JPH0730344B2 - プランジャチップ用潤滑剤 - Google Patents

プランジャチップ用潤滑剤

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JPH0730344B2
JPH0730344B2 JP1048531A JP4853189A JPH0730344B2 JP H0730344 B2 JPH0730344 B2 JP H0730344B2 JP 1048531 A JP1048531 A JP 1048531A JP 4853189 A JP4853189 A JP 4853189A JP H0730344 B2 JPH0730344 B2 JP H0730344B2
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lubricant
plunger tip
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oil
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昇 神田
昇 小鹿
慎吾 菊地
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Yushiro Chemical Industry Co Ltd
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Yushiro Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アルミニウム鋳造加工において、スリーブと
プランジャチップ間の摩擦低減のために用いられるプラ
ンジャチップ用潤滑剤に関するものである。
従来の技術 アルミニウム鋳造加工において使用されるプランジャチ
ップ用潤滑剤は、プランジャチップとスリーブ間の摩擦
を低減し、アルミニウム溶湯をスムースにキャビティ内
に送り込む役目をする。このようなプランジャチップ用
潤滑剤としては、従来から黒鉛を鉱油等の油に分散させ
た黒鉛系潤滑剤が多く使用されていた。
上記のアルミニウム鋳造加工工程においては、プランジ
ャチップとスリーブ間に潤滑剤を2ないし3ml/ショット
滴下し、プランジャチップとスリーブ間の摩擦が低減さ
れた状態でアルミニウム溶湯がキャビティ内に送り込ま
れ、鋳造加工が行われる。
発明が解決しようとする問題点 上記のような黒鉛系潤滑剤は、プランジャチップとスリ
ーブ間に滴下する際に落下したり、プランジャの速度が
速いために飛散して機械回りや床に付着し、作業環境を
悪化させるという問題点があった。また、潤滑剤が機械
設備本体、例えば電動機内部に侵入し、回転子等に付着
して短絡事故等を発生させていたという問題点もあっ
た。
本発明は、前記した従来の黒鉛系潤滑剤の欠点を解決す
るために、黒鉛を使用しない潤滑剤、すなわち非黒鉛系
潤滑剤として、前記欠点がなく、潤滑性に優れ、かつ、
型締力が大きい鋳造機械にも適用できるプランジャチッ
プ用潤滑剤を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本発明者らは非黒鉛系潤
滑剤の潤滑性について鋭意研究を重ねた結果、下記の非
黒鉛系潤滑剤を発明した。
すなわち、本発明は、鉱油を基油とする潤滑剤におい
て、油脂または脂肪酸エステルの1種または2種以上を
含有し、動粘度が40℃において250ないし500mm2/sであ
り、かつ、白色固体潤滑剤を含有しないことを特徴とす
るプランジャチップ用潤滑剤である。
つぎに本発明を詳細に説明する。
(鉱油) 本発明において使用しうる鉱油としては、例えば日本工
業規格(JIS)K2213に記載されたタービン油全般やJISK
2238に記載されたマシン油全般などがある。
(油脂) 本発明において使用し得る油脂としては、ナタネ油、豚
油、牛油等の植物油脂および動物油脂がある。
(脂肪酸エステル) また、本発明において使用し得る脂肪酸エステルとして
は、炭素原子数が10ないし18の脂肪酸のエステルや、1
価または多価アルコールのエステル等が使用できるが、
好ましくは耐熱性、溶解性に優れたヒンダードエステル
が良い。エステルの具体例としては、トリメチロールプ
ロパン、ネオペンチルグリコールまたはペンタエリスリ
トールのオレイン酸エステルを挙げることができる。
なお、潤滑剤中の油脂または脂肪酸エステルの含有量
は、5ないし30重量%であるのが好ましい。
(任意成分) 本発明の潤滑剤は、基本的には上記成分から構成される
が、これらの成分の外に増粘剤、防食剤等を必要に応じ
て適宜に含有させることもできる。
増粘剤としては、モンモリロナイト、ポリイソブテン、
ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリスチレン等が
挙げられる。
(動 粘 度) 本発明の潤滑剤の動粘度は、40℃において250ないし500
mm2/sの範囲に調整する必要がある。これは、動粘度が2
50mm2/s未満では潤滑性不足による油膜切れが生じ、ス
リーブとプランジャチップ間で焼付きが生じるからであ
り、一方、動粘度が500mm2/sを越えると潤滑剤供給時の
ポンプアップや滴下が困難となり、潤滑剤供給が不十分
となってスリーブとプランジャチップ間の焼付きが生じ
るおそれがあるからである。
動粘度の調整は、まず鉱油、油脂または脂肪酸エステル
および他の任意成分を混合した後、40℃における動粘度
が250ないし500mm2/sとなるまで増粘剤を徐々に添加し
て行なう。
(発明の作用) アルミニウム鋳造加工においては、アルミニウム溶湯の
温度は600ないし700℃であり、プランジャチップもその
温度の影響を直接受けることになる。そのため、プラン
ジャチップには内部冷却が施され、最高温度が60ないし
70℃以下に制御されている。本発明の潤滑剤が上記使用
条件下で優れた潤滑効果を発揮する理由は、前記した潤
滑剤組成物の粘性及び吸着効果により、均一で強い油膜
を形成するためであると考えられる。
実 施 例 本発明を理解しやすくするために、以下において本発明
の実施例を示し、比較例と比較しながら説明する。な
お、本発明は下記の実施例に限定されることなく、適宜
に変更して実施することができる。
(実施例1ないし10) 本発明のプランジャチップ用潤滑剤の実施例の成分を第
1表に示す。第1表において、組成を示す数値は重量%
を単位として表示されている。なお、モンモリロナイト
については、鉱油に徐々に添加した後、60℃に加熱し、
その後にホモジナイザー処理を行った。
(注)第1表に簡略化して記載されている物質は、次の
とおりのものである。
鉱油A:40℃の動粘度が486mm2/s 鉱油B:40℃の動粘度が263mm2/s 脂肪酸エステル:トリメチロールプロパンのオレイン酸
トリエステル(日本油脂株式会社製のユニスターH381) モンモリロナイル:ベントナイト34(ナショナルレッド
社製) ポリイソブテンI:ニッサンポリブテン30N(日本油脂株
式会社製) ポリイソブテンII:ニッサンポリビテン200GH(日本油脂
株式会社製) ポリメタクリル酸アルキルエステル:アクルーブ504
(三洋化成工業株式会社製) (比較例1,2) 第2表か比較例として使用した潤滑剤の組成を示すもの
である。なお、第2表において、組成を示す数値は重量
%を単位として表示されている。
上述の実施例及び比較例の潤滑剤について、第1図に示
す摩擦試験機(ユシロ化学工株式会社製)を用いて摩擦
試験を行い、摩擦係数を測定した。第1図に示した摩擦
擦試験機1を用いた摩擦試験は次のように行った。
まずず潤滑剤を一定の厚さで回転体2に被覆し、この回
転体2を回転させながら所定温度に加熱した加熱体3を
押し付けて、回転体2と加熱体3との間の摩擦係数を測
定し、潤滑性能を評価した。なお、加熱体3には変圧器
4が接続されており、この変圧器4の出力を変えること
により、加熱体3の温度を変化させることができる。
なお、上記の摩擦試験は第3表に示す条件で行った。
第4表は、摩擦試験の結果を示すものである。
第4表の結果から明らかなように、いずれの実施例の潤
滑剤も、比較例の潤滑剤と比べて摩擦係数が同程度また
はそれ以下である。したがって、実施例の潤滑剤は、従
来から使用されている黒鉛系プランジャチップ用潤滑剤
と同様もしくはそれ以上の潤滑性能を有することが確認
できた。
発明の効果 本発明の潤滑剤は、作業環境を汚染する黒鉛を成分とし
て含まず、かつ従来の潤滑剤と同等以上の潤滑性能を有
するので、高速のアルミニウム鋳造加工におけるプラン
ジャチップ用潤滑剤として使用することができ、作業環
境の改善にも寄与できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は摩擦試験機の構成を示す説明図である。第1図
における符号は、下記のものを示す。 1……摩擦試験機 2……回転体 3……加熱体 4……変圧器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 20:02 40:24 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基油として鉱油を含む潤滑剤であって、油
    脂又は脂肪酸エステルの1種又は2種以上を含み、動粘
    度が40℃において250ないし500mm2/sであり、かつ、白
    色固体潤滑剤を含有しないことを特徴とするプランジャ
    チップ用潤滑剤。
JP1048531A 1989-03-02 1989-03-02 プランジャチップ用潤滑剤 Expired - Lifetime JPH0730344B2 (ja)

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JPH02228393A JPH02228393A (ja) 1990-09-11
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US5958849A (en) * 1997-01-03 1999-09-28 Exxon Research And Engineering Co. High performance metal working oil
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