JPH073027A - チオエーテル基含有ポリアリーレン化合物の酸化方法 - Google Patents
チオエーテル基含有ポリアリーレン化合物の酸化方法Info
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- JPH073027A JPH073027A JP6093183A JP9318394A JPH073027A JP H073027 A JPH073027 A JP H073027A JP 6093183 A JP6093183 A JP 6093183A JP 9318394 A JP9318394 A JP 9318394A JP H073027 A JPH073027 A JP H073027A
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- acid
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- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリアリーレンスルホンを製造するための改
良された方法を提供する。 【構成】 過酸化水素を用いた酢酸中でポリアリーレン
チオエーテルを酸化することによるポリアリーレンスル
ホンの調製方法において、該反応を触媒量の濃硫酸の存
在下および/または平衡過酸を添加して行う方法。反応
生成物は耐熱性および耐薬品性のすぐれた成形部品を作
るのに適する。
良された方法を提供する。 【構成】 過酸化水素を用いた酢酸中でポリアリーレン
チオエーテルを酸化することによるポリアリーレンスル
ホンの調製方法において、該反応を触媒量の濃硫酸の存
在下および/または平衡過酸を添加して行う方法。反応
生成物は耐熱性および耐薬品性のすぐれた成形部品を作
るのに適する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高分子の硫黄含有アリー
レン化合物中のチオエーテル基の酸化による高分子アリ
ーレンスルホンの調製方法およびまたはその使用に関す
る。
レン化合物中のチオエーテル基の酸化による高分子アリ
ーレンスルホンの調製方法およびまたはその使用に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンスルフィドは、しばらく
前から公知となっている。この種類のアモルファスの代
表、たとえばポリフェニレンスルフィドスルホン(PP
SSO2)は、部分結晶性ポリアリーレンスルフィド、
たとえばポリフェニレンスルフィド(PPS)のよう
に、熱変形温度が高く、また耐薬品性が良好である。し
かし、用途によってはさらに材料に対する高度の要求が
ある。ポリアリーレンスルフィドの熱変形温度および耐
薬品性を改善する公知の方法は、対応するポリアリーレ
ンスルホンを得るための、濃硫酸中での過酸化水素によ
る酸化である(GB−A−1365486、DE−A−
1938806)。この方法の欠点は、一方では、チオ
エーテル結合に対する強鉱酸の酸攻撃であり、他方では
求電子付加の可能性、不均質生成物の生成さらには硫酸
の攻撃性である。
前から公知となっている。この種類のアモルファスの代
表、たとえばポリフェニレンスルフィドスルホン(PP
SSO2)は、部分結晶性ポリアリーレンスルフィド、
たとえばポリフェニレンスルフィド(PPS)のよう
に、熱変形温度が高く、また耐薬品性が良好である。し
かし、用途によってはさらに材料に対する高度の要求が
ある。ポリアリーレンスルフィドの熱変形温度および耐
薬品性を改善する公知の方法は、対応するポリアリーレ
ンスルホンを得るための、濃硫酸中での過酸化水素によ
る酸化である(GB−A−1365486、DE−A−
1938806)。この方法の欠点は、一方では、チオ
エーテル結合に対する強鉱酸の酸攻撃であり、他方では
求電子付加の可能性、不均質生成物の生成さらには硫酸
の攻撃性である。
【0003】ポリアリーレンチオエーテルの酸化におけ
る濃硫酸中での過酸化水素の使用以外に、スルホン基含
有芳香族ポリチオエーテルを酸化する場合の過酸化水素
/酢酸混合物の使用も述べられている(Gabler
ら,Chimia,28(1974),567)。しか
し、これらの方法には懸濁媒質の多量使用および高温が
必要である。さらに、調製には低分子量のポリマーが用
いられる。
る濃硫酸中での過酸化水素の使用以外に、スルホン基含
有芳香族ポリチオエーテルを酸化する場合の過酸化水素
/酢酸混合物の使用も述べられている(Gabler
ら,Chimia,28(1974),567)。しか
し、これらの方法には懸濁媒質の多量使用および高温が
必要である。さらに、調製には低分子量のポリマーが用
いられる。
【0004】また、ポリフェニレンオキシドスルフィド
は、酢酸中と同様に、過酸化水素によっても、対応する
ポリフェニレンエーテルスルホンに転化され(特開昭6
3−210130号)、出発物質およびまた生成物のい
ずれもこの方法で与えられる溶剤に溶解する(均質酸
化)。しかし、多くのポリアリーレンスルフィドは有機
および/または無機溶剤に難溶か、または高温でやっと
可溶になるにすぎない。
は、酢酸中と同様に、過酸化水素によっても、対応する
ポリフェニレンエーテルスルホンに転化され(特開昭6
3−210130号)、出発物質およびまた生成物のい
ずれもこの方法で与えられる溶剤に溶解する(均質酸
化)。しかし、多くのポリアリーレンスルフィドは有機
および/または無機溶剤に難溶か、または高温でやっと
可溶になるにすぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、公知の方法の欠点を回避すること、さらには、
出発物質として高分子量ポリマーを使用することにあ
る。
目的は、公知の方法の欠点を回避すること、さらには、
出発物質として高分子量ポリマーを使用することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリアリーレ
ンチオエーテルを酸化して、ポリアリーレンスルホンを
調製する方法において、該方法がa)触媒量の濃硫酸の
存在下で過酸化水素を用いる酢酸中での反応および/ま
たはb)平衡過酸(equilibrium per-acid)を添加した
酢酸中での反応を行わせることを含んで成る方法を提供
する。
ンチオエーテルを酸化して、ポリアリーレンスルホンを
調製する方法において、該方法がa)触媒量の濃硫酸の
存在下で過酸化水素を用いる酢酸中での反応および/ま
たはb)平衡過酸(equilibrium per-acid)を添加した
酢酸中での反応を行わせることを含んで成る方法を提供
する。
【0007】過酢酸を用いる活性酸素によるポリアリー
レンチオエーテルの酸化は短時間に完全に、対応するポ
リアリーレンスルホンを生成することが認められてい
る。部分結晶性出発ポリマーは、反応溶液に不溶かまた
は難溶であり、したがって反応中、固体として存在する
ので、このことは意外なことである。使用される過カル
ボン酸が、反応前に公知の方法で、平衡を達成すること
によって調製されて、この形態で用いられるにせよ、ま
たは、ポリマーを懸濁させる適当な溶剤中で生成させた
だけにせよ、反応の達成にとっては重要なことではな
い。このことは、たとえば、平衡の達成を促進させる触
媒、たとえば硫酸の添加があろうとなかろうと、酢酸の
ようなカルボン酸に過酸化水素を加えることによって、
生成させることができる。また、ジクロロメタンのよう
な有機溶剤中で、たとえば平衡の達成によって調製した
過カルボン酸を吸収させることも可能である。本発明の
方法の別の利点は、従来技術と比べて懸濁媒質の使用が
かなり少量であることである。
レンチオエーテルの酸化は短時間に完全に、対応するポ
リアリーレンスルホンを生成することが認められてい
る。部分結晶性出発ポリマーは、反応溶液に不溶かまた
は難溶であり、したがって反応中、固体として存在する
ので、このことは意外なことである。使用される過カル
ボン酸が、反応前に公知の方法で、平衡を達成すること
によって調製されて、この形態で用いられるにせよ、ま
たは、ポリマーを懸濁させる適当な溶剤中で生成させた
だけにせよ、反応の達成にとっては重要なことではな
い。このことは、たとえば、平衡の達成を促進させる触
媒、たとえば硫酸の添加があろうとなかろうと、酢酸の
ようなカルボン酸に過酸化水素を加えることによって、
生成させることができる。また、ジクロロメタンのよう
な有機溶剤中で、たとえば平衡の達成によって調製した
過カルボン酸を吸収させることも可能である。本発明の
方法の別の利点は、従来技術と比べて懸濁媒質の使用が
かなり少量であることである。
【0008】使用可能なポリマーは、式Iの繰返し単位
を含んで成り、少なくとも一つのチオエーテル基を含ん
で成る直鎖状および分枝鎖状ポリアリーレン系である。
を含んで成り、少なくとも一つのチオエーテル基を含ん
で成る直鎖状および分枝鎖状ポリアリーレン系である。
【0009】
【化3】 式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、W、X、Yお
よびZは、互いに別個に、同一かまたは異なり、添え字
n、m、i、j、k、l、oおよびpは、互いに別個
に、ゼロまたは1、2、3もしくは4の整数で、その総
計は少なくとも2でなければならない。式I中のA
r1、Ar2、Ar3およびAr4は炭素原子が6ない
し18個のアリーレン系である。W、X、YおよびZ
は、−SO2−、−S−、−SO−、−CO−、−CO
2−、炭素原子が1ないし6個、好ましくは1ないし4
個のアルキレン基またはアルキリデン基の中から選ばれ
る二価の結合基である。
よびZは、互いに別個に、同一かまたは異なり、添え字
n、m、i、j、k、l、oおよびpは、互いに別個
に、ゼロまたは1、2、3もしくは4の整数で、その総
計は少なくとも2でなければならない。式I中のA
r1、Ar2、Ar3およびAr4は炭素原子が6ない
し18個のアリーレン系である。W、X、YおよびZ
は、−SO2−、−S−、−SO−、−CO−、−CO
2−、炭素原子が1ないし6個、好ましくは1ないし4
個のアルキレン基またはアルキリデン基の中から選ばれ
る二価の結合基である。
【0010】適当なポリマーは、たとえば式IIないし式
VIの繰返し単位を含んで成るポリアリーレンチオエーテ
ルであって、その合成法は、たとえばChimia 2
8(1974),567に記載されている。
VIの繰返し単位を含んで成るポリアリーレンチオエーテ
ルであって、その合成法は、たとえばChimia 2
8(1974),567に記載されている。
【0011】
【化4】 また、式VIIの繰返し単位を含んで成るポリアリーレン
チオエーテルも適当なポリマーであって、これは、たと
えば、米国特許第4,016,145号明細書に記載さ
れている。
チオエーテルも適当なポリマーであって、これは、たと
えば、米国特許第4,016,145号明細書に記載さ
れている。
【0012】
【化5】 好ましいポリアリーレンチオエーテルは式VIIIの繰返し
単位を含んで成るポリフェニレンスルフィド(PPS)
であって、この調製方法は、たとえば、米国特許第3,
354,129号、同第3,919,177号、同第
4,038,262号、および同第4,282,347
号明細書に記載されている。
単位を含んで成るポリフェニレンスルフィド(PPS)
であって、この調製方法は、たとえば、米国特許第3,
354,129号、同第3,919,177号、同第
4,038,262号、および同第4,282,347
号明細書に記載されている。
【0013】
【化6】 本発明に適切なポリアリーレンチオエーテルは、概し
て、分子量が、GPCにより測定して、4,000ない
し200,000、好ましくは10,000ないし15
0,000、とくには25,000ないし100,00
0のポリアリーレンチオエーテルである。
て、分子量が、GPCにより測定して、4,000ない
し200,000、好ましくは10,000ないし15
0,000、とくには25,000ないし100,00
0のポリアリーレンチオエーテルである。
【0014】使用されるポリマーの粒径は、おおむね5
×10−6ないし300×10−6m、好ましくは10
×10−6ないし300×10−6m、とくには10×
10−6ないし200×10−6mの範囲内にある。
×10−6ないし300×10−6m、好ましくは10
×10−6ないし300×10−6m、とくには10×
10−6ないし200×10−6mの範囲内にある。
【0015】触媒量の濃硫酸を用いる過酸化水素による
か、または平衡過酸の初充填により、前記ポリアリーレ
ンチオエーテルは、酢酸中で、固体として、対応するポ
リアリーレンスルホンに転化する。使用する酢酸は氷酢
酸が好ましい。
か、または平衡過酸の初充填により、前記ポリアリーレ
ンチオエーテルは、酢酸中で、固体として、対応するポ
リアリーレンスルホンに転化する。使用する酢酸は氷酢
酸が好ましい。
【0016】使用する平衡過酸は酢酸に可溶の任意の有
機過酸であることができる。ここでは、酢酸の過酸形態
である過酢酸を用いる方法を採用する。
機過酸であることができる。ここでは、酢酸の過酸形態
である過酢酸を用いる方法を採用する。
【0017】過酸化水素は、通常30%濃度の水溶液と
して用いられる。しかし、この種のさらに高濃度の酸化
体も使用することができる。
して用いられる。しかし、この種のさらに高濃度の酸化
体も使用することができる。
【0018】平衡過酸の初充填を行わずに反応を行わせ
る場合には、使用する酢酸の量に対して、0.1ないし
10容量%、好ましくは1ないし5容量%の触媒量の濃
硫酸を添加する。
る場合には、使用する酢酸の量に対して、0.1ないし
10容量%、好ましくは1ないし5容量%の触媒量の濃
硫酸を添加する。
【0019】反応は、40ないし90℃、好ましくは4
5ないし65℃の温度で、特定条件下で行われる。付随
する反応時間は0.5ないし12時間で、1ないし4時
間が好ましい。過酸化物化合物の考えられる残留物を確
実に分解するように、反応混合物を、反応の終りに、9
0℃を上回る温度に、たとえば反応混合物の沸点まで、
短時間加熱することができる。
5ないし65℃の温度で、特定条件下で行われる。付随
する反応時間は0.5ないし12時間で、1ないし4時
間が好ましい。過酸化物化合物の考えられる残留物を確
実に分解するように、反応混合物を、反応の終りに、9
0℃を上回る温度に、たとえば反応混合物の沸点まで、
短時間加熱することができる。
【0020】本発明によって得られるポリアリーレンス
ルホンは、熱可塑性的に加工するか、または、たとえば
通例の焼結法によって、さらに加工することができる。
これは得られるポリアリーレンスルホンの融点によって
決まる。第一の群は、熱可塑性樹脂に通例の加工方法、
たとえば射出成形または押出によって成形部品又は機能
性部品に加工することができる。成形組成物は、また、
公知の粉末状充填剤、たとえば白亜、タルク、クレー、
マイカおよび/または繊維状補強剤、たとえばガラス繊
維および炭素繊維、ウィスカー、ならびにさらに通例の
添加剤および加工助剤、たとえば、湿潤剤、離型剤組成
物、酸化防止剤、UV安定剤を含むことができる。前記
部品は、たとえば航空機や自動車の組立てや化学装置の
建設における高度の要求をかなえうる機能性部品として
用いることができる。
ルホンは、熱可塑性的に加工するか、または、たとえば
通例の焼結法によって、さらに加工することができる。
これは得られるポリアリーレンスルホンの融点によって
決まる。第一の群は、熱可塑性樹脂に通例の加工方法、
たとえば射出成形または押出によって成形部品又は機能
性部品に加工することができる。成形組成物は、また、
公知の粉末状充填剤、たとえば白亜、タルク、クレー、
マイカおよび/または繊維状補強剤、たとえばガラス繊
維および炭素繊維、ウィスカー、ならびにさらに通例の
添加剤および加工助剤、たとえば、湿潤剤、離型剤組成
物、酸化防止剤、UV安定剤を含むことができる。前記
部品は、たとえば航空機や自動車の組立てや化学装置の
建設における高度の要求をかなえうる機能性部品として
用いることができる。
【0021】第二の群、すなわち、焼結法によって加工
できるポリマーは、高温および化学的負荷を有する機能
性部品に用いられる。実施例中、Tgはガラス転移点
で、Tmは融点である。
できるポリマーは、高温および化学的負荷を有する機能
性部品に用いられる。実施例中、Tgはガラス転移点
で、Tmは融点である。
【0022】
【実施例1】平均粒径が20×10−6mのポリフェニ
レンスルフィド(PPS)粉末(Tg:94℃,Tm:
287℃)5.41gを最初に濃酢酸20ml中に入
れ、約50℃において濃度32%の過酢酸29.7gを
混合した。約65℃において、さらに16時間撹拌後、
生成物を濾別して、水洗、乾燥した。
レンスルフィド(PPS)粉末(Tg:94℃,Tm:
287℃)5.41gを最初に濃酢酸20ml中に入
れ、約50℃において濃度32%の過酢酸29.7gを
混合した。約65℃において、さらに16時間撹拌後、
生成物を濾別して、水洗、乾燥した。
【0023】収量:7.1g=98% DSCデータ:Tg:352℃、Tm:520℃(分
解) 元素分析:計算値 C 51.42% H 2.88%
S 22.87% 実測値 C 51.35% H 2.90% S 2
2.75%。
解) 元素分析:計算値 C 51.42% H 2.88%
S 22.87% 実測値 C 51.35% H 2.90% S 2
2.75%。
【0024】
【実施例2】実施例1のPPS粉末833gを最初に5
5℃の氷酢酸2.9l中に入れ、16mlの濃硫酸を加
え、さらに616gの過酸化水素(濃度87%)を一定
温度で1滴ずつ加えた。58ないし65℃でさらに3時
間撹拌後、反応溶液を冷却し、50℃で吸引濾過して、
生成物を水洗、乾燥した。
5℃の氷酢酸2.9l中に入れ、16mlの濃硫酸を加
え、さらに616gの過酸化水素(濃度87%)を一定
温度で1滴ずつ加えた。58ないし65℃でさらに3時
間撹拌後、反応溶液を冷却し、50℃で吸引濾過して、
生成物を水洗、乾燥した。
【0025】収量:998g=93% DSCデータ:Tg:352℃;Tm:520℃(分
解) 元素分析:計算値 C 51.42% H 2.88
O 22.83% S 22.87% 実測値 C 51.39% H 2.93% O 2
2.81% S 22.86%
解) 元素分析:計算値 C 51.42% H 2.88
O 22.83% S 22.87% 実測値 C 51.39% H 2.93% O 2
2.81% S 22.86%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イェルゲン・クルペ ドイツ連邦共和国デー−65929 フランク フルト,インゼルスベルクシュトラーセ 9 (72)発明者 アンドレアス・シュライヒャー ドイツ連邦共和国デー−64683 アインハ ウゼン,ケルネルシュトラーセ 6
Claims (10)
- 【請求項1】 ポリアリーレンチオエーテルを酸化する
ことによりポリアリーレンスルホンの調製方法におい
て、該方法がa)触媒量の濃硫酸の存在下での過酸化水
素を用いる酢酸中での反応および/またはb)平衡過酸
を添加した酢酸中での反応を行わせることを含んで成る
方法。 - 【請求項2】 平衡過酸が過酢酸である請求項1に記載
の方法。 - 【請求項3】 硫酸の濃度が、酢酸に対して、0.1な
いし10容量%である請求項1または請求項2に記載の
方法。 - 【請求項4】 反応温度が40℃ないし90℃の範囲内
にあり、かつ反応時間が0.5ないし12時間である請
求項1ないし請求項3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 用いる酢酸が濃酢酸である請求項1ない
し請求項4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 用いるポリアリーレンチオエーテルが下
記式の繰返し単位を含んで成る請求項1ないし請求項5
のいずれかに記載の方法。 【化1】 (式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、W、X、Y
およびZは互いに別個に、同一かまたは異なり、添え字
n、m、i、j、k、l、oおよびpは互いに別個に、
ゼロまたは1、2、3もしくは4の整数で、その総計は
少なくとも2であり、Ar1、Ar2、Ar3およびA
r4は炭素原子が6ないし18個のアリーレン系であ
り、かつW、X、YおよびZは、−SO2−、−S−、
−SO−、−CO−、−CO2−、炭素原子が1ないし
6個、好ましくは1ないし4個のアルキレン基またはア
ルキリデン基の中から選ばれる二価の結合基である) - 【請求項7】 用いるポリアリーレンチオエーテルが下
式の繰返し単位を含んで成る請求項1ないし請求項6の
いずれかに記載の方法。 【化2】 - 【請求項8】 平均分子量が4,000ないし200,
000で、平均粒径が5×10−6ないし500×10
−6mであるポリフェニレンチオエーテルを使用する請
求項1ないし請求項7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 成形部品および機能性部品の製造におけ
る、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の方法に
よって得られるポリアリーレンスルホンの使用。 - 【請求項10】耐熱性および耐薬品性の高い成形部品の
製造における請求項9に記載の使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4314738A DE4314738A1 (de) | 1993-05-04 | 1993-05-04 | Verfahren zur Oxidation von Thioethergruppen enthaltenden Polyarylenverbindungen |
DE4314738:0 | 1993-05-04 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073027A true JPH073027A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=6487156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6093183A Pending JPH073027A (ja) | 1993-05-04 | 1994-05-02 | チオエーテル基含有ポリアリーレン化合物の酸化方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5496916A (ja) |
EP (1) | EP0623641B1 (ja) |
JP (1) | JPH073027A (ja) |
DE (2) | DE4314738A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6684344B1 (en) | 1998-10-30 | 2004-01-27 | Nec Corporation | Control unit of external storage, method for substituting defective block, and storage medium wherein control program for substituting defective block has been stored |
JP2007177155A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Toray Ind Inc | ポリアリーレンサルフォン微粒子、その製造法および分散液 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4405536A1 (de) * | 1994-02-22 | 1995-08-24 | Hoechst Ag | Mischungen aus Polyarylensulfonen mit Polyarylensulfoxiden und Polyarylensulfiden |
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