JPH0436365A - 上塗用塗料組成物 - Google Patents

上塗用塗料組成物

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JPH0436365A
JPH0436365A JP14222990A JP14222990A JPH0436365A JP H0436365 A JPH0436365 A JP H0436365A JP 14222990 A JP14222990 A JP 14222990A JP 14222990 A JP14222990 A JP 14222990A JP H0436365 A JPH0436365 A JP H0436365A
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JP
Japan
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component
integer
blocked
polyisocyanate compound
coating film
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Pending
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JP14222990A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Nagasao
永棹 勉
Hajime Sukejima
肇 祐島
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、上塗用塗料組成物に関し、さらに詳しくは、
耐スリキズ性に優れ、さらには耐汚染性にも優れた塗膜
形成し得る上塗用塗料組成物に関する。
(従来の技術及びその課題) 従来、自動車外板等に塗装された上塗塗膜は、走行中に
砂やホコリ等との衝突、又は洗車ブラシ等による摩擦等
によってスリキズがつき易く、特°に黒、紺、褐色等の
濃彩色塗膜においてスリキズ発生が非常に目立ち易く、
また上記上塗塗膜は、屋外でスス等の汚れがつき易く、
自動車塗装等外観が非常に重視される分野では非常に大
きな問題となっている。
そのためこれらの問題を解決するため、種々検討がなさ
れてきてえおり、例えば塗膜の耐スリキズ性を改善する
方法としては、 ■ 塗膜を例えば鉛筆硬度で4H以上に硬くして、擦過
に対する抵抗性を増し、スリキズがっがないようにする
方法。
■ 擦過の負荷を塗膜のエネルギー弾性変形として受は
止め、負荷がなくなれば、変形が回復することによりス
リキズがつかなくする方法。
■ 塗膜表面の摩擦係数を低くし、塗膜への接触物を滑
らせてスリキズがつかないようにする方法。
などが挙げられる。
しかしながら、上記■では物性の良好な4H以上の硬質
有機系塗膜を形成することは困難であり、仮に塗膜を形
成できたとしても該塗膜は可撓性に°乏しく、内部応力
が大きくヒビワレが発生しやすい等の欠点を有しており
、■では一般塗膜を軟質にするため、スリキズはつきに
くいが屋外放置によってスス等の汚染物がつきやすいと
いう欠陥があった。また■では塗膜表面の摩擦係数は、
塗膜表面に配向して摩擦係数を低くするような物質の添
加により容易に下げられるが、この方法は該物質が塗膜
表面から失われた時点でスリキズ防止効果はなくなり、
持続性が極めて短いという問題があった。
また一方、塗膜の耐汚染性を改善する方法としては、 ■′撥水性、撥油性等の特性を有する市販の含フツ素樹
脂を使用し耐汚染性を向上させる方法。
■゛塗膜鉛筆硬度で4H以上に硬くして、気温上昇によ
る塗膜軟化を少なくし、汚染物資の付着を可能なかぎり
少なくする方法。
■゛有機変性ポリシロキサンなどのような添加剤を使用
することにより、塗膜表面にスノップ性をもたせて耐汚
染性を向上させる方法。
■゛ポリシロキサンポリマーどのような無機ポリマーを
使用することにより、耐汚染性を向上させる方法。
などが挙げられる。
しかしながら塗膜の耐スリキズ性と耐汚染性を両立させ
るためには、上記■゛では耐汚染性は得られてもフッ素
樹脂では充分な耐スリキズ性を得ることは困難であり、
■−では耐スリキズ性の良好な4H以上の硬質有機塗膜
を形成することは難しい。また■−の方法では該物質が
塗膜表面から失われた時点で耐汚染性は低下し持続性が
極めて短いという問題がある。また■−の方法では耐汚
染性は優れても該塗膜は可撓性に乏しく、内部応力が大
きくヒビワレが発生しやすい等の欠陥を有するという問
題があった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の問題点がなく、その他、塗膜の物
理的及亜化学的性能、平滑性、鮮映性等をなんら低下さ
せることなく耐スリキズ性と耐汚染性を改善できる上塗
用塗料組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定
のアクリル樹脂とポリシロキサン変性ポリイソシアネー
ト化合物を必須成分とし、必要に応じて無黄変型ポリイ
ソシアネート化合物を配合してなる上塗用塗料組成物が
上記目的を達成できることを見出し本発明を完成するに
至った。
すなわち本発明は、 (A)一般式(1) (式中、R7、R2、R1およびR,+よHもしくはC
Hs、RsはH,CHsもしくはCH2CHsを示し、
kはO〜2の整数、lは0〜3の整数、mはO〜3の整
数およびnは1〜5の整数であってかつ1とmの和が3
以下である。)で表される構造単位を5〜60重量%含
有し、かつ水酸基価が100〜250 mgK(H1/
gであるアクリル共重合体、および (B)ブロックされているか、又はあるいはブロックさ
れていないイソシアネート基を有するポリシロキサン変
性ポリイソシアネート化合物、および必要に応じて (C)ブロックされているか、又はブロックされていな
いイソシアネート基を有する無黄変型ポリイソシアネー
ト化合物、 を配合してなり、かつ(A)成分中の水酸基と(B)成
分(あるいは必要に応じて(C)成分を使用する場合に
は(B)成分および(C)成分)中のイソシアネート基
との比率が、[イソシアネート基]/[水酸基]の当量
比で0. 5〜2であ、ることを特徴とする上塗用塗料
組成物に関するものである。
本発明組成物における(A)成分は、前記一般式(1)
で表される構造単位を5〜60重量%含有し、カッ水酸
基価b< 100〜250 mgl[OTl/g テあ
るアクリル共重合体である。
上記の構造単位を導入するためには、(メタ)アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、の
ごとき水酸基含有アクリル系モノマーにε−カプロラク
トン、β−メチル−δ−バレロラクトン、γ−バレロラ
クトン、δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン、γ
−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロ
ラクトンなどのラクトン類を1〜5モル付加したラクト
ン変性アクリルモノマーを共重合せしめればよい。かか
るモノマーの一部は市販されている。
例えば、ダイセル化学工業(株)の製品としてプラクセ
ルFA−1(アクリル酸2−ヒドロキシエチル1モルに
ε−カプロラクトン1モルを付加したモノマー)、プラ
クセルFA−4(アクリル酸2−ヒドロキシエチル1モ
ルにε−カプロラクトン4モルを付加したモノマー)、
プラクセルFM−1、プラクセルFM−3、プラクセル
FM−5(メタクリル酸2−ヒドロキシエチル1モルに
ε−カプロラクトンをそれぞれ1モル、3モル、5モル
付加したモノマー)、ユニオンカーバイト社(米)の商
品としてTONE  M−100(アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル1モルにε−カプロラクトン2モルを付加
したモノマー)などがある。前記の構造単位を導入する
別の方法として、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルや、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルの共重
合体に前記のラクトン類を反応させる方法がある。
(A)成分を製造するために用いるモノマー類としでは
、前記のラクトン変性モノマーの他へ水酸基含有不飽和
モノマーやその他の不飽和単量体である公知のモノマー
が使用できる。すなわち、水酸基含有不飽和モノマーの
例としては2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレートなどのアクリル酸またはメ
タクリル酸の02〜CHヒドロキシアルキルエステル、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリブチレングリコールなどのポリエーテルポリオール
と(メタ)アクリル酸などの不飽和カルボン酸とのモノ
エステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリブチレングリコールなどのポリエーテル
ポリオールと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トなどの水酸基含有不飽和モノマーとのモノエーテル、
α、β−不飽和カルボン酸と、カージュラE10(シェ
ル石油化学(株)商品)やα−オレフィンエポキシドの
ようなモノエポキシ化合物との付加物、グリシジル(メ
タ)アクリレートと、酢酸、プロピオン酸、p−t−ブ
チル安息香酸、脂肪酸類のような一塩基酸との付加物、
無水マレイン酸、イタコン酸のごとき酸無水基含有不飽
和化合物と、エチレングリコール、1.6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール、などのグリコール類
とのモノエステル化物またはジエステル化物、ヒドロキ
シエチルビニルエーテルのごときヒドロキシアルキルエ
ーテル類、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ
)アクリレートの”ような塩素を含んだ水酸基含有不飽
和単量体などが挙げられる。 その他の不飽和単量体の
代表例を示せば、例えば、メチル(メタ)アクリレート
、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチ
ル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ
)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリ
デシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレ−ト等の(メタ)アクリル酸のC2〜cpsアルキ
ルまたはシクロアルキルエステル、スチレン、スチレン
誘導体、アクリロニトリル、アクリルアミド、ビニルト
ルエン、酢酸ビニル、グリシジルメタクリレート、アク
リル酸、メタクリル酸等が挙げられる。
上記および前記のモノマー類を共重合することによって
(A)成分のアクリル共重合体が得られるが、(A)成
分のアクリル共重合体の製造方法としては従来公知のア
クリル樹脂の製造方法を用いることができる。すなわち
溶液重合、非水ディスバージョン重合、塊状重合などの
重合方法をとりうるが、重合の容品さ、分子量調節の面
、塗料化するときの使い易さの面から溶液重合法が適し
ている。
(A)アクリル共重合体は一般式(1)で表される構造
単位を5〜60重量%、好ましくは10〜50ffIf
f1%含有する必要がある。一般式(I)で表される構
造単位が5重量%未満では、擦過の負荷をエネルギー弾
性変形として受は止められる塗膜にならず擦過の負荷に
よりスリキズがつきやすくなり、一方60重量%を越え
ると、スリキズはつきにくいが汚染物に汚染されやすく
なる。
また(A)成分のアクリル共重合体の水酸基価は100
〜250mgKO1’l/、g 、好ましくは120〜
200 mgKO+17Hの範囲にあることが必要であ
る。
水酸基価が100 mgKOIT/gより小さくなると
架橋成分であるポリイソシアネート化合物との架橋反応
点が不足し、耐スリキズ性が不十分となり、方250 
mgKOIT/gより大きくなると、水酸基が過剰とな
り塗膜の耐湿性、耐水性に悪影曽を及ぼすため好ましく
ない。
また(A)成分のアクリル共重合体は、炭素数6〜18
の一価アルコールのアクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エステルを共重合体成分中に10〜70重量%
含有することが、仕上がり外観の点から好ましい。また
(A)成分のアクリル共重合体が溶液重合法によって得
られた場合、アクリル共重合体のlff1平均分子量は
好ましくは6000〜40000、より好ましくCより
000〜30000の範囲であることが望ましLX0重
量平均分子量が6000よりも小さくなると、塗膜の耐
久性が低下する傾向があり、一方40000よりも大き
くなると、塗装作業性が低下し、仕上がり外観、特に鮮
映性が低下する傾向がある。
また、(A)成分であるアクリル共重合体のガラス転移
温度は塗膜の耐スリキズ性、耐汚染性および塗膜硬度の
点から、好ましくは一20〜80℃、より好ましくは一
10〜40℃の範囲であることが望ましい。
本発明において(B)成分は、ブロックされているか、
又はブロックされていないインシアネト基を有するポリ
シロキサン変性ポリイソシアネト化合物であり、架橋剤
として働くものである。
かかる(B)成分は、1分子中に少なくとも2個以上の
イソシアネート基を有し、かつ骨格中にシロキサン結合
を有する構造のものが使用でき、例えば、下記一般式(
II)で表されるポリシロキサン変性ポリイソシアネー
ト化合物などが使用できる。
〇 R1は−(CH2) 、−0−C−N−1R4は0■ C−NH−(CITz)6− (cyt2)6−N            もしくは
\ C−NH−(CH2)6− 曹 0    0     (CH2)6−協/ −N l\ −(CL)6N    C=0   を示し、\/ −N 〃1−4 0     (CT12)、。
kは1〜10の整数、lは1〜12の整数を示す。) かかる化合物の具体例としては、エフ力86、エフ力8
8(いずれもエフカケミカルズ社製)などが挙げられる
本発明において上記(A)成分および(B)成分に、必
要に応じて(C)成分の無黄変型ポリイソシアネート化
合物を配合することができる。かかる(C)成分として
は、塗料分野で従来公知の無黄変型ポリイソシアネート
化合物が使用でき、例えばヘキサメチレンジイソシアネ
ート、トリメチルへキサメチレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート
等の無黄変型ポリイソシアネート化合物及びこれらのポ
リイソシアネート化合物の過剰量に、水、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、ヘキサントリオール、ヒマシ油等の低分子活性水素
含有化合物を反応させて得られる末端イソシアネート含
有化合物、これらポリイソシアネート化合物の重合体、
ビューレット体及びこれらのブロック化されていないポ
リイソシアネート化合物をイソシアネートブロック化剤
でブロック化したポリイソシアネート化合物が挙げられ
る。
イソシアネートブロック化剤としては、フェノール、m
−クレゾール、キシレノール、チオフェノール等のフェ
ノール類、メタノール、エタノール、ブタノール、2−
エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレング
リコールモノメチルエーテル等のアルコール類、カプロ
ラクタム、アセト酢酸エチル、マロン酸ジエチル等の活
性水素含有化合物を挙げることができる。
本発明組成物は、(A)成分および(B)成分を必須成
分とし、必要に応じて(C)成分を配合してなり、(A
)成分中の水酸基とCB)成分(あるいは必要に応じて
(C)成分を使用する場合には(B)成分および(C)
成分)中のイソシアネート基との比率が、[イソシアネ
ート基]/[水酸基]の当量比で0. 5〜2.01好
ましくは0.75〜1.5であることが必要である。こ
の当量比が0.5未満であると、架橋剤量が不足し、架
橋が不十分となるため、得られる塗膜の耐薬品性が劣り
、一方2を越えると、初期乾燥性が劣り、作業性が低下
したり、硬化後において未反応のポリイソシアネート成
分が多くなり塗膜硬度が低下するため好ましくない。
また(C)成分を架橋剤量として(B)成分と併用する
場合には、(B)成分中のイソシアネート基と(C)成
分中のイソシアネート基との比率が、[(B)イソシア
ネート基] / [(C)イソシアネート基]の当量比
で0.001以上、好ましくは0.01以上であること
が望ましい。この当量比が0.001未満であると、塗
膜に十分な撥水性が得られず、耐汚染性が低下するため
好ましくない。
本発明組成物は、上塗塗料として用いられるが、クリヤ
塗料であってもよく、顔料を含む着色塗料であってもよ
い。すなわち本発明組成物は、(A)成分および(B)
成分および必要に応じて配合する(C)成分以外に、さ
らに有機溶剤;アルミニウム粉やマイカ粉等のメタリッ
ク顔料、着色顔料などの顔料類;塗面調整剤、流動性調
整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、硬化触媒等の塗料添加
剤等を必要に応じて配合してもよい。
上記有機溶剤としては、(A)成分および(B)成分お
よび(C)成分を溶解もしくは分散し得るものがよく、
具体的には、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、キシレン
、トルエン等の炭化水素系、酢酸エチル、酢酸ブチル、
酢酸アミル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル等の
エステル類、ヘキシルエーテル、ジオキサン、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル等のエーテル系、メタ
ノール、エタノール、ブタノール、アミルアルコール、
2−エチルヘキシルアルコール、シクロへサノ〜ル等の
アルコール系、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘサノン、イソホロン等のケトン系、コ
スモ石油社製の商品名スフゾール31o1スワゾール1
000、スフゾール1500等の芳香族石油溶剤系等が
好適に使用できる。但しくB)成分および(C)成分の
ポリイソシアネート化合物がブロックされていないイソ
シアネート基を有する場合には、上記溶剤のうち水酸基
含有溶剤は好ましくない。
本発明組成物は、金属素材、プラスチック素材、木材な
どの素材に直接塗装してもよいが、これらの素材上にプ
ライマー塗装、電着塗装等を施したもの、及びこれらの
上にさらに中塗塗装を施したもの、中塗塗膜を介して、
または介さずに上塗ベースコートを施したものも被塗面
として使用され得る。
上記金属素材としては、具体的には鉄、銅、アルミニウ
ム、亜鉛もしくはこれらの合金、及びこれらの表面処理
板(リン酸鉄処理、リン酸亜鉛処理、クロメート処理等
)等が例示できる。また上記プラスチック素材としては
、具体的にはポリウレタン、ポリプロピレン、ポリカー
ボネート等が例示できる。
また、本発明組成物がその上に塗装される、上記ブライ
マー塗装、中塗塗装や上塗ベースコートに用いられる塗
料としては、既知のプラスチック用ないしは金属用塗料
が使用でき、具体的には、ニトロセルロース変性アクリ
ルラッカー、CAB(セルロース、アセテート、ブチレ
ート)変性アクリルラッカー、アクリルウレタン、ポリ
エステルウレタン等の塗料と、アミノ−アクリル系樹脂
、アミノ−アルキド系樹脂、アミノ−ポリエステル系樹
脂等をビヒクル主成分とする塗料等が例示できる。
これらの塗料の形態は、特に制限されず、有機溶液型、
非水分散型、水溶(分散)液量、粉体型、ハイソリッド
型等任意の形態のものが使用できる。
本発明組成物は、素材上又は素材上に形成した塗膜上に
塗装でき、常温硬化又は焼付硬化によって耐スリキズ性
および耐汚染性の優れた塗膜を形成できるが、本発明塗
料組成物がクリヤ塗料の場合には通常、着色顔料および
/又はメタリック顔料を含有する、上塗ベースコート塗
膜上に塗装・硬化される。
この場合、上塗ベースコート塗膜が未硬化ないしは半硬
化の状態で、この上に本発明塗料組成物を塗装し、つい
でベースコート塗膜と本発明塗料組成物を同時に焼付け
る、いわゆる2コート・1ベ一ク方式であってもよいし
、硬化したベースコー塗膜上に本発明塗料組成物を塗装
し、ついで常温硬化又は焼付硬化してもよい。
(発明の効果) 本発明組成物において、(A)成分は側鎖に末端水酸基
を有する開環ラクトン鎖を有しており、この末端水酸基
は立体障害などを受けにくく反応性が高いこと、開環ラ
クトン鎖自体が弾力性に富むものであることがら、架橋
成分であるイソシアネートと有効な三次元ネットワーク
状の硬化反応生成物を形成し、架橋間分子量が小さく、
回復性にすぐれた弾性的塗膜を形成する。その結果、擦
過の負荷に対しては塗膜は弾性体として対応し、破壊に
至らず、弾性変形として吸収し、負荷がなくなれば変形
は回復し、スリキズがつきにくくなる。また(B)成分
は、シロキサン部位を有することから、上記弾性体中に
組み込まれ、塗膜表面から失われることがないので、長
期にわたって撥水性を保持した塗膜を形成する。よって
屋外に放置されてもスス等の汚染物質がつきにくい、耐
汚染性に優れた塗膜となる。
従って特に耐スリキズ性、耐汚染性が要求される分野、
例えば自動車外板、家具類、建築外装材等の塗装に適し
ており、中でも自動車外板の塗装に適用するのが特に好
適である。また、自動車補修の分野にも好適に使用でき
る。
特に本発明の組成物を、スリキズが目立ちやすい濃彩色
仕上げに適用すると、その技術的効果を十分に発揮する
ものである。
(実施例) 以下、実施例及び比較例を掲げて本発明をより一層明ら
かにする。尚、特に断らない限り「部」及び「%」は、
それぞれrTnm部」、「ffr量%」を意味する。
水酸基含有共重合体の製造 製造例1 反応器に温度計、サーモスタット、攪拌機、還流冷却器
、滴下用ポンプを備えつけ、それに酢酸n−ブチル59
.5部を仕込み、攪拌しながら110℃まで昇温、保持
し、後記第1表に示す単量体100部と重合開始剤6部
との混合物を滴下用ポンプを利用して3時間かけて一定
速度で滴下した。滴下終了後30分間110℃に保ち、
攪拌を続けた。その後、追加触媒t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート0.5部を酢酸n−ブチル
10部に溶解させたものを30分間かけて一定速度で滴
下した。そして、滴下終了後120分間110℃に保持
し、反応を終了した。得られた水酸基含有共重合体溶液
は、不揮発分54.7%、ガードナー粘度にの均一で透
明な溶液であった。また重量平均分子量は10000.
水酸基価は120であった。
製造例2〜12 製造例1において、単量体およびm合間始剤の混合物お
よび追加触媒を第1表に示す配合とする以外は同様に行
ない水酸基含有共重合体溶液を得た。得られた共重合体
溶液および共重合体の性状値を第2表に示す。
実施例および比較例 製造例で得た共重合体溶液を用い、第3表に示す配合で
黒塗料用主剤を作成し、また第4表に示す配合でクリヤ
ー塗料用主剤を作成した。
第3表または第4表に示した黒塗料用主剤またはクリヤ
ー塗料用主剤と硬化剤であるポリイソシアネート化合物
(B)、  (C)とを第5表に示す配合で混合攪拌し
、黒塗料またはクリヤー塗料を作成した。
次いで、黒塗料またはクリヤー塗料をトルエン/キシレ
ン/酢酸エチル/酢酸ブチル−=50/20/10/2
0の組成のシンナーにて、黒塗料については15〜16
秒(フォードカップ#4/25℃)、クリヤー塗料につ
いては13〜14秒(フォードカップ#4/25℃)に
粘調し、室温(約25℃)にて冷延鋼板上に市販ラッカ
ープライマー層さらにこの上にラッカープライマーサー
フエーサー層を設けた工程板上にスプレー塗装しを行な
った後、塗板を20℃、湿度75%RTIの恒温恒湿室
中に20分間放置し、ついで60℃で30分間乾燥させ
、さらに上記恒温恒湿室中で7日間静置させたものを試
験板とし、試験に供した。
試験結果を第6表に示す。
尚、第6表における試験は下記方法に従って行った。
(1)鉛筆硬度 試験板を温度20℃、湿度75%RHの恒温恒湿室中に
てJIS  K  5400に準じて鉛筆引っかき試験
を行った。
(2)耐スリキズ性 ダルマクレンザ−(やま三商店製)と水を3=2で混合
し、研磨剤とする。試験機は、染色堅ろう度摩擦試験機
FR−II (スガ試験機(株)製)を用いた。前述の
研磨剤をネルに付着させ、500gの荷重をかけ試験板
の塗面を往tt[20回こすりつける。その後、塗面を
流水で洗浄し、自然乾燥後、その塗面の20度鏡面反射
率(20’G値)を測定する。次式によって、20°G
光沢保持率を計算し、その値から耐スリキズ性を評価し
た。
試験後の20°G値 20°G光沢保持率(%)         X100
試験前の20’ G値 ○:20°G光沢保持率光沢保持率 4二 △:   〃    20%以上、30%未満×エ  
 〃    20%未満 (3)耐汚染性 カーボンMA−100を汚染物質とし、これをネル付着
させ、試験板の塗面に軽くこすりつける。
20℃、75%Rnの恒温恒温室に24時間放置した後
、流水により洗浄する。塗膜の汚染度を目視判定により
行なった。
○:良好 O:少し汚れが残る。
X:かなり汚れが残る。
(4)促進耐候性 試験板をサンシャインウエザオメータにて1000時間
試験した後の塗面の変化を調べた。
Q:塗面にほとんど変化がない ×:塗面に水跡が認められ光沢低下が大きい(5)耐ワ
レ性 「70℃で1時間放置→20℃の水道水中に1時間浸漬
→−20℃で1時間放置」を1サイクルとして、試験板
に20サイクル連続して試験を行なった後の塗面状態を
調べた。
O:異常なし ×:全面にワレ発生 (6)耐ガソリン性 試験板を水平に固定し、4つ折りにしたガーゼ(50X
50鳳l)にレギュラータイプのガソリンを約5ccL
みこませ、そのまま3分間放置する。
その後、ガーゼを取り除き、ガソリンを別のガーゼでふ
きとった後の塗面の状態を観察する。
○:異常なし ×:塗面の光沢低下および軟化が発生 (7)耐水性 試験板を20℃の水道水に7日間浸漬した後の塗面状態
を調べた。
0:*常なし X;フクレ、白化発生 (8)光沢(20°G) 試験板塗面の20°鏡面反射率を20℃、75%R11
の恒温恒湿室中にて測定した。
(9)仕上り外観 塗膜の平滑性と塗り肌を目視判定した。
○:良好 O:少し肌あれ ×:かなり肌あれ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1,R_2,R_3,およびR_4,はH
    もしくはCH_3,R_5,はH,CH_3,もしくは
    CH_2CH_3,を示し、kは0〜2の整数、lは0
    〜34の整数、mは0〜3の整数およびn1〜5の整数
    であって、かつlとmの和が3以下である。)で表され
    る構造単位を5〜60重量%含有し、かつ水酸基価が1
    00〜250mgKOH/gであるアクリル共重合体、
    および (B)ブロックされているか、又はブロックされていな
    いイソシアネート基を有するポリシロキサン変性ポリイ
    ソシアネート化合物、 および必要に応じて (C)ブロックされているか、又はブロックされていな
    いイソシアネート基を有する無黄変型ポリイソシアネー
    ト化合物 を配合してなり、かつ(A)成分中の水酸基と(B)成
    分(あるいは必要に応じて(C)成分を使用する場合に
    は(B)成分および(C)成分)中のイソシアネート基
    との比率が、[イソシアネート基]/[水酸基]の当量
    比で0.5〜2であることを特徴とする上塗用塗料組成
    物。 2、(A)アクリル共重合体が重量平均分子量6000
    〜40000、ガラス転移温度−20〜80℃を有する
    共重合体である請求項1記載の上塗用塗料組成物。 3、(B)成分中のイソシアネート基と(C)成分のイ
    ソシアネート基との比率が、[(B)成分中のイソシア
    ネート基]/[(C)成分のイソシアネート基]の当量
    比で0.001以上である請求項1記載の上塗用塗料組
    成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09125000A (ja) * 1995-11-01 1997-05-13 Asahi Chem Ind Co Ltd 上塗り塗料及び塗装方法
EP0778326A2 (en) 1995-12-06 1997-06-11 Nippon Paint Co., Ltd. Coating compositions for precoated metal sheets
JP2006008936A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Nippon Paint Co Ltd 自動車用クリヤー塗料組成物及びそれを用いた複層塗膜の形成方法
JP2016188387A (ja) * 2010-10-20 2016-11-04 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH 耐引掻性のある補修用クリアコート

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