JPH07304106A - ポリオレフィン成形物の製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン成形物の製造方法

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JPH07304106A JP12306194A JP12306194A JPH07304106A JP H07304106 A JPH07304106 A JP H07304106A JP 12306194 A JP12306194 A JP 12306194A JP 12306194 A JP12306194 A JP 12306194A JP H07304106 A JPH07304106 A JP H07304106A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】天然い草類似の風合い、外観感触、機能、物
性、吸湿性を有した、ポリオレフィン成形物の製造方法
を提供する。 【構成】幅方向に凹凸を有するポリオレフィンフィルム
を延伸した帯状物を、該帯状物の溶融温度以上に加熱し
たロールを通過させた後、該帯状物の長さ方向に対し9
0゜以内の方向に引き取ることにより、縒りを生じさせ
るとともに該縒り部分を熱融着するポリオレフィン成形
物の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィン樹脂組
成物よりなるい草の風合いを有するポリオレフィン成形
物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】畳は、畳床、畳縁、畳表の三部分から成
り立ちそれぞれの専門工場で作られ、更に畳店の職人に
より一枚の畳に仕上げられる。この畳表に用いられるい
草は国産が多かったが、近年、生産の減少により台湾、
中国等からの輸入に頼っている。しかし、諸外国に於け
る生産量も減少しており、価格が上がり、供給量が不足
するおそれがある。このため、従来よりい草に代わっ
て、ポリオレフィンの押出成形によるストロー状または
モノフィラメント状の成形物が用いられている。(実公
昭45−27341号公報、特開昭51−8134号公
報および特公昭52−39098号公報等。)また、特
公昭51−5097号公報、特公平5−60782号公
報等には延伸フィルムを高温の特殊加熱ダイに収束通過
させて表面に融着皮膜を形成させた線状物を天然い草の
代替品として用いることが提案されている。
【0003】これらのポリオレフィン成形物は、天然い
草に比べ経時的劣化が少なく耐久性も良好等の利点を有
している反面、光沢があること、ベタツキ感があるこ
と、熱収縮率が大きいこと、復元性に乏しいこと等の欠
点がある。また、ポリオレフィンは天然い草に比べ雑
菌、ダニ等の害虫繁殖は少ないが、完全に雑菌類の繁殖
を押さえることはできない。このため、近年では防菌剤
等の薬品類を成形物表面に塗布したり、該防菌剤を配合
したポリオレフィン組成物を用いた成形物などが検討さ
れているが、安全性等の点で懸念されている。更に、特
公昭51−5097号公報、特公平5−60782号公
報等に開示の技術では、特殊な加熱ダイスを用いるた
め、実生産に於ける延伸切れなどのトラブルが生じた際
の対応が難しく、連続安定生産性の面で問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、天然い
草代替品としてのポリオレフィン成形物が有する上述の
欠点すなわち光沢やベタツキ感があり、熱収縮率が大き
く、復元性に乏しく、雑菌類が繁殖すること等の欠点を
解決するため鋭意研究を行なった。その結果、幅方向に
凹凸を有するポリオレフィンフィルムを延伸した帯状物
を該帯状物の溶融温度以上に加熱したロールを通過させ
た後、該帯状物の長さ方向に対し90°以内の方向に引
取ることにより、縒りを生じさせるとともに該縒り部分
を熱融着することにより、上記の欠点の解決された天然
い草類似の外観、感触、風合い、機能、物性、吸湿性を
有するポリオレフィン成形物が得られることを見いだ
し、この知見に基づいて本発明を完成した。以上の記述
から明かなように、本発明の目的は、連続生産安定性が
良く、しかもベタツキがなく、復元性があり、防菌効果
があり、天然い草に近い外観、感触、風合い、機能、物
性、吸湿性を有するポリオレフィン成形物の製造方法を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1) 幅方向に凹凸を有するポリオレフィンフィルム
を延伸した帯状物を該帯状物の溶融温度以上に加熱した
ロールを通過させた後、該帯状物の長さ方向に対し90
°以内の方向に引取ることにより、縒りを生じさせると
ともに該縒り部分を熱融着することを特徴とするポリオ
レフィン成形物の製造方法。 (2) ポリオレフィンフィルムが、ポリオレフィン樹
脂100重量部に対し、無機充填剤を10〜80重量部
配合したポリオレフィン樹脂組成物を用いて得られるポ
リオレフィンフィルムである前記第(1)項記載のポリ
オレフィン成形物の製造方法。 (3) ポリオレフィンフィルムが、ポリオレフィン樹
脂100重量部に対し、竹粉末または竹粉の活性炭を
0.1〜10重量部配合したポリオレフィン樹脂組成物
を用いて得られるポリオレフィンフィルムである前記第
(1)項または前記第(2)項のいずれか1項記載のポ
リオレフィン成形物の製造方法。
【0006】本発明の特徴は、幅方向に凹凸を有するポ
リオレフィンフィルムを延伸して得られる帯状物を該帯
状物の溶融温度以上に加熱したロール上またはロール間
に於いて、該ロール通過直後、該帯状物の長さ方向に対
し90°以内の方向へ引取ることにより、該帯状物に縒
りを生じさせるとともに該縒り部分を熱融着させたポリ
オレフィン成形物を得ることにある。本発明で使用され
るポリオレフィンフィルムは、プロピレン、エチレンお
よびブテン−1、4メチルペンテン等のα−オレフィン
の単独重合体もしくはこれらオレフィンの2以上からな
る共重合体をあげることができ、具体的には、直鎖状低
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
結晶性プロピレン単独重合体、ポリブテン、プロピレン
成分を70重量%以上含有する共重合体であって結晶性
エチレン−プロピレンランダム共重合体、結晶性エチレ
ンープロピレンブロック共重合体、結晶性エチレン−プ
ロピレン−ブテン共重合体やエチレン−ブテン共重合
体、エチレン−4−メチルペンテン共重合体、プロピレ
ン−ヘキセン共重合体、プロピレン−ヘキセン−ブテン
共重合体またはこれらの2以上の混合物を用いて得られ
るポリオレフィンフィルムである。
【0007】本発明のフィルムの原料ポリオレフィン樹
脂組成物には、無機充填剤を配合することができ、かか
る無機充填剤入りポリオレフィン組成物を用いると得ら
れる成形物の剛性が向上し腰が強いポリオレフィン成形
物となる。無機充填剤としては、一般にポリオレフィン
に用いられる炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、タ
ルクなどを例示することができ、また、配合比率は、ポ
リオレフィン樹脂100重量部に対し、10〜80重量
部、好ましくは20〜60重量部である。10重量部未
満の配合では得られるポリオレフィン成形物の腰が弱
く、80重量部を越えて配合すると得られるポリオレフ
ィン成形物に粉の発生やベタツキ感が生じる。
【0008】更に該組成物に竹粉末または竹粉の活性炭
を配合することにより、天然い草に類似の吸放湿性を有
する成形物が得られる。また、竹粉には、防菌、抗菌、
消臭効果があるので竹粉を配合することにより、これら
の効果が期待できる。該竹粉の製造方法としては、特開
平01−85703号公報に記載のあるように、竹の茎
の肉厚部分を研磨して竹粉を得る方法を例示することが
でき、また、竹粉の活性炭の製造方法としては、特開平
04−280811号公報に記載のある竹の茎全体を適
当な長さに切断した後、粉砕機を用いて竹粉とし、該竹
粉を加熱することにより竹粉活性炭を製造する方法を例
示することができる。竹粉末または竹粉の活性炭の配合
比率は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対し、0.
1〜10重量部が好ましい。0.1重量部未満の配合で
は得られるポリオレフィン成形物に防菌、抗菌、消臭効
果が期待できず、10重量部を越えて配合すると得られ
るポリオレフィン成形物の色が悪くなるとともに、加工
がしにくく、フィルムに成形することが困難になる。
尚、本発明で使用するポリオレフィンフィルムの原料樹
脂組成物には、上述の配合成分以外に必要に応じて紫外
線吸収剤、光安定剤、顔料、発泡剤などを本発明の目的
効果を損なわない範囲で用いることができる。
【0009】次に本発明の製造方法を添付図面に基づ
き、具体的に説明する。図1はインフレーションフィル
ム成形法および熱板延伸法を用いた場合の本発明製造装
置の概略図である。まず、ポリオレフィンフィルムの原
料であるポリオレフィン樹脂組成物を、ダイ出口の円周
に図2に示したような凹凸を有するチューブ状インフレ
ーションダイス1、幅方向に多数の凹凸を有するチュー
ブ状インフレーションダイスまたはフラットT型ダイス
等のダイスを有する押出機を用いて溶融混練押出を行
い、図3に示したような幅方向に凹凸を有するフィルム
を得る。フィルムの厚みは平均25〜50μm程度、幅
は50〜300mm程度が望ましく、インフレーション
フィルムの場合にはブロー比は、1〜3.5程度が望ま
しい。次に該フィルムをカッター刃2等で30〜10m
m幅にスリットしまたはスリットせずに、1枚または2
枚以上重ね合わせ加熱ロール3へ導き、加熱板熱風槽4
または温水槽などの公知公用の装置により加熱しなが
ら、回転速度の異なる二組以上のロール5間で引取り延
伸し、長さ方向に1段または2段以上の延伸を行い帯状
物を得る。帯状物は幅10〜150mm、厚み10〜3
0μmが適当である。このときの延伸条件には特に制限
はないが、延伸温度は使用するポリオレフィンフィルム
の溶融温度より20℃以下が望ましく、また、延伸倍率
は通常2〜12倍程度の範囲、好ましくは4〜8倍の範
囲である。延伸倍率が2倍未満では幅方向にむらを生
じ、安定で均一な帯状物が得られず、また12倍を越え
ると延伸切れや延伸時の粉の発生等を生じ生産上問題と
なり、また、得られるポリオレフィン成形物もささくれ
だったり、表面が粉で白っぽくなったりする。
【0010】得られた該帯状延伸物を、該帯状物の溶融
温度以上に加熱したロール6およびロール7を通過さ
せ、ロール7通過直後に、図4に示したように該帯状物
の長さ方向に対し90°以内の方向に設置した垂直ガイ
ドロール8、9により引取ることにより、紙縒りの如き
原理によって、ロール7上またはロール6と7の間で縒
りおよび熱融着を生じさせた後、引き取りロール10へ
と導く。このとき、引取ロール10の回転速度は、加熱
ロール7の回転速度より0〜50%程度低速に設定する
ことが望ましい。引取ロール速度が、加熱ロール速度を
越えると円筒状の成形物の中に空隙ができにくく、かさ
高状の成形物が得られない。50%を越える低速度で
は、加熱ロールへの巻付き、縒りむら等の不具合を生じ
る。更に、該帯状物の溶融温度以上に加熱したロール上
またはロール間に於いて、縒りを生じさせるとともに該
縒り部分を熱融着するため、得られる成形物は熱収縮率
も小さく、寸法安定性に優れた性能を有している。
【0011】その後、縒りおよび円筒状の形状を維持す
るため、該円筒状成形物を冷却水槽11に通し、または
冷却ロール等一般的な冷却方法を用いて冷却することに
より、更に剛直性を有した成形物にすることも出来る。
この時の冷却水槽の温度は、特に限定はなく、望ましく
は60℃以下である。また、冷却水槽の位置に特に限定
はないが、垂直ガイドロール8以降に設置することが好
ましい。最後に成形物をロール12により引き取る。
【0012】本発明に於いて、ロール12の回転速度す
なわち生産速度には特に制限はなく、30〜200m/
分程度でよい。得られた成形物は巻取機で巻取るかまた
はカッター等により一定の長さに裁断する。尚、本発明
の製造方法は、従来の円筒状の加熱収束部で収束する方
法より、生産ロス等が非常に少なく生産効率がよい。天
然い草にも用途等により様々な径があり、畳表用に用い
るものとしては一般的に1〜3mm程度の径が知られて
いる。本発明に於ける径の調整は、延伸前のフィルムの
厚み、幅および縒りを掛けるロールの温度および該ロー
ル回転速度比により行なう。また、風合いについても同
様な条件により調節する。この様にして、天然い草に極
めて類似した、ポリオレフィン成形物が得られる。
【0013】
【実施例】以下実施例および比較例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はそれによって範囲を限定さ
れるものではない。得られた成形物を用いて引張強度、
熱収縮率、吸湿率および外観、風合いの測定、評価を次
の方法により行なった。 (1) 引張強度の測定 JIS L 1070に準拠し、測定試料に初荷重を与
え、定速伸長形の試験機を用いて、ツカミ間隔20c
m、引張速度20cm/分の条件で引張試験を行い、試
料の切断時の強さ(gf)を測定した。計算は切断時の
強さの平均値を求め、平均値を正量繊度1デニールに対
するグラム数で表した。 (2) 熱収縮率の測定 長さ1mの試験片3個をそれぞれ、温度80、100、
135℃の各温度雰囲気内にそれぞれ15分間放置後、
取出し、23℃の室温に1時間放置し、該試験片の長さ
を測定し次式により算出した。 (3) 吸湿性の測定 試験片を温度23℃、湿度50%の室内に3日間放置し
た後、該試験片を23℃、湿度95%の恒温恒湿槽内に
入れ、48時間吸湿させたのちの重量を測定し次式によ
り算出した。 (4) 外観の評価 試験片を光源より1.5m下方で目視した時の、光沢の
有無により判定した。 ○:光沢がなく、光の反射がない。(天然い草同等程度
である。) ×:光沢があり、光の反射を伴う。 (5) 風合いの評価 試験片を10本束ねて、触ったときの感触による官能評
価により判断した。 ○:天然い草類似の感触を有する。 ×:天然い草には類似しない。
【0014】実施例1 ポリプロピレン樹脂100重量部に炭酸カルシウム30
重量部、竹粉末0.3重量部および顔料1重量部を配合
してなる樹脂組成物を用いて、図1に示す装置、図2a
を有するダイスを用い、幅方向に図3aに示すような凹
凸を有する平均厚み30μm、幅50mmの2枚重ねフ
ィルムを作製し、該フィルムを120℃の加熱板で5倍
延伸した後、ロール6,7の温度160〜170℃、ロ
ール10の回転速度をロール7との速度比で15%低
速、最終引取速度100m/分の条件下で、直径1.2
mm、繊度4,500デニールのポリオレフィン成形物
を得た。得られた成形物を用いて所定の試験片を作製
し、引張強度、熱収縮率、吸湿率および外観、風合いの
測定、評価を行った。
【0015】実施例2 ポリプロピレン樹脂100重量部に炭酸カルシウムを1
5重量部、竹粉末を0.5重量部および顔料1重量部を
配合した樹脂組成物を用いる以外は、実施例1に準じて
ポリオレフィン成形物を得た。得られた成形物を用いて
所定の試験片を作製し、引張強度、熱収縮率、吸湿率お
よび外観、風合いの測定、評価を行った。
【0016】実施例3 ポリプロピレン樹脂100重量部に竹粉末を配合せず炭
酸カルシウムを60重量部および顔料1重量部を配合し
た樹脂組成物を用いる以外は、実施例1に準じて、ポリ
オレフィン成形物を得た。得られた成形物を用いて所定
の試験片を作製し、引張強度、熱収縮率、吸湿率および
外観、風合いの測定、評価を行った。
【0017】実施例4 高密度ポリエチレン樹脂100重量部に炭酸カルシウム
30重量部、竹粉末1重量部および顔料1重量部を配合
してなる樹脂組成物を用いて、図1に示す装置、図2a
を有するダイスを用い、幅方向に図3aに示すような凹
凸を有する平均厚み25μm、幅50mmの2枚重ねフ
ィルムを作製し、該フィルムを110℃の加熱板で5倍
延伸した後、ロール6,7の温度135〜145℃、ロ
ール10の回転速度をロール7との速度比で5%低速、
最終引取速度100m/分の条件下でポリオレフィン成
形物を得た。得られた成形物を用いて所定の試験片を作
製し、引張強度、熱収縮率、吸湿率および外観、風合い
の測定、評価を行った。
【0018】比較例1 実施例1と同じ組成の樹脂組成物を用いて、凹凸を有し
ないフラットなフィルムとした以外は、実施例1に準拠
してポリオレフィン成形物を得た。得られた成形物を用
いて所定の試験片を作製し、引張強度、熱収縮率、吸湿
率および外観、風合いの測定、評価を行った。
【0019】比較例2 実施例1と同じ組成の樹脂組成物を、280℃に加熱し
た特殊円筒ダイスにより収束させ、実施例1と同様の凹
凸を有する帯状物にし、直径1.2mm、繊度4,50
0デニールの成形物を得た。得られた成形物を用いて所
定の試験片を作製し、引張強度、熱収縮率、吸湿率およ
び外観、風合いの測定、評価を行った。本発明の成形物
は、内部に連続した空隙を有し、表面に凹凸部を有した
かさ高の成形物である。実施例1〜4、比較例1、2で
評価した結果をまとめて表1に示す。表1から明らかな
ように、実施例で得られたポリオレフィン成形物は、天
然い草と同等のものであった。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法は、ベタツキがなく復
元性、防菌効果があり、外観、感触、風合い、機能、物
性、吸湿性共に天然い草に匹敵するポリオレフィン成形
物を安定に連続生産することができる。本発明により得
られるポリオレフィン成形物は畳表等の敷物や酒樽用菰
等として好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリオレフィン成形物を製造する工程
を示す概略側面図。
【図2】ダイス出口の凹凸断面図。
【図3】延伸前のフィルムの幅方向断面形状図。
【図4】本発明の縒り工程部の詳細平面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 B29L 7:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向に凹凸を有するポリオレフィンフ
    ィルムを延伸した帯状物を該帯状物の溶融温度以上に加
    熱したロールを通過させた後、該帯状物の長さ方向に対
    し90°以内の方向に引取ることにより、縒りを生じさ
    せるとともに該縒り部分を熱融着することを特徴とする
    ポリオレフィン成形物の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィンフィルムが、ポリオレフ
    ィン樹脂100重量部に対し、無機充填剤を10〜80
    重量部配合したポリオレフィン樹脂組成物を用いて得ら
    れるポリオレフィンフィルムである請求項1記載のポリ
    オレフィン成形物の製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィンフィルムが、ポリオレフ
    ィン樹脂100重量部に対し、竹粉末または竹粉の活性
    炭を0.1〜10重量部配合したポリオレフィン樹脂組
    成物を用いて得られるポリオレフィンフィルムである請
    求項1または請求項2のいずれか1項記載のポリオレフ
    ィン成形物の製造方法。
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