JPH0730246B2 - エマルシヨン樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

エマルシヨン樹脂組成物及びその製造方法

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JPH0730246B2 JP61054965A JP5496586A JPH0730246B2 JP H0730246 B2 JPH0730246 B2 JP H0730246B2 JP 61054965 A JP61054965 A JP 61054965A JP 5496586 A JP5496586 A JP 5496586A JP H0730246 B2 JPH0730246 B2 JP H0730246B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はエマルション樹脂組成物及びその製造方法に関
するものである。本発明のエマルション樹脂組成物は塗
料、接着剤などの広汎な用途を有するもので、耐摩耗
性、密着性の優れた塗膜を与える。
(従来の技術) 最近まで殆んどの樹脂組成物は有機溶剤系のものであ
り、塗装時あるいは乾燥時、その溶剤による環境上の悪
影響が問題となってきている。
これに対して溶剤を含まない、あるいは少量しか含まな
い組成物、例えば水溶性又は水分散体の樹脂が注目を集
めている。その中でもアクリル樹脂とウレタン樹脂の水
分散体がある。
アクリル樹脂は、基材への密着性、優れた耐候性、高光
沢性、他の添加剤との相溶性が良好という特徴がある。
一方欠点としては、熱可塑性が高すぎ、ブロッキングを
起こしやすい。
ウレタン樹脂は、摩耗性、引張り強度など塗膜の性能は
良いものの、耐候性、耐アルカリ性などの欠点を有して
いる。また、コスト的にもアクリル樹脂に比べかなり高
価なものである。
また、両タイプの特徴を生かすために、両者を物理的に
混ぜ合せることも実施されているが、この場合、樹脂組
成によってはアクリル樹脂とウレタン樹脂の相溶性が悪
く、配合物の放置安定性が良くなく、また性能的にも両
者の特徴を相殺する方向に働いてしまう。
さらにウレタンとアクリレートをグラフト化した水分散
体も提案されているが(例えば特開昭61−2720号)、こ
の場合、モノアクリル化されたウレタンプレポリマーの
製法が複雑であること、およびそれとアクリレートをグ
ラフト化させる段階で安定性に欠け、微粒子の分散体を
得ることが難しい。また安定化させるために界面活性剤
を使用しているために耐水性に悪影響を及ぼす可能性が
ある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記の従来技術の欠点を克服し使用した場合に
耐摩耗性、密着性、耐水性などの優れた塗膜を与え造膜
性が優れており、そのもの自体は高濃度(樹脂分含有率
が高く)でも安定なエマルション樹脂組成物を与えんと
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は水性ウレタン樹脂とアクリル系樹脂との組合
せであるエマルション樹脂組成物を、単に樹脂成分を混
合するのではなく、ウレタン樹脂水性液中でラジカル重
合可能な単量体を重合して調製することにより、上記問
題点を解決できることを見出し本発明に到達した。
即ち、本発明は、水性ウレタン樹脂中の樹脂固形分あた
りの酸価換算で20〜150mgKOH/gに相当するポリヒドロキ
シカルボン酸を含有するモノマー組成物を重合して成る
ウレタン樹脂を全樹脂成分の1〜95重量%相当含有する
水性液存在下、界面活性剤の非存在下に、全樹脂成分の
99〜5重量%に相当する少なくとも1種以上のラジカル
重合性単量体を重合して成るエマルション樹脂組成物、
およびその製造方法に関するものである。
本発明についてさらに詳細な説明を加えれば、重合後の
全樹脂成分に対して、ウレタン樹脂の量は1〜95重量%
であり、ラジカル重合性単量体の量は99〜5重量%であ
る。ウレタン樹脂の量が1重量%未満若しくはラジカル
重合性単量体の量が99重量%を超える場合は安定なエマ
ルション樹脂組成物が得られない。ウレタン樹脂の量が
95重量%を超える場合若しくはラジカル重合性単量体が
5重量%未満ではアクリル樹脂の特徴である光沢、密着
性、耐候性が得られない。
ウレタン樹脂としては水性ウレタン樹脂が好ましい。水
性ウレタン樹脂は例えば次のようにして製造される。即
ち先ず、ジイソシアネートとグリコールおよびポリヒド
ロキシカルボン酸を反応させウレタン化反応させプレポ
リマーを調整する。
この時使用されるジイソシアネートとしては、脂肪族お
よび脂環式または芳香族ジイソシアネートがあり、これ
らの例としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネートエステル、1,4−シクロヘキシレン
ジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレ
ンジイソシアネート、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ビフ
ェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシ
アネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネートなどが挙げられる。
グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、トリメチレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、水添ビスフェノールA、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサ
イド付加物などの低分子量グリコール、あるいはポリオ
ールであるポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールなどのポリエーテル類、エチレングリコールと
アジピン酸、ヘキサンジオールとアジピン酸、エチレン
グリコールとフタル酸などの縮合物であるポリエステル
類、ポリカプロラクトンなどが挙げられる。
ポリヒドロキシカルボン酸としては2,2−ジメチロール
プロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロ
ール吉草酸などが挙げられる。
反応はジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、N
−メチルピロリドン、テトラヒドロフランなどのイソシ
アネート基に対して不活性で水との親和性の大きい有機
溶剤を使用できる。
次いで、プレポリマーを中和および鎖伸長し、蒸留水を
添加し、水性ウレタン樹脂を得る。鎖伸長剤としては、
エチレングリコール、プロピレングリコールなどのポリ
オール類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレン
ジアミン、ジフェニルジアミン、ジアミノジフェニルメ
タン、ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2
−メチルピペラジン、イソホロンジアミンなどの脂肪
族、脂環式および芳香族ジアミンおよび水などがある。
中和剤としてはトリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリn−プロピルアミン、トリブチルアミン、トリエタ
ノールアミンのようなアミン類、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、アンモニアなどが挙げられる。
水性ウレタン樹脂中の酸価は樹脂固形分あたり20〜150m
gKOH/gが好ましい。即ち、水性ウレタン樹脂のモノマー
成分としてのポリヒドロキシカルボン酸は得られる樹脂
の酸価換算で樹脂固形分あたり20〜150mgKOH/g用いるの
が好ましい。酸価20mgKOH/g未満では次のエマルション
樹脂を重合する際の重合安定性が悪く、凝集物の発生な
どが生じる。逆に酸価が150mgKOH/gをこえると、エマル
ション樹脂の耐水性などの物性面に悪影響を及ぼす。
ラジカル重合性単量体としてはアクリル酸エステル(メ
チル、エチル、プロピル、ブチル、i−ブチル、t−ブ
チル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシル、ラウリ
ル、ドデシル、ステアリルなどのアクリル酸エステ
ル)、メタクリル酸エステル(メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、i−ブチル、t−ブチル、シクロヘキシ
ル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ドデシル、ステア
リル等のメタクリル酸エステル)、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
の如き水酸基含有ビニル単量体、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエンの如き芳香族不飽和炭化水
素、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸、モノメチルイタコネートの
如き不飽和ジカルボン酸と1価アルコール類とのモノエ
ステル類、ジメチルイタコネートの如き不飽和ジカルボ
ン酸と1価アルコール類とのジエステル類、安息香酸ビ
ニル、酢酸ビニルの如きビニルエステル類、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミドの如き窒素含有ビニルモノマ
ー、あるいは塩化ビニル、フッ化ビニル、または塩化ビ
ニリデンなどがある。
ラジカル重合開始剤としては、通常のエマルション重合
に用いられる水溶性開始剤のみでなく、油溶性開始剤も
充分使用出来る。例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム、アゾビスシアノ吉草酸やt−ブチルハイドロパ
ーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリルなどが挙げ
られる。また、これらのラジカル発生剤と亜硫酸塩類、
スルホキシレート類との組合せよりなるいわゆるレドッ
クス系触媒を用いることができる。
使用するラジカル重合開始剤の量は、ラジカル重合性単
量体全量に対して重量比で0.1%〜5%が適当である。
より好ましくは0.2%〜3%が良い。
ラジカル重合開始剤の添加方法は、通常の方法をとるこ
とができる。例えば、一括で添加あるいは連続や分割し
て添加することができる。
ラジカル重合性単量体又はラジカル重合性単量体混合物
の添加方法は、一括あるいは連続または分割滴下が出来
るが、重合熱の制御あるいは重合安定性を考えた場合、
連続滴下が好ましい。
さらに必要に応じてメルカプタン類などの連鎖移動剤の
添加も可能である。
反応温度は使用する単量体の種類、重合開始剤の型など
によって異なるが、通常は40℃〜80℃の温度範囲が適当
である。40℃未満であると重合速度が遅く、80℃を超え
ると釜内壁への樹脂付着が多くなる。
本発明の製造方法によれば、通常エマルション重合を行
うときに使用する界面活性剤をいっさい使用せず、安定
かつ微粒子のエマルション樹脂組成物を製造することが
でき機械的安定性や貯蔵安定性に優れ、また塗料配合時
などにおける他の添加剤との相溶性も良好である。もち
ろん必要であれば界面活性剤を使用することは差し支え
ない。得られたエマルション樹脂組成物は、耐摩耗性、
密着性、耐水性、光沢など優れた塗膜を与えることがで
き、ラジカル重合性単量体の種類、量、組合せを適宜選
択することによって、塗料、接着剤、繊維加工剤、紙コ
ーティング剤、建築用塗料などへの応用が可能である。
(実施例) 以下、本発明を参考例、実施例、配合例及び比較例によ
りさらに具体的に説明する。
参考例 〔水性ポリウレタン系樹脂の製造〕 (1) ポリプロピレングリコール(分子量1000)49
g、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート176g、ジ
メチロールプロピオン酸70g及びN−メチルピロリドン1
96gを還流冷却器、温度計及び撹拌装置を取付けた反応
器に取り、80〜100℃に保ちながらウレタン化反応を行
ってプレポリマーを調製した。次いで、このプレポリマ
ーにトリエチルアミン48gを加えて中和したのち、ヘキ
サメチレンジアミン5.0gを加え、蒸留水を添加しながら
反応器内の温度を35℃以下に保って高分子化反応を行
い、反応終了までに456gの蒸留水を加えて表1の水性ポ
リウレタン系樹脂Cを得た。この水性ポリウレタン系樹
脂の樹脂固型分あたり酸価は98であった。
(2) (1)と同様の要領で表1に示した原料を使用
して水性ポリウレタン系樹脂A、B、及びD、をそれぞ
れ調製した。
実施例1 撹拌装置、還流冷却器、温度計及び窒素導入管を備えた
反応容器に脱イオン水471g、参考例で得た水性ポリウレ
タン系樹脂A133gを仕込み撹拌しながら60℃まで加温
し、60℃でスチレン237gと2−エチルヘキシルアクリレ
ート123gとより成る混合液を3時間かけて滴下した。上
記のモノマー混合液の滴下と同時に、あらかじめ調製し
たt−ブチルハイドロパーオキシドの10%水分散液18g
及びナトリウムホルムアルデヒドスルフォキシレートの
10%水溶液18gも滴下した。滴下終了後、反応液を70℃
に1時間保って重合反応を完結させた。得られた乳化重
合体は、不揮発分40.3%、粘度2350cps、pH7.4であり、
粒子径0.080μの水性エマルション樹脂組成物であっ
た。
実施例2〜9並びに比較例2及び4 実施例1と同様の要領で表2の水性エマルション樹脂
(実施例2〜9並びに比較例2、4の水性エマルション
樹脂組成物)を調製した。
比較例1及び3 撹拌装置、還流冷却器、温度計及び窒素導入管で備えた
反応容器に脱イオン水456gを入れて70℃に加温し、ラウ
リル硫酸ナトリウム1g及び過硫酸カリウム2gを加えた。
別にスチレン252g、2−エチヘキシルアクリレート140
g、メタクリル酸8g及びt−ドデシルメルカプトン0.4g
の混合物を、ラウリル硫酸ナトリウム1gを含む脱イオン
水139.6gに加えて乳化させてモノマー乳化物を調製し、
これを上記反応容器中に調製してあった脱イオン水に3
時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃に2時間保って
重合反応を完結させ、アンモア水にてpHを約7に調整
し、比較例1のアクリルエマルション樹脂を得た。同様
にして表2の原料部数で比較例3のアクリルエマルショ
ン樹脂を得た。
表2に示す様に、本発明の製造方法により、安定な微粒
子エマルション樹脂組成物(実施例1〜9)が得られ
た。また、水性ウレタン樹脂の使用量が少ないと(比較
例2)重合時の安定性が悪く、粗大粒子の発生が見られ
た。
配合例1 〔防錆用塗料配合〕 実施例1で得た水性エマルション樹脂組成物100部にエ
タノール10部、ブチルセロソルブ5部、ジメチルエタノ
ールアミン1部及びカーボンブラックEP−510B5部を加
えて防錆用塗料を調製し、次の試験測定用に供した。
配合例2〜10 実施例2〜4及び9及び比較例1、4で得た水性エマル
ション組成物、参考例で得た水性ポリウレタン系樹脂及
び表3に示す原料を表3に示す部数配合して、配合例1
と同様にして防錆用塗料を調整し、配合例1と同様の試
験に供した。
〔試験方法〕
配合例1〜10を、150mm×70mmの磨き軟鋼板に、バーコ
ーター(No.60)にて塗布。25℃、65%RHの恒温恒湿室
にて、72時間放置し乾燥を行い、以下に示す試験に供し
た。
(1)光沢 60゜鏡面反射光沢を、光沢度計(日本電色工業製“ND−
101D")にて測定。
(2)ゴバン目密着(JIS K−5400) 塗膜表面を、1mm間隔でクロスカットし、その上からセ
ロハンテープを密着させ、90゜の角度でひきはがした時
の剥離しないマス目の割合で示した(100/100は最も良
好で0/100は最も悪い)。
(3)耐水性 試料を25℃の蒸留水中に24時間浸漬した後、取り出し、
塗膜の白化状態を肉眼で観察した。
(4)ソルトスプレー性 素地までカットを入れた試験片を、5%食塩水にて塩水
噴霧試験(JISZ−2371)を行い72時間試験した後、塗膜
のサビ状態を観察した。
○……良好 △……やや不良 ×……不良 測定結果は表3のとおりであった。
表3に示す様に、光沢、密着性、耐水性、ソルトスプレ
ー性を試験した結果、本発明のエマルション樹脂組成物
を用いれば(配合例1〜4)、水性ウレタン樹脂とアク
リルエマルション樹脂の物理的ブレンド(配合例6〜
9)に比べ、光沢、密着性が良く特にソルトスプレー性
は極めて優れた結果であった。酸価が高い水性ウレタン
樹脂を用いると(配合例5)、耐水性、ソルトスプレー
性にやや劣っていた。また水性ウレタン樹脂量が95%を
超えると(配合例10)、光沢、密着性が劣っていた。
配合例11〜18 〔耐摩耗性塗料配合〕 表4に示す部数で実施例5〜8及び比較例2、3で得た
水性エマルション樹脂組成物に脱イオン水、エチルカル
ビトール、トリブトキシエチルフォスフェート、40%ポ
リエチレンワックス、40%アルカリ可溶性樹脂及び1%
フッ素系界面活性剤を加えた配合物を調製し、耐摩耗性
試験に供した。
〔試験法〕
配合例11〜18を150mm×70mmのボンデライト処理鋼板#1
44に、バーコーター(No.60)にて塗布し、温度25℃、
湿度65%RHの恒温恒湿室にて72時間放置し、乾燥を行
い、耐摩耗性試験に供した。
耐摩耗性試験は東洋精機製のテーバー摩耗試験機を用
い、摩耗リングはCS−17を用い、荷重1kgをかけて測定
した。測定結果は表4のとおりであった。
表4に示す様に耐摩耗性を試験した結果、本発明のエマ
ルション樹脂組成物を用いれば(配合例11〜14)、水性
ウレタン樹脂とアクリルエマルションの物理的ブレンド
(配合例16〜18)に比べ優れた耐摩耗性の結果が得られ
た。また、使用した水性ウレタン量が1%未満の場合に
は(配合例15)、充分な耐摩耗性は得られなかった。
(発明の効果) 以上の如く本発明の製造方法により、界面活性剤を使用
せず、安定な微粒子エマルション樹脂組成物が得られ
た。その特徴として基材への密着性、耐摩耗性に優れて
おり、さらに界面活性剤を全く使用していないため優れ
た耐水性、耐塩水性を有しており、塗料、接着剤、繊維
加工剤、紙コーティング剤、建築用塗料などへの応用が
可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性ウレタン樹脂中の樹脂固形分あたりの
    酸価換算で20〜150mgKOH/gに相当するポリヒドロキシカ
    ルボン酸を含有するモノマー組成物を重合して成るウレ
    タン樹脂を全樹脂成分の1〜95重量%相当含有する水性
    液存在下、界面活性剤の非存在下に、全樹脂成分の99〜
    5重量%に相当する少なくとも1種以上のラジカル重合
    性単量体を重合して成るエマルション樹脂組成物。
  2. 【請求項2】水性ウレタン樹脂中の樹脂固形分あたりの
    酸価換算で20〜150mgKOH/gに相当するポリヒドロキシカ
    ルボン酸を含有するモノマー組成物を重合して成るウレ
    タン樹脂を全樹脂成分の1〜95重量%相当含有する水性
    液存在下、界面活性剤の非存在下に、全樹脂成分の99〜
    5重量%に相当する少なくとも1種以上のラジカル重合
    性単量体を重合させることを特徴とするエマルション樹
    脂組成物の製造方法。
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