JPH0730162Y2 - ロールギャップ検出装置及び該ロールギャップ検出装置を用いた油圧圧下制御装置 - Google Patents

ロールギャップ検出装置及び該ロールギャップ検出装置を用いた油圧圧下制御装置

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JPH0730162Y2
JPH0730162Y2 JP8967888U JP8967888U JPH0730162Y2 JP H0730162 Y2 JPH0730162 Y2 JP H0730162Y2 JP 8967888 U JP8967888 U JP 8967888U JP 8967888 U JP8967888 U JP 8967888U JP H0730162 Y2 JPH0730162 Y2 JP H0730162Y2
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roll gap
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恒 本城
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はロールギャップ検出装置及び該ロールギャップ
検出装置を用いた油圧圧下制御装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来の一般的な圧延機は第5図に示すように、この圧延
器は、一対の上下ワークロール1,2と、該上下ワークロ
ール1,2を補強する上下控えロール3,4と、マグネスケー
ル等の位置検出器6を具備した圧下シリンダ5とを有
し、該圧下シリンダ5のピストンロッド5aが、下控えロ
ール4を枢支する軸箱7の下面に当接している。
第5図に示す圧延機において、上下ワークロール1,2の
ロール間隔(ロールギャップ)を制御する場合には、位
置検出器6によってピストンロッド5aの移動量を検出
し、このピストンロッド5aの移動量に基づき上下ワーク
ロール1,2のロール間隔を把握しているが、斯かる従来
手段では、控えロール3,4の撓み、偏心、ロール相互の
弾性つぶれの影響を受けて制御精度が悪い。
そこで、ロール間隔の制御精度の向上を図るために、第
6図及び第7図に示すような、ワークロール1,2のロー
ルバレル部相互の距離を検出するロールギャップ検出装
置が考えられている。
第6図はロールギャップ検出装置の一例であり、8はロ
ールギャップ検出装置本体を示している。
このロールギャップ検出装置本体8は、上下方向に対向
するように並設された2本1対のアーム10a,10bと、該
アーム10a,10bの先端部に取り付けた上下ワークロール
1,2のロールバレル部の変位量を検出するための非接触
式変位検出器11a,11bと、アーム10a,10bの間に着脱自在
に配置された所要数のギャップ変更用ライナ12とを備え
ている。
更に、ロールギャップ検出装置本体8は、非接触式変位
検出器11a,11bが上下ワークロール1,2の各ロールバレル
部とそれぞれ対峙し得るように圧延機の所要の位置に設
置されている。
上述した構成を有するロールギャップ検出装置におい
て、圧延機の上下ワークロール1,2のロールギャップを
変更する場合には、ギャップ変更用ライナ12の数を適宜
増減することによって、非接触式変位検出器11a,11bと
上下ワークロール1,2の各ロールバレル部との距離がそ
れぞれ一定の間隔を保つように非接触式変位検出器11a,
11bの間の距離Hを調整している。
第7図はロールギャップ検出装置の他の例であり、9は
ロールギャップ検出装置本体を示している。
このロールギャップ検出装置本体9は、側方から見て互
いに交差するように並設された2本1対のアーム13a,13
bと、該アーム13a,13bの先端部に取り付けた上下ワーク
ロール1,2のロールバレル部の変位量を検出するための
非接触式変位検出器14a,14bと、前記アーム13a,13bの中
間部を非接触式変位検出器14a,14bが高さ方向に変位し
得るように鋏状に枢支するピン15と、逆ねじ部17が一方
のアーム13aの基端部に螺合され且つねじ部16が他方の
アーム13bの基端部に螺合されたスクリューシャフト18
と、該スクリューシャフト18に連結したモータ19とを備
えている。
更に、ロールギャップ検出装置本体9は、非接触式変位
検出器14a,14bが上下ワークロール1,2の各ロールバレル
部とそれぞれ対峙し得るように圧延機の所要の位置に設
置されている。
上述した構成を有するロールギャップ検出装置におい
て、圧延機の上下ワークロール1,2のロールギャップを
変更する場合には、モータ19によりスクリューシャフト
18を回転させて、各アーム13a,13bの基端部並びに先端
部を近接あるいは離反させ、非接触式変位検出器14a,14
bと上下ワークロール1,2の各ロールバレル部との距離が
それぞれ一定の間隔を保つように非接触式変位検出器14
a,14bの間の距離Hを調整している。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、第6図に示すロールギャップ検出装置で
は、上下ワークロール1,2の回転及び圧延材の通板に伴
ってアーム10a,10bの先端部が互いに近接離反するよう
に振動した場合には、予め設定した非接触式変位検出器
11a,11bの間の距離Hが変動してしまい、ロールギャッ
プ量の検出精度が低下してしまう。
このようなロールギャップ量の検出精度の低下を防止す
るために、アーム10a,10bを一体化することも考えられ
るが、アーム10a,10bを一体化すると、上下ワークロー
ル1,2のロールギャップ量を圧延材に合せて変更する場
合に、非接触式変位検出器11a,11bの間の距離Hを上下
ワークロール1,2のロールギャップ量に対応させて変更
することができなくなる。
一方、第7図に示すロールギャップ検出装置では、アー
ム13a,13bとピン15との間に、アーム13a,13bが上下方向
へ回動するのに必要なクリアランスが形成され、また、
アーム13a,13bとスクリューシャフト18のねじ部16及び
逆ねじ部17との間に、スクリューシャフト18が回転する
のに必要なクリアランスが形成されているため、上下ワ
ークロール1,2の回転及び圧延材の通板に伴ってアーム1
3a,13bが互いに近接離反するように振動した場合には、
予め設定した非接触式変位検出器14a,14bの間の距離H
が変動してしまい、ロールギャツプ量の検出精度が低下
してしまう。
更に、第6図及び第7図に示すロールギャップ検出装置
では、ロールギャップ量を検出すべき上下ワークロール
1,2のロールバレル部の軸心に対してロール胴部の軸心
が偏心していると、非接触式変位検出器11a,11b、また
は非接触式変位検出器14a,14bによって精度よくロール
バレル部のロールギャップ量を検出したとしても、検出
部位であるロールバレル部と作業部位であるロール胴部
とではロールギャップ量が異なることになり、正確な圧
下制御を行うことができない。
本考案は、上述した問題を解決するもので、ロールギャ
ップ量を精度よく検出することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案のロールギャップ検出
装置においては、先端部の間隔を調整可能な2本1対の
アームの先端部にロールバレル部のロールギャップを検
出するための非接触式変位検出器をそれぞれ取り付け且
つ前記アームの間に弾性体を該弾性体により両アームが
互いに離反する方向へ付勢されるように圧縮挿入してい
る。
また、本考案のロールギャップ検出装置を用いた油圧圧
下制御装置では、先端部の間隔を調整可能な2本1対の
アームの先端部にロールバレル部のロールギャップを検
出するための非接触式変位検出器をそれぞれ取り付け且
つ前記アームの間に弾性体を該弾性体により両アームが
互いに離反する方向へ付勢されるように圧縮挿入したロ
ールギャップ検出装置と、ロール回転角を連続的に検出
するロール回転角検出器と、予めメモリーしたロール偏
心補正値を前記ロール回転角検出器の検出値毎に連続的
に出力するロール偏心補正値演算装置と、該ロール偏心
補正値演算装置に前記ロールギャップ検出装置で予め検
出したロールバレル部とロール胴部の偏心から生じるロ
ールギャップ変化量をロール偏心補正値として前記ロー
ル回転角検出器の検出値毎にメモリーさせるロール偏心
分布メモリー指令回路と、各回転角におけるロール偏心
補正値とロールギャップ検出装置が検出したロールギャ
ップ量との加算補正値を出力する装置と、圧延機のロー
ルギャップを調整する圧下シリンダへ圧油を送る管路に
設けられ前記加算補正値を出力する装置からの出力によ
り制御される制御弁とを設けている。
[作用] 本考案のロールギャップ検出装置では、アームの間に圧
縮挿入した弾性体が、両アームの先端部を同方向へ一体
的に変位させるので、非接触式変位検出器の間の距離が
変動しない。
本考案のロールギャップ検出装置を用いた油圧制御装置
では、ロールギャップ検出装置がワークロールのロール
ギャップ量を精度良く検出するので、圧延材を精度良く
圧延成形することができる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案のロールギャップ検出装置の第1の実施
例を示すものであり、図中、第5図及び第6図と同一の
符号を付した部分は同一物を表わしている。
本実施例では、2本1対のアーム10a,10bの先端部に上
下ワークロール1,2のロールバレル部の変位量を検出す
るための非接触式変位検出器11a,11bをそれぞれ取り付
け、前記アーム10a,10bを所要数の着脱自在なギャップ
変更用ライナ12を介して前記非接触式変位検出器11a,11
bが高さ方向に位置変更し得るように支持したロールギ
ャップ検出装置本体8において、前記アーム10a,10bの
間に、ゴム、ばね、油圧ダンパ等の弾性体20を、該弾性
体20が非接触式変位検出器11a,11bとギャップ変更用ラ
イナ12との間に位置するように圧縮挿入している。
このゴム、ばね、油圧ダンパ等よりなる弾性体20は、こ
れらの材質に共通する特性、すなわち、2つの部材によ
り挾持された際に、ある値以上の反力荷重を前記2つの
部材に対して付与する特性を具備している。
すなわち、弾性体20は、両アーム10a,10bの互いに対峙
する部分にそれぞれ接触し且つ両アーム10a,10bの先端
部を互いに離反する方向へ付勢している。
上述した構成を有する本実施例においては、弾性体20が
両アーム10a,10bの互いに対峙する部分にそれぞれ接触
し且つ弾性体20によって両アーム10a,10bの先端部が互
いに離反する方向へ付勢されているので、上下ワークロ
ール1,2の回転や圧延材の通板に伴って両アーム10a,10b
が振動する際に、両アーム10a,10bの先端部が互いに近
接離反することなく常に同方向へ一体的に振動する。
従って、非接触式変位検出器11a,11bの間の距離Hが変
動することがなく、上下ワークロール1,2のロールギャ
ップ量を精度良く検出することができる。
上下ロールギャップ1,2のロールギャップを変更する場
合には、圧延機を停止させたうえ、ギャップ変更用ライ
ナ12の数を適宜増減することによって、非接触式変位検
出器11a,11bの間の距離Hを調整する。
このような調整を実施すると、ギャップ変更用ライナ12
の数を減少させた場合には、弾性体20により両アーム10
a,10bを互いに離反させるように作用する付勢力が増加
し、また、ギャップ変更用ライナ12の数を増加させた場
合には、弾性体20により両アーム10a,10bを互いに離反
させるように作用する付勢力が減少することになる。
しかしながら、本考案の主たる目的は、アーム10a,10b
が互いに近接離反することによって生じる非接触式変位
検出器11a,11bの間の距離Hの変動を防止することであ
るので、弾性体20によって、両アーム10a,10bにそれら
を互いに離反させる所定の付勢力が作用している状態が
確保されていれば、先に述べたように、両アーム10a,10
bが互いに近接離反する方向へ振動することを防止で
き、非接触式変位検出器11a,11bの間の距離Hを変動さ
せずに保つことができる。
なお、上下ワークロール1,2のロールギャップが大幅に
変更される場合には、アーム10a,10bに対する非接触式
変位検出器11a,11bの取り付け状態を適宜調整すること
により、非接触式変位検出器11a,11bと上下ワークロー
ル1,2のロールバレル部の初期ギャップ校正を行えばよ
い。
第2図は本考案のロールギャップ検出装置の第2の実施
例を示すものであり、図中、第1図、第5図及び第7図
と同一の符号を付したものは同一物を表わしている。
本実施例では、側方から見て互いに交差するように並設
された2本1対のアーム13a,13bの先端部に上下ワーク
ロール1,2のロールバレル部の変位量を検出するための
非接触式変位検出器14a,14bを取り付け、前記アーム13
a,13bの中間部をピン15により枢支して前記非接触式変
位検出器14a,14bが高さ方向に位置変更し得るように支
持したロールギャップ検出装置本体9において、前記ア
ーム13a,13bの間に、ゴム、ばね、油圧ダンパ等の弾性
体20を、該弾性体20が非接触式変位検出器14a,14bとピ
ン15との間に位置するように圧縮挿入している。
すなわち、弾性体20は、両アーム13a,13bの互いに対峙
する部分にそれぞれ接触し且つ両アーム13a,13bの先端
部を互いに離反する方向へ付勢し、アーム13a,13bのピ
ン15が貫通する部分においては、ピン15が貫通する孔の
内周面がピン15に押圧されて該ピン15に対するアーム13
a,13bのがたつきが抑止された状態になる。
上述した構成を有する本実施例においては、弾性体20が
両アーム13a,13bの互いに対峙する部分にそれぞれ接触
し且つ弾性体20によって両アーム13a,13bの先端部が互
いに離反する方向へ付勢されているので、上下ワークロ
ール1,2の回転や圧延材の通板に伴って両アーム13a,13b
が振動する際に、両アーム13a,13bの先端部が互いに近
接離反することなく常に同方向へ一体的に振動する。
従って、非接触式変位検出器14a,14bの間の距離Hが変
動することがなく、上下ワークロール1,2のロールギャ
ップ量を精度良く検出することができる。
上下ロールギャップ1,2のロールギャップを変更する場
合には、圧延機を停止させたうえ、モータ19によりスク
リューシャフト18を回転させ、各アーム13a,13bの先端
部を近接あるいは離反させることによって、非接触式変
位検出器14a,14bの間の距離Hを調整する。
このような調整を実施すると、アーム13a,13bの先端部
を近接させた場合には、弾性体20により両アーム13a,13
bを互いに離反させるように作用する付勢力が増加し、
また、アーム13a,13bの先端部を離反させた場合には、
弾性体20により両アーム13a,13bを互いに離反させるよ
うに作用する付勢力が減少する。
しかしながら、本考案の主たる目的は、アーム13a,13b
が互いに近接離反することによって生じる非接触式変位
検出器14a,14bの間の距離Hの変動を防止することであ
るので、接触抵抗物20によって、両アーム13a,13にそれ
らを互いに離反させる所定の付勢力が作用している状態
が確保されていれば、先に述べたように、両アーム13a,
13bが互いに近接離反する方向へ振動することを防止で
き、非接触式変位検出器14a,14bの間の距離Hを変動さ
せずに保つことができる。
第3図及び第4図は本考案のロールギャップ検出装置を
用いた油圧圧下制御装置の一実施例を示すものであり、
図中、第2図、第5図及び第7図と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしている。
22はロールギャップ検出装置本体であり、該ロールギャ
ップ検出装置本体22は、先に述べたロールギャップ検出
装置本体9(第2図及び第7図参照)に類似した構造を
具備している。
すなわち、ロールギャップ検出装置本体22は、側方から
見て互いに交差するように並設された2本1対のアーム
13a,13bの先端部に上下ワークロール1,2のロールバレル
部の変位量を検出するための光学式変位検出器(非接触
式変位検出器)21a,21bを取り付け、前記アーム13a,13b
の中間部をピン15によって鋏状に枢支している。
このフレーム24は、圧延機ハウジング23に圧延材進行方
向に移動し得るように装着され、また、フレーム24に
は、前記のピン15が取り付けられており、光学式変位検
出器21a,21bが上下ワークロール1,2のロールバレル部に
それぞれ対峙するようになっている。
更に、前記アーム13a,13bの基端部とフレーム24とは上
下方向に延びる伸縮可能なシリンダ25a,25bを介して連
結されており、該シリンダ25a,25bを適宜作動させるこ
とによって、前記光学式変位検出器21a,21bが高さ方向
に位置変更し得るように支持されている。
更に、アーム13a,13bの間には、弾性体20が、前記光学
式変位検出器21a,21bとピン15との間に位置するように
圧縮挿入されている。
すなわち、弾性体20は、両アーム13a,13bの互いに対峙
する部分にそれぞれ接触し且つ両アーム13a,13の先端部
を互いに離反する方向へ付勢し、アーム13a,13bのピン1
5が貫通する部分においては、ピン15が貫通する孔の内
周面がピン15に押圧されて該ピン15に対するアーム13a,
13bのがたつきが抑止された状態になる。
ロールギャップ検出装置本体22の光学式変位検出器21a,
21bで検出したロール変位量y1,y2を演算装置26に送り得
るようにし、該演算装置26で演算した検出ロールギャッ
プ変化量y12をフィルタ27へ送り得るようにし、該フィ
ルタ27で前記検出ロールギャップ変化量y12の微小検出
値を平均化したロールギャップ変化量y12′をスイッチ2
8を介して上下ワークロール1,2のロールバレル部と胴部
との偏心から生じる誤差に対するワークロール偏心補正
値yCを出力するワークロール偏心補正値演算装置29へ送
り得るようにする。
ワークロール駆動装置30にワークロール回転角検出器31
を設け、該ワークロール回転角検出器31が検出したワー
クロール回転位置θiをスイッチ32を介してワークロー
ル偏心分布メモリー指令回路33に送り得るようにし、該
ワークロール偏心分布メモリー指令回路33の信号を前記
ワークロール偏心補正値演算装置29へ送り得るようにす
るとともに、前記ワークロール回転角検出器31が検出し
たワークロール回転位置θiをスイッチ32と並設して設
けたスイッチ34を介して前記ワークロール偏心補正値演
算装置29へ送り得るようにし、前記フィルタ27によって
整理されたロールギャップ変化量y12′とワークロール
偏心補正値演算装置29が演算したワークロール偏心補正
値yCとを加算器35へ送り得るようにする。
上控えロール3を回転自在に支持した軸箱36を介して圧
延荷重PRを検出し得るように荷重検出器37を配設し、荷
重検出器37で検出した圧延荷重PR及び圧延すべき材料の
板幅Bならびにロールベンディング荷重PB等をロール弾
性変形補正演算装置38へ送り得るようにし、該ロール弾
性変形補正演算装置38からロール弾性変形補正量yEを調
整器39へ送り得るようにし、該調整器39によって調整さ
れたロール弾性変形補正量yE′と前記加算器35によって
演算された補正ロールギャップ変化量yCOとを加算器40
へ送り得るようにする。
加算器40からは、ロックオン指令回路41及びメモリー回
路42を介して加算器43へ、また、ロックオン指令回路41
及びメモリー回路42を通さず直接加算器43へロールギャ
ップ変化量yが与え得るようになっており、加算器43か
らは基準となるメモリーロールギャップ変化量yMと加算
器40で求められたロールギャップ変化量yとの偏差Δy
が出力され、切換えスイッチ44を介して加算器45に与え
得るようになっており、圧下シリンダ5に設けた位置検
出器6の信号は加算器46に与え得るようになっている。
また、加算器46へは、ロールギャップ設定器47により運
転開始時に上下ワークロール1,2のロールギャップが設
定され、その信号は加算器49に与え得るようになってい
るとともに、該加算器49には、前記荷重検出器37の信号
がミル定数演算器50を介して与え得るようになってお
り、加算器49の信号は、前記加算器45に与え得るように
なっている。
更に、加算器45からは、圧下シリンダ5へ圧油を送る管
路52に設けた制御弁53へ出力信号を出力し得るようにな
っている。
更にまた、ダイレクトセンシング切換え回路51からは、
前記オンロック指令回路41にスイッチ54を投入するよう
信号が与えられるとともに、切換えスイッチ44を開放
し、切換えスイッチ48を投入するよう指令を与え得るよ
うになっている。
なお、上述した油圧圧下制御装置において行われる演算
は、必ずしもデジタルコンピュータによってワークロー
ル回転角検出器31の分割角度毎に第3図に示す演算をそ
の都度全部行うことを意味しない。
ロール弾性変形補正演算装置38に従来周知のアナログ演
算方式のものを適用すれば、極めて高速で分割角度に対
応できる。
これは、ワークロール回転角検出器31からの入力信号が
アナログ信号(電圧あるいは電流)であるため、その入
力信号をデジタル信号に変換するのに要する時間を節約
できるからである。
以下、本実施例の作動を説明する。
圧延材の通板に先立って、圧下シリンダ5を伸張させて
上下ワークロール1,2を接触させるとともに、スイッチ2
8,32を投入する。
この状態でワークロール駆動装置30を運転すると、ロー
ルギャップ検出装置本体22の光学式変位検出器21a,21b
により上下ワークロール1,2のロールバレル部の変位量y
1,y2が測定されて、その信号は演算装置26へ与えられ、
演算装置26では検出ロールギャップ変化量y12が、 により演算され、その信号がフィルタ27に送られて該フ
ィルタ27によって前記検出ロールギャップ変化量y12
微小検出値が平均化され、ロールギャップ変化量y12
に調整されてワークロール偏心補正値演算装置29へ送ら
れる。
一方、ワークロール駆動装置30に設けられたワークロー
ル回転角検出器31からは刻々と変位する上ワークロール
1の回転角θiの信号がワークロール偏心分布メモリー
指令回路33へ送られる。
このとき、上下ワークロール1,2のロール胴部の軸心が
ロールバレル部の軸心に対して偏心していたとすると、
上下ワークロール1,2が接触しつつ回転しているのにも
係わらず、ロールバレル部ではあたかも上下ワークロー
ル1,2のロールギャップ量y12′が変化しているようにな
り、該ロールギャップ量y12′が上ワークロール1の回
転角θi毎に変動する。
ワークロール偏心分布メモリー指令回路33は、上下ワー
クロール1,2の接触時におけるロールギャップ変化量
y12′をワークロール偏心補正値yCとして上ワークロー
ル1の各回転角毎にメモリーするように前記ワークロー
ル偏心補正値演算装置29へ指令し、該ワークロール偏心
補正値演算装置29は、前記フィルタ27より送られてくる
ロールギャップ変化量y12′をワークロール偏心補正値y
Cとしてメモリーする。
ワークロール偏心補正値演算装置29に上ワークロール1
の各回転角θiに対するロールギャップ変化量y12′がメ
モリーされたならば、スイッチ28,32を開放する。
運転開始時には、ダイレクトセンシング切換え回路51か
らは切換え指令が出力されず、このため、切換えスイッ
チ48が投入され、切換えスイッチ44が開放されている。
この状態でロールギャップ設定器47により上下ワークロ
ール1,2のロールギャップが設定され、この信号は加算
器46,49、切換えスイッチ48、加算器45を通って制御弁5
3に与えられ、このため制御弁53により圧下シリンダ5
への圧油が制御され、ピストンロッド5aは所要量上昇す
る。
このとき、位置検出器6で検出されたピストンロッド5a
の伸長量は、加算器46へフィードバックされ、また、荷
重検出器37で検出された圧延荷重PRはミル定数演算器50
を介した信号として加算器49へフィードバックされ、加
算器46,49での偏差が解消されれば制御弁53は閉止し、
圧下シリンダ5のピストンロッド5aは停止する。
なお、上控えロール3は、圧下スクリューにより予め所
定の高さに位置決めされている。
圧延材を上下ワークロール1,2間に通板し、圧延を開始
すると、ロールギャップ検出装置本体22の光学式変位検
出装置21a,21bによって上下ワークロール1,2のロールバ
レル部の変位量y1,y2が検出され、該変位量y1,y2は、演
算器26、フィルタ27を介してロールギャップ変化量
y12′として加算器35に与えられる。
一方、ワークロール回転角検出器31が検出した上ワーク
ロール1の回転角θiを示す信号は、ワークロール偏心
補正値演算装置29に送られ、ワークロール偏心補正値演
算装置29は回転角θiに合致するワークロール偏心補正
値yCを加算器35に入力し、該加算器35は、前記ロールギ
ャップ変化量y12′とワークロール偏心補正値yCとを演
算し、補正ロールギャップ変化量yCOを演算器40に与え
る。
上記のワークロール偏心補正値演算装置29より出力され
るワークロール偏心補正値yCは急激に変化しないのが普
通であり、補正計算の量は極く僅かであり短時間で処理
できる。
荷重検出器37で検出された圧延荷重PRはロール弾性変形
補正演算装置38へ送られ、該ロール弾性変形補正演算装
置38では、設定された板幅B、ロールベンディング荷重
PB、ミル定数KW等をもとにしてロール弾性変形補正量yE
により演算され、該ロール弾性変形補正量yEは予め調整
ゲインを設定した調整器39を介してロール弾性変形補正
量yE′として加算器40に与えられる。
加算器40は、ロール弾性変形補正量yE′と補正ロールギ
ャップ変化量yCOとを加算したロールギャップ変化量y
を出力するが、油圧圧下側御が行われていない場合は切
換えスイッチ44が開放されているため、加算器40からの
信号が制御弁53に与えられることはない。
而して、油圧圧下制御時には、ダイレクトセンシング切
換え回路51からロックオン指令回路41及び切換えスイッ
チ44,48に指令信号が与えられ、メモリー回路42には、
そのときのロールギャップ変化量yが基準となるメモリ
ーロールギャップ変化量yMとしてメモリーされ、切換え
スイッチ44が投入され、切換えスイッチ48が開放され
る。
従って以後は、メモリー回路42からは基準となるメモリ
ーロールギャップ変化量yMが加算器43に与えられるとと
もに、加算器40からは、該加算器40で求められたロール
ギャップ変化量yが加算器43に与えられ、加算器43で
は、基準となるメモリーロールギャップ変化量yMと加算
器40からの現時点でのロールギャップ変化量yとの偏差
Δyが演算され、切換えスイッチ44、加算器45を経て制
御弁53へ与えられ、圧下シリンダ5への圧油量が偏差Δ
yが減少するように制御される。
また、本実施例におけるロールギャップ検出装置本体22
では、弾性体20が両アーム13a,13bの互いに対峙する部
分にそれぞれ接触し且つ弾性体20によって両アーム13a,
13bの先端部が互いに離反する方向へ付勢されているの
で、上下ワークロール1,2の回転や圧延材の通板に伴っ
て両アーム13a,13bが振動する際に、両アーム13a,13bの
先端部が互いに近接離反することなく常に同方向へ一体
的に振動する。
従って、光学式変位検出器21a,21bの間の距離が変動す
ることがなく、上下ワークロール1,2のロールギャップ
量を精度良く検出することができる。
上下ロールギャップ1,2のロールギャップを変更する場
合には、圧延機を停止させたうえ、シリンダ25a,25bを
作動させ、各アーム13a,13bの先端部を近接あるいは離
反させることによって、光学式変位検出器21a,21bの間
の距離を調整する。
このような調整を実施すると、アーム13a,13bの先端部
を近接させた場合には、弾性体20により両アーム13a,13
bを互いに離反させるように作用する付勢力が増加し、
また、アーム13a,13bの先端部を離反させた場合には、
弾性体20により両アーム13a,13bを互いに離反させるよ
うに作用する付勢力が減少する。
しかしながら、本考案の主たる目的は、アーム13a,13b
が互いに近接離反することによって生じる光学式変位検
出器21a,21の間の距離Hの変動を防止することであるの
で、弾性体20によって、両アーム13a,13bにそれらを互
いに離反させる所定の付勢力が作用している状態が確保
されていれば、先に述べたように、両アーム13a,13bが
互いに近接離反する方向へ振動することを防止でき、非
接触式変位検出器21a,21bの間の距離を変動させずに保
つことができる。
更にまた、ロールギャップ検出装置本体22に光学式変位
検出器21a,21bを適用しているので、上下ワークロール
1,2を形成する材料の成分や熱処理が上下ワークロール
1,2の周方向に対して必ずしも均一でない状態であって
も、検出誤差が生じることがない。
なお、本考案のロールギャップ検出装置及び該ロールギ
ャップ検出装置を用いた油圧圧下制御装置は、上述した
実施例のみに限定されるものではなく、本考案の要旨を
逸脱しない範囲において種々の変更を加え得ることは勿
論である。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案のロールギャップ検出装置及
び該ロールギャップ検出装置を用いた油圧圧下制御装置
によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
1)本考案のロールギャップ検出装置では、両アームの
先端部が互いに近接離反することなく常に同方向へ一体
的に振動するので、非接触式変位検出器の間の距離が変
動することがなく、ワークロールのロールギャップ量を
精度良く検出することができる。
2)本考案のロールギャップ検出装置を用いた油圧制御
装置では、ロールギャップ検出装置がワークロールのロ
ールギャップ量を精度良く検出するので、圧延材を精度
良く圧延成形することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のロールギャップ検出装置の第1の実施
例を示す概念図、第2図は本考案のロールギャップ検出
装置の第2の実施例を示す概念図、第3図は本考案のロ
ールギャップ検出装置を用いた油圧圧下制御装置の一実
施例を示す制御系統図、第4図は第3図に示す油圧圧下
制御装置に用いるロールギャップ検出装置の概念図、第
5図は従来の一般的な圧延機を示す概念図、第6図は従
来のロールギャップ検出装置の一例を示す概念図、第7
図は従来のロールギャップ検出装置の他の例を示す概念
図である。 図中、1は上ワークロール、2は下ワークロール、5は
圧下シリンダ、6は位置検出器、8,9,22はロールギャッ
プ検出装置本体、10a,10b,13a,13bはアーム、11a,11b,1
4a,14bは非接触式変位検出器、20は弾性体、21a,21bは
光学式変位検出器(非接触式変位検出器)29はワークロ
ール偏心補正値演算装置、31はワークロール回転角検出
器、33はワークロール偏心分布メモリー指令装置、35は
加算器、53は制御弁を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21C 51/00 M

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部の間隔を調整可能な2本1対のアー
    ムの先端部にロールバレル部のロールギャップを検出す
    るための非接触式変位検出器をそれぞれ取り付け且つ前
    記アームの間に弾性体を該弾性体により両アームが互い
    に離反する方向へ付勢されるように圧縮挿入したことを
    特徴とするロールギャップ検出装置。
  2. 【請求項2】先端部の間隔を調整可能な2本1対のアー
    ムの先端部にロールバレル部のロールギャップを検出す
    るための非接触式変位検出器をそれぞれ取り付け且つ前
    記アームの間に弾性体を該弾性体により両アームが互い
    に離反する方向へ付勢されるように圧縮挿入したロール
    ギャップ検出装置と、ロール回転角を連続的に検出する
    ロール回転角検出器と、予めメモリーしたロール偏心補
    正値を前記ロール回転角検出器の検出値毎に連続的に出
    力するロール偏心補正値演算装置と、該ロール偏心補正
    値演算装置に前記ロールギャップ検出装置で予め検出し
    たロールバレル部とロール胴部の偏心から生じるロール
    ギャップ変化量をロール偏心補正値として前記ロール回
    転角検出器の検出値毎にメモリーさせるロール偏心分布
    メモリー指令回路と、各回転角におけるロール偏心補正
    値とロールギャップ検出装置が検出したロールギャップ
    量との加算補正値を出力する装置と、圧延機のロールギ
    ャップを調整する圧下シリンダへ圧油を送る管路に設け
    られ前記加算補正値を出力する装置からの出力により制
    御される制御弁とを設けたことを特徴とするロールギャ
    ップ検出装置を用いた油圧圧下制御装置。
JP8967888U 1988-07-06 1988-07-06 ロールギャップ検出装置及び該ロールギャップ検出装置を用いた油圧圧下制御装置 Expired - Lifetime JPH0730162Y2 (ja)

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