JPH07304285A - 封筒内封型折り重ねフォーム - Google Patents

封筒内封型折り重ねフォーム

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JPH07304285A
JPH07304285A JP6123291A JP12329194A JPH07304285A JP H07304285 A JPH07304285 A JP H07304285A JP 6123291 A JP6123291 A JP 6123291A JP 12329194 A JP12329194 A JP 12329194A JP H07304285 A JPH07304285 A JP H07304285A
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JP
Japan
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pieces
piece
adhesive
reply
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Withdrawn
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JP6123291A
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English (en)
Inventor
Taeko Inoue
多惠子 井上
Junichi Hamano
純一 浜野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少量から大量まで任意の量の情報を隠蔽し
て送りとどけることができ、メールフォームとしての製
造加工が容易でコストが安く、申込人は必要最低限の事
項を記入し、これを返信用封筒に封入するだけで直ちに
投函でき、また、開封は容易で、ゴミの発生がなく、開
封すると印刷情報が枚葉紙と同じような状態で一覧でき
る、封筒内封型折り重ねフォームの提供を目的とする。 【構成】 複数の帳票片1〜4が折りミシン目m2〜4
を介して連接され、該折りミシン目で交互に反対方向に
折り返されて加圧、剥離可能に粘着されて封止されるメ
ールフォームにおいて、該折りミシン目で折り返されて
対向する所定の2片の帳票片3、4の所定位置を剥離不
能に粘着して、返信用封筒を形成したことを特徴とする
封筒内封型折り重ねフォーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,任意の量の親展情報を
隠蔽して送付することができる返信用封筒を内封した、
封筒内封型折り重ねフォームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、顧客に対する種々なダイレクトメ
ール用に返信用封筒付きのメールフォムが使用されてい
る。これらは種々なクレジット、会員カード等の勧誘、
新商品やイベント等の案内等に際して使用され、顧客
は、申込みや解答内容を申込み用紙に記入し、これをメ
ールフォームに組み込まれた返信用封筒に封入し、直ち
に送り返すことができることからその便利性が評価され
ている。
【0003】図3は、その一例である返信用封筒付きメ
ールフォーム30を示すもので、図3(a)は、メール
フォーム30の表面を示し、図3(b)は裏面を示すも
のである。メールフォーム30は、折線16〜19で分
割された、5つの用紙片11〜15からなるカット紙
(枚葉紙)であり、用紙片11〜15のピッチ(折線間
隔)は、用紙片11が最も大きく、12、13、14、
15と次第に小さくなっている。これは、図3(c)に
示すように、メールフォーム30を巻き折りして、封止
するためである。また、図3(a)、(b)に示すよう
に、用紙片14、15及び用紙片13のフラップ部21
によって、返信用封筒が構成されており、その他の部分
は、契約内容、説明文等が印刷されている通知欄と、申
込みや解答等の記入欄となっている。
【0004】図3(a)、(b)に示すように、用紙片
11、13、15の表面は、商品案内、契約内容、説明
文等の一般印刷頁、用紙片12の表面は、ダイレクトメ
ール用としての宛名印字部である。また、用紙片14の
表面は、返信用封筒の宛名部である。さらに、用紙片1
1、12、13の裏面には、申込み記入欄22が形成さ
れている。また、メールフォーム30の上下端部には、
斜線で示す接着領域があり、その内側には、切離し用の
ミシン目cm2、cm4が設けられ、また用紙片11の
側縁近くには、切離し用のミシン目で区画された、引き
裂き片20が形成されている。また、用紙片11〜13
の裏面は、顧客による申込み記入欄であり、記入した後
に切離し用のミシン目cm1、cm3、cm5によっ
て、切り離すことができる。また、用紙片14と15
は、折線19によって、それぞれの裏面同士が対向する
ように折り返され、接着領域b1に塗布された接着剤に
よって接着され、返信用封筒が形成される。そして、フ
ラップ部21の裏面には、この返信用封筒を封緘するた
めの再湿糊加工部bが形成されている。
【0005】ここで、図3(a)において、用紙片1
1、13、15の各面は商品案内、契約内容、説明文等
の一般印刷頁であり、14は返信用封筒の宛先面である
ので宛先を含めて、予め印刷することができる。用紙片
14はダイレクトメール用個人向け宛名印字部であり、
プリンターで印字されるものである。図3(b)におい
て、用紙片11〜15の各面は、商品案内、申込み記入
欄等の印刷頁であり、罫線等を含めて、裏面全体は前も
って印刷しておくことができる。
【0006】また、一般印刷、切りミシン目加工、宛て
名等の個別情報印字、接着剤の部分コートが完了した、
返信用封筒付きメールフォーム30は、用紙片15を内
側にして、図3(c)のように巻き折りされ、接着され
て、図3(d)のようにシート状の封書となり、個人宛
メールとして郵送される。
【0007】受取人は図4で示すように、返信用封筒付
きメールフォーム30の上下両端を切りミシン目cm
2、cm4で切り落とし、さらに用紙片11に設けられ
ている引き裂き片20を引き裂いて、返信用封筒付きメ
ールフォーム30を開封し、表面、裏面とも一覧するこ
とができる。このとき、用紙片14及び15から返信用
封筒60が形成されている。受取人は11〜13の申込
記入欄22に、申込、解答内容等を記入後、ミシン目c
m1、cm3、cm5で、返信用紙50として切り離
し、これを封入可能な大きさに折り込み、返信用封筒6
0に封入する。また、この返信用封筒60のフラップ部
には、再湿糊加工部が形成されているので、これを水で
湿らせて、封止することができる。かくして、受取人
は、別途、返信用封筒を用意することなく、返信用紙を
送り返すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年個人宛に伝達すべ
き情報量は増加傾向にある。また、個人別に情報量が異
なる場合もあり、その場合は、情報量も大小様々であ
る。このように、送付すべき情報量が変化する場合にお
いては、従来の返信用封筒付きメールフォームでは次の
ように問題があった。従来の返信用封筒付きメールフォ
ームは、巻折り加工であるため、各頁の長手方向の幅は
一定(等間隔)ではなく、外側に巻かれる頁ほど幅が広
い。そこで、巻折りした際に、弛みのない体裁の良い封
書とするためには、用紙の厚みを考慮しながら、綿密な
各頁の幅の設定が必要となり、この設定自体は容易なも
のではない。
【0009】そこで、情報量の増減に伴って、頁数を増
減させるにあたっては、その都度、各頁の幅の設定をし
なければならず、この作業は非常に煩雑である。また、
巻折り加工であるので、最後にシート状の封書にする際
に、頁数があまりに多い場合は、巻き込まれた用紙片の
中央部が膨らんでしまい、平坦な封書を作成するのが困
難である。極端な場合では、ロール状になってしまう。
仮に、平坦な封書を作成しようとする場合には、封書の
大きさ自体が大きくなってしまうという問題もある。
【0010】また、従来の返信用封筒付きメールフォー
ムは、一枚のカット紙の状態でプリンターにかけて印字
していたので、通常の連続状態のフォームに比べて、印
字作業の能率が低下すると言う問題もあった。さらに
は、開封作業も、数片を引き裂いて開封するので面倒で
あり、その開封によって、ゴミが発生するという問題も
あった。
【0011】本発明は、前述の問題点に鑑みてなされた
もので、少量から大量まで任意の量の情報を隠蔽して送
りとどけることができ、メールフォームとしての製造加
工が容易でコストが安く、宛て名と返信用封筒の差出
人、申込欄に申込人の住所、氏名等を一度に出力印字す
ることで、申込人は必要最低限の事項を記入し、これを
返信用封筒に封入するだけで直ちに投函でき、また、開
封は容易で、ゴミの発生がなく、開封すると印刷情報が
枚葉紙と同じような状態で一覧できる、封筒内封型折り
重ねフォームの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明による封筒内封型折り重ねフォームの
解決手段は、複数の帳票片が折りミシン目を介して連接
され、該折りミシン目で交互に反対方向に折り返されて
加圧、剥離可能に粘着されて封止されるメールフォーム
において、該折りミシン目で折り返されて対向する所定
の2片の帳票片の所定位置を剥離不能に粘着して、返信
用封筒を形成したことを特徴とする。また、前記2片の
帳票片のいずれか一方に連接する帳票片に、外周に形成
されたミシン目によって該帳票片から分離可能なフラッ
プ部を形成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、個人宛のメールフォームの長
さ、すなわち帳票片数を自由に設定することで、いかな
る量の情報にも対応することができる。連続帳票用紙を
用い、折り返して圧着する、といった簡単な加工によっ
て郵送媒体とそれに連接された返信用封筒が得られる。
連接されている返信用封筒の送り先の宛て名、返信用封
筒の差し出し人名、住所等は予め印刷あるいは印字する
ことができ、受取人による返信用紙への記入は必要な返
信内容だけでよい。開封は数片を切断することなく、ゴ
ミを発生することもなく、容易に開封でき、メールフォ
ームの両面を一覧できる。
【0014】
【実施例】以下図面に従って、本発明を詳細に説明す
る。図1(a)は本発明の封筒内封型折り重ねフォーム
10の表面の平面図であり、図1(b)は裏面の平面図
である。両図において各帳票の両側にあるマージナルパ
ンチ部とその切断用のミシン目は省略されている。ま
た、本実施例は、帳票片が4枚構成の例をとって記載さ
れているが、個人宛の帳票片は情報量によって任意に増
加させることが可能である。帳票片1〜4は折りミシン
目m1〜m5で連接され、印刷あるいは印字後は、m
1、m5で切断され、個人宛の封筒内封型折り重ねフォ
ーム12が図1(c)、(d)のように折り畳まれて、
加圧、封止される。まず、各帳票片の構成であるが、図
1(a)で示すように、帳票片表面1aは、宛て先の印
字面、2aは申込記入面、3aは返信用封筒の宛て先の
印刷あるいは印字面、4aは返信用封筒の差出人の住
所、氏名の記入あるいは印字面となっている。また、図
1(b)で示すように、裏面1a’及び2a’はすべて
印刷面となっており、契約や支払い条件等の説明、商品
案内、企業PR等の表示面として使用することができ
る。
【0015】なお、各帳票面への情報の記録方法として
は、印刷機による印刷又はプリンターによる印字は特に
限定されないが、説明文等の固定情報は事前に印刷し、
住所氏名等の可変情報はプリンターで印字すればよい。
そして、粘着剤が所定の位置に部分コートされ、必要な
情報が全て印刷あるいは印字された封筒内封型折り重ね
フォーム10は個人宛の封筒内封型折り重ねフォーム1
2に切断され、連接された帳票片が図1(c)のように
交互に折り返される。
【0016】ここで、帳票片1と2の裏面同士が圧着さ
れる場合、図1(b)に示すように、対向する帳票片1
と2の裏面1a’及び2a’が形成する見開き頁におい
て、帳票片1の裏面1a’の両端部に沿って粘着部1
b’が設けられ、また、帳票片2の裏面2a’には、折
りミシン目m3に沿って、粘着部2b’が設けられてい
る。この粘着部1b’及び粘着部2b’によって帳票片
1と帳票片2は剥離可能に弱粘着される。この粘着部1
b’及び2b’は、対向する裏面1a’、2a’のいず
れか一方に形成されていればよく、粘着部1b’は2
a’側に形成されていてもよい。また、図1(a)に示
すように、帳票片2の表面2aには、外縁に沿ってコの
字型に粘着部2bが設けられていて、帳票片2と帳票片
3は剥離可能に弱粘着される。以上述べた粘着部は、対
向する2面によって構成される見開き頁の少なくとも外
縁部にあればよく、その形状はどのような形状でもよ
い。さらに、剥離可能であれば、全面に形成されていて
もよい。
【0017】また、帳票片2には、返信用記入欄eが設
けられ、ミシン目c1、c2及びm2で切断されて返信
用紙となる。ここで、ミシン目で切断するのは、返信用
紙を返信用封筒に封入可能な大きさにして、封入するた
めであるが、返信用紙を折り畳んで封入する場合には、
ミシン目c1は設けなくてもよい。また、ミシン目c2
とm3で囲まれた領域fは、返信用封筒のフラップを形
成しており、その裏面には粘着部2b’が形成されてい
る。
【0018】返信用封筒は、帳票片3及び帳票片4によ
って構成される。図1(b)に示すように、帳票片3及
び帳票片4の裏面には、ミシン目m4と見開き頁の両側
縁部に沿って、それぞれ粘着部3b’、粘着部4b’が
対向するように形成されている。そして、この粘着部3
b’、粘着部4b’によって、帳票片3及び帳票片4の
裏面同士は、剥離不能に強粘着され、返信用封筒が形成
される。さらに、図1(a)に示すように、帳票片4の
表面4aには、ミシン目m5に沿って、フラップfの折
り返し部となる位置に、粘着部4bが形成されている。
【0019】そして、説明文等の固定情報が印刷され、
住所、氏名等の可変情報がプリンターで印字されて、粘
着剤が所定の位置に部分コートされた、個人宛の封筒内
封型折り重ねフォーム12は、図1(c)のように折り
重ねられて圧着される。このとき、帳票片1の裏面1
a’と帳票片2の裏面2a’は剥離可能に弱粘着され、
帳票片2の表面2aと帳票片3の表面3aも同様に、剥
離可能に弱粘着される。さらに、帳票片3の裏面3a’
と帳票片4の裏面4a’は、その三方が剥離不能に強粘
着され、返信用封筒が形成される。そして、図1(d)
のようなシート状の封書に加工され、郵送される。
【0020】図2は受取人が本発明による個人宛の封筒
内封型折り重ねフォーム12を開封し、返信用封筒14
に返信用紙13を封入するまでの流れを示す状態説明図
である。個人宛の封筒内封型折り重ねフォーム12は、
剥離不能に強粘着された帳票片3の裏面3a’と帳票片
4の裏面4a’を除いて、剥離可能に弱粘着されている
ので、一枚のシート状に開封して一覧することができ
る。そして、受取人は、返信用封筒14及び返信用紙1
3をミシン目で切断して、分離し、返信用紙13に所定
の事項を記入後、これを返信用封筒14に封入する。こ
のとき、返信用封筒を構成する帳票片4の表面4aに
は、ミシン目m5に沿って、フラップfの折り返し部と
なる位置に粘着部4bが形成されている(図1(a)参
照)。この粘着部4bが再湿糊加工を施したものであれ
ば、これを水で湿らせて、返信用封筒を封止することが
できる。また、フラップfの裏面の粘着部2b’とフラ
ップfの折り返し部に位置する粘着部4bとを対向させ
て、加圧して封止するようにしてもよい(図1(a)、
(b)参照)。
【0021】また、本発明で使用する帳票用紙には一般
に上質紙が用いられるが、いかなる用紙を用いてもよ
い。
【0022】また、帳票用紙の上に粘着剤を部分的にコ
ートして、前述のような粘着部を設けるには、ゴム凸版
を用いたフレキソ印刷方式が好適に利用可能であり、全
面にコートするには、従来公知のいかなるコーティング
方式を用いてもよい。
【0023】以下、本発明に使用する粘着剤について説
明する。本発明による封筒内封型折り重ねフォームに使
用される粘着剤は、粘着層同士が加圧接触して剥離不可
能な強粘着性を示し、粘着層と帳票用紙面が加圧接触し
て剥離可能に弱粘着するように、以下の割合で粘着主
剤、粘着力調整剤、添加物等が混合、調整されている。 粘着主剤 100重量部 粘着力調整剤 針状物質の場合 10〜100(好ましくは
10〜50)重量部 微粒状物質の場合 0〜50(好ましくは5〜
30)重量部 上記両物質を混合した場合 10〜100重量部 添加物 ワックス 0.01〜20重量部 紫外線吸収剤 微量 消泡剤 微量 消泡助剤 微量 エマルジョン化成分 水 100〜500(好ましくは200
〜300)重量部 乳化剤 0.5〜2重量部 樹脂 1〜50重量部
【0024】〔粘着主剤〕粘着主剤は、天然ゴム(N
R)、エステル化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム
(SBR)、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリ
メチルメタクリレート(PMMA)等が挙げられ、また
は、これらの混合物が挙げられる。これらの粘着主剤の
混合にあたっては、その混合割合を適宜調整することに
よって、感圧粘着剤同士の自着性を保持しつつ、基材と
の密着性を自着性より大きくすることができる。好まし
くは、加圧によって感圧粘着剤同士の自着性を発現する
性質の高い天然ゴムに、基材との密着性、即ちアンカー
効果を高める目的でポリメチルメタクリレートやスチレ
ンブタジエンゴムを添加したものが挙げられる。ポリメ
チルメタクリレートは単独で用いるより、他の粘着主剤
と混合して用いるとよい。このような粘着主剤は、通常
粒径0.1μm〜3μm程度の微粒状のものが使用され
る。
【0025】〔粘着力調整剤〕粘着力調整剤は、粘着主
剤の粘着力を調整するために混合され、針状物質若しく
は微粒状物質又はこれらの混合物が用いられる。針状物質 針状物質としては、無機物質、有機物質のいずれでもよ
く、その形状が略針状であればよく、偏平状、螺旋状、
鱗片状等の様々な形態を持つものから任意に選択される
が、針状物質が特に好適である。針状物質としては平均
長さは10μm〜20μm、また平均径としては0.2
μm〜0.5μm程度のものが好ましい。針状物質は、
感圧粘着剤をエマルジョンとし、塗布剤とした時の沈降
性を低くするために見掛け比重が0.05〜0.6のも
のが好ましく、また、印刷加工やNIP適性を考慮する
と、針状物質の弾性率としては10000kg/mm2
〜40000kg/mm2 のものが好ましい。このよう
な針状物質としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、P
AN系繊維、金属結晶、金属化合物結晶等が挙げられ、
粘着主剤とは親和性(相溶性)を有しないものであれば
よい。針状物質として好ましいものは、6−チタン酸カ
リウム(K2 O・6TiO2 )の結晶であり、水との相
溶性はないが親和性を有し、また見掛け比重が0.2
(真比重=3.3)、弾性率が28000kg/mm2
であり、感圧粘着剤成分として適している。
【0026】微粒状物質 微粒状物質は、マイクロシリカ、合成ゼオライト、活性
アルミナゲル、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、タルク、クレー、カオリン、活性白土、アクリルビ
ーズ、澱粉、セルロース、シラスバルーン等が挙げら
れ、その粒径は、10mμm〜30μm、好ましくは
0.5μm〜10μmの範囲にあるものが好適である。
また、針状物質と共に添加することにより、微粒状物質
の添加量を少なくすることができると共に微粒状物質の
粉落ちを防止することができる。
【0027】〔添加物〕添加物として、ハンドリング
性、NIPの搬送性能等の滑り性向上又は耐ブロッキン
グ性向上のために、ポリエチレンワックス、カルナウバ
ワックス等のワックス類、劣化防止のために、アンモニ
ア、エタノールアミン等の紫外線吸収剤などを添加して
もよい。また、消泡剤として、非イオン系界面活性剤、
アニオン系界面活性剤(鉱物油系)を添加したり、さら
に、消泡助剤として、シリカ等を添加してもよい。
【0028】〔エマルジョン化成分〕前述した粘着主
剤、粘着力調整剤、添加物は、水等の媒体に分散してエ
マルジョン状態で基材に塗布される。エマルジョン化の
際には、必要に応じて乳化剤が添加される。乳化剤とし
ては、オレイン酸石鹸、ひまし油カリウム石鹸、カゼイ
ン、にかわ、ゼラチン等を使用できる。また、エマルジ
ョン化したときの粘着主剤の2次凝集防止のために、粘
着主剤と親和性を有しない樹脂を添加することができ
る。この樹脂としては、水分散性高分子ポリエステル、
熱可塑性エラストマー、また、低密度ポリエチレン等の
低分子ポリエチレン、アイオノマー、酢酸ビニル−オレ
フィン共重合体等が好適に使用できる。
【0029】このような感圧粘着剤の塗布量は、乾燥後
で0.1g/m2 〜10g/m2 、好ましくは1.0g
/m2 〜3.0g/m2 が好ましい。剥離面の全面に形
成した場合、この範囲内であれば、感圧粘着剤上に印字
することが可能である。インキは感圧粘着剤中を透過
し、基材にまで到達させることができ、剥離した場合の
印字層の転移を防止できる。印字領域と粘着領域がフォ
ーム設計段階で区分されていれば、粘着層の上に印字さ
れることはないが、対向する帳票片同士の粘着力を高め
て剥離力を強めるには、粘着領域を広げる必要があり、
印刷領域と重なる可能性もでてくるが、前記粘着剤を使
用する限り、この重なりによるトラブルは生じない。ま
た、上記の粘着剤に限られることなく、粘着層同士で剥
離不能に粘着し、粘着層と帳票用紙の間で剥離可能に粘
着することができれば、どのような接着剤、粘着剤を用
いても良い。
【0030】以上、本発明による、封筒内封型折り重ね
フォームの一実施例について説明したが、本発明は上述
した実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内で種々の変形が可能である。また、本発明
による、封筒内封型折り重ねフォームが具体的に使用さ
れるのは次のような場合である。生命保険関連では新型
保険の案内と設計書申込、通販関連では、商品パンフレ
ットによる商品情報提供と希望商品申込書,小売関連で
は、○○月のお買い物、バーゲン、特設売場、イベント
等の各種情報の提供と商品予約、参加等の申込書、各種
学校関連では各コースの詳細案内情報提供と募集要項、
入学願書等の送付依頼、さらには、抽出された個人宛の
アンケート協力依頼書とその回答書等がある。
【0031】
【発明の効果】本発明による、封筒内封型折り重ねフォ
ームによれば、個人宛に切断されたメールフォームを折
り返し、加圧、封止するだけで容易に、低コストで、返
信用封筒内封しつつ、各種情報を顧客に隠蔽して、送付
することができる帳票片の枚数を設定することで任意の
量の情報を個人に伝達することができ、その設定も容易
である。受取人は開封するのに、数片をちぎらなくても
容易に開封でき、その際、ゴミの発生がない。また開封
したものを裏表とも一覧することができ、全ての情報に
目を通すことが可能である。また、宛て先、差し出し人
の住所、氏名等の必要な情報が印刷或いは印字されてい
るので、返信の場合、顧客は必要伝達事項のみを記入す
ればよく、送り人としては高いレスポンスを期待するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)封筒内封型折り重ねフォーム表面平面図
である。 (b)封筒内封型折り重ねフォーム裏面平面図である。 (c)折り返し状態の斜視図である。 (d)圧着状態の斜視図である。
【図2】個人宛の封筒内封型折り重ねフォームを開封
し、返信用封筒に返信用紙を封入するまでの流れを示す
状態説明図である。
【図3】(a)従来の返信用封筒付きメールフォーム表
面平面図である。 (b)従来の返信用封筒付きメールフォーム裏面平面図
である。 (c)巻き折り状態斜視図である。 (d)封書状態の斜視図である。
【図4】従来の返信用封筒付きメールフォームの開封か
ら返信までの流れを示す状態説明図である。
【符号の説明】
1〜4 帳票片 1a〜4a 帳票片の表面 1a’〜4a’ 帳票片の裏面 2b,4b 表面粘着部 1b’〜4b’ 裏面粘着部 m1〜m5 ミシン目 c1,c2 切りミシン目 e 記入欄 f 返信用封筒用フラップ部 10 封筒内封型折り重ねフォーム 12 個人宛封筒内封型折り重ねフォーム 13 返信用紙 14 返信用封筒 11〜15 用紙片 16〜19 折線 20 引き裂き片 21 返信封筒用フラップ部 22 記入欄 b1 接着部 b 再湿糊加工部 30 返信封筒付きメールフォーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の帳票片が折りミシン目を介して連
    接され、該折りミシン目で交互に反対方向に折り返され
    て加圧、剥離可能に粘着されて封止されるメールフォー
    ムにおいて、該折りミシン目で折り返されて対向する所
    定の2片の帳票片の所定位置を剥離不能に粘着して、返
    信用封筒を形成したことを特徴とする封筒内封型折り重
    ねフォーム。
  2. 【請求項2】 前記2片の帳票片のいずれか一方に連接
    する帳票片に、外周に形成されたミシン目によって該帳
    票片から分離可能なフラップ部を形成したことを特徴と
    する請求項1記載の封筒内封型折り重ねフォーム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002046378A (ja) * 2000-07-31 2002-02-12 Toppan Forms Co Ltd 折り畳み封書用シート
JP2013256086A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Dainippon Printing Co Ltd 冊子状帳票作製用連続用紙、冊子状帳票、冊子状帳票の作製方法、冊子状帳票作製装置
JP2014004690A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Dainippon Printing Co Ltd 冊子状帳票作製用連続用紙、冊子状帳票、冊子状帳票の作製方法、冊子状帳票作製装置

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