JPH07304427A - 異物の噛み込みを防止したストリング式のワイパ装置 - Google Patents

異物の噛み込みを防止したストリング式のワイパ装置

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JPH07304427A
JPH07304427A JP6097447A JP9744794A JPH07304427A JP H07304427 A JPH07304427 A JP H07304427A JP 6097447 A JP6097447 A JP 6097447A JP 9744794 A JP9744794 A JP 9744794A JP H07304427 A JPH07304427 A JP H07304427A
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belt
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mirror
pulley
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JP6097447A
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Tsuneji Kato
常治 加藤
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 先願の考案(実願平4−82047号)およ
び先願の発明(特願平5335127号)に係る未公知
のストリング式ミラー用ワイパ装置を改良して、異物が
侵入しても周回ベルトとプーリとの間に噛み込む虞れの
無いようにするとともに設計的自由度を大ならしめる。 【構成】 多数のリンクを連結して連鎖構造の周回ベル
ト41を構成し、歯付きプーリ(スプロケット)42に
巻き掛けて駆動する。付着した異物43Aは矢印fのよ
うに進行して位置43Bに達したとき、上記歯付きプー
リ42の歯42dによって下方に突き出される。上記多
数のリンクの継ぎ替え操作によって、継手環41bとタ
ーゲット突起41eとの間隔寸法を調節することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリングを払拭用部
材として用いる構造の、車両用アウトサイドミラーのワ
イパ装置において、異物の噛み込みに因るトラブルを防
止し得るように改良したワイパ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来例に係るワイパ装置を備えた
車両用アウトサイドミラーの正面外観図である。ミラー
本体4はミラーボデー3に固着され、該ミラー本体4は
ミラーボデー3を介してミラーハウジング12によって
支承されている。23はミラーベースであって車体に固
定して用いられ、このミラーベース23は上記ミラーハ
ウジング12を支承している。前記ミラーハウジング1
2を貫通してワイパアーム軸21が設けられており、こ
のワイパアーム軸21にワイパアーム24が取り付けら
れている。前記ワイパアーム軸21が往復回動すると、
前記ワイパアーム24はワイパブレード29を支持して
往復傾動し、該ワイパブレード29はミラー本体4の表
面を滑動して払拭する。図5に示した従来例のミラー用
ワイパ装置は、ワイパ作動を休止している間もワイパア
ーム24やワイパブレード29が外観に現われるので見
栄えが悪く、商品価値を低下させている。いま仮に、ミ
ラーハウジング12の上部に庇状のワイパ収納部20
(仮想線で示す)を設けると、ワイパブレード29を収
納して隠すことは出来るが、ワイパアーム24は隠せな
い。さらに、ワイパアーム24やワイパブレード29
は、ワイパ装置の構成部材のうち慣性の大きい部材であ
る。このような慣性の大きい部材を往復駆動させること
は、ノイズの発生を招き易い(ガタが有ると作動音を生
じる)。上述の不具合を解消するため、ストリング状部
材をミラー本体表面に沿わしめて滑らせ、このストリン
グ状部材によって払拭作用を行なわせることが考えられ
る。ストリング状部材は慣性が小さいので所要駆動力が
少なくて済み、かつ、ワイパ作動休止中は該ストリング
状部材をミラー本体の片隅に寄せておけばほとんど外観
を損ねない。上記ストリング式のミラー用ワイパ装置は
本出願人によって別途出願中の、未公知の考案(実願平
4−82047号・ミラー用ワイパ装置)である。説明
の便宜上、以下、先願の考案と略称する。図6は未公知
の先願に係るミラー用ワイパ装置の1実施例を示し、一
部を破断して描いた正面図である。ミラーボデー3にミ
ラー本体4が固着されている。光学的な構成要素である
反射鏡がミラーと呼ばれることもあり、上記反射鏡を用
いた組立品全体をミラーと呼ばれることも有るので、本
発明においては構成要素である反射鏡の単体をミラー本
体と呼び、組立品をミラー装置と呼んで区別する。前記
ミラーボデー3の背面側に、その周囲に位置せしめて1
個の駆動用プーリ22と3個のアイドラプーリ25が配
置されるとともに、これら計4個のプーリに、無端環状
の周回ベルト26が巻き掛けられている。前記ミラー本
体4の表面に密着せしめてストリング27が張り渡さ
れ、その一端27aはミラー本体4の縁(隠れ線で描か
れている)に接してミラー本体の裏側に回り込み、前記
周回ベルト26に取り付けられている。図7は上記実施
例におけるストリングの両端部を示す模式的な断面図で
あって、(A)は該ストリングの1端が周回ベルトに取
り付けられている状態を描き、(B)は上記ストリング
の他端がテンショナに取り付けられて張力を与えられて
いる状態を描いてある。図7(A)に示したプーリ22
は、図6について先に説明した駆動用のプーリであっ
て、伝動ベルト17を介して図外のモータによって回転
せしめられるとともに、巻き掛けられている周回ベルト
26を回転させる。該周回ベルト26に対してストリン
グ27の1端27aが固着されている。図6においてプ
ーリ22は円弧矢印a方向に回転せしめられ、これに伴
って周回ベルト26は矢印b,cのように周回せしめら
れる。該周回ベルト26に取り付けられたストリング2
7の一端27aは矢印b方向に移動せしめられて27
a′位置となる。これに伴って、実線で描いた位置のス
トリング27は鎖線で示す27′位置まで、円弧矢印d
のごとく引き回されて傾動する。図6から容易に理解さ
れるように、ストリング27(実線)の直線状部分より
も、ストリング27′(鎖線)の直線状部分の方が長
い。従って、このストリングが弛んだり引き千切られた
りしないように一定のテンションを与えるテンショナ2
8が設けられている。(このテンショナ28は、図6に
も図7(B)にも現われているが、図7(B)では中央
部を破断して切り縮めて描いてある)。上記のテンショ
ナ28は細長い空洞(管路)28aの中にストリング2
7の他端27bを引き込むように構成されている。28
bは、上記ストリング27を管路28a内に引き込む方
向の力を与えるテンショナコイルスプリングである。ス
トリング27は、上記テンショナの入口28cから引き
出されたり、該入口28cから引き込まれたりしなが
ら、ほぼ一定のテンションに保たれつつ、前記ミラー本
体4の表面に沿って滑動しつつ、これを払拭する。
【0003】前記ストリング27の1端が周回ベルト2
6に取り付けられている点(例えば図6に示した点27
a,27a′)は、周回ベルト26と共に周回する。そ
して、この点がテンショナ28cの近傍(例えば点e)
に来た時に周回ベルト26を停止させると、ストリング
27も停止し、外観に現われなくなる。その理由は、図
7(B)に示した庇状部3aに隠れるからである。ま
た、この状態でストリング27の大半の部分がテンショ
ナ28内に引き込まれ、その先端はストロークエンド2
7cに達する。点eに在ったストリングの一端27aが
周回ベルト26の回動に伴って矢印b,c方向に移動し
て点fに達するまでの間に、ミラー本体4の表面のほと
んど全部(外観に表われる区域の全部)がストリング2
7によって払拭され、拭き残し部分を生じない。
【0004】図6に示した先願の考案に係るワイパ装置
において、ストリング27にほぼ一定の張力を与えるた
めのテンショナ28は、コイルスプリング28bの圧縮
・伸長を利用している。この構成によれば、ストリング
27に与えられる張力は、コイルスプリング28bの歪
み量にほぼ比例し、該テンショナ28からストリング2
7が引き出されるに伴って張力が増加し、該テンショナ
28内へストリング27が引き込まれるに従って張力が
減少し、ストリングに与えられる張力の変動が比較的激
しい。ストリングの張力が変動すると、周回ベルト26
を回転駆動しているモータ(図外)の負荷変動を生じ、
該モータを大容量のものにしないと作動が円滑に行なわ
れない等の不具合を招く。上記の不具合(ストリングの
張力の変動)を防止するには、コイルスプリング28b
に代えてゼンマイ式のスプリングを用いると有効であ
る。すなわち、ストリング用テンショナの構成を(a)
ドラム軸によって回転自在に支承されるとともに、前記
ストリングの1端を取り付けられて該ストリングを巻き
込み、巻き出すストリング巻き取りドラムと、(b)外
周端を前記ストリング巻き取りドラムに取り付けられる
とともに、内周端を前記ドラム軸に取り付けられたゼン
マイスプリングと、より成るものとすればストリングの
張力変動が著しく軽減される。上記の構成によると、ゼ
ンマイスプリングの内周端がドラム軸に取り付けられる
とともに、該ゼンマイスプリングの外周端が巻き取りド
ラムに取り付けられているので、上記巻き取りドラムに
巻き付けられているストリングを引き出すと、ゼンマイ
スプリングが密巻きとなるように変形せしめられ、その
弾性復元力によって前記のストリングに張力を与える。
而して、コイルスプリングの長さ変化に対するスプリン
グ荷重の変化割合に比して、ゼンマイスプリングの回転
角位置変化に対するスプリング荷重の変化割合は著しく
小さいので、ストリングの巻き込み,巻き出しに伴うス
トリング張力の変化がきわめて少なく、ほぼ一定の張力
が与えられる。従って、駆動用モータの負荷変動が少な
く、小容量の駆動モータを用いても円滑な運転を行なう
ことができる。なお、上記の構成を簡略化して巻き取り
ドラムを省略し、ゼンマイスプリングの外周端にストリ
ングの端部を取り付けても同様の効果(張力変動の軽
減)が得られる。上記の構成(ゼンマイバネを用いたテ
ンショナ)は、本出願人によって別途出願中の未公知の
発明(特願平5−335127号・ストリング式のワイ
パ装置)である。説明の便宜上、以下、先願の発明と略
称する。
【0005】次に、図8〜図11を参照しつつ、先願の
発明の実施例について説明する。図8は先願の発明に係
るストリング式ワイパ装置の1実施例を示し、部分的に
破断して描いた正面図である。前掲の図6に示した先願
考案に係るミラー用ワイパ装置においては、周回ベルト
26を4個のプーリに巻き掛けていたが、本実施例にお
いては7個のアイドラプーリ25と1個の駆動プーリ2
2′を設けて周回ベルト26を巻き掛けてある。上記駆
動プーリ22′は、図外のモータによって回転せしめら
れる駆動歯車33aにより、中間歯車33b,33dを
経て被動歯車33dを介して回転せしめられる。上記被
動歯車33dと前記の駆動プーリ22′とは相互に同心
に固着されている。ストリング27の一端27aは周回
ベルト26に取り付けられている。そして、該ストリン
グ27の他端は、ストリング巻き取りドラム35aを備
えたストリングテンショナ35に巻き込まれて、ほぼ一
定の張力を与えられている。図9は上掲の図8に示した
実施例に設けられているストリングテンショナのC−C
断面矢視図である。払拭部材であるストリング27の一
端に継手球32cが固着され、一方、周回ベルト26に
継手ブラケット32dが取り付けられていて、該継手ブ
ラケット32dに前記の継手球32cが係着されてい
る。該ストリング27の他端付近の部分27bはストリ
ング巻き取りドラム35aに取り付けられて巻き込まれ
ている。上記のストリング巻き取りドラム35aを回転
自在に支承しているドラム軸35bは、ドラムカバー3
5cに一体連設されて、ミラーボデー3′に対して固定
されている。35eは上記ドラム軸35bに設けられた
切割りである。35dはゼンマイスプリングである。ゼ
ンマイスプリングとは、往時の機械式手巻き時計や玩具
の動力として広く用いられていたスプリングであって、
辞書にも記載されている公知の部材である。上記ゼンマ
イスプリングの内周側の端は前記の切割りに係合され、
該ゼンマイスプリングの外周側の端は前記ストリング巻
き取りドラム35aに取り付けられている。前記ストリ
ング27の他端側をストリング巻き取りドラム35aに
取り付けるに先立って、予め該ストリング巻き取りドラ
ム35aを回して、前記のゼンマイスプリング35dの
螺旋状の巻き数を増加させる方向に撓ませて(いわゆる
ゼンマイが巻かれた状態にして)おくと、該ゼンマイス
プリング35dの弾性復元力によってストリング巻き取
りドラム35dが回転せしめられ、ストリング27の他
端側付近27bを巻き込んで、ほぼ一定の張力を与える
ように作用する。図10は前掲の図9に示されている構
成部材の中で、ストリングを巻き込んで張力を与える作
用に関与する主要部材を抽出して描いた分解斜視図であ
る。そして、図11は上記実施例の作用効果を説明する
ために示したもので、(A)は先願考案に係るストリン
グ式ワイパに用いられているコイルスプリングにおける
ストリング巻き込み長さとストリング張力(すなわちバ
ネ荷重)との関係を示す図表であり、(B)は先願の発
明に用いられるゼンマイスプリングにおけるストリング
巻き込み長さとストリング張力(バネ荷重)との関係を
示す図表である。図11(A)に示した先願考案のコイ
ルスプリングにおいては、ストリングの巻き取り長さの
変化寸法Lによってストリング張力は図示の力F1だけ
変化する。ここに、F1/L はバネ定数である。これ
に比して図11(B)に示す先願発明のゼンマイスプリ
ングは、バネ定数F2/Lが小さく、ストリングの巻き
取り寸法Lが変化してもストリング張力の変化量F2
格段に小さい。すなわち、ストリング27の張力はほぼ
一定に保たれる。
【0006】(図5参照)ワイパ装置を装着する対象機
器である車両用アウトサイドミラーのマクロ的な構造
は、ミラーベース23が車体に固定されるとともに、該
ミラーベース23によってミラーハウジング12が支持
される。そして一方ではミラー本体4がミラーボデー
(ミラーホルダとも呼ばれる)3に固着されている。而
して、上記ミラーボデー3がミラーハウジング12に対
して固定的に装着されている例も有り、また、ミラーボ
デー3がミラーハウジング12によって傾動可能に支持
されるとともに、運転席からのリモートコントロールに
よって傾動操作できる例も有る。そして、先願の考案や
先願の発明に係るワイパ装置は、上記二つの方式(ミラ
ーボデー固定,ミラーボデー傾動リモートコントロー
ル)の何れにも適用することができる。何れの場合もス
トリング式ワイパ装置としての長所が有る。図12はリ
モートコントロール式のアウトサイドミラーにストリン
グ式のワイパ装置を装着した場合の、該ワイパ装置駆動
系統を示し、ミラー本体に垂直な面による断面図であ
る。ミラー本体4を固着されたミラーボデー3は球継手
2を介してミラーハウジング12により傾動可能に支承
されている。上記ミラーハウジング12内に、リモート
コントロール用の駆動部が設置される。1は該駆動部の
ハウジングである。本図12に示したは22は、先に図
6について説明した駆動用のプーリであり、26は同じ
く周回ベルトである。19は上記プーリ22のプーリ軸
である。前記駆動部ハウジング1の中には駆動モータ
(図示せず)が設置されていて、ウォーム13aを介し
てウォームホイール13bを回転駆動する。上記のウォ
ームホイール13bは駆動軸14と一体的に連設されて
いて、この駆動軸14に対して伝動軸15が相対的に軸
心方向の摺動可能かつ軸心まわりの回転不能に連結され
ている。上記伝動軸15は前記の駆動モータ(図示せ
ず)によって回転せしめられ、ユニバーサルジョイント
付プーリ16および伝動ベルト17を介して駆動プーリ
22を回転させる。該駆動プーリは周回ベルト26を回
転させる。図13は上掲の図12に鎖線円で囲んで示し
たA部の詳細を示し、部分的に切断して描いた拡大図で
ある。前記のユニバーサルジョイント付プーリ16は、
ミラーボデー3に対して回転可能に取り付けられた回転
軸16aと、該回転軸に固着されたプーリ16bと、上
記プーリ16bに取り付けられたユニバーサルジョイン
ト16cとから成り、該ユニバーサルジョイント16c
は先に図12について述べた伝動軸15に連結されてい
る。上記のプーリ16bは、前掲の図12に示した伝動
ベルト17を巻回されて、これを駆動している。
【0007】図6に示した先願の考案に係るワイパ装置
において、ストリング27をして払拭作動せしめるため
の周回ベルト26の周回動は、一定方向の連続回転であ
っても、間欠的な往復回動であっても良いが、次の理由
により、該周回ベルトの回動角位置を検出して、その作
動タイミングを制御する必要が有る。
【0008】イ.先に説明したように、ワイパ作動を休
止しているときストリング27によって外観を損ねない
ためには、該ストリングの一端27aがテンショナ入口
28cの近傍(例えば点e)に来た時、駆動モータ(図
示せず)を停止させて周回ベルト26の周回動を停止せ
しめなければならない。そのためには、上記周回ベルト
26の回転タイミングを検出する必要か有る。 ロ.例えば大雨のときは周回ベルト26を継続的に周回
駆動して、ストリング27による払拭作動を行なわせる
必要が有るが、小雨のときは連続的に払拭しなくても、
間欠的に作動せしめれば足りる。こうした考えから、例
えばスイッチ操作を1回行なうとストリング27がN回
だけ払拭作動して停止するといった制御を行なうことが
望ましい。換言すれば周回ベルト26をN回だけ周回動
させて停止させることが望まれる。こうした制御を行な
うためには、該周回ベルト26の周回動タイミングを検
知することが必要である(ただし、Nは正の整数であっ
て、望ましくは1,2,もしくは3である)。上記の構
成は、前記先願の考案の改良考案として本発明の出願人
が出願中の未公知の考案(実願平5−62892号・以
下、改良考案と略称する)である。
【0009】該改良考案によると、ミラーボデーにセン
サが設置されるとともに周回ベルトにターゲットが固着
されているので、上記周回ベルトが周回動してミラーボ
デーに対して特定の相対的位置となったとき、これを検
出することができる。従って、上記周回ベルトの周回動
位置検出信号によって、(イ)ストリングが外観に表わ
れないような位置で周回ベルトを停止せしめることも可
能になり、(ロ)周回ベルトをN回だけ周回動させて停
止せしめることも可能になる。
【0010】次に、図14および図15を順次に参照し
て改良考案の実施例を説明する。図14は改良考案に係
るワイパ用周回ベルトのタイミング検出装置の1実施例
を示し、主要構成部材を抽出して模式的に描いた斜視図
である。22は図6について説明したプーリであり、2
6は同じく周回ベルトである。上記周回ベルト26に、
ターゲットとしての突起37jが設けられており、該周
回ベルト26と共に矢印e方向に周回する。一方、ミラ
ーボデー3(本図14において省略,図6参照)に対し
て基板37aが固定され、この基板37aにセンサとし
てのリミットスイッチ37iが搭載されている。前記の
突起37jは、周回ベルト26が1回転して特定の周回
角位置となる毎に、センサであるリミットスイッチ37
iに接触して電気信号を出力させる。これにより、周回
ベルト26が特定の角位置に達した瞬間が検知される。
図15は、上記のセンサ(リミットスイッチ)を含む制
御回路の概要を示す電気系統図である。図示のセンサ3
7iは、前掲の図14に示したセンサとしてのリミット
スイッチに対応する構成部分である。図示のMは周回ベ
ルトを駆動しているモータであって、モータドライバI
C37eによって運転・停止制御されている。上記のセ
ンサ(リミットスイッチ)37iがターゲット(突起3
7j)を検知すると、カウンタ37gによって検知回数
を計数し、フリップフロップ回路37f、およびトラン
ジスタTr1,Tr2を介してモータドライバICを制御
してモータMの駆動電源回路を開閉制御する。R1,R2
は電圧降下用固定抵抗であり、R3,R4はトランジスタ
のベース電流制御用固定抵抗である。C1はリセット用
コンデンサ、R5,R6はリセット用固定抵抗である。
【0011】例えば小雨のとき、周回ベルト26をN回
点だけさせて停止する場合(Nは任意に設定した正の整
数)、スイッチSWを瞬時的に押すと、モータMが作動
せしめられるとともにセンサ(リミットスイッチ37
i)の検知回数がカウンタ37gによってカウントさ
れ、このカウント回数が予め設定されたN回に達すると
モータMが停止せしめられる。これにより、ストリング
27はN回だけ払拭作動を行なう。払拭作動を終えたと
き、図4に示したストリングの一端27aがテンショナ
入口28cの近く(例えば図示の点e)に位置せしめら
れた状態でモータMが停止せしめられ、休止中にストリ
ング27が外観に現われない。
【0012】また、何らかの異常(例えば周回ベルトと
プーリとの間に大きい異物が噛み込む等)によってモー
タMの回転が外力で阻止されると、スイッチSWを押し
た後、タイマ37hが計時を開始するが、センサ37i
は検知信号を出力しない。このためカウンタ37gの計
数は開始されない。カウンタ37gの計数停止状態が、
タイマ37hによって所定時間に達すると、モータMが
ロックしているものと判断され、該モータMの通電が停
止され、モータの焼損その他の2次的故障の発生,拡大
が未然に防止される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】(図12参照)ミラー
ボデー3が球継手2を中心として傾動する構造である場
合は、該ミラーボデー3とミラーハウジング12との間
に間隙Gを設けておかねばならないので、該ミラーハウ
ジング12内へ異物が侵入する虞れが有る。また、ミラ
ーボデー3が傾動しない構造であってもミラーハウジン
グ内に異物が侵入する虞れが無いとは言い切れない。ミ
ラーハウジングの中へ、例えば比較的大きい砂粒のよう
な異物が侵入して周回ベルト26とプーリとの間に噛み
込むとトラブルを生じる。例えば図6において周回ベル
ト26がコグベルトないしタイミングベルト(歯付ベル
ト)である場合、侵入した異物が周回ベルト26の歯の
間に挟み込まれる虞れも有る。例えば図8において、ア
イドラプーリ25が溝形のプーリであり、駆動プーリ2
2が歯車形のプーリである場合について考えると、周回
ベルト26とアイドラプーリ25との間に噛み込んだ異
物は通過し得ても、周回ベルト26と駆動プーリ22と
の間に異物が噛み込むとロックされ、駆動モータ(図
外)が焼損する危険性が大きい。噛み込みは砂粒に限ら
ず、寒冷時には氷片が噛み込まれる虞れも有る。さら
に、周回ベルトをゴムベルトによって構成する場合、ゴ
ムベルトは専門工場において大量生産される部材である
から設計的自由度が小さい。例えばプーリの位置と寸法
とを定めてから周回ベルトの所要寸法諸元を算定するこ
とは出来ず、その反対に、規格品であるゴムベルト中の
適宜のものを選定してから、プーリーの寸法や位置を該
ゴムベルトに合わせて設定しなければならない。
【0014】特に、前述した未公知の改良考案(図14
参照)を適用しようとすると、突起37jの付いたゴム
ベルト(同図の例では歯付きベルト)を、特別仕様とし
て注文しなければならないので、部品コストが高価にな
る上に、一旦決めてしまうと変更が容易でない。
【0015】本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、前述した未公知の先行技術を改良して、周回
ベルトとプーリとの間に異物が噛み込まれて作動を妨げ
られる恐れが無く、しかも、周回ベルトに対して関連部
材を取り付け,取り外すこと、および、関連部材の取り
付け位置を変更することの容易な、ストリング式のワイ
パ装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明の原理は、多数のリンクを連鎖状
に、無端環状に連結して周回ベルトを構成する。本発明
においてベルトとは、無端環状の部材であって、周方向
の抗張力に比して僅かな外力により、曲率半径を変える
形に変形し易い部材を言う。上述の原理に基づいて本発
明に係るストリング式ワイパ装置の構成は、ミラー本体
に固着されたミラーボデーに複数個の輪状部材が配設さ
れており、上記複数個の輪状部材に無端環状の周回ベル
トが巻き掛けられており、上記ミラー本体の表面付近に
移動可能に配置されたストリングの1端が前記周回ベル
トに取り付けられるとともに該ストリングの他端がテン
ショナに取付けられて、繰り出し・引き込み自在に張力
を与えられているワイパ装置であって、前記の周回ベル
トは多数のリンクを無端環状に連結した連鎖構造をなし
ており、かつ、前記複数個の輪状部材の内の少なくとも
1個は上記連鎖構造の周回ベルトに噛合する歯車状の部
材であって、上記連鎖構造の周回ベルトに付着した異物
が上記歯車状輪状部材との間に挟み込まれたとき、歯車
状輪状部材の歯先に押されて排除されるようになってい
ることを特徴とする。本発明において輪状部材とは、回
転対称形をなしていて対称軸を中心として回転可能な部
材をいう。歯車状の輪状部材には、平歯車,スプロケッ
ト,歯付きプーリなどが有る。
【0017】
【作用】上述の構成によると、ストリングを払拭部材と
する未公知のワイパ装置の本来的な効果(外観に目立た
ず、全面を均一に払拭できること)を損なうことなく、
しかも、多数のリングを連結して周回ベルトを構成して
いるため、リンクの継ぎ替え操作によってリンク数を変
えることによって周回ベルトの円方向長さを迅速,容易
に調節することができる。従って、該多数のリンクを連
結した周回ベルトを巻き掛けて案内し、若しくは回転駆
動する輪状部材の寸法や配設位置に関する設計的自由度
が大きい。
【0018】さらに、上述のようにリンクの継ぎ替え操
作が可能であるため、周回ベルトに関連する部材(例え
ばストリングを取り付ける継手環や、位置検出用ターゲ
ットとしての突起)を備えたリンクを用意しておけば、
これらの関連部材を周回ベルトに対して迅速,容易に着
脱したり、その配置位置を変更したりすることができて
非常に便利であり、部品互換性の向上によるコスト低減
も達成される。
【0019】さらに、多数のリンクを連結した周回ベル
トは、マクロに見て孔明き部材であるから砂粒や氷片な
どの異物が乗りにくく、乗っても落ち易いが、該リンク
に付着した異物が歯車状輪状部材との間に挟み込まれよ
うとしても、該歯車状輪状部材の歯先に押されて排除さ
れる。上述の各種作用が総合されて、設計的自由度が大
きく、製造コストが安く、しかも異物の噛み込みによる
トラブルを生ずる虞れが無くて作動信頼性・耐久性に優
れたストリング式のワイパ装置が得られる。
【0020】
【実施例】次に、図1ないし図4を順次に参照して本発
明装置の実施例を説明する。図1は本発明に係る異物の
噛み込みを防止したストリング式ワイパ装置の1実施例
を示し、リンクを連結して構成された周回ベルトの側面
図に、該周回ベルトの関連部品および歯車状輪状部材を
記入するとともに、その作動を説明するための記号を付
記した図である。本実施例の周回ベルト41は多数のリ
ンクを連結した連鎖構造をなしており、上記のリンクは
多数のリンク41a1と、各1個のリンク41a2,41
3とから成り立っている。上記のリンク41a1は、図
3,図4を参照して後に詳述するが、シンプルな基本的
なリンクエレメントである。リンク41a2は上記の基
本エレメントであるリンク41a1に、ストリング27
を取り付けるための継手環41bを一体的に連設した部
材であり、リンク41a3は同様に位置検出用ターゲッ
トとしての突起41eを一体的に連設した部材である。
本実施例のプーリは歯付きプーリ42によって構成され
ている。この部材は、スプロケットと呼ぶこともでき
る。この歯付きプーリは歯42a,42b〜を有してい
て、多数のリンクよりなる連鎖構造の周回ベルト41に
噛合し、円弧矢印Rのように回転する。これに伴って上
記連鎖構造の周回ベルト41は矢印f方向に周回動す
る。従って、砂粘,氷片などの異物43Aが周回ベルト
41に付着すると該周回ベルト41と共に矢印f方向に
移動する。先願の発明,考案や改良考案においては、上
記のように矢印f方向に進行した異物がプーリとの間に
噛み込まれてトラブルを誘発したのであるが、本実施例
においては歯付きプーリ(スプロケット)42の歯先に
よって異物が押し出される。詳しくは次のごとくであ
る。図1において、歯付きプーリ42の回転軸42sを
基準にして考察すると、例えば歯42dの歯先は矢印r
のように回転軸42sを中心とする円弧を描くが、異物
43Aを乗せたリンクを基準として歯42dの歯先の相
対的な動きを考えてみると矢印qのように略下方に向か
って移動する。これにより、異物43Aが矢印f方向に
進行して43B位置に達したとき、歯42dの歯先付近
によって下方へ突き出される。この動きを、前記回転軸
42sの軸心位置を基準として見ると矢印gのように下
方へ突き落とされ、図示43Cのように排除され、トラ
ブルを生じなくなる。図2は上掲の図1に示した実施例
に用いられた連鎖構造の周回ベルトと類似する、異なる
実施例の連鎖構造の周回ベルトを示し、(A)はリンク
の連結軸と平行な方向に見て描いた外観側面図であり、
(B)は該連結軸と垂直な方向に見て描いた外観底面図
である。本例の周回ベルト41′は、本例におけると同
様な基本的リンクエレメントであるリンク41a1を3
個連結するとともに、その両端部に、継手環41bを連
設したリンク41a2と、位置検出用ターゲットとして
の突起41fを連設したリンク41a4とを、それぞれ
連結してある。図2の例では、継手環41bを連設した
リンクと、ターゲット突起41fを連設したリンクとの
間に、シンプルなリンクエレメント41a1が3個介装
連結されており、図1の例では、継手環41bを連設し
たリンクと、ターゲット突起41eを連設したリンクと
の間に、シンプルなリンクエレメント41a1が8個介
装連結されている。以上に見た例のように、ストリング
27の1端を取り付ける継手環とターゲット突起との間
隔寸法を変えることは、リンク同志を相互に自在に連結
したり離脱させたりして継ぎ替え操作を行なうことによ
り達成される。図3は2個のリンクを接続する操作の工
程を説明するための底面図であって、(A)は接続され
る前の分解状態を、(B)は接続操作途中の状態を、
(C)は接続操作完了状態を、それぞれ描いてある。図
4は上掲の図3に示した工程を表わした斜視図であっ
て、(A)は接続される前の分解状態(図3(A)図に
対応)を描いてあり、(B)は接続完了状態(図3
(C)図に対応)を描いてあって、接続操作途中の状態
(図3(B)図に対応)は図示を省略してある。本例の
シンプルなエレメントであるリンク41a1は、トラニ
オン型の1対の連結軸41cを有し、その先端は接続操
作を容易ならしめるようなテーパ面41c1になってい
る。そして、上記1対のトラニオン型連結軸41cに嵌
合する1対の軸受孔41dが設けられている。図1に示
した37iは、ターゲット突起41eを検出するための
センサとして設けたリミットスイッチである。本実施例
においては、ストリング27の1端を取り付ける継手環
41bを連設したリンク41a2との間の間隔寸法をリ
ンクの継ぎ替えによって調節できるので、リミットスイ
ッチ37iの設置位置についての設計的自由度が大き
い。さらには、周回ベルトを巻き掛ける輪状部材(広義
のプーリ類)の配置についても設計的自由度が大きい。
なお、本例のリンク41a1は、歯付きプーリ(スプロ
ケット)42を小径に構成しても都合良く噛合するよう
に、その側面形状(図1に表わされている形状)を円弧
状に構成してある。なお、図1の実施例において、継手
環41bはターゲット突起41eと同じ側に突出してい
るが、紙面の奥行方向に離れて配設してあるので、継手
環41bがリミットスイッチ37iを押動して誤作動さ
せる虞れは無い。
【0021】
【発明の効果】本発明を適用すると、ミラー本体面を払
拭するための部材としてストリングを用いているので、
(a)払拭部材であるストリングとミラー本体の面との
接触面積が小さい上に、従来例におけるワイパアームの
ように往復動をする大形大重量部材を有しないのでワイ
パ装置駆動部の駆動力が小さくて済み、(b)ワイパア
ームのように往復動する重量部材が無いので、駆動系に
ガタもしくはバックラッシが有っても異音を発生する虞
れが無く、(c)払拭部材であるストリングがミラー本
体の面に対して均等に押しつけられるのでジャダーが発
生し難く、(d)ミラー本体の面が複雑な凸曲面であっ
ても、払拭部材であるストリングは該ミラー本体の面に
順応して密着し、確実な払拭作用を果たし、(e)払拭
部材であるストリングは細い部材である上に、その色調
を選択し得るので外観に目立たなくすることができる。
しかも本発明装置は、ストリングを払拭部材とする未公
知のワイパ装置の本来的な効果(外観に目立たず、全面
を均一に払拭できること)を損なうことなく、しかも、
多数のリングを連結して周回ベルトを構成しているた
め、リンクの継ぎ替え操作によってリンク数を変えるこ
とによって周回ベルトの円方向長さを迅速,容易に調節
することができる。従って、該多数のリンクを連結した
周回ベルトを巻き掛けて案内し、若しくは回転駆動する
輪状部材の寸法や配設位置に関する設計的自由度が大き
い。
【0022】さらに、上述のようにリンクの継ぎ替え操
作が可能であるため、周回ベルトに関連する部材(例え
ばストリングを取り付ける継手環や、位置検出用ターゲ
ットとしての突起)を備えたリンクを用意しておけば、
これらの関連部材を周回ベルトに対して迅速,容易に着
脱したり、その配置位置を変更したりすることができて
非常に便利であり、部品互換性の向上によるコスト低減
も達成される。
【0023】さらに、多数のリンクを連結した周回ベル
トは、マクロに見て孔明き部材であるから砂粒や氷片な
どの異物が乗りにくく、乗っても落ち易いが、該リンク
に付着した異物が歯車状輪状部材との間に挟み込まれよ
うとしても、該歯車状輪状部材の歯先に押されて排除さ
れる。上述の各種作用が総合されて、設計的自由度が大
きく、製造コストが安く、しかも異物の噛み込みによる
トラブルを生ずる虞れが無くて作動信頼性・耐久性に優
れたストリング式のワイパ装置が得られるという優れた
実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異物の噛み込みを防止したストリ
ング式ワイパ装置の1実施例を示し、リンクを連結して
構成された周回ベルトの側面図に、該周回ベルトの関連
部品および歯車状輪状部材を記入するとともに、その作
動を説明するための記号を付記した図である。
【図2】上掲の図1に示した実施例に用いられた連鎖構
造の周回ベルトと類似する、異なる実施例の連鎖構造の
周回ベルトを示し、(A)はリンクの連結軸と平行な方
向に見て描いた外観側面図であり、(B)は該連結軸と
垂直な方向に見て描いた外観底面図である。
【図3】2個のリンクを接続する操作の工程を説明する
ための底面図であって、(A)は接続される前の分解状
態を、(B)は接続操作途中の状態を、(C)は接続操
作完了状態を、それぞれ描いてある。
【図4】上掲の図3に示した工程を表わした斜視図であ
って、(A)は接続される前の分解状態(図3(A)図
に対応)を描いてあり、(B)は接続完了状態(図3
(C)図に対応)を描いてあって、接続操作途中の状態
(図3(B)図に対応)は図示を省略してある。
【図5】従来例に係るワイパ装置を備えた車両用アウト
サイドミラーの正面外観図である。
【図6】未公知の先願考案に係るミラー用ワイパ装置の
1実施例を示し、一部を破断して描いた正面図である。
【図7】上記実施例におけるストリングの両端部を示す
模式的な断面図であって、(A)は該ストリングの1端
が周回ベルトに取り付けられている状態を描き、(B)
は上記ストリングの他端がテンショナに取り付けられて
張力を与えられている状態を描いてある。
【図8】先願の発明のストリング式ワイパ装置の1実施
例を示し、部分的に破断して描いた正面図である。
【図9】上掲の図8に示した実施例に設けられているス
トリングテンショナのC−C断面矢視図である。
【図10】前掲の図9に示されている構成部材の中で、
ストリングを巻き込んで張力を与える作用に関与する主
要部材を抽出して描いた分解斜視図である。
【図11】上記実施例の作用効果を説明するために示し
たもので、(A)は先願に係るストリング式ワイパに用
いられているコイルスプリングにおけるストリング巻き
込み長さとストリング張力(すなわちバネ荷重)との関
係を示す図表であり、(B)は本発明に用いられるゼン
マイスプリングにおけるストリング巻き込み長さとスト
リング張力(バネ荷重)との関係を示す図表である。
【図12】リモートコントロール式のアウトサイドミラ
ーにストリング式のワイパ装置を装着した場合の、該ワ
イパ装置駆動系統を示し、ミラー本体に垂直な面による
断面図である。
【図13】上掲の図12に鎖線円で囲んで示したA部の
詳細を示し、部分的に切断して描いた拡大図である。
【図14】上記のセンサ(リミットスイッチ)を含む制
御回路の概要を示す電気系統図である。
【図15】上掲の図14に示されているセンサを含む、
未公知の電動機制御回路の1例を示す図である。
【符号の説明】
3…ミラーボデー、4…ミラー本体、12…ミラーハウ
ジング、17…伝動ベルト、20…庇状部、22…駆動
用のプーリ、23…ミラーベース、24…ワイパアー
ム、25…アイドラプーリ、26…周回ベルト、27,
27′…ストリング、27a,27a′…ストリングの
一端、27b…ストリングの他端、27c…ストリング
のストロークエンド、28…テンショナ、28a…管
路、28b…テンショナコイルスプリング、28c…テ
ンショナ入口、29…ワイパブレード、33a…駆動歯
車、33b,33c…中間歯車、33d…被動歯車、3
5…ストリングテンショナ、35a…ストリング巻き取
りドラム、35b…ドラム軸、35c…ドラムカバー、
35d…ゼンマイスプリング、35e…切割り、41…
連鎖構造の周回ベルト、41a1〜41a4…リンク、4
1b…継手環、41c…トラニオン型連結軸、41c1
…テーパ面、41d…軸受孔、41e,41f…ターゲ
ット突起、42b,42c,42d…歯、43A,43
B…異物、43C…排出された異物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラー本体に固着されたミラーボデーに
    複数個の輪状部材が配設されており、上記複数個の輪状
    部材に無端環状の周回ベルトが巻き掛けられており、上
    記ミラー本体の表面付近に移動可能に配置されたストリ
    ングの1端が前記周回ベルトに取り付けられるとともに
    該ストリングの他端がテンショナに取付けられて、繰り
    出し・引き込み自在に張力を与えられているワイパ装置
    であって、 前記の周回ベルトは多数のリンクを無端環状に連結した
    連鎖構造をなしており、かつ、前記複数個の輪状部材の
    内の少なくとも1個は上記連鎖構造の周回ベルトに噛合
    する歯車状の部材であって、 上記連鎖構造の周回ベルトに付着した異物が上記歯車状
    輪状部材との間に挟み込まれたとき、歯車状輪状部材の
    歯先に押されて排除されるようになっていることを特徴
    とする、異物の噛み込みを防止したストリング式のワイ
    パ装置。
JP6097447A 1994-05-11 1994-05-11 異物の噛み込みを防止したストリング式のワイパ装置 Pending JPH07304427A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020523245A (ja) * 2017-06-15 2020-08-06 ロモライン アーエス 物体表面から物質を除去する方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020523245A (ja) * 2017-06-15 2020-08-06 ロモライン アーエス 物体表面から物質を除去する方法及び装置

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