JPH10508338A - 水性二成分−ポリウレタン−被覆剤、その製造及び多層塗膜の製造法におけるその使用 - Google Patents

水性二成分−ポリウレタン−被覆剤、その製造及び多層塗膜の製造法におけるその使用

Info

Publication number
JPH10508338A
JPH10508338A JP8515017A JP51501796A JPH10508338A JP H10508338 A JPH10508338 A JP H10508338A JP 8515017 A JP8515017 A JP 8515017A JP 51501796 A JP51501796 A JP 51501796A JP H10508338 A JPH10508338 A JP H10508338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
component
acrylate
coating
methacrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8515017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4159600B2 (ja
Inventor
ブリュンネマン ミヒャエル
ニーンハウス エグベルト
リンク ハインツ−ペーター
マイゼンブルク ウーヴェ
Original Assignee
ビーエーエスエフ ラッケ ウント ファルベン アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ビーエーエスエフ ラッケ ウント ファルベン アクチエンゲゼルシャフト filed Critical ビーエーエスエフ ラッケ ウント ファルベン アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JPH10508338A publication Critical patent/JPH10508338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4159600B2 publication Critical patent/JP4159600B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/62Polymers of compounds having carbon-to-carbon double bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/62Polymers of compounds having carbon-to-carbon double bonds
    • C08G18/6216Polymers of alpha-beta ethylenically unsaturated carboxylic acids or of derivatives thereof
    • C08G18/625Polymers of alpha-beta ethylenically unsaturated carboxylic acids; hydrolyzed polymers of esters of these acids
    • C08G18/6254Polymers of alpha-beta ethylenically unsaturated carboxylic acids and of esters of these acids containing hydroxy groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/62Polymers of compounds having carbon-to-carbon double bonds
    • C08G18/6216Polymers of alpha-beta ethylenically unsaturated carboxylic acids or of derivatives thereof
    • C08G18/622Polymers of esters of alpha-beta ethylenically unsaturated carboxylic acids
    • C08G18/6225Polymers of esters of acrylic or methacrylic acid
    • C08G18/6229Polymers of hydroxy groups containing esters of acrylic or methacrylic acid with aliphatic polyalcohols
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes

Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、A)KOH40〜200mg/gのOH価及びKOH20〜100mg/gの酸価を有する、水で希釈可能なポリアクリレート樹脂(A)及びB)ポリイソシアナート成分を含有する水性の二成分−ポリウレタン−被覆剤であり、この水で希釈可能なアクリレート樹脂は、(メタ)アクリル酸と環式脂肪族C6〜C10アルコールとのエステル(シクロヘキシルメタクリレートを除く)少なくとも1種、ヒドロキシル基含有モノマー少なくとも1種、場合によっては、1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分枝されたモノカルボン酸のビニルエステル少なくとも1種及び/又はアクリル酸及び/又はメタクリル酸と1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分枝されたモノカルボン酸のグリシジルエステルとからの反応生成物少なくとも1種、カルボキシル基含有モノマー少なくとも1種、及び場合によっては、更に、実質的にカルボキシル基不含のモノマーを溶液重合させ、この際、得られるポリアクリレート樹脂を少なくとも部分的に中和させ、水中に分散させることにより得られるものである。

Description

【発明の詳細な説明】 水性二成分−ポリウレタン−被覆剤、その 製造及び多層塗膜の製造法におけるその使用 本発明の目的は、次の成分: A)KOH40〜200mg/g、有利にKOH60〜140mg/gのOH価 、KOH20〜100mg/g、有利にKOH25〜50mg/gの酸価を有す る、水で希釈可能な、ヒドロキシル基及びカルボキシル基を有するポリアクリレ ート樹脂(A)及び B)架橋剤としてのポリイソシアナート成分(B)を含有する水性二成分−ポリ ウレタン−被覆剤に関する。 更に本発明の目的は、この水性被覆剤の製法並びに多層塗膜の製法でのその使 用、並びにこの被覆剤の使用下に少なくとも1つの塗膜層を製造して被覆された 物体に関する。 塗装工業は、生態学的及び経済的理由から、塗料中に使用される有機溶剤ので きるだけ多くの部分を水で代える努力がなされている。殊に、自動車塗装では、 水性ラッカーの需要が大きい。このことは、自動車工業連続塗装の分野にも自動 車修理塗装の分野にも当てはまる。ここでは、水性被覆剤は、殊に上塗りラッカ ーの分野で使用される。ここで、上塗りラッカーとは 、最も上のラッカー層の製造のために使用されるラッカーと理解される。この最 も上のラッカー層は、1層又は多層、殊に2層であってよい。2層上塗り塗装は 、着色された下塗りラッカー層及びこの下塗りラッカー層の上に施された着色さ れていない又は透明顔料で着色された澄明ラッカー層よりなる。 2層塗装は、今日、湿式法(Nass-in-Nass-Verfahren)で製造され、ここでは 、着色されたベースラッカーを前塗りし、こうして得られたベースラッカー層に 、焼き付け工程なしでクリアラッカーを上塗りし、引き続きベースラッカー層及 びクリアラッカー層を一緒に硬化させる。この方法は、経済的に非常に有利であ るが、ベースラッカー及びクリアラッカーへはなお高い要求が課されている。な お硬化されていないベースラッカーの上に施されるクリアラッカーは、ベースラ ッカーを溶解してはならない。さもないと塗装は劣悪な外観を呈することになる ような害を及ぼす。このことは、殊に、効果顔料(例えば金属顔料、殊にアルミ ニウム片又はパール光沢顔料)を含有するベースラッカーを使用する塗装に当て はまる。更に、上塗り塗装組成物は、自動塗装装置を用いてスプレーにより適用 可能であるべきである。このためには、これはスプレー粘度で、1〜2のスプレ ー工程(クロス工程)で充分な層厚の塗膜層が得られる程度の非常に高い固体含 分を有すべきであり、これは、良好な外観(良好な流 展性、高い光沢、良好な上塗りラッカー状態及び高い硬度)並びに良好な耐候性 を示す焼き付けられた塗膜を提供すべきである。 自動車修理塗装の分野では、更に、使用被覆剤が低い温度で(一般に<80℃ )で硬化可能であり、この低い温度での硬化の際にも、所望の良好な機械的特性 を有する塗膜をもたらすことが必要である。 EP−B−358979号から、ヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂及 びポリイソシアナート成分を含有する水性二成分ポリウレタン被覆剤が公知であ る。しかしながら、この被覆剤は、透明な上塗りラッカーとしての下塗りラッカ ー層の上で使用する場合には、例えば下塗りラッカー層の上での付着性に関して 改善が必要である。生じる被覆の他の機械的特性、例えば生じる被覆の耐候性に 関しても問題がある。 更に、未公開のドイツ特許出願第P4322242.0からヒドロキシル基含 有ポリアクリレート樹脂並びにポリイソシアナート成分を含有する水性二成分− ポリウレタン被覆剤が公知である。特定の環式脂肪族(メタ)アクリル酸エステ ルをベースとするヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂は、いずれにせよ、 この明細書中には記載されていない。 更に、特開平(JP−OS)4−1254号公報からも、ヒドロキシル基含有 ポリアクリレート樹脂及び架橋剤をベースとする被覆剤が公知である。この場合 、結合剤として使用されているヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂は、ヒ ドロキシル基含有モノマー、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、 場合によりスチロール並びに場合によりエチレン性不飽和ポリマーから得られる 。この場合に、ポリアクリレート樹脂は、モノマー成分としての4−t−ブチル シクロヘキシル−アクリレート及び/又は4−t−ブチルシクロヘキシルメタク リレートの使用下に製造されていることが発明上重要である。 この特開平4−1254号から公知の被覆剤は、殊に下塗りラッカー層の上の 透明な上塗りラッカーとしての使用する際に特に被覆剤の不充分なポットライフ の欠点を有する。最後に有機溶剤の高割合も欠点である。 従って、本発明は、下塗りラッカー層上のクリアラッカーとしての使用の際に その下に存在する下塗りラッカー層をできるだけ僅かに溶解し、種々異なる角度 での観察の際に、良好な明/暗−効果を示すような被覆剤を提供することを課題 としている。同時に、この際に、生じる被覆は良好な耐化学薬品性並びに良好な 耐候性を示すべきである。更に、この被覆剤は、非常に良好な流展性を示し、自 動車修理塗装の条件下でできるだけ僅かな有機溶剤分で良好な適用特性を示すべ きである。更に、この被覆剤は、自動車修理塗装に好適であり、即ち、これは一 般に120℃以下、有利に 80℃以下の低い温度で硬化可能であるべきである。更に、この被覆剤は、この 低い温度でも迅速に硬化すべきである(迅速な無塵性及び無接着性及び迅速な完 全乾燥)が、この場合には、できるだけ長い加工性(ポットライフ)を有すべき である。最後に、この被覆剤は、良好な上塗りラッカー状態を有し、着色された 下塗りラッカー層上での透明な上塗りラッカーとしての使用の際に、クリアラッ カーへの良好な付着性を有する被覆をもたらすべきである。 意外にも、この課題は、冒頭に記載の種類の被覆剤により解決され、これは、 成分(A)がヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂であり、これは、有機溶 剤又は有機溶剤混合物中で、少なくとも1種の重合開始剤の存在下に、 (a1) (a2)、(a3)、(a4)及び(a6)とは異なり、(a2)、 (a3)、(a4)、(a5)及び(a6)と共重合可能な、(メタ)アクリル 酸と環式脂肪族C6〜C10−アルコールとからの実質的にカルボキシル基不含 のエステル(シクロヘキシルメタクリレートを除く)又はこのようなモノマーの 混合物、 (a2) (a1)、(a3)、(a4)及び(a6)とは異なり、(a1)、 (a3)、(a4)、(a5)及び(a6)と共重合可能な、実質的にカルボキ シル基不含の(メタ)アクリル酸エステル又はこのよ うなモノマーの混合物、 (a3) 1分子当たり少なくとも1個のヒドロキシル基を有し、実質的にカル ボキシル基不含である、(a1)、(a2)、(a4)、(a5)及び(a6) と共重合可能なエチレン性不飽和モノマー又はそのようなモノマーの混合物、 (a4) 場合により、1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分枝 しているモノカルボン酸のビニルエステル1種以上及び/又はアクリル酸及び/ 又はメタクリル酸と1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分枝して いるモノカルボン酸のグリシジルエステルとからの反応生成物少なくとも1種又 はこの反応生成物の代わりの均等量のアクリル酸及び/又はメタクリル酸(これ らは重合の間又は後に1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分枝し ているモノカルボン酸のグリシジルエステルと反応される)、 (a5) 1分子当たり少なくとも1個のカルボキシル基を有する、(a1)、 (a2)、(a3)、(a4)及び(a6)と重合可能な、エチレン性不飽和モ ノマー又はこのようなモノマーの混合物及び (a6) 場合により、(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a5) と重合可能な、(a1)、(a2)、(a3)及び(a4)とは異なる、実質的 にカルボキシル基不含の、エチレン性不飽和モノマー 又はこのようなモノマーの混合物 を重合させ、この重合の終了後に、得られたポリアクリレート樹脂を、場合によ り、少なくとも部分的に中和し、水中に分散させ、この際、(a1)、(a2) 、(a3)、(a4)、(a5)及び(a6)の種類及び量を、ポリアクリレー ト樹脂(A)が所望のOH−価及び酸価を有するように選択する方法により得ら れるものである。 更に、本発明の課題は、この被覆剤を用いて基材表面上に多層被覆を製造する 方法及びこの被覆剤を自動車修理塗装の分野で使用することに関する。 着色された下塗りラッカー層上での透明な上塗りラッカーとしての使用の際に 、本発明の被覆剤が、下塗りラッカー層を僅かにのみ溶解し、金属効果に非常に 僅かにのみ影響し、この際に、同時に良好な耐化学薬品性及び耐候性を示す利点 を有することは意外であり、予期されていなかった。更に、本発明による被覆剤 は、良好な上塗りラッカー状態の利点を有し、自動車修理塗装の条件下で非常に 良好な流展性及び良好な適用特性を示す。更に、この被覆剤は、低い温度で硬化 可能であり、自動車修理塗装の分野に使用可能であることが利点である。低い温 度でのこの被覆剤の硬化の際でも、この被覆剤は迅速に硬化するが、同時に長い 加工性を有する。最後に、本発明による被覆剤は、ベースラッカー層の上のクリ アラッカーとしての使用の 際に、ベースラッカー層に対する明らかに改善された付着性を有する。 次に、本発明による被覆剤の個々の成分を詳述する。 本発明により使用すべきポリアクリレート樹脂の製造を詳述する前に、二つの 概念を説明する: 1.「メタクリル酸又はアクリル酸」の短縮のために、折に触れて、「(メタ) アクリル酸」を使用する。 2.「実質的にカルボキシル基不含の」とは、成分(a1)、(a2)、(a3 )、(a4)及び(a6)が僅かなカルボキシル基を含有することができる(し かしながら最高でも、これら成分から製造されたポリアクリレート樹脂が最高1 0mgKOH/gの酸価を有することができる程度である)ことをも表現する。 しかしながら、成分(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a6)のカ ルボキシル基含分は、できるだけ小さく保持するのが有利である。特にカルボキ シ基不含の(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a6)を使用するの が有利である。 本発明により使用すべきポリアクリレート樹脂の製造のためには、成分(a1 )として、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)及び(a6)と共重合可能 で、(a2)、(a3)、(a4)及び(a6)とは異なり、(メタ)アクリル 酸とC−原子数6〜10を有する環式脂肪族アルコールとからの実質的にカルボ キシル基不含のエステル(シクロヘキシルメタクリレートを除く)又はこのよう なモノマーの混合物が使用される。 成分(a1)として好適なアクリル酸及び/又はメタクリル酸の環式脂肪族エ ステルの例は、シクロヘキシルアクリレート、4−t−ブチルシクロヘキシルア クリレート、4−t−ブチルシクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルアク リレート及びイソボルニルメタクリレートである。成分(a1)として4−t− ブチルシクロヘキシルアクリレート及び/又は4−t−ブチルシクロヘキシルメ タクリレートを使用するのが有利である。 成分(a2)としては、(a1)、(a3)、(a4)、(a5)及び(a6 )と共重合可能で、(a1)、(a3)、(a4)、(a5)及び(a6)とは 異なり、(メタ)アクリル酸の実質的にカルボキシル基不含のエステル又はこの ような(メタ)アクリル酸エステルからの混合物の任意のものが使用できる。例 としては、アルキル基中に炭素原子数20までを有するアルキルアクリレート及 びアルキルメタクリレート、例えばメチル−、エチル−、プロピル−、イソプロ イル−、ブチル−、イソブチル−、ペンチル−、イソアミル−、ヘキシル−、エ トキシヘキシル−、フルフリール−、オクチル−、3,5,5−トリメチルヘキ シル−、デシル−、ヘキサデシル−、オクタデシル− 、ステアリール−及びラウリルアクリレート及び−メタクリレートが挙げられる 。(a2)成分として、少なくとも20重量%がn−ブチル−及び/又はt−ブ チルアクリレート及び/又はn−ブチル−及び/又はt−ブチルメタクリレート よりなっている、アルキルアクリレート及び/又はアルキルメタクリレートから の混合物を使用するのが有利である。 成分(a2)としては、エチルトリグリコール(メタ)アクリレート及び有利 に550の数平均分子量を有するメトキシオリゴグリコール(メタ)アクリレー ト又は他のエトキシル化及び/又はプロポキシル化されたヒドロキシル基不含の (メタ)アクリル酸誘導体を使用することもできる。 成分(a3)として、1分子当たり少なくとも1個のヒドロキシル基を有し、 実質的にカルボキシル基不含である、(a1)、(a2)、(a4)、(a5) 及び(a6)と共重合可能なエチレン性不飽和モノマー又はこのようなモノマー からの混合物を使用することができる。例として、アクリル酸、メタクリル酸又 は他のα,β−メチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステルが挙 げられる。このエステルは、酸でエステル化されているアルキレングリコールか ら誘導できるか、又はこれらは、酸とアルキレンオキサイドとの反応により得る ことができる。 アクリレートコポリマーの高い反応性が望ましい場 合には、もっぱら1級ヒドロキシル基を有するヒドロキシアルキルエステルを使 用することができ;ポリアクリレートが低い反応性であるべき場合には、もっぱ ら2級ヒドロキシ基を有するヒドロキシアルキルエステルを使用することができ る。当然、1級ヒドロキシル基を有するヒドロキシアルキルエステルと2級ヒド ロキシル基を有するヒドロキシアルキルエステルとの混合物を使用することもで きる。好適な1級ヒドロキシル基を有するα,β−不飽和カルボン酸のヒドロキ シアルキルエステルの例は、ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒドロキシプ ロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシアミルアクリ レート、ヒドロキシヘキシルアクリレート、ヒドロキシオクチルアクリレート及 び相応するメタクリレート並びに相応する他のα,β−不飽和カルボン酸のヒド ロキシエステルである。2級ヒドロキシル基を有する使用可能なヒドロキシアル キルエステルの例としては、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ キシブチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート及び相応するメタ クリレートが挙げられる。勿論、他のα,β−不飽和カルボン酸、例えばクロト ン酸又はイソクロトン酸の相応するエステルも使用できる。 場合によっては、成分(a3)として少なくとも部分的にトリメチロールプロ パンモノアリルエーテルを 使用することができる。トリメチロールプロパンモノアリルエーテル分は、通常 、ポリアクリレート樹脂の製造のために使用されるモノマー(a1)〜(a6) の全重量に対して2〜10重量%である。それと並んで、ポリアクリレート樹脂 の製造のために使用されたモノマーの全重量に対して2〜10重量%のトリメチ ロールプロパンモノアリルエーテルを完成ポリアクリレート樹脂に添加すること も可能である。オレフィン系不飽和ポリオール、例えば殊にトリメチロールプロ パンモノアリルエーテルは、単独のヒドロキシル基含有モノマー(a3)として 、しかしながら、殊に持ち分に応じて他の前記のヒドロキシル基含有モノマーと 組み合わせて使用することができる。 成分(a3)として、少なくとも部分的にその都度のモノマーの単独重合時に −20℃〜+6℃の又は+50℃〜80℃のガラス転移温度を有するポリアクリ レート−及び/又はポリメタクリレート樹脂を生じるモノマーのみ又はモノマー の混合物(以後成分(a31)と称する)を使用するのが有利である。このこと は、種々のモノマーの混合物を成分(a31)として使用する場合に、当然、成 分(a31)の単独重合時に、個々のモノマーに関して記載された範囲をはずれ たTg−値を有するポリアクリレート−及び/又はポリメタクリレート樹脂を生 じるような混合物も好適であることを意味する。 ガラス転移温度は、次式を用いて当業者により近似的に算出できる: G =ポリマーのガラス転移温度 x =種々の重合導入されたモノマーの数 Wn =n−番目のモノマーの重量分 TGn=n−番目のモノマーからのホモポリマーのガラス転移温度。 成分(a31)は、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアク リレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルア クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート及び/又は2−ヒドロキシ プロピルアクリレートから選択されているのが有利である。 成分(a31)としては、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート及び/又は 3−ヒドロキシプロピルアクリレート及び/又は2−ヒドロキシプロピルメタク リレート及び/又は2−ヒドロキシプロピルアクリレート又は1.)ヒドロキシ エチルアクリレート及び/又はヒドロキシエチルメタクリレートからの及び2. )3−ヒドロキシプロピル−アクリレート及び/又は−メタクリレート及び/又 は2−ヒドロキシプロピル−アクリレート及び/又は−メタクリレートからの混 合物を使用するのが全く特別に有利である。 殊に、成分(a3)としては、成分(a31)及び既に前記の、成分(a31 )とは異なる他のヒドロキシル基含有モノマー(a32)からの混合物が使用さ れる。 成分(a4)としては、場合により、α−位で分枝された分子内にC−原子数 5〜18を有するモノカルボン酸のビニルエステル1種以上が使用される。分枝 されたモノカルボン酸は、液状の強酸性触媒の存在下でギ酸又は一酸化炭素及び 水とオレフィンとの反応により得ることができ;このオレフィンは、パラフィン 系炭化水素、例えば鉱油フラクシヨンの分解生成物であってよく、分枝された又 は直鎖の非環式及び/又は環式脂肪族オレフィンを含有していてよい。このよう なオレフィンとギ酸又は一酸化炭素及び水との反応の際に、カルボキシル基が圧 倒的に4級炭素原子に付いているカルボン酸からの混合物が生じる。他のオレフ ィン系出発物質は、例えばプロピレントリマー、プロピレンテトラマー及びジイ ソブチレンである。ビニルエステルは、自体公知の方法で酸から、例えば酸をア セチレンと反応させる方法で製造することもできる。 入手容易性の故に、α−C−原子の所で分枝しているC−原子数9〜11を有 する飽和脂肪族モノカルボン酸のビニルエステルが特に有利である。 成分(a4)として、場合によっては、ビニルエス テルと共に又はビニルエステルの代わりに、アクリル酸及び/又はメタクリル酸 と1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分枝されたモノカルボン酸 のグリシジルエステルとの反応生成物が使用される。強く分枝されたモノカルボ ン酸のグリシジルエステルは、「カルジュラ(Cardura)」なる商品名で入手さ れている。アクリル酸又はメタクリル酸と3級α−炭素原子を有するカルボン酸 のグリシジルエステルとの反応は、重合反応の前、間又は後に行うことができる 。成分(a4)としてアクリル酸及びメタクリル酸とベルサチック酸のグリシジ ルエステルとの反応生成物を使用するのが有利である。このグリシジルエステル は、特に「カルジュラE10」なる名称で市場で入手できる。 成分(a5)としては、1分子当たり少なくとも1個のカルボキシル基を有す る、(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a6)と共重合可能なエチ レン性不飽和モノマー又はこのようなモノマーからの混合物を使用することがで きる。成分(a5)としてアクリル酸及び/又はメタクリル酸を使用するのが有 利である。しかしながら、分子内にC−原子数6までを有する他のエチレン性不 飽和酸を使用することもできる。このような酸の例としては、エタクリル酸、ク ロトン酸、マレイン酸、フマール酸及びイタコン酸が挙げられる。成分(a5) として、マレイン酸モノ( メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、コハク酸モノ(メタ)アクリロイル オキシエチルエステル及びフタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエス テルを使用することもできる。 成分(a6)としては、(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a5 )と共重合可能で、(a1)、(a2)、(a3)及び(a4)とは異なる、実 質的にカルボキシル基不含の全てのエチレン性不飽和モノマー又はこのようなモ ノマーの混合物を使用することができる。成分(a6)としては、有利にビニル 芳香族炭化水素、例えばスチロール、α−アルキルスチロール及びビニルトルオ ールが使用される。 成分(a6)として、他の成分(a6)として好適であると挙げられているモ ノマーと組み合わせて、ポシシロキサンマクロモノマーを使用することもできる 。1000〜40000、有利に2000〜10000の数平均分子量及び1分 子当たり平均して0.5〜2.5、有利に0.5〜1.5個のエチレン性不飽和 二重結合を有するポリシロキサンマクロモノマーが好適である。例えば、DE− OS3807571号、5〜7頁、DE−OS3706095号、3〜7欄、E P−B358153号、3〜6頁及びUS−PS4754014号、5〜9欄に 記載のポリシロキサンマクロモノマーが好適である。更に、前記の分子量を有し 、エチレン性不飽和二重結合を有する他のアクリルオ キシシラン−含有ビニルモノマー、例えば、ヒドロキシ官能化されたシランとエ ピクロルヒドリンとの反応及び引き続く反応生成物とメタクリル酸及び/又は( メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルとの反応により製造可能である 化合物も好適である。 成分(a6)として次式: [式中、R1=H又はCH3、 R2、R3、R4、R5=同一又は異なる、C−原子数1〜8を有する脂肪族炭化水 素基、殊にメチル又はフェニル基、 n=2〜5、有利に3、 m=8〜50]のポリシロキサンマクロモノマーを使用するのが有利である。 特に、式: [式中、nは約30〜50である]のω,ω’−アクリルオキシオルガノ官能性 ポリジメチルシロキサンが有利である。 成分(a6)として、式(I): [式中、R1はC−原子数1〜8を有する脂肪族炭化水素基又はフェニルを表し 、R2、R3およびR4は、それぞれハロゲン原子、又はC−原子数1〜4を有す るアルコキシ基又はヒドロキシル基である]で表される化合物(1)70〜99 .999モル%と式(II): [式中、R5は水素原子又はメチル基を表し、R6、R7及びR8は、それぞれハロ ゲン、OH−又はC−原子数1〜4を有するアルコキシ基又はC−原子数1〜8 を有する脂肪族炭化水素基を表し、ここで、基R6、R7又はR8の少なくとも一 つはOH−又はアルコキシ基であり、nは1〜6の整数である]で表される化合 物(2)30〜0.001モル%との反応により製造されたポリシロキサンマク ロモノマーも有利に使用される。 好適な化合物(1)及び(2)の例は、WO92/22615号、13頁18 行〜15頁9行に挙げられている。 化合物(1)と(2)との間の反応は、これら化合物中に含まれているヒドロ キシル基及び/又はこれら 化合物のアルコキシ基の加水分解に基づくヒドロキシル基の脱水性縮合により実 施される。反応条件に依存して、この反応は、脱水反応に付加的に、脱アルコー ル性縮合を包含する。化合物(1)又は(2)がハロゲン基を有する場合には、 (1)と(2)との間の反応は、脱ハロゲン化水素により実施される。 化合物(1)と化合物(2)との間の反応が実施される条件は、同様に、国際 特許公開WO92/22615号、15頁23行〜18頁10行に記載されてい る。 アクリレートコポリマー(A)の変性のためのポリシロキサンマクロモノマー (a6)の使用量は、その都度のコポリマー(A)の製造のために使用されたモ ノマーの全重量に対して5重量%以下、有利に3重量%以下、特に有利に0.0 5〜2.5重量%及び全く特別に有利に0.05〜0.8重量%である。 このようなポリシロキサンマクロモノマーの使用は、水性ポリウレタン被覆剤 のスリップ(Slips)の改善をもたらす。 成分(a1)〜(a6)の種類及び量は、ポリアクリレート樹脂(A)が所望 のOH価及び酸価を有するように選択される。特に有利に使用されるアクリレー ト樹脂は、次の成分の重合により得られる: (a1) 成分(a1)5〜80重量%、有利に5〜30重量%、 (a2) 成分(a2)5〜80重量%、有利に5〜30重量%、 (a3) 成分(a3)10〜60重量%、有利に10〜40重量%、 (a4) 成分(a4)0〜20重量%、有利に0〜15重量%、 (a5) 成分(a5)1〜15重量%、有利に2〜8重量%及び (a6) 成分(a6)0〜40重量%、有利に0〜30重量% ここで、成分(a1)〜(a6)の重量配分の合計はその都度100重量%で ある。 (a31) 成分(a31)5〜60重量%、有利に5〜40重量%、特に有利 に10〜40重量%及び(a32) 成分(a32)0〜55重量%、有利に5 〜20重量% (この際、重量%は、成分(a1)〜(a6)の配分の全重量に対する) の使用下での重合により得られるアクリレート樹脂が特に有利である。 本発明により使用されるポリアクリレート樹脂(A)の製造は、有機溶剤又は 溶剤混合物中で、少なくとも1種の重合開始剤の存在下に行う。有機溶剤及び重 合開始剤としては、ポリアクリレート樹脂の製造のた めに慣用の、かつ水性分散液の製造のために好適な溶剤及び重合開始剤が使用さ れる。 使用可能な溶剤の例としては次のものが挙げられる:ブチルグリコール、2− メトキシプロパノール、n−ブタノール、メトキシブタノール、n−プロパノー ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコー ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、2−ヒドロキ シプロピオン酸エチルエステル及び3−メチル−3−メトキシブタノール並びに プロピレングリコールをベースとする誘導体、例えばエチルエトキシプロピオネ ート、メトキシプロピルアセテート及び類似物。 使用可能な重合開始剤の例としては、遊離ラジカル形成性の開始剤、例えばt −ブチルペルエチルヘキサノエート、ベンゾイルペルオキシド、アゾビスイソブ チロニトリル及びt−ブチルペルベンゾエートが挙げられる。重合は、80〜1 80℃、有利に110〜140℃の温度で実施するのが有利である。溶剤として エトキシエチルプロピオネート及び酢酸ブチルを使用するのが有利である。 ポリアクリレート樹脂(A)は、2工程法で製造するのが有利である。それと いうのも、こうして生じる 水性被覆剤は、良好な加工可能性を有するからである。従って、 I.(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a6)からの混合物又は成 分(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a6)の一部からの混合物を 有機溶剤中で重合させ、 II.(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び場合によっては(a6)か らなる混合物の少なくとも60重量%が添加された後に、(a5)及び場合によ って存在する成分(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a6)の残分 を添加し、更に重合させ、かつ III.この重合の終了後に得られるポリアクリレート樹脂を少なくとも部分的 に中和させ、水中に分散させる ことにより得られるポリアクリレート樹脂を使用するのが有利である。 これと並んで、成分(a4)を、溶剤の少なくとも一部分と一緒に予め装入し 、残りの成分を配量添加することもできる。更に、成分(a4)の一部のみを溶 剤の少なくとも一部分と一緒に予めの装入物中に入れ、この成分の残りを前記の ように添加することもできる。例えば、溶剤の少なくとも20重量%及び成分( a4)の約10重量%並びに場合によっては成分(a1)及び(a6)の一部分 を予め装入するのが有利で ある。 更に、2工程法による本発明で使用されるポリアクリレート樹脂(A)の製造 が有利であり、この方法では、工程(I)が1〜8時間、有利に1.5〜4時間 かかり、(a5)及び場合により存在する成分(a1)、(a2)、(a3)、 (a4)及び(a6)の残分からの混合物の添加は、20〜120分、有利に3 0〜90分かかって行う。(a5)及び場合により存在する成分(a1)、(a 2)、(a3)、(a4)及び(a6)の残分からの混合物の添加の終了後に、 更に、使用した全てのモノマーが実質的に完全に変換するまで重合させる。 開始剤の量及び添加速度は、数平均分子量1000〜7000、有利に180 0〜5000を有するポリアクリレート樹脂(A)が得られるように選択するの が有利である。モノマーの添加と同時に開始剤を添加し始め、その後約30分で モノマーの添加を終了させるのが有利である。開始剤は、単位時間当たり一定の 量で添加するのが有利である。開始剤添加の終了後にこの反応混合物を、全ての 使用モノマーが実質的に完全に変換するまで(一般に1.5時間)重合温度に保 持する。「実質的に完全に変換する」とは、使用モノマーの100重量%が変換 されるのが有利であるが、反応混合物の重量に対して最高で約0.5重量%まで の僅かな残留モノマー含分が未変換のまま残ることも あり得ることを意味する。 得られるポリアクリレート樹脂(A)は、KOH40〜200mg/g、有利 にKOH60〜140mg/gのOH価、KOH20〜100mg/g、有利に KOH25〜50mg/gの酸価を有する。更に、得られるポリアクリレート樹 脂(A)は、−40〜+60℃、有利に−20〜+40℃のガラス転移温度を有 するのが特に有利である。 ガラス転移温度の計算のためには、アクリル酸とカルジュラE10とからの反 応生成物のホモポリマーのTg値をイソデシルメタクリレートのホモポリマーの ガラス転移温度(−41℃)と同じに設定する。 重合の終了後に、得られたポリアクリレート樹脂を部分的に中和し、水中に分 散させる。その都度の調節すべき中和度は、アクリレートの酸価に依存し、一般 にKOH70mg/gより小さい酸価では、50〜90%であり、KOH70m g/gより大きい酸価では、30〜80%である。中和のためには、有機塩基も 無機塩基も使用できる。1級、2級及び3級のアミン、例えばアンモニア、エチ ルアミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジブチルアミン、シクロヘキシル アミン、ベンジルアミン、モルホリン、ピペリジン、ジエタノールアミン及びト リエタノールアミンを使用するのが有利である。特に有利に、中和剤として3級 アミンが使用され、殊にジメチルエタノールアミン、 トリエチルアミン、ジメチルイソプロピルアミン、トリプロピルアミン及びトリ ブチルアミンが有利である。 この中和反応は、一般に中和塩基とポリアクリレート樹脂との混合により実施 される。この場合、被覆組成物が7〜8.5、特に7.2〜7.8のpH値を有 するような量の塩基を使用するのが有利である。 引き続き、部分的に又は完全に中和されたポリアクリレート樹脂を水の添加に より分散させる。この場合に、水性ポリアクリレート樹脂分散液が生じる。場合 によっては、一部の又は全ての有機溶剤を留去することができる。本発明による ポリアクリレート樹脂分散液は、その平均粒径が有利に60〜300nm(測定 法:レーザー光線散乱、測定装置 Malvern Autosizer 2C)であるポリアク リレート樹脂粒子を含有する。 本発明により使用されるポリアクリレート樹脂(A)は、被覆剤中で、通常、 被覆剤の全重量に対して30〜50重量%(固体として、即ち水分不含で)の量 で使用される。 ポリイソシアナート成分(B)は、脂肪族、脂環式、芳香脂肪族及び/又は芳 香族性に結合した遊離のイソシアナート基を有する任意の有機ポリイソシアナー トである。1分子当たり2〜5個のイソシアナート基を有し、200〜2000 mPas(23℃で)の粘 度を有するポリイソシアナートを使用するのが有利である。場合によっては、イ ソシアナートの導入性を改善し、場合によりこのポリイソシアナートの粘度を前 記の範囲内の値に低めるために、純粋なポリイソシアナートに対して特に1〜2 5重量%の少量の有機溶剤を添加することができる。添加剤として好適なポリイ ソシアナート用の溶剤は、例えばエトキシエチルプロピオネート、メトキシプロ ピルアセテート及び類似物である。 好適なイソシアナートの例は、例えば "Methoden der organischen Chemie", Houben-Weyl,14/2 巻、第4版、Georg Thieme Verlag、シュトゥットゥガルト 1963、頁61〜70及び von W.Siefken,Liebigs Ann.Chem.562,75-13 6 中に記載されている。例えば、1,2−エチレンジイソシアナート、1,4−テ トラメチレンジイソシアナート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアナート、2, 2,4−又は2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアナート、 1,12−ドデカンジイソシアナート、ω,ω'−ジイソシアナトジプロピルエー テル、シクロブタン−1,3−ジイソシアナート、シクロヘキサン−1,3−及び −1,4−ジイソシアナート、2,2−及び2,6−ジイソシアナト−1−メチル シクロヘキサン、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシ ルイソシアナート(イソホロンジイソシアナート”)、2, 5−及び3,5−ビス(イソシアナトメチル)−8−メチル−1,4−メタノ−デ カヒドロナフタリン、1,5−、2,5−、1,6−及び2,6−ビス(イソシアナ トメチル)−4,7−メタノヘキサヒドロインダン、1,5−、2,5−、1,6− 及び2,6−ビス(イソシアナト)−4,7−メタンヘキサヒドロインダン、ジシ クロヘキシル−2,4'−及び−4,4'−ジイソシアナート、2,4−及び2,6− ヘキサヒドロトルイレンジイソシアナート、ペルヒドロ−2,4'−及び−4,4' −ジフェニルメタンジイソシアナート、ω,ω'−ジイソシアナト−1,4−ジエ チルベンゾール、1,3−及び1,4−フェニレンジイソシアナート、4,4'−ジ イソシアナト−ジフェニル、4,4'−ジイソシアナト−3,3'−ジクロロジフェ ニル、4,4'−ジイソシアナト−3,3'−ジメトキシ−ジフェニル、4,4'−ジ イソシアナト−3,3'−ジメチル−ジフェニル、4,4'−ジイソシアナト−3, 3'−ジフェニル−ジフェニル、2,4'−及び4,4'−ジイソシアナト−ジフェ ニルメタン、ナフチレン−1,5−ジイソシアナート、トルイレンジイソシアナ ート、例えば2,4−又は2,6−トルイレンジイソシアナート、N,N'−(4, 4'−ジメチル−3,3'−ジイソシアナトジフェニル)−ウレトジオン、m−キ シリレンジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、テトラ メチルキシリレンジイソシアナート、しかしながらトリイソシアナ ート、例えば2,4,4'−トリイソシアナトジフェニルエーテル、4,4',4''− トリイソシアナトトリフェニルメタンも好適である。イソシアヌレート基及び/ 又はビウレット基及び/又はアロファナート基及び/又はウレトジオン基及び/ 又はウレタン基及び/又は尿素基を有するポリイソシアナートを使用することも できる。ウレタン基を含有するポリイソシアナートは、例えばイソシアナート基 の一部分とポリオール、例えばトリメチロールプロパン及びグリセリンとの反応 により得られる。 脂肪族又は脂環式ポリイソシアナート、殊にヘキサメチレンジイソシアナート 、二量化及び三量化ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナ ート、ジシクロヘキシルメタン−2,4'−ジイソシアナート若しくはジシクロヘ キシルメタン−4,4'−ジイソシアナート又はこれらのポリイソシアナートから の混合物を使用するのが有利である。好適な触媒の使用下でのヘキサメチレンジ イソシアナートの触媒によるオリゴマー化により生じるような、ヘキサメチレン ジイソシアナートをベースとする、ウレトジオン基及び/又はイソシアヌレート 基及び/又はアロファナート基を含有するポリイソシアナートを使用するのが非 常に特に有利である。それ以外に、ポリイソシアナート成分(B)は、例示され たポリイソシアナートの任意の混合物から成っていてもよい。 そのまま使用可能な水性2成分ポリウレタン被覆剤の製造のためには、ポリイ ソシアナート成分(B)を、施与の直前にポリアクリレート樹脂成分(A)と混 合する。この混合は、室温での単純な撹拌により、しかしながら分散によっても 行うことができる。その際、ポリイソシアナート成分(B)を、ポリアクリレー ト樹脂固体物質とポリイソシアナート固体物質との間の重量比が60:40〜9 0:10、特に有利に70:30〜85:15であるような量で使用する。その 際、成分(A)の遊離OH基の数の、成分(B)のイソシアナト基の数に対する 比は、通常1:2〜2:1の範囲内にある。 本発明による水性2成分ポリウレタン樹脂被覆剤は、本発明により使用される ポリアクリレート樹脂(A)と並んで更に、例えばヨーロッパ特許(EP−A) 第38127号明細書中に開示されているような架橋ポリマー微粒子及び/又は 相溶性樹脂1種以上、例えば水で希釈可能な若しくは水溶性のポリアクリレート 樹脂(類)、ポリウレタン樹脂(類)、ポリエステル樹脂(類)、アルキド樹脂 (類)又はエポキシド樹脂エステルを含有してもよい。こ(れら)の更なる樹脂 (類)の割合は、通常、その都度、被覆剤の総重量及び結合剤の固体含量に対し て、0〜25重量%、有利に0〜15重量%である。 従って、本発明による被覆剤に、例えば、有利にK OH 40〜200mg/gであるOH価を有する、乳化重合により製造された アクリレートを、ポリアクリレート樹脂(A)の結合剤固体に対して30重量% まで添加することができる。このようなエマルジョンポリマーの製造は、例えば ドイツ特許公開(DE−OS)第4009000号公報中に記載されているが、 その際、アクリレートのOH価を、相応に高めなければならない。 更に例えば、未公開のドイツ特許出願(P)第4407409.3号明細書中 に記載されており、 (m1) (m11)4−ヒドロキシ−n−ブチルアクリレート及び/又は4−ヒドロキシ −n−ブチルメタクリレート及び/又は3−ヒドロキシ−n−ブチルアクリレー ト及び/又は3−ヒドロキシ−n−ブチルメタクリレートの群から選択されたモ ノマー1種以上及び (m12)3−ヒドロキシ−n−プロピルアクリレート及び/又は3−ヒドロキ シ−n−プロピルメタクリレート及び/又は2−ヒドロキシ−n−プロピルアク リレート及び/又は2−ヒドロキシ−n−プロピルメタクリレートの群から選択 されたモノマー1種以上からの混合物10〜51重量%、 (m2)アルコール基中にC原子少なくとも5個を有する、アクリル酸又はメタ クリル酸の、(m1)とは異なるヒドロキシル基含有エステル又はそのようなモ ノマーからの混合物0〜20重量%、 (m3)アルコール基中にC原子少なくとも4個を有する、アクリル酸又はメタ クリル酸の、(m1)及び(m2)とは異なる脂肪族若しくは脂環式エステル又 はそのようなモノマーからの混合物28〜85重量%、 (m4)(m1)、(m2)及び(m3)とは異なるビニル芳香族炭化水素又は そのようなモノマーからの混合物0〜25重量%、 (m5)エチレン性不飽和カルボン酸又はエチレン性不飽和カルボン酸からの混 合物0〜10重量%、 (m6)(m1)、(m2)、(m3)、(m4)及び(m5)とは異なるエチ レン性不飽和モノマー又はそのようなモノマーからの混合物0〜20重量%を重 合して、KOH 60〜200mg/gのヒドロキシル価、KOH 0〜80m g/gの酸価及び1000〜5000の数平均分子量を有し、その際、成分(m 1)〜(m6)の重量割合の合計がその都度100重量%であるポリアクリレー ト樹脂にすることにより得られるヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂も、 更なる結合剤として好適である。 モノマー成分(m1)〜(m6)として好適な化合物の例は、アクリレート樹 脂(A)の記載の際に挙げられた化合物である。 更に、本発明による被覆剤は、なお慣用の助剤又は 添加剤、例えば殊に増粘剤及び架橋剤を含有してもよい。本発明による水性被覆 剤中に非イオン性ポリウレタン増粘剤を添加するのが有利であり、これは、ポリ イソシアナートのより良好な透明性及びより良好な乳化性をもたらすからである 。更に、本発明による水性被覆剤中に、アルキル変性ポリエーテルをベースとす る架橋剤を添加するのが有利であり、これは、同様に被覆剤の透明性並びに被覆 剤の光沢及び流展性を改良するからである。 更に、この水性被覆剤は、なお更なる慣用の助剤及び添加剤、例えば消泡剤及 び類似のものを含有してよい。助剤及び添加剤(架橋剤及び増粘剤を含む)の使 用量は、通常、被覆剤の総重量に対して0.01〜10重量%である。 本発明による水性被覆剤は、慣用の有機溶剤を含有してもよい。その割合は、 できるだけ低く保つ。それは、その都度被覆剤の総重量に対して通常15重量% 未満、有利に2〜10重量%である。 好適な溶剤の例は、種々のエステル、例えばエチルグリコールアセテート、ブ チルグリコールアセテート、エチルジグリコールアセテート、エチルエトキシプ ロピオナート、メトキシプロピルアセテート等である。 本発明によるラッカーは、一般的にpH値6.5〜9.0に調節する。pH値は 、慣用のアミン、例えばトリ エチルアミン、ジメチルアミノエタノール及びN−メチルモルホリンを用いて調 節することができる。 本発明によるラッカーは、慣用の施与法、例えば吹き付け、ドクター塗布、刷 毛塗り、浸漬により、任意の基材、例えば金属、木材、プラスチック又は紙上に 施与することができる。本発明によるラッカーを上塗り塗装の製造のために使用 するのが有利である。本発明によるラッカーは、自動車車体の連続塗装の際にも 修理塗装の際にも使用することができる。しかしながら、それを修理塗装の分野 で使用するのが有利である。本発明による水性被覆剤を、単層上塗り塗装の製造 のための充填剤としても、着色された下塗りラッカーとして又はクリアラッカー として多層塗装の製法でも使用することができる(ベースコート法/クリアコー ト法)。 本発明によるラッカーを単層上塗り塗装の製造のために又は下塗りラッカーと して使用する場合には、それを顔料、例えば無機ベースの顔料、例えば二酸化チ タン、酸化鉄、カーボンブラック等及び/又は有機ベースの顔料及び/又は金属 顔料、例えばアルミニウム青銅及び/又は真珠光沢顔料若しくは干渉顔料(Inte rferenzpigmenten)を用いて着色することができる。アルミニウム青銅及び真珠 光沢顔料若しくは干渉顔料は、効果顔料(Effektpigmente)の例である。本発明 による被覆剤を、着色された下塗りラッカーとして使 用する場合には、顔料を含有していないか又は透明にのみ着色されている本発明 によるラッカーを用いてそれを再塗装することができるが、それを、有機溶剤を ベースとする慣用のクリアラッカー、水性クリアラッカー又は粉末クリアラッカ ーを用いて再塗装することもできる。 しかしながら、本発明によるラッカーをクリアラッカーとして使用するのが有 利である。 従って、本発明の目的は、 (1)着色された下塗りラッカーを基材表面上に施与し、 (2)工程(1)中で施与された下塗りラッカーからポリマーフィルムを形成さ せ、 (3)そのように得られた基層上に、 (A)ヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂及び (B)架橋剤 を含有している透明な上塗りラッカーを施与し、引き続き、 (4)下塗りラッカー層及び上塗りラッカー層を一緒に硬化させる方法で、基材 表面上に多層保護及び/又は化粧被覆を製造する方法でもあり、上塗りラッカー として本発明による被覆剤を使用することを特徴とする。 この方法中で使用される下塗りラッカーは公知であり、従って、より詳述する 必要はない。好適な下塗り ラッカーの例は、ドイツ特許(DE−A)第4110520号、同第40090 00号、同第4024204号、ヨーロッパ特許(EP−A)第355433号 、ドイツ特許(DE−A)第3545618号、同第3813866号及び同第 4232717.2号明細書中に記載の下塗りラッカーでもある。 更に、なお未公開のドイツ特許出願(P)第4327416.1号明細書中に 記載の下塗りラッカーが好適であり、これは、40000〜200000の重量 平均分子量Mwを有するヒドロキシル基含有ポリエステル及び不均一性Mw/Mn >8を有すること及びこのポリエステルの製造のために、芳香族ジカルボン酸又 はそのエステル化可能な誘導体少なくとも50重量%を使用し、その際、しかし ながら、無水フタル酸の含有率は最大80重量%であり、かつその際、重量%表 示は、それぞれポリエステルの製造のために使用された酸成分の総重量に対して いることを特徴とする。 本発明による被覆剤は、殊に、下塗りラッカー層上での良好な接着、生じる被 覆の良好な耐引掻性及び高い硬さにより優れている。それと並んで、この被覆剤 は、同時的に長い加工性(ポットライフ)で速い乾燥を示す。更に、生じる被覆 は、殊にクリアラッカー被覆の場合に、良好な機械的特性、例えば良好な光沢保 持、良好な充実性及び良好な流展性を示す。 下記の例で、本発明をより詳述する。部及び百分率 に関する全ての表示は、表現上他の記載のない限り、重量表示である。 I.ヒドロキシル基含有アクリレート樹脂E1〜E6及びV1〜V3(比較例 )の製造 ヒドロキシル基含有アクリレート樹脂E1〜E6(本発明による)及びV1〜 V3(比較)の製造のために使用されるモノマーを、第1表中に記載する。その 際、ヒドロキシ−n−プロピル(メタ)アクリレートとしては、3−ヒドロキシ −n−プロピル(メタ)アクリレート25重量%及び2−ヒドロキシ−n−プロ ピル(メタ)アクリレート75重量%からの市販の混合物を使用した。重合反応 のために好適な4リットル反応器中に、モノマー混合物100%の組成物に対し て、エチルエトキシプロピオナート34.27%を予め装入し、130℃まで加 熱したことによりアクリレート樹脂の製造を行う。この装入物に、同時に開始し ながらかつ一様に、4時間かけて、モノマー混合物100%の組成物に対してモ ノマー100%及びメルカプトエタノール0.5%からの混合物を、並びに4.5 時間かけて、モノマー混合物100%の組成物に対して、エチルエトキシプロピ オナート中のt−ブチルペルエチルヘキサノアートの30%溶液から成る開始剤 溶液11.9%を配量した。2時間の後重合の後に、反応温度を90℃まで引き 下げ、脱イオン水を用いて固体約40%まで希釈する前に、ジメチルエタノール アミ ンの添加により85%の中和度を調節した。引き続き、真空下での共沸蒸留によ り有機溶剤を、約≦3%の残量になるまで除去し、水を用いて固体40〜45% を調節した。 生じるアクリレート樹脂の特性を、第2表中に示す。 II .例1〜6の被覆剤E1〜E6及び比較例1〜3の被覆剤V1〜V3の製造 II .1.硬化剤溶液の製造 下記の成分から、混合により硬化剤溶液を製造する: エチルエトキシプロピオナート 20.0部 デスモジュール(Desmodur:登録商標)VPLS2102 1) 45.0部 デスモジュールN3300 2) 45.0部 1)固体含有率100%及びNCO含有率19.5%を有する、ヘキサメチレン ジイソシアナートをベースとする、Bayer社のアロファナートタイプの市販 のポリイソシアナート。 2)平均官能価3〜4及びウレトジオン基含有率0〜3重量%並びに固体含有率 100%及びイソシアナート含有率23.0%を有する、ヘキサメチレンジイソ シアナート三量体をベースとする、Bayer社の市販のポリイソシアナート。 II .2.透明な上塗りラッカーE1〜E6及びV1 〜V3の製造 第3表中に記載の成分から、混合によりクリアラッカーを製造し、その際、硬 化剤溶液を最後のものとして混合ラッカーに添加する。 II .3.透明な上塗りラッカーE1〜E6及びV1〜V3(比較例)の施与 次いで、このように得られたラッカーを、燐酸処理された及び被覆された薄鋼 板上に施与する。このために、燐酸処理された薄鋼板に、市販の慣用の充填剤( エポキシ官能性結合剤及びアミノ官能性硬化剤を有する、Glasurit社( ミュンスター在)の商品Glasurit基本充填剤(Grundfueller)EP80 1−1552)を吹き付け施与により被覆し(乾燥フィルム層厚約40〜60μ m)、80℃で45分間及び室温で16時間乾燥させ、サンドペーパーP800 及び偏心研磨機(Excenterschleifer)を用いて湿潤で研磨する。引き続き、ヒ ドロキシル基含有ポリエステル、セルロースアセトブチレート、ワックス及びメ ラミン樹脂をベースとする市販の慣用のメタリック下塗りラッカー(Glasu rit社(ミュンスター在)の商品下塗りラッカーAE54M99/9 マスタ ーカラー 超微細アルミニウム(Aluminuim superfein))80部と、ヒドロキシ ル基含有ポリエステル、セルロースアセトブチレート、ワックス及びメラミン樹 脂をベースとする更なる市販の慣用の下塗りラッカー (Glasurit社(ミュンスター在)の商品下塗りラッカーAE54M55 2 マスターカラー ヘリオブルー(Helioblau))20部とからの混合物からの 下塗りラッカーを、差し当たり1吹き付け工程分(Spritzgang)を施与し、5分 間の中間曝気時間の後に第2の吹き付け工程分を施与する(吹き付け圧力その都 度4〜5バール)ことにより施与する。下塗りラッカーの乾燥フィルム層厚は、 約20μmである。30分間の曝気時間の後に、差し当たり1吹き付け工程分を 施与し、3分間の中間曝気時間の後に第2の吹き付け工程分を施与する(吹き付 け圧力その都度4〜5バール)ことにより、クリアラッカーを施与する。次いで 、これらの板を、実施される試験に応じて種々の条件下に乾燥させる。クリアラ ッカーの乾燥フィルム層厚は、約50〜80μmである。 生じる被覆の試験の結果を第4表中に示す。 第4表に関する注釈 第4表中に記載の試験は、下記のように実施する: DIN6174による色調: 規格光種(Normlichtart)D 3測角装置MMK111(Datacolor社) マスターカラーとして、BASF L+F 社(ミュンスター−ヒルトルプ、 ドイツ在)の54列(Reihe)の市販のマスターカラーの混合物を使用した。5 4M99/9 マスターカラー アルミニウム超微細80重量部及び54M55 2 マスターカラー ヘリオブルー 20重量部の混合物を使用した。試験ラッ カーを薄鋼板40×60cm上に、項目II.6.下の記載と同様に施与し、60 ℃で30分間乾燥させる。室温で24時間貯蔵の後に、色調試験を実施する。こ れらの板をネオンランプ オスラム ユニバーサル白(Neonlampe Osram Univers al weiss)の下で評価する: 1.上からの視点(Aufsicht):板を垂線に対して約20°の角度で、標準板 (例1の、本発明によるクリアラッカーで被覆された)と比較する。 2.斜めの視点(Schraegsicht):板を垂線に対して約70°の角度で、標準 板(例1の、本発明によるクリアラッカーで被覆された)と比較する。 評価: 上からの視点と斜めの視点との間の明/暗変化(Hell/Dunkelwechsel)は、で きるだけ顕著であるべきで ある。試験クリアラッカーを有する板が、標準板と同じ又はより大きい明度を有 する場合には、上からの視点は正常である。試験クリアラッカーを有する板が、 標準板と同じ又はより低い明度を有する場合には、斜めの視点は正常である。 高圧清浄器を用いる接着試験: 高圧清浄器 圧力80バール 流過量800リットル/時 温度:冷 ノズルと試験板との距離:5cm 試験ラッカーを薄鋼板40×60cm上に、項目II.6.下の記載と同様に施 与し、60℃で30分間乾燥させる。室温で7日間貯蔵の後に、ナイフを用いて 辺の長さ10cmを有する三角形1個をラッカー層を貫いて切断した。この切断 は基材まで行われなければならない。引き続き、三角形の側面に、高圧清浄器噴 射(Hochdruckreinigerstrahl)をその都度10秒間かける。 評価:この三角形上に、網目幅1/2インチ(1.3cm)及び縁の長さ合計 6インチ(15.4cm)を有する、正方形に切断された金属格子をおく(正方 形144個)。その中でクリアラッカーと下塗りラッカーとの間の接着損失が生 じている各正方形を数える。 無塵性: ラッカーの吹き付けの後の約15分後に、板に角のところで小さな試験用海砂 (3〜4g)を撒く。次いで、この板の縁を30cmの高さから突き当てる(自 由落下)。砂の接着が存在しない場合に、無塵性が得られる。この試験は、その 都度15分後に繰り返し、無塵性の達成の直前に繰り返し間隔を5分までに短縮 する。 無接着性: 無塵性の達成の後の約20分後に、塗装された板に紙片約3cm2を載せる。 この紙上に、硬質プラスチックからの小プレートを載せ、次いで100gの重り を載せる。正確に1分の後に、無塵性に関する試験の際と同様に、この紙がなお 接着しているかを試験する。この試験は、その都度15分後に繰り返し、無接着 性の達成の直前に繰り返し間隔を5分までに短縮する。 耐ガソリン性: 上記と同様に、クリアラッカーを、上記の充填剤及び下塗りラッカーで被覆さ れている、燐酸処理された被覆された薄鋼板上に施与し、室温で乾燥させる。室 温で24時間の貯蔵の後に、初めて耐ガソリン性を試験する。 実施:裏面に格子形構造を有する、スーパーガソリン(無鉛)1mlに含浸さ れた脱脂綿パッド(濾過度(Filtergrad)、タイプT950、寸法2.3、Se itz社)をラッカー層上に置き、重り100gを用い て5分間荷重をかける。その後に、ラッカー表面の膨張(Anquellung)により引 き起こされる構造を視覚的に評価する:印しなし、印し有り、非常に軽く印し有 り、軽く印し有り、印し有り、強く印し有り、非常に強く印し有り。その後にガ ソリン試験が正常である、即ち印しが目に見えない日数で、室温での貯蔵の期間 を示す。 粘度: 粘度は、その都度、DIN4−カップ(DIN4-Becher)中で20℃で流出時間 として測定する。 ボルボ亀裂(Volvo Crack)試験: 1サイクルの試験条件: 炉中で50℃で4時間 35℃及び相対空気湿度95〜100%で2時間 35℃及び相対空気湿度95〜100%及び二酸化硫黄2リットルで2時間 冷凍庫中−30℃で16時間 板を水で洗浄及び乾燥 評価: DIN53209によるブリスター発生度 亀裂 ASTM D660 III.試験結果の要約 例1〜6の被覆剤は、良好な上塗りラッカー状態、高い硬度及び高い光沢を有 する被覆をもたらす。更に、良好な透明性及び下塗りラッカーが溶けないことが 有利である。 例1のクリアラッカーE1は、良好な乾燥で充分な接着性を示す。下塗りラッ カーの明/暗変化は良好である。これに対して、比較例1のクリアラッカーV1 は、より劣る乾燥、より劣る耐ガソリン性及び下塗りラッカーの容易な溶解(An loesung)を示す。明/暗変化は、もはや充分ではない。 例2のクリアラッカーE2は、例1のクリアラッカーと比べて顕著により良好 な接着性を示す。下塗りラッカーの明/暗変化は良好である。但し、乾燥は、例 1及び比較例V1のクリアラッカーのそれよりも長い。 例E5のクリアラッカーは、接着性では、例E1〜E4のそれよりも劣る。但 し、接着性は、比較例V3のクリアラッカーのそれよりも顕著に良好である。こ こで、下塗りラッカーの明/暗変化は、比較例3のそれよりも良好である。 例3のクリアラッカーは、例1のクリアラッカーと比べて顕著により良好な接 着性を示す。下塗りラッカーの明/暗変化は良好である。但し、乾燥は、例1及 び比較例V1のクリアラッカーのそれよりも長い。 比較例V2のクリアラッカーは、充分な接着性を示す。これに対して、下塗り ラッカーの明/暗変化は充分ではない。 例4のクリアラッカーの明/暗変化は良好であり、 接着性は、例1のクリアラッカーのそれよりも顕著に良好である。 例E6のクリアラッカーは、例E1〜E4のそれよりも劣る接着性を示すが、 これは、比較例V3のクリアラッカーの接着性と比べて顕著に改良されている。 下塗りラッカーの明/暗変化は良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08G 18/62 (72)発明者 ハインツ−ペーター リンク ドイツ連邦共和国 D−48153 ミュンス ター ローエフェナーヴェーク 44 (72)発明者 ウーヴェ マイゼンブルク ドイツ連邦共和国 D−47259 ドゥイス ブルク イム ヘッシェグルント 102

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.A)KOH40〜200mg/gのOH価、KOH20〜100mg/gの 酸価を有する水で希釈可能な、ヒドロキシル基及びカルボキシル基を有するポリ アクリレート樹脂(A)及び B)架橋剤としてのポリイソシアナート成分(B)を含有する水性二成分−ポ リウレタン−被覆剤において、成分(A)は、ヒドロキシル基含有ポリアクリレ ート樹脂であり、これは、有機溶剤又は溶剤混合物中で、重合開始剤少なくとも 1種の存在下に、 (a1) (a2)、(a3)、(a4)及び(a6)とは異なり、(a2) 、(a3)、(a4)、(a5)及び(a6)と共重合可能な、(メタ)アクリ ル酸と環式脂肪族C6〜C10アルコールとからの実質的にカルボキシル基不含 のエステル(シクロヘキシルメタクリレートを除く)又はこのようなモノマーの 混合物、 (a2) (a1)、(a3)、(a4)及び(a6)とは異なり、(a1) 、(a3)、(a4)、(a5)及び(a6)と共重合可能な、実質的にカルボ キシル基不含の(メタ)アクリル酸エステル又はこのようなモノマーの混合物、 (a3) 1分子当たり少なくとも1個のヒドロキシル基を有し、実質的にカ ルボキシル基不含であ る、(a1)、(a2)、(a4)、(a5)及び(a6)と共重合可能なエチ レン性不飽和モノマー又はそのようなモノマーの混合物、 (a4) 場合により、1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分 枝しているモノカルボン酸のビニルエステル1種以上及び/又はアクリル酸及び /又はメタクリル酸と1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分枝し ているモノカルボン酸のグリシジルエステルとの反応生成物少なくとも1種又は この反応生成物の代わりの均等量のアクリル酸及び/又はメタクリル酸(これら は重合の間又は後に1分子当たりC−原子数5〜18を有するα−位で分枝して いるモノカルボン酸のグリシジルエステルと反応される)、 (a5) 1分子当たり少なくとも1個のカルボキシル基を有する、(a1) 、(a2)、(a3)、(a4)及び(a6)と重合可能な、エチレン性不飽和 モノマー又はこのようなモノマーの混合物及び (a6) 場合により、(a1)、(a2)、(a3)、(a4)及び(a5 )と重合可能で、(a1)、(a2)、(a3)及び(a4)とは異なる、実質 的にカルボキシル基不含の、エチレン性不飽和モノマー又はこのようなモノマー の混合物 を重合させ、この重合の終了後に、得られたポリアクリレート樹脂を、場合に より少なくとも部分的に 中和し、水中に分散させ、この際、(a1)、(a2)、(a3)、(a4)、 (a5)及び(a6)の種類及び量を、ポリアクリレート樹脂(A)が所望のO H価及び酸価を有するように選択することにより得られるものであることを特徴 とする、水性二成分−ポリウレタン−被覆剤。 2.成分(a3)として、少なくとも部分的に、その都度のモノマーの単独重合 の際に−20℃〜+6℃又は+50℃〜80℃のガラス転移温度を有するポリア クリレート−及び/又はポリメタクリレート樹脂を生じるモノマーのみ又はモノ マーの混合物が使用されている、請求の範囲1に記載の被覆剤。 3.成分(a2)は、成分(a2)の単独重合の際に−70℃〜+120℃のガ ラス転移温度を有するポリアクリレート−及び/又はポリメタクリレート樹脂が 得られるように選択されている、請求の範囲1又は2に記載の被覆剤。 4.成分(a2)は、n−ブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、t −ブチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、i−ブチルメタクリレート 、i−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、2− エチルヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルメ タクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、ステアリル アクリレー ト、エチルトリグリコールメタクリレート、フルフリールメタクリレート及びフ ルフリールアクリレートから選択されている、請求の範囲1から3のいずれかに 記載の被覆剤。 5.成分(a1)は、シクロヘキシルアクリレート、イソボルニルメタクリレー ト、イソボルニルアクリレート、4−t−ブチルシクロヘキシルアクリレート及 び/又は4−ブチルシクロヘキシルメタクリレートから、かつ有利には4−t− ブチルシクロヘキシルアクリレート及び/又は4−ブチルシクロヘキシルメタク リレートから選択されている、請求の範囲1から4のいずれかに記載の被覆剤。 6.アクリレート樹脂は、 (a1) 成分(a1)5〜80重量%、有利に5〜30重量%、 (a2) 成分(a2)5〜80重量%、有利に5〜30重量%、 (a3) 成分(a3)10〜60重量%、有利に10〜40重量%、 (a4) 成分(a4)0〜20重量%、有利に0〜15重量%、 (a5) 成分(a5)1〜15重量%、有利に2〜8重量%及び (a6) 成分(a6)0〜40重量%、有利に0〜30重量% (ここで、成分(a1)〜(a6)の重量配分の合計はその都度100重量% である)から得られる、請求の範囲1〜5のいずれかに記載の被覆剤。 7.ポリアクリレート樹脂は、数平均分子量Mn1000〜7000、有利に1 800〜5000を有し、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比5.0以 下、有利に1.8〜4.0、及び/又は60〜140mgKOH/gのOH−価 及び/又は25〜50mgKOH/gの酸価を有する、請求の範囲1から6のい ずれかに記載の被覆剤。 8.被覆剤は、架橋剤(B)として、ジイソシアナート及び/又はポリイソシア ナート少なくとも1種、有利に、イソシアヌレート基含有ジ−及び/又はポリイ ソシアナート少なくとも1種を含有する、請求の範囲1から7のいずれかに記載 の被覆剤。 9.アクリレート樹脂(A)とは異なる結合剤少なくとももう1種、有利に、( A)とは異なる水で希釈可能な又は水溶性のポリアクリレート樹脂及び/又はポ リウレタン樹脂及び/又はポリエステル樹脂及び/又はポリアルキド樹脂及び/ 又はエポキシド樹脂エステル少なくとももう1種を含有する、請求の範囲1から 8のいずれかに記載の被覆剤。 10. (1)基材表面上に着色された下塗りラッカーを施与し、 (2)工程(1)で施与された下塗りラッカーからポリマー塗膜を形成させ、 (3)こうして得られた下塗り層の上に、 (A)水で希釈可能なヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂及び (B)架橋剤としてのポリイソシアナート成分を含有する透明な上塗りラッ カーを施与し、かつ引き続き、 (4)下塗りラッカー層と上塗りラッカー層とを一緒に硬化させる方法により 、基材表面上に多層の保護性及び/又は装飾性の被覆を製造する方法において、 上塗りラッカーとして、請求の範囲1から9のいずれかに記載の被覆剤を使用す ることを特徴とする、基材表面上に多層の保護性及び/又は装飾性の被覆を製造 する方法。 11.自動車修理塗装の分野での、殊に上塗りラッカーとしての、請求の範囲1 から9のいずれかに記載の被覆剤の使用。
JP51501796A 1994-11-07 1995-10-28 水性二成分−ポリウレタン−被覆剤、その製造及び多層塗膜の製造法 Expired - Fee Related JP4159600B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4439669.4 1994-11-07
DE4439669A DE4439669A1 (de) 1994-11-07 1994-11-07 Wäßriges Zweikomponenten-Polyurethan-Beschichtungsmittel, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung in Verfahren zur Herstellung einer Mehrschichtlackierung
PCT/EP1995/004234 WO1996014348A1 (de) 1994-11-07 1995-10-28 Wässriges zweikomponenten-polyurethan-beschichtungsmittel, verfahren zu seiner herstellung und seine verwendung in verfahren zur herstellung einer mehrschichtlackierung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10508338A true JPH10508338A (ja) 1998-08-18
JP4159600B2 JP4159600B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=6532641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51501796A Expired - Fee Related JP4159600B2 (ja) 1994-11-07 1995-10-28 水性二成分−ポリウレタン−被覆剤、その製造及び多層塗膜の製造法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US5876802A (ja)
EP (1) EP0791025B1 (ja)
JP (1) JP4159600B2 (ja)
KR (1) KR970707197A (ja)
AT (1) ATE211152T1 (ja)
BR (1) BR9509621A (ja)
DE (2) DE4439669A1 (ja)
ES (1) ES2169769T3 (ja)
WO (1) WO1996014348A1 (ja)
ZA (1) ZA959032B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008511740A (ja) * 2004-08-30 2008-04-17 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー アクリレートコポリマーに基づく水性塗料組成物
JP2009165980A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Nissan Motor Co Ltd 複層塗膜形成方法
JP2011153312A (ja) * 2002-08-16 2011-08-11 Bayer Ag 塗料組成物としての水性結合剤分散液
JP2018178082A (ja) * 2017-04-20 2018-11-15 関西ペイント株式会社 多成分型の水性下塗塗料組成物及び塗装方法

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19528878A1 (de) * 1995-08-05 1997-02-06 Herberts Gmbh Wäßrige Überzugsmittel unter Verwendung von Polyalkylenglykoldialkylethern und Verfahren zur Mehrschichtlackierung
DE19535603A1 (de) * 1995-09-25 1997-03-27 Basf Lacke & Farben 3-Komponenten-Beschichtungsmittel mit hoher Lösemittelbeständigkeit und hoher Abklebfestigkeit
DE19741554B4 (de) * 1997-09-20 2005-04-14 Basf Coatings Ag Härtbare Beschichtungszusammensetzung sowie Verfahren zur Herstellung eines schützenden Überzugs
DE19805004C2 (de) * 1998-02-07 2000-05-31 Herberts Gmbh Wäßrige Überzugsmittel, ihre Herstellung und Verwendung bei der Herstellung von Mehrschichtlackierungen
DE19814061A1 (de) 1998-03-30 1999-10-07 Bayer Ag Copolymerisatdispersionen, Bindemittelkombinationen auf Basis der Copolymerisatdispersionen, ein Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
JP2000000517A (ja) * 1998-06-15 2000-01-07 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜補修塗装法
DE19903391A1 (de) 1999-01-29 2000-08-03 Bayer Ag Wäßriges Überzugsmittel, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
US6342558B1 (en) 1999-11-17 2002-01-29 Basf Corporation Waterborne primer with improved chip resistance
US6437036B1 (en) 1999-11-17 2002-08-20 Basf Corporation Waterborne primer with improved chip resistance
JP2001240791A (ja) * 2000-02-25 2001-09-04 Nippon Paint Co Ltd 複合塗膜形成方法
US20030134970A1 (en) * 2002-01-17 2003-07-17 Basf Corporation Basecoat coating composition having low volatile organic content and composite coating prepared therefrom
CN100338111C (zh) * 2002-06-12 2007-09-19 中国科学院成都有机化学研究所 一种双疏性聚氨酯—聚丙烯酸酯微乳液及其制备方法
US20050070619A1 (en) * 2003-09-26 2005-03-31 Miller John William Blowing agent enhancers for polyurethane foam production
CA2490583A1 (en) * 2003-12-19 2005-06-19 Nippon Shokubai Co., Ltd. Acrylic resin composition dispersed in water
EP2024455B1 (en) * 2006-05-16 2018-04-04 Coatings Foreign IP Co. LLC Highly productive coating composition for automotive refinishing
US9828597B2 (en) 2006-11-22 2017-11-28 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Biofunctional materials
US8206827B2 (en) * 2007-03-15 2012-06-26 Nanovere Technologies, Llc Dendritic polyurethane coating
US8568888B2 (en) 2007-03-15 2013-10-29 Nanovere Technologies, Inc. Dendritic polyurethane coating
US9234068B2 (en) * 2007-10-02 2016-01-12 The Hong Kong University of Science and Technologhy Method for preparing aqueous polyacrylate modified polyurethane dispersions
AU2008343024B2 (en) * 2007-12-20 2013-10-24 Coatings Foreign Ip Co. Llc Process for producing a multilayer coating
US8796009B2 (en) 2010-06-21 2014-08-05 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Clearcoat containing thermolysin-like protease from Bacillus stearothermophilus for cleaning of insect body stains
US9388370B2 (en) 2010-06-21 2016-07-12 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Thermolysin-like protease for cleaning insect body stains
US10988714B2 (en) 2010-06-21 2021-04-27 Regents Of The University Of Minnesota Methods of facilitating removal of a fingerprint from a substrate or a coating
US11015149B2 (en) 2010-06-21 2021-05-25 Toyota Motor Corporation Methods of facilitating removal of a fingerprint
US9121016B2 (en) 2011-09-09 2015-09-01 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Coatings containing polymer modified enzyme for stable self-cleaning of organic stains
ES2559654T3 (es) 2011-09-15 2016-02-15 Covestro Deutschland Ag Procedimiento de producción continua de una dispersión acuosa de resina de poli(met)acrilato
EP2756017B1 (en) 2011-09-15 2015-10-21 Bayer Intellectual Property GmbH Method for the continuous production of water-dispersible vinyl polymers
MX2014007301A (es) * 2011-12-22 2014-07-30 Bayer Ip Gmbh Dispersiones de copolimeros de poliacrilato bajas en disolvente.
CN103319680B (zh) * 2013-07-08 2015-04-15 中国海洋石油总公司 阳离子-非离子型水性聚氨酯-聚丙烯酸酯复合乳液的制法
WO2017037123A1 (en) * 2015-08-31 2017-03-09 Byk-Chemie Gmbh Copolymers containing polysiloxane macromonomer units, process of their preparation and their use in coating compositions and polymeric moulding compounds
WO2021007125A1 (en) * 2019-07-05 2021-01-14 Board Of Trustees Of Michigan State University Omniphobic compatibilizers for clear coatings, related articles, and related methods

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3861425A (en) * 1971-12-06 1975-01-21 Owens Corning Fiberglass Corp Coating composition
US4079028A (en) * 1975-10-03 1978-03-14 Rohm And Haas Company Polyurethane thickeners in latex compositions
DE3800389A1 (de) * 1988-01-09 1989-07-20 Bayer Ag Wasserverduennbare bindemittel, ein verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
DE3829587A1 (de) * 1988-09-01 1990-03-15 Bayer Ag Beschichtungsmittel, ein verfahren zu ihrer herstellung und die verwendung von ausgewaehlten zweikomponenten-polyurethansystemen als bindemittel fuer derartige beschichtungsmittel
US5275847A (en) * 1988-09-28 1994-01-04 Basf Lacke+Farben Aktiengesellschaft Process for producing a multi-layer coating using aqueous coating compound aqueous coating compounds
JP2961804B2 (ja) * 1990-04-18 1999-10-12 大日本インキ化学工業株式会社 塗料用樹脂組成物
DE4132430A1 (de) * 1991-09-28 1993-04-01 Basf Lacke & Farben Waessrige lacke und verfahren zur herstellung von automobildecklackierungen
US5279862A (en) * 1991-10-21 1994-01-18 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for refinishing clear coat/color coat finish
DE4226270A1 (de) * 1992-08-08 1994-02-10 Herberts Gmbh Wasserverdünnbares Beschichtungsmittel auf Basis von Polyacrylaten und Polyisocyanaten
DE4322242A1 (de) * 1993-07-03 1995-01-12 Basf Lacke & Farben Wäßriges Zweikomponenten-Polyurethan-Beschichtungsmittel, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung in Verfahren zur Hestellung einer Mehrschichtlackierung
DE4407415A1 (de) * 1994-03-05 1995-09-07 Basf Lacke & Farben Beschichtungsmittel auf Basis eines hydroxylgruppenhaltigen Polyacrylatharzes und seine Verwendung in Verfahren zur Herstellung einer Mehrschichtlackierung

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011153312A (ja) * 2002-08-16 2011-08-11 Bayer Ag 塗料組成物としての水性結合剤分散液
JP2008511740A (ja) * 2004-08-30 2008-04-17 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー アクリレートコポリマーに基づく水性塗料組成物
JP2009165980A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Nissan Motor Co Ltd 複層塗膜形成方法
JP2018178082A (ja) * 2017-04-20 2018-11-15 関西ペイント株式会社 多成分型の水性下塗塗料組成物及び塗装方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1996014348A1 (de) 1996-05-17
ES2169769T3 (es) 2002-07-16
US5876802A (en) 1999-03-02
ZA959032B (en) 1996-05-27
KR970707197A (ko) 1997-12-01
JP4159600B2 (ja) 2008-10-01
DE59509973D1 (de) 2002-01-31
ATE211152T1 (de) 2002-01-15
DE4439669A1 (de) 1996-05-09
EP0791025A1 (de) 1997-08-27
BR9509621A (pt) 1998-01-06
EP0791025B1 (de) 2001-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10508338A (ja) 水性二成分−ポリウレタン−被覆剤、その製造及び多層塗膜の製造法におけるその使用
CA2165088C (en) Aqueous two-component polyurethane coating composition, process for its preparation, and its use in processes for the production of a multicoat finish
JP3027192B2 (ja) 水性ラッカー及び自動車上塗り塗装の製法
EP0304817B1 (en) Non-yellowing coating composition based on a hydroxy component and an anhydride component and utilization in a process of coating
US20060047065A1 (en) Aqueous coating compositions based on acrylate copolymers
JPH09509692A (ja) 架橋可能であってヒドロキシル基を有するポリ(メタ)アクリレート樹脂を基とする被覆剤
AU710473B2 (en) Coating composition based on a hydroxyl-containing polyacrylate resin and its use in processes for the production of a multilayer coating
JP2001524135A (ja) 分枝鎖状ヒドロキシル基含有ポリエステル変性ポリアクリレート樹脂をベースとする被覆剤及び多層塗装の製法でのその使用
JPH0657197A (ja) コーティング組成物及び多層コーティング製造方法におけるその使用
JPH09509691A (ja) ポリ(メタ)アクリル樹脂を基礎とするイソシアネート架橋可能な被覆剤
KR19990028888A (ko) 코팅 물질과 그의 용도 및 다중 코팅 제조 방법
JP2000507290A (ja) 水性二成分系ポリウレタン塗料、その製法、仕上げ塗料又は透明塗料としての使用、及びプラスチック塗装のための使用
JP3825684B2 (ja) ヒドロキシ官能性(メタ)アクリレート共重合体に基づく塗料
JP2004263172A (ja) 多層コーティングを調製するためのコーティング剤および方法
JPH08501825A (ja) 基体の多層ラッカーコーティングのための方法
JP2769188B2 (ja) 上塗用塗料組成物
JPS59149959A (ja) 自動車補修塗料用樹脂組成物
JP2880980B2 (ja) エマルション樹脂組成物の製造方法
JPH0436365A (ja) 上塗用塗料組成物
CN103242491A (zh) 具有接枝的共聚臂的接枝共聚物、其制备及用途
JP2880979B2 (ja) エマルション樹脂組成物
JP2880978B2 (ja) エマルション樹脂組成物の製造方法
JPH07196949A (ja) 塗膜の形成方法
JPH061949A (ja) 被覆用組成物
MXPA99000718A (en) Coating composition based on polyester modified polyester resin, branched, containing hydroxyl and use in procedures to produce a multip layer painting system

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050715

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050804

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070712

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071114

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071205

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees