JPH07304800A - ヒトペプシノゲンに対するモノクローナル抗体 - Google Patents

ヒトペプシノゲンに対するモノクローナル抗体

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JPH07304800A
JPH07304800A JP6116042A JP11604294A JPH07304800A JP H07304800 A JPH07304800 A JP H07304800A JP 6116042 A JP6116042 A JP 6116042A JP 11604294 A JP11604294 A JP 11604294A JP H07304800 A JPH07304800 A JP H07304800A
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JP
Japan
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antibody
hpgi
hpgii
monoclonal antibody
reacting
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JP6116042A
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English (en)
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Kyoichi Matsumoto
恭一 松本
Yoshitake Terano
由剛 寺野
Tomohiro Samori
友博 佐守
Noboru Konishi
登 小西
Yoshio Hiasa
義雄 日浅
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NIPPON IGAKU RINSHIYOU KENSA K
NIPPON IGAKU RINSHIYOU KENSA KENKYUSHO KK
Original Assignee
NIPPON IGAKU RINSHIYOU KENSA K
NIPPON IGAKU RINSHIYOU KENSA KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒトペプシノゲン(I)又は(II)を免疫化
学的に測定するための方法及びそのためのモノクローナ
ル抗体を提供する。 【構成】 ヒトペプシノゲン(I)又は(II)に対する
モノクローナル抗体、それを産生するハイブリドーマ、
このハイブリドーマを用いる抗体の製造方法、並びにヒ
トペプシノゲン(I)又は(II)の測定方法、及びその
ための試薬。 【効果】 本発明の方法によれば、ヒトペプシノゲンI
又はIIが特異的に且つ正確に定量することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトペプシノゲンI
(hPGIと称す場合がある)に対するモノクローナル
抗体及びヒトペプシノゲンII(hPGIIと称する場合が
ある)に対するモノクローナル抗体、該モノクローナル
抗体を産生するハイブリドーマ、該モノクローナル抗体
の製造方法、並びに該モノクローナル抗体を用いる、h
PGI又はhPGIIの測定方法、及びそのための試薬に
関する。
【0002】
【従来の技術】ペプシノゲンの分泌量は、胃酸分泌量に
ほぼ並行しており、血液、尿のペプシノゲンも胃ペプシ
ノゲン分泌量に並行していることが知られている。萎縮
性胃炎ではhPGIが減少し胃潰瘍・十二指腸潰瘍では
hPGI・II共に増量(松本恭一:他臨床病理40:9
77〜981,1992)する。また、胃癌ではhPG
Iは減少し、hPGIIが増加するとも言われている。さ
らに、hPGI・II共に内分泌機能と密接に関係し、粘
液水腫・アジソン病では減少、甲状腺機能亢進・クッシ
ング症候群・ストレス・ステロイド投与等では増量す
る。また、胃切除例では切除の大きいほど減少し、胃機
能の回復とともに増量することが知られている。
【0003】上記ペプシノゲンの測定によれば、各種疾
患の診断を始めとして胃切除手術の術前・術中・術後患
者の予後診断の重要な指標の1つとして、その臨床的意
義は非常に大きい。従来の測定法は主として、アイソト
ープを用いる測定法(岡博:他、臨床成人病19:53
1〜537,1989)であり測定施設の問題、廃棄物
の処理等種々の制約を受けるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、ヒト
の胃・十二指腸疾患に有用な医薬の開発等に応用できる
hPGI及びhPGIIの測定方法及びそのための試薬を
提供しようとするものであり、そのための手段としてh
PGIに対するモノクローナル抗体及びhPGIIに対す
るモノクローナル抗体、それらを産生するハイブリドー
マ、並びに該モノクローナル抗体の製造方法を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく種々検討した結果、hPGI分子構造上の
異なるエピトープを認識する複数のモノクローナル抗体
及び同様にhPGIIの異なるエピトープを認識する複数
のモノクローナル抗体の作製に成功し、さらにこれらを
組合わせて用いることによりhPGI及びhPGIIを非
放射能性免疫化学的かつ非競合的反応系で測定すること
ができることを確認して、本発明を完成した。従って本
発明は、ヒトペプシノゲンI(hPGI)の複数のエピ
トープと各々特異的に反応するモノクローナル抗体;及
びヒトペプシノゲンII(hPGII)と同様に特異的に反
応するモノクローナル抗体を提供する。
【0006】本発明はさらに、ヒトペプシノゲンI(h
PGI)により免疫された動物の抗体産生細胞と腫瘍細
胞とを融合させて得られる、ヒトペプシノゲンI(hP
GI)と反応するモノクローナル抗体を産生するハイブ
リドーマ;及びヒトペプシノゲンII(hPGII)により
免疫された動物の抗体産生細胞と腫瘍細胞とを融合させ
て得られる、ヒトペプシノゲンII(hPG2)と反応す
るモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを提供
する。
【0007】本発明はさらに、前記のhPGIに対する
モノクローナル抗体の製造方法であって、該モノクロー
ナル抗体を産生するハイブリドーマを増殖せしめ、次に
該モノクローナル抗体を採取することを特徴とする方
法;並びに前記hPGIIに対するモノクローナル抗体の
製造方法であって、該モノクローナル抗体を産生するハ
イブリドーマを増殖せしめ、次に該モノクローナル抗体
を採取することを特徴とする方法を提供する。
【0008】本発明はさらに、ヒトペプシノゲンI(h
PGI)の測定方法であって、被験試料とhPGIに対
するモノクローナル抗体とを接触せしめ、次に反応を測
定することを特徴とする方法;並びにヒトペプシノゲン
II(hPGII)の測定方法であって、被験試料とhPG
IIに対するモノクローナル抗体とを接触せしめ、次に反
応を測定することを特徴とする方法を提供する。
【0009】本発明はさらに、ヒトペプシノゲンI(h
PGI)と反応するモノクローナル抗体を含んで成る、
ヒトペプシノゲンI(hPGI)測定用試薬;並びにヒ
トペプシノゲンII(hPGII)と反応するモノクローナ
ル抗体を含んで成る、ヒトペプシノゲンI(hPGII)
測定用試薬を提供する。
【0010】
【具体的な説明】本発明において使用される融合細胞い
わゆるハイブリドーマは、hPGIまたはIIを含む抗原
で免疫された動物から得られたhPGIまたはIIに対す
る抗体を産生する細胞(以下、抗体産生細胞と略称す
る)と腫瘍細胞である骨髄腫細胞とを融合させることに
よって形成される。抗体産生細胞としてはhPGIまた
はIIを含む抗原で免疫された動物からの脾臓細胞を使用
することが望ましい。抗体産生細胞および骨髄腫細胞
は、これらが融合可能な限りにおいて供給源である動物
の種類は限定されないが、融合効率や抗体産生の安定性
から同じ種族の動物を使用するのが好適であり、例えば
マウス等を使用することができる。
【0011】hPGIまたはIIを含む抗原としては、精
製されたhPGIまたはIIのみを含む溶液が好ましい
が、hPGIまたはIIを主要な構成成分とする胃粘膜ホ
モジナイズ溶液、または胃粘膜組織なども使用可能であ
る。免疫原としてhPGI又はhPGIIの一方のみを使
用してもよく、又はこれらの両者を含む免疫原を使用す
ることもできる。後者の場合は、ハイブリドーマをクロ
ーニングする段階で、hPGIに対するモノクローナル
抗体を産生するハイブリドーマと、hPGIに対するモ
ノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを分別選抜
することができる。
【0012】本発明の実施のための1つの好ましいハイ
ブリドーマは、hPGI及び/又はIIで免疫したマウス
の脾臓細胞とマウスの骨髄腫細胞を融合させて得られる
ものであり、例えば、あらかじめhPGI(もしくはI
I)で免疫されたBALB/cマウスの抗hPGI(も
しくはII)抗体産生脾臓細胞と、BALB/cマウスの
骨髄腫細胞との融合ハイブリドーマである。細胞融合
後、ハイブリドーマをクローン化し、このクローンを培
養し、そのクローン群からhPGIまたはIIに対して特
異性を示す抗体を産生するクローンを選別する。かかる
クローンによって産生される抗体は一般にモノクローナ
ル抗体と称される。
【0013】hPGIまたはIIに対するモノクローナル
抗体の製造は、上記抗体産生クローンを培地中におい
て、また組織適合性動物またはヌードマウスの体内にお
いて維持生育させることにより行われる。産生されたモ
ノクローナル抗体は培地からまた動物の血清もしくは腹
水上清から回収される。(例えば、岩崎辰夫ら、「単ク
ローン抗体」、88−94頁(1983)参照)。
【0014】以下に、更に詳細に、前記ハイブリドーマ
を形成させるための好適な方法を説明する。なお、BA
LB/cマウス由来の骨髄腫細胞とhPGI(もしくは
hPGII)で免疫されたBALB/cマウス由来の脾臓
細胞のみならず、ほかの動物由来の骨髄腫細胞および抗
体産生細胞を用いることもできる。
【0015】(1)融合のための脾臓細胞の調製 精製されたhPGIまたはIIを含んだ生理食塩液をフロ
イント(Freund)の完全アジュバントで乳化し、
この乳化液をBALB/cマウスの腹腔内に注射し、さ
らに2週間間隔で3〜4回、hPGIまたはhPGIIを
Freundincomplete adjuvant
で乳化して該マウス腹腔内に追加注射する。そして最後
の追加注射の10日後に眼底静脈叢より試験採血して血
清抗体力価を定量して高抗体力価を確認する。そして細
胞融合を実施する3日前に更に該マウスの尾静脈にhP
GIまたはhPGII液を含む生理食塩液を注射する。
【0016】静脈注射3日目に該マウスを脱血・ト殺
し、脾臓を摘出する。脾臓細胞懸濁液をウイ(Oi)ら
により報告されている方法(Selected Met
hods in Celluler Immunolo
gy:351−374頁(1980))で調製する。混
在する赤血球細胞をフィコールペイクを用いた比重遠心
法により沈でん除去する。この様にして得られる小リン
パ球画分を含む脾臓細胞懸濁液をRPMIL640培地
(pH7.4)中での遠心分離により洗浄し懸濁させる。
【0017】(2)細胞融合に用いる骨髄腫細胞の調製 ケーラー(Kohler)ら(Eur.J.Immun
ol.,6巻,511−519頁(1976)により報
告されているヒポキサンチングアニンホスホリボシルト
ランスフェラーゼ(HGPRT)が欠損したBALB/
cマウスの骨髄腫細胞P3−X63−Ag8−U1 (以
下P3 1 と略す)を、牛胎児血清10%を含むRPM
IL640培地中に維持する。P3 1 の生育は、選択
培地、例えばヒポキサンチン−アミノプリテン−チミジ
ン(HAT)培地により阻害される。
【0018】(3)ハイブリドーマの作製 前記方法により調製される脾臓細胞および骨髄腫細胞を
渡辺武ら(免疫実験操作法IX:2963−2967頁
(1980)が報告を一部modifyして、ポリエチ
レングリコール(PEG)1500の存在下において融
合させる。融合後、細胞をHAT培地に懸濁させ、次い
で組織培養プレート、例えば96穴(ウエル)マイクロ
タイタープレートの個々の穴(ウエル)に分注して培養
する。
【0019】(4)抗体の検出 前記ハイブリドーマが産生する抗体の検出には、ホラー
(Voller)ら(Bull.WHO,53巻、55
−65頁(1976)が報告している酵素抗体法が優れ
ており、この酵素抗体法が本発明におけるhPGI(も
しくはII)に対するモノクローナル抗体の検出に適用さ
れる。イムノアッセイ用プレート、例えば96穴(ウエ
ル)マイクロタイタープレートの穴(ウエル)壁に固定
したhPGIまたはhPGIIにハイブリドーマ培養液ま
たはハイブリドーマを接種したマウスの腹水上清を加え
る。
【0020】次いで、ベルオキシダーゼを標識した抗マ
ウスイムノグロブリン抗体を加えた後、それのペルオキ
シダーゼ活性をオルトフェニレンジアミン(OPD)の
発色で検定する。このOPDの発色は抗体の存在を示唆
する。ハイブリドーマ培養液またはハイブリドーマを接
種したマウスの腹水の抗hPGIまたはhPGII抗体力
価はOPDの50%発色を与える該培養液、または腹水
上清の最終希釈倍数で示される。BALB/cマウスの
骨髄腫細胞(P3 1 )の培養液、ならびに同細胞をB
ALB/cマウスに接種して得られる血清および腹水上
清は、hPGIまたはIIに対する抗体活性を有していな
い。
【0021】(5)抗体産生細胞のクローニング 上記酵素抗体法により抗体の産生が検出されたハイブリ
ドーマについて限界希釈法もしくは乾寒天ゲル内コロニ
ー法によるクローニング操作を繰り返すことによって、
この発明のhPGI(もしくはhPGII)抗体を産生す
るハイブリドーマが確立される。そして、ハイブリドー
マを培養することにより、hPGI(もしくはhPGI
I)に対して特異的に反応するモノクローナル抗体が産
生される。この抗hPGI(もしくはhPGII)抗体
が、ヒトの血液、尿、胃液、体液、組織、細胞培養液な
どに存在しているhPGIまたはhPGII定量用試薬と
して有用である。
【0022】本発明のモノクローナル抗体は常法に従っ
て回収・精製することができる。本発明はまた、前記モ
ノクローナル抗体のフラグメントに関し、このフラグメ
ントとは、モノクローナル抗体の部分から成り、且つそ
のモノクローナル抗体の抗原結合性を維持しているもの
を意味する。この様な抗体フラグメントとして、例えば
Fab′フラグメント等を挙げることができ、これらは
本発明のモノクローナル抗体から常法に従って得られ
る。
【0023】本発明はさらに、抗hPGIまたは抗hP
GII抗体を用いる抗hPGIまたは抗hPGIIの測定方
法及びそのための試薬に関する。ここで測定とは、抗h
PGIまたは抗hPGII抗体を検出し、その存否を決定
すること、およびその量又は濃度を決定することを含
む。この測定方法は、被験試料と本発明の抗体とをなん
らかの形で接触せしめ、被験試料中にhPGIまたはh
PGIIが存在する場合にはそれと抗hPGI抗体または
抗hPGII抗体との反応を生じさせ、この反応存否又は
量を測定するものであり、そのための具体的な方法とし
ては、種々の免疫測定系を用いることができる。
【0024】例えば、反応系として競争的測定法及び非
競争的な測定法を用いることができ、また検出系として
酵素免疫測定法、放射能免疫測定法、蛍光免疫測定法等
を用いることができる。酵素免疫測定法は、抗原もしく
は抗体のいずれか、又はそのいずれかに対する抗体を酵
素により標識するものであり、酵素としてはペルオキシ
ダーゼやアルカリフォスファターゼ等が使用され、検出
のためには、例えばペルオキシダーゼの場合は基質とし
て過酸化水素、発色試薬としてオルトフェニレンジアミ
ン、3,3′,5,5′−テトラメチルベンジン等が主
として用いられる。
【0025】放射免疫測定法のための標識としてはトレ
ーサー( 131I、 125I、14C、 3H)などが用いられ
る。また蛍光免疫測定法の標識としては蛍光色素(フル
オロレッセインイソチオシアネート、フェコエリスリ
ン、バッファローレッド、等)が使用される。本発明の
hPGI又はhPGII測定用試薬は、前記のモノクロー
ナル抗体又はそのフラグメント自体であってもよく、又
はこれらを前記のトレーサーや酵素で標識したものであ
ってもよい。
【0026】本発明における、最も特徴的な免疫化学的
測定法は酵素免疫測定法(サントウィッチ法)であり、
この方法においては、hPGI(又はhPGII)に対す
るモノクローナル抗体もしくはそのフラグメントを固体
支持体、例えばマイクロタイタープレートに固定し、次
に分析対象としてのhPGI(又はhPGII)抗原を含
有する試料を該固体支持体と接触せしめ、試料中のhP
GI(又はhPGII)を、固体支持体に固定された抗−
hPGI(又はhPGII)モノクローナル抗体と結合せ
しめる。
【0027】次に、前記抗−hPGI(又はhPGII)
モノクローナル抗体が結合するhPGI(又はhPGI
I)上のエピトープとは異るエピトープに結合する抗−
hPGI(又はhPGII)モノクローナル抗体もしくは
そのフラグメントであって酵素標識されたものと、前記
固体支持体とを接触せしめることにより、固体支持体に
固定されたhPGI(又はhPGII)と標識された抗−
hPGI(又はhPGII)又はそのフラグメントとを結
合させる。
【0028】次に、未結合の標識モノクローナル抗体を
洗浄除去した後、固体支持体を、前記酵素に対する基質
を含有する検出用試薬、例えば発色試薬と接触せしめる
ことにより発色せしめ、その発色を例えば分光光度計を
用いて測定する。さらに、本発明の分析試薬は、上記の
抗体又はそのフラグメント(場合によっては標識されて
いる)と、抗原としてのhPGI又はIIあるいはこれら
を前記のごとく標識したものとを組合わせた分析キット
の形であってもよい。この様なキットはさらに、酵素標
識を検出するための検出試薬を含んでいてもよい。前記
の試薬成分は、緩衝液、例えばリン酸緩衝液、Tris
緩衝液等に溶解した溶液の形でもよく、又は凍結乾燥等
により乾燥したものでもよい。
【0029】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに具体的に説
明する。実施例1モノクローナル抗体の作製 (1)hPGIまたはIIの精製 手術時に得られた部分切除胃の粘膜を、ガラス板で剥離
し、TNG緩衝液(pH7.0、10mM トリスHC
L、20%グリセリン、0.02%NaN3 )中にて超
音波によるホモジナイズを行った。溶液を20,000
rpm 4℃で20分遠心した後、TNG緩衝液にて平衡化
したDEAE−SepharoseCL6B(Phar
macia社code 17−0710−01)2.5
*50cmのカラムにかけ、NaCL濃度を0.7Mにま
で上げるグラジエントを行って、粗PGI分画およびP
GII分画を得た。
【0030】PGI分画およびII分画はそれぞれ燐酸緩
衝液(pH7.0、10mMリン酸Na、0.5M Na
Cl、20%グリセリン、0.1%NaN3 )に透析し
た後、ヒドロキシアパタイト(Biorad社code
130−0420)2.5*10cmにかけ燐酸濃度を
0.4Mに上げるグラジエンドを行った。溶出された各
PG分画を燐酸緩衝液(pH7.0、20mM燐酸Na)
に透析した後、カラムにDEAE−5PW(東ソ−社c
ode 07164)を用いたHPLCにかけNaCl
濃度を0.7Mに上げるグラジエンドにより精製hPG
IおよびhPGIIを得た。
【0031】(2)ハイブリドーマの作製および腹水抗
体の製造 hPGI(もしくはII)の0.4mgを0.4mlの日本薬
局方生理食塩液(以下、生食と略称する)に溶解し、こ
の溶液にフロイントの完全アジュバント(FCA)0.
26mlを加えて乳化(W/O型)させた後、得られた乳
化液を4匹のBALB/cマウスの腹腔内に注射した
(100μg/mouse)。2週間後、更に0.4ml
の生食に溶解した0.2mgのhPGI(もしくはII)に
Freunde incomplete adjuva
nt(FICA)0.6mlを加えて乳化(W/O型)し
たものをマウスの腹腔内に追加注射した(50μg/m
ouse)。
【0032】そして、同じ濃度のhPGI(もしくはI
I)液にFICAを加えて乳化したものを2週間間隔で
4回、マウス腹腔内に追加注射した(50μg/mou
se×4回)。そして、最後の追加注射の10日後に眼
底静脈叢から試験採血して血清抗体力価が充分上昇して
いることを確認した。更にマウスの尾静脈にhPGI
(もしくはII)を生食に溶解した液を注射した(100
μg/mouse)。細胞融合を行う直前にマウスを脱
血・ト殺し、脾臓を摘出し、その脾臓細胞をRPMIL
640培地(日研生物医学研究所code 60510
0)に懸濁させた。脾臓細胞懸濁液をフィコールペイク
を用いる比重遠心法により赤血球を除去した後、無血清
培地中で遠心分離(250×G)により、2回洗浄し、
次いで、無血清培地中に懸濁させた。
【0033】一方、マウス骨髄腫細胞P3U1を牛胎児
血清10%を含むRPMI1640培地中で増殖させた
後、RPMI−1640培地(pH7.4)中で遠心分離
(250×G)により、2回、洗浄し、次いで、RPM
I−1640培地中に懸濁させた。懸濁状態の脾臓細胞
とP3U1を混合した後、遠心分離(250×G)して
沈渣とし、これにポリエチレングリコール1,500を
45%含むRPMI−1640培地(pH7.4)を1ml
加え、6分間、37℃で細胞融合させた。
【0034】得られた細胞混合物にRPMI−1640
培地を加えて全量10mlとして遠心分離(250×G)
37℃、3分により、洗浄した後、さらに、牛胎児血清
を10%含むRPMIL640培地10mlに細胞を浮遊
させて遠心分離(250×G、37℃、5分)したの
ち、上清を除去し、適当量のHT培地を用いて1×10
6 脾臓細胞/ml、あるいは2×106 脾臓細胞/mlとな
るように浮遊させ、その0.1mlを96穴(ウエル)プ
ラスチックマイクロタイタープレート(Corning
code 25860)に分注し、5%炭酸ガス存在
下のインキュベーター中で培養した。
【0035】培養開始後1日目にHAT培地を0.1ml
加え、以後2日目、3日目、5日目、8日目および11
日目には、培養液の半分(100μl)を吸引し、その
替わりにHAT培地を追加した。14日目には、96穴
(ウエル)プラスチックマイクロタイタープレートのす
べての培養穴(ウエル)に1穴(ウエル)あたり平均2
−3個のハイブリドーマの集落が生育した。ハイブリド
ーマが十分増殖した時点(培養開始より約2週間後)
で、培養上清のhPGIまたはIIに対する抗体力価を酵
素抗体法で検定した。抗体を産生している各穴(ウエ
ル)のハイブリドーマについて限界希釈法によるクロー
ニング操作を3回繰り返し行った。
【0036】その結果、PGI抗体を安定に産生するク
ローン2株を選択した。これらのクローンを、各々、ハ
イブリドーマPGI−2F5(イソタイプは1gG2
a)、及びハイブリドーマPGI−7G3(イソタイプ
はIgG1)と命名した。また同様にPGII抗体を安定
に産生するクローン4株を単離し、これらのクローン
を、各々、ハイブリドーマPGII−2D5(イソタイプ
はIgG1)、ハイブリドーマPGII−2F11(イソ
タイプはIgG2b)、ハイブリドーマPGII−8G2
(イソイプはIgG2a)、及びハイブリドーマPGII
−10E11(イソタイプはIgG1 )と命名した。
【0037】上記のハイブリドーマは、工業技術院生命
工学工業技術研究所に、平成6年(1994年)2月1
7日に寄託され、次の受託番号が与えられた。ハイブリドーマ 受託番号 PGI−2F5 P−14157 PGI−7G3 P−14155 PGII−2D5 P−14159 PGII−2F11 P−14156 PGII−8G2 P−14158 PGII−10E11 P−14160
【0038】実施例2モノクローナル抗体の製造 腹水タイプの抗体を製造するために、前記クローンのう
ち5×106 細胞を有するPGI−2F5、PGI−7
G3、PGII−2D5、PGII−2F11、PGII−8
G2、及びPGII−10E11のクローンを1週間前に
プリスタン0.5mlを腹腔内注射済みのBALB/cマ
ウスの腹腔内に注射し、1週間後に抗hPGI(もしく
はII)抗体を含む腹水を採取した。腹水はマウス1匹当
たり5−15ml得られた。上記の6株について得られた
培養液(培地10%牛胎児血清を含むRPMI164
0;4日培養)、及び腹水のhPGI(もしくはII)に
対する抗体力価を酵素抗体法で調べた結果を表1に示
す。
【0039】
【表1】
【0040】実施例3モノクローナル抗体の特性決定 ヒト胃粘膜ホモジナイズ液に対するラウリル硫酸ナトリ
ウム−ポリアクリルアミドグラジェントゲル電気泳動
(10%ゲル、アトー社製)の泳動ゲルニトロセルロー
ス膜を重ねて、電気的に電気泳動バンドを転写した後、
このニトロセルロース膜を風乾し、前記実施例2で得ら
れた抗hPGIモノクローナル抗体PGI2F5及びP
GI7G3を含む培養液に浸し、37℃で1時間反応さ
せた。
【0041】未反応の抗体を洗浄除去した後、ペルオキ
シダーゼで標識したヤギ抗マウス免疫グロブリン抗体
(MBL社製 code 330)を燐酸緩衝液で20
00培に希釈した液に浸し、37℃で1時間反応させ
た。未反応の標識抗体を洗浄除去した後、基質である4
−クロロ−1−ナフトール溶液に浸した。hPGI(ま
たはII)と上記抗体を介して結合したペルオキシダーゼ
の存在を紫色の発色によって確認した。前記の種類の項
PGIモノクローナル抗体PGI−2F5及びPGI−
7G3はいずれもhPGIに特異的に反応することが判
明した。
【0042】同様にPGII−2D5、PGII−2F1
1、PGII−8G2及びPGII−10E11は、hPG
IIに特異的に反応した。代表例として、PGI2F5及
びPGII2D5についての成績を図1に示す。図1の
(a)は、電気泳動の蛋白質染色バンドを示しており、
図1の(b)および(c)は、ペルオキシダーゼの存在
を示している。図1の(a)では多数のバンドが観察さ
れるが、図1の(b)ではhPGIに対応する位置にペ
ルオキシダーゼの存在(矢印の位置)を示すバンドが観
察された。同様に(c)ではhPGIIに対応する位置に
ペルオキシダーゼの存在を示すバンドが観察された。
【0043】実施例4酵素抗体法によるヒトPGIの
定量 酵素標識抗体の作成 まず抗PGIモノクローナル抗体PGI−7G3もしく
はPGI−2F5を含む腹水上清をNa2 SO4 で透析
した後、DEAE−セルロースカラム及びアフィニティ
ーカラムを用いIgGを得、このIgGをペプシン消化
してF(ab′)2 を得、このF(ab′)2 を還元し
た後、Fab′を得た(ジャーナル オブ イムノアッ
セイ(J.Immunoassay)第4巻、第209
頁(1983))。ペルオキシダーゼFab′複合体は
西洋ワサビ由来のペルオキシダーゼとFab′を免疫実
験操作法(第XI巻、3497頁(1982))記載の
方法で結合させた。
【0044】酵素免疫測定法 96穴(ウエル)マイクロタイタープレートの各穴(ウ
エル)に、前記実施例2で得られた抗PGIモノクロー
ナル抗体PGI−2F5もしくはPGI−7G3を含む
腹水上清を炭酸緩衝液(pH9.6)で2000培に希釈
した液を入れて4℃で、1夜放置し、次いで、各穴(ウ
エル)を洗浄後1%牛血清アルブミン(ナカライテスク
code 012−66)D′−PBS溶液を入れて
37℃で、2時間放置した。
【0045】さらに洗浄してから前記実施例1で得られ
たhPGIを標準抗原として種々の濃度で各穴(ウエ
ル)に入れて37℃で30分間反応させた。そして、洗
浄後ペルオキシダーゼで標識したPGI−7G3を上記
燐酸緩衝液で2000倍に希釈した液を各穴(ウエル)
に入れて37℃で、1時間反応させて、充分洗浄した
後、基質であるオルトフェニレンジアミン溶液を入れて
37℃で、10分間反応させた後、1M硫酸を50μl
/well添加して反応を止めた。
【0046】このマイクロタイタープレートの各穴(ウ
エル)で発色した溶液を波長492nmのマイクロプレー
トリーダー(コロナ社製)を用いて測定した。その結果
を図2に示す。図2において、hPGIの1ng/m1
から160ng/m1の範囲の濃度と吸光度との間に直
線性が得られ、hPGIの定量に有用であることが判明
した。酵素免疫測定法により固相に抗PGIモノクロー
ナル抗体2F5を用い、ペルオキシダーゼ標識Fab′
として抗PGIモノクローナル抗体7G3を用いた場合
の測定法の性能を調べた。同一検体(血清)を12回同
時に測定した場合の同時再現性を表2に、また同一検体
を1日1回連続して6日測定した場合の日差再現性を表
3に示した。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】 次に、検体(血清)に精製した既知濃度のPGIを添加
した場合の回収率を検討し、その結果を表4に示した。
【0049】
【表4】 表2、表3および表4の結果は検査試薬として十分に良
好な成績であり、本モノクローナル抗体を用いることに
より良好なエンザイムイムノアッセイ試薬が調製される
ことが判明した。
【0050】実施例5酵素抗体法によるヒトPGIIの
定量 酵素標識抗体の作成 先の実施例4と同様にPGII−2D5、PGII−2F1
1、PGII−8G2及びPGII−10E11についてペ
ルオキシダーゼ標識抗体を作成した。
【0051】酵素免疫測定法 先の実施例4と同様の操作を行った。但し、固相抗体に
PGII−2D5を用いた場合、標識抗体はPGII−8G
2もしくはPGII−10E11を、また、固相抗体にP
GII−2F11を用いた場合には標識抗体にはPGII−
8G2もしくはPGII−10E11を、同様に固相にP
GII−8G2を用いた場合には、標識抗体にはPGII−
2D5もしくはPGII−2F11、そして固相抗体にP
GII−10E11を用いた場合は、標識抗体は、PGII
−2D5もしくはPGII−2F11を用いた。
【0052】その結果を図3に示す。図3において、h
PGIIの1ng/mlから160ng/mlの範囲の濃度と
吸光度との間に直線性が得られ、hPGIIの定量に有用
であることが判明した。前記の酵素免疫測定法により固
相に抗PGIIモノクローナル抗体2D5を用い、ペルオ
キシダーゼ標識Fab′として抗PGIIモノクローナル
抗体10E11を用いた場合の測定法の性能を調べた。
同一検体(血清)を12回同時に測定した場合の同時再
現性を表5に、また同一検体を1日1回連続して6日測
定した場合の日差再現性を表6に示した。
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】 次に、検体(血清)に精製した既知濃度のPGIIを添加
した場合の回収率を検討し、その結果を表7に示した。
【0055】
【表7】 表5、表6および表7の結果は検査試薬として十分に良
好な成績であり、本モノクローナル抗体を用いることに
より良好なエンザイムイムノアッセイ試薬が調製される
ことが判明した。
【0056】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の抗体は、
hPGI(もしくはII)に対して特異性を示すモノクロ
ーナル抗体であり、本発明の方法によれば,hPGI
(もしくはII)に対して特異性を示すモノクローナル抗
体を製造することができる。本発明のモノクローナル抗
体は、ヒトの血液や、尿、体液、細胞培養液などに存在
しているhPGIまたはIIをイムノアッセイ法を用い、
定量する試薬として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1において、(a)は、ヒト胃粘膜ホモジナ
イズ液を電気泳動した際の蛋白染色パターンを示す図で
あり、(b)は、ヒト胃粘膜ホモジナイズ液に対するP
GI−2F5の、同様に(c)はPGII−2D5の、電
気泳動イムノブロッティングによるペルオキシダーゼの
存在を示す図面に代る図である。また、(d)は分子量
マーカー(ファルマシア code17−0446−0
1)であり、上部よりそれぞれRabbit phos
phorylase b(94kD),Bovine a
lbumin(67kD),Egg ovalbumin
(43kD),Bovine carbonic anh
ydrase(30kD)そしてSoybean try
psin inhibitor(20.1kD)を示す。
【図2】図2は、PGIの測定に関して、本発明のモノ
クローナル抗体を使用した酵素抗体法の定量性を示すグ
ラフである。図中、白丸は固相に抗体PGI−2F5、
第2抗体にペルオキシダーゼ標識抗体PGI−7G3を
用いた場合のデータ、黒丸は固相に抗体PGI−2F
5、第2抗体にペルオキシダーゼ標識抗体PGI−2F
5を用いた場合のデータを示す。
【図3】図3は、PGIIの測定に関して、本発明のモノ
クローナル抗体を使用した酵素抗体法の定量性を示すグ
ラフである。図中、固相に抗体PGII−2D5、第2抗
体にペルオキシダーゼ標識抗体PGII−8G2を用いた
場合のデータを白丸、第2抗体にペルオキシダーゼ標識
抗体PGII−10E11を用いた場合のデータを黒丸で
示した。また、固相に抗体PGII−2F11、第2抗体
にペルオキシダーゼ標識抗体PGII−8G2を用いた場
合のデータを白三角、第2抗体にペルオキシダーゼ標識
抗体PGII−10E11を用いた場合のデータを黒三角
で示した。次に、固相に抗体PGII−8G2、第2抗体
にペルオキシダーゼ標識抗体PGII−2D5を用いた場
合のデータを白四角、第2抗体にペルオキシダーゼ標識
抗体PGII−2F11を用いた場合のデータを黒四角で
示した。続いて、固相に抗体PGII−10E11、第2
抗体にペルオキシダーゼ標識抗体PGII−2D5を用い
た場合のデータを白ひし形、第2抗体にペルオキシダー
ゼ標識抗体PGII−2F11を用いた場合のデータを黒
ひし形で示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/02 C12P 21/08 9161−4B G01N 33/50 D 33/53 D 33/573 A 33/577 B //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) (C12N 5/00 B C12R 1:91) (72)発明者 日浅 義雄 奈良県奈良市秋篠早月町9−1−301

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免疫反応系において実質的にヒトペプシ
    ノゲンII(hPGII)と反応せずヒトペプシノゲンI
    (hPGI)と特異的に反応するモノクローナル抗体、
    又はそれらの構造上の超可変部を含むフラグメント。
  2. 【請求項2】 hPGIと反応せずヒトペプシノゲンII
    (hPGII)と特異的に反応するモノクローナル抗体、
    又はそれらの構造上の超可変部を含むフラグメント。
  3. 【請求項3】 hPGIにより免疫されたマウスの形質
    細胞をマウスの骨髄腫細胞と融合させて得られるhPG
    Iと特異的に反応するモノクローナル抗体を産生する雑
    種細胞2F5(工業技術院生命工学工業技術研究所受託
    番号P−14157)並びに7G3(P−14155)
    又はそれらから誘導された細胞株により生産される請求
    項1に記載のモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】 hPGIIにより免疫されたマウスの形質
    細胞をマウスの骨髄腫細胞と融合させて得られるhPG
    IIと特異的に反応するモノクローナル抗体を産生する雑
    種細胞2D5(工業技術院生命工学工業技術研究所受託
    番号P−14159),2F11(P−14156),
    8G2(P−14158)並びに10E11(P−14
    160)又はそれらから誘導された細胞株により生産さ
    れる請求項2に記載のモノクローナル抗体。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の雑種細胞2F5(P−
    14157)並びに7G3(P−14155)又はそれ
    らから誘導される細胞株。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の雑種細胞2D5(P−
    14159),2F11(P−14156),8G2
    (P−14158)並びに10E11(P−1416
    0)又はそれらから誘導される細胞株。
  7. 【請求項7】 少なくとも次の工程を含むことを特徴と
    するhPGIの免疫化学的測定方法。 (1)第1抗体として、請求項1および請求項3に記載
    のモノクローナル抗体から選ばれた1種類の抗体で固相
    表面を覆う工程。 (2)標準試料および被検試料を測定系に添加して、固
    定された第1抗体と試料中のhPGIを反応させる工
    程。 (3)固相表面に固定された第1抗体を介して固定され
    たhPGIと、第2抗体として請求項1および請求項3
    に記載のモノクローナル抗体のうち前項(1)の固相表
    面を覆う工程に使用しなかった1種類の抗体もしくはそ
    の構造上の超可変部を含むフラグメントをあらかじめ酵
    素(ペルオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ等)
    で標識したものを反応させる工程。 (4)固定された標識酵素に基質を添加して酵素反応を
    行うことにより、標識をカウントする工程。 (5)標識のカウントを濃度既知のhPGI標準試料に
    対する検量曲線と比較することによる、被検試料中のh
    PGI濃度を算定する工程。
  8. 【請求項8】 少なくとも次の工程を含むことを特徴と
    するhPGIIの免疫化学的測定方法。 (1)第1抗体として、請求項2および請求項4に記載
    のモノクローナル抗体から選ばれた1種類の抗体で固相
    表面を覆う工程。 (2)標準試料および被検試料を測定系に添加して、固
    定された第1抗体と試料中のhPGIを反応させる工
    程。 (3)固相表面に固定された第1抗体を介して固定され
    たhPGIIと、第2抗体として請求項2および請求項4
    に記載のモノクローナル抗体のうち前項(1)の固相表
    面を覆う工程に使用しなかった1種類の抗体もしくはそ
    の構造上の超可変部を含むフラグメントをあらかじめ酵
    素で標識したものを反応させる工程。 (4)固定された標識酵素に基質を添加して酵素反応を
    行うことにより、標識をカウントする工程。 (5)標識のカウントを濃度既知のhPGII標準試料に
    対する検量曲線と比較することによる、被検試料中のh
    PGII濃度を算定する工程。
  9. 【請求項9】 請求項1および請求項3のいずれか1項
    に記載のモノクローナル抗体を含んで成る、請求項7に
    記載のhPGIの免疫化学的測定に用いる試薬。
  10. 【請求項10】 請求項2および請求項4のいずれか1
    項に記載のモノクローナル抗体を含んで成る、請求項8
    に記載のhPGIIの免疫化学的測定に用いる試薬。
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