開口端2Aから突出するように配設されている。
【0009】7は前記外嵌部6の周方向両端から径方向
外向きに突出し、互いにほぼ平行に伸長した一対の平行
板部で、該各平行板部7は、前記外嵌部6との間に形成
された補強突部8A,8Bによって外的負荷に対して補
強されている。また、該各平行板部7には、取付穴9,
9がそれぞれ2個ずつ穿設され、該各取付穴9には、取
付ブラケット5を介して筒状容器1を車両の前輪等を回
転可能に支持するナックルスピンドルのナックルブラケ
ットに取付けるためのボルト(いずれも図示せず)が挿
通されるようになっている。
【0010】ここで、前記取付ブラケット5のチューブ
2への固着方法について説明すると、まず、外嵌部6を
先端部6Aが開口端2Aから突出寸法Hだけ突出するよ
うにチューブ2に嵌合する。そして、この状態で、該外
嵌部6の基端側に炭酸ガスアーク溶接(以下、CO2
接という)を施し、溶接部W1 によってチューブ2に固
着する。また、外嵌部6の先端部6A内周に位置する部
分にもθ1 の範囲に亘ってCO2 溶接を施し、チューブ
2の開口端2Aに該外嵌部6の先端部6Aとボトムキャ
ップ3をC字状の溶接部W2 によって固着する。さら
に、前記ボトムキャップ3をチューブ2に気液密に固着
すべく、各平行板部7の間に位置する部分には、θ2 の
範囲に亘ってイナートガス(不活性ガス)として例えば
アルゴンガスを用いたイナートガスアーク溶接(以下、
アルゴン溶接という)を施し、眉形状の溶接部W3 によ
って該ボトムキャップ3,チューブ2間を封止する。
【0011】また、上述した固着方法では、CO2 溶接
とアルゴン溶接とを使い分けるようにしているが、この
CO2 溶接とアルゴン溶接との使い分けについて述べる
と、図10に示すように、チューブ2の開口端2Aのう
ち外嵌部6とボトムキャップ3とにより溝状になった部
分には、この溝内にCO2 を十分に貯えることができる
から安価な炭酸ガス(CO2 )を用いたCO2 溶接を施
すことができる。しかし、このCO2 溶接は、溶接部W
1 のように直角となる隅肉溶接が限界であり、各平行板
部7間に位置するボトムキャップ3外周側のように溶接
部位の断面形状が大きく開いている部分(鈍角な部分)
にはCO2 を貯えることができない。従って、この部分
には不活性ガスであるアルゴンガスにより広範囲に亘っ
て溶接部位を覆うことができるアルゴン溶接を施して溶
接するようにしている。
【0012】一方、10は下端側が筒状容器1内でピス
トンに固着され、上端側がアッパーキャップ4を介して
筒状容器1外に突出したピストンロッドで、該ピストン
ロッド10の上端部にはねじ部10Aが形成され、該ね
じ部10Aを介して車両の車体側に取付けられるように
なっている。
【0013】11はチューブ2の軸方向中間部に位置し
て径方向に突出した鍔状のスプリングシートで、該スプ
リングシート11は、筒状容器1等と共に懸架装置を構
成する懸架ばね(図示せず)の下端側を支持するもので
ある。
【0014】第1の従来技術による懸架装置は、上述の
如き構成を有するもので、該懸架装置で車両の車体側を
車軸側のナックルスピンドルに対して懸架させる場合に
は、チューブ2に取付けられた取付ブラケット5の各平
行板部7間にナックルブラケットをボルト等で締着し、
ピストンロッド10のねじ部10Aを車体側にナット等
で締着する。これにより、車両に上,下方向の振動が生
じたときには、ピストンロッド10を介してピストンが
内筒内で軸方向に移動し、該ピストンの移動によって流
動する油液に抵抗が与えられて減衰力が発生し、この振
動を減衰するようになっている。
【0015】次に、図11に第2の従来技術を示す。
【0016】図において、21は懸架装置の外筒をなす
筒状容器を示し、該筒状容器21は、後述するチューブ
22,ボトムキャップ23,取付ブラケット24等から
構成されている。
【0017】22は高強度のパイプ材等によって円筒状
に形成された筒状体としてのチューブを示し、該チュー
ブ22の下端側には開口端(図示せず)を閉塞し、かつ
該開口端から突出するように蓋体としてのボトムキャッ
プ23が嵌合されている。
【0018】24はチューブ22の下端側外周に設けら
れ、筒状容器21の一部をなす取付ブラケットを示し、
該取付ブラケット24は、後述の外側ブラケット25と
内側ブラケット26とから構成されている。また、該取
付ブラケット24の先端部24Aは、チューブ22の開
口端からわずかに突出するように配設されている。
【0019】25はチューブ22の下端側を囲繞するよ
うに設けられた外側ブラケットを示し、該外側ブラケッ
ト25は、横断面C字状に形成され、チューブ22外周
を外嵌する外嵌部25Aと、該外嵌部25Aの周方向両
端から径方向外向きに突出し、互いにほぼ平行に伸長し
た一対の平行板部25B,25Bとから構成されてい
る。
【0020】26は外側ブラケット25の各平行板部2
5B間に設けられ、横断面コ字状に形成された内側ブラ
ケットを示し、該内側ブラケット26は、前記各平行板
部25B間でチューブ22の外周面に当接する円弧状の
湾曲部26Aと、該湾曲部26Aの周方向両端から径方
向外向きに突出するように折曲げられ、外側ブラケット
25の各平行板部25B内面に重ね合わせるようにして
設けられた一対の平行板部26B,26Bとから構成さ
れている。
【0021】また、前記各平行板部25B,26Bには
互いに一致して複数の取付穴27,27,…がそれぞれ
穿設されている。
【0022】ここで、前記取付ブラケット24のチュー
ブ22への固着方法について説明すると、まず、外側ブ
ラケット25の各平行板部25B間に内側ブラケット2
6を嵌合して取付ブラケット24を形成し、該取付ブラ
ケット24を先端部24Aが開口端からわずかに突出す
るようにチューブ22に嵌合する。そして、この状態
で、取付ブラケット24の基端側(外嵌部25Aおよび
湾曲部26Aの基端側)にCO2 溶接を施し、溶接部W
4 によりチューブ22に固着する。また、該取付ブラケ
ット24の先端部24Aに位置する部分には、外嵌部2
5A,湾曲部26A内周にCO2 溶接を施し、チューブ
22の開口端に取付ブラケット24の先端部24Aとボ
トムキャップ3を全周に亘る溶接部W5 によって固着す
るようになっている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
1の従来技術では、取付ブラケット5の外嵌部6基端側
をCO2 溶接による溶接部W1 でチューブ2に固着し、
外嵌部6の先端部6Aとボトムキャップ3をCO2 溶接
による溶接部W2 とアルゴン溶接による溶接部W3 で筒
状容器1の開口端2Aに固着するようにしているから、
取付ブラケット5等をチューブ2に固着するための溶接
作業を3回に分けて行なわなくてはならず、組立作業性
が大幅に低下してしまうという問題がある。また、ボト
ムキャップ3をチューブ2に気液密に固着するために、
CO2 溶接に比較して高価なアルゴンを使用するアルゴ
ン溶接を用いるようにしているから、製造コストの増大
を生じてしまうという問題がある。
【0024】一方、第2の従来技術では、取付ブラケッ
ト24を外側ブラケット25と内側ブラケット26とか
ら構成し、チューブ22の開口端外周を囲繞することに
より、該取付ブラケット24の先端部24Aとボトムキ
ャップ23をチューブ22の開口端に溶接するときに、
CO2 溶接による一回の溶接作業で固着できるようにな
っている。しかし、別途内側ブラケット26を用いてい
るため、部品点数が増大して組立作業性の低下や製造コ
ストの増大を招くという問題がある。
【0025】本発明は上述した各従来技術の問題に鑑み
なされたもので、部品点数を増大することなく溶接作業
を簡略化して、作業性の向上やコストの低減を図ること
ができるようにした筒状容器を提供することを目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明による筒状容器の構成は、筒状体と、該
筒状体の開口端を閉塞する蓋体と、前記筒状体の開口側
外周に設けられた取付ブラケットとを備え、該取付ブラ
ケットは、筒状体の外周に嵌合され、断面C字状で軸方
向に延び、その軸方向先端部が該筒状体の開口端から所
定量突出した状態で配設された外嵌部と、該外嵌部の周
方向両端から径方向外向きに突出した一対の平行板部
と、前記外嵌部の軸方向先端部に、該外嵌部の周方向両
端の周方向の間隔を小さくするように前記筒状体の開口
側を囲繞し、前記筒状体の開口端から所定量突出した状
態で周方向に延設された円弧部とからなり、前記外嵌
部、各平行板部および円弧部は1枚の板を成形加工する
ことにより一体に形成され、前記筒状体の開口端に蓋
体,取付ブラケットの外嵌部の軸方向先端部および円弧
部を一体に溶接してなる。
【0027】
【作用】上記構成により、外嵌部の軸方向先端部と円弧
部とによってほぼ全周に亘って筒状体の開口端を囲繞す
ることができ、これにより、1回の溶接作業によって筒
状体の開口端に蓋体,取付ブラケットの外嵌部の軸方向
先端部および円弧部を一体に溶接できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例による筒状容器を図1
ないし図5に基づいて説明する。
【0029】まず、図1ないし図3に本発明の第1の実
施例を示す。
【0030】図において、31は油圧緩衝器の外筒をな
す本実施例による筒状容器を示し、該筒状容器31は、
後述するチューブ32,ボトムキャップ33,取付ブラ
ケット34等から構成されている。
【0031】32は高強度のパイプ材等によって円筒状
に形成された筒状体としてのチューブを示し、該チュー
ブ32の下端側には開口端32Aを閉塞し、かつ該開口
端32Aから突出するように蓋体としてのボトムキャッ
プ33が嵌合されている。
【0032】34はチューブ32の下端側外周に設けら
れ、筒状容器31の一部をなす取付ブラケットを示し、
該取付ブラケット34は、1枚の鉄板をプレス加工する
ことにより、後述する外嵌部35,平行板部36,円弧
部39等を一体成形して構成されている。
【0033】35はチューブ32の外周に嵌合された本
実施例による外嵌部で、該外嵌部35は、図2,図3に
示す如く、第1の従来技術で述べた外嵌部6とほぼ同様
に、横断面C字状に形成され、その先端部35Aが突出
寸法Hをもってチューブ32の開口端32Aから突出す
るように配設されているものの、該外嵌部35は第1の
従来技術による外嵌部6よりも軸方向寸法が長く設定さ
れている。
【0034】36は前記外嵌部35の周方向両端から径
方向外向きに突出し、互いにほぼ平行に伸長した本実施
例による一対の平行板部で、該各平行板部36は、第1
の従来技術で述べた各平行板部7とほぼ同様に、前記外
嵌部35との間に形成された補強突部37A,37Bに
よって外的負荷に対して補強されると共に、取付穴3
8,38がそれぞれ2個ずつ穿設されているものの、該
各平行板部36は、前記外嵌部35先端から各円弧部3
9の幅寸法の分だけ離間して配設されている。
【0035】39,39は外嵌部35の先端側に設けら
れた一対の円弧部を示し、該各円弧部39は、基端側が
前記先端部35Aの周方向端部に一体に固着され、先端
側が外嵌部35の曲率と同様の曲率をもって互いに対向
するように周方向に延設されている。そして、該各円弧
部39は、取付ブラケット34がチューブ32に嵌合さ
れたときに、外嵌部35の先端部35Aと協働してチュ
ーブ32の開口端32Aをほぼ全周に亘って突出寸法H
をもって囲繞するようになっている。
【0036】本実施例による筒状容器31は上述の如き
構成を有するもので、次に、チューブ32へのボトムキ
ャップ33,取付ブラケット34の固着方法について説
明する。
【0037】まず、外嵌部35を先端部35Aが開口端
32Aから突出寸法Hだけ突出するようにチューブ32
に嵌合する。そして、この状態で、外嵌部35の基端側
に炭酸ガスアーク溶接(以下、CO2 溶接という)を施
し、溶接部W6 によってチューブ32に固着する。
【0038】一方、チューブ32の開口端32Aに溶接
を施すときには、該開口端32Aが外嵌部35の先端部
35Aと各円弧部39とによりほぼ全周に亘って均一な
突出寸法Hで囲繞されているから、該先端部35A,各
円弧部39とボトムキャップ33との間に環状溝40が
形成されている。これによって、第1の従来技術で述べ
たように、溶接部位を環状溝40とすることにより、該
環状溝40にCO2 溶接を施すことができ、チューブ3
2の開口端32Aにボトムキャップ33,外嵌部35の
先端部35Aおよび各円弧部39を全周に亘る溶接部W
7 によって一体に固着することができる。
【0039】かくして、本実施例によれば、チューブ3
2にボトムキャップ33,取付ブラケット34を固着す
るのに、炭酸ガスアーク溶接による2回(2箇所)の溶
接作業によって一体に固着することができるから、部品
点数を増大させることなく、溶接作業を簡略化すること
ができ、組立作業性を大幅に向上することができる上
に、炭酸ガスアーク溶接のみで溶接作業を行なうことに
より、溶接費用を削減して製造コストの低減を図ること
ができる。
【0040】次に、図4および図5に本発明の第2の実
施例を示す。
【0041】図において、41は油圧緩衝器の外筒をな
す本実施例による筒状容器を示し、該筒状容器41は、
後述するチューブ42,ボトムキャップ43,取付ブラ
ケット44等から構成されている。
【0042】42は高強度のパイプ材等によって円筒状
に形成された本実施例による筒状体としてのチューブを
示し、該チューブ42の下端側には開口端42Aを閉塞
し、かつ該開口端42Aから突出するように蓋体として
のボトムキャップ43が嵌合されている。
【0043】44はチューブ42の下端側外周に設けら
れ、筒状容器41の一部をなす取付ブラケットを示し、
該取付ブラケット44は、1枚の鉄板をプレス加工する
ことにより、後述する外嵌部45,平行板部46,円弧
部49等を一体成形して構成されている。
【0044】45はチューブ42の外周に嵌合された本
実施例による外嵌部を示し、該外嵌部45は、図5に示
す如く、本体をなす大径部45Aと、段部45Cを介し
て該大径部45Aの先端側に一体に設けられた先端部と
なる小径部45Bとから横断面C字状に形成されてい
る。
【0045】ここで、前記大径部45Aの内径寸法D1
は、チューブ42の外径寸法Dよりも僅かに大きくなる
ように(D1 >D)設定され、前記小径部45Bの内径
寸法D2 は、自由状態(チューブ42に取付ける前の状
態)でチューブ42の外径寸法Dよりも僅かに小さくな
るように(D2 <D)設定されている。また、前記小径
部45Bの先端部は突出寸法Hをもってチューブ42の
開口端42Aから突出するように配設されている。
【0046】46は前記外嵌部45の大径部45Aの周
方向両端から径方向外向きに突出し、互いにほぼ平行に
伸長した本実施例による一対の平行板部で、該各平行板
部46は、第1の実施例で述べた各平行板部36と同様
に、前記大径部45Aとの間に形成された補強突部47
A,47Bによって外的負荷に対して補強されると共
に、取付穴48,48がそれぞれ2個ずつ穿設されてい
る。
【0047】49,49は外嵌部45の小径部45Bに
設けられた一対の円弧部を示し、該各円弧部49は、基
端側が前記小径部45Bの周方向端部に一体に固着さ
れ、先端側が該小径部45Bの曲率と同様の曲率をもっ
て互いに対向するように周方向に延設されている。そし
て、該各円弧部49は、取付ブラケット44がチューブ
42に嵌合されたときに、小径部45Bの先端部と協働
してチューブ42の開口端42Aをほぼ全周に亘って突
出寸法Hをもって囲繞するようになっている。
【0048】本実施例による筒状容器41は上述の如き
構成を有するもので、次に、チューブ42へのボトムキ
ャップ43,取付ブラケット44の固着方法について説
明する。
【0049】まず、チューブ42に取付ブラケット44
を位置決めしつつ仮取付けするために、外嵌部45をそ
の小径部45B先端部が開口端42Aから突出寸法Hだ
け突出するようにチューブ42に嵌合する。
【0050】この嵌合時には、大径部45Aの内径寸法
D1 をチューブ42の外径寸法Dよりも大きく設定する
と共に、小径部45Bの内径寸法D2 をチューブ42の
外径寸法Dよりも僅かに小さくなるように設定している
から、チューブ42を大径部45A内に容易に挿入する
ことができる上に、小径部45Bに圧入することによっ
て取付ブラケット44をチューブ42に対して位置決め
固定することができる。
【0051】そして、この状態で、第1の実施例と同様
に大径部45Aの基端側にCO2 溶接を施し、外嵌部4
5を溶接部W8 によってチューブ42に固着する。
【0052】一方、チューブ42の開口端42Aに溶接
を施すときには、該開口端42Aが外嵌部45の小径部
45Bと各円弧部49とによりほぼ全周に亘って均一な
突出寸法Hで囲繞されているから、該小径部45B,各
円弧部49とボトムキャップ43との間に環状溝50が
形成されている。これによって、第1の従来技術で述べ
たように、溶接部位を環状溝50とすることにより、該
環状溝50にCO2 溶接を施すことができ、チューブ4
2の開口端42Aにボトムキャップ43,外嵌部45の
小径部45B先端および各円弧部49を全周に亘る溶接
部W9 によって一体に固着することができる。
【0053】かくして、本実施例によれば、前記第1の
実施例で述べた作用効果に加え、各平行板部46が固着
されている外嵌部45の大径部45Aをチューブ42よ
り僅かに大径に形成し、小径部45Bにチューブ42を
圧入するようにしているから、チューブ42の圧入によ
って各平行板部46間の寸法が大きくなるのを防止でき
る上に、チューブ42に取付ブラケット44を溶接した
後に各平行板部46間の寸法に誤差が発見された場合で
も、各平行板部46に加工を施して該各平行板部46間
の寸法を容易に調整することができ、寸法不良の発生を
防止して、歩留りや顧客に対する信頼性を向上すること
ができる。
【0054】また、外嵌部45の大径部45Aをチュー
ブ42よりも僅かに大径に形成するようにしているか
ら、小径部45Bに当接するまでチューブ42を該大径
部45A内に容易に挿入することができ、組立作業を容
易にすることができる。
【0055】この点、第1の実施例では、外嵌部35の
全体をチューブ32よりも小径にして、外嵌部35を押
し広げるようにチューブ32を圧入するようにした場合
には、外嵌部35と各平行板部36との間に亘って形成
された補強突部37A,37Bによって該外嵌部35が
変形しにくく、外嵌部35にチューブ32を容易に圧入
することができないという難点がある。
【0056】これに対し、本実施例では、外嵌部45の
大部分を占める大径部45Aをチューブ42よりも大径
にし、該大径部45Aの先端側の小径部45Bをチュー
ブ42より小径にしているから、チューブ42を小径部
45Bに圧入するだけで位置決めすることができ、圧
入、位置決め作業を容易に行なうことができる。
【0057】また、小径部45Bだけにチューブ42を
圧入するようにしているから、該小径部45Bの寸法を
小さめに設定し、取付ブラケット44をチューブ42に
仮取付けしたときにガタつきが生じるのを確実に防止す
ることができ、位置ずれを防止して、組立作業の作業性
の向上、品質の安定化等を図ることができる。
【0058】なお、前記第1の実施例では、外嵌部35
の先端部35Aから一対の円弧部39,39を周方向に
延設した場合を例に挙げて説明したが、例えば、図6に
示す変形例の如く、先端部35Aの周方向両端のうち一
方の端部から他方の端部に向けて伸長するように単一の
円弧部39′を設けるようにしてもよい。また、第2の
実施例についても同様である。
【0059】また、前記各実施例では、油圧緩衝器自体
を懸架装置として用いる形式の懸架装置の筒状容器3
1,41を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、例えばカートリッジ式懸架装置のカートリッジ,空
圧シリンダ,油圧シリンダ,ガススプリング等を対称と
した筒状容器に適用してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、取
付ブラケットは、筒状体の外周に嵌合され、断面C字状
で軸方向に延び、その軸方向先端部が該筒状体の開口端
から所定量突出した状態で配設された外嵌部と、該外嵌
部の周方向両端から径方向外向きに突出した一対の平行
板部と、前記外嵌部の軸方向先端部に、該外嵌部の周方
向両端の周方向の間隔を小さくするように前記筒状体の
開口側を囲繞し、前記筒状体の開口端から所定量突出し
た状態で周方向に延設された円弧部とを1枚の板を成形
加工することにより一体に形成しているから、外嵌部の
先端部と円弧部とによってほぼ全周に亘って筒状体の開
口端を囲繞することができ、これにより、1回の溶接作
業によって筒状体の開口端に蓋体,取付ブラケットの外
嵌部の軸方向先端部および円弧部を一体に溶接でき、部
品点数を増大することなく溶接作業を簡略化して、作業
性の向上やコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による筒状容器を拡大して示す外
観斜視図である。
【図2】筒状容器を底部より示す底面図である。
【図3】チューブ,ボトムキャップおよび取付ブラケッ
トの溶接状態を示す図2中の矢示 III−III 方向から見
た縦断面図である。
【図4】第2の実施例による筒状容器を拡大して示す外
観斜視図である。
【図5】チューブ,ボトムキャップおよび取付ブラケッ
トの溶接状態を拡大して示す縦断面図である。
【図6】本発明の変形例による筒状容器を示す外観斜視
図である。
【図7】第1の従来技術による筒状容器を用いた油圧緩
衝器を示す一部破断の全体図である。
【図8】チューブ,ボトムキャップおよび取付ブラケッ
トを拡大して示す外観斜視図である。
【図9】筒状容器を底部より示す底面図である。
【図10】チューブ,ボトムキャップおよび取付ブラケ
ットの溶接状態を示す図9中の矢示X−X方向から見た
縦断面図である。
【図11】第2の従来技術による筒状容器を拡大して示
す外観斜視図である。
【符号の説明】
31,41 筒状容器 32,42 チューブ(筒状体) 32A,42A 開口端 33,43 ボトムキャップ(蓋体) 34,44 取付ブラケット 35,45 外嵌部 35A 先端部 36,46 平行板部 39,39′,49 円弧部 45B 小径部(先端部) H 突出寸法 W6 ,W7 ,W8 ,W9 溶接部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体と、該筒状体の開口端を閉塞する
    蓋体と、前記筒状体の開口側外周に設けられた取付ブラ
    ケットとを備え、 該取付ブラケットは、筒状体の外周に嵌合され、断面C
    字状で軸方向に延び、その軸方向先端部が該筒状体の開
    口端から所定量突出した状態で配設された外嵌部と、該
    外嵌部の周方向両端から径方向外向きに突出した一対の
    平行板部と、前記外嵌部の軸方向先端部に、該外嵌部の
    周方向両端の周方向の間隔を小さくするように前記筒状
    体の開口側を囲繞し、前記筒状体の開口端から所定量突
    出した状態で周方向に延設された円弧部とからなり、前
    記外嵌部、各平行板部および円弧部は1枚の板を成形加
    工することにより一体に形成され、 前記筒状体の開口端に蓋体,取付ブラケットの外嵌部の
    軸方向先端部および円弧部を一体に溶接した筒状容器。
JP28127794A 1994-03-17 1994-10-20 筒状容器 Expired - Fee Related JP3602584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28127794A JP3602584B2 (ja) 1994-03-17 1994-10-20 筒状容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7253994 1994-03-17
JP6-72539 1994-03-17
JP28127794A JP3602584B2 (ja) 1994-03-17 1994-10-20 筒状容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07305707A true JPH07305707A (ja) 1995-11-21
JP3602584B2 JP3602584B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=26413672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28127794A Expired - Fee Related JP3602584B2 (ja) 1994-03-17 1994-10-20 筒状容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3602584B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11294513A (ja) * 1998-04-14 1999-10-29 Nippon Light Metal Co Ltd ショックアブソーバー
US20150337961A1 (en) * 2014-05-26 2015-11-26 Carl Freudenberg Kg Cassette seal
JP2016114213A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 Kyb株式会社 ナックルブラケット及び緩衝器
CN107143558A (zh) * 2017-06-14 2017-09-08 苏州赛易特环保科技有限公司 一种连接管道
WO2019106918A1 (ja) * 2017-11-28 2019-06-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置およびその製造方法
JP2021124174A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 Kyb株式会社 緩衝器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11294513A (ja) * 1998-04-14 1999-10-29 Nippon Light Metal Co Ltd ショックアブソーバー
US20150337961A1 (en) * 2014-05-26 2015-11-26 Carl Freudenberg Kg Cassette seal
US9915347B2 (en) * 2014-05-26 2018-03-13 Carl Freudenberg Kg Cassette seal
JP2016114213A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 Kyb株式会社 ナックルブラケット及び緩衝器
CN107143558A (zh) * 2017-06-14 2017-09-08 苏州赛易特环保科技有限公司 一种连接管道
WO2019106918A1 (ja) * 2017-11-28 2019-06-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置およびその製造方法
JP2021124174A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 Kyb株式会社 緩衝器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3602584B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1355080B1 (en) Methods of manufacturing an outer shell unit
JP3602584B2 (ja) 筒状容器
EP0083669B1 (en) Strut for mcpherson type automobile suspensions
JP2009029280A (ja) エアサスペンション装置
JP2001182772A (ja) 倒立型油圧緩衝器
JP3433772B2 (ja) 車両用緩衝器のボトム構造とその形成方法
JPH1151106A (ja) ダストカバー取付構造
JP3128678B2 (ja) ショックアブソーバの取り付け構造
JPH04321807A (ja) 筒形容器用取付ブラケット
JP2002295569A (ja) ストラット式アウターシェルユニット
JP7481889B2 (ja) 緩衝器
JP2005188648A (ja) 油圧緩衝器のナックルブラケット構造
JP3264416B2 (ja) 液圧緩衝器の取付ブラケット
JP7385537B2 (ja) サスペンション装置
US7117982B2 (en) Shock absorber
JPH09303476A (ja) 筒状部材用取付ブラケット及びその製造方法
JP2007147038A (ja) シリンダ装置
JP4124415B2 (ja) 油圧緩衝器の補強構造
JP2528149Y2 (ja) メンバーマウント
JP2002227908A (ja) ストラットマウント
JPH092034A (ja) ナックルブラケット
JP3247590B2 (ja) 液圧緩衝器の取付ブラケット
JP2005265090A (ja) 油圧緩衝器
JPH05263860A (ja) 油圧緩衝器
JP2002195341A (ja) ストラット型ショックアブソーバ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040921

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040924

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees