JPH0729983B2 - 不飽和単量体の製造方法 - Google Patents
不飽和単量体の製造方法Info
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- JPH0729983B2 JPH0729983B2 JP2065446A JP6544690A JPH0729983B2 JP H0729983 B2 JPH0729983 B2 JP H0729983B2 JP 2065446 A JP2065446 A JP 2065446A JP 6544690 A JP6544690 A JP 6544690A JP H0729983 B2 JPH0729983 B2 JP H0729983B2
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- carboxylic acid
- thiols
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は不飽和単量体の製造方法に関する。
[従来の技術] カルボン酸基を有する不飽和単量体の誘導体にチオエス
テル化物があるが、従来、この化合物はカルボン酸系単
量体あるいはカルボン酸クロライド系単量体とチオール
との脱水反応あるいは脱HCl反応であった。
テル化物があるが、従来、この化合物はカルボン酸系単
量体あるいはカルボン酸クロライド系単量体とチオール
との脱水反応あるいは脱HCl反応であった。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の技術では、脱水反応の場合、高温
を要し、単量体の着色化や重合化の危険があった。また
脱HCl反応の場合、比較的低温で反応できるものの、副
成するHClが強酸であるため、生成物の分解や不飽和基
への付加等の副反応、あるいは脱HCl剤による酸クロラ
イドの加水分解等の副反応を完全に免れることはでき
ず、高い純分の単量体を得ることはできなかった。
を要し、単量体の着色化や重合化の危険があった。また
脱HCl反応の場合、比較的低温で反応できるものの、副
成するHClが強酸であるため、生成物の分解や不飽和基
への付加等の副反応、あるいは脱HCl剤による酸クロラ
イドの加水分解等の副反応を完全に免れることはでき
ず、高い純分の単量体を得ることはできなかった。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到
達した。即ち本発明は、 一般式 R1 2C=CR2COOH (1) (式中、R1、R2はH、アルキル基またはハロゲンを表
す)で示されるカルボン酸(A)と、一般式 (HS)nR3 (2) (式中、R3はチオール類からSH基を除いた残基;nは正数
を表す)で示されるチオール類(B)とを、脱水剤とし
てのN、Nジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下、
15℃以下の反応温度で反応させることを特徴とする一般
式 [式中、R1、R2は一般式(1)で、R3、nは一般式
(2)で各々用いた記号と同様]で示される不飽和単量
体(C)の製造方法である。
達した。即ち本発明は、 一般式 R1 2C=CR2COOH (1) (式中、R1、R2はH、アルキル基またはハロゲンを表
す)で示されるカルボン酸(A)と、一般式 (HS)nR3 (2) (式中、R3はチオール類からSH基を除いた残基;nは正数
を表す)で示されるチオール類(B)とを、脱水剤とし
てのN、Nジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下、
15℃以下の反応温度で反応させることを特徴とする一般
式 [式中、R1、R2は一般式(1)で、R3、nは一般式
(2)で各々用いた記号と同様]で示される不飽和単量
体(C)の製造方法である。
一般式(1)で表されるカルボン酸(A)としては、カ
ルボン酸系単量体であれば、いずれでも適応され、例え
ば、アクリル酸、アクリル酸無水物、メタクリル酸、α
−ブロモ(メタ)アクリル酸無水物等が挙げられる。
ルボン酸系単量体であれば、いずれでも適応され、例え
ば、アクリル酸、アクリル酸無水物、メタクリル酸、α
−ブロモ(メタ)アクリル酸無水物等が挙げられる。
チオール類(B)の官能基数を示すnは特に制限されな
いが、通常1〜5である。(B)はSH基を含有している
化合物であればよく特に制限はないが、具体例として
は、エチルメルカプタン、エチレンジチオール等の脂肪
族チオール;フェノチオール、ベンジルチオール等の芳
香族チオール;ポリエチレンチオグリコール等のポリチ
オエール誘導体;末端SH基のポリチオエステル誘導体等
を挙げることができる。
いが、通常1〜5である。(B)はSH基を含有している
化合物であればよく特に制限はないが、具体例として
は、エチルメルカプタン、エチレンジチオール等の脂肪
族チオール;フェノチオール、ベンジルチオール等の芳
香族チオール;ポリエチレンチオグリコール等のポリチ
オエール誘導体;末端SH基のポリチオエステル誘導体等
を挙げることができる。
カルボン酸(A)とチオール類(B)の反応組成比は通
常当量比でよいが、反応速度を上げる等目的に応じて、
いずれかを過剰に用いてもよい。
常当量比でよいが、反応速度を上げる等目的に応じて、
いずれかを過剰に用いてもよい。
一般式(3)で表される不飽和単量体(C)は、カルボ
ン酸(A)とチオール類(B)とを脱水剤としてN、N
ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、DCCと略記)
を用い、かつ15℃以下の反応温度で反応させることによ
り得られる。
ン酸(A)とチオール類(B)とを脱水剤としてN、N
ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、DCCと略記)
を用い、かつ15℃以下の反応温度で反応させることによ
り得られる。
脱水剤として用いるDCCの使用量は、通常使用するカル
ボン酸(A)に対し、90〜110モル%である。
ボン酸(A)に対し、90〜110モル%である。
本発明の製造方法においては、必要により助触媒を用い
ることができる。
ることができる。
助触媒としては、4−N、Nジメチルアミノピリジン、
ピリジン、トリエチルアミン等を挙げることができる。
これらの中で好ましいのは、4−N、Nジメチルアミノ
ピリジンがあげられる。触媒の使用量は、カルボン酸
(A)に対し、通常0〜10モル%である。
ピリジン、トリエチルアミン等を挙げることができる。
これらの中で好ましいのは、4−N、Nジメチルアミノ
ピリジンがあげられる。触媒の使用量は、カルボン酸
(A)に対し、通常0〜10モル%である。
本発明の製造方法において、必要により溶剤を用いるこ
とができる。溶剤としては用いる原料及び生成物に不活
性なものであればいずれでもよいが、具体的には、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族溶剤、ヘキサン、ヘプタン等
の炭化水素系溶剤、メチレンクロライド、クロロホルム
等の塩素系溶剤、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメ
チルスルホキシド、水等の極性溶剤等をあげることがで
きる。これらの中で好ましいのは、芳香族溶剤及び塩素
系溶剤である。溶剤の使用量は、用いる原料の合計に対
し、通常、0〜20重量倍である。
とができる。溶剤としては用いる原料及び生成物に不活
性なものであればいずれでもよいが、具体的には、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族溶剤、ヘキサン、ヘプタン等
の炭化水素系溶剤、メチレンクロライド、クロロホルム
等の塩素系溶剤、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメ
チルスルホキシド、水等の極性溶剤等をあげることがで
きる。これらの中で好ましいのは、芳香族溶剤及び塩素
系溶剤である。溶剤の使用量は、用いる原料の合計に対
し、通常、0〜20重量倍である。
本発明の製造方法において、必要により重合禁止剤を用
いることができる。重合禁止剤としては特に制限はな
く、公知のハイドロキノン、p−メトキシハイドロキノ
ン、フェノチアジン、m−ニトロソフェノール等が挙げ
られる。使用量は通常、カルボン酸(A)に対し、0〜
20000ppmである。
いることができる。重合禁止剤としては特に制限はな
く、公知のハイドロキノン、p−メトキシハイドロキノ
ン、フェノチアジン、m−ニトロソフェノール等が挙げ
られる。使用量は通常、カルボン酸(A)に対し、0〜
20000ppmである。
本発明の製造方法は、反応温度を15℃以下に制御するこ
とが特徴である。反応温度を15℃以下にすることで、不
飽和単量体(C)の着色や重合によるオリゴマー等の不
純物を回避することができる。15℃を越えると、種々の
副反応が誘発され、高純度の不飽和単量体(C)を得る
ことが困難となる。
とが特徴である。反応温度を15℃以下にすることで、不
飽和単量体(C)の着色や重合によるオリゴマー等の不
純物を回避することができる。15℃を越えると、種々の
副反応が誘発され、高純度の不飽和単量体(C)を得る
ことが困難となる。
一般式(3)で表される不飽和単量体(C)の具体例と
しては、プロピルチオアクリレート、オクチルチオメタ
クリレート、トリエチレンチオグリコールジアクリレー
ト、ポリエチレンチオグリコールジメタクリレート等の
種々のチオエステル化物を挙げることができる。
しては、プロピルチオアクリレート、オクチルチオメタ
クリレート、トリエチレンチオグリコールジアクリレー
ト、ポリエチレンチオグリコールジメタクリレート等の
種々のチオエステル化物を挙げることができる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。尚、部は重量部を表す。
に限定されるものではない。尚、部は重量部を表す。
収率は洗浄後の単離重量を活性水素化合物(B)基準の
理論収率から換算した。色相はハーゼン試験法により判
定した。純分はガスクロマトグラフィーあるいは液体ク
ロマトグラフィーを用いて評価した。
理論収率から換算した。色相はハーゼン試験法により判
定した。純分はガスクロマトグラフィーあるいは液体ク
ロマトグラフィーを用いて評価した。
参考例1 テトラエチレングリコール50部及びメタクリル酸50部を
塩化メチレン300部に添加し、15℃以下にて撹拌下DCC12
0部をゆっくり滴下した。16時間跡、1%の酢酸水溶液
及び4.8%のNaOH水溶液で洗浄したのち、塩化メチレン
相を分液し、溶剤を除去して、テトラエチレングリコー
ルジメタクリレート88部を得た。収率、色相、純分を表
2に示した。
塩化メチレン300部に添加し、15℃以下にて撹拌下DCC12
0部をゆっくり滴下した。16時間跡、1%の酢酸水溶液
及び4.8%のNaOH水溶液で洗浄したのち、塩化メチレン
相を分液し、溶剤を除去して、テトラエチレングリコー
ルジメタクリレート88部を得た。収率、色相、純分を表
2に示した。
実施例1、2 参考例1におけるメタクリル酸、テトラエチレングリコ
ールに代え、表1に示したカルボン酸(A)、チオアル
コール類(B)を用いた以外は参考例1と同様の方法で
反応を行い、対応する不飽和単量体(C)を得た。いず
れも(A)は(B)の官能基数に対し1.02当量用いた。
DCCは(A)に対し当量用いた。
ールに代え、表1に示したカルボン酸(A)、チオアル
コール類(B)を用いた以外は参考例1と同様の方法で
反応を行い、対応する不飽和単量体(C)を得た。いず
れも(A)は(B)の官能基数に対し1.02当量用いた。
DCCは(A)に対し当量用いた。
これらの収率、色相、純分を表2に示した。
[発明の効果] 本発明の製造方法を用いることにより、従来の反応に比
べ、高温あるいは強酸のHClの発生がなく、穏和な条件
下での反応のため、より高純度で色相のよい不飽和単量
体(C)を収率よく得ることができる。
べ、高温あるいは強酸のHClの発生がなく、穏和な条件
下での反応のため、より高純度で色相のよい不飽和単量
体(C)を収率よく得ることができる。
従って、本発明の製造方法によって得られる不飽和単量
体(C)は色相と純度で高品質なものが望まれていた、
光学材料、表面コーティング材料、電子材料等の樹脂用
の単量体として応用が可能である。
体(C)は色相と純度で高品質なものが望まれていた、
光学材料、表面コーティング材料、電子材料等の樹脂用
の単量体として応用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300 C08F 20/20 MMV 20/38 20/56 MNJ
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 R1 2C=CR2COOH (1) (式中、R1、R2はH、アルキル基またはハロゲンを表
す)で示されるカルボン酸(A)と、一般式 (HS)nR3 (2) (式中、R3はチオール類からSH基を除いた残基;nは正数
を表す)で示されるチオール類(B)とを、脱水剤とし
てのN、Nジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下、
15℃以下の反応温度で反応させることを特徴とする一般
式 [式中、R1、R2は一般式(1)で、R3、nは一般式
(2)で用いた記号と各々同様]で示される不飽和単量
体(C)の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2065446A JPH0729983B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 不飽和単量体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2065446A JPH0729983B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 不飽和単量体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03264550A JPH03264550A (ja) | 1991-11-25 |
JPH0729983B2 true JPH0729983B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=13287371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2065446A Expired - Lifetime JPH0729983B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 不飽和単量体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729983B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108586249A (zh) * | 2018-05-28 | 2018-09-28 | 杭州盛弗泰新材料科技有限公司 | 一种1,4-丁二醇二甲基丙烯酸酯的合成方法 |
-
1990
- 1990-03-15 JP JP2065446A patent/JPH0729983B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03264550A (ja) | 1991-11-25 |
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