JPH09303476A - 筒状部材用取付ブラケット及びその製造方法 - Google Patents

筒状部材用取付ブラケット及びその製造方法

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JPH09303476A
JPH09303476A JP14785996A JP14785996A JPH09303476A JP H09303476 A JPH09303476 A JP H09303476A JP 14785996 A JP14785996 A JP 14785996A JP 14785996 A JP14785996 A JP 14785996A JP H09303476 A JPH09303476 A JP H09303476A
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bracket
mounting
mounting hole
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mounting surface
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JP14785996A
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Masayoshi Yamada
真義 山田
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SHOWA AUTO ENG
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/43Fittings, brackets or knuckles
    • B60G2204/4305Bracket for mounting of hydraulic lines on a damper cylinder

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付ブラケットを加工する加工機への負荷を
低減できるとともにコストも低減できるようにするこ
と。 【解決手段】 略環状部21及び第1取付面部22を備
えた外側ブラケット19と、湾曲部23及び第2取付面
部24を備えた内側ブラケット20とを有し、内側ブラ
ケットが第1取付面部間に配置されて外側ブラケットに
一体化され、第1取付面部、第2取付面部に第1取付孔
28、第2取付孔29が連通状態でそれぞれ形成される
油圧緩衝器10用取付ブラケット11において、上記第
1取付孔は、外側ブラケットの成形時に規定の直径より
も大径で、且つ長孔形状に形成され、上記第2取付孔
は、外側ブラケット及び内側ブラケットを油圧緩衝器の
アウタチューブ12に溶接固定した後に、規定の直径で
規定の位置に形成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状部材用取付ブ
ラケット及びその製造方法に係り、特に車両用懸架装置
として機能する油圧緩衝器に固定された取付ブラケット
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用懸架装置として機能する油圧緩衝
器には取付ブラケットが固定され、この取付ブラケット
を介して、油圧緩衝器は車輪側にボルト固定されて取り
付けられる。
【0003】このような取付ブラケットは、従来、特開
平2-16808 号公報記載のように、略環状部から一対の第
1取付面部が連設された外側ブラケットと、湾曲部から
一対の第2取付面部が連設された内側ブラケットとを有
してなる。この取付ブラケットでは、外側ブラケットの
第1取付面部間に内側ブラケットを配置して両ブラケッ
トを一体化し、外側ブラケットの略環状部と内側ブラケ
ットの湾曲部とを油圧緩衝器のアウタチューブに溶接し
た後に、第1取付面部と第2取付面部のそれぞれに、ボ
ルト挿通用の第1取付孔と第2取付孔とを同時に孔開け
加工している(第1の従来技術)。
【0004】また、従来の他の取付ブラケットには、外
側ブラケットの第1取付面部と内側ブラケットの第2取
付面部とのそれぞれに予め第1取付孔と第2取付孔とを
孔開け加工し、両ブラケットを一体化して、外側ブラケ
ットの略環状部と内側ブラケットの湾曲部間に油圧緩衝
器のアウタチューブを挿入した後、このアウタチューブ
をバーリング加工して、上記環状部と上記湾曲部とをア
ウタチューブにかしめ固定したものがある(第2の従来
技術)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1の従来
技術の取付ブラケットでは、外側ブラケットと内側ブラ
ケットとを一体化した後、第1取付孔と第2取付孔とを
孔開け加工機を用いて同時に加工するため、加工機の工
具(パンチ部材等)に過大な負荷が作用して工具の寿命
が短くなり、又、孔開け加工機自体も大型となって、効
率及びコスト面で不利である。
【0006】また、第2の従来技術では、油圧緩衝器の
アウタチューブをバーリング加工して、取付ブラケット
をアウタチューブに固定しているが、このバーリング加
工が溶接に比べ煩雑な加工であることから、加工コスト
が上昇してしまう。
【0007】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、取付ブラケットを加工する加工機へ
の負荷を低減できるとともに、コストも低減できる筒状
部材用取付ブラケット及びその製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、筒状部材の外周に嵌合可能な略環状部から一対の第
1取付面部が平行に延出して形成された外側ブラケット
と、上記筒状部材の外周に全面が当接可能な湾曲部から
一対の第2取付面部が平行に延出して形成された内側ブ
ラケットと、を有し、上記内側ブラケットが上記第1取
付面部間に配置されて上記外側ブラケットに一体化さ
れ、上記第1取付面部、上記第2取付面部に第1取付
孔、第2取付孔が連通状態でそれぞれ形成される筒状部
材用取付ブラケットにおいて、上記第1取付孔は、上記
外側ブラケットの成形時に規定の直径よりも大径で、且
つ長孔形状に形成され、上記第2取付孔は、上記外側ブ
ラケット及び上記内側ブラケットを上記筒状部材に溶接
固定した後に、規定の直径で規定の位置に形成されたも
のである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記外側ブラケットの第1取付面部に
は第1取付孔の近傍にリブが形成され、内側ブラケット
の第2取付孔と同一直径の第3取付孔を備えたワッシャ
が、この第3取付孔を上記第2取付孔と同軸状態で、上
記リブに係止されて上記外側ブラケットに配置されたも
のである。
【0010】請求項3に記載の発明は、筒状部材の外周
に嵌合可能な略環状部から一対の第1取付面部が平行に
延出され、この第1取付面部に規定の直径よりも大径で
長孔形状の第1取付孔を備える外側ブラケットを成形
し、また、上記筒状部材の外周に全面が当接可能な湾曲
部から一対の第2取付面部が平行に延出される内側ブラ
ケットを成形し、次に、上記内側ブラケットを上記第1
取付面部間に配置した状態で上記外側ブラケットに一体
化させて、これらの外側ブラケット及び内側ブラケット
を上記筒状部材に溶接固定し、その後、上記内側ブラケ
ットの上記第2取付面部に、規定の直径で且つ規定の位
置に第2取付孔を、上記第1取付孔と連通状態で形成す
るものである。
【0011】請求項1又は2に記載の発明には、次の作
用がある。外側ブラケットの第1取付孔は外側ブラケッ
トの成形時に孔開け加工され、外側ブラケット及び内側
ブラケットを筒状部材に溶接固定した後に、内側ブラケ
ットに第2取付孔のみが孔開け加工されることから、外
側ブラケット及び内側ブラケットを筒状部材に溶接固定
した後に、これらの外側ブラケット、内側ブラケットの
それぞれに第1取付孔、第2取付孔を同時に孔開け加工
する場合に比べ、孔開け加工機へ作用する負荷を低減で
きる。このため、孔開け加工機の工具を長寿命化できる
とともに、孔開け加工機自体を小型化できる。
【0012】また、外側ブラケットの第1取付孔は、規
定の直径よりも大径で、且つ長孔形状に形成されたこと
から、内側ブラケットにおける第2取付孔の開口位置が
異なる他の種類の取付ブラケットに対しても上記外側ブ
ラケットを使用できる。このように、外側ブラケットを
共用化できるので、取付ブラケットのコストを低減でき
る。
【0013】更に、外側ブラケットの第1取付孔は、規
定の直径よりも大径で、且つ長孔形状に形成されたこと
から、外側ブラケット及び内側ブラケットを筒状部材に
溶接させる際に、外側ブラケットが熱変形して第1取付
孔に位置ずれが生じても支障がない。このため、溶接を
用いず、筒状部材をバーリング加工することによって外
側ブラケット及び内側ブラケットを筒状部材に固定する
場合に比べ、このバーリング加工が溶接と比較して煩雑
な加工であることから、取付ブラケットの加工コストを
低減できる。
【0014】請求項2に記載の発明には、次の作用があ
る。取付ブラケットの第1取付面部にリブが形成され、
内側ブラケットの第2取付孔と同一直径の第3取付孔を
備えたワッシャが、第3取付孔を上記第2取付孔と同軸
状態で、上記リブに係止して設置されたので、第1、第
2及び第3取付孔に挿通されるボルトから取付ブラケッ
トに作用する締付力や外力等の負荷を、内側ブラケット
及びワッシャにて支持できる。この結果、内側ブラケッ
トがボルトから受ける負荷を軽減でき、取付ブラケット
の全体としての強度を良好に確保できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1(A)は、本発明に係る筒
状部材用取付ブラケットの一つの実施の形態である油圧
緩衝器用取付ブラケットを、油圧緩衝器とともに示す一
部切欠側面図であり、図1(B)は、図1(A)のワッ
シャを示す斜視図である。図2は、図1のII矢視図であ
る。図3は、図1のIII 矢視図である。図4は、図1の
取付ブラケットの構成要素たる外側ブラケットを示し、
(A)が側面図であり、(B)が図4(A)のIV矢視図
である。図5は、図1の取付ブラケットの構成要素たる
内側ブラケットを示し、(A)が側面図であり、(B)
が図5(A)のV 矢視図である。図6は、図1の取付ブ
ラケットを示し、(A)が側面図であり、(B)が図6
(A)のVI矢視図である。
【0016】図1に示すように、車両用懸架装置として
機能する油圧緩衝器10には、この油圧緩衝器10を車
輪支持用のナックルスピンドルにナックルブラケット
(ともに図示せず)を介してボルト固定する取付ブラケ
ット11が固定されている。
【0017】油圧緩衝器10は、筒状部材としてのアウ
タチューブ12内にインナチューブ13が同軸状態で配
置され、両チューブ12、13間にリザーバ室14が形
成されるとともに、インナチューブ13内に図示しない
ピストンが摺動自在に配設され、このピストンにピスト
ンロッド15の一端が結合され、このピストンロッド1
5の他端がアウタチューブ12外へ突出したものであ
る。上記ピストンにピストンバルブ機構が配設され、更
に、アウタチューブ12内の取付ブラケット11配設側
にベースバルブ機構16が設置され、これらのバルブ機
構が減衰力を発生可能とする。
【0018】また、油圧緩衝器10におけるピストンロ
ッド15の他端側には雄ねじ部17が刻設され、この雄
ねじ部17を介して、ピストンロッド15の他端側は車
両の車体側に取り付けられる。また、油圧緩衝器10
は、前述のように、取付ブラケット11を介してナック
ルスピンドルのナックルブラケットに取り付けられる。
【0019】油圧緩衝器10のアウタチューブ12には
ロアスプリングシート18が固着される。ピストンロッ
ド15の他端側に取り付けられたアッパスプリングシー
ト(図示せず)と上記ロアスプリングシート18との間
に、図示しない懸架スプリングが介在される。
【0020】さて、上記取付ブラケット11は、図1〜
図3に示すように、外側ブラケット19及び内側ブラケ
ット20を有してなる。これらの外側ブラケット19、
内側ブラケット20は、例えば、熱間圧延軟鋼板等の板
材をプレス加工して成形され、スポット溶接にて一体化
される。
【0021】外側ブラケット19は、図4に示すよう
に、横断面がC字形状で、油圧緩衝器10におけるアウ
タチューブ12の外周に嵌合可能な略環状部21と、こ
の略環状部21の開口部両端から径方向外向きに突出
し、互いにほぼ平行に延出された一対の第1取付面部2
2とからなる。
【0022】また、内側ブラケット20は、図5に示す
ように、全体が横断面略コ字形状に形成されたものであ
り、油圧緩衝器10におけるアウタチューブ12の外周
に全面が当接可能な湾曲部23と、この湾曲部23の両
端から径方向外向きに折り曲げられてほぼ平行に延出さ
れた一対の第2取付面部24とからなる。
【0023】内側ブラケット20の一対の第2取付面部
24が、図1〜図3に示すように、外側ブラケット19
の一対の第1取付面部22間に配置されて、第2取付面
部24の外面が第1取付面部22の内面に重ね合わさ
れ、且つ、内側ブラケット20の湾曲部23が外側ブラ
ケット19の略環状部21に連続した状態で、第1取付
面部22及び第2取付面部24がスポット溶接されて外
側ブラケット19と内側ブラケット20とが一体化さ
れ、取付ブラケット11が形成される。ここで、符号2
5は、スポット溶接部を示す。
【0024】このようにして形成された取付ブラケット
11の略環状部21と湾曲部23内に、油圧緩衝器10
のアウタチューブ12が嵌装され、上記略環状部21及
び湾曲23は、アウタチューブ12の底部端面の全周
と、このアウタチューブ12の底部に嵌合されたキャッ
プ26の外側全周縁にアーク溶接される。取付ブラケッ
ト11は、この溶接部27により油圧緩衝器10のアウ
タチューブ12に固定される。
【0025】ところで、取付ブラケット11における外
側ブラケット19の第1取付面部22には第1取付孔2
8が、内側ブラケット20の第2取付面部24には第2
取付孔29が連通状態で開口される。
【0026】上記第1取付孔28は、図4にも示すよう
に、外側ブラケット19のプレス加工による成形時に、
溶接部27を形成するアーク溶接時における外側ブラケ
ット19の熱変形を考慮して、規定の直径よりも大径
で、且つ、油圧緩衝器10の軸方向に延びる長孔形状に
孔加工される。
【0027】また、第2取付孔29は、図1に示すよう
に、外側ブラケット19及び内側ブラケット20を溶接
部27により油圧緩衝器10のアウタチューブ12に固
定した後に、規定の直径で、且つ規定の位置に孔開け加
工される。この孔開け加工は、図6に示すように、外側
ブラケット19の第1取付面部22の外側に凸形状のパ
ンチ部材30を配置し、内側ブラケット20の第2取付
面部24の内側に凹形状の受け部材31を配置し、パン
チ部材30が受け部材31に入り込むことで打ち抜き加
工される。
【0028】更に、図1〜図4に示すように、外側ブラ
ケット19の一対の第1取付面部22のそれぞれには、
第1取付孔28の近傍にリブ32が突設される。このリ
ブ32は、第1取付面部22の外側に折り曲げられて形
成され、ワッシャ33の一端を係止可能とする。このワ
ッシャ33は、第2取付孔29と同一直径の第3取付孔
34(図1(B))を有し、この第3取付孔34を第2
取付孔29と同軸状態とし、一端をリブ32に係止させ
て、第1取付面部22に載置可能とされる。この状態
で、第1取付孔28、第2取付孔29及び第3取付孔3
4に取付ボルト(図示せず)を挿通して、油圧緩衝器1
0が取付ブラケット11を介しナックルブラケットに支
持される。
【0029】次に、上述の取付ブラケット11の製造方
法等を説明する。まず、図4に示すように、板材をプレ
ス加工して、略環状部21及び第1取付面部22を備え
た外側ブラケット19を成形する。このとき、第1取付
面部22にリブ32を同時に成形する。また、プレス加
工の途中或いはプレス加工後に、第1取付面部22に長
孔形状の第1取付孔28を孔開け加工する。
【0030】また、外側ブラケット19の成形と前後し
て或いは平行して、図5に示すように、板材をプレス加
工し、湾曲部23及び第2取付面部24を備えた内側ブ
ラケット20を成形する。
【0031】次に、図6(B)に示すように、外側ブラ
ケット19の一対の第1取付面部22間に内側ブラケッ
ト20を矢印A方向に嵌合し、この内側ブラケット20
の湾曲部23を外側ブラケット19の略環状部21に連
続状態とする。そして、この嵌合状態で、外側ブラケッ
ト19の第1取付面部22と内側ブラケット20の第2
取付面部24とにスポット溶接を数箇所施して、外側ブ
ラケット19と内側ブラケット20とを一体化する。
【0032】外側ブラケット19及び内側ブラケット2
0を一体化して取付ブラケット11を形成した後、外側
ブラケット19の略環状部21及び内側ブラケット20
の湾曲部23内に油圧緩衝器10のアウタチューブ12
を挿入し、これらの略環状部21及び湾曲部23をアウ
タチューブ12の底部全端面とキャップ26の外側全周
縁にアーク溶接して溶接部27を形成し、取付ブラケッ
ト11をアウタチューブ12に固定する。
【0033】取付ブラケット11とアウタチューブ12
等との溶接後、内側ブラケット20における第2取付面
部24に、第1取付面部22の第1取付孔28と連通状
態で第2取付孔29を孔開け加工する。
【0034】次に、アウタチューブ12内にインナチュ
ーブ13、ピストン及びピストンロッド15を配置し、
作動油を充填して油圧緩衝器10を完成する。
【0035】そして、取付ブラケット11の外側ブラケ
ット19における第1取付面部22に、第3取付孔34
を第2取付孔29と同軸状態とし、且つ一端をリブ32
に係止させてワッシャ33を配置し、取付ブラケット1
1の第1取付孔28及び第2取付孔29とワッシャ33
の第3取付孔34に取付ボルトを挿通して、油圧緩衝器
10をナックルブラケットに取り付ける。ほぼ並行し
て、油圧緩衝器10のピストンロッド15を雄ねじ部1
7により車体側に取り付ける。
【0036】上記実施の形態によれば、取付ブラケット
11における外側ブラケット19の第1取付孔28は、
外側ブラケット19の成形時に孔開け加工され、外側ブ
ラケット19及び内側ブラケット20を油圧緩衝器10
のアウタチューブ12等に溶接固定した後には、内側ブ
ラケット20に第2取付孔29のみが孔開け加工される
ことから、外側ブラケット19及び内側ブラケット20
を油圧緩衝器10のアウタチューブ12に溶接固定した
後に、これらの外側ブラケット19、内側ブラケット2
0のそれぞれに第1取付孔28、第2取付孔29を同時
に孔開け加工する場合に比べ、孔開け加工機へ作用する
負荷を低減できる。このため、孔開け加工機の工具(パ
ンチ部材30及び受け部材31)を長寿命化できるとと
もに、孔開け加工機自体を小型化できる。
【0037】また、外側ブラケット19の第1取付孔2
8は、規定の直径よりも大径で、且つ長孔形状に形成さ
れたことから、内側ブラケット20における第2取付孔
29の開口位置が異なる他の種類の取付ブラケット11
に対しても、上記外側ブラケット19を使用できる。こ
のように、外側ブラケット19を共用化できるので、取
付ブラケット11のコストを低減できる。
【0038】更に、外側ブラケット19の第1取付孔2
8は、規定の直径よりも大径で且つ長孔形状に形成され
たことから、外側ブラケット19及び内側ブラケット2
0を油圧緩衝器10のアウタチューブ12等に溶接させ
る際に、外側ブラケット19が熱変形して第1取付孔2
8に位置ずれが生じても支障がない。このため、溶接を
用いず、油圧緩衝器10のアウタチューブ12をバーリ
ング加工して、外側ブラケット19及び内側ブラケット
20をアウタチューブ12に固定する場合に比べ、この
バーリング加工が溶接と比較して煩雑な加工であること
から、取付ブラケット11の加工コストを低減できる。
【0039】更に、外側ブラケット19の第1取付面部
22にリブ32が形成され、内側ブラケット20の第2
取付孔29とほぼ同一直径の第3取付孔34を備えたワ
ッシャ33が、第3取付孔34を上記第2取付孔29と
同軸状態で、上記リブ32に係止して設置されるので、
第1取付孔28、第2取付孔29及び第3取付孔34に
挿通される取付ボルトから取付ブラケット11に作用す
る締付力や外力等の負荷を、内側ブラケット20及びワ
ッシャ34にて支持できる。この結果、内側ブラケット
20がボルトから受ける負荷を軽減でき、取付ブラケッ
ト11の全体としての強度を良好に確保できる。
【0040】尚、上記実施の形態では、取付ブラケット
11における外側ブラケット19に環状リブ35が溶接
部27の対向位置に形成され、リブ32は、この環状リ
ブ35に対し非連続のものを述べたが、この環状リブ3
5に連続して形成してもよい。
【0041】また、油圧緩衝器10は、アウタチューブ
12及びインナチューブ13を備えたダブルチューブ形
式の場合を述べたが、シングルチューブ形式であっても
よい。更に、筒状部材が油圧緩衝器10のアウタチュー
ブ12の場合を述べたが、ガススプリングのシリンダ等
であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る筒状部材用
取付ブラケット及びその製造方法によれば、取付ブラケ
ットを加工する加工機への負荷を低減できるとともに、
コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明に係る筒状部材用取付ブ
ラケットの一つの実施の形態である油圧緩衝器用取付ブ
ラケットを、油圧緩衝器とともに示す一部切欠側面図で
あり、図1(B)は、図1(A)のワッシャを示す斜視
図である。
【図2】図2は、図1のII矢視図である。
【図3】図3は、図1のIII 矢視図である。
【図4】図4は、図1の取付ブラケットの構成要素たる
外側ブラケットを示し、(A)が側面図であり、(B)
が図4(A)のIV矢視図である。
【図5】図5は、図1の取付ブラケットの構成要素たる
内側ブラケットを示し、(A)が側面図であり、(B)
が図5(A)のV 矢視図である。
【図6】図6は、図1の取付ブラケットを示し、(A)
が側面図であり、(B)が図6(A)のVI矢視図であ
る。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 11 取付ブラケット 12 アウタチューブ(筒状部材) 19 外側ブラケット 20 内側ブラケット 21 略環状部 22 第1取付面部 23 湾曲部 24 第2取付面部 27 溶接部 28 第1取付孔 29 第2取付孔 32 リブ 33 ワッシャ 34 第3取付孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部材の外周に嵌合可能な略環状部か
    ら一対の第1取付面部が平行に延出して形成された外側
    ブラケットと、 上記筒状部材の外周に全面が当接可能な湾曲部から一対
    の第2取付面部が平行に延出して形成された内側ブラケ
    ットと、を有し、 上記内側ブラケットが上記第1取付面部間に配置されて
    上記外側ブラケットに一体化され、上記第1取付面部、
    上記第2取付面部に第1取付孔、第2取付孔が連通状態
    でそれぞれ形成される筒状部材用取付ブラケットにおい
    て、 上記第1取付孔は、上記外側ブラケットの成形時に規定
    の直径よりも大径で、且つ長孔形状に形成され、 上記第2取付孔は、上記外側ブラケット及び上記内側ブ
    ラケットを上記筒状部材に溶接固定した後に、規定の直
    径で規定の位置に形成されたことを特徴とする筒状部材
    用取付ブラケット。
  2. 【請求項2】 上記外側ブラケットの第1取付面部には
    第1取付孔の近傍にリブが形成され、内側ブラケットの
    第2取付孔と同一直径の第3取付孔を備えたワッシャ
    が、この第3取付孔を上記第2取付孔と同軸状態で、上
    記リブに係止されて上記外側ブラケットに配置された請
    求項1に記載の筒状部材用取付ブラケット。
  3. 【請求項3】 筒状部材の外周に嵌合可能な略環状部か
    ら一対の第1取付面部が平行に延出され、この第1取付
    面部に規定の直径よりも大径で長孔形状の第1取付孔を
    備える外側ブラケットを成形し、 また、上記筒状部材の外周に全面が当接可能な湾曲部か
    ら一対の第2取付面部が平行に延出される内側ブラケッ
    トを成形し、 次に、上記内側ブラケットを上記第1取付面部間に配置
    した状態で上記外側ブラケットに一体化させて、これら
    の外側ブラケット及び内側ブラケットを上記筒状部材に
    溶接固定し、 その後、上記内側ブラケットの上記第2取付面部に、規
    定の直径で且つ規定の位置に第2取付孔を、上記第1取
    付孔と連通状態で形成することを特徴とする筒状部材用
    取付ブラケットの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275193A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Kayaba Ind Co Ltd ナックルブラケットの製造方法
JP2006273173A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Kayaba Ind Co Ltd ナックルブラケットの製造方法
JP2007263349A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Kayaba Ind Co Ltd ナックルブラケット
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