JPH07300519A - ポリエステル成形物の製造方法およびポリエステル成形物 - Google Patents

ポリエステル成形物の製造方法およびポリエステル成形物

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JPH07300519A
JPH07300519A JP6094837A JP9483794A JPH07300519A JP H07300519 A JPH07300519 A JP H07300519A JP 6094837 A JP6094837 A JP 6094837A JP 9483794 A JP9483794 A JP 9483794A JP H07300519 A JPH07300519 A JP H07300519A
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polyester
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ジカルボン酸と、ジヒドロキシ化合物とを液相
重縮合させてポリエステル(a) を製造する工程と、前記
ポリエステル(a) を不活性ガス雰囲気で融点以下の温度
に加熱して、極限粘度が 0.5〜1.4 dl/gの範囲にあるポ
リエステル(b)を製造する工程と、前記ポリエステル(b)
を酸素濃度が 20ppm以下の不活性ガス雰囲気で乾燥す
る工程とを含む製造工程により得られたポリエステル
を、射出成形または押出成形により成形して、ホルムア
ルデヒド含有量が1.0ppm以下である成形物を製造するこ
とを特徴とするポリエステル成形物の製造方法。前記ポ
リエステルからなるボトル形成用プリフォーム、ボト
ル、シートなどの成形物。 【効果】ホルムアルデヒド含有量が極めて少ないポリエ
ステルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ポリエステル成形物の製
造方法およびポリエステル成形物に関し、さらに詳しく
は、ホルムアルデヒド含有率が極めて低いポリエステル
が得られるポリエステル成形物の製造方法、および、ホ
ルムアルデヒド含有率が極めて低いポリエステル成形物
に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリエチレンテレフタレートなど
の飽和ポリエステルを二軸延伸成形して得られるボトル
は、透明性、機械的強度、耐熱性およびガスバリヤ性に
優れており、ジュース、清涼飲料、炭酸飲料などの飲料
充填用容器(PETボトル)として広く用いられてい
る。
【0003】このようなポリエステルは、ジカルボン酸
またはそのエステル形成性誘導体と、ジヒドロキシ化合
物またはそのエステル形成性誘導体とを液相重縮合し、
次いで固相重縮合し、次いで空気中または窒素中などで
乾燥することによって得ることができる。そしてこのポ
リエステルは、大気下では1%に近い水分を含有するた
め、通常成形前に空気中または窒素中で乾燥処理を行っ
た後、種々の成形方法により各種形成物、たとえばボト
ル、シートなどに成形されるのが一般的である。
【0004】ところが、このような乾燥に用いられる窒
素には不純物、特に酸素が含まれているため、上記した
ような製造方法で得られる従来公知のポリエステル成形
物には、ホルムアルデヒドが含まれている。たとえば成
形物がボトルである場合、このようなボトルを使用する
と、充填される内容物の味覚が著しく低下してしまう。
このため成形物を形成するポリエステル中のホルムアル
デヒド含有率は、できる限り低いことが望ましい。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、ホルムアルデヒド含有率が極
めて低いポリエステル成形物が得られるようなポリエス
テル成形物の成形物の製造方法を提供することを目的と
するとともに、ホルムアルデヒド含有率が極めて低いポ
リエステル成形物を提供することを目的をしている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係るポリエステル成形物の製造
方法は、(A)テレフタル酸を含むジカルボン酸または
そのエステル誘導体と、エチレングリコールを含むジヒ
ドロキシ化合物またはそのエステル誘導体とを、重縮合
触媒の存在下に液相重縮合させてポリエステル(a)を
製造する液相重縮合工程と、(C)前記ポリエステル
(a)を、不活性ガス雰囲気で融点以下の温度に加熱し
て、o-クロロフェノール中で測定される極限粘度[η]
が0.5〜1.4dl/gの範囲にあるポリエステル
(b)を製造する固相重縮合工程と、(D)前記ポリエ
ステル(b)を酸素濃度が20ppm以下の不活性ガス
雰囲気で乾燥する乾燥工程とを含む製造工程により得ら
れたポリエステルを、射出成形または押出成形により成
形して、ホルムアルデヒド含有率が1.0ppm以下で
ある成形物を製造することを特徴としている。
【0007】本発明では、前記ポリエステル(a)は固
相重縮合するに先立って、ポリエステル(a)を、昇温
結晶化温度(Tc1)以上で、かつ融点未満の温度に1〜
30分間保つ予備結晶化工程(B)を行ってもよい。
【0008】本発明では、前記ジカルボン酸中のイソフ
タル酸の含有率が0〜10モル%であり、前記ジヒドロ
キシ化合物中のジエチレングリコールの含有率が0〜1
0モル%、シクロヘキサンジメタノールの含有率が0〜
10モル%であることが好ましい。
【0009】本発明では、前記乾燥工程(D)における
不活性ガス雰囲気中の酸素濃度が20ppm以下である
ことが望ましく、乾燥温度が120〜180℃の範囲に
あることが望ましく、乾燥時間が2〜24時間の範囲に
あることが望ましい。
【0010】本発明に係るポリエステル成形物は、o-ク
ロロフェノール中で測定される極限粘度[η]が0.5
〜1.4dl/gの範囲にあるポリエステルを、射出成
形または押出成形により成形してなる成形物であって、
ホルムアルデヒド含有率が1.0ppm以下であること
を特徴としている。このようなポリエステル成形物は、
たとえば上述の製造方法により得られる。
【0011】本発明のポリエステル成形物は、ボトル形
成用プリフォーム、ボトル、シートなどであることが好
ましい。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るポリエステル
成形物の製造方法およびポリエステル成形物について具
体的に説明する。
【0013】本発明に係るポリエステル成形物の製造方
法は、(A)テレフタル酸を含むジカルボン酸またはそ
のエステル誘導体と、エチレングリコールを含むジヒド
ロキシ化合物またはそのエステル誘導体とを、重縮合触
媒の存在下に液相重縮合させてポリエステル(a)を製
造する液相重縮合工程と、(C)前記ポリエステル
(a)を、不活性ガス雰囲気で融点以下の温度に加熱し
て、o-クロロフェノール中で測定される極限粘度[η]
が0.5〜1.4dl/gの範囲にあるポリエステル
(b)を製造する固相重縮合工程と、(D)前記ポリエ
ステル(b)を酸素濃度が20ppm以下の不活性ガス
雰囲気で乾燥する乾燥工程とを含む製造工程により得ら
れたポリエステルを、射出成形または押出成形により成
形して、ホルムアルデヒド含有率が1.0ppm以下で
ある成形物を製造する。
【0014】本発明では、液相重縮合工程(A)で得ら
れたポリエステル(a)は、固相重合に先立って、ポリ
エステル(a)を、昇温結晶化温度(Tc1)以上で、か
つ融点未満の温度に1〜30分間保つ予備結晶化工程
(B)を行ってもよい。
【0015】以下、各工程について詳細に説明する。(A)液相重縮合工程 本発明では、まず液相重縮合工程において、テレフタル
酸を含むジカルボン酸またはそのエステル誘導体(たと
えば低級アルキルエステル、フェニルエステルなど)
と、エチレングリコールを含むジヒドロキシ化合物また
はそのエステル誘導体(たとえばモノカルボン酸エステ
ルエチレンオキサイドなど)とのエステル化物を、重縮
合触媒の存在下で加熱溶融して液相重縮合させてポリエ
ステル(a)を製造する。
【0016】本発明では、テレフタル酸とエチレングリ
コールとを用いてホモポリエチレンテレフタレートを製
造してもよく、またテレフタル酸とテレフタル酸以外の
ジカルボン酸を含有するジカルボン酸および/またはエ
チレングリコールとエチレングリコール以外のジヒドロ
キシ化合物を含有するジヒドロキシ化合物を用いて共重
合ポリエステルを製造することもできる。
【0017】共重合ポリエステルを製造する際に用いら
れるテレフタル酸以外のジカルボン酸としては、具体的
に、フタル酸(オルトフタル酸)、イソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカル
ボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸などの脂環族ジカルボン酸およびこれらのエス
テル誘導体などが挙げられる。これらは2種以上組合わ
せて用いてもよい。これらの中ではイソフタル酸を用い
ることが好ましい。
【0018】またエチレングリコール以外のジヒドロキ
シ化合物としては、具体的には、ジエチレングリコー
ル、トリメチレングリコール(プロピレングリコー
ル)、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ルなどの脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノー
ルなどの脂環族グリコール、ビスフェノール類、ハイド
ロキノン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物類および
これらのエステル誘導体などが挙げられる。これらは2
種以上組合わせて用いてもよい。これらの中ではジエチ
レングリコール、シクロヘキサンジメタノールを用いる
ことが好ましい。
【0019】前記テレフタル酸以外のジカルボン酸は、
ジカルボン酸を100モル%として0〜10モル%、好
ましくは0〜5モル%、より好ましくは0〜3モル%の
割合で用いられることが望ましく、エチレングリコール
以外のジヒドロキシ化合物は、ジヒドロキシ化合物を1
00モル%として0〜10モル%、好ましくは0〜5モ
ル%、より好ましくは0〜3モル%の割合で用いられる
ことが望ましい。
【0020】また本発明では、トリメシン酸、ピロメリ
ット酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールメタン、ペンタエリスリトールなど
の多官能化合物から誘導される構成単位を少量たとえば
2モル%以下の量で用いてもよい。
【0021】液相重縮合工程においては、上記のような
ジカルボン酸またはそのエステル誘導体(以下、単に
「ジカルボン酸」ということがある)と、ジヒドロキシ
化合物またはそのエステル誘導体(以下、単に「ジヒド
ロキシ化合物」ということがある)とを重縮合させてポ
リエステルを製造するが、この液相重縮合工程では、通
常まずジカルボン酸とジヒドロキシ化合物とをエステル
化反応させ〔エステル化反応工程(A-1)〕、次いで液
相重縮合反応〔重縮合反応工程(A-2)〕させる。
【0022】具体的には、まずジカルボン酸とジヒドロ
キシ化合物とを含むスラリーを調製する。このようなス
ラリーには、ジカルボン酸1モルに対して1.02〜
2.0モル、好ましくは1.03〜1.5モルのジヒド
ロキシ化合物が含まれる。
【0023】このスラリーは、エステル化反応工程(A-
1)に連続的に供給される。エステル化反応は、少なく
とも2個のエステル化反応器を直列に連結した装置を用
いてジヒドロキシ化合物が還流する条件下で、反応によ
って生成した水あるいはアルコールを精留塔で系外に除
去しながら実施される。
【0024】エステル化反応工程(A-1)は通常多段で
実施され、第1段目のエステル化反応は、通常、反応温
度240〜270℃、好ましくは245〜265℃、圧
力0.2〜3kg/cm2G、好ましくは0.5〜2k
g/cm2Gの条件下で行われ、また最終段目のエステ
ル化反応は、通常、反応温度250〜280℃、好まし
くは255〜275℃、圧力0〜1.5kg/cm
2G、好ましくは0〜1.3kg/cm2Gの条件下で行
われる。
【0025】エステル化反応工程(A-1)を3段階以上
で実施する場合には、第2段目から最終段の1段前まで
を、上記第1段目の反応条件と最終段目の反応条件の間
の条件下で行う。たとえばエステル化反応工程を3段階
で実施する場合には、第2段目のエステル化反応は、通
常、反応温度245〜275℃、好ましくは250〜2
70℃、圧力0〜2kg/cm2G、好ましくは0.2
〜1.5kg/cm2Gの条件下で行われる。
【0026】これらの各段におけるエステル化反応の反
応率は、特に制限されないが、各段階におけるエステル
化反応率の上昇の度合が滑らかに分配されることが好ま
しく、さらに最終段目のエステル化反応生成物において
は通常は90%以上、好ましくは93%以上に達するこ
とが望ましい。
【0027】これらのエステル化工程(A-1)によりジ
カルボン酸とジヒドロキシ化合物とのエステル化物(低
次縮合物)が得られ、この低次縮合物の数平均分子量
は、通常、500〜5000である。
【0028】このようなエステル化反応は、ジカルボン
酸およびジヒドロキシ化合物以外の添加物を添加せずに
実施することも可能であり、また後述する重縮合触媒の
共存下に実施することも可能であるが、さらにトリメチ
ルアミン、トリn-ブチルアミン、ベンジルジメチルアミ
ンなどの第3級アミン、水酸化テトラエチルアンモニウ
ム、水酸化テトラn-ブチルアンモニウム、水酸化トリメ
チルベンジルアンモニウムなどの第4級アンモニウム、
炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナ
トリウムなどの塩基性化合物を少量添加して実施するこ
とができる。これらの塩基性化合物は、エステル化反応
器のすべてに添加してもよいし、第1段目あるいは第2
段目以降の特定の反応器に添加してもよい。
【0029】このようにして得られたエステル化物は、
液相重縮合反応器に連続的に供給される。液相重縮合反
応器では、重縮合触媒の存在下に減圧下で、得られるポ
リエステルの融点以上の温度に加熱し、この際生成する
グリコールを系外に留去させながら重縮合させる。
【0030】本発明では、重縮合反応工程(A-2)を、
1段階で行っても複数段階に分けて行ってもよい。重縮
合反応工程が複数段階で行われる場合には、第1段目の
重縮合反応は、通常、反応温度250〜290℃、好ま
しくは260〜280℃、圧力500〜20Torr、
好ましくは200〜30Torrの条件下で行われ、ま
た最終段の重縮合反応は、通常反応温度265〜300
℃、好ましくは270〜295℃、圧力10〜0.1T
orr、好ましくは5〜0.1Torr、特に好ましく
は2〜0.1Torrの条件下で行われる。
【0031】重縮合反応工程が3段階以上で実施される
場合には、第2段目から最終段目の1段前までの重縮合
反応は、上記1段目の反応条件と最終段目の反応条件と
の間の条件下で行われる。たとえば重縮合反応工程が3
段階で実施される場合には、第2段目の重縮合反応は、
通常、反応温度260〜295℃、好ましくは270〜
285℃で、圧力50〜2Torr、好ましくは40〜
5Torrの条件下で行われる。
【0032】本発明では、上記のような(A)液相重縮
合工程において、25℃のo-クロロフェノール中で測定
される極限粘度が、0.8〜1.5dl/g、好ましく
は0.8〜1.2dl/gであるポリエステル(a) を
製造する。なおこれらの液相重縮合反応工程の最終段目
を除く各段階において到達される極限粘度は特に制限さ
れないが、各段階における極限粘度の上昇の度合が滑ら
かに分配されることが好ましい。
【0033】なお本明細書において、極限粘度[η]
は、ポリエステル1.2gをo-クロロフェノール15m
l中に加熱溶解した後、冷却して25℃で測定された溶
液粘度から算出される。
【0034】上記のような液相重縮合反応は、重縮合触
媒の存在下に行われる。重縮合触媒としては、二酸化ゲ
ルマニウム、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニ
ウムテトラn-ブトキシドなどのゲルマニウム化合物、三
酸化アンチモンなどのアンチモン触媒またはチタニウム
テトラブトキシドなどのチタン触媒を用いることができ
る。
【0035】これらの重縮合触媒のうち二酸化ゲルマニ
ウム化合物を用いると、色相および透明性に優れたポリ
エステルが得られるので好ましい。上記のような重縮合
触媒は、ジカルボン酸とジヒドロキシ化合物との合計重
量に対して、重縮合触媒中の金属重量換算で、0.00
05〜0.2重量%、好ましくは0.001〜0.05
重量%の割合で用いられることが望ましい。
【0036】重縮合反応は、安定剤の共存下に実施され
ることが好ましい。安定剤としては、トリメチルホスフ
ェート、トリエチルホスフェート、トリn-ブチルホスフ
ェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェートなどのリン酸エス
テル類、トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホ
スファイト、トリスノニルフェニルホスファイトなどの
亜リン酸エステル類、メチルアッシドホスフェート、イ
ソプロピルアッシドホスフェート、ブチルアッシドホス
フェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェ
ート、ジオクチルホスフェートなどの酸性リン酸エステ
ルおよびリン酸、ポリリン酸などのリン化合物が用いら
れる。
【0037】上記のような安定剤は、ジカルボン酸とジ
ヒドロキシ化合物との合計重量に対して、安定剤中のリ
ン原子重量換算で、0.001〜0.1重量%、好まし
くは0.002〜0.02重量%の割合で用いられるこ
とが望ましい。
【0038】これらの重縮合触媒および安定剤は、前記
のようなエステル化工程(A-1)において供給すること
もできるし、重縮合反応工程(A-2)の第1段目の反応
器に供給することもできる。
【0039】このようにして、最終液相重縮合反応器か
ら得られたポリエステル(a)は、通常、溶融押出成形
法によって粒状(チップ状)に成形される。(B)予備結晶化工程 本発明では、このようにして得られたポリエステル
(a)に予備結晶化を行ってもよい。
【0040】この予備結晶化工程は、ポリエステル
(a)を、乾燥状態で昇温結晶化温度(Tc1)〜融点未
満の温度、好ましくはTc1より10℃高くかつ融点より
40℃以上低い温度下に、1〜30分間、好ましくは5
〜20分間保つことによって行われる。
【0041】たとえばポリエステルがポリエチレンテレ
フタレートである場合には、具体的に、160〜200
℃、好ましくは165〜190℃の温度に1〜30分間
加熱する。
【0042】この予備結晶化工程は、空気中あるいは不
活性雰囲気中で行われるが、不活性雰囲気中で行われる
ことが好ましく、酸素濃度が20ppm以下の不活性雰
囲気中ので行われることがより好ましい。
【0043】予備結晶化されたポリエステル(a)は、
結晶化度が20〜50%であることが望ましい。予備結
晶化工程では、いわゆるポリエステルの固相重縮合反応
は進行せず、予備結晶化されたポリエステル(a)の極
限粘度は、液相重縮合工程(A)で得られたポリエステ
ル(a)の極限粘度とほぼ同じであり、予備結晶化され
たポリエステル(a)の極限粘度と、予備結晶化前のポ
リエステル(a)の極限粘度との差は、通常0.06d
l/g以下である。
【0044】このようにしてポリエステル(a)を予備
結晶化することによって、ポリエステル中に含まれるホ
ルムアルデヒド含有率を低減させることができる。(C)固相重縮合工程 本発明では、前記のようにして得られたポリエステル
(a)、または予備結晶化されたポリエステル(a)を
固相重縮合する。
【0045】固相重縮合工程は、少なくとも1段からな
り、重縮合温度が通常190〜230℃、好ましくは1
95〜225℃であり、圧力が通常、1kg/cm2
〜10Torr、好ましくは常圧ないし100Torr
の条件下で、窒素ガス、アルゴンガス、炭酸ガスなどの
不活性ガス雰囲気下で固相重縮合反応が実施される。こ
れらの不活性ガスの中では窒素ガスが好ましい。また酸
素濃度は20ppm以下であることが望ましい。
【0046】このようして得られたポリエステル(b)
の極限粘度は、通常0.5〜1.4dl/g、好ましく
は0.7〜1.3dl/gであることが望ましい。ま
た、このポリエステル(b)の密度は、通常1.37g
/cm3 以上、好ましくは1.38g/cm3 以上、さ
らに好ましくは1.39g/cm3 以上であることが望
ましい。
【0047】(D)乾燥工程 本発明では、上記のようにして固相重縮合して得られた
ポリエステル(b)を不活性ガス雰囲気で乾燥する。
【0048】乾燥工程では、ポリエステル(b)を、1
20〜180℃、好ましくは140〜170℃の温度
で、2〜24時間、好ましくは2〜12時間、より好ま
しくは2〜6時間、不活性ガス雰囲気下で加熱する。こ
のとき不活性ガス中の酸素濃度は20ppm以下、好ま
しくは10ppm以下、より好ましくは5ppm以下で
あることが好ましい。なお、酸素濃度は、酸素濃度計で
測定される。
【0049】不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴン
ガス、炭酸ガスなどが挙げられ、窒素ガスが特に好まし
い。このような条件下で加熱することにより、ポリエス
テル中に含有されていたホルムアルデヒドが除去され、
ホルムアルデヒドの含有率が極めて低いポリエステル
(c)が得られる。
【0050】乾燥工程における特に好ましい条件として
は下記のような条件が挙げられる。 (1)不活性ガス:窒素ガス、酸素濃度:5ppm以
下、温度:140〜170℃、乾燥時間3〜6時間 (2)不活性ガス:窒素ガス、酸素濃度:3ppm以
下、温度:150〜170℃、乾燥時間3〜5時間 この(D)乾燥工程においてポリエステルの重縮合反応
が進行することはほとんどなく、乾燥工程を経て得られ
るポリエステル(c)の極限粘度は、固相重縮合工程で
得られたポリエステル(b)の極限粘度とほぼ同じであ
る。
【0051】なお、従来の製造方法においても、固相重
合工程を経たポリエステルを窒素ガスなどにより乾燥す
る工程は行われていたが、従来の乾燥工程では雰囲気中
の酸素濃度は30〜100ppm程度である。
【0052】ポリエステルの成形 上記のようにして得られたポリエステル(c)は、種々
の成形方法により各種成形物に形成される。
【0053】たとえば、ボトルなどの中空成形体を成形
するには、まずポリエステル(c)を射出成形機などの
成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形す
る。この中空成形体用プリフォームのホルムアルデヒド
含有率は、1.0ppm以下である。次に、このプリフ
ォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブロー成形して中
空成形体を成形する。この中空成形体のホルムアルデヒ
ド含有率は、1.0ppm以下である。
【0054】本発明の方法により製造された中空成形体
用プリフォームは、該中空成形体用プリフォームを形成
するポリエステル中のホルムアルデヒド含有率が極めて
低いため、飲料充填用容器形成用プリフォーム材料とし
て好適に用いられる。本発明の方法により製造された中
空成形体は、該中空成形体を形成するポリエステル中の
ホルムアルデヒド含有率が極めて少なく、内容物の味覚
を変化させることが低いため、飲料充填用容器(PET
ボトル)および該ボトル形成用プリフォーム材料として
好適に用いられる。
【0055】また、シートなどを成形する場合には、た
とえば押出機を用い、溶融したポリエステル(c)をT
ダイから押し出すことにより成形する。このシートのホ
ルムアルデヒド含有率は、1.0ppm以下である。
【0056】本発明の方法により製造されたシートは、
該シートを形成するポリエステル中のホルムアルデヒド
含有率が極めて低いため食品包装用などの用途に好適に
用いられる。
【0057】本発明のポリエステル成形物は、テレフタ
ル酸を含むジカルボン酸またはそのエステル誘導体と、
エチレングリコールを含むジヒドロキシ化合物またはそ
のエステル誘導体とを、重縮合触媒の存在下に液相重縮
合させ、次に必要に応じて予備結晶化後、融点以下の温
度に加熱して固相重縮合し、さらに不活性ガス雰囲気で
乾燥して得られ、かつo-クロロフェノール中で測定され
る極限粘度[η]が0.5〜1.4dl/gの範囲にあ
るポリエステルからなる成形物であって、ホルムアルデ
ヒド含有率が1.0ppm以下である。
【0058】従来のポリエステル成形物のホルムアルデ
ヒド含有率は、通常2〜10ppm程度であり、このよ
うにホルムアルデヒド含有率が極めて低いポリエステル
成形物は、存在しなかった。本発明のポリエステル成形
物は、特に食品包装用などの用途に好適に用いられる。
【0059】
【発明の効果】本発明に係るポリエステル成形物の製造
方法は、ホルムアルデヒド含有率が極めて低いポリエス
テル成形物が得られる。
【0060】本発明のポリエステル成形物は、ホルムア
ルデヒド含有率が極めて低いのでボトル形成用プリフォ
ーム、ボトル、シートなどに好適に用いられる。
【0061】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0062】なお、ホルムアルデヒド含有率の測定およ
び成形物の透明性の評価は、下記のようにして行った。 [ホルムアルデヒド含有率の測定]ポリエステル成形物
から試験片を約2g採取し、SPEX社製冷凍粉砕機に
て冷凍粉砕する。得られたポリエステル粉末1gをバイ
ヤル瓶に入れ、蒸留水2mlを加え、水とポリエステル
粉末とをよく混ぜる。キャップをしめた後バイヤル瓶を
120℃で1時間加熱する。加熱後氷水中にて冷却し、
水溶液を別のバイヤル瓶に移し、0.25% 2,4-ジニ
トロフェニルヒドラゾン 6N塩酸溶液 0.2mlと
ヘキサン1mlを加え、密栓する。攪拌し誘導体化反応
後、ヘキサン相をガスクロマトグラフ測定した。
【0063】[透明性の評価]成形物の透明性は、目視
により判断した。なお、評価基準は下記の通りである。
【0064】○:曇りは無く透明であった。 ×:曇りが見られた。
【0065】
【実施例1】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに150℃で4時間、窒素雰囲気(酸素濃
度;5ppm)で乾燥して極限粘度[η]が0.86d
l/gのポリエステルを得た。
【0066】得られたポリエステルを用いボトル形成用
プリフォーム(口部外径;28mmφ)を成形した。成
形機は、名機M100Aを用い、設定温度275℃、金
型温度10℃の条件で成形した。このときホッパーは窒
素雰囲気にした。
【0067】得られたプリフォームの透明性を評価する
とともに、プリフォームの口部から試験片を採取し、ホ
ルムアルデヒド含有率を測定した。結果を表1に示す。
【0068】
【実施例2】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに140℃で4時間、窒素雰囲気(酸素濃
度;3ppm)で乾燥して極限粘度[η]が0.86d
l/gのポリエステルを得た。
【0069】得られたポリエステルを用い実施例1と同
様にしてボトル形成用プリフォーム(口部外径;28m
mφ)を成形した。得られたプリフォームの透明性を評
価するとともに、プリフォームの口部から試験片を採取
し、ホルムアルデヒド含有率を測定した。結果を表1に
示す。
【0070】
【実施例3】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに150℃で4時間、窒素雰囲気(酸素濃
度;1ppm)で乾燥して極限粘度[η]が0.84d
l/gのポリエステルを得た。
【0071】得られたポリエステルを用い実施例1と同
様にしてボトル形成用プリフォーム(口部外径;28m
mφ)を成形した。成形したプリフォームは、口部を1
80℃のシリコンオイルに5分間浸漬して結晶化した
後、1.5リットルのボトルを成形した。成形機は、コ
ーポプラストLB01を用い、延伸温度105℃、金型
温度130℃にてヒートセットの条件で成形した。
【0072】得られたボトルの透明性を評価するととも
に、ボトルの胴部から試験片を採取し、ホルムアルデヒ
ド含有率を測定した。結果を表1に示す。
【0073】
【実施例4】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに150℃で4時間、窒素雰囲気(酸素濃
度;4ppm)で乾燥して極限粘度[η]が0.75d
l/gのポリエステルを得た。
【0074】得られたポリエステルを用いシート(厚
み;0.6mm)を成形した。成形機は、日立50mm
φを用い、設定温度275℃の条件で成形した。このと
きホッパーは窒素雰囲気にした。
【0075】得られたシートの透明性を評価するととも
に、シートからから試験片を採取し、ホルムアルデヒド
含有率を測定した。結果を表1に示す。
【0076】
【実施例5】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに140℃で4時間、窒素雰囲気(酸素濃
度;5ppm)で乾燥して極限粘度[η]が0.86d
l/gのポリエステルを得た。
【0077】得られたポリエステルを用い実施例1と同
様にしてボトル形成用プリフォーム(口部外径;28m
mφ)を成形した。得られたプリフォームの透明性を評
価するとともに、プリフォームの口部から試験片を採取
し、ホルムアルデヒド含有率を測定した。結果を表1に
示す。
【0078】
【実施例6】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに150℃で4時間、窒素雰囲気(酸素濃
度;5ppm)で乾燥して極限粘度[η]が1.10d
l/gのポリエステルを得た。
【0079】得られたポリエステルを用い実施例1と同
様にしてボトル形成用プリフォーム(口部外径;28m
mφ)を成形した。得られたプリフォームの透明性を評
価するとともに、プリフォームの口部から試験片を採取
し、ホルムアルデヒド含有率を測定した。結果を表1に
示す。
【0080】
【実施例7】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに140℃で4時間、窒素雰囲気(酸素濃
度;5ppm)で乾燥して極限粘度[η]が0.75d
l/gのポリエステルを得た。
【0081】得られたポリエステルを用い実施例4と同
様にしてシート(厚み;0.6mm)を成形した。得ら
れたシートの透明性を評価するとともに、シートからか
ら試験片を採取し、ホルムアルデヒド含有率を測定し
た。結果を表1に示す。
【0082】
【比較例1】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに150℃で4時間、空気雰囲気で乾燥し
て極限粘度[η]が0.86dl/gのポリエステルを
得た。
【0083】得られたポリエステルを用い、実施例1と
同様にしてボトル形成用プリフォーム(口部外径;28
mmφ)を成形した。なお、このときホッパーを乾燥空
気雰囲気にした。
【0084】得られたプリフォームの透明性を評価する
とともに、プリフォームの口部から試験片を採取し、ホ
ルムアルデヒド含有率を測定した。結果を表1に示す。
【0085】
【比較例2】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに150℃で4時間、空気雰囲気で乾燥し
て極限粘度[η]が0.75dl/gのポリエステルを
得た。
【0086】得られたポリエステルを用い、実施例4と
同様にしてシート(厚み;0.6mm)を成形した。な
お、このときホッパーを乾燥空気雰囲気にした。得られ
たシートの透明性を評価するとともに、シートから試験
片を採取し、ホルムアルデヒド含有率を測定した。結果
を表1に示す。
【0087】
【比較例3】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに150℃で4時間、空気雰囲気で乾燥し
て極限粘度[η]が0.45dl/gのポリエステルを
得た。
【0088】得られたポリエステルを用い、実施例1と
同様にしてボトル形成用プリフォーム(口部外径;28
mmφ)を成形した。なお、このときホッパーを乾燥空
気雰囲気にした。
【0089】得られたプリフォームの透明性を評価する
とともに、プリフォーム(口部外径;28mmφ)の口
部から試験片を採取し、ホルムアルデヒド含有率を測定
した。結果を表1に示す。
【0090】
【比較例4】表1に示すジカルボン酸とジヒドロキシ化
合物とを、液相重縮合し、次いで予備結晶化後、固相重
縮合し、さらに150℃で4時間、窒素雰囲気(酸素濃
度;50ppm)で乾燥して極限粘度[η]が0.75
dl/gのポリエステルを得た。
【0091】得られたポリエステルを用い、実施例1と
同様にしてプリフォーム(口部外径;28mmφ)を成
形した。得られたプリフォームの透明性を評価するとと
もに、プリフォームの口部から試験片を採取し、ホルム
アルデヒド含有率を測定した。結果を表1に示す。
【0092】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)テレフタル酸を含むジカルボン酸ま
    たはそのエステル誘導体と、エチレングリコールを含む
    ジヒドロキシ化合物またはそのエステル誘導体とを、重
    縮合触媒の存在下に液相重縮合させてポリエステル
    (a)を製造する液相重縮合工程と、(C)前記ポリエ
    ステル(a)を、不活性ガス雰囲気で融点以下の温度に
    加熱して、o-クロロフェノール中で測定される極限粘度
    [η]が0.5〜1.4dl/gの範囲にあるポリエス
    テル(b)を製造する固相重縮合工程と、(D)前記ポ
    リエステル(b)を酸素濃度が20ppm以下の不活性
    ガス雰囲気で乾燥する乾燥工程とを含む製造工程により
    得られたポリエステルを、射出成形または押出成形によ
    り成形して、ホルムアルデヒド含有率が1.0ppm以
    下である成形物を製造することを特徴とするポリエステ
    ル成形物の製造方法。
  2. 【請求項2】(A)テレフタル酸を含むジカルボン酸ま
    たはそのエステル誘導体と、エチレングリコールを含む
    ジヒドロキシ化合物またはそのエステル誘導体とを、重
    縮合触媒の存在下に液相重縮合させてポリエステル
    (a)を製造する液相重縮合工程と、(B)前記ポリエ
    ステル(a)を、昇温結晶化温度(Tc1)以上で、かつ
    融点未満の温度に1〜30分間保つ予備結晶化工程と、
    (C)前記予備結晶化工程を経たポリエステル(a)
    を、不活性雰囲気下で融点以下の温度に加熱してo-クロ
    ロフェノール中で測定される極限粘度[η]が0.5〜
    1.4dl/gの範囲にあるポリエステル(b)を製造
    する固相重縮合工程と、(D)前記ポリエステル(b)
    を酸素濃度が20ppm以下の不活性ガス雰囲気で乾燥
    する乾燥工程とを含む製造工程により得られたポリエス
    テルを、射出成形または押出成形により成形して、ホル
    ムアルデヒド含有率が1.0ppm以下である成形物を
    製造することを特徴とするポリエステル成形物の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ジカルボン酸中のイソフタル酸の含
    有率が0〜10モル%の範囲にあり、前記ジヒドロキシ
    化合物中のジエチレングリコールの含有率が0〜10モ
    ル%、シクロヘキサンジメタノールの含有率が0〜10
    モル%の範囲にある請求項1または2に記載のポリエス
    テル成形物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記乾燥工程(D)における乾燥温度が
    120〜180℃の範囲にある請求項1〜3のいずれか
    に記載のポリエステル成形物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記乾燥工程(D)における乾燥時間が
    2〜24時間の範囲にある請求項1〜4のいずれかに記
    載のポリエステル成形物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の製造方
    法により得られることを特徴とするポリエステル成形
    物。
  7. 【請求項7】 o-クロロフェノール中で測定される極限
    粘度[η]が0.5〜1.4dl/gの範囲にあるポリ
    エステルを、射出成形または押出成形により成形してな
    る成形物であって、ホルムアルデヒド含有率が1.0p
    pm以下であることを特徴とするポリエステル成形物。
  8. 【請求項8】 前記成形物がボトル形成用プリフォーム
    である請求項6または7に記載のポリエステル成形物。
  9. 【請求項9】 前記成形物がボトルである請求項6また
    は7に記載のポリエステル成形物。
  10. 【請求項10】 前記成形物がシートである請求項6ま
    たは7に記載のポリエステル成形物。
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