JPH0730317B2 - 発色性に優れたフオトクロミツク組成物 - Google Patents

発色性に優れたフオトクロミツク組成物

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JPH0730317B2
JPH0730317B2 JP16330085A JP16330085A JPH0730317B2 JP H0730317 B2 JPH0730317 B2 JP H0730317B2 JP 16330085 A JP16330085 A JP 16330085A JP 16330085 A JP16330085 A JP 16330085A JP H0730317 B2 JPH0730317 B2 JP H0730317B2
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ethyl
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雅弘 細田
和秀 奥田
康光 渡辺
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,光照射により吸収スペクトルが可逆的に変化
する現象,すなわちフォトクロミズムを示すスピナフト
オキサジン誘導体を含む材料において,発色性能を向上
させた組成物に関するものである。
(従来の技術)(発明が解決しようとする問題点) 従来から,有機フォトクロミック物質を適当な透明性樹
脂に溶解せしめた組成物を,日光遮断材料あるいは装飾
材料に応用することは提案されている。日光遮断材料あ
るいは装飾材料等の分野では,光照射により,すみやか
に濃く発色し,光遮断により,すみやかに消色するのが
望ましい。
特公昭45−28892号公報には1.3.3−トリメチルスピロ
〔インドリン−2.3′−〔3H〕−ナフト〔2.1−b〕−1.
4−オキサジン〕が示されており,上記物質を適当な高
分子バインダーに溶解させて透明支持体上に塗布し,乾
燥させたものが提案されている。
この材料は発消色はすみやかであるが,光照射による活
性化状態での最大吸収波長の光学密度の変化(以下発色
性能という)が良好でない。この系において所望の濃い
色変化を得るため上記物質の含有量を増加させても,結
晶が析出して上記要求を満たすことは不可能である。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は,かかる状況に鑑み,優れた発色性能を有し
た材料を提供することを目的として鋭意研究を重ねた結
果,スピロナフトオキサジン誘導体からなるフォトクロ
ミック材料にフェノール性化合物を含有させることによ
り,優れた発色性能が得られることを見出し,本発明に
到達した。
すなわち本発明は,透明樹脂と下記一般式(I)で示さ
れるスピロナフトオキサジン誘導体とからなる材料に,
フェノール性化合物を含有させて得られるフォトクロミ
ック組成物である。
(式中,Rは低級アルキル基,X1,X2は水素原子,水酸基,
低級アルコキシ基又はハロゲン原子X3,X4は,水素原
子,低級アルキル基,低級アルコキシ基,ハロゲン原
子,ニトロ基又はシアン基を示す。) 本発明の組成物は,スピロナフトオキサジン誘導体の暗
所における戻り速度が速いといった特徴を保持したま
ま,発色性能が著しく向上し,実用価値が飛躍的に増大
する。
本発明で用いるフェノール性化合物としては,フェノー
ル性を有する化合物を使用できるが,好ましい例として
は, (ここでRは水素原子,炭素数1〜3個の低級アルキル
基,炭素数1〜3個の低級アルコキシ基,ハロゲン原
子, Xは を表わす。)で示されるビスフェノール誘導体。
あるいは (ここでRは炭素数1〜3個の低級アルキル基,あるい
はベンジル基を表わす。) で示されるヒドロキシベンゾエート誘導体。
あるいは (ここでRは水素原子,炭素数1〜3個の低級アルキル
基,炭素数1〜3個の低級アルコキシ基,ハロゲン原子
を表わす。) で示されるヒンダードフェノール誘導体が挙げられる。
これら化合物の添加量は該スピロナフトオキサジン1重
量部に対し,0.1〜10重量部が好ましく,さらに好ましく
は1〜3重量部である。本発明で用いる透明樹脂として
は,可視光線透過率が550nmにおいて60%以上を保持す
るものが好ましく用いられる。
そのような透明樹脂としては,例えば,ポリメチルメタ
アクリレートのようなアクリル系ポリマー,ポリスチレ
ンのようなスチレン系ポリマー,ポリカーボネートのよ
うなポリエステル系ポリマー,ポリエチレンオキシドの
ようなポリエーテル系ポリマー,ナイロン6のようなポ
リアミド系ポリマー,ポリエチレンのようなオレフィン
系ポリマー,エチルセルロースのようなセルロース系ポ
リマー,ポリビニルアルコール,ポリビニルブチラー
ル,ポリ酢酸ビニル,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリ
デン,ポリグリシジルメタアクリレート,ポリウレタ
ン,ポリ−N−ビニルカルバゾール及びオルガノシロキ
サン系ポリマーとこれらの共重合体及びそれらの混合物
をあげることができ,またそれらは必要に応じて架橋さ
せたものであってもよい。
これら透明樹脂に一般式(I)で示されるスピロナフト
オキサジン誘導体の含有量は0.1〜50重量%が望まし
い。本発明のフォトクロミック組成物は,例えば透明性
樹脂,該スピロナフトオキサジン誘導体と前記フェノー
ル性化合物をロールミル等に加えて混和し,ついでプレ
ス機等を用いてシート化するかあるいは透明性樹脂,該
スピロナフトオキサジン誘導体と前記フェノール性化合
物を適当な有機溶剤に溶解させ,その溶液をガラス板,
プラスチックフィルム,プラスチック成型体等に塗布,
乾燥させることにより作成することができる。
(実施例) 以下に本発明をさらに具体的に説明するため,実施例を
あげる。
実施例1〜実施例5,比較例1,2 1.3.3−トリメチルスピロ〔インドリン−2.3′−〔3H〕
−ナフト〔2・1−b〕−1.4−オキサジン〕1重量部
に対し,ポリビニルアルコール19重量部,塩化メチレ
ン:メタノール(1:1)溶液180ml及びエチル−P−ヒド
ロキシベンゾエートを第1表に示した割合で溶解させ,
ついでそれらから厚みが約30μmのフィルムを得た。
これらのフィルムを超高圧水銀燈(牛尾電気社製USH−5
00D)を光源として,カットフィルターUV31(東芝硝子
社製)を用い,30秒間光照射を行った。その際透過量の
変化を613nmで測定した。また比較のためエチル−P−
ヒドロキシベンゾエートを含まない試料についても測定
を行った。その結果を第1表に示す。戻り速度は透過量
の変化が半分になるまでの時間で表わす。
実施例6,実施例7 エチル−P−ヒドロキシベンゾエートの代わりにビスフ
ェノールA2.5重量部,2.6−ジ−tert−ブチルフェノール
2.5重量部を用いた以外は実施例1と同様にして測定を
行った。その結果を第2表に示す。
実施例8,比較例3 1.3.3−トリメチル−9′−メトキシ−スピロ〔インド
リン−2.3′−〔3H〕−ナフト〔2・1−b〕−1.4−オ
キサジン〕1重量部,エチル−P−ヒドロキシベンゾエ
ート2.5重量部を用いた以外は実施例1と同様にして測
定を行った。またエチル−P−ヒドロキシベンゾエート
を含まない試料に対しても評価を行った。その結果を第
2表に示す。
実施例9 比較例4 1.3.3−トリメチル−9′−ヒドロキシ−スピロ〔イン
ドリン−2.3′−〔3H〕−ナフト〔2・1−b〕−1.4−
オキサジン〕1重量部,エチル−P−ヒドロキシベンゾ
エート2.5重量部を用いた以外は実施例1と同様にして
測定を行った。またエチル−P−ヒドロキシベンゾエー
トを含まない試料に対しても評価を行った。その結果を
第2表に示す。
実施例10 比較例5 1.3.3−トリメチルスピロ「インドリン−2.3′−〔3H〕
−ナフト〔2・1 b〕−1.4−オキサジン,エチル−P−
ヒドロキシベンゾエートをポリオルガノシロキサン系マ
トリックスに含ませた結果を示す。ハードコート剤とし
てスミユニ(住友化学社製G−4−L)300重量部(固
型樹脂量50重量部)に対し,上記スピロナフトオキサジ
ン3.7重量部,エチル−P−ヒドロキシベンゾエート9.3
重量部を含ませ,3mm厚のポリメチルメタアクリレート板
を浸漬法により,コーティング処理した。
膜厚は15μmであった。この試料に対し実施例1と同様
に光照射を行い評価した。また比較としてエチル−P−
ヒドロキシベンゾエートを含まない試料に対しても評価
した。その結果を第3表に示す。
発明の効果 本発明のフォトクロミック組成物は,従来の組成物の発
色感度,戻り速度の低下を引き起こすことなく発色性能
を増大させることができ,現在,実用までに到っていな
い有機フォトクロミック材料の商品化を実現させるもの
である。
本発明の積層体は建築物,自動車,電車,飛行機などの
窓あるいは計器パネル,ショーケース,眼鏡レンズなど
に日光遮断材料として用いられるだけでなく,ディスプ
レイ材料,光量計,光学フィルター,装飾などの材料と
して利用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明性樹脂と下記一般式(I)で示される
    スピロナフトオキサジン誘導体とからなる材料にフェノ
    ール性化合物を含有させることを特徴とするフォトクロ
    ミック組成物。 一般式(I) (式中,Rは低級アルキル基,X1,X2は水素原子,水酸基,
    低級アルコキシ基又はハロゲン原子X3,X4は,水素原
    子,低級アルキル基,低級アルコキシ基,ハロゲン原
    子,ニトロ基又はシアン基を示す。)
JP16330085A 1985-07-23 1985-07-23 発色性に優れたフオトクロミツク組成物 Expired - Lifetime JPH0730317B2 (ja)

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JPS6222885A JPS6222885A (ja) 1987-01-31
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JP16330085A Expired - Lifetime JPH0730317B2 (ja) 1985-07-23 1985-07-23 発色性に優れたフオトクロミツク組成物

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JPH0536720Y2 (ja) * 1987-06-13 1993-09-16

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