JPH07304016A - 立体装飾面付きコンクリート製品成形用の雌型 - Google Patents
立体装飾面付きコンクリート製品成形用の雌型Info
- Publication number
- JPH07304016A JPH07304016A JP12207994A JP12207994A JPH07304016A JP H07304016 A JPH07304016 A JP H07304016A JP 12207994 A JP12207994 A JP 12207994A JP 12207994 A JP12207994 A JP 12207994A JP H07304016 A JPH07304016 A JP H07304016A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリート製品に凹凸模様を表現する凹凸
模様表現面を有する雌型層の厚さを、特殊な部分を除い
てほゞ均一にし、雌型層の材料の節約、製造時間の短
縮、製品を加熱する養生時間の短縮を図ると共に、該雌
型層を周囲枠の内周に強固に保持する。 【構成】 立体装飾面付きコンクリート製品成形用の雌
型を、周囲枠10と、周囲枠の内周から内向きに突出す
る係止部材12,13,14と、該係止部材を埋めて周
囲枠の内周に張設された凹凸模様表現面を有する雌型層
22とで構成する。
模様表現面を有する雌型層の厚さを、特殊な部分を除い
てほゞ均一にし、雌型層の材料の節約、製造時間の短
縮、製品を加熱する養生時間の短縮を図ると共に、該雌
型層を周囲枠の内周に強固に保持する。 【構成】 立体装飾面付きコンクリート製品成形用の雌
型を、周囲枠10と、周囲枠の内周から内向きに突出す
る係止部材12,13,14と、該係止部材を埋めて周
囲枠の内周に張設された凹凸模様表現面を有する雌型層
22とで構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物(家屋、ビルデ
ィング)や擁壁の壁面を装飾する立体装飾面付きコンク
リート製品成形用の雌型に関する。
ィング)や擁壁の壁面を装飾する立体装飾面付きコンク
リート製品成形用の雌型に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は特開平3−82503号公報
(特公昭5−29523号公報)により同様な雌型の製
造方法を提案した。この先行提案は、上を向いた雄型の
回りを周囲枠で囲むと共に周囲枠の上面を上面板で塞
ぎ、雄型、周囲枠、上面板で包囲された内部空間に凝固
性の合成樹脂や、ゴムの流動体を上面板に設けた注入口
から注入して充填し、その流動体の凝固後に上面板、周
囲枠と一体に凝固層を雄型から脱型するのである。
(特公昭5−29523号公報)により同様な雌型の製
造方法を提案した。この先行提案は、上を向いた雄型の
回りを周囲枠で囲むと共に周囲枠の上面を上面板で塞
ぎ、雄型、周囲枠、上面板で包囲された内部空間に凝固
性の合成樹脂や、ゴムの流動体を上面板に設けた注入口
から注入して充填し、その流動体の凝固後に上面板、周
囲枠と一体に凝固層を雄型から脱型するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先行提案では、上
面板を雄型の凹凸した立体装飾面の上方に離し、上面板
と雄型の立体装飾面との間の内部空間に流動体を注入、
充填して雌型を製造するので、立体装飾面の凹凸が大き
いときはゴム等の流動体を多量に注入する必要があり、
コストが嵩むと共に、内部空間に注入した流動体が凝固
し、脱型するまでに長時間を要する。又、製造した雌型
の厚さは雄型の立体装飾面の凹の部分では厚く、凸の部
分では薄くなって一様ではない。従って、この雌型でコ
ンクリート製品を成形し、蒸気で養生する際、製品の、
雌型肉厚部に接触している部分には熱が仲々伝わらない
ので、養生時間を長く要し、蒸気を作るエネルギーの浪
費になる。更に流動体を注入、充填する内部空間を形成
するため、周囲枠には該枠の上面を密閉する上面板を固
定する必要があるので、雌型は上面板によって重量が大
になり、取扱いにくゝなる。その上、内部空間の中を透
視できないので、内部空間にゴム等の流動体を注入し、
流動体で満たされていない部分が生じたとしても知るこ
とができず、脱型して初めて不良の雌型であることが分
かり、雌型を再度作り直さねばならない事態を生じ、手
数、時間、材料が無駄になることがある。
面板を雄型の凹凸した立体装飾面の上方に離し、上面板
と雄型の立体装飾面との間の内部空間に流動体を注入、
充填して雌型を製造するので、立体装飾面の凹凸が大き
いときはゴム等の流動体を多量に注入する必要があり、
コストが嵩むと共に、内部空間に注入した流動体が凝固
し、脱型するまでに長時間を要する。又、製造した雌型
の厚さは雄型の立体装飾面の凹の部分では厚く、凸の部
分では薄くなって一様ではない。従って、この雌型でコ
ンクリート製品を成形し、蒸気で養生する際、製品の、
雌型肉厚部に接触している部分には熱が仲々伝わらない
ので、養生時間を長く要し、蒸気を作るエネルギーの浪
費になる。更に流動体を注入、充填する内部空間を形成
するため、周囲枠には該枠の上面を密閉する上面板を固
定する必要があるので、雌型は上面板によって重量が大
になり、取扱いにくゝなる。その上、内部空間の中を透
視できないので、内部空間にゴム等の流動体を注入し、
流動体で満たされていない部分が生じたとしても知るこ
とができず、脱型して初めて不良の雌型であることが分
かり、雌型を再度作り直さねばならない事態を生じ、手
数、時間、材料が無駄になることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記先行提案
の問題点を解消することを目的に開発したのであって、
請求項1の雌型は、周囲枠と、周囲枠の内周から内向き
に突出する係止部材と、該係止部材を埋めて周囲枠の内
周に張設された凹凸模様表現面を有する雌型層とからな
ることを特徴とする。請求項2の雌型は、内周に支持溝
を有する周囲枠と、上記周囲枠の内周の支持溝の一部に
収容された圧縮可能材と、上記支持溝に周縁部を突入し
て周囲枠の内周に張設された凹凸模様表現面を有する雌
型層とからなることを特徴とする。
の問題点を解消することを目的に開発したのであって、
請求項1の雌型は、周囲枠と、周囲枠の内周から内向き
に突出する係止部材と、該係止部材を埋めて周囲枠の内
周に張設された凹凸模様表現面を有する雌型層とからな
ることを特徴とする。請求項2の雌型は、内周に支持溝
を有する周囲枠と、上記周囲枠の内周の支持溝の一部に
収容された圧縮可能材と、上記支持溝に周縁部を突入し
て周囲枠の内周に張設された凹凸模様表現面を有する雌
型層とからなることを特徴とする。
【0005】
【実施例】図示の各実施例において、1は立体装飾面2
を上に向けて定盤4上に定置された雄型を示す。雄型1
の材料は任意であり、その大きさも任意であるが、例え
ば長辺が約3m、短辺が約2mの長方形であり、回りは
下向きに拡大した角錐面になっている。
を上に向けて定盤4上に定置された雄型を示す。雄型1
の材料は任意であり、その大きさも任意であるが、例え
ば長辺が約3m、短辺が約2mの長方形であり、回りは
下向きに拡大した角錐面になっている。
【0006】10は定盤4の上に載って雄型1の回り
と、その上方を囲む周囲枠で、その内周下端部は雄型の
回りの角錐面と密接する傾斜面11になっている。周囲
枠の材料は鋼鉄等の金属、合成樹脂、セラミック、木材
等、何でもよい。
と、その上方を囲む周囲枠で、その内周下端部は雄型の
回りの角錐面と密接する傾斜面11になっている。周囲
枠の材料は鋼鉄等の金属、合成樹脂、セラミック、木材
等、何でもよい。
【0007】20は周囲枠の内周に張設された厚さ6〜
40mm程度の雌型層で、雌型層の材料は雄型の立体装
飾面2上に何回も重ねて吹付けたり、塗布したりして所
定の厚さに積層できるものであれば、天然ゴム、合成ゴ
ムや、軟質ウレタン、シリコン、エポキシ等の樹脂によ
る弾性材料でも、硬質ウレタン樹脂、レジンコンクリー
トなどの硬質材料でもよく、単層であることに限らず、
立体装飾面2に接触する側は弾性材料層21からなり、
その上に硬質材料層22が一体に重なった複合層であっ
てもよい。
40mm程度の雌型層で、雌型層の材料は雄型の立体装
飾面2上に何回も重ねて吹付けたり、塗布したりして所
定の厚さに積層できるものであれば、天然ゴム、合成ゴ
ムや、軟質ウレタン、シリコン、エポキシ等の樹脂によ
る弾性材料でも、硬質ウレタン樹脂、レジンコンクリー
トなどの硬質材料でもよく、単層であることに限らず、
立体装飾面2に接触する側は弾性材料層21からなり、
その上に硬質材料層22が一体に重なった複合層であっ
てもよい。
【0008】例えば、雄型の立体装飾面2上に離型剤を
吹付け、又は塗布し、それが乾燥、又は固化したら、雄
型1に周囲枠10を被せて定盤の上に載せ、雄型の立体
装飾面2上に天然ゴム、合成ゴムや、ウレタン樹脂、シ
リコン樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂の弾性材料を厚
さ3〜20mm程度に吹付け、この弾性材料が固まらな
いうちに補強材として硅砂、鉄繊維、炭素繊維、ガラス
繊維の1種、又は2種以上を散布し、弾性材料と補強材
とでスキン層を形成する。通常、弾性材料は吹付け後、
3〜30秒程度で固まるので、補強材の散布は吹付け
後、すぐに行う。こうしてスキン層21が出来たら、そ
の上に硬質ウレタン、繊維強化ポリエステル、繊維強化
エポキシなどを3〜20mm程度、吹付け、又は塗布し
て積層し、硬質の保護層22とし、前記スキン層と保護
層とで雌型層20を構成してもよい。
吹付け、又は塗布し、それが乾燥、又は固化したら、雄
型1に周囲枠10を被せて定盤の上に載せ、雄型の立体
装飾面2上に天然ゴム、合成ゴムや、ウレタン樹脂、シ
リコン樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂の弾性材料を厚
さ3〜20mm程度に吹付け、この弾性材料が固まらな
いうちに補強材として硅砂、鉄繊維、炭素繊維、ガラス
繊維の1種、又は2種以上を散布し、弾性材料と補強材
とでスキン層を形成する。通常、弾性材料は吹付け後、
3〜30秒程度で固まるので、補強材の散布は吹付け
後、すぐに行う。こうしてスキン層21が出来たら、そ
の上に硬質ウレタン、繊維強化ポリエステル、繊維強化
エポキシなどを3〜20mm程度、吹付け、又は塗布し
て積層し、硬質の保護層22とし、前記スキン層と保護
層とで雌型層20を構成してもよい。
【0009】この場合、保護層には、ガラス繊維に紫外
線硬化ポリエステル樹脂を含浸した、紫外線遮断フィル
ム包装された未硬化シートを使用し、包装を破ってスキ
ン層上に重ね、紫外線を照射して硬化させてもよい。
線硬化ポリエステル樹脂を含浸した、紫外線遮断フィル
ム包装された未硬化シートを使用し、包装を破ってスキ
ン層上に重ね、紫外線を照射して硬化させてもよい。
【0010】勿論、前述したように雌型層は軟質ウレタ
ン樹脂、硬質ウレタン樹脂、レジンコンクリートなどの
単層で構成してもよいが、例えば雄型が模造の石垣で、
立体装飾面2に石と石との間の目地である下向きの深い
クレパス3を有するような場合は、雌型層を自身の弾性
で変形してクレパスから脱型するために雌型層の、立体
装飾面2と接触する表層部分は弾性材料層21で形成す
ることが好ましい。そして、雌型層が固まったら、周囲
枠10ごと雄型から脱型する。
ン樹脂、硬質ウレタン樹脂、レジンコンクリートなどの
単層で構成してもよいが、例えば雄型が模造の石垣で、
立体装飾面2に石と石との間の目地である下向きの深い
クレパス3を有するような場合は、雌型層を自身の弾性
で変形してクレパスから脱型するために雌型層の、立体
装飾面2と接触する表層部分は弾性材料層21で形成す
ることが好ましい。そして、雌型層が固まったら、周囲
枠10ごと雄型から脱型する。
【0011】図1,2に示す請求項1の雌型は、周囲枠
の内周四辺から雄型の立体装飾面2上に向かって内向き
に突出する係止部材12を有する。この係止部材は、金
属ラス、エキスパンドメタル等の立体網目材の截断片で
もよいが、図示の実施例では長い金属棒材13に対して
短い脚14を櫛歯状に溶接などで多数取付けた手摺り部
材からなり、脚14を周囲枠の内周に接着、ネジ止め、
溶接などで固定してある。そして、立体装飾面2上に吹
付け、塗付などし積層した雌型層20は、周縁部に上記
係止部材12を埋め、周囲枠の内周に保持される。
の内周四辺から雄型の立体装飾面2上に向かって内向き
に突出する係止部材12を有する。この係止部材は、金
属ラス、エキスパンドメタル等の立体網目材の截断片で
もよいが、図示の実施例では長い金属棒材13に対して
短い脚14を櫛歯状に溶接などで多数取付けた手摺り部
材からなり、脚14を周囲枠の内周に接着、ネジ止め、
溶接などで固定してある。そして、立体装飾面2上に吹
付け、塗付などし積層した雌型層20は、周縁部に上記
係止部材12を埋め、周囲枠の内周に保持される。
【0012】この雌型を製造するには、雄型1は既知な
ので、雄型の回りを囲む周囲枠10の内周の、雄型の立
体装飾面2の回りより少し上に位置するよう係止部材1
2を内向きに予め取付けておき、周囲枠を雄型の回りに
被せて定盤4上に載せ、前述したように雄型の立体装飾
面2上に雌型層20を形成し、その際に雌型層20の周
縁部で係止部材12を埋め、雌型層が固まったら周囲枠
ごと雄型から脱型する。雌型層が表層部分21の弾性材
料と、これを補強する硬質材料の複合層から成る場合
は、硬質材料層22で係止部材30を埋める。
ので、雄型の回りを囲む周囲枠10の内周の、雄型の立
体装飾面2の回りより少し上に位置するよう係止部材1
2を内向きに予め取付けておき、周囲枠を雄型の回りに
被せて定盤4上に載せ、前述したように雄型の立体装飾
面2上に雌型層20を形成し、その際に雌型層20の周
縁部で係止部材12を埋め、雌型層が固まったら周囲枠
ごと雄型から脱型する。雌型層が表層部分21の弾性材
料と、これを補強する硬質材料の複合層から成る場合
は、硬質材料層22で係止部材30を埋める。
【0013】図3,4に示す請求項2の雌型は、周囲枠
の内周四辺に支持溝15を有し、支持溝には奥にゴム、
スポンジなどの圧縮可能材16が収容してある。この支
持溝15は雄型1の回りの直上に位置する。そして、雄
型の立体装飾面2上に吹付け、塗付などにより形成した
単層、又は複合層の雌型層20は周縁部を上記支持溝1
5中に突入させて固定されている。雌型層20の周縁部
は厚さの全体を支持溝15に突入させていることが好ま
しいが、支持溝に突入するのは厚さの一部であってもよ
い。
の内周四辺に支持溝15を有し、支持溝には奥にゴム、
スポンジなどの圧縮可能材16が収容してある。この支
持溝15は雄型1の回りの直上に位置する。そして、雄
型の立体装飾面2上に吹付け、塗付などにより形成した
単層、又は複合層の雌型層20は周縁部を上記支持溝1
5中に突入させて固定されている。雌型層20の周縁部
は厚さの全体を支持溝15に突入させていることが好ま
しいが、支持溝に突入するのは厚さの一部であってもよ
い。
【0014】この雌型を製造するには、雄型1は既知な
ので、周囲枠の内周の四辺には、雄型の立体装飾面2の
回りに沿って予め支持溝15を形成し、支持溝内の奥に
圧縮可能材16を嵌め込んでおく。そして、雄型の回り
に周囲枠を被せて定盤4上に載せ、前述した様に立体装
飾面2上に離型剤を付着したのち弾性材料層21と、硬
質材料層22の複合層、又は単層の厚さ6〜40mmの
雌型層20を吹付け、塗付などにより形成し、その際に
雌型層の材料を支持溝15にも入れて雌型層を周囲枠の
内周に保持し、雌型層が固まったら周囲枠ごと雄型から
脱型する。この場合も、雄型が深いクレパス3を有する
ときは、雌型層の、立体装飾面と接触する表層部分は弾
性材料層21で作る。
ので、周囲枠の内周の四辺には、雄型の立体装飾面2の
回りに沿って予め支持溝15を形成し、支持溝内の奥に
圧縮可能材16を嵌め込んでおく。そして、雄型の回り
に周囲枠を被せて定盤4上に載せ、前述した様に立体装
飾面2上に離型剤を付着したのち弾性材料層21と、硬
質材料層22の複合層、又は単層の厚さ6〜40mmの
雌型層20を吹付け、塗付などにより形成し、その際に
雌型層の材料を支持溝15にも入れて雌型層を周囲枠の
内周に保持し、雌型層が固まったら周囲枠ごと雄型から
脱型する。この場合も、雄型が深いクレパス3を有する
ときは、雌型層の、立体装飾面と接触する表層部分は弾
性材料層21で作る。
【0015】図1,2、又は図3,4の雌型でコンクリ
ート製品を製造する際は、図5に示すように雌型層の表
層部分が上を向くように周囲枠10を上面開放の水平な
型枠箱31内に収め、雌型層、周囲枠の内周に離型剤を
付着したのち雌型層上の型枠空間30に生コンを打設、
充填するか、図6に示すように開放した側面が堰板33
で塞がれる垂直な型枠箱32内に雌型層20の表層部分
が開放部に向くように周囲枠10を収容し、雌型層、周
囲枠の内周、堰板に離型剤を付着したのち型枠箱32の
開放部に堰板33を取外し可能に取付け、スキン層と型
枠パネルで塞がれた型枠空間30に上から生コンを流し
込んで充填する。尚、型枠空間30には必要に応じ鉄筋
を配設してもよい。型枠空間に充填した生コンが固まっ
たら製品を脱型する(図6の場合は堰板33を外して行
う。)。製品の回りには周囲枠の内周の傾斜面11によ
り目地用の斜めの面取り部が形成される。
ート製品を製造する際は、図5に示すように雌型層の表
層部分が上を向くように周囲枠10を上面開放の水平な
型枠箱31内に収め、雌型層、周囲枠の内周に離型剤を
付着したのち雌型層上の型枠空間30に生コンを打設、
充填するか、図6に示すように開放した側面が堰板33
で塞がれる垂直な型枠箱32内に雌型層20の表層部分
が開放部に向くように周囲枠10を収容し、雌型層、周
囲枠の内周、堰板に離型剤を付着したのち型枠箱32の
開放部に堰板33を取外し可能に取付け、スキン層と型
枠パネルで塞がれた型枠空間30に上から生コンを流し
込んで充填する。尚、型枠空間30には必要に応じ鉄筋
を配設してもよい。型枠空間に充填した生コンが固まっ
たら製品を脱型する(図6の場合は堰板33を外して行
う。)。製品の回りには周囲枠の内周の傾斜面11によ
り目地用の斜めの面取り部が形成される。
【0016】周囲枠10の内形が大きいときは、雌型層
20を打設した生コンの重量、側圧に耐えさせるため雌
型層20に裏から接触する十字形、キ字形等の桟材17
を周囲枠に取付け、この桟材で雌型層をバックアップす
ることが好ましい。
20を打設した生コンの重量、側圧に耐えさせるため雌
型層20に裏から接触する十字形、キ字形等の桟材17
を周囲枠に取付け、この桟材で雌型層をバックアップす
ることが好ましい。
【0017】
【発明の効果】この発明による雌型層20の厚さは、雄
型のクレパス3を埋めたなどの特殊な部分を除き雄型の
立体装飾面2に沿ってほゞ均一であるため、材料の使用
量が少なく、且つ短時間で固化するので雌型の製造が短
時間で行え、しかも目視しながら吹付けや、塗付を行う
ので不良品を生じる余地もない。更に、コンクリート製
品を成形して養生する際、厚さが均一なので蒸気の熱を
製品の表面に均一に加えることができ、養生時間は短縮
する。又、雌型層20が薄く、周囲枠10の上面は開放
しているので軽量であり、取扱いが容易である。
型のクレパス3を埋めたなどの特殊な部分を除き雄型の
立体装飾面2に沿ってほゞ均一であるため、材料の使用
量が少なく、且つ短時間で固化するので雌型の製造が短
時間で行え、しかも目視しながら吹付けや、塗付を行う
ので不良品を生じる余地もない。更に、コンクリート製
品を成形して養生する際、厚さが均一なので蒸気の熱を
製品の表面に均一に加えることができ、養生時間は短縮
する。又、雌型層20が薄く、周囲枠10の上面は開放
しているので軽量であり、取扱いが容易である。
【0018】そして、請求項1では周縁部を周囲枠10
の内周に取付けた係止部材12を雌型層の周縁部内部に
埋める。これによって雌型層は周囲枠の内周に堅固に保
持され、周囲枠から外れることがない。
の内周に取付けた係止部材12を雌型層の周縁部内部に
埋める。これによって雌型層は周囲枠の内周に堅固に保
持され、周囲枠から外れることがない。
【0019】請求項2では、雌型層20の周縁部が周囲
枠の内周の支持溝15に突入して雌型層は周囲枠の内周
に保持される。そして、養生の際の加熱で、雌型層は周
囲枠にくらべて大きく膨張するが、雌型層20は支持溝
の奥の圧縮可能材を圧縮して膨張するため、雌型層が歪
んで養生中の製品や、周囲枠を傷めるのを防止すること
ができる。
枠の内周の支持溝15に突入して雌型層は周囲枠の内周
に保持される。そして、養生の際の加熱で、雌型層は周
囲枠にくらべて大きく膨張するが、雌型層20は支持溝
の奥の圧縮可能材を圧縮して膨張するため、雌型層が歪
んで養生中の製品や、周囲枠を傷めるのを防止すること
ができる。
【図1】請求項1の雌型の製造状態の一例の一部を拡大
した縦断面図である。
した縦断面図である。
【図2】図1の雌型の要部を拡大し、一部を断面にした
平面図である。
平面図である。
【図3】請求項2の雌型の製造状態の一例の一部を拡大
した縦断面図である。
した縦断面図である。
【図4】図2の雌型の要部を拡大し、一部を断面にした
平面図である。
平面図である。
【図5】請求項1や2の雌型によるコンクリート製品の
成形状態の一例の縦断面図である。
成形状態の一例の縦断面図である。
【図6】請求項1や2の雌型によるコンクリート製品の
成形状態の他の一例の縦断面図である。
成形状態の他の一例の縦断面図である。
1 雄型 2 雄型の立体装飾面 4 定盤 10 周囲枠 11 傾斜面 12 係止部材 13 金属棒材 14 脚 15 支持溝 16 圧縮可能材 17 桟材 20 雌型層 21 雌型層の弾性材料層(スキン層) 22 硬質材料層(保護層) 30 型枠空間 31 型枠箱(水平) 32 型枠箱(垂直) 33 堰板
Claims (2)
- 【請求項1】 周囲枠と、周囲枠の内周から内向きに突
出する係止部材と、該係止部材を埋めて周囲枠の内周に
張設された凹凸模様表現面を有する雌型層とからなるこ
とを特徴とする立体装飾面付きコンクリート製品成形用
の雌型。 - 【請求項2】 内周に支持溝を有する周囲枠と、上記周
囲枠の内周の支持溝の一部に収容された圧縮可能材と、
上記支持溝に周縁部を突入して周囲枠の内周に張設され
た凹凸模様表現面を有する雌型層とからなることを特徴
とする立体装飾面付きコンクリート製品成形用の雌型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12207994A JPH07304016A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 立体装飾面付きコンクリート製品成形用の雌型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12207994A JPH07304016A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 立体装飾面付きコンクリート製品成形用の雌型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07304016A true JPH07304016A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14827142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12207994A Pending JPH07304016A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 立体装飾面付きコンクリート製品成形用の雌型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07304016A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100583322B1 (ko) * | 2002-09-27 | 2006-05-25 | 야와라 구마가이 | 모조석 콘크리트제 블록의 거푸집 및 그 제조 방법 |
KR102146067B1 (ko) * | 2020-03-17 | 2020-08-19 | 주식회사한진건설 | 한옥 계자난간 성형틀 및 그 성형틀에 의해 제조된 한옥 콘크리트 계자난간 |
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1994
- 1994-05-12 JP JP12207994A patent/JPH07304016A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100583322B1 (ko) * | 2002-09-27 | 2006-05-25 | 야와라 구마가이 | 모조석 콘크리트제 블록의 거푸집 및 그 제조 방법 |
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