JPH0730192B2 - 高密度表層を有するウレタンフォーム成形品の製造方法 - Google Patents

高密度表層を有するウレタンフォーム成形品の製造方法

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JPH0730192B2
JPH0730192B2 JP3204587A JP20458791A JPH0730192B2 JP H0730192 B2 JPH0730192 B2 JP H0730192B2 JP 3204587 A JP3204587 A JP 3204587A JP 20458791 A JP20458791 A JP 20458791A JP H0730192 B2 JPH0730192 B2 JP H0730192B2
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methyl
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butanol
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウレタンフォーム成形
品の製造方法に係り、さらに詳しくは自動車、船舶など
の内装部品や家具などの構成部品として使用されるウレ
タンウォーム成形品、特に表面層に高密度表層を有する
ウレタンフォーム成形品(例えばステアリングホイー
ル、ホーンパッド、アームレスト等の所謂インテグラル
スキン付きウレタンフォームの成形品)の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から高密度表層を有するウレタンフ
ォーム成形品は、ポリエーテルポリオールまたはポリマ
ーポリオール及び架橋剤を、有機発泡剤として、例えば
低沸点のクロロフルオロカーボン類(以下「CFC−」
と記す)であるCFC−11やCFC−113を反応触
媒として、1,4−ジアザビシクロ(2,2,2)オク
タンやジブチルチンジラウレートなどの存在下に芳香族
ポリイソシアネートと反応させて製造されてきた(例え
ば特公昭55−21045号公報,特公昭55−270
98号公報,特公昭63−16407号公報参照)。
【0003】即ち、高密度表層を有するウレタンフォー
ム成形品の製造について、詳しく述べると、ウレタンフ
ォームの発泡に伴う反応熱が、金型に熱移動する事によ
って発泡樹脂体内に温度差を生じさせ、金型に接触する
部分である高密度表層及び金型表面に非接触の中間層を
フォーム化するために、既にウレタンフォーム原液中に
混合され均一に相溶している低沸点溶剤(発泡剤)であ
るCFC−11やCFC−113の気化率の差異と、ま
た更に反応が進み、泡沫が型内に充填され型内の発泡圧
力が上昇した時点(オーバーパック状態である過剰充填
状態で通常オーバーパック率4〜7、但しオーバーパッ
ク率はモールド品密度/フリー発泡品密度で便宜上表わ
す)で、既に一旦ガス化し泡沫として捕捉されているガ
スが、金型に接触している表面層においては再び凝縮さ
れ反応中の樹脂層に吸収(即ち再相溶)され、金型内面
に接触する表層部分の高密度層を一層厚く形成する。
【0004】この状態で樹脂液を急速にゲル化(即ち、
樹脂液の重合反応の進行による高分子量化、つまりポリ
マー化によって粘度が急速に上昇しやがて流動性を無く
し固化した状態、以下単に「ゲル化」と記す)させて、
高密度表層と、中心部分の相対的に低密度な発泡層とを
固定させて、1回の注入発泡操作で、同一原液によるフ
ォーム芯部(コアー部分)と高密度表層を同時に形成す
るものである。このように、従来から高密度表層を有す
るウレタンフォーム成形品を製造する場合にはCFC−
11やCFC−113などを使用してきた。
【0005】しかし、今日、フッ素、塩素を含むハロゲ
ン化された炭化水素系の発泡剤であるCFC−11やC
FC−113或いはHCFC−123やHCFC−14
1b等は,成層圏のオゾン層を破壊し、オゾン層に吸収
されて来た有害な紫外線が地表により多く到達すること
となり、これによって遺伝子や細胞に突然変異、不活性
化、損傷などをきたし、皮膚癌の増加及び生態系の変化
並びに大気温度の上昇による温室効果などへ、重大な影
響が懸念される事態となっている。このため国連環境計
画(UNEP)による第2回モントリオール議定書締約
国会議での規制対象フロン削減スケジュールの見直し
で、CFC系フロンは1986年度を基準年度として1
995年1月より50%削減、1997年1月より85
%削減、2000年全廃、HCFC系フロンは2020
〜2040年迄に、より環境上好ましい製品に転換すべ
く、今後定期的に所要の検討を行うことが決定され実施
に移った。
【0006】このような状況下、CFC系フロンを第1
世代フロン、HCFC及びHFC系フロンを第2世代フ
ロンと位置づけ、将来的には第3世代フロンとしてオゾ
ン層の破壊及び地球温暖化効果を共に有しない化学物質
の開発研究が始まった。そして現在第1世代フロンであ
るCFC系フロンの削減及び第2世代フロンであるHC
FC,HFC系フロンへの代替が進みつつある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに高密度表層を
有するポリウレタンフォームは緻密なスキン層と高発泡
倍率のコアー部を同時に形成するために、表面層を被覆
する外皮材が不要であるという特徴を有するものの、第
2世代フロンによるCFC−11或いはCFC−113
の代替は、沸点が低温域(HCFC−22:BP −4
0.82℃,HFC−134a:BP −26.15
℃)であり、しかも蒸気圧が高く、またポリオールに対
する溶解混合操作に特別の装置を要したり、さらに一旦
溶解混合したHCFC−22やHFC−134aのリー
ク分に対する補充添加量の正確な調整に難があり、他方
成形に当たっては金型パーティング面やベントホールか
らの泡沫樹脂液の溢流量が増大したり、実際の使用に当
たっての制約が多く、自動車、船舶などの内装部品とし
て好ましい緻密な高密度表層を得るには、極めてその生
産技術に高度な水準が要求され、併せ生産条件の許容範
囲も狭く、高密度表層に小さなピンホールが多発するな
どの欠点があった。
【0008】本発明者等は上記課題について、HCFC
−22やHFC−134aを使用しても高密度表層への
ピンホールの発生を抑制し、またパーティング面やベン
トホールからの泡沫樹脂液の溢流量を任意に抑制し得る
製造方法を開発すべく鋭意研究した結果、イソシアネー
ト類と、ポリオール類と、触媒と、発泡剤としてHCF
C−22或いはHFC−134aと、助剤を含む樹脂液
をワンショットで金型に注入して表面に高密度表層を形
成させるウレタンフォーム成形品を製造する方法におい
て、前記助剤として、イソシアネート類と化学的に反応
した際に発熱を伴い、かつ架橋剤としては働かない物質
を用いることにより、樹脂液の流動性を制御し、パーテ
ィング面及びベントホールからの泡沫樹脂液の溢流量を
所望の範囲に調整するとともに、併せCFC−11に比
し低沸点で蒸気圧も高いHCFC−22やHFC−13
4aの突沸現象に近い急激に発生する気化ガスの捕捉
と、該ガスの移行抑止により高密度表層に発生する小さ
なピンホールの多発を防止するのに極めて効果的である
ことを見い出し、量産化に適した高密度表層を有するウ
レタンフォーム成形品の製造方法を発明したものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る高密
度表層を有するウレタンフォーム成形品の製造方法は、
イソシアネート類と、ポリオール類と、触媒と、発泡剤
としてHCFC−22或いはHFC−134aと、助剤
を含む樹脂液をワンショットで金型に注入して表面に高
密度表層を形成させるウレタンフォーム成形品を製造す
る方法において、前記助剤として、イソシアネート類と
化学的に反応した際に発熱を伴い、かつ架橋剤としては
働かない物質(以下単に「助剤」と記す)を配合してな
るものである。
【0010】前記助剤としては、(1)モノアルコール
類、(2)酸アミド類、(3)モノアミン類、(4)芳
香族アミン類、または(5)上記(1)乃至(4)群の
任意の組み合わせからなるものを用いるものであり、よ
り詳しくは、(1)モノアルコール類としては、1分子
中に水酸基1個を含む化合物である1価アルコール(mo
nohydric alcohol)中の第1アルコール群(primary al
cohol)、第2アルコール群(secondary alcohol)、第
3アルコール群(tertiary alcohol)であり、メチルア
ルコール(メタノール)、エチルアルコール(エタノー
ル)、n−プロピルアルコール(1−プロパノール)、
イソプロピルアルコール(2−プロパノール)、n−ブ
チルアルコール(1−ブタノール)、sec−ブチルア
ルコール(2−ブタノール)、イソブチルアルコール
(2−メチル−1−プロパノール,イソブタノール)、
tert−ブチルアルコール(2−メチル−2−プロパ
ノール,tert−ブタノール)、n−ペンチルアルコ
ール(n−アミルアルコール,1−ペンタノール)、2
−メチル−1−ブタノール(活性アミルアルコール)、
イソアミルアルコール(3−メチル−1−ブタノー
ル)、sec−アミルアルコール(2−ペンタノー
ル)、sec−n−アミルアルコール(1−エチル−1
−プロパノール,3−ペンタノール)、tert−アミ
ルアルコール(2−メチル−2−ブタノール,tert
−ペンタノール)、イソペンチルアルコール(3−メチ
ル−1−ブタノール,イソアミルアルコール)、sec
−イソアミルアルコール(3−メチル−2−ブタノー
ル)、ネオアミルアルコール(2,2−ジメチル−1−
プロパノール,ネオペンチルアルコール)、n−ヘキシ
ルアルコール(1−ヘキサノール)、2−メチル−1−
ペンタノール、メチルアミルアルコール(4−メチル−
2−ペンタノール)、2−エチルブチルアルコール(2
−エチル−1−ブチルアルコール)、から選ばれた少な
くとも1つ、(2)酸アミド類としては、カルボキシル
基の水酸基がアミノ基NH2で置換されたカルボン酸誘
導体にあって、第1アミド(primary amide R・CO
NH2)、及び第2アミド(secondary amide (R・C
O)2NH)であり、ホルムアミド(メタンアミド)、
アセトアミド(エタンアミド)、N−メチルアセトアミ
ド、から選ばれた少なくとも1つ、(3)モノアミン類
としては、構造的にアンモニアの水素原子1個或いは2
個を炭化水素基で置換した化合物にあって、第1アミン
(primary amine −NH2(amino group))、及び第
2アミン(secondary amine >NH(imino group))
でありモノメチルアミン、ジメチルアミン、モノエチル
アミン、ジエチルアミン、n−プロピルアミン、イソプ
ロピルアミン(モノイソプロピルアミン,2−アミノプ
ロパン)、ジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン
(1−アミノブタン)、イソブチルアミン(1−アミノ
−2−メチルプロパン,2−メチルプロピルアミン)、
sec−ブチルアミン(2−アミノブタン)、tert
−ブチルアミン、n−ジブチルアミン、ジイソブチルア
ミン、ペンチルアミン(n−アミルアミン,1−アミノ
ペンタン)、ジペンチルアミン(ジ−n−アミルアミ
ン)、sec−アミルアミン(2−アミノペンタン,1
−メチルブチルアミン)、sec−ヘキシルアミン(2
−アミノヘキサン,1−メチルペンチルアミン)、2−
エチルブチルアミン(3−アミノメチルペンタン)、ピ
ロール、から選ばれた少なくとも1つ、(4)芳香族ア
ミン類としては、アミノ基がベンゼン環に直接結合して
いるもの、及び側鎖に結合しているアリールアミン(ary
l amine)と称されるもののうち、第1アミン(ArN
2)及び第2アミン(Ar2NH)にあって(但しアリ
ール基をArで示す)は、アニリン(アミノベンゼン,
フェニルアミン)、モノメチルアニリン(N−メチルア
ニリン)、N−モノ−n−ブチルアニリン、N−モノア
ミルアニリン(N−n−ペンチルアニリン)、p−te
rt−アミルアニリン(p−アミノ−tert−アミル
ベンゼン)、o−トルイジン(2−アミノトルエン,o
−メチルアニリン)、m−トルイジン、p−トルイジ
ン、o−クロロアニリン、シクロヘキシルアミン(ヘキ
サハイドロアニリン)、ピペリジン(ヘキサハイドロピ
リジン)、から選ばれた少なくとも1つ、(5)上記
(1),(2),(3),(4)群の任意の組み合わせ
からなる混合物である。
【0011】本発明に用いられるポリオール類として
は、公知のものが全て使用できる。即ち、例えばアルキ
レンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイドなど)を低分子ポリオール(例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、トリエタノールアミン、ペンタ
エリストール、ソルビトール、庶糖など)及びポリアミ
ン(例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ピペラジン、
N−アミノアルキルピペラジン、N,N−ジメチルアミ
ノアルキルアミン、シクロヘキシレンジアミンなど)に
付加した構造を有するポリエーテルポリオール、ポリエ
ーテルポリオールとエチレン性不飽和単量体(例えばア
クリロニトリル、スチレン、メタクリル酸メチル、ブタ
ジエンなど)を反応させたポリマーポリオール(例えば
米国特許第3,383,351号明細書で開示されてい
るようなもの)、ポリカルボン(例えばコハク酸、マレ
イン酸、セバシン酸、アジピン酸、フマル酸、フタル
酸、ダイマー酸など)と上記の低分子ポリオールとの反
応によるポリエステルポリオール等が挙げられる。
【0012】これらのポリオール類の中で、高密度表層
を有する半硬質ウレタンフォームの成形品を成形するた
めに好ましいのは、2〜3官能のプロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパンなどのポリプ
ロピレンオキサイド付加のポリプロピレンポリオールの
末端に、エチレンオキサイドを付加したポリエーテルポ
リオールや、アクリロニトリル或いはビニルベンゼンと
のポリマーポリオールである。
【0013】これらのポリオールは、単独又は2種以上
を混合して用いることができる。そして一般には、ポリ
オール類の成分100重量部に対して、イソシアネート
類を25〜60重量部、架橋剤を2〜20重量部、発泡
剤を1.0〜10重量部、触媒を0.3〜3.0重量
部、前記助剤を0.5〜10重量部用いることができ
る。
【0014】本発明におけるイソシアネート類として
は、公知のもの全てが使用できる。即ち、例えば芳香族
ポリイソシアネート(例えばトリレンジイソトアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート等)、脂肪族ポ
リイソシアネート(例えばヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート等)、これらの変性
品(例えば部分カルボジイミドまたはヌレート変性な
ど)およびこれらと多官能活性水素化合物との反応によ
る遊離イソシアネート含有プレポリマーなどが挙げられ
る。 これらのイソシアネート類は、単独または2種以
上混合して用いることができる。
【0015】本発明において発泡剤としては、ハイドロ
クロロフルオロカーボン(以下HCFC−と記す)或い
はハイドロフルオロカーボン(以下HFC−と記す)で
あるHCFC−22やHFC−134a等が挙げられ、
ポリオール100重量部に対しての添加量は1.0〜1
0.0重量部であり、目的の高密度表層付きウレタンフ
ォーム成形品の平均密度に合わせて調整される。
【0016】本発明における架橋剤としては、公知のも
のが全て使用できる。 即ち、例えば、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミンなどのアミン系低分子ポリ
オール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
ブタンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン
等の低分子ポリオールが挙げられる。 また2.0〜
3.0平均官能性で、300〜1900ヒドロキシル
価、K−OH 2.0mg/g以下の酸価を有する低分
子量ポリエステルポリオールが挙げられる。 またエチ
レンオキサイド/プロピレンオキサイドの付加重量割合
が70/30以上の重量比率となるようにして得られた
300〜1900mgK−OH/gのヒドロキシル価を
有する低分子量ポリエーテルポリオールが挙げられる。
これらの低分子ポリオールは、単独または2種以上を
混合して用いることができる。
【0017】本発明における架橋剤の使用量は、架橋剤
の種類により異なるが、高密度表層を有する半硬質ウレ
タンフォーム成形品の場合、通常のポリオール100重
量部に対して2〜20重量部、好ましくは3〜10重量
部とする事によって製造することができる。
【0018】またポリオールに必要により加えられるも
のとしては公知の有機シリコーン整泡剤、着色剤などが
ある。
【0019】本発明に用いる助剤としては、(1)モノ
アルコール類、(2)酸アミド類、(3)モノアミン
類、(4)芳香族アミン類、または(5)上記(1)乃
至(4)群の任意の組み合わせからなる助剤を0.5〜
10重量部、好ましくは0.5〜5重量部を用いる。
【0020】
【発明の効果】本発明の製造方法により、製造された高
密度表層を有するウレタンフォーム成形品は、高密度表
層の小さなピンホールが極めて少なく、安定した高密度
表層が得られ、さらに製造時においては、泡沫樹脂液の
流動性の制御が容易に調整でき、また金型の温度変動に
対してもパーティング面やベントホールからの溢流泡沫
樹脂液の変動が少なく、量産化に適したものとなる。
【0021】従って自動車、船舶などの内装部品である
ステアリングホイール、ホーンパッド、アームレストな
どの高密度表層を有するウレタンフォーム成形品に広く
用いることができる。
【0022】以下本発明をより理解するために、比較例
と共に、具体的実施例を用いて説明する。 [実施例] ポリオールとして3官能性ポリエーテルポリオール(住
友バイエルウレタン(株)製 スミフェン3063;O
HV=28mg−KOH/g)94gと、架橋剤として
1,4−ブタンジオール(試薬1級)8gと、触媒とし
てMINICOL−1020(活材ケミカル(株)製)
0.6gとジブチルチンジラウレートU−100(日東
化成(株)製)0.02g、発泡剤としてHCFC−2
2(旭硝子(株)製)4.0g、助剤としてジノルマル
ブチルアミン(試薬1級)或いはノルマルアミルアミン
(試薬特級)を表1の通り配合して、20℃に温調した
混合液を作成した。それぞれの混合液を実施例毎に高圧
反応射出成形機のA原料タンクに仕込み、20℃に保温
した。他方イソシアネート類としてクルードMDI(三
菱化成ダウ(株)製 PAPI−135)を上記高圧反
応射出成形機のB原料タンクに仕込み20℃に保温し
た。それぞれのポリオール混合物とクルードMDIを当
量比が1.05になるように調整し、通常のRIM法に
より板厚20mmの上蓋を備え、クランプで上蓋を押圧
し、45〜50℃に温調されたアルミ製密閉金型(注入
有効サイズ:厚さ10mm×幅160mm×長さ400
mm)に注入した。注入時の吐出圧はポリオール混合物
は180kg/cm、クルードMDIは160kg/
cmであった。注入後5分で脱型して高密度表層付き
ウレタンフォーム成形品を得た。
【0023】この成形品を厚さ方向に切断して断面を確
認したところ、それぞれ表面層として高密度表層が極め
て良好な状態で形成された、均質微細なセル構造を有す
る半硬質ウレタンフォーム成形品であり、作成時のバリ
は、前記助剤を添加することにより大幅に減少し、CF
C−11を用いた場合に近いバリ流出量となった。得ら
れた成形品の0.3〜0.5m/m径の平均ピンホール
数、高密度表層の厚さ、成形品周囲のバリをカットした
仕上がり成形品重量、バリ重量及び平均密度について調
べ、結果を表1に示す。
【0024】また別に1リットルのポリエチレンビーカ
ーに注入し、フリー発泡させた時の反応性と3分後のフ
ォーム内部の発熱反応による到達温度を測定した結果も
表1に示す。
【0025】[比較例]比較例としては、実施例で用い
た助剤の添加を行わずに、またさらには発泡剤をCFC
−11に変更し、他は実施例と同様の操作を行って製品
を作成した。得られた成形品の特性を表1に示す。
【0026】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート類と、ポリオール類と、
    触媒と、発泡剤としてHCFC−22或いはHFC−1
    34aと、助剤を含む樹脂液をワンショットで金型に注
    入して表面に高密度表層を形成させるウレタンフォーム
    成形品を製造する方法において、前記助剤として、イソ
    シアネート類と化学的に反応した際に発熱を伴い、かつ
    架橋剤としては働かない物質(以下単に「助剤」と記
    す)を配合する高密度表層を有するウレタンフォーム成
    形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記助剤として、(1)モノアルコール
    類、(2)酸アミド類、(3)モノアミン類、(4)芳
    香族アミン類、または(5)上記(1)乃至(4)群の
    任意の組み合わせからなるものを用いた請求項1記載の
    高密度表層を有するウレタンフォーム成形品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記助剤中、(1)モノアルコール類と
    しては、1分子中に水酸基1個を含む化合物である1価
    アルコール(monohydric alcohol)中の第1アルコール
    群(primary alcohol)、第2アルコール群(secondary
    alcohol)、第3アルコール群(tertiary alcohol)で
    あり、メチルアルコール(メタノール)、エチルアルコ
    ール(エタノール)、n−プロピルアルコール(1−プ
    ロパノール)、イソプロピルアルコール(2−プロパノ
    ール)、n−ブチルアルコール(1−ブタノール)、s
    ec−ブチルアルコール(2−ブタノール)、イソブチ
    ルアルコール(2−メチル−1−プロパノール,イソブ
    タノール)、tert−ブチルアルコール(2−メチル
    −2−プロパノール,tert−ブタノール)、n−ペ
    ンチルアルコール(n−アミルアルコール,1−ペンタ
    ノール)、2−メチル−1−ブタノール(活性アミルア
    ルコール)、イソアミルアルコール(3−メチル−1−
    ブタノール)、sec−アミルアルコール(2−ペンタ
    ノール)、sec−n−アミルアルコール(1−エチル
    −1−プロパノール,3−ペンタノール)、tert−
    アミルアルコール(2−メチル−2−ブタノール,te
    rt−ペンタノール)、イソペンチルアルコール(3−
    メチル−1−ブタノール,イソアミルアルコール)、s
    ec−イソアミルアルコール(3−メチル−2−ブタノ
    ール)、ネオアミルアルコール(2,2−ジメチル−1
    −プロパノール,ネオペンチルアルコール)、n−ヘキ
    シルアルコール(1−ヘキサノール)、2−メチル−1
    −ペンタノール、メチルアミルアルコール(4−メチル
    −2−ペンタノール)、2−エチルブチルアルコール
    (2−エチル−1−ブチルアルコール)、から選ばれた
    少なくとも1つ、(2)酸アミド類としては、カルボキ
    シル基の水酸基がアミノ基NH2で置換されたカルボン
    酸誘導体にあって、第1アミド(primary amide R・
    CONH2)、及び第2アミド(secondary amide (R
    ・CO)2NH)であり、ホルムアミド(メタンアミ
    ド)、アセトアミド(エタンアミド)、N−メチルアセ
    トアミド、から選ばれた少なくとも1つ、(3)モノア
    ミン類としては、構造的にアンモニアの水素原子1個或
    いは2個を炭化水素基で置換した化合物にあって、第1
    アミン(primary amine −NH2(amino group))、
    及び第2アミン(secondary amine >NH(imino gro
    up))でありモノメチルアミン、ジメチルアミン、モノ
    エチルアミン、ジエチルアミン、n−プロピルアミン、
    イソプロピルアミン(モノイソプロピルアミン,2−ア
    ミノプロパン)、ジイソプロピルアミン、n−ブチルア
    ミン(1−アミノブタン)、イソブチルアミン(1−ア
    ミノ−2−メチルプロパン,2−メチルプロピルアミ
    ン)、sec−ブチルアミン(2−アミノブタン)、t
    ert−ブチルアミン、n−ジブチルアミン、ジイソブ
    チルアミン、ペンチルアミン(n−アミルアミン,1−
    アミノペンタン)、ジペンチルアミン(ジ−n−アミル
    アミン)、sec−アミルアミン(2−アミノペンタ
    ン,1−メチルブチルアミン)、sec−ヘキシルアミ
    ン(2−アミノヘキサン,1−メチルペンチルアミ
    ン)、2−エチルブチルアミン(3−アミノメチルペン
    タン)、ピロール、から選ばれた少なくとも1つ、
    (4)芳香族アミン類としては、アミノ基がベンゼン環
    に直接結合しているもの、及び側鎖に結合しているアリ
    ールアミン(aryl amine)と称されるもののうち、第1
    アミン(ArNH2)及び第2アミン(Ar2NH)にあ
    って(但しアリール基をArで示す)は、アニリン(ア
    ミノベンゼン,フェニルアミン)、モノメチルアニリン
    (N−メチルアニリン)、N−モノ−n−ブチルアニリ
    ン、N−モノアミルアニリン(N−n−ペンチルアニリ
    ン)、p−tert−アミルアニリン(p−アミノ−t
    ert−アミルベンゼン)、o−トルイジン(2−アミ
    ノトルエン,o−メチルアニリン)、m−トルイジン、
    p−トルイジン、o−クロロアニリン、シクロヘキシル
    アミン(ヘキサハイドロアニリン)、ピペリジン(ヘキ
    サハイドロピリジン)、から選ばれた少なくとも1つ、
    (5)上記(1),(2),(3),(4)群の任意の
    組み合わせからなる混合物である請求項2記載の高密度
    表層を有するウレタンフォーム成形品の製造方法。
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