JPH02160877A - 熱硬化性被覆組成物 - Google Patents

熱硬化性被覆組成物

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JPH02160877A
JPH02160877A JP31498888A JP31498888A JPH02160877A JP H02160877 A JPH02160877 A JP H02160877A JP 31498888 A JP31498888 A JP 31498888A JP 31498888 A JP31498888 A JP 31498888A JP H02160877 A JPH02160877 A JP H02160877A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱硬化性被覆組成物に関し、より詳しくは、
自動車ボディの塗装等の高度な美粧性と各種性能の要求
される分野で使用される、耐擦傷性、汚染性、耐水性、
屋外暴露時における光沢保持性に優れた塗膜を形成する
、2コート・1ベー塗装系のクリヤーコート用またはl
コート・1ベーク塗装系ソリツドカラーコート用に使用
する熱硬化性被覆組成物に関する。
[従来の技術] メラミン樹脂やポリイソシアネート化合物を硬化剤とす
る熱硬化型アクリル系塗料は、耐候性、美粧性等の特性
に優れているため、広範な分野で使用されている。また
、特に自動車、家電、プレコートメタルや他の外装分野
では、耐候性、美粧性に対する要求レベルも年々高くな
ってきている。また、メンテナンスという点からは、単
に屋外暴露時のクラック、チョーキングの問題だけでな
く、異物が塗膜に接触し、発生するスリ傷の付きやすさ
の程度を示す耐擦傷性や、撥水性、耐汚染性等のメイン
テナンスが容易となる目安となる塗膜性能が、長期間に
わたって保持されることが求められ、これらの性能に優
れた塗膜を形成する組成物の開発が強く望まれていた。
このような問題の解決策として、耐擦傷性についてはU
v硬化系やシリコン系塗料等を用いるハードコート化が
、また、撥水性、耐汚染性についてはフッ素系塗料を用
いることが提案されているが、耐擦傷性、撥水性、耐汚
染性およびアクリル系塗料の特徴である耐候性、美粧性
を兼備した塗膜を形成することは困難であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、アクリル系熱硬化塗膜が本来有する耐
候性、美粧性等の性能を維持し、かつ耐擦傷性、撥水性
、耐汚染性に優れた塗膜を形成することのできる熱硬化
被覆組成物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明の熱硬化性被覆組成物は、(a)フル
オロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステル5〜60重量% (b)下記一般式(I) で表わされる水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル 
           10〜60重量%(式中、R1
は水素原子またはメチル基を示し、R2は下記一般式(
II)、(III)または(IV)で表わされる基を示
す。) −R’−0+晶−C+Hzi−0+1−H(II )(
式中、R3は直鎖もしくは分岐鎖の炭素原子数が1〜1
0のアルキレン基を表わし、R4、R6、R6およびR
7は水素原子またはメチル基を表わし、jは2〜5の整
数を、jは2〜lOの整数を、kは1〜7の整数を、m
は1〜3の整数をそれぞれ表わす。) (C)カルボキシル基、スルホン酸基またはリン酸基を
有するビニル七ツマ−0,1−10重量%(d)下記一
般式(V) で表わされる(メタ)アクリル酸エステル15〜70重
量% (式中、R8は水素原子またはメチル基を表わし、R9
は炭素原子数が4以上の炭化水素基を表わす。) および (e)上記単量体(a)〜(d)と共重合可能な他のビ
ニル系単量体5〜50重量%を共重合して得られる水酸
基価が60〜180mgKOH/gで、酸価が0.5〜
40mgK叶/gで、ガラス転移温度が一50〜70℃
であるアクリル系共重合体(A) 40〜90重量%と
、硬化剤(B) 10〜60重量%とから成る。
[作用] 本発明の熱硬化性被覆組成物に使用されるアクリル系共
重合体(A)は、前記した特定の構造のモノマー(a)
〜(f)を、特定の比率で共重合させて得られるもので
、かつ水酸基価が60〜180mgに叶/gで、酸価が
0.5〜40mgにOH/gで、ガラス転移温度が一5
0〜70℃のものでなければならない。
水酸基価が60mgKDll/g未満であると、硬化塗
膜の架橋密度が低く、耐溶剤性、耐水性が低下する。ま
た、180mgKOH/gを超えると、樹脂溶液の粘度
が高くなり、美粧性が低下するとともに、塗膜が脆くな
り、可撓性が低下するので適当ではない。また、酸価が
0.5mgKOH/g未満であると、硬化剤との架橋反
応の反応速度が遅く、耐水性、耐溶剤性が低下し、一方
40mgKO)1/gを超える場合には塗膜の耐水性が
低下するため適当ではない。また、ガラス転移温度が一
50℃未満では耐溶剤性が充分ではなく、70℃を超λ
るものの場合には耐擦傷性が低下するので適当ではない
フルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸エステル(a)は、フッ素原子
で置換された炭素原子数が1以上、好ましくは2〜18
のフルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を
有する化合物であり、アクリル系共重合体(A)の単量
体成分の総計に対して5〜60重量%の量で使用される
。使用量が5重量%未満の場合には、耐汚染性、撥水性
が不十分であり、60重量%を超えると下塗り塗膜への
付着性、再補修性が低下し好ましくない。
かかるモノマーの具体例としては、 CH2=CHC00CtlzCh 、CL=C(CH3
) C00C112CF3、CH2=+CI(C00C
tbCF2C旺、、CH□・C(C島)COOC)!2
cF2cHF2、Ctlt:CHCOOCH(CH3)
 C2F5、CH2・C(CH3) C00CR(CH
a) C2F1l、CHz・CHCOOCH(CFり 
2、CL・C(CH3) C00CH(CF3) 2、
CL”CHCOOCLChCHFCF3、CHz=C(
CH3) C00CH2CF2CHFCF3、CHz:
CHCOOCtl(CH3)C3F?、C1l□=C(
CH,) C00CH(CH3) C3F?、CH,・
CHCOOC112(CF2) 4日、 CH2・C(
CH3) COOCH2(CF2) 4H1CHz=C
HCOOCH2C7Frs  、CHi”CHCOOC
H2CeF+7、C)12=c(CHa)COOCHz
CaF+t 、CH2=CHC00CtlzC+。F 
21 %C)lz=c(CL)COOCLC+oL+、
CHz=CHCOO(CH2) l tcaF+t  
、CH,・C(CH3) COO(CHd l 1c8
F17が挙げられる。
これらの化合物は、アクリル酸、メタクリル酸またはこ
れらの酸クロライドと、直鎖状または分岐鎖状のフッ素
化アルコールを反応させ、あるいは直鎖状または分岐鎖
状のフッ素化カルボン酸またはこれらの酸クロライドと
2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレートや2−ヒ
ドロキシルプロピル(メタ)アクリレートのような水酸
機含有アルキル(メタ)アクリレートとを反応させる等
の公知の方法に基づき製造することができる。また、こ
れらのフルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル
基を有する(メタ)アクリル酸エステル(a)は、これ
らの二種以上の化合物の混合物として使用することもで
きる。
前記−殺伐(1)で表わされる水酸基含有(メタ)アク
リル酸エステル(b)は、耐擦傷性を向上させる観点か
ら必須成分であり、使用量が10重量%未満の場合には
耐擦傷性の向上が不十分であり、60重量%を超えた場
合には、耐溶剤性、耐水性等の性能が低下するので適当
ではない。成分(b)のより好ましい使用量は、15〜
40重量%である。
前記−殺伐(II)で表わされる置換基を有する化合物
(b)の具体例としては、2−ヒドロキシルエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシルプロピル(メタ)
アクリレートまたは2−ヒドロキシルブチル(メタ)ア
クリレートへのε−カプロラクトン、γ−カプロラクト
ン、γ−ブチロラクトン、β−ブチロラクトンまたはβ
−プロピオラクトンの開環付加物が挙げられる。これら
のモツマーは、公知の金属酸化触媒を用いてラクトンを
開環付加させる方法により得ることができる。
前記一般式(III)で表わされる置換基を有する化合
物(b)の具体例としては、2−ヒドロキシルエチル(
メタ)アクリレートまたは2−ヒドロキシルプロピル(
メタ)アクリレートへのエチレンオキシドまたはプロピ
レンオキシドの付加物が挙げられる。
前記一般式(rV)で表わされる置換基を有する化合物
(b)の具体例としては、2−ヒドロキシルエチル(メ
タ)アクリレートまたは2−ヒドロキシルプロピル(メ
タ)アクリレートの二量体または三量体が挙げられる。
また、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(b)の
市販品の具体例としては、プラクセルFMI、同FM2
、同FA2、同FM6 (以上商品名、ダイセル化学側
製)、ブレンマーPE−90、同PE−350、同PP
−1000、(以上商品名、日本油脂側製)、アクリル
オリゴマーHE−20、同HP−20(以上商品名、日
本触媒化学側製)、トーンM−100(ユニオンカーバ
イト社製)等が挙げられる。
これらの水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル(b)
は、これらの二種以上の化合物の混合物として使用する
こともできる。
カルボキシル基、スルホン酸基またはリン酸基を有する
ビニルモノマー(C)は、分子中にカルボキシル基、ス
ルホン酸基およびリン酸基の少なくとも一種以上を一個
以上有する化合物であり、具体例としては、アクリル酸
、メタクリル酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン
酸、フマール酸、クロトン酸、イタコン酸モノブチルエ
ステル、マレイン酸モノメチルエステル、マレイン酸モ
ノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル、
イタコン酸千ノオクチルエステル、2−スルホエチルメ
タクリレート、2−スルホエチルアクリレート、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニル
ベンゼンスルホン酸、カヤマーPM21 (商品名、日
本化薬味製)、ライトエステルPM (商品名、共栄社
油脂側製)が挙げられる。これらの化合物(C)も二種
以上の化合物の混合物として使用することもできる。
これらの酸性の置換基を有するビニルモノマー(c)の
使用量は、アクリル系共重合体中に0.1〜lO重量%
含まれることが必要である。0.1重量%未満では硬化
剤との反応速度が遅く充分な塗膜性能が得られず、また
10重量%を越えると塗膜の耐水性が低下するため適当
ではない。
一般式(V)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル
(d)は、塗膜に耐溶剤性、可撓性、美粧性、耐候性を
付与する観点から必須成分であり、15〜70重量%の
範囲で用いられる。その使用量が15重量%未満である
と、美粧性、耐候性が低下し、70重量%を超えると硬
度、耐溶剤性が低下するため適当ではない。その具体例
としては、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)ア
クリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、
(メタ)アクリル酸S−ブチル、(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n
−オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸セチル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。これらの化
合物(d) も二種以上の化合物の混合物として使用す
ることもできる。
本発明に用いる上記(a)〜(d)成分と共重合可能な
他のビニルモノマー(8)としては、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体;ア
クリロニトリル、メタクリレートリル等の重合性不飽和
ニトリル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニ
ルエステル類:N−メトキシメチル(メタ)アクリルア
ミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のN−アル
コキシ置換アミド類;グリシジル(メタ)アクリレート
、(メタ)アリルグリシジルエーテル、メタグリシジル
(メタ)アクリル酸エステル等のエポキシ基含有モノマ
ー;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸等の塩基
性モノマー;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル等の(メタ
)アクリル酸エステル類;2−ヒドロキシエチル(メタ
)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレニ
ド4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒ
ドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等の水酸基含有
(メタ)アクリル酸エステル類二等が挙げられる。これ
らのビニルモノマー(e) も二種以上の化合物の混合
物として使用することもできる。
これらのうち、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル
類を使用する場合は、前記成分(b) との組み合わせ
でアクリル系共重合体(A)の水酸基価が60〜180
mgに0117gとなるように使用する必要がある。ま
た、ビニルモノマー(e)は、本発明の熱硬化性樹脂組
成物の特徴である耐擦傷性および撥水性を損なわない範
囲で、生成するアクリル系共重合体(A)のガラス転移
温度が一50〜70°Cとなるように選択使用される。
生成するアクリル系共重合体(A)のガラス転移温度(
Tg )は、公知の各ホモポリマーのガラス転移温度を
基卓に、下記式により求めることができる。
[Tg+:モノマーi成分のホモポリマーのTg(’C
)、ml  :モノマーi成分の重量分率1本発明に用
いるアクリル系共重合体(A)の重合方法としては、溶
液重合法、塊状重合法、乳化重合法等の公知の何れの重
合法でもよいが、とりわけ溶液重合法による重合体であ
ることが好ましい。溶液重合法による場合、有機溶剤お
よび重合開始剤の存在下に、前記モノマーの混合物を共
重合させる。有機溶剤としては、イソプロピルアルコー
ル、n−ブタノール、トルエン、キシレン、ツルペッツ
#100 (芳香族石油誘導体、商品名、エッソ■製)
等の通常用いられる有機溶剤が使用でき、また、重合開
始剤もアゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル
、クメンヒドロペルオキシド等の通常用いられる重合開
始剤が使用できる。また、必要に応じて2−メルカプト
エタノール、n−オクチルメルカプタン等の連鎖移動剤
を使用することができる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、本発明の主たる用途で
ある自動車用塗料等に於ける前記品質性能を満足させる
ため、前記アクリル系共重合体(A)に含まれる水酸基
等の架橋性官能基と反応しつる硬化剤(B)を含有する
本発明に用いる硬化剤(B)としては、例えばアルキル
エーテル化メラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、ポリイソシアネート化合物等が挙げられる。
硬化剤(B)の使用量は、10〜60重量%である。
硬化剤の使用量り月0重量%未満では塗膜の架橋密度が
低く、耐溶剤性、耐水性等が不十分であり、60重量%
を越えると塗膜が脆くなり、耐候性が低下する。
本発明で用いるアルキルエーテル化メラミン樹脂の具体
例としては、アミノトリアジンをメチロール化し、シク
ロヘキサノールまたは炭素原子数が1〜6のアルカノー
ルでアルキルエーテル化したものが挙げられ、より具体
的にはメチルエーテル化メラミン樹脂、ブチルエーテル
化メラミン樹脂、メチルブチル混合エーテル化メラミン
樹脂が挙げられる。
ブチルエーテル化メラミン樹脂の具体例としては、ニー
パン20SE (商品名、三井東圧化学■製)、メラミ
ン22(商品名、日立化成側製)、スーパーベッカミン
G−821(商品名、大日本インキ化学物製)が挙げら
れ、メチルエーテル化メラミン樹脂の具体例としては、
サイツル303(商品名、三片サイアナミド側製)が挙
げられ、メチルブチル混合エーテル化メラミン樹脂の具
体例としては、サイツル235、サイツル238(以上
商品名、三片サイアナミド側製)が挙げられる。
また、これら硬化剤の硬化を促進するために、スルホン
酸系触媒であるネイキュア155、ネイキュア3525
、ネイキュア5225 (以上商品名、楠本化成■製)
 155 、キャタリスト6000 (商品名、三井東
圧化学■製)を使用することができる。
尿素樹脂の具体例としては、メラミン15(商品名、日
立化成側製)、スーパーベッカミンG−1800(商品
名、大日本インキ化学側製)が挙げられる。
また、ベンゾグアナミン樹脂の具体例としては、スーパ
ーベッカミンTO−126(商品名、大日本インキ化学
側製)が挙げられる。
ポリイソシアネート化合物としては、テトラメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ト
リメチルヘキサンジイソシアネート等の脂肪族イソシア
ネート類、イソホロンジイソシアネート、4.4=’−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)等の脂
環族系ジイソシアネート類、キシリレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネ
ート類、その他イソシアネートへのエチレングリコール
、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ト
リメチロールプロパ、ン等の多価アルコール付加物や、
イソシアネート基と反応する官能基を有する低分子量の
ポリエステル樹脂または水等の付加物またはビユレット
体、ジイソシアネート同志の重合体、更に低級1価アル
コール、メチルエチルケトオキシム等公知のブロック化
剤でこれら化合物のインシアネート基をブロックしたも
の等が挙げられる。
なお、硬化剤(B)としてポリイソシアネート化合物を
使用する場合には、アクリル系共重合体(A)のOH基
当量とポリイソシアネート化合物のNCO基当量の比が
1となるのを目安に使用するのがよい。また、必要に応
じて硬化促進触媒として、錫系の触媒、例えばジブチル
チンジラウレートやアミン系の触媒を使用することがで
きる。
本発明の熱硬化型被覆組成物は、基本的には上記アクリ
ル系共重合体(A)と硬化剤(B)とからなるが、これ
ら以外に本発明の目的とする塗膜の性能を損なわない範
囲で各種の添加剤を用いることができる。
例えば塗料化の際、必要に応じてポリカプロラクトンポ
リオール、より具体的にはプラクセル208、同308
、同220(ダイセル化学■製)、トーンD−190、
同D−225(ユニオンカーバイト社製)等の反応希釈
剤を配合することもできる。
また、例えば2コート・lベーク系のクリヤー塗料とし
て使用する場合には、適当な表面調整剤、垂れ防止剤を
添加剤として加えた後、希釈用有機溶剤で適当な粘度と
なるよう希釈調整して塗装に用いるることができる。ま
た、ソリッドカラー用塗料に用いる場合には、酸化チタ
ン、タルク、ベンガラ等の無機系顔料:カーボンブラッ
ク、キナクリドン、シアニンブルー等の有機系顔料を分
散して着色し、顔料沈降防止剤等の添加剤を加えた後、
゛同様に希釈して用いられる。また、その他の配合物と
して、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を加えることもでき
る。
また、上記希釈用有機溶剤の具体例としては、キシレン
、ツルペッツ#100、同#150 (以上商品名、エ
ッソ■製)、ケトン系の2−ヘプタノン等が挙げられる
本発明の熱硬化性被覆組成物が2コート・1ベーク塗料
のクリヤーコート用に用いられる場合には、そのクリヤ
ーコート用塗料とともに用いられるベース塗料としては
、公知の熱硬化型塗料系を用いることができる。また、
そのベース塗料のビヒクルとなる樹脂系としては、熱硬
化型のアクリルメラミン樹脂系や熱硬化型アクリルウレ
タン樹脂系が挙げられる0例えばアクリルウレタン樹脂
系のベースコート用塗料の場合には、硬化剤と反応しつ
る官能基を有するフィルム形成性アクリル樹脂、揮発性
の有機液体希釈剤および有機液体希釈剤に溶解している
硬化剤からなる組成物に、アルミニウムペースト、マイ
カ、パール等の光輝剤、酸化チタン、カーボンブラック
、キナクリドン等の着色顔料、エポキシ樹脂、繊維素系
樹脂等のアクリル系以外の樹脂を必要に応じて選択し、
−船釣な配合方法で加えて構成される。
〔実施例1 以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明
するが、部および%は特に断りのない限り、全て重量基
準による。
くベースコート用塗料に含有されるアクリル系共重合体
の合成〉 攪拌機、温度制御装置およびコンデンサーを備えた反応
容器に、トルエン50部とメチルエチルケトン10部を
仕込んだ。反応容器の内容物を攪拌しながら加熱して内
温を100℃に上昇させた。次いでスチレン5部、メタ
クリル酸2部、メチルメタクリレート35部、エチルア
クリレート46部、2−ヒドロキシルアクリレート12
部、過酸化ベンゾイル1.5部からなる溶液101.5
部を4時間かけて滴下した後に、過酸化ベンゾイル0.
6部とトルエン60部からなる溶液を30分間で滴下し
た。反応液を100℃で更に2時間攪拌加熱して、樹脂
の転化率を上昇させた後、トルエン20部添加して反応
を終了させた。得られたアクリル系共重合体溶液(不揮
発分50%)をアクリルワニス(D)と称する。このア
クリル系共重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミュエ
ーションクロマトグラフィーで測定したところ、500
00であった。
くベースコート用塗料の製造〉 第1表に示した量の各種材料をステンレス容器に入れ、
十分攪拌した後、希釈用混合溶剤で粘度を調整してベー
ス用コート用塗料B−1、B−2およびB−3を製造し
た。
なお、第1表中の粘度以外の数値は、全て重量部を表わ
す 〈クリヤーコート用塗料またはソリッドカラーコート用
塗料に用いるアクリル系共重合体(A)の合成〉 第2表に示した千ツマー組成を有する6種の各混合物に
ついて、次の手順で重合反応を実施した。
攪拌機、温度制御装置、コンデンサーおよびモノマー滴
下装置を備えた反応容器に、ツルペッツ#100 (商
品名、エッソ■製)53.3部を仕込み、攪拌しながら
加熱して内温を140℃に上昇させた。
次いで第2表に示した各モノマー混合物100部にアゾ
ビスイソブチロニトリル1部およびt−ブチルパーオキ
シイソプロビルカーボネート 5部を加えたものを、滴
下装置により連続的に滴下し、滴下終了後反応物を加熱
保持し、次いでアゾビスイソブチロニトリル0.5部を
少量ずつ連続的に滴下した0反応液を140℃で更に1
時間攪拌加熱して樹脂の転化率を上昇させた後、n−ブ
タノール13.3部を添加して反応を終了させ、アクリ
ル系共重合体溶液(P−1〜P−6)を得た。得られた
各アクリル系共重合体の水酸基価、酸価、共重合体溶液
の粘度、不揮発分は第2表に示した通りであった。
実施例1〜4および比較例1〜3 ボンデライト#144ダル鋼板(日本テストパネル■製
)に、自動車用カチオン電着塗料を塗装し、180°C
で30分間焼付を行った。次いでアミノアルキッド系の
中塗り塗料を塗装し160℃で30分間焼付けた後、塗
膜をサンディングし、乾燥した。
この塗膜上に、第1表に記載のベースコート用塗料(B
−1、8−2またはB−3)と第3表に記載のクリヤー
コート用塗料とを第3表に記載した組み合わせでウェッ
トオンウェット方式で重ね塗りした。この重ね塗りは、
まずベースコート用塗料を乾燥膜厚が15〜30μmに
なるように塗装し、5分間室温で放置した後、クリヤー
コート用塗料を乾燥膜厚が30μmになるように塗装す
ることにより実施した。未乾燥の重ね塗り塗膜を、室温
で10分間放置した後、第3表に記載した温度で25分
間焼付を行ない、塗膜を形成した。
得られた塗膜性能の評価結果を第4表に示した。
実施例5.6および比較例4.5 実施例1と同様にして中塗り塗装を実施した後、第3表
に記載した白糸ソリッドカラーコート用塗料を1コート
塗装し、未乾燥塗膜を室温で10分間放置した後、第3
表に記載した温度で25分間焼付を行ない、塗膜を形成
した。
得られた塗膜性能の評価結果を第4表に示した。
第4表の結果から明らかなように、本発明の組成物によ
り形成された塗膜は、光沢、耐擦傷性、撥水性、耐汚染
性等において優れた性能を示す。
これに対し、比較例により得られた塗膜は、耐擦傷性、
撥水性、耐汚染性が実施例に比較して低位となった。
〔発明の効果〕
本発明の熱硬化性被覆組成物は、塗膜として優れた光沢
、耐擦傷性、撥水性、耐汚染性、耐候性等の性能を有す
る塗膜を形成することができるので、特に自動車ボディ
用塗料として極めて有用である。
手続ネmJE書(自発) 平成1年3月30日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)フルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル
    基を有する(メタ)アクリル酸エステル5〜60重量% (b)下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされる水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル1
    0〜60重量% (式中、R^1は水素原子またはメチル基を表わし、R
    ^2は下記一般式(II)、(III)または(IV)で表わ
    される基を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R^3は直鎖もしくは分岐鎖の炭素原子数が1
    〜10のアルキレン基を表わし、R^4、R^5、R^
    6およびR^7は水素原子またはメチル基を表わし、i
    は2〜5の整数を、jは2〜10の整数を、kは1〜7
    の整数を、mは1〜3の整数をそれぞれ表わす。) (c)カルボキシル基、スルホン酸基またはリン酸基を
    有するビニルモノマー0.1〜10重量%(d)下記一
    般式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) で表わされる(メタ)アクリル酸エステル 15〜70重量% (式中、R^8は水素原子またはメチル基を表わし、R
    ^9は炭素原子数が4以上の炭化水素基を表わす。) および (e)上記単量体(a)〜(d)と共重合可能な他のビ
    ニル系単量体5〜50重量%を共重合して得られる水酸
    基価が60〜180mgKOH/gで、酸価が0.5〜
    40mgKOH/gで、ガラス転移温度が−50〜70
    ℃であるアクリル系共重合体(A)40〜90重量%と
    、硬化剤(B)10〜60重量%とから成る熱硬化性被
    覆組成物。
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