JPH07304985A - 黄色顔料組成物 - Google Patents

黄色顔料組成物

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JPH07304985A
JPH07304985A JP9635994A JP9635994A JPH07304985A JP H07304985 A JPH07304985 A JP H07304985A JP 9635994 A JP9635994 A JP 9635994A JP 9635994 A JP9635994 A JP 9635994A JP H07304985 A JPH07304985 A JP H07304985A
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JP
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pigment
yellow
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pigments
barbituric acid
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JP9635994A
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Ichiro Kawase
一郎 河瀬
Akiyoshi Hasegawa
明美 長谷川
Seiji Funakura
省二 船倉
Masao Tanaka
正夫 田中
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 分子中に2,4,6−トリオキソヘキサヒド
ロピリミジン構造を有するアゾ顔料を含有する黄色顔料
組成物。 【効果】 経時変化にともなう色相変化が少なく、夜間
視認性にも優れているため、道路標示材用として特に好
適に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、黄鉛代替用途の着色剤
として有用な黄色顔料組成物に関し、更に詳しくは、経
時変化に伴なう色相変化が少なく、特に夜間視認性に優
れた道路標示材用の黄色顔料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械塗装用や、舗装道路の中央線等
に用いられる道路標示材用の黄色顔料として、従来より
黄鉛が使用されているが、黄鉛は6価クロムと鉛からな
る化合物であり、環境汚染や労働衛生の面で問題を抱え
ており、その対策として有機顔料への代替が望まれてい
る。
【0003】黄色有機顔料としては、モノアゾ顔料、ジ
スアゾ顔料、縮合多環系顔料等、種々のものが公知であ
り、例えば、モノアゾ顔料及び縮合多環系顔料は、耐光
性に優れ、ジスアゾ顔料は着色力に優れる等の特徴を有
する。ところが、これら多数の黄色有機顔料は、色相的
に黄鉛とは異なるため、道路標示用の目的に使用するた
めには橙〜赤色顔料を添加する、いわゆる調色をする必
要がある。調色のために添加する橙〜赤色顔料として
は、ピラゾロン系顔料、カーミン6B、ウォッチングレ
ッド等のアゾレーキ顔料、ナフトールAS系等の不溶性
アゾ顔料、キナクリドン等の縮合多環系顔料、ベンガラ
等の無機顔料が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の橙〜赤色顔料は、耐光性、耐候性において、黄色有機
顔料、特にジスアゾ系黄色顔料とは著しく異なるため、
道路標示用に用いた場合には、敷設後の経時変化に伴な
う色相変化が大きいという問題を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは黄色有機顔
料と類似の経時変化挙動を示す調色用の橙〜赤色顔料に
関して研究を重ねた結果、分子中に2,4,6−トリオ
キソヘキサヒドロピリミジン構造を有するアゾ顔料(以
下、バルビツール酸系アゾ顔料という)がこの目的に適
した特性を有することを見出し、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明は上記課題を解決するために、分子
中に2,4,6−トリオキソヘキサヒドロピリミジン構
造を有するアゾ顔料を含有することを特徴とする黄色顔
料組成物を提供する。
【0006】本発明で使用するバルビツール酸系アゾ顔
料は、2,4,6−トリオキソヘキサヒドロピリミジン
構造を有する化合物とジアゾニウム化合物を水中又は有
機溶媒中でカップリング反応させて、製造することがで
きる。
【0007】カップリング反応温度は、水中では−20
〜50℃の範囲が好ましく、−5〜30℃の範囲が特に
好ましい。また、有機溶媒中でのカップリング反応は、
−100〜100℃の範囲が好ましく、−20〜50℃
の範囲が特に好ましい。
【0008】水中でカップリング反応させる場合の、反
応液のpHは、1〜14の間の何れであっても差し支え
ないが、2,4,6−トリオキソヘキサヒドロピリミジ
ン構造を有する化合物の溶解性の面から、pH4〜6が
特に好ましい。
【0009】2,4,6−トリオキソヘキサヒドロピリ
ミジン構造を有する化合物は、ジアゾニウム化合物に対
し小過剰であることが好ましく、ジアゾニウム化合物1
当量に対し、1.00〜1.20当量用いることが好ま
しい。
【0010】2,4,6−トリオキソヘキサヒドロピリ
ミジン構造を有する化合物としては、少なくとも1個の
活性メチレン水素を有する化合物であれば任意のものが
使用できるが、反応性を考慮すると、2個の活性メチレ
ン水素を有する化合物が好ましい。好ましい化合物とし
ては、例えば、バルビツール酸、1−メチルバルビツー
ル酸、1−フェニルバルビツール酸、1,3−ジメチル
バルビツール酸、1,3−ジエチルバルビツール酸、
1,3−ジフェニルバルビツール酸等が挙げられるが、
耐候性等、生成顔料の諸適性の面から、バルビツール酸
が特に好ましい。これらの化合物は、単独でジアゾニウ
ム化合物とカップリング反応に供してもよく、2種以上
の化合物を混合して同反応に供することもできる。
【0011】ジアゾニウム化合物としては、従来公知の
種々のモノジアゾニウム化合物、ビスジアゾニウム(テ
トラゾ)化合物が使用できるが、着色力等を考慮すると
ビスジアゾニウム化合物が好ましく、特に4,4’−ビ
スジアゾニオビフェニル構造を有する化合物が好まし
い。好ましい化合物としては、例えば、4,4’−ビス
ジアゾニオ−3,3’−ジクロロビフェニル、4,4’
−ビスジアゾニオ−2,2’,5,5’−テトラクロロ
ビフェニル、4,4’−ビスジアゾニオ−3,3’−ジ
メトキシビフェニル、4,4’−ビスジアゾニオ−3,
3’−ジメチルビフェニル等が挙げられ、とりわけ4,
4’−ビスジアゾニオ−3,3’−ジクロロビフェニル
が好ましい。
【0012】ジアゾニウム化合物は、対応するアミン又
はアミン塩と亜硝酸又は亜硝酸塩の酸性水溶液を反応さ
せて得ることができる。反応を完結させるために、亜硝
酸又は亜硝酸塩はアミン又はアミン塩の当量に対し小過
剰用いることが好ましく、反応終了後、過剰の亜硝酸又
は亜硝酸塩はスルファミン酸により、分解、除去すれば
良い。
【0013】得られたジアゾニウム塩は、そのまま水溶
液としてカップリング反応に使用しても良く、テトラフ
ルオロホウ酸塩あるいは塩化亜鉛等の重金属化合物との
錯体等、不溶性の化合物に変換した後、瀘過等の手段に
よって分離し、次いでジメチルホルムアミド等、適当な
有機溶媒中でカップリング反応を行わせてもよい。
【0014】ビスジアゾニウム化合物を用いたバルビツ
ール酸系アゾ顔料の場合、カップリング成分として2,
4,6−トリオキソヘキサヒドロピリミジン構造を有す
る化合物のみを用いてもよいし、生成物が橙色〜赤色の
色相を呈するものであれば、他の任意のカップリング成
分と併用してもよい。併用できるカップリング成分の例
としては、N−フェニル−3−オキソブタンアミド、N
−フェニル−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボア
ミド、1−フェニル−3−メチルイミダゾリン−5−オ
ンを挙げることができる。これらの化合物において、フ
ェニル基は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基等で置換されていても良く、また、フ
ェニル基をナフチル基に代えたものであっても良い。置
換誘導体としては、例えば、N−(2−メチルフェニ
ル)−3−オキソブタンアミド、N−(4−メチルフェ
ニル)−3−オキソブタンアミド、N−(2,4−ジメ
チルフェニル)−3−オキソブタンアミド、N−(2−
メトキシフェニル)−3−オキソブタンアミド、N−
(2,5−ジメトキシ−4−クロロフェニル)−3−オ
キソブタンアミド、N−(4−アセチルアミノフェニ
ル)−3−オキソブタンアミド、N−(1,2−ジヒド
ロベンゾイミダゾール−2−オン−5−イル)−3−オ
キソブタンアミド、N−(2−メチルフェニル)−3−
ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド、N−(2,
4−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフタ
レンカルボアミド、N−(3−ニトロフェニル)−3−
ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド、N−(2−
メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフタレン
カルボアミド、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド、N−(1,2
−ジヒドロベンゾイミダゾール−2−オン−5−イル)
−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド、1−
(4−メチルフェニル)−3−メチルイミダゾリン−5
−オンを挙げることができる。併用されるこれらのカッ
プリング成分の量は、2,4,6−トリオキソヘキサヒ
ドロピリミジン構造を有する化合物100重量部に対
し、0〜100,000重量部の範囲が好ましく、0〜
10,000重量部の範囲が特に好ましい。
【0015】ビスジアゾニウム化合物を用い、2,4,
6−トリオキソヘキサヒドロピリミジン構造を有する化
合物と他のカップリング成分を併用した場合、顔料1分
子中に2,4,6−トリオキソヘキサヒドロピリミジン
構造が2個含まれるものと、1個含まれるものとが生成
するが、本発明でいうバルビツール酸系アゾ顔料として
は、いずれであっても良く、また、それらの混合物であ
っても差し支えない。
【0016】バルビツール酸系アゾ顔料との併用により
調色される黄色顔料としては、目的に応じ、種々の公知
のものが使用できるが、黄鉛を目標とした場合には、着
色力が高く、調色しやすい点でC.I.ピグメント イ
ェロー 12、C.I.ピグメント イェロー 13、
C.I.ピグメント イェロー 14、C.I.ピグメ
ント イェロー 17、C.I.ピグメント イェロー
55、C.I.ピグメント イェロー 81、C.
I.ピグメント イェロー 83等のジスアゾ系黄色顔
料が好ましく、これらの中でも比較的耐候性や耐熱性に
優れている点でC.I.ピグメント イェロー 83、
C.I.ピグメント イェロー 55、C.I.ピグメ
ント イェロー 17、C.I.ピグメント イェロー
14が特に好ましい。
【0017】バルビツール酸系アゾ顔料による調色は、
別々に合成した黄色顔料とバルビツール酸系アゾ顔料を
混合しても良いし、2,4,6−トリオキソヘキサヒド
ロピリミジン構造を有する化合物とN−フェニル−3−
オキソブタンアミド誘導体等、黄色顔料用カップリング
成分を共存させ、同時にジアゾ成分と反応させるコカッ
プリング法で顔料を合成しても良い。
【0018】調色のため黄色顔料に対し併用されるバル
ビツール酸系アゾ顔料の量は、用いる黄色顔料の着色力
やバルビツール酸系アゾ顔料の色相、着色力、更には目
標とする色相により変化し、任意の値を取ることができ
るが、色相に対する調色効果を考慮すれば黄色顔料10
0重量部に対し0.1〜100,000重量部が好まし
い。バルビツール酸系アゾ顔料の併用量が少なければ僅
かに赤みを帯びた黄色であるが、併用量を増すとともに
赤みが増し、大部分がバルビツール酸系アゾ顔料であれ
ば赤橙色となる。例えば、バルビツール酸と4,4’−
ビスジアゾニオ−3,3’−ジクロロビフェニルから合
成されるバルビツール酸系アゾ顔料とC.I.ピグメン
ト イェロー 83とから黄鉛近似の色相に調色する場
合は、C.I.ピグメント イェロー 83 100重
量部に対し、該バルビツール酸系アゾ顔料5〜15重量
部を併用するのが好ましい。
【0019】黄色顔料とバルビツール酸系アゾ顔料の混
合は、ドライ顔料同士を混合するドライブレンドでも良
いし、顔料のウェットケーキを混合するウェットブレン
ドでも良い。水等の適当な分散媒に顔料を分散させた
後、瀘過することもできる。
【0020】バルビツール酸系アゾ顔料を含有する黄色
顔料は、そのまま又は他の顔料とともに各種着色材用途
に使用できるが、道路標示材用として使用する場合は、
そのまま使用しても良いし、ベンガラ(屈折率:2.
8)、黄色酸化鉄(屈折率:2.0)等の無機顔料と共
に使用することもできる。特に、チタンホワイト(屈折
率:2.7)やチタンイェロー(屈折率:2.9)、酸
化ジルコン(屈折率:2.4)等、白色〜淡黄色の高屈
折率無機顔料とともに使用すれば、その再帰反射作用に
より色相を大きく変化させることなく、夜間視認性を顕
著に改善することができる。夜間視認性改善の目的で添
加される無機顔料の量は、バルビツール酸系アゾ顔料を
含有する黄色顔料100重量部に対し、10〜500重
量部の範囲が好ましく、100〜300重量部の範囲が
特に好ましい。
【0021】バルビツール酸系アゾ顔料を含有する黄色
顔料と無機顔料の混合は、ドライブレンドでも良いし、
ウェットブレンドでも良い。水等の適当な分散媒に顔料
を分散させた後、瀘過しても良い。更に、無機顔料を分
散させた系でバルビツール酸系アゾ顔料を含有する黄色
顔料を合成しても良い。無機顔料としてチタンホワイト
やチタンイェロー等、屈折率の高い顔料を用いた場合、
この方法は夜間視認性に優れた道路標示材用黄色顔料の
製造方法として特に有効である。これは、高屈折率無機
顔料の表面を、バルビツール酸系アゾ顔料を含有する黄
色顔料が被覆し、無機顔料粒子による再帰反射光に対し
てカラーフィルターの作用を果たすためと考えられる。
【0022】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更
に詳細に説明する。なお、以下の実施例及び比較例にお
いて、「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び
「重量%」を表わす。
【0023】<実施例1>温度計及び攪拌装置を付けた
反応装置に、熱水5000部を入れ、攪拌しながらバル
ビツール酸181部を少しずつ仕込んだ。40℃まで冷
却した後、酢酸175部を加え、次いで水酸化ナトリウ
ム水溶液を滴下してpH5.0に調整した。20℃に冷
却した後、3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩212
部のテトラゾ化水溶液を約2時間かけて滴下した。滴下
終了後、反応液を90℃まで加熱し、同温度に保ちなが
ら1時間攪拌した後、反応生成物を瀘過、水洗、乾燥さ
せてバルビツール酸系アゾ顔料320部を得た。
【0024】このようにして得たバルビツール酸系アゾ
顔料10部、C.I.ピグメントイェロー 83(シム
ラー ファーストイェロー 4181:大日本インキ化
学(株)製)90部及びチタンホワイト250部(R−5
50:石原産業(株)製)を混合機にて十分混合して、黄
色顔料組成物を得た。
【0025】<実施例2>実施例1と同様にして得たバ
ルビツール酸系アゾ顔料ウェットケーキ(顔料分50
%)20部及びC.I.ピグメント イェロー 83
(シムラー ファーストイェロー 4181:大日本イ
ンキ化学(株)製)ウェットケーキ(顔料分45%)20
0部を混練機で混練した後、乾燥、粉砕した。次いで、
この粉砕物にチタンホワイト250部(タイペーク R
−550:石原産業(株)製)を加え、混合機にて十分混
合して黄色顔料組成物を得た。
【0026】<実施例3>温度計及び攪拌装置を付けた
反応装置に、水2000部、N−(2,5−ジメトキシ
−4−クロロフェニル)−3−オキソブタンアミド(三
星化学(株)製)57部及び25%水酸化ナトリウム水溶
液55部を加え、溶解させた。この溶液にチタンホワイ
ト(JR−602S:帝国化工(株)製)205部を加
え、攪拌しながら酢酸21部を滴下して、カップラー液
を調整した。液温を20℃とした後、3,3’−ジクロ
ロベンジジン塩酸塩33部のテトラゾ化水溶液を約2時
間かけて滴下し、C.I.ピグメント イェロー 83
とチタンホワイトとの複合顔料を得た。滴下終了後、9
0℃まで加熱し、1時間攪拌した後、実施例1と同様に
して得られたバルビツール酸系アゾ顔料ウェットケーキ
(顔料分50%)6部を加えた。十分攪拌、分散させた
後、瀘過、水洗、乾燥させて黄色顔料組成物を得た。
【0027】<実施例4>温度計及び攪拌装置を付けた
反応装置に、水2000部、N−(2,5−ジメトキシ
−4−クロロフェニル)−3−オキソブタンアミド(三
星化学(株)製)57部及び25%水酸化ナトリウム水溶
液55部を加え、溶解させた。この溶液にチタンホワイ
ト(JR−602S:帝国化工(株)製)205部を加
え、攪拌しながら酢酸を滴下して、pH5.0に調整し
た。更に、バルビツール酸1.5部を加え、十分攪拌し
てカップラー液とした。液温を20℃とした後、3,
3’−ジクロロベンジジン塩酸塩33部のテトラゾ化水
溶液を約2時間かけて滴下し、一部、2,4,6−トリ
オキソヘキサヒドロピリミジン構造を有するC.I.ピ
グメント イェロー 83とチタンホワイトとの複合顔
料を得た。滴下終了後90℃まで加熱し、1時間攪拌し
た後、瀘過、水洗、乾燥させて黄色顔料組成物を得た。
【0028】<実施例5>実施例3において、N−
(2,5−ジメトキシ−4−クロロフェニル)−3−オ
キソブタンアミド57部に代えて、N−(2−メトキシ
フェニル)−3−オキソブタンアミド(三星化学(株)
製)44部を用いた以外は、実施例3と同様にして、バ
ルビツール酸系アゾ顔料で調色されたC.I.ピグメン
ト イェロー 17とチタンホワイトとの複合顔料を主
成分とする黄色顔料組成物を得た。
【0029】<実施例6>実施例3において、チタンホ
ワイト205部に代えて、チタンイェロー(タイペーク
イェロー TY−70:石原産業(株)製)246部を用
いた以外は、実施例3と同様にして黄色顔料組成物を得
た。
【0030】<実施例7>実施例3において、バルビツ
ール酸181部に代えて、1−メチルバルビツール酸2
00部を用いた以外は、実施例3と同様にして黄色顔料
組成物を得た。
【0031】<実施例8>C.I.ピグメント イェロ
ー 73(シムラー ファストイェロー 4117:大
日本インキ化学(株)製)90部、実施例1で得たバルビ
ツール酸系アゾ顔料5部、黄色酸化鉄(トダカラー イ
ェロー 48:戸田工業(株)製)20部、チタンイェロ
ー(タイペークイェロー TY−70:石原産業(株)
製)20部を混合機にて十分混合し、黄色顔料組成物を
得た。
【0032】<比較例1〜6>バルビツール酸系アゾ顔
料に代えて、色相的に同等となる量のC.I.ピグメン
ト レッド 57:1(シムラー ブリリアント カー
ミン 6B 306:大日本インキ化学(株)製)を用い
た以外は実施例1〜3及び実施例5〜7と同様にして黄
色顔料組成物を得た。
【0033】<比較例7〜12>バルビツール酸系アゾ
顔料に代えて、色相的に同等となる量のC.I.ピグメ
ント バイオレット 19(ファーストゲン スーパー
レッド YE:大日本インキ化学(株)製)を用いた以
外は実施例1〜3及び実施例5〜7と同様にして黄色顔
料組成物を得た。
【0034】<実施例9(道路標示材への応用)>上記
各実施例及び各比較例で得た黄色顔料組成物2部と、石
油樹脂17.5%、アルキッド樹脂2.1%、フタル酸
ジブチル0.5%、重質炭酸カルシウム30.9%、寒
水石32.0%及びガラスビーズ(GB153T)17
%から成る石油樹脂系溶融型路面標示塗料用コンパウン
ド98部とを190℃で溶融、混合した後、金属板上に
アプリケータを用いて約1mmの厚さに塗布した。これを
大日本インキ化学(株)鹿島工場(所在地:茨城県鹿島郡
神栖町)内の暴露試験設備にて6カ月間の暴露試験を行
い、目視にて色相変化を評価した。その結果、各実施例
で得られた黄色顔料組成物を用いた試験塗板に比べ、比
較例1〜6で得られた顔料組成物を用いた場合は、赤味
が消失し、一方、比較例7〜12で得られた顔料組成物
を用いた場合は、赤味が強くなり、いずれも色相の変化
が極めて顕著であった。
【0035】
【発明の効果】本発明の黄色顔料組成物は、経時変化に
伴う色相変化が少なく、着色剤として有用であり、とり
わけ道路標示材用途に好適に使用することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に2,4,6−トリオキソヘキサ
    ヒドロピリミジン構造を有するアゾ顔料を含有すること
    を特徴とする黄色顔料組成物。
  2. 【請求項2】 分子中に2,4,6−トリオキソヘキサ
    ヒドロピリミジン構造及びN−フェニル−3−オキソブ
    タンアミド構造を有するアゾ顔料を含有することを特徴
    とする黄色顔料組成物。
  3. 【請求項3】 有機顔料及び無機顔料を含有する請求項
    1又は2記載の顔料組成物。
  4. 【請求項4】 有機顔料と無機顔料との複合顔料を含有
    する請求項3記載の顔料組成物。
  5. 【請求項5】 無機顔料が、屈折率2.0以上の無機顔
    料である請求項3又は4記載の顔料組成物。
  6. 【請求項6】 無機顔料が、チタン、鉄及びニッケルか
    らなる群から選ばれる1種以上の金属の酸化物を含有す
    る無機顔料である請求項3、4又は5記載の顔料組成
    物。
  7. 【請求項7】 無機顔料がチタンホワイト及びチタンイ
    エローから成る群から選ばれる請求項3、4又は5記載
    の顔料組成物。
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