JPH07302545A - 表示装置の製造方法 - Google Patents

表示装置の製造方法

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JPH07302545A
JPH07302545A JP6119675A JP11967594A JPH07302545A JP H07302545 A JPH07302545 A JP H07302545A JP 6119675 A JP6119675 A JP 6119675A JP 11967594 A JP11967594 A JP 11967594A JP H07302545 A JPH07302545 A JP H07302545A
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茂生 伊藤
Mikio Yokoyama
三喜男 横山
Takeshi Tonegawa
武 利根川
Yuji Uchida
裕治 内田
Teruo Watanabe
照男 渡辺
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 寿命特性を飛躍的に向上することができる表
示装置の製造方法を提供すること。 【構成】 表示装置2をチャンバー1内に配設し、表示
装置2内を約10-7Torr程度の圧力になるまで排気す
る。次いで、バルブ7を開けてガスボンベ8から還元性
ガスを表示装置2内に導入し、バルブ7を閉じこの状態
を数分間ホールドする。さらに、表示装置2内を約10
-5Torr程度の圧力となるまで排気する。この還元性ガス
導入工程と還元性ガス排気工程とを、例えば8回繰り返
して行った後、チャンバー1内を約300℃に保ちなが
ら約6時間程度排気してから、排気管あるいは封止蓋を
封止することにより内部が高真空とされた表示装置2を
得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子放出手段と電子放
出手段から放出された電子により発光される発光手段と
を備える表示装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の表示装置の製造方法を図8を参照
しながら説明するが、この図に示す装置は真空排気工程
を行うための装置であり、表示装置内を封止できる圧力
になるまで真空排気する作業を行っている。この図に於
て、電子を放出するカソードが形成された、例えばガラ
ス製のカソード基板と、放出された電子を捕集するアノ
ードが形成された、例えばガラス製のアノード基板と
を、互いに所定の間隙を有するよう封着することにより
表示装置102は作製されており、表示装置102は加
熱ヒータを内蔵するチャンバー101内に配設されてい
ると共に、表示装置102内を真空にするために設けら
れている排気管が真空排気装置のヘッド103に装着さ
れている。この従来例の場合、表示装置102を配設で
きるヘッド103が設けられている。
【0003】前記ヘッド103はそれぞれバルブ104
を介してマニホールド105に連結されており、マニホ
ールド105はバルブ112及びバルブ106を介して
ドライポンプ107に連結されている。また、マニホー
ルド105はゲートバルブ108に連結されており、ゲ
ートバルブ108はターボ分子ポンプ110に連結され
ている。また、ターボ分子ポンプ110はバルブ111
を介してドライポンプ107に連結されている。
【0004】この真空排気を行う装置の動作を説明する
と、カソードとアノードとが収納された表示装置102
をチャンバー101内に配設し、その排気管をヘッド1
03に装着する。そして、バルブ112を開いてマニホ
ールド105にドライポンプ107を連結してマニホー
ルド105、バルブ104、ヘッド103、排気管を介
して表示装置102内を真空に荒引きする。荒引きによ
り表示装置102内の圧力がある程度下がってきたら、
バルブ112を閉じ、ゲートバルブ108を開けてター
ボ分子ポンプ110をマニホールド105に連結して、
マニホールド105、バルブ104、ヘッド103、排
気管を介して表示装置102内を真空に排気する。この
場合、バルブ111を開いてドライポンプ107により
ターボ分子ポンプ110をバックアップしている。
【0005】ゲートバルブ108を開けると同時に、加
熱ヒータを作動させてチャンバー101内が約350℃
になるまで加熱し、チャンバー101内の温度が約35
0℃に達したら、この温度を保つ様にしている。そし
て、この状態のまま数時間排気を続けることにより表示
装置102内が約10-7Torr程度の圧力となるよう排気
し、その後排気管を封止することにより内部が高真空と
された表示装置102を得るようにしている。
【0006】この工程における温度プロファイルは図9
に示すように、荒引き後にチャンバー101に内蔵され
た加熱ヒータを作動させて温度を上昇させていき、チャ
ンバー101内が約350℃となったらこの温度が数時
間持続するようにする。そして、排気を続けながら徐々
に温度を下げていき、所定の圧力となったところで排気
管を封止するのである。このように、表示装置102は
ガスが放出されやすくなるようにベーキングされながら
内部の排気が行われている。
【0007】このようにして作成された表示装置におい
ては、ベーキングしながら高真空に引いているものの、
寿命特性(残存率)が余り良くないという欠点がある。
さらに、高真空にするのに長時間を費やすという欠点も
ある。前記寿命特性が悪いのは、表示管102内部の放
出ガスの排気が不十分と考えられる。表示装置内には蛍
光体や各種電極材料を用いており、これらの材料がガス
を吸着しているものと考えられる。しかしながら、これ
らの材料に吸着されたガスはベーキングによっても放出
されにくく、封止後に表示装置102を作動させたとき
にこれらの材料からガスが放出され、この放出ガスによ
り内部の電子放出源等が汚染されて寿命特性が悪化する
ものと考えられる。
【0008】これを解決する表示装置の製造方法が、特
開平2−299129号公報に提案されている。この製
造方法は真空排気工程時に、表示装置に通電を行うこと
により電子放出源を活性化すると共に、電子放出源から
放出させた電子でアノードを叩くことにより吸着された
ガスを放出させようとするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の製造方法においても表示装置内のガスを十分に放出
することができず、表示装置の寿命特性を実用段階まで
向上することができなかった。そこで、本発明は寿命特
性を飛躍的に向上することができる表示装置の製造方法
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の表示装置の製造方法は、少なくとも電子放
出手段を備える表示装置の製造に際し、前記表示装置内
を真空排気した後に前記表示装置をベーキングしなが
ら、前記表示装置内にガスを導入しホールドする工程
と、続いて前記表示装置内を真空排気する工程とを数回
繰り返し行うようにしたものである。
【0011】また、本発明の表示装置の製造方法は、少
なくとも電子放出手段を備える表示装置の製造に際し、
前記表示装置内を真空排気した後に前記表示装置をベー
キングしながら、前記電子放出手段に通電する工程と、
前記表示装置内にガスを導入しホールドする工程と、前
記表示装置内を真空排気する工程とを数回繰り返し行う
ようにしたものである。
【0012】更に、具体的には、前記ガスを還元性のガ
スとするようにしたものである。そして、前記のように
真空排気した後、大気にさらすことなく封止圧力まで真
空排気した後、封止を行うようにして表示装置を製造す
るようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、ガスを導入する工程と、続い
て真空排気する工程とを繰り返し行うことにより内部に
吸着されたガスを容易に放出することができ、寿命特性
を向上することができる。この場合、ガスを還元性ガス
とすると、内部の酸化した部分を還元することにより吸
着されたガスを放出しやすくすることができるため、よ
り効果的である。
【0014】更に、表示装置に通電して排気する通電排
気工程を付加してガスを導入する工程と、続いて真空排
気する工程との3工程を繰り返し行うことにより、内部
に吸着されたガスをさらに容易に放出することができ、
加えてガスを還元性ガスとすることにより、吸着された
ガスの大部分を放出することができるため、今までに得
られなかった長寿命の表示装置を製造することができ
る。また、寿命が向上するだけでなく、電流−電圧特性
が飛躍的に向上するため、より高輝度の表示装置を得る
ことができる。
【0015】
【実施例】本発明の製造方法の第1実施例を図1を参照
しながら説明するが、そのまえに図1に示す真空排気工
程を行う装置の説明を行う。この図に於て、電子を放出
するカソードが形成された、例えばガラス製のカソード
基板と、カソードから放出された電子を捕集するアノー
ドが形成された、例えばガラス製のアノード基板とを互
いに所定の間隙を有するよう封着することにより表示装
置2は作製されており、表示装置2は加熱ヒータを内蔵
するチャンバー1内に配設されていると共に、表示装置
2内を真空にするために設けられている排気管が真空排
気装置のヘッド3に装着されている。この実施例の場
合、表示装置2を2つ同時に真空に排気できるように、
チャンバー1内には表示装置2を複数配設できると共
に、ヘッド3は複数設けられている。
【0016】複数本のヘッド3はそれぞれバルブ4を介
してマニホールド5に連結されており、マニホールド5
は流量調整バルブ6及びバルブ7を介してガスボンベ8
に連結されていると共に、バルブ9を介して第1ドライ
ポンプ10に連結されている。また、マニホールド5は
ゲートバルブ11に連結されており、ゲートバルブ11
はターボ分子ポンプ13に連結されている。また、ター
ボ分子ポンプ13はバルブ14を介して第2ドライポン
プ15に連結されている。
【0017】次に、この真空排気を行う装置による第1
実施例の製造方法を説明すると、カソード基板とアノー
ド基板とが収納された容器からなる表示装置2をチャン
バー1内に配設し、その排気管をヘッド3に装着する。
そして、バルブ9を開いてマニホールド5に第1ドライ
ポンプ10を連結してマニホールド5、バルブ4、ヘッ
ド3、排気管を介して表示装置2内を真空に荒引きす
る。荒引きにより表示装置2内の圧力がある程度下がっ
てきたら、バルブ9を閉じ、ゲートバルブ11を開けて
ターボ分子ポンプ13をマニホールド5に連結して、マ
ニホールド5、バルブ4、ヘッド3、排気管を介して表
示装置2内を真空に排気する。この場合、バルブ14を
開いて第2ドライポンプ15によりターボ分子ポンプ1
3をバックアップしている。
【0018】ゲートバルブ11を開けると同時に、加熱
ヒータを作動させてチャンバー1内を加熱して約350
℃の温度まで上昇させる。そして、この状態のまま排気
を続けることにより表示装置2内を約10-7Torr程度の
圧力になるまで排気する。そして、チャンバー1内の温
度を約350℃に保ちながら、ゲートバルブ11を閉じ
ると共に、バルブ7を開けてガスボンベ8から還元性ガ
スを表示装置2内に導入する。この場合、流量調整バル
ブ6を調整して還元性ガスの流量を調節しながら、表示
装置2内の圧力が10-2〜500Torrの圧力となるまで
還元性ガスを導入する。還元性ガス導入後、バルブ7を
閉じこの状態を数分間ホールドする。
【0019】そして、必要に応じ第1ドライポンプ10
による荒引きを行い、次いでゲートバルブ11を開けて
ターボ分子ポンプ13をマニホールド5に連結して、マ
ニホールド5、バルブ4、ヘッド3、排気管を介して表
示装置2内を約10-5torr程度の圧力となるまで排気す
る。前記した還元性ガス導入工程と還元性ガス排気工程
とを10回以下、例えば8回繰り返して行う。その後、
チャンバー1内を約300℃に保ちながら表示装置2内
の圧力が約10-7Torrになるよう約6時間程度排気して
から、排気管あるいは封止蓋を封止することにより、内
部が高真空とされた表示装置2を得るようにする。
【0020】以上が本発明の製造方法の第1実施例であ
るが、この製造方法における温度プロファイルは図2に
示すように、表示装置2内を荒引き後、チャンバー1に
内蔵された加熱ヒータを作動させてチャンバー1内の温
度が約350℃となるように加熱する。この温度状態を
約30分持続するようにするが、この時間内に前記還元
性ガス導入工程と還元性ガス排気工程とが、例えば8回
繰り返えされる。そして、排気を続けながら徐々に温度
を下げていき、約10-7Torrの圧力となったところで排
気管(封止蓋)を封止するようにする。
【0021】このように、表示装置2内に還元性ガスを
導入してホールドすることにより、導入された還元性ガ
スにより表示装置2内部の酸化された部分が還元され
て、ガス放出が行われる(以下、「ガスクリーニング」
と云う)ようになる。なおこの場合、表示装置2からガ
スが放出されやすくなるように表示装置2はベーキング
されながら排気されており、前記した第1実施例の製造
方法により製造すると、表示装置の寿命特性を格段に向
上することができるようになる。
【0022】そこで、前記ガスクリーニングの作用効果
を図5ないし図7を用いて説明するが、この場合の表示
装置は電界放出型カソードを備えるものとしている。図
5はガスクリーニングを行った場合と、行わなかった場
合の表示装置2内のカソード等を形成しているモリブデ
ン(Mo)におけるESCA分析による分析結果を示し
ており、横軸は結合エネルギー(binding energy)、縦
軸は相対強度N(E)/Eである。図5(a)はガスク
リーニングを行なわない場合であり、金属モリブデンM
o(Metal )の結合エネルギー228[eV]のスペク
トルと、モリブデンの酸化物(MoO2 ,MoO3 )の
スペクトルとが大きい強度となっている事が確認でき
る。これは、モリブデンに酸素が吸着されてモリブデン
の酸化物とされた事を示している。
【0023】同図(b)はガスクリーニングを行った場
合であり、金属モリブデンMo(Metal )の結合エネル
ギー228[eV]のスペクトルがより大きい強度とさ
れて、モリブデンの酸化物(MoO2 ,MoO3 )のス
ペクトルが小さい強度とされている事から、還元性ガス
にモリブデンを酸化している酸素が吸着される事によ
り、モリブデンの酸化物が還元されて、金属モリブデン
とされた事がわかる。なお、金属モリブデンとモリブデ
ンの酸化物との間のスペクトルはどちらのモリブデンで
も出現するスペクトルであって、この場合特別の意味は
ない。これらの測定結果から、ガスクリーニングにより
モリブデンに吸着されているガスを放出できる事がわか
る。
【0024】図6は表示装置の寿命特性(残存率)を示
すが、横軸が動作時間であり、縦軸が相対アノード電流
(Relative anode current)を百分率で示している。こ
の図に於て、上の2本の曲線で示す特性がガスクリーニ
ングを行う本発明の製造方法による表示装置の電子放出
手段の寿命特性(残存率)であり、下の3本の曲線で示
す特性がガスクリーニングを行なわない従来の製造方法
による表示装置の電子放出手段の寿命特性(残存率)で
ある。この寿命特性(残存率)を見ると従来の製造方法
による表示装置では、5時間程度の動作により電子放出
手段の残存率は約2割に減少してしまうが、本発明の製
造方法による表示装置では80時間の作動によっても約
8割以上の電子放出手段の残存率とすることができ、ガ
スクリーニングを行えば寿命を格段に伸ばせることがわ
かる。
【0025】図7はガスクリーニングによるI−V特性
の変化を示す図であり、横軸はゲート電圧(Gate Volta
ge)縦軸はアノード電流(Anode Current )である。こ
の図に於て、黒丸で連結して示すI−V特性がガスクリ
ーニングを行う本発明の製造方法による表示装置の特性
であり、白丸で連結して示すI−V特性がガスクリーニ
ングを行なわない従来の製造方法による表示装置の特性
であり、ゲート電圧が電子放出開始電圧を越えてアノー
ド電流が流れ出すと、本発明による製造方法による表示
装置には大きなアノード電流が流れる事がわかる。これ
は、結合エネルギーが小さい金属モリブデンが多くな
り、モリブデン製の電子放出手段から電子が放出されや
すくなったためと考えられる。例えば、ゲート電圧を1
20[V]とした時に従来の製造方法による表示装置で
は600[μA]しか流れないアノード電流が、本発明
の製造方法による表示装置では約3倍の1600[μ
A]を越えるアノード電流とすることができ、このため
本発明に於ては表示装置の輝度を格段に向上できる事が
わかる。
【0026】さらに、寿命特性を向上する事のできる本
発明の製造方法の第2実施例を次に説明する。第2実施
例の製造方法も、図1に示す装置により実施することが
できるが、第2実施例の場合は、チャンバー1内に収納
されている排気中の表示装置2を作動させる電源及びそ
の配線がさらに必要となる。前記した第1実施例の製造
方法と第2実施例の製造方法との相違を図3及び図4を
参照しながら説明する。前記した第1実施例の製造方法
と第2実施例の製造方法とは数回繰り返し行われるガス
クリーニング方法が異なる。すなわち、第1実施例に於
ては図3に示す様に約10-7Torrまで排気した後、還元
性ガスを導入してホールドする工程21を経て、導入し
た還元性ガスを排気工程22により排気している。そし
て、この工程21と工程22とを数回繰り返す事によ
り、ガスクリーニングを行っている。
【0027】しかしながら、このようなガスクリーニン
グを行っても表示装置2内のガスが十分放出されない場
合があった。そこで、図4に示す第2実施例においては
表示装置2内を約10-7Torrまで排気した後、通電排気
工程23に於て表示素子2内を排気しながら数分間通電
を行い、その後還元性ガスを10-2〜500Torrの圧力
となるまで導入して、数分間ホールドする工程24を経
て、導入した還元性ガスを排気工程25により約10-7
Torrまで排気している。そして、この通電排気工程23
ないし排気工程25を、例えば数回繰り返す事により、
ガスクリーニングを行うようにしている。そして、ガス
クリーニングを終了後、チャンバー1内を約300℃に
保ちながら約6時間程度排気して、排気管あるいは封止
蓋を封止して内部が高真空とされた表示装置2を完成さ
せている。
【0028】前記した第2実施例によれば、高真空とさ
れた状態で表示装置2内の電子放出源であるカソードに
通電されるため、カソードが活性化されると共に、カソ
ードから放出された電子がアノードを叩くため、内部に
吸着されているガスが放出されやすくなり、さらに続け
て還元性ガスを導入しているためより表示装置2内のガ
スを放出することができ、寿命特性をより向上すること
ができる。
【0029】なお、本発明の第1実施例及び第2実施例
の製造方法に於て、クリーニング時に表示装置2内に導
入するガスは還元性ガスに限らず、弱還元性のCO,C
2等のガスを用いてもよい。また、Ar等の不活性ガ
スを導入しても表示装置内部のガス放出を行うことがで
きる。さらに、CH4 ,C26 等のガスを導入する
と、表示装置が電界放出型カソードを備える場合は、そ
のエミッタコーンの先端にカーボンが付着する事により
仕事関数が低下し、エミッション電流が大きくなる効果
がある。前記表示装置は電界放出型カソードを備える表
示装置に限らず、蛍光表示管であってもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明の製造方法は以上のようにガスを
導入する工程と、続いて真空排気する工程とを繰り返し
行っているため、内部に吸着されたガスを容易に放出す
ることができ、寿命特性を十分向上することができる。
この場合、ガスを還元性ガスとすると、内部の酸化した
部分を還元することにより吸着されたガスを放出するこ
とができるためより効果的である。
【0031】更に、表示装置に通電をして排気する工程
を付加して、ガスを導入する工程と、続いて真空排気す
る工程との3つの工程を繰り返し行うことにより、内部
に吸着されたガスをさらに容易に放出することができ、
加えてガスを還元性ガスとすることにより、今までに得
られなかった長寿命の表示装置を製造することができ
る。また、寿命が向上するだけでなく、表示装置の電流
−電圧特性が飛躍的に向上するため、より高輝度の表示
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を説明するための真空排気
工程を行う装置を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例の温度プロファイルを示す
図である。
【図3】本発明の第1実施例のガスクリーニングのフロ
ーを示す図である。
【図4】本発明の第2実施例のガスクリーニングのフロ
ーを示す図である。
【図5】ガスクリーニングの作用効果を説明するための
ESCA分析による分析結果を示す図である。
【図6】ガスクリーニングの作用効果を説明するための
寿命特性(残存率)を示す図である。
【図7】ガスクリーニングによるI−V特性の変化を示
す図である。
【図8】従来の製造方法を説明するための真空排気工程
を行う装置を示す図である。
【図9】従来の製造方法の温度プロファイルを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 加熱ヒータ内蔵チャンバー 2 表示装置 3 ヘッド 4,6,7,9,14 バルブ 5 マニホールド 8 ガスボンベ 10,15 ドライポンプ 11 ゲートバルブ 13 ターボ分子ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 裕治 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 (72)発明者 渡辺 照男 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電子放出手段を備える表示装
    置の製造に際し、前記表示装置内を真空排気した後に前
    記表示装置をベーキングしながら、前記表示装置内にガ
    スを導入しホールドする工程と、続いて前記表示装置内
    を真空排気する工程とを数回繰り返し行うことを特徴と
    する表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも電子放出手段を備える表示装
    置の製造に際し、前記表示装置内を真空排気した後に前
    記表示装置をベーキングしながら、前記電子放出手段に
    通電する工程と、前記表示装置内にガスを導入しホール
    ドする工程と、前記表示装置内を真空排気する工程とを
    数回繰り返し行うことを特徴とする表示装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ガスを還元性のガスとしたことを特
    徴とする請求項1あるいは2記載の表示装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載あるいは請求項2記載の工
    程終了後に、大気にさらすことなく封止圧力まで真空排
    気した後、封止を行うことを特徴とする表示装置の製造
    方法。
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